「WTWオピニオン」
【第104巻の内容】
「カジノはいらない」
「不快なTV番組」
「検察人事の私物化」
「追い詰められる安倍首相」
「警察人事も私物化」
「偽りの安倍政権」
「鯛は頭から腐る」
「不名誉な失脚」
「首相よりANAの方が信じられる」
「クルーズ船対応に見る無責任体制」
1641.カジノはいらない 20/2/1
新型肺炎で助かったのは安倍首相であることは明らかです。しかも何を思ったか、維新のトンデモ馬場は、ウィルス検査を拒否した乗客がいたことを取り上げて、だから緊急事態条項が必要であり、改憲を進めろと悪乗りしました。羽鳥モーニングショーで、女性医師が、現行法で強制入院もできるので、改憲はいらないと言い切りました。
昨日の衆院予算委で、野党の奥野が、カジノは米国企業が日本の国民から儲けようとしているだけだ、IRになんでカジノが必要なのかという質問には、拍手が起きていました。安倍首相は、シンガポールで成功したからだと答えましたが、アジアで成功しているのはマカオだけ、3周遅れのカジノに使う費用があったら、成長戦略に使うべきだと付け加えました。
共産党の大門によるカジノ法案のまやかしの追及も出色でした。まず汚職の秋元は、以前からパチンコ業界と関係があり、しかも大量に留学生が失踪した企業から献金を受けていた。なんでこんな議員を選んだのかと首相に突っ込みを入れていました。また当時、幹事長代理だった萩生田が、大阪で演説したときの録音を取り上げ、将来自治体が反対したら訴訟すればいいと、企業をそそのかしている様子を紹介していました。萩生田の本性がかいま見えた一幕でした。
衆院でも共産の塩田が、カジノ監視委員会の委員に、コンサル企業が2社も入っているので、実態は誘致委員会になっていると指摘していました。
IR法案くらい筋の悪い法律も、そう多くは無いでしょう。IRとは名ばかりのバクチ産業の導入で、日本には、依存症、風俗、闇金の闇の社会がやってくるということです。
1642.不快なTV番組。20/2/3
今日は苦言から始めます。まず昨日のNHKの日曜討論、テーマは新型肺炎と桜を見る会ですが、司会の進行が通り一遍のおざなりで、生ぬるい討論に終始していました。身も蓋もない言い方ですが、見るだけ時間の無駄でした。同じ時間帯なら、TBSのサンデーモーニング(除くスポーツ)の方が遥かに有益でした。下記の記事にある、長年日曜討論を私物化してきた島田解説員が交代したのは結構ですが、後任の太田解説員は、声帯に問題でもあるのか、言葉が聞き取れませんでした。司会の能力以前に、基本的な資質に問題ありと拝察した次第です。人が変わっても、NHKの体質が変わっていない(骨抜きの無意味な討論、国民の視線でない)ことは、残念と言わざるを得ません。
関連記事。島田解説員はスシ司会者。
https://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/811adb6bfe01a044f4c18aa47448da1b
もう一つ、日曜の日テレの笑点は、数十年来の愛顧番組ですが、ついに昨日から視聴を断念しました。それは、先々週の回で、林家たい平が、桂歌丸のミイラをダシにするというギャグを言い放ったからです。本人が存命中なら反論の機会もあるが、今それは出来ない。しかもいかに落語家と言えども、最低限守るべき人間としてのマナーというものがあります。私は歌丸を落語家としてそれほど評価はしていなかったが、それでもその尊厳まで損ねる気にはなれない。たい平は、若手では反応も早く、人気があるのかもしれないが、思い上がりが感じられるし、なにより肝心の落語に見るものがない。しかもそれは笑点のレギュラー全員に言えることです。全員紋付を着て、小三治か志の輔の爪の垢を煎じて飲むことを強くお勧めしたい。
1643.検察人事の私物化。20/2/4-5
・秋元追起訴、わいろ総額760万円。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6350109
関連記事。他の議員の立件は見送る。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6350126
関連記事。検事長定年延長は脱法。枝野。
https://jp.reuters.com/article/idJP2020020201001810
コメント:この事件で興味深いのは、(いつものように)捜査中を理由にするにしても、自民党の幹部が誰一人として、秋元を弁護しようとしないことです。これは秋元の告発の前(及び後)に、政権と検察の間で何らかの調整(IRの不正は立件しても、モリカケと桜の会は起訴しないなど)、や暗黙の同意がなされていたことが想像されます。しかもこれはトカゲのしっぽ切りです。検察の顔を立てるとともに、秋元に全ての罪を負わせて、政権が捨て駒に使うというセコイ戦術です。即ち、秋元逮捕でIR汚職の追及を収束させようという意図が感じられるのです。違法行為に変わりはないのに、人によって収賄はないものにされる。政治的なさじ加減が見え見えです。これではもはや法治国家でもなければ、三権分立でもない。国民から給料をもらう資格などないのです。
