「WTWオピニオン」
【第105巻の内容】
「野党共闘の灯は消さない」
「杜撰な政府のコロナウイルス対応」
「腐った組織の秘密警察長官」
「行政の無責任、桜もコロナも」
「マスクはいずこ」
「国民は後回し」
「省益優先の謎の反社集団」
「野党善戦、日本は危機的状況」
「政治不正が立件不可能に」
「ウイルス検査と感染研」
1651.野党共闘の灯は消さない 20/2/19
2/19の前書では、サンデー毎日2/23号から気になった個所をご紹介します。
「志位和夫の覚悟、野党共闘の灯は消さない」倉重篤郎から
「…中国共産党が他党に対して誤りを公然と認めた世界で唯一の例ではないか。我々はその態度に真剣さ、誠実さを認め、それが2004年の綱領改定の記述につながった」
「ところが10年ほど前からいろいろ問題が出てきた。彼らは東シナ海、南シナ海で乱暴な覇権主義的行動を取り、核問題でも核兵器廃絶という人類的課題に背を向けている。香港やウイグルなどでの人権侵害も深刻化した。いずれも社会主義とは無縁の行動であり、中国を社会主義を目指す国だと判断する根拠はもはやなくなった」
綱領をバサッと削った。
「21世紀の世界をどう見るかという基本認識に関わってくる大切な決定だった。もちろん、最も危険なのはアメリカ帝国主義、特にイラン司令官殺害のように先制攻撃を平気でやるトランプ政権だと思っている。ただ、経済規模で米国に並ぼうとしているもう一つの大国・中国で、深刻な大国主義、覇権主義、人権侵害の問題点が噴出しており、世界にとって看過しがたいと考え綱領上明確にした。日本共産党に対する誤解や偏見をなくすことにつながるし、野党共闘にもプラスになると思う」
「桜疑惑を何時までやっているんだという攻撃もあるが、ここで決して嘘に慣れてはいけないし、諦めてもいけない。目先を変えさせず、事実を突き続ける。嘘を平気でつく人が権力のトップにいて。その嘘に合わせて官僚が忖度して嘘をつく。こんなことを許していたら日本の民主主義は土台から腐る。材料はまだまだある。最後まで追及し、首相をやめてもらうつもり」
安倍政権の寿命は?
「政権としては末期だと思う。疑惑を抱えているだけではない。内政一外交も行き詰まっている。対米、対ロ、対中、3方面の覇権主義にぺこぺこ外交だ。トランプ大統領の言いなりに中東まで自衛艦を出す。プーチン大統領に対しては4島返還さえ放棄して2島で結構だと一方的譲歩。それもうまくいかない。中国の習近平主席に対しては国賓招待先にありきで、尖閣問題でも香港問題でも言うべきことを言わない」
…今、一番言いたいことは?
「世界の大局を見ると、貧富の格差、気候変動、この二つの大問題が果たして資本主義体制下で解決できるのか大きな疑問が突き付けられている。米国の世論調査会社が社会主義と資本主義のどちらがいいかという調査を行っているが、最近は拮抗している。特に若者や女性の中では社会主義志向がメジャーになりつつある。社会主義が新しい形で復権しつつある」…
「そんたく検事総長誕生の布石か。東京高検検事長の定年延長の謎」田口嘉孝から
政府がl月31日に閣議決定した黒川弘務・東京高検検事長(63)の定年延長を巡り、定年1週間前の急な決定の不自然さを国会でも野党から追及され、波紋を呼んでいる。
東京高検検事長は検事総長に次ぐナンバー2のポスト。65歳定年の総長以外は63歳が定年だ。稲田伸夫・検事総長(63)は、慣例のため就任から2年を迎える今夏に勇退するとみられていた。
その後任はだれか。黒川氏は誕生日前日の2月7日をもって退官するはずだった。このため長年黒川氏とライバル関係にあった林真琴・名古屋高検検事長が東京高検検事長に就き、今夏、次の検事総長に就任というのが昨年来の法務・検察の見方だった。
だが、黒川氏の勤務が半年先の8月7日まで延長されることで、7月30日に定年を迎える林氏の総長就任の目が消え、黒川氏の可能性が残った。まさに逆転人事である。
「これまでの慣例を破る大どんでん返しの人事だ…」そう言うのは、官邸事情に詳しいジャーナリストだ。この異例の閣議決定の背景を4点あげる。
「一つは昨年暮れのゴーン日産前会長の脱出劇の行方だ。逮捕の背後に日本の政府関係者がいるとしながら、レバノンでの記者会見では実名を挙げなかった。政権にとっては不気味だ。次にIR疑惑で今は否認を続ける秋元司議員がしゃべりだしたら収拾がつかない。IRはまさに菅義偉官房長官の主導する案件だ。さらに公職選挙法違反が濃厚の『桜を見る会』の地元後援者向けの前夜祭、そして広島地検が力を入れる河井克行・案里夫妻の疑惑。これらの成り行きを見ながら、万一のために安倍政権、特に菅官房長官に近い黒川氏を残したということではないか」
ここは21年の定年まで1年8カ月ある稲田検事総長に慣例を破り、政治との距離を取って検察の中立を貫いてもらうしかない。
「死後の世界はあるのか」近藤由美から
…ノンフクション作家の奥野修司氏は、東日本大震災の後、「幽霊が出る」といううわさが被災地で広まっていることを知った。本を書くように勧められ、12年春から毎月のように現地に通って聞き取った。取材成果をまとめたのが17年の著書『魂でもいいから、そばにいてー3・11後の霊体験を聞く』新潮社だ。
同書には「死んだ家族や恋人が夢に現れる」という被災者の体験が多く載る。
夢にしてはリアルで、色彩が豊富だったという証言が多い。そのほか、「死んだ兄からメールが届いた」「死んだ伯父から電話がかかってきた」といった携帯電話にまつわるエピソード、他人から「あなたの死んだ家族がこう話しています」と聞いた体験も少なくないという。奥野氏が言う。
「私には霊は見えません。ですが、幽霊を見たという人や不思議な体験をした人にとって魂は存在します。実は本に書いた人のほとんどが霊現象を信じておらず、『驚いた』『信じられなかった』と話します。死後の世界があるかどうかは、我々の価値観では判断できない。『あるかないか』ではなく、『信じるか信じないか』の価値観のほうが大事だと思うのです」
大切な人が突然死んだ後、夢で再会したり、何らかの形で声を聞いたりした人は、恐怖感を覚えないという。そのような体験をすると、「むしろ故人とのつながりを結び直せることに安心し、落ち着くことが多い」と奥野氏は語る。同氏は1948年、岡部氏は50
年生まれの団塊の世杙だ。
「私と岡部氏は、戦後の合理主義教育を受け、『人は死んだら無になる』と教わりました。それでいて、自分が無になること、死ぬことへの恐怖がすごくある。岡部氏は団塊の世代がこれから大量死する時代を心配していました。お迎え体験もそうですが、『あの世、つまり死後の世界があると信じられれば、死は怖くなくなる』と言っていました」
…魂や死後の世界は存在するのか。科学が証明するのは難しい。だが、「あると思えば、人はよりポジティブに生きることができる。あるいは、そうとまでは断定できなくても、よりポジティブに生きられる可能性が高いとはいえるだろう。
「人質司法、醜悪過ぎる実態。否認すると1年以上の長期拘留」青柳雄介から
…刑事訴訟法上、警察に被疑者として逮捕されると、48時間以内に検察官へ身柄を送られる(そうでなければ釈放される)。検察官は24時間以内に被疑者の勾留を裁判官に請求する。請求しない場合は釈放しなければならない。拘留期間は10日間だが、さらに10日間の延長が可能だ、つまり勾留請求から最大20日以内に公訴の提起をしないときは被疑者を釈放しなければならない。
また、刑事訴訟法89条等では、証拠隠滅や逃亡の恐れがなく、殺人などの重罪でない場合、抵訴後の保釈が規定されている。ところが、実際の運用はそうなっていない。
なぜかー。捜査機関が被告の身柄を長期間拘束したまま、連日のように長時間の取り調べを行い、被告が自白するまで保釈しないからだ。これが「人質司法」なのである。
…人質を取るように勾留する非人道的な「人質司法」は以前から問題点が指摘されていたが、ゴーン被告の"告発"で再び強い批判にさらされている。被疑者がどう扱われているか、欧米諸国と比較すると明白だ。
…各国によって多少の差異はあるが、取り調べで自白を得ることを期待するのではなく、あるいは、説得や追及によって供述を得ようということでもなく、被疑者に弁解や反論の機会を与えようというのが取り調べの位置づけなのだ。
…志布志事件の高齢の容疑者は「連日、朝昼晩と留置場から手錠と腰縄をつけられて取調室へ行き、腰縄を椅子に縛りつけ身動きが取れないようにされました。動けないので体がきつかったですが、それ以上にとても屈辱的でした」
