「WTWオピニオン」

【第115巻の内容】

「公をあてにするな」
「都知事選結果」
「現職だけに有利な不公正選挙」
「首相も首相」
「幻の東京アラート」
「国と都が言い争い」
「実態と合わない対策、過剰な恐怖広げた専門家」
「菅も菅なら、小池も小池」
「Go Toに批判的意見」
「誰が検査を止めているのか」


1751.公をあてにするな 20/7/5-6

・東京で131人感染。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb649c261ef67d5c37c5275150eadc7f04313fe2
関連記事。地方からも再び。
https://news.yahoo.co.jp/articles/83e2017d1ec2ae5174aff1db126dec55f0fe1742
コメント:神奈川で20人、千葉で16人、埼玉で27人、鹿児島で34人(パブの累計60人)です。飲み屋の濃厚接触がなぜ野放しなのか。家飲みに切り替えるようなぜ指導しないのか。例えば飲み屋にボトルの販売を許可し、そこでは特別価格を設定(差額は国が負担)することもできるでしょう。日本の大衆文化や食文化も、分からないではないが、飲食店や水商売を特別扱いする必要はないと思います。しかも大迷惑の本当の原因は、政治でも行政でもなく、疫病という自然環境の変化なのです。

他の業種でも苦しいことは同じだし、その中で生き残りの工夫もしています。夜の街が日本経済を支えている訳ではないと思います。なので、転廃業する店に補助金を出すのなら分かるが、飲み屋やキャバレーの経営を維持する為に税金が使われるのは、国民感情として納得は得られないでしょう。コロナでは、すべての業種で同じように苦しんでいるからです。

但し行政にも、見当違いで感染の拡大を阻止できなかった部分の責任はあるかもしれません。パチンコ屋がクラスターではなかった(だから濡れ衣)というのはその一例です。但しスポーツジムは実績があります。そもそもも保健所は、真面目にクラスターの追跡をやってくれているのでしょうか。検査を渋るだけが能ではないでしょう。国民にはその辺の情報が一切伝わってこないのです。途中で誰か(大臣や都知事)が意図的に情報を操作(または情報の中抜きを)している可能性も否定できないと思います。それが無用なパニックを避けるため(国民には知らしむべからずの大本営発表は戦時中の話だが、小池知事のしていることは正にそれです)というのなら、それは言い訳であり、パニックを起こしているのは自分達自身でしょう。それは打つ手のないことに加え、言葉に自信がないことでも明らかです。今の日本は、以前と打って変わって、外国が聞いたら呆れるような緩い(もしくは酷い)状況にあるのだと思います。

飲み屋はなぜ自主的に体温チェックをしないのでしょうか。アルコール消毒液を買うお金もないのでしょうか。なぜ必要な距離を空けようとしないのでしょうか。いずれも、理解に苦しみます。休業指導に従わない店名を公表するよりも、感染者が出た店の名前を公表する方が、国民は助かるのです。そういう見方をすると、国民の外出自粛だけに頼って来た国や都の対策が、いかに間違っていたかが分かります。だからこそ、感染が増えたのかもしれません。

であるならば、国民は「自衛のために」進んで繁華街(夜昼関係なしに)を避けるべきです。スーパーの入場や時間制限をした当時の行政の姿はもうどこにもありません。感染者の数字を発表するだけなら、専門家も、大臣も知事も、立派な都庁の会議室もいりません。新聞・TVがあれば十分です。国や都はもう当てにならないのです。それは国民にとっても、飲み屋にとってもです。国民も、飲み屋も、自分達で自衛し、問題を解決する段階に来ており、しかもそれは営業を強行したり、濃厚接触を放置することではないはずです。

そして現状で出来ることが一つあります。それは飲み屋と客が協力して、防疫の共同体制を考えることです。まずは何とかして、非感染の客だけに絞ることです。言いにくくても、客に体調を尋ねるくらいは必要でしょう。無論それだkでは無症状の感染者までは区別できません。それでも感染・非感染の情報が、営業活動の基本なのです。無差別に入店して、感染者が出たら、店も客もそこでジ・エンドだからです。可能な限りの努力をして、それでも感染者が出たら、それこそ休業補償の対象でしょう。客と店との間の、新しい信頼関係が、結果的に双方を救うことになるのです。