他方、これは更に重要なことですが、検事長の定年1週間前の急な定年延長も、本件と無関係ではないだろうし、なにより、定年延長が同人を検事総長に格上げするための布石であるとしたら、本来中立であるべき検察に対して政権の意を通じやすく意図があると思われてもしかたがないと、昨日の予算委員会で、野党の渡部周が追及していました。定年延長の具体的な理由を尋ねても、森法相はそれに答えるどころか、説明にもならない説明を繰り返すだけでした。
・妻との接触禁止で浴びた批判。日本の特殊な司法。
https://www.asahi.com/articles/ASN236GF4N1ZUHBI01N.html?iref=comtop_list_int_n02
コメント:ゴーンだけでなく、籠池夫妻の扱いも人間以下でした。容疑者は罪人と同じというのでは、江戸時代の奉行所のままです。しかもいかに疑いが濃厚でも、安倍夫妻には絶対に手を出さない。日本の検察が、公正でも公平でもないとすれば、ゆゆしき問題でしょう。
1644.追い詰められる安倍首相。20/2/5
中国の息の掛かったWHOの事務局長が何と言ったか。渡航制限不用と言い放ちました。事の重大さに気がつかないくらい愚かな代表(エチオピア出身)は、不適任の極みであり、直ちに交代させるべきです。前任者が問題だらけのマーガレット・チャン(中国出身)だったことを思い出します。
・首相が野党議員を面罵。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020020400578&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
関連記事。主なやり取り。
https://www.asahi.com/articles/ASN2441MJN24UTFK004.html?iref=comtop_list_pol_n03
コメント:録画で確認したところ、確かに議場は一時騒然となりましたが、首相も激高と言う程ではありません。正確に言うと、首相秘書官の耳打ちに黒岩が怒鳴ったことに対して、安倍が怒りをあらわにしたという一幕です。またその背景には、黒岩が以前、九兵衛の寿司の写真を出して、5千円の会費では無理だと言ったことへの意趣返しの意味があります。何度も、それは嘘だと繰り返していました。
首相の、ニューオータニの規約は無いという指摘にも、黒岩が提示。そこでは予定人数に満たない場合でも費用は請求するとあります。では誰にとなれば、後援会以外には考えられません。そこで政治資金規正法に違反します。この発言は安倍首相の怒りに任せたオウンゴールとなりましたが、後で他の野党議員に謝罪を要求されても頑として応じませんでした。
一方で、委員長の棚橋は相も変らぬ馬鹿さ加減を披露していました(主観です)。ちなみにその後のカジノの討論が最悪でした(特に武田がほぼ無能=失礼)。対策を講じる(から大丈夫)という根拠のない説明を繰り返すだけで、全く説得力はありませんでした。この際はっきり申し上げたいことは、第四次安部内閣の閣僚は、貧弱・お粗末としか言いようがないということです。
関電の調査結果が、未だに何も出てきていないという(経産省への)指摘もありました。
出色は野党の本田の、官邸の番犬の言われている検察官の、直前の任期延長の指摘でした。法相は検事総長は内閣の任命だと説明しました。この検事長の在任中に、モリカケを含む、ありとあらゆる自民党議員の不正を、全部不起訴にしたという「実績」には、さすがに開いた口がふさがりませんでした。
・新型肺炎で早期解散観測後退。
https://diamond.jp/articles/-/227906
コメント:安倍首相の悪運の強さがまた一つ。しかも加藤厚労相のダントツの機会にもなりました。
・習近平の国賓訪日も予定通り。
https://www.asahi.com/articles/ASN2453Y2N24UTFK003.html?iref=comtop_list_pol_n02
コメント:ならば最低でも検疫は受けて頂かないと。
・マイナンバー、カード強要は不適切。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020020302000141.html
コメント:私もそう思います。
・どちらから読んでも02/02/2020.