警察や検察からは、「認めればすぐにでもここから出られるし、罰金で済むことだ」と、何度も自白を迫られた。」
…志布志事件は07年2月、被告12人全員の無罪が鹿児島地裁で言い渡され、確定した。捜査側がでっち上げ、長期澗勾留し自白を迫った冤罪事件だった。
…疑いがあれば留置場に閉じ込めておけ、保釈は認めない、という短絡的な思考はあまりにも前時代的だ。脱・人質司法を考え、グローバルスタンダードに近づける必要がある。
1652.杜撰な政府のコロナウイルス対応 20/2/20
専門家がクルーズ船の内部を視察して驚愕しました。グリーンゾーンとレッドゾーンの区別も曖昧なら、発症の記録もない。これでは船内感染が起きても、少しも不思議ではない、恐ろしい状況だと語りました。この告発は、加藤厚労相の、連日の言葉巧みな説明にも関わらず、実際には厚労省(及び官邸)による状況の把握も感染予防対策も、全く体を成していなかったことを如実に示しています。自国民をクルーズ船(感染地獄)から、チャーター機で、避難させた各国の判断こそ、最も正しかったことを示しています。併せて、コロナ肺炎対策会議に、小泉(環境相)萩生田(文科相)森(法相)という日頃から言動に問題の或る三閣僚が揃って私用で欠席(大臣としての仕事でなければ私用です)というのは、安倍政権の体質をそのまま表しています。国会も、国民もそっちのけです。また加藤厚労相にしても、真面目に対応しているかのような説明をしていたが、実態は上記のような有様で、自分がクルーズ船に足を運ぶわけでもなく、任せた相手が国立感染症研究所の脇田所長のような心もとない人物であることから、このような事態を引き起こしたとも考えられるのです。今後は加藤厚労相の話は、いかにもっともらしい説明でも、話半分に聞いておいた方が、国民の被害は少ないと思います。嘘八百を押し通す安倍首相の政権ならではの、おそまつな閣僚達という印象です。
・船内は悲惨な状況。
https://www.asahi.com/articles/ASN2M3Q2ZN2MULBJ006.html?iref=comtop_8_03
関連記事。船内隔離は失敗。米国人医師。
https://jp.wsj.com/articles/SB12291155354026644516304586211600525154990
関連記事。クルーズ船の悲劇は終わっていない。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/post-92436.php
関連記事。政府、広がる批判に焦り。水際で失敗。支持率に影。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021800962&g=pol
関連記事。日本がマラソン開催に中国が驚き。武漢よりマズい。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6351615
関連記事。新型肺炎の政府対応早くない。自民中谷。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021900702&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
コメント:石破より中谷の方がましかもしれません。その他の幹部も若手も論外です。
・懇親会疑惑。言い逃れはもう無理だ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020021902000177.html
・米紙、社説で安倍政権を酷評。増税が大失敗。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/202002/CK2020021902000286.html
コメント:それなのに、IMF(ということは財務省も官邸も)が悪乗りして20%などと言い出しています。
1653.腐った組織の秘密警察長官 20/2/21
岩田教授が船内の対応が改善されたとして動画を削除しても、船内で感染者が急増した事実は、厚労省の対応が不完全だったことを示すなによりの証拠であることに変わりはないのです。新たな対応は、過去の不手際を真摯に認めるところから始まるのです。しかも都合の悪いことは、あったことでもなかったことにするというのは、安倍政権得意の常とう手段です。私がなぜここまで政府の言葉を信用しないのか。それは菅長官を初め、これまでさんざん見え透いた嘘を重ねてきたからで、信用するなという方が無理であることをご理解頂きたい。
関連記事。政府、岩田教授に退去要請。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022000615&g=pol
関連記事。クルーズ船対応に疑問相次ぐ。厚労副大臣も投稿。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022000149&g=soc
関連記事。クルーズ客室待機後も感染か。完全な隔離不可能。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022000877&g=soc&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
いくら国民に嘘をつこうと、事実を書き換えようと、とがめられることがない。首相に媚びさえ売っておけば(河野大臣の無様な答弁の様子を見よ)、逮捕されることも、告発される心配もない。安倍首相を批判し、方針に反対する者には、政官なら冷や飯(左遷)、民間(籠池を見よ)なら身柄の拘束が待っている。そんな国のどこに法の正義や、平等な人権、国家の秩序があるというのでしょうか。しかも選挙をすれば、与党の議員が有利になるような仕組みです。大手メディアを抱き込んで、情報操作も辞さない。日本中に怨嗟の声が満ち溢れるのは時間の問題です。私は国民の怒りより先に、神の怒りが先に下るような気がします。今年は間違いなく、安倍首相に天罰が下るでしょう。第一弾はコロナウイルスの蔓延であり、第二弾は五輪の頓挫ですが、個人的には、外食を続けていれば、コロナウイルスの感染も、決してあり得ない事ではないと思います。
私事で恐縮ですが、昨年末から風邪気味で、一進一退を繰り返し、3回も医者に行っても全快せず、とうとう先週はかなり症状が悪化しました。咳や鼻詰まりの症状がピーク(峠)を越えてもまだ予断を許しません。唯一不幸中の幸いは、高熱がなかったことです。医者でもインフルや新型肺炎の診断はありませんでした。
一方、世間では、ウイルスはとっくに上陸して、感染は始まっているというのが通念になっています。即ち、「誰が、いつ、どこで」感染してもおかしくないというのが、厚労相が何と言おうとも、否定出来ない現状なのです。但し、ワクチンがないのは、サーズもマーズも同じです。サーズより致死率が低いという気休めは通用しません。なぜなら感染力が桁違いだからです。感染者が多ければ犠牲者の数が多くなるからです。週刊朝日の記事では、一人の感染者が首都圏で電車に乗れば、10日で12万人に感染すると言われています。
話のついでに、週刊誌の話題です。最近の週刊朝日は読むところがあまりありません。体を張ったスクープがないのは、記者と編集者のやる気が落ちているのでしょうか。コラムの質も下がっており、田原総一朗よりも古賀茂明の方がましです。従って、現在情報源にしているのは、サンデー毎日と週刊文春です。
でも折角ですから、週刊朝日の最新号で、唯一読む価値のあった室井卯月のコラムの一部をご紹介します。
週刊朝日2.28号、「しがみつく女」室井卯月
「組織は頭から腐る」
…お次は2月8日の東京新聞。「辺野古、70メートル超も『軟弱』地盤調査、防衛省伏せる」という記事だ。「沖縄県名護市辺野古の米軍薪基地建設を巡り、埋め立て予定海域で防衛省の想定に反し、海面下70メートルより深い海底の地盤が『軟弱』であることを示すデータが検出されていたことが分かった。『70メートルまで地盤改良すれば施工可能』という同省の設計の前提は、根底から覆る可能性が出てきた。同省は『業者が独浙で行った調査で信頼性が低い』としてこの実測データを採用せず、調査した事実すら伏せていた」
こちらも防衛省整備計画局は「隠す意図はなかった」とコメントした。信じられるか?