行政がすぐにでも出来ることもあります。それは感染者が出た地域は無論のこと、その可能性のある地域を徹底的に消毒することです。むしろ地域が自主的に判断して、専門業者を雇って消毒する方法だってあります。そのために(国民の安心料の為に)税金を使うのなら、まだしも意味があります。私が町会長や商店街の理事なら、都に指導される前に、先手を打って町会の費用で業者を雇い、地域の隅々まで消毒します。そして(他の地域より)安全であることを客にアピールします。掛かった費用は後で補助金申請します。休業要請にただ不満だけ言って、感染拡大の責任は知らん顔というのでは、客商売としては失格であり、身勝手もいいところです。出来ないからやらないで澄ましていたら、結局すべてが野放しになって、現在の東京のようになるのは自明の理なのです。

行政の側でも、アラートだ、ロードマップだ、休業要請だという命令や要請性だけでなく、現場での行動が必要なのです。小池知事お得意の、TVに出ては役に立たない説明を繰り返す、即ち、口は出しても、手は出さないというやり方は、コロナが相手(口では騙せない)ではもう通用しないし、実際に通用しないからこうなったのです。政府は真摯に、根絶に成功した武漢を参考にするべきなのです。そのためにも、まず第二波が始まっているという理解が必要なのです。
関連記事。感染者の増加、基本の対策徹底したい。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/39805?rct=editorial
コメント:必要なのは小池知事の好きな緊張感ではなく(しかも一番緊張感が足りないは自分自身)、面としての地域の徹底消毒なのです。


・東京111人感染。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61119500T00C20A7W11100/
関連記事。夜の繁華街へ行く人たち。
https://diamond.jp/articles/-/241850
コメント:コロナに負けないために、行政をあてにするのはやめましょう。専門家を含め、彼らは何も分かっていないし、対策もないのです。しかも、思い切った手を打つつもりもないのです。国民が自分の工夫と努力で乗り越えるしかないのです。国や都の指示待ちをしていたら、助かる命も助かりません。自分達で情報を交換し合い、対策を考える必要があるのです。
マスクが足りない時、防護服がないとき、検査が目詰まりしている時に国や都が何をしたか、出来たかを思い出して頂きたい。
しかも未だに同じ人たち(国も都も)が問題を担当しています。
国民がどんな情報も隠さずに、相互に情報を交換しあう。その上で、相互に新たな信頼と協力の関係を構築する。それしか国民が自分で自分の身を守る方法はないのです。なぜなら個人の力では問題は解決できないからです。
それなのに疑心暗鬼になって、感染者を誹謗中傷する。他人を非難するだけでは解決にならないことを、そろそろ理解して欲しいのです。



1752.都知事選結果。20/7/6-7

・現職知事2回目当選。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200705/k10012497581000.html
関連記事。安堵なき再選。賛否交錯の小池都政。
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20200705/k00/00m/010/203000c
関連記事。また国政に。圧勝の小池知事に警戒感。
https://www.asahi.com/articles/ASN757DNCN75UTFK009.html?iref=comtop_8_01
知事選投票率55%。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcc439cc4acf939be79bf9eabbdb9348950acb2d
関連記事。敗戦の弁
https://news.yahoo.co.jp/articles/03b6dcfe474f69d1fdaf67d8928c11a2eb7f2c89
関連記事。都知事選にポピュリズム台頭の兆し。
https://diamond.jp/articles/-/242086
関連記事。都議選補選は自民の勝利。
https://www.asahi.com/opinion/?iref=pc_gnavi
コメント:まず言えるのはコロナとまとも闘ってはいないという点です。責任感でも、大阪府知事と大きな違いがあります。しかも予想通り国政進出を否定していません。
ざっくり言えば、都民全体の25%の支持で当選したというあたりも、国政の自民党の連投の構図に似ています。有事の保守志向、強力な代替案(受け皿)の不在が、背景にあると思います。