https://www.cnn.co.jp/fringe/35148826.html
1645.警察人事も私物化。20/2/5
・首相答弁は詭弁で矛盾。識者指摘。契約主体は安倍事務所。
https://www.asahi.com/articles/ASN247JDRN24UTFK00N.html?iref=comtop_favorite_03
・検事長の人事。政治介入という悪例。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020020502000140.html
コメント:五輪後に辞任してから、もりかけで訴追されないための布石と見るべきでしょう。どこまでも汚いやり方、潔さとも男らしさとも無縁の安倍首相。
・膨らむ河井夫妻疑惑、安倍首相の時限爆弾。与党からも批判。
https://toyokeizai.net/articles/-/328613
コメント:最近、菅が安倍に対して距離を置く姿勢を見せているような気がします。終わりの始まりでしょう
ここで、関連記事として最近のサンデー毎日から、一部をご紹介します。以下を読めば、国民が「無邪気に」信じてきた政府や行政機構が、実は信頼に足るものではなかったことが、はっきりと分かります。
サンデー毎日1.26号「嫌韓をどう克服するか」青木理
…韓国では「日帝36年」の民族受難史が学校で徹底して教えられる。これを「反日教育」と揶揄するのは簡単だが、そうして韓国人の近代史観は育まれる。…「『堤岩里教会事件』(日本の統治下で日本兵らが教会に閉じ込めた29人を殺害したとされる事件)なんて日本の人はほとんどご存じないですよね…」
一方、日本では朝鮮半島の歴史どころか、近現代史すらまともに教えられない。なのに、後づけで得た薄っぺらな情報と短視的な歴史観で隣国を嘲り、蔑むものが増えている。つけ加えておくなら、昨今の日本を取り巻く時代状況もそこには影響しているだろう。中国などが飛躍的な発展を遂げ、日本の国際的地位は相対的に低下した。長期の不況や少子高齢化、非正規労働の急増などで将来への漠たる不安が蔓延している。
先の大戦を直接知る世代も続々と鬼籍に入っていく。
そうした時代的、社会的「嫌韓」をどう克服するか。
保阪(正康)さんが議論を引き取って最後にこう呟いた。
「要するに日本で韓国を知らない人、韓国でも日本を知らない人、そんな層がそれぞれで『韓国は約束を守らない』『日本は許せない』と罵り合い、日本ではこれがヘイト層となって憎悪や反発を煽っている。それでも昔の日本には社会の中に一定のバランスがあって、ヘイト言説などを吐いたり書いたりするのは恥ずかしいという認識を多くの人が持っていた。それを失ったのは明らかな知的劣化で、現政権と大いに関係があると僕は思う」
下卑た見出しの月刊誌を思い浮かべながら、私も保阪さんの意見に深くうなずいた。日韓関係悪化の大きな要因は、明らかにそこに横たわっている。
同じく「ゴーン逃亡の死角」青柳他
…郷原氏は、日本の刑事司法への絶望にも理解を示す。
「法を犯して出国したことが正しいとは言えませんし、日本の裁判で真相が明らかにならないのは残念です。しかし、ゴーン氏を一方的に非難できるのか。日本の有罪率は99%以上。警察が逮捕した事件の場合は3割程度検察で不起訴になるので、逮捕=有罪というわけではありません。しかし、検察が逮捕する特捜事件は逮捕"起訴で99%が有罪になります。検察が何が何でも有罪にしようとするからです。そういう特捜事件の有罪率99%に絶望したというのが今回の逃亡劇につながったと見ることができます」
英国ロンドンに郷原氏と同じ見方をする人物がいる。マイケル・ウッドフォード氏。オリンパスの英国子会社に勤務した後の11年、オリンパス社長に就任。
まもなく数百億円に上る巨額損失隠しを知り、菊川剛会長(当時)らに辞任を求めたが、直後の取締役会で社長を解任された。その経緯で日本の司法制度に詳しい。
「ゴーン氏が自身の行動に説明責任を負うべきことは間違いなく、富める者も力ある者もそうでない者と同じ扱いを受けるべきです。私の関心は日本の司法制度のもとで公平な裁判を受けられるかどうか。この点に関し、私は強い疑念を持っています。日本では起訴された人の有罪率が100%に近いからです」