どうしても敦賀原発2号機を運転させたかったのだろうし、辺野古に米軍基地を造りたかったのだろうよ。
原発をこの国のベースロード電源と決め、海外へ売り込もうとしたくらい安倍首相は力を入れていた。辺野古米軍基地は、安倍首相がアメリカと約束してしまったことだ。
終局、みんな頭の意向に妄信的に従っているだけでは? そこに国民は不在だ。
再び原発が事故を起こしたらこの国は大変なことになってしまうとか、辺野古の軟弱地盤にさらに果てしなく血税を突っ込む羽目になるとか、は考えない。
誰一人引き返そうとせず、愚かな戦争に突き進んだあのときと一緒だ。
馬鹿なリーダーは、これまでのルールの意味がわからない。なので、無視するのも厭わない。あからさまなイエスマンを引き上げ、自分に異を突きつける人は隅に追いやる。そしてこういう世の中が形成される。
組緻は頭から腐るというが、もうこの国はダメかもしれない。
関連記事。厳しい引き際。(再掲)
https://www.jiji.com/jc/v4?id=20200216com0001
関連記事。奇怪な検事長の定年延長。
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020021800003.html?iref=comtop_fbox_u10
1654.行政の無責任、桜もコロナも 20/2/22
首相が出席していないからという理由で、頑なに予算委員会を中継しないNHKのどこが公共放送ですか。そのために複数のチャンネルを抱えているではありませんか。その間に、国会では迷答、珍答が乱発されているのです。取り分けコロナウイルスで世間が騒然としている現在、厚労相が答弁する委員会の中継は、平常時より重要な意味を持つはずです。それともNHKは、国会で何が起きていても、国民にそれを直接見る権利は必要ないとでも言いたいのでしょうか。それが情報統制でなくて、何が情報統制でしょうか。
そうした問題の一つに桜を見る会の招待者名簿があります。名簿(データ)が残っていないという説明にはそもそも無理があります。名簿が無ければ、誰でも入園できてしまいます。しかも現状はもっと酷いことになっていたのです。2/22の朝日新聞の朝刊が、一面で名簿の矛盾を突いています。それは、官邸では誰も名簿などチェックしていなかったという事実です。ということは、首相夫妻に千人、麻生と菅に千人、自民党で6千人の枠は、自由気ままに使って良いものであって、誰でも招待出来たのです。功績のあるなしどころか、反社でもヤクザでも、自民党議員と知り合いなら、出入り自由の大盤振る舞い。野党にも同じ権利があればまだしも、自民党だけの御手盛りです。これには憲法を含めた、法律の厳しいチェックが必要です。だからトンデモな連中が紛れ込む可能性は100%あり、事実潜り込んで、首相夫妻と写真まで撮っているのです。公的なイベントの特定政党による私物化。しかもごう慢で強権で、自己抑制のきかない、たがが緩み切った政権に、これ以上日本を任せていたら、取り返しのつかないことになるのは確実です。
新型コロナウイルス。致死率2%は平均であって、高齢者では12%を越えます。しかも治療薬はないのです。
感染者数国内一(22名)の東京都の知事は、事実上何もしていません。僅かに都主催のイベントを延期しただけです。最も危機感を持っていないのは知事自身なのです。これで彼女の都政の価値感がどこにあるかがはっきり分かります。都民不在、五輪だけの知事人生です。
武漢からの帰国チャーター機の場合は、曲がりなりにもホテルを用意し、14日間の隔離(帰国者には大きな負担)という方法が通用したが、この方法がクルーズ船では、人数が多い上に、船内の防疫体制が不十分であったことが、岩田教授の視察と、米国人医師の指摘で明らかになりました、しかも菅の言う感染症予防チームなる者がまともに機能しなかったこともあり、船内は惨状を呈し、結果的に多数の感染者を出す結果となりました。これは日本政府が及び腰で対応し、予防活動が功を奏していなかったなによりの証明です。しかもその点を各国から批判されているのに、菅も加藤も批判は聞こえないふりを決め込んでいます。
批判を受けてやったことと言えば、実態を指摘した岩田教授を船内から追い出し、無理矢理説明を変えさせ、船内の映像をアップすることを禁止したくらいです。無理に意見を変えさせたと思うのは、半日で広い船内の状況を劇的に改善することなど、物理的に不可能だからです。安倍政権お得意の、(人事や検察の)ムチをちらつかせた隠蔽工作としか考えられません。これは桜の会の名簿の隠蔽、森友公文書の改ざんと通じる姿勢です。政府(特に首相)にとって都合の悪いことは、国民に知らしむべからずというアレです。
石川県と埼玉県でも感染者が出て、複数の児童に感染者が出ています。ご近所は戦々恐々でしょう。石川の例では経路が特定できていません。今後経路不明の感染者が等比級数的に増えるのは確実な見通しです。安倍政権はウイルス対策の不手際を、まずは正直に認めるべきです。その上で次の対策を練らないと、未だにこれという治療法もないままに、経路不明の感染者が増え続けることになります。
水際作戦に失敗し、クルーズ船では船内の消毒も行わずに乗客を閉じ込めて、無駄に感染者を増やしました。船内での発熱から1週間留め置かれ、乗客の一人が亡くなりました。船内の医師の判断だと官邸は言い訳していますが、検査体制の不備の影響があるという指摘があります。市中においても、検査体制も不十分なら、マスクさえ店頭にはありません。国民は、ひたすら手を洗って感染を待てとでも言いたいのでしょうか。それが先進的な国の政府(と国民)のすることでしょうか。国民の健康と安全を守れない、いやむしろ守ろうとしない政府(中央と地方)に対して、国民や都民には、責任者の交代を要求する権利があるはずです。
関連記事。発熱後搬送せず。
https://mainichi.jp/articles/20200221/k00/00m/010/180000c
関連記事。クルーズ船内隔離は失敗。米国人医師語る。
https://jp.wsj.com/articles/SB12291155354026644516304586211600525154990
関連記事。政府の緊張感が足りない。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020022102000171.html
関連記事。クルーズ船対応に見る組織の問題点。権限とスキルの分離が組織を滅ぼす。
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2020/02/post-1146.php
関連記事。チャーター機で帰国の未就学児が感染。
https://www.asahi.com/articles/ASN2P5TGPN2PUTNB00K.html?iref=comtop_8_01
関連記事。北海道の小学生兄弟が感染。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200221-OYT1T50104/
関連記事。野党共同会派が、ウイルス対策で提言。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022100880&g=pol
関連記事。電車やエレベーターで感染リスクの低い場所はどこか。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6351774
コメント:菅や加藤はこれまでの非の絶対に認めず、自分達の行動の正当化する発言しかしていない。そんなことよりも、今は次の有効な手を打たなければならない時です。こういう時に最も重要な、今後の展望を持っていないことこそが、彼らが無策(で無能)であることのなによりの証拠になってしまっているのです。
1655.マスクはいずこ 20/2/23-2/24
新型肺炎。高齢者は重症化し易く、症化すれば打つ手がありません。しかも呼吸困難ですから、楽な死に方ではありません。まさかこんな事になる(いつ感染死するか分からない)とは、昨年は想像もしていませんでした。死が他人ごとではなくなりつつあります。ところで先週市中に出回るはずのマスクが無い。世界に冠たる日本のメーカーにとって増産など訳もないことのはずです。ということは、既に何億枚も増産され、出荷も始まっているが、誰かがそれを途中で抑えているとしか考えられません(憶測ですが)。病院や公共機関など、大口の需要者を優先していることも予想されます。政府が支援物資に回していることも考えられます。有事には一般国民はあと回しにする傾向のある、官邸や厚労省が介入していないと良いのですが。そもそも菅長官が怒るべきは、安倍首相の嘘答弁への記者のつっこみに対してではなく、こういう時(マスクの生産と供給体制の不備)ではないのでしょうか。
関連記事。新型肺炎、新たに19人感染。殆ど経路不明。
https://mainichi.jp/articles/20200222/k00/00m/040/290000c
関連記事。高齢者に目配りが必要。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020022202000155.html
関連記事。武漢病院長の証言。
https://www.asahi.com/articles/ASN2Q5VQ4N2PUHBI059.html?iref=comtop_8_01
コメント:空咳に注意とのことです。
・感染経路不明にWHOが危機感。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6351950
・進まぬマスク供給。週9億枚必要
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6351957
関連記事。政府対策に疑問の声。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022200186&g=soc
・インフル薬効くなら全国展開を。厚労相。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200222-OYT1T50145/
・新型ウイルスのワクチンは4月下旬。中国。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/4-92.php
・クルーズ船の医師らにいじめ。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200222-OYT1T50280/
庶民には手洗いとマスクしか対策のないコロナウイルスなのに、マスクが無いと昨日書きましたが、菅長官も気にはなっていたようです。結論から言って、中間搾取(抜き取り)が行われていた模様です。安倍政権では、首相を筆頭に、閣僚には道徳心(正義心も、誠実さも)が欠けていることが、共通の特徴ですが、当然下々もそれを見習っており、従って商業道徳も失われているようです。ということは、いつもは一箱(40枚)300-400円で売られているマスクが、1000-1500円の値札をつけて出てくる恐れがあります。おそらくその時は、箱のデザインも変えてくる(そうしないと値上げしにくい=製造と流通が結託)ことでしょう。