これ以上はないという不公平な状況の下で、現職の勝利は最初から決まっていたも同然でした。残念なのは山本太郎が衆院選の為だけに(都民にとっては迷惑)飛び入り参加して、野党の票を割ったことです。

ただ今回の選挙で最も注目すべきは、殆ど無名の小野が、山本太郎と同数の票を獲得したことです。これは都民が大阪の吉村知事の手腕を評価しており、仮に吉村が立候補していれば、選挙の姿は大きく変わっていたことを予想させるに十分な出来事だと思います。そこに愚民政治(失礼)の東京都にも、一抹の希望があると思っています。小池都政の、悪夢のパンドラの箱の底に残った、たった一つの救いです。

独裁と恐怖、思い付きと自分ファースト、情報隠蔽と印象操作、公費の濫用、もっと言えば政治の私物化。そういう小池都政に後4年も付き合わなければならないのかと思うとうんざりします。後は持ち前の飽きっぽさで、五輪(都民の半数以上が反対していることをどう思っているのか)やCDC(国の仕事で莫大な費用が掛かる)と言った無責任な思い付きを、早く忘れてくれる事を願うばかりです。都民はとんでもない災難を抱え込んでいるのに、それに都民が、気がついていない(魔女に騙されまくっている)ことこそ、都民にとって最大の不幸なのです。そこにも東京都のポピュリズム(衆愚政治、失礼)の弊害が表れており、ポピュリズムと戦うこともWTWの大きなテーマの一つです。

朝日新聞は7/6の社説でこう書いています。「…豊洲市場問題をはじめとして何度か目にしてきた聞こえのいい言葉だけ実行を伴わない政治は願い下げだ。…都内で再び感染が広がるが、確たる戦略を打ち出せない状況が続く。人々が何より不安を感じるのは経路不明の感染者の増加であり、その手当だ。だがネーミングで関心を集めた東京アラームはうやむやの内におわり、専ら都民に自粛を促すにとどまる。これでは懸念は解消されない…」。

ちなみに東京アラートは、その前日に英国のジョンソン首相がロンドン・アラートを発しており、そのデッド・コピーなのです。ロードマップはオーストリーの真似です。創意工夫は(汗をかく努力も)女優小池には無縁のようです。利用できるものは利用し尽くし、他人の善意を踏み台にして高みを目指す。役に立たなくなれば、あっさり捨てる。元夫も、二階幹事長も、東京アラートもです。同じパターンの繰り返しなのです。女なのによく頑張っている、悲劇のヒロインという演技ではもうどうにもなりません。人間の本性が問われているのです。

小池知事は、意識の高いメディアと、市民意識を持った国民や都民の間で、自分に対する逆風が、無視できない強さで吹き始めていることに、気が付く必要があります、もうこれまでのような、無責任な言動や、他人を騙して踏みつけにするような行為が、見過ごされる事は無いでしょう。


小池知事は安倍首相と連携を密にするのだそうです。確かに同類(嘘への罪悪感がない)であることは間違いないが、都民が安倍との連携を望んでいるとは思えません。何としても五輪は開催しようという(民意そっちのけの)話し合いがあったことは容易に想像できます。都民としては、安倍のコロナ対策が失敗続きなので、安倍がやらない対策を、独自に展開することを望んで小池に投票したのではなかったでしょうか。本当に(何が本音かも分からないが)コロナの対策を強化するのなら、検査の拡大を都民に約束するべきでしょう。しかも、やってる感だけの演技(マスクのドヤ顔)を、これからもTVで毎日のように見せられるのかと思うと気が重くなります。そのたびにTV画面を消すのは面倒です。