ウッドフォード氏は法律家ではないが、英国の人権団体に25年以上関わり、世界中の冤罪事件を多数調べたという。その経験から日本の司法制度にみられる長期勾留、弁護士や家族との接触制限は異例だという。同氏は典型的なケースとレて、オリンパス事件に絡んで旧経営陣に粉飾を指南した元野村證券支店長の横尾宣政元彼告(金商法違反幇助などの罪で懲役4年の実刑判決が確定)を挙げる。
「横尾氏は12年2月の逮捕から公判中まで966日間勾留されました。その間、検事の取り調べに弁護士の立ち会いは認められず、家族との接触は年老いた母親と何度か面会できたほかは手紙すら許されませんでした。裁判で横尾氏は長期の実刑判決を受けましたが、オリンパス取締役だった菊川、森(久志元副社長)、山田(秀雄元常勤監査役)の各氏は(金商法違反の容疑で超訴され)、執行猶予耕決を受けました。私にとって、これらの判決の違いは露骨な不正義です」
日本の司法の疑念は、ゴーン被告と共通する。
「ゴーン氏の公正な裁判を受けられないという思いが逃亡の動機となったことは
理解できる」
そう語った上で、逃亡による弊害にも言及する。
「(日本での.裁判に出廷していたら)日本の司法制度に焦点が当たっていたと思います。そうなっていたら望ましいことでしたが、その機会が失われたことは非常に悲しむべきことです」
ゴーン被告逃亡の死角だろう。
サンデー毎日2.16号「未来を食らうアベノミクスの絶望」倉重篤郎
…国会は「桜政局」満開である。首相主催の「桜を見る会」疑惑が一枚一枚はがされ、ていく。この伝統的な公式行事が、安倍晋三政権になってからいかに後援会活動の場として利用、私物化されてきたか。招待者名簿という行政事務上必須の公文書を廃棄したことが、いかに、世間常識上許されざる行為で、森友学園問題以降刷新された公文書取り扱いルールの本旨に反しているか。
「桜」ばかりやつでいないでもっと重要な国政課題を論じよ、という声があるが、果たしてそうか。虚勢答弁というか、都合のいいところだけを切り取って強調する安倍式釈明法を灸り出すことは、今後安倍政治を総括していく上で必要な作業であるし、国民の財産である公文書を政治の圧力や官僚の付度から守ることがいかに難しく、だが極めて重要であるかを再認識する格好の機会になっている…。
同じく「沼尻エリカの悲劇」官邸、警察、メディアの邪心のトライアングル 元木昌彦
…渋谷のクラブ帰りを襲えば、薬物を所持しているに違いないと睨んでいたのだろう。TBSは、組対5課から情報をもらって、沢尻逮捕の瞬間をスクープしようと待ち構えていた。
だが、彼女はコカインどころか、"何も持っていなかった"のである。しかも、逮捕後に尿検査をしたが、結果は「陰性」だったのだ。
これで起訴できるのか。組対5課の連中の慌てぶりが想像できるではないか。
もし、彼女が家に置いてあったMDMAを使い切っていたら、テレビ局まで巻き込んだ大捕物は、空振りに終わっていたはずだ。
警察庁ナンバー2の影響力
ずいぶん杜撰な捜査ではないか。そんなところから、沢尻エリカ逮捕は、当時「桜を見る会」疑惑で追い詰められていた安倍晋三首相への援護射撃、世の関心をそらすための「国策捜査」ではないかという疑惑まで囁かれたのである。
そんなバカなことと一笑に付してしまうことは簡単だ。確たる、証拠があるわけではない。だが状況証拠ならいくらでもある。
…組対5課は中村格(いたる)警察庁次長の影警力が強い部署だという。
中村次長は警親庁刑事部長時代、ジャーナリストの伊藤詩織さんが合意なく性交されたと安倍首相に極めて近い山口敬之元TBSワシントン支局長を告訴し、準強姦罪で逮捕しようとしていた所轄署に、逮捕をやめろと指示した人物である。
…中村次長はまた、同じ刑事部長時代に、世田谷署管内のゲームセンターで子どもが殴られた"騒動"が起きたとき、捜査一課の精鋭たちに「加害者を3日で逮捕しろ」と捜査一課長を通じて命じ、所轄署を押しのけて投入したと、やはり『週刊新潮』(11月28日号)が報じている。
その理由は、殴られた子どもの父親が事情聴取のとき、「安倍首相の秘書をやっていた」と話したことが中村部長の耳に入ったからだったというのである。
この忠誠ぶりが官邸に気に入られたのか、中村氏は警察庁組織対策部長を経て、現在は警察庁のナンバー2で、近い将来、警察庁長官は間違いないといわれているそうだ…。
1646.偽りの安倍政権。20/2/7