関連記事。進まぬマスク供給。政府対応に疑問の声、
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022200186&g=soc
関連記事。自治体・業院に優先供給。
https://mainichi.jp/articles/20200223/k00/00m/010/065000c
1656.国民は後回し 20/2/24
政府は、今更止められないというだけの理由で、五輪開催を強行しようとしています。負けると分かっている戦争に引きずり込まれていった太平洋戦争と全く同じ構図です。まもなく2.26です。こういう国家的な危機においては、その時にたまたまリーダーとなった者の、強い意志と決断だけが国民と国を大災害から救うのです。中途半端な総花は、国を亡ぼしてしまいます。
関連記事。国民の命は二の次か。武漢パンデミックを後追いする日本。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/post-92477.php
関連記事。米国、日本の渡航警戒レベル引き揚げ。継続的な市中感染。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/post-92476.php
関連記事。露呈した日本の医療の盲点。
https://toyokeizai.net/articles/-/331766
関連記事。診察たらいまわしも。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200224-00000010-jij-soci
コメント非専門家集団が確たる見通しもなく、下手に介入(指導)すると、こういうことが起きます。
いまさら言っても仕方がないが、なぜ首都圏の横浜に着岸させたのでしょう。その点だけは、なんとしても避けるべきではなかったのか。厚労省でも最大の失敗です。またなぜ鳥インフルや豚コレラの時のように、必死になって消毒をしないのでしょうか。ダイヤモンド・プリンセスは、三菱重工で建造当時、二回も火災を出し、犠牲者も出た船です。今回の感染拡大では、運航会社(米国)の対応には疑問符が付きます。
関連記事。新たに57人。乗船感染者691人。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352072
関連記事。厚労相職員と検疫官が新たに感染。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020022401001417.html
関連記事。クルーズ船、船内消毒業者を募集。
http://www.news24.jp/articles/2020/02/24/07599742.html
関連記事。クルーズ船、4月に運航再開。
https://www.cnn.co.jp/business/35149786.html
・やっぱり。検査体制に疑問。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022400330&g=soc&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
関連記事。高齢者施設。警戒強化の中の感染。あまりに情報少なすぎる。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352105
関連記事。軽症患者は通常治療で回復。
https://www.asahi.com/articles/ASN2S533DN2LPLBJ007.html?iref=comtop_8_01
関連記事。入院患者への面会、当面制限。
https://www.47news.jp/localnews/4552281.html
1657.省益優先の謎の反社集団 20/2/26
鳴り物入りの基本方針に、肝心の検査体制の強化は盛り込まれませんでした。保険適用が議論されただけです。こうなると厚労省と専門家会議(御用学者)は、は誰の利益の代表かさえ分からない、謎の反社集団です。
昨日(2/25)の羽鳥モーニング・ショウで、38度の高熱が9日も続く児童が、病院でも大学病院でも保健所でも検査を拒否され、その結果、適切な治療を受けらず自宅で寝ているだけという実例が紹介されていました。その理由は、物理的に検査能力が足りないわけではなく、上から許可が下りないから検査が出来ないというものです。怒っている医師も、困っている保健所もあるとしています。検査を受けるためには、3つの要件を満たさなければならないという間に合わせの規則が、検査能力が限られているからという理由で、病院と保健所を縛っているのです。それは4日間の発熱と、感染者との濃厚接触が条件ですが、今や感染はどこにでも広がっているのだから、後者の条件にはもう意味がないのです。まして湖北省に渡航したことがある者等数えるほどしかいないでしょう。専門家会議の中核である、国立感染症研究所が無茶な条件を「勝手に」決めて、それを関係者に強制していることから、医は仁術に反するような非人間的な扱いが横行しているのです。諸悪の根源が感染研なのです。
関連記事。1-2週間が瀬戸際。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022400492&g=soc
日本には3800件(一日)の検査能力があると厚労相が言っているが、それが活用されている気配がありません。ある日等は全部で9件しか検査報告がないのです。しかも検査を民間企業に開放すれば、1日で何万人も検査が可能なのです。なぜ開放しないのか。そうまでして、厚労省と国立感染研は、医療と防疫の最高権力を握っていたいのか。脇田所長は、いかに研究者(ウイルス分離)として優秀であっても、防疫体制の構築、行政官としての責任感と行動力という点では、全く不適格と言わざるを得ないのです。
脇田所長が座長を務める専門家会議がどういう結論を出したのか。集会を禁止すべきなのにそれはしなかった。その代わりに風邪気味の者や微熱の者は、(ウイルスをまき散らすと困るから)家から出るなと言ったのです。しかし病院に行かないと病気かどうかさえ分からないし、診断も治療も受けられない。それなのに具合が悪くても病院には行くなというのだから本末転倒であり、論理的でさえありません。風邪かインフルかさえ、医者ならぬ我々には、自分では判断出来ないのです。かといって離島ではない人口密集地で、医師に往診している時間など有るはずもないのです。更に言えば、勤労者は微熱くらいで仕事を休むことなどできません。
関連記事。専門家会議の見解では、家族をどうやって感染から守ればいいのか全く分からない。冷泉。
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2020/02/post-1147.php
関連記事。疫学無視の政治主導で蔓延するコロナ肺炎。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59417
おそらく厚労省は、自らが管理している検査機関が飽和することを恐れて、病院に行くな(というより検査をするな)と言っているのでしょう。その代わりに、電話で処方箋が出せるようにするという、医師が問診票だけで、患者を見ずに治療せよという異常事態を作ろうとしています。しかし肺炎は聴診器で胸の音を聞かないと判断できないのです。あくまで厚労省の役人の都合だけを優先した、屁理屈です。このような国民不在の役所に、国民の健康と防疫を委ねること自体が間違いであり、危険な行為なのです。
役所と官僚が自省の権益にしがみつく政治的風土を作り上げたのには、安倍首相の、民主主義と議会政治の軽視の姿勢が背景にあります。戦前にルーツを持つ保守政党が、作り上げ、祭りあげてきた首相が、世界にもまれな、政治理念も社会正義もない、それゆえ国民不在の国を作り出したのです。今や日本は世界でも、国民が最も不幸な国になってしまいました。厚労省は、日本で機能不全を起こしている官庁の悪しき見本です。財務省の佐川が、安部政権下では、官僚は身を処すべきかのお手本を、身をもって示したのです。
関連記事。安倍内閣の上から目線、国会軽視は、世襲・年功序列社会の構図。
https://diamond.jp/articles/-/229655
関連記事。日本の政治家・経営者・TV局に共通の甘え構造。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59289
国民は座して死を待てと言う保健組織が、厚労省のほかに、世界のどこにあるでしょうか。百歩譲っても、今は検査が十分できないが、検査体制を急いでいるので、自宅で待機して欲しい、その間は公立病院と保健所で、できるだけのことをすると言うのが当たり前でしょう。自省庁の権限を失うまいとしながら、約束はしたくない、負担も嫌だというから、理解不能の説明になるのです。自分の責任を棚に上げて、国民にしわ寄せする。その様は、まさに安倍政治そのものです。
関連記事。ゴジラのせきの局長厳重注意。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352198
韓国では日に4千件の検査を実施しています。新型コロナについては、日本などより遥かに文化国家です。台湾では蔡総統の支持率が急送しています。それはクルーズ船の寄港をシャットアウトしたからです。安倍政権にはその決断が出来ませんでした。しかも米国のCDCの指示に従ったのに、後でトランプから文句を言われているのです。日本だけが、政権と省庁の権益を、国民の健康より優先しているのです。世界中から軽蔑されても仕方がないのです。保健所の厚労省への忖度で、感染の検査ができないなどということが伝われば、外国のメディアはどう書くでしょうか。
関連記事。蔡総統の支持率急増。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story-coronavirus-taiwan_jp_5e547c06c5b6ad3de382f8bd
マスクは未だに市場に現れませんが、ネットで検索するととんでもない価格が出ると、モーニング・ショウで言っていました。即ちマスクは100円でも、送料が49000円だというのです。自分でアルコール消毒剤の価格を調べてみたら、同じ傾向でした。価格は1本900円なのに、送料が13000円になっていました。公正取引員会は、こういう悪質な価格設定を何故摘発しないのでしょうか。仲介するアマゾンも、アマゾンです。
関連記事。マスク転売。規制に穴。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352171