知事に選んだからといって、都民が小池知事に無条件で白紙委任をしたわけではないのです。本人は圧倒的勝利だと喜びを隠さないけれど、投票したのは都民の1/4です。街頭のバトルは無かったが、しかもネット上でも熱狂感はなく、無論政策論争もありませんでした。TVのコメントで石原が、候補者の意見も十分に聞く機会もないままに、投票するしかなかったと述べていました。

今回の小池独走の真の理由は、コロナ危機の最中にあって、現状を変えたくないという都民の気持だったのに、本人がそれを理解しているのかどうかも怪しい。自分の人気も未だ捨てたものではないと思った可能性もあります。しかし事実上競争のない状況で選挙で勝っても、本当の勝利(富の積極的支持)とは言えないのです。本人が言うように望外の支持を頂いたことは間違いないにしても、だからと言って過去の公約違反や、誠実とはかけ離れた独特の人生哲学までが認められたわけではありません。自我肥大も、ここまで来ると芸術の域です。

話は変わるが、今回の山本太郎のやり方は、決して褒められたものではありません。衆院選の宣伝にさえなっていなかったと思います。そんな自分勝手なことを繰り返して、政治を無意味にかき回されたら国民は堪ったものではありません。主張を見ても、人格を見ても、小野の方が遥かにまともな印象です。小野に知名度がもっとあれば、得票は完全に逆転していたでしょう。立憲・国民は維新との連携を模索するべきです。なぜなら民意はいまやそちら(吉村や小野)にあるからです。
関連記事。熱狂なき勝利。
https://www.asahi.com/articles/ASN757DW8N73UTIL060.html?iref=comtop_list_gold_n06
関連記事。知事選集計。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61185920W0A700C2MM0000/
関連記事。歴代6位。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/40230
関連記事。露骨にメディア選別。
https://diamond.jp/articles/-/242248
コメント:ますます進む女帝化,強権化。記者は女帝にひれ伏せってか。すべてがコロナのお陰ではないか。そのくせ無策のうえ、力士の死の説明も未だにないというのに。



1753.現職にだけ有利な不公正選挙。20/7/8

7/8の朝日新聞の風刺漫画にいわく、「大マスク、大風呂敷、大騒ぎ、大声、大盤振る舞い、これだこれだと、安倍首相」。

同じく川柳から。「知事総理まず無能さを讃え合い」。だがこれはこう変えた方が良いと思います。「小池知事、勝利自慢のその陰で、安倍の活用考える」。小池知事が二階幹事長の御機嫌を取るために、医療現場で足りない防護服を、中国に送ったことも忘れる事は出来ません。


小池知事は二位以下との間で、かなりの差をつけて当選しました。当選は誰もが確実視していましたが、これだけの差が付いたのはなぜかを検証する必要があります。なぜなら解散総選挙が現実味を帯びており(コロナの最中に知事選をするのもおかしいが、国政となると更に問題)、同じことが国政で起きたら、日本はおしまいだからです。その為には、小池知事の勝因を分析して、ポピュリズムの弊害が、間違っても国政に及ぶことのないよう、また場合によってはその逆手を取れるように、準備と対策を講じる必要があるからです。

なぜ小池知事が選挙で勝ったのかは、小池自身にも、自民党にもよく分かっています。分かっていないのはむしろ野党の方であり、中でも、最も状況が理解できていないのが山本太郎です。小池の最大の勝因は、日本特に東京がコロナ禍の最中にあった(ある)ことです。それを百も承知のうえで、メディアへの露出を100%利用(むしろ悪用)したのです。

今更言っても仕方がないが、コロナ関係の都の広報費用に15億使いました。広告代理店への発注の条件は、自分を画面に出すことでした。しかも選挙の公示の直前には、あらかじめ用意した、タレント(萩本やヒカキン)が自粛を呼びかける予備バージョンに切り替えるという巧妙な手口を使いました(悪賢さにかけては間違いなく一流です)。ならば最初からそちらを使えばいいのです。二つの版を作らせれば、当然費用も二倍掛かりますが、そんなことは自分の宣伝ファーストの小池知事にとってはどうでもいいことだったのでしょう。