NHKEテレの100分で名著(毎週月曜)は、同社の優れた番組(NHK報道局、ひいては安倍首相の手が届かないという意味で)の一つです。現在のシリーズは、チェコの大統領も務めたハヴェルの「力なき者たちの力」です。今回は「忖度」を取り上げているので、国民には是非見てほしい番組です。異論を発言できる場がどれだけ重要かを示しています。本音では全体主義を望んでいる(改憲案を見よ)のに、絶対にそうは言わない安倍首相の嘘を見抜くことが、どれだけ大事かを思い知らされます。以下は初回の放送(再放送は水曜日)からの引用です。
…この体制内の生は偽りや嘘ですべて塗り固められている。
表現の不自由は、自由の最高の形態とされる。
選挙の茶番は民主主義の最高の形態とされる。
権力は自らの嘘に囚われており、そのため、すべてを偽造しなければならない。
過去を偽造する。
現在を偽造し、未来を偽造する。
統計資料を偽造する。
全能の力などないと偽り、
何でもできる警察組織などないと偽る。
人権を尊重していると偽る。
誰も迫害していないと偽る。
何も恐れていないと偽る。
何も偽っていないと偽る。
それゆえ、嘘の中で生きる羽目になる…・。
詳しくは以下のサイトをご覧下さい。
https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/95_havel/index.html
1647.鯛は頭から腐る。20/2/12
もはや国会ではありません。まともな議論の場でさえない。議会政治の末期的な症状です。裸の王様という言葉がありますが、安倍首相一人だけが、安倍政権が国民に見せている子ども劇場が、茶番ではないと思っているだけなのです。2/12の衆院予算委における、辻元の、憲法を含む質問は目の覚める出来映えでした。自民党の、お飾りの女性議員とは、存在感で一線を画していました。
・首相がヤジ。質問は罵詈雑言。辻元、撤回と謝罪を要求。
https://www.47news.jp/news/4513579.html
関連記事。安倍首相の野次は、一国の総理の言うことではないという指摘は当然です。ちなみに、鯛は頭から腐るという表現は罵詈雑言ではありません。単なる真実です。また(野党の理事に)席に戻れと叫ぶ以外に能のない、棚橋の強引で愚かな議事進行ぶりにもあきれるばかりです。最高学府を出ているとは到底思えない低能ぶりです。意味のない質問だという安倍首相の野次は、はっきりと録画に残っており、当分消さずに残すつもりです。混乱の直後に質問に立った、逢坂の批判は、我々国民の、安倍政権に対する怒りを代弁するものでしたので、以下に採録しました。
「…行政府の閣僚席から、意味のない質問だというヤジが飛ぶなんていうのは、前代未聞ですよ。与党の皆さんも、これは国会そのものが馬鹿にされているんですよ。やるんだったら、質問時間の中で、思うことを言えばいいじゃないですか。後ろ向いて質問者が帰ろうとしているときに、追い打ちをかけるようにあんな事を言うなんて言語道断。私は本当に安倍内閣でたらめだと思いますよ。行政私物化まがいのことはいっぱい発生するし、そしてそのことを指摘すれば、公文書は廃棄するし隠蔽するし、改ざんするし捏造するし、国会で質問すればまともに答弁しない。ごはん論法だ。逃げて歩く。閣僚に至っては、本当に閣僚の資質があるのかどうか分からない人が、くだくだ、くだくだ答弁して。終わってるじゃないですか。でたらめだ。私はそう思う。今日はその一端について説明させて頂きたいと思います。それと委員長の仕切り。相当に問題があると私は思う。そこも改めて頂きたい…」。
この騒動で二重に驚くのは、安倍が「鯛は頭から腐る」という例えさえ知らなかった事です。なぜなら首相は反論で、自分を腐った鯛の胴体に例えるとは何事かと怒って見せたからです。辻元は、首相を魚の頭部に例えたのであって、この例えを安倍首相がご存知なかったことがこれで分ってしまいました。その間違いを、逢坂がやんわりと訂正していました。そういえば麻生副総裁は以前、未曽有をみぞうゆうと読んだことがあります。映画(しかもジブリは見ない)と漫画だけ(かどうかは知らないが)が娯楽というのでは、さみしい人生です。政府専用機には、せめて司馬遼太郎全集くらいは常備しておいて頂きたい。小説は長いから読まない、交響曲は長いから聞かないというのでは、史上最も教養のない(=エイエイチオーな)首相ということにもなりかねません。この際ですから、是非とも大学時代の成績表を見せて頂きたい。取り柄の一つくらいは見つかるかもしれません。そして私は、全く同じことを、トランプにも言いたいのです。品性も、教養も、何より人間性を欠いた国に、米国と日本がなってしまったのは、何が原因か、私は容易に想像がつくような気がするのです。