関連記事。送料込み。楽天の抗戦(ここは三木谷を応援したい)。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55942710R20C20A2000000/
関連記事。中国、日本に検査キット無償提供。
https://mainichi.jp/articles/20200225/k00/00m/030/160000c
コメント:正直、感謝です。無能な政府のせいで、日本ではマスクでさえ十分に製造できていないからです。
WHOの(見るからに)愚かな事務局長は、中国の最初の対応は適切だと言いました。しかも未だにパンでミックでないと言い張っています。そのくせ感染経路が不明になった時がパンデミックだと言っており、言っていることが矛盾しています。スペイン風邪では世界で4千万人が感染し、1900万人が亡くなりました。日本でも当時6千万の人口の半数が感染し、38万人がなっています。今同じように治療法のない疫病の大流行がまさに始まろうとしています。毎日TVで報道される数字が全てだと思うのは甘すぎます。未発見の感染者が多数いるはずです。なぜなら十分な検査ができていないことも分かっているからです。この1-2週間が山場だという政府の説明には、政府の本音のヒントがあります。(専門家を抱えている)政府自身が、大感染を予想しており、だから今のうちに国民に警告しておいて、後で言わなかったという追及を逃れる為のアリバイ作りの腹が透けて見えるからです。「だから」大量感染は間違いなく起きるのです。厚労省自身がそう予測しているからです。
関連記事。WHO、パンデミックの備え必要。
https://www.bbc.com/japanese/51612851
関連記事。イタリア、感染急増にパンデミックの懸念。
https://www.cnn.co.jp/world/35149795.html
感染拡大は経済に大規模な影響をもたらします。取り分け経済を輸出入に頼る日本では、人と物の移動が止まれば、経済も止まります。リーマン・ショックを超える不況がやってきます。しかも、それでも消費税を免除するとは言わない。それが安倍政権なのです。
関連記事。新型コロナウイルス感染拡大がもたらす株価暴落と世界封鎖。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/covid-19.php
関連記事。先回りできなくなった市場。未知のウイルスは最も苦手な不確実性。
https://jp.reuters.com/article/market-forecast-corona-virus-idJPKCN20J0Z0
関連記事。伊の北部閉鎖。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352174
この1-2週間の感染拡大で、パニックが発生するでしょう。そしてレインボーブリッジの封鎖どころではない、首都圏封鎖も考えられます。しかもそれは、厚労省の防疫の不手際と、情報の秘匿と小出し、政府による国民のミスリードに原因があるのです。厚労省が国民を守れないことが分かった以上、せめて国民が自分で自分の身を守れる(避難行動を含む)ように、感染場所や経路だけでも国民に公表するべきです。情報は隠蔽するという安倍政権の体質が、国民の命を奪うことになるのです。ところが安倍首相も小池知事も、「国民や都民より」五輪が開催できなくなることの方を心配しているようです。現時点で、日本の国民は世界一不幸だと思います。しかもそれは天災に、人災(不適切な政治と行政)が輪をかけたからなのです。
・初期症状は軽い風邪と同じ。医師でも判別できず。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200225/k10012300481000.html
・軽症患者は、通常治療で回復。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352141
コメント:それは違います、自身の免疫力で回復したのです。しかし高齢者にはその免疫力が無いのです。
・正しい情報で正しい行動を。
https://www.yomiuri.co.jp/topics/20200129-OYT8T50025/
・新型肺炎検査に保険適用の考え。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352197
・新型肺炎、一般医療機関でも対応。重症者治療優先。
https://www.47news.jp/national/new_type_pneumonia/4554968.html
・一般病棟。新型肺炎に不安の声。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352173
・米ギリアドの治験薬。新型ウイルス治療に有望か。
https://www.cnn.co.jp/business/35149814.html
コメント:抗ウイルス薬レムデシビルです。
1658.野党善戦、日本は危機的状況 20/2/27
・新型コロナ。飲食業、資金繰り苦しい。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/202002/CK2020022602000115.html
関連記事。北海道のコロッケ業者倒産。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022601308&g=eco
コメント:バス業者は2月の売上はゼロです。イベント業者も追い詰められている。しかもこれはほんの始まり(just the beginning)なのです。今後倒産がうなぎ上りになるのは間違いないのです。日本経済は中小からガタガタになります。日本は凄いことになっているのに、その自覚が無さすぎます。それでもなお、経済支援は150億円で十分と、首相はうそぶきました。予算編成中なのだから、採決を延期してでも、次年度予算を変えなければなりません。高額の武器は買う。辺野古の工事に湯水のように金は使う。ならば、せめて米国並み(2500億円)の対策費規模にするべきでしょう。どこまでも自分中心、しかも危機感と責任感のない首相と政府。安倍幕府は腐っています。
昨日(2/26)は楽しみ(?)にしていた予算委員会の野党質問がありました。ところで、与党議員の「(閣僚から)力強いお言葉を頂きました」というゴマスリ、あれは一体何なんでしょうか。
どうでもいい自民と公明の質問の後で立った、立憲の枝野は、冒頭の質問で、クルーズ船の乗客で亡くなった女性がウイルスに感染していたのかどうかという単純な質問をしたら、加藤厚労所はなぜか返答に窮して、職員があたふたと長時間右往左往した挙句、亡くなった人の情報は、個人情報なので、遺族の了解が必要だと、事実上回答を拒否したのです。もちろん質問は事前通告しています。しかも枝野が言うように名前や住所を公表しろと言っているのではないのです。
厚労相は、質疑を通じて、ついに後手に回ったと言いませんでした。即ちコロナ対応で反省する気は全くないということです。そのくせいつも自信たっぷりの加藤厚労相は、今回の質疑では、終始目が泳いでいました。こういう様子は、中継でなければ確認できない部分です。
関連記事。死者感染、非公表に批判。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020022602000261.html
更に2/25に公開された基本方針では、国民にお願いはしているが、政府が何をするのかは明確でないという指摘もありました。
話は少し変わりますが、2/26の羽鳥のニュースショウで、医療の専門家が、基本方針のクラスターの意味が分からない、そもそも今はもうそんな段階は終わっていると指摘していました。
検査は医師が判断できると言いながらも、未だに渡航者・接触者センターという訳の分からない厚労相のにわか作りの組織の了解がないと検査を受けられないという縛りがあるという、「まっとうな」指摘もあり、これで昨日から感じていたもやもやが少し晴れました。対策本部の検討時間も15分以内が多く、政府全体の危機意識が足りないのではないかという指摘もその通りだと思います。なぜいつも厚労大臣が出て、首相や官房長官がリーダーシップを取らないのか、外国ではトップが前面で動いているという指摘ももっともだと思います。
また枝野が締め括りに、桜の会をもみ消すような検事長の忖度人事を認めてしまうと、社会正義を求めて検察官を目指す若者の意欲をくじくし、しかも定年延長の手続きに瑕疵がある(=違法)以上、検事長ではないという指摘もその通りです。そこで「感情的になった」森法相は、委員長の指名もないのに、前に出て来て、首相からは人事の指示は受けていないと言ったのは、完全に逆効果で、見ていた国民はやっぱりと思ったことでしょう。議場は混乱し、安倍首相は憮然とした表情でした。
関連記事。法相が答弁修正。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022600869&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
関連記事。法解釈変更、後付け。
https://www.47news.jp/47reporters/4551154.html
コメント:全く説明の筋は通りません。
・五輪の開催5月判断、IOC公式見解でない。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352310
関連記事。聖火リレー、一部行事縮小。
https://this.kiji.is/605333232949183585?c=39546741839462401
関連記事。五輪中止、政権の責任問題。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022600980&g=pol
コメント:安倍、橋本(及び森)はあくまで強行するつもりのようです。選手と観客の存在を無視した、(ナチスと同じ)狂気の世界です。しかしサーズの収束には8か月掛かっています。
・保健所のPCR検査拒否、医師会が全国調査。
https://mainichi.jp/articles/20200226/k00/00m/040/324000c
関連記事。新検査機器、15分で感染判断。来月導入。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352314
コメント:年齢に関わらず、重篤になればほぼ助からないという恐ろしい病気です。薬が効く、早期発見だけが頼りなのです。検査を軽視してきた日本の政府は、緊張感が欠如しています。
・百田まで安倍首相を無能批判。
https://mainichi.jp/articles/20200226/dde/012/070/041000c
1659.政治不正が立件不可能に 20/2/27
・国内の最新状況.