マスクもとっかえひっかえ、スーツだったり、ジャンパーにしたり、タレント顔負けのショウタイムの演出の日々が続いいます。小池知事にとって(TV時代にあって)見てくれが何よりも大事なのです。ルックスと言葉遣い(内容はない)だけの、徹底的な印象操作。そこにTV局出身の経験が生きているのでしょう。それでもなお、私が私がと言わんばかりの露出過多には、さすがに、もう十分分かった(しかも内容はない)から、これ以上画面を通じて、押し売りする姿は見たくないと言いたくなります。

一方予算面では、9千億の都の予備費の使い方が、未だに詳細は伏せられたままです。なぜ一番肝心なその点を、メディアが追及しようとしないのか、私には分かりません。そもそも都民に葉(記者を通じて)情報開示を要求する権利があるはずです。どさくさ紛れの選挙そのものが都民にとっては迷惑なのに、その上税金の使い方までいい加減なら、ぶち切れる都民も出てくるでしょう。

知事選が近付いてくると、間違っても自身の過去の政策不履行に言及せず、真面目にコロナ対策に取り組んでいる振り(=やってる感の演出)さえ出来れば、最初から、ほぼ負けはあり得なかったのです。なぜなら、他の候補者は、五輪にも反対(都民の51%が反対だというのに)せず、コロナ対策の小池知事の失態も追及せず、かと言って、これという対策も打ち出せなかったからです。準備不足にPR不足、勉強不足の三不足。故野村監督が言ったように、負けに不思議の負けなしだったのです。

もう一つ忘れてならないのは、今回の選挙は、街頭演説の機会が殆どなかったことでも分かるように、コロナ禍ゆえの「熱狂なき」知事選だったことです。小池知事は早速安倍首相の元にかけつけ、勝利の報告に及んだが、そんなことをする必要が何故あったのか。それは国政への布石と、自分が圧倒的な支持を受けたという印象操作の為でしょう。でもそれは、事実とは異なるのです。熱が無かったことに加えて、知事の評価を調査した世論調査では、小池知事(二位)を何倍も引き離して、大阪の吉村知事がダントツだったことでも、小池知事の勝利宣言が自画自賛であることを示しています。しかも皮肉なことに、それを正しく理解しているのが二階なのです。だから都知事選と国政選挙は違う(総選挙でも勝つとは限らない)と、後でコメントしているのです。

ということは都知事選ならともかく、より平均的で冷静な国政の場合、事実上競争相手がないから、またコロナ騒動の最中だから勝てた知事選とは違うということです。しかも(自分でも強行予定の)五輪では、自分が世界の脚光を浴びることになっている。そんな機会を逃すわけにはいかない(また振袖を着るのでしょう)。その上で首相の座を狙っても遅くはないと思っているのでしょう。自民党が首班の可能性を材料に誘ってでも来ない限り、或いはとんでもないスキャンダルでも発覚しない限り、当面小池知事の国政への転身はないと見た方が良いと思います。

知事選での問題は、予想通り小池知事が当選したことではないのです。そこでは、ポピュリズム(衆愚政治)が無視できない働きをして、結果に大きく影響した(二位との間に大差がついた)ことなのです。これが総選挙でも猛威を振るいだしたら、日本の民主主義が完全に破壊されてしまうからです。

女性だか当選したという事情は諸刃の剣でもあります。というのは人格でも政策でも、見た目でも知名度でも、もっと優れた候補者が出てくれば、女帝の支配は終わるからです。だからこそ、五輪が終わったら、コロナなどそっちのけで(都政に飽きて)、国政に向かって動き出すことも、また確実なのです。

今回の選挙で女性票が多いのは事実ですが、当選の最大の理由は、現状をあまり変えたくない、実績のない候補者は避けたいという、有権者の保守性にあったと見るべきです。そこはメディアも間違えない方が良いと思います。即ち代わりが居ないから(確か安倍政権もそれが続投の理由だった)という消極的選択だったのです。言い方を変えれば、女性の都民にとっては、最初から小池一択しかなかったとも言えるのです。