もう一つ、大いに不快だったのは河野防衛相の態度です。共産の赤嶺の、工事中の基地の地盤が軟弱地盤だという指摘に対して、河野はうつろな視線で、長々と定義を繰り返す(共産党の質問時間を奪う)という幼稚な戦術で、力学的な試験はしていないから、工事に変更はないと言い張り続けました。子供だましの説明であり、赤嶺だけでなく、視聴している国民全体を馬鹿にする態度でした。このような者が、自衛隊のトップにいること自体、日本にとって北朝鮮以上に(国民にとって)危険な状況だと言えます。まして安倍にこびへつらい、国民に嘘つくことを何とも思わないような人間が、総裁候補などと、考えるだけでぞっとします。米国に行けば米軍の訓練に参加したといって喜び、一体精神年齢は何歳なのか。彼は閣僚になる前は、原発に反対していた。今彼に同じ質問をして、どういう答えが返ってくるか、試しにお尋ねになって見るが良い。曲がっているのは表情だけではない。その精神が歪んでいるのです。安倍内閣は事実上の悪の巣窟に成り果てているのです。
・ウソつき発言謝罪拒否。
https://www.asahi.com/articles/ASN2D3T1BN2DUTFK003.html?iref=comtop_list_pol_n06
・首相、自衛隊明記否決でも合憲。
https://jp.reuters.com/article/idJP2020021201001634
・日本はソフトな独裁国家。
https://diamond.jp/articles/-/228172
・今の資本主義には規律も公平さもない。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/post-92370.php
・格差拡大前提の成果型賃金。中高年、冬の時代。
https://diamond.jp/articles/-/228589
・マクロ政策、失敗の40年。歴史に学べ。
https://diamond.jp/articles/-/227429
・逃げ水の名目GDP600兆円。財政健全化の前提狂う。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55498590R10C20A2SHA000/
コメント:私も日本経済の先行きには、とてもではないが楽観的にはなれません。
1648.不名誉な失脚。20/2/17
・IR整備、見直すべきが77%。
https://www.47news.jp/news/4526507.html
関連記事。内閣支持率、7ポイント大幅急落の41%。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020021601001520.html
関連記事。2%は無理なのに予測に盛り込む虚構。
https://toyokeizai.net/articles/-/330079
関連記事。政倫審、11年間開催なし。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202002/CK2020021602000114.html
関連記事。サクラを見る会、公文書管理。民主や事務方に責任転嫁。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202002/CK2020021602000113.html
コメント:たまには民意を尊重してみたらどうなのだろう。いかに国民が反対しようと、自らの価値観を優先して国会で押し切って来た。国民の気持を考慮しないのなら、それは端的に言って独裁者ということだ。ならば逆に桜の会の名簿は堂々と出せばいい。国民の反対も批判も気にしないのだから。おそらく招待客の中には地方のボスに加えて、パチンコ屋の店主や、反社が山ほど入っているのだろう。即ち税金で裏社会にサービスし、首相の看板を好きに使わせているということになり、それは政治家として、落ちるところまで落ちたという事になる。私は安倍首相に花道はいらないと思う。引退興行を打つ資格などないからだ。刑事告発を受けて、不名誉の内に失脚するのが相応しいように思う。トラの威を借るキツネたちの正念場も近い。