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/post-92514.php
関連記事。真似できないシンガポールのウイルス対策。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/post-92510.php
コメント:日本で重症者が50人というのは脅威です。
・IOC委員、東京五輪1年延期言及。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352409
コメント:良い案だと思います。その間に日本(世界も)はウイルス対策と経済復興に専念できます。政権も都知事もその頃には交代しているでしょうが、そのひとかたならぬ執念に敬意を払って、安倍晋三と小池ゆり子には、名誉役員として、最初に挨拶の機会を与えれば良いと思います。新首相も新知事も、内容重視でしょうから、体裁など気にしないでしょう。
・大津園児死傷事故で被告が控訴。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352426
コメント:私も、もう一人の当事者(ドライバー)が不起訴と言うのは納得できません。園児に突っ込んだのは、そのドライバーの車であり、しかも右折車がいるのに、直進車優先だ、どけどけと言わんばかりに、速度も緩めずに突っ込んできたから、大事故になったのです。自分に弁護士の資格があれば、無償で弁護を買って出たいくらいです。いつでも直進車が優先ではないのです。「先入車」の方が優先なのです。教条的な裁判官にも、一言文句を言いたいところです。五輪は一度決めた以上、どうしてもやるんだというのも教条主義です(教条主義は頭の悪い人が多い)。今の日本は、民主主義と、議会政治の制御が効かくなった戦時中の日本(と軍部=安倍政権)と同じです。
・消毒液、増産も買い占め。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352400
コメント:儲けの為に、必要なところに回わさないのは、極刑に値します。政府は買い占めを禁止し、高額の罰金を科すなど、こういう時こそ、(国民の立場に立って)強権を使うべきはないのか。
・東証続落。400円超。
https://mainichi.jp/articles/20200227/dde/007/020/032000c
関連記事。日銀弾切れ、見透かす市場。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352369
コメント:日銀は安倍首相の口車に乗って、異次元緩和などを連発すべきではなかったのです。黒田総裁は自分の職業的良心に従うべきだったのです。いま不況が来ても、日銀に打つ手はないのです。一方で、気休めを言えば、下がったものは何時か上がります。ただ今回はそれにかなり長い時間がかかるかもしれず、それまで日本経済の体力が持つかどうか分からないという事なのです。
週刊朝日の3.6号に、我が意を得たりのコラムがありましたので、その大半をご紹介します。
政官財の罪と罰 古賀茂明
「総理の言い訳は無理筋」と自民党
「安倍さんは完全に詰んでるよね」 ある政治家が数人と会食する席で、漏らした言葉。
発言の主は野党議員ではない。安倍晋三総理を支持する立場の自民党有力議員だ。
「これでますますオリパラ後辞任の臆測が広がるだろうね」と彼は続けた。
確かに安倍総理の顔色は冴えない。幾多のスキャンダルを乗り越えた「不死身」の総理とはいえ、昨秋から続く不祥事の数々に、政権を投げ出したくなっても不思議ではないだろう。
冒頭の「完全に詰み」という言葉には、これまでとは違うという意味がある。
まず、最大のピンチとなっている「桜を見る会」を巡る疑惑。政治家の目には、これまでの事件との異質性がはっきり見えるという。
例えば、森友事件で昭恵夫人の関与が暴露されて窮地に陥った安倍総理だが、財務省の佐川宣寿理財局長(当時)の文書改ざんなどもあり、官僚に賓任を押し付けて逃げ切った。加計学'園事件でも、総理の意向文書や総理秘書官の関与などで、危機が訪れたが、こちらも官僚の責任にすることができた。
しかし、「桜事件」では安倍事務所が直接潤与したことが明白だ。特に、今焦点となっている前夜祭の収支問題は、官僚のせいにできない。安倍事務所の責任は安倍総理自身の責任になる。自民党政治家でさえ「総理の言い訳は無理筋だ」と見ている。
「いつまでこんな議論ばかりしているのか。もっと議論すべき大事なことがあるだろう」という野党批判も、「安倍総理が明細書や領収耆を出せば、すぐ終わる」と切り返されて、効果がない。「意昧のない質問だよ」という「不規則発言」は安倍総理が追い詰められて苛立っていることの証しだと理解された。
「募っているが募集はしていない」「合意したが契約ではない」など、総理自身の珍答弁には閣僚席からも苦笑する顔が映し出され、官邸の無力さを印象付けた。
財務・経産の官僚が直接助けることができないので防御が不完全になるのだ。
「安倍さんもかなり苦しい。もう限界だな」という声が増えるのは自然だ。
もう一つ辞任説が出る理由は、東京高等検察庁の黒川弘務検事長の定年を延長した「事件」だ。山尾議員が国会で丁寧に追皮し、その違法性が誰の眼にも明らかになった。この件は、自民党有力議員たちに驚きとともにある懸念を与えた。
なぜこんな凡ミスをしたのか。「検察支配に躍起になった結果だ。よほどヤバい案件があるのだろう」と訝しむ声が強まる。
確かに、「桜事件」では、検察がホテルニューオータニやANAホテルにガサ入れして関連文書を持ってくれば、即アウトだろう。中国の新興企業の案件として終わらせるはずだったカジノ疑惑では、検察が大手カジノ会社メルコリゾーツにまでガサ入れし、政府与党首脳に及ぶ恐れが出てきた。
さらに、村井克行前法相夫妻に渡った1億5千万円の選挙資金は多くの議員の反発を生み、現在の安倍総理の窮状も「身から出た錆」と冷たい目で見られている。
そこに追い打ちをかける新型肺炎対応の大失敗。これが最後のとどめになりそうだが、春になれば、一般のインフルエンザ同様、自然終息し、安倍総理の「不倒神話」が確立するという予想さえある…。
古賀茂明政策ラボ代表、「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。
「しがみつく女」室井卯月(編者注:最後に驚くべきことが書かれています。検査が出来ないのは五輪の為ではないかという、編集子の憶測が裏付けられたからです)
「今の自分の都合だけ」
政府は東京高検の黒川弘務検事長(63)の定年延長を閤議決定した。2月11日の、東京新聞「検事長人事案を官邸に蹴られた。前代未聞の人事介入は検察の独立性を揺るがす」という記事にはこう書かれていた。「黒川氏は法務省の官房長、次官を計七年五カ月も務め、(中略)この間、検察は政治家の絡む事件に積極的に動くことはなかった。『安倍政権の守護神』とやゆされたこともあった。今回の定年延長は「腐敗摘発はほどほどに』という検察へのメッセージだと受け止めた国民も多かったと思う。検察の独立性を揺るがすことだと想像できないのだろうか。長期政権末期の腐臭が漂う出来事である」。