1649.首相よりANAの方が信じられる 20/2/18
2/17の衆院予算委員会は、アルマゲドン(善と悪の最終決戦)の様相を呈していました。最終兵器をぶっ放したのは辻元です。それは野党の問い合わせに対するANAからの回答メールで、過去7年間、宛先を書かない領収書を発行したこともなければ、領収書を出さなかったイベントもなかったというものです。ところが休憩時間中に安倍事務所が、電話でANAに確認すると、辻元への回答は一般的なもので、個別の案件については、営業上の秘密なので答えられないと言ったというのです。回答を不満とする野党が退席するなど、委員会は混乱を極め、その後は前原による郵政事業の指摘もあり、間違いなく今国会で、最大の見せ場となりました。この話には続編があり、ANA自身が以下の様に答えているのです。これがニューオータニなら、話は水掛け論で終わったことでしょう。ついに来た安倍首相の正念場です。自ら言うように、信なくば立たずならです。
・ANA、営業の秘密と言った事実はない。
https://mainichi.jp/articles/20200217/k00/00m/010/311000c
関連記事。検事長定年。黒川残すため。
https://mainichi.jp/articles/20200217/k00/00m/010/279000c
関連記事。GDPマイナス、桜の衝撃。安倍政権に痛手。
https://mainichi.jp/articles/20200217/k00/00m/010/294000c
1650.クルーズ船対応に見る無責任体制 20/2/18
乗客を閉じ込めたまま、クルーズ船を港に留めおくことによって、数百人の感染者を出した。日本全国の対応医療機関のベッドの1/3相当である。乗客の人権の問題を含め、日本政府の対応のまずさを批判する声は強い。ではどうしたらよかったのか。
まず(たとえ日本人の乗客が多数乗っていたにせよ)寄港を徹底的に拒否する方法もあったろう。適切な医療機関がない国だったら、感染者に上陸されたら、国が滅びかねない。もうひとつは、船が沖に入る間に、船会社側と、日本検疫官による、船内の徹底的な消毒が実施されるべきだった。検査も不十分なうえに遅かった。検査も喉では不完全案尾で、痰で行う必要がある。その上で、陰性なら入国を認めれば良いのである。我々には検疫機関の右往左往ぶり(しかも自らも感染)だけが目立つ。
この問題で最大の疑念は、船会社は何をしていたのかという点である。航行中の船は船籍の或る国の法律に従うと理解される。米国の船なら米国の法律であり、それを監督するのは(船の)大統領たる船長であろう。今回、船長がどの様な役割を果たしたのか、さっぱり見えない。乗客の為に、寄港地の政府と懸命な交渉を重ねていたのかどうかも分からないし、船内の消毒が徹底していたのかどうかも分からない。
今回の感染事故の本質は、船長(船会社)と日本政府との間で、権限と責任の関係が曖昧であったことに尽きる。これで思い出すのは日本陸軍の悲劇、「八甲田山、死の彷徨」である。命令系統がはっきりせず、変更に次ぐ変更で混乱した兵士が、進むべき方向を見失って多数凍死した事件である。方針を堅持し、一丸となって一心不乱に進んだ小隊だけが生き残ることができた。
このクルーズ船感染事件で、我々国民が学ぶべきは、まさに有事(エピデミックもアウトブレークも有事)において、日本政府の判断や対応に、多くを期待できないという「現実」である。国民は自ら考え、自分の責任で自分の身を守らなければ生き残れないという事実に、早く気付く必要がある。
関連記事。明日から乗客下船。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6351534
関連記事。クルーズ船、新たに88人感染。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6351563
関連記事。米チャーター機、14人の感染確認。
https://www.bbc.com/japanese/51540561
関連記事。飛行機も安全ではなかった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021800636&g=int