記事の中には、「検察が'官邸に押し切られたのは間違いないだろう」とも書かれていた。検察は.悪さした政治家を捜査し、捕まえる機関だ。そこのいずれトップになりそうな男が「安倍政権守護神」。法を順守しなければならない機関が、ルール無視。
てかさ、この国は法の上に安倍さんがあるんですね?凄いことです。
権力の私吻化、税金の不正使用の「桜を見る会」。
ほんとうに議員が受け取ったのは中国の会社の金だけだったのか?調べればどこまでも闇が広がっていきそうなカジノ汚職。
安倍政権下では、やばい話がボロボロ出ていた。まさか、こういう手段に出てくるとはね。
やばい話があがった時点で、「すべてきちんとします。もうしません」と頭下げるならまだ可愛げがあるけど、自分を捕まえる権限がある組織トップを、自分に甘くしそうな人にするって…。
真実に向き合おうとしない。大事なのは今の自分の都合だけ。
このスタイルはいたるところで見受けられる。政府は14日の閣議でようやく、新型コロナウイルスの対策費として103億円を支出することを決めたが、遅すぎる。
そのせいで、この国では感染が各地に広がり、感染経路の特定が困難になってしまった。
なぜ、はじめに全国各地でウイルス検査をできるようにしなかったのか?ウイルス検査10万人でも、費用は10億円くらいという。
でもって、こっちにはすぐに金を出している。2月6日、WHOがクルーズ船の感染者数を「日本」から「その他」に変えた。その日の夜のことだ。WHOのテドロス事務局是は「新型コロナウイルスの発生に対し、1千万ドルを寄付してくれた日本に感謝」などとするツイートをあげた。
つまり11億円支払って、日本の感染者数を少なく見せる買収に成功したわけ。
その金は、真っ先に国民のための検査キットに使われるべきだった。
そうそう、人獣共通感染症対策として、税金を186億円もかけて作った加計学園は動いていない。期待しちゃいないけど。
作家。1970年、青森県生まれ。テレビ・コメンテーターとしても活躍。
関連記事。検査受けられずの声相次ぐ。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200227/k10012304321000.html
関連記事。三権分立を損なう暴挙。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020022702000167.html
お次はサンデー毎日(3.8)です。
「五輪中止も念頭に置け」
「桜を見る会」問題で窮地に立たされた安倍政権が、新型肺炎への危機管理で深刻な失策をなし、断末魔の様相を見せている。政権の帰趨はともあれ、今、感染拡大を防ぐには何を認識して、どうすればいいのか。
安倍晋三政権が末期的症状を呈してきた。「桜を見る会」では、前夜祭の会計処理をめぐる安倍氏本人の釈明がホテル側から否定され、検察への人事介入では、政府部内の答弁にズレが隠せない。無理が通れば道理が引っ込む手合いをいつまでも続けられるものでもないであろう。
「桜」は安倍氏が強弁するにつけ矛盾が拡大し、すでに自民党内でも「将棋で言えば詰み」(安倍政権閣僚経験者)。王将が盤外を逃げ回っている、とも椰揄される。人事介入も批判が収まらない。単に野党が言うだけではない。法務検察という権力中枢部門からの反発だけに深刻である。
弱り目に崇り目が重なった。新型コロナウイルス感染拡大に対する危機管理の失敗である。クルーズ船での封じ込め作戦は、船内隔離の不徹底から「ウイルス培養器」(『ワシントン・ポスト』紙)として感染を濃縮、拡大させ、乗客乗員3700人のうち634人が感染、重症者28人、死者2人(20日現在)を出す、という結果を出した。潜伏期間14日が経過したとして19日から下船、帰宅させ始めたが、船内感染の可能性からその判断そのものにも疑問が突き付けられている。
国内対策も後手に回った。専門家会議の立ち上げ、検査体制の整備という基本動作が遅れた。情報開示が半端かつ不統一だった。何よりも重症者対策がほとんど手つかず状態にある。
このままでは、一安倍政権の消長ではなく、日本の国家としての先行きが危ぶまれる。そんな思いを共有する児玉龍彦・東京大先端科学技術研究センター教授、金子勝・慶應義塾大名誉教授、舛添要一・元厚労相・前都知事の3氏に、なぜ政権が危機管理に失敗したのか、今後どうすればいいのか、日本経済や東京五輪にどういう影響をもたらすのか、を聞く。
最初に内科医でもある児玉氏だ。
・新興感染症にどう対応?
「予防ワクチンと、重症化抑止の抗ウイルス剤がまだできていない。従って、入り口の『ウイルス診断』と出口の『重症呼吸不全』への対応が致命的に重要だ」
・検査体制と重症者対策を急ぐべきウイルスの特性は?
「肺の気管の末梢寄りの肺炎を起こしやすく、上気道炎があまり出ていないのに、肺炎で酸素分圧が下がり呼扱不全を起こす人が多い。従って、酸素の補給で重症化や死亡を防げるが、困ったことに、気菅に管を入れて人工呼吸すると、飛沫が飛び散り病室が一気に汚染される。重症者の排出量はケタ違いに多く、医療関係者の感染が増える。武漢では初期に重症例を見た医師がかなり死んでいる。それがまた武漢で一気に感染が増えた原因にもなった」
・クルーズ船対策。どこで間違った?
「安倍首相が突然入国拒否と言い出したところだ。今までインバウンド、クルーズ船誘致と言ってきたのが、入国拒否という一種のヘイト的非人道措置を打ち出した。WHO(世界保健機関)がやるべきでないというところに飛びついてしまった。汚染船内に閉じ込めるということは、感染拡大につながる。少なくともいったん船から降ろして全部消毒すべきだったが、閉じ込めたままにした。専門家ではない厚労官僚が対応、PCRや重症化の対応も知らなかったことで、『監禁船での感染実験』と批判される羽目になった」
・PCR検査も遅れた。
「簡易な検査だ。もっと民間の検査機関を活用すべきだったが。厚労省が自分たちの組織内でやることにこだわった。厚労技官や国立感染症研究所が予算確保の好機と考えた節もある。政権は14日153億円の緊急対策を決めたが、最大の問題であるウイルス診断と、重症呼吸不全の緊急対応問題がほとんど理解されていない」
・37.5度以上の熱が4日以上続けば受診しろというが。
「普通の人が4日熱を出して重い症状になると病院に行けなくなる。武漢の例を見ると、呼吸不全が突然重症化する例が多い。まずやるべきはPCR検査のできる場所を大量に増やすことだ。研究機関レベルのスクリーニングでもいい。偽陽性になった人が専門的な外来でチェックする。つまり、スクリーニング自体のやり方を変える必要がある。今は検体をいったん国立感染研に集める形式を取っているが、官僚統制はすぐにやめ、迅速に敷ける民間企業にやらせた方がいい」
「今後感染経路として心配なのは老健施設だ。閉鎖空間に老年者が大勢いる点でクルーズ船と似ている。PCR検査で入り口規制する必要がある」
・ミスの重なりが痛い。
「医療行政としては薬害エイズに匹敵する失態だ」.
80年代血友病患者に対し、加熱処理してウイルスを不活性化しなかった血液凝固因子製剤(非加熱製剤)を治療に使用、多数のHIV感染者を生み出した。
「医療の問題というのは、分子レベルから社会レベルまでいろんな階層があるが、全体状況を統合できる専門家が必要だ。ある意味で正しい政策が別の面では失敗を招く。今回は検疫をするにあたり、船内の人のことを考える人がいなかった。ただ、日本の医学界にも心ある人は大勢いるし、日本の科学技術の水準は今回のように低いものではない。医学界全体が大きく反省し目を覚ますべき時だと感じる。医療従事者を助けるためにも行政にPCR検査体制整備や重症施設特設を早急にやらせる必要があり、言論の役割も非常に大きい」
安倍氏よ、政権最後の力を振り絞れ…
関連記事。政府の感染拡大対策に最も欠けているもの。
https://www.47news.jp/47reporters/4562498.html
1660.ウイルス検査と感染研 20/2/28
今回の前書は、記者気取りのである調で失礼します。国内の感染者数を、専門家は既に数十万人規模(人によっては百万)と推定しています。
・首相、休校は柔軟に判断を。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352543
関連記事。文科省、休校しない判断もあり。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352516
関連記事。千葉市長、疫学的根拠知りたい。
https://www.47news.jp/medical/4565786.html
関連記事。休校要請、議論なし。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352537
関連記事。場当たりで唐突。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352529
関連記事。野党、政府に説明要求。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022800610&g=pol
関連記事。首相がリーダーシップ誇示したいだけ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020022802100051.html
関連記事。首相の根拠なき全能感。
https://premium.toyokeizai.net/articles/-/23044?_ga=2.194165545.525564021.1582717755-580242968.1564770161
コメント:この突然の休校要請は、協議や検討の結果ではなく、「世間の雰囲気から」安倍首相が思い付き、そのまま公表したものと言われている。だから関係者も、対応策をあらかじめ検討する時間がなかった。結局、関係部門は休校の対応策を、走りながら考えるしかないと言ったと伝えられる。
編集子の憶測であるが、首相がそこまで急いだのは、IOCの内部に東京五輪開催を危ぶむ声があり、しかも五輪の聖火リレーが3月中旬から始まることと無関係ではないのではないか。
思い切った対策が必要であり、トップがイニシアチブをとるべきだという点まで否定するつもりはない。しかし国民の反応を予想していないというのは、いかにもお粗末であり、なぜ急ぐのかという疑問が出る背景にもなっている。そこには政権があわてなければならない、何らかの(しかも複数の)事情があったのではないか。
週刊文春の最新号が糾弾しているように、五輪の誘致にはアフリカに対して賄賂が使われた。しかもその金額の多くを、菅長官の依頼で負担した企業(セカ゛サミー=別名スガサミー)は、カジノ業界への参入を強く望んでいる。同会長の娘婿は全くの無名、無実績であるにも関わらず、自民党の地域の候補の比例一位となり、衆院議員への当選を果たしている。
こうなると日本の政治は我々に見えている以上に、奥深くまで根を張り、広く不正がはびこり、巨木全体が腐っていることを実感せざるを得ない。ということは、言葉を返すと、検事総長に首相の息の掛かった黒川を据えておかないと、大騒動が起き、政権が空中分解するだけでなく、安倍首相自身が訴追される可能性もあり得る。検事総長が黒川以外では、とてもではないが、首相は枕を高くして寝ていられなくなるのである。
突然の休校宣言も、五輪が仮に延期でもされれば、その空白の期間に、政治の不正の摘発が始まる可能性が高い。ネタには事欠かないからだ。なりふり構わず、何としても予定通りに五輪を開催しなればならない。そして運悪く国内で感染が始まってしまった新型コロナも、(原発の様に)風評と言って逃げることができない以上、規模が小さく、期間も短いことをアピールしなければならない。そのための窮余の一策が、休校だったのではないか。
桜の会と検事長の問題に隠れてしまった感のあるカジノ汚職は、中国企業だけの問題そして、秋元一人に罪をかぶせて、逃げ切ったかに見える(なぜ国会で誰も追及しないのか分からない)が、検察が真面目に追及して、岩屋や橋本など、前職或いは現職の閣僚と、国内の企業との間で何らかの癒着の構図でも出てくれば、政権は間違いなく息の根を止められる。だから絶対に五輪贈賄やカジノ汚職、桜の会の私物化で、検察に手を突っ込ませるわけにはいかないのだ。
休校宣言に正論で立ち向かったのが、若い千葉市長だった。突然休校されたら困る共稼ぎや一人親の世帯がある。だからそういう世帯の児童を、学校で対応する方法を考えると言ったのである。
羽鳥のモーニングショーに話を戻すと、医療の専門家は、休校は有効な手段だし英断でもあるが、疫病学的、統計的な裏付けがないと指摘した。ではなぜデータが集まらないのか、そして有効な統計数値が出てこないのかと言えば、それは検査の許可を感染研が握って放そうとしないからである。厚労相の説明とは異なり、検査の必要性の判断を現場の医師に委ねるつもりなど全くないとしか思えない。
ではなぜこんな非人間的なことを、感染研が平気でやってのけるのだろう。それに対する唯一可能な答えは、感染研が新型コロナウイルスの研究や情報を一手に掌握し、自分で研究を推進したいと思っているからだとしか、考えられないのである。もしそうなら、科学のためと称して人体実験を繰り返したナチスや旧日本陸軍とどこが違うのだろう。
感染研からも、厚労省からも、令和の731部隊(感染研OBともいわれる)を追放しないと、国民の命が、実験と研究のために国民の命が実験台にされる可能性も否定できないのである。
週刊新潮(3.5)に以下の記事がありましたので、気になった部分のみご紹介します。
「感染者百万人という脅威、豪華客船死者は人災でもなぜか聞こえてこない遺族の怨嗟」
…さらに、やはりダイヤモンド・プリンセスの死者である84歳の女性は、2月5日に発熱し、下船できたのは実にその7日後だった。
他の体調の悪い人は、優先的に下船の措置が講じられていたのにである。彼女も、もっと早くしっかりとした医療施設で治療を受けられていれば助かったの.ではないか、まさに人災によって命が奪われてしまったのではないか…。遺族がそうした怨嵯の念を持っていたとしても何ら不恩議ではないのだ。実際、
「ダイヤモンド・プリンセスで亡くなった方は明らかに政府による人災です」
とした上で、前出の上氏はこう指弾する。
「いずれも初期段階では発熱していなかった高齢者が、船内に閉じ込められたことによって亡くなってしまった。厚労大臣のクビが飛んでもおかしくない失態と言えます。とりわけ『放置』された84歳の女性は早期にPCR検査を行い、現在、一定の効果があると言われている抗HIV薬を投与すればかなりの確率で助かったはずです。政府はこの責任を追及されることを恐れていて、それを避けるために、身元などの不都合な情、報を閉示しないと見られても仕方がない」
怒りに打ち震える遣族の声が、厚労省という「バイアス」を通すことで国民に届かないようにされている。もしそうだとしたら、今後、政府への批判が炎上するのは「猛火」を見るより明らかであろう。
…惰報開示をめぐる政府への批判が起こりうるのなら、こちらの可能性の有無も考えておくべきだろう。訴訟大国アメリカから、訴状が飛んでくるかどうかである。
ダイヤモンド・プリンセスのアメリカ人乗客約330名が米政府チャーター機で帰国した。しかし……。
「安全で清潔な場所で隔離して。トランプ助けて…政府の飛行機に乗せてー」
日本のニュースで流れたアメリカ人女性の懇願を思い起こせば、船内が不潔か清潔かはともかく、彼女が不快に感じたのは事実。…となればいつなんどき、船内の環境や日本側の対応をめぐる訴訟が起こされても不思議はないのだ…