ということは、たとえ準備時間が短かったとしても、野党は(小池に勝ちたければ)女性の候補者を立てることを最初から考えるべきだったのです。一例としては、以前の選挙で、自民党がもっとも警戒し、安倍政権が意図的に週刊誌に不倫報道までさせて、妨害した山尾志桜里という選択肢もあったのではないでしょうか。山尾なら印象でも互角の戦いになったでしょうし、知性と見識、政治への覚悟でも、明らかに小池知事より上です。結局、今回の知事選の反省として言えることは、残念ではあっても無視できないことが、冷静に考えたり、新聞や本を読む習慣が身についていない大衆を相手にしている(だからポピュリズム)選挙を、想定しなければならないということです。

耳障りのいいことだけを言い、派手に振舞う候補者を、スターを選ぶような感覚で投票する(米国ではこの種の選挙を美人コンテストと呼んでいます)有権者が大勢いるという現実を忘れたら、野党は国政選挙で大やけどをする可能性があるのです。しかも枝野は年甲斐もなく、どこをどう拗ねたものか、投げやりで開き直った様子が見られます。

日本の政治を悪くしているのは、ハッキリ言えば(愚民としての)国民ですが、それでもその救いもまた(賢民としての)国民にあるのです。そして国民だけを責めることも出来ません。なぜなら今の野党には、選択肢としての魅力が、余りにも乏しいと言わざるを得ないからです。

負担感の大きい都税を納めさせて頂いている一都民として、この際是非言わせて頂きたいことは、金食い虫の五輪を断念することと、東京都版CDCの様に、不要でもあり、実現不可能でもある思い付きを振り回すのは止めにして、一人でも多くの都民が検査を受けられるよう、奔走して欲しいということです。自粛を要求することが都知事の仕事ではないのです。命令しかできないような都知事はいりません。それに自粛はすでに、都民が自主的取り組んでいるのです。

心ある都民の都政への姿勢には変化が見られると思います。そこには、「女帝小池百合子」で示された、小池知事の人柄や生き様が大きく影響しています。都民が無条件で信用し、白紙委任できるような人ではないことが分かってしまったからです。それはこれまでにも増して、不正や専制や暴走や、情報の隠蔽を、都民が厳しく監視して行くということを意味しています。

小池知事にはその認識がないようですが、私たちは小池知事の僕(しもべ=奴隷)ではなくて、納税者(タックス・ペイヤー)なのです。以前の小池知事の言葉、知事は社長だ、政府は天の声だという発言には驚きました。百歩譲って知事が社長なら、都民は株主であって、社長の雇い主なのです。そして気を緩めるなと叱責されるべきは、株主ではなくて社員=都の職員の方でしょう。この一事を取っても、女帝には自分の立場が本当に分かっているとは思えないのです。IQとEQに不安を抱えた小池知事が、今後どんな迷走と茶番を(しかも大真面目に=見栄が命のこの人に冗談は通じない)繰り広げるかと思うと、気の休まる暇がありません。

関連記事。大宮歓楽街、キャバクラ全店でPCR検査。
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/040/295000c
コメント:これが王道でしょう。小池知事の新宿で9店のみというのは、対策の約束の言葉とは裏腹で、本当にやる気があるとは思えません。

関連記事。東京感染者106人。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200707/k10012501161000.html

関連記事。東京の入院患者2倍。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/40777

7/8の朝日新聞の多事奏論で、国分編集委員いわく。「…自らの政治的野心にはこだわり、求心力を保つために解散権の行使をにおわせる。国民に新たな日常を求めておきながら、自分は永田町内の政局的駆け引きの日常に戻る。野党の準備ができていないからと、この秋の解散が望ましいと言ってはばからないその盟友。第二波への不安と、未だ営業自粛の苦境から抜けられない人たち、医療現場で戦いを続けている人たちのことなど眼中にないことが良く分かる…」誰のことか言う迄もないが、どこかの知事にも似た臭いがします。



1754.首相も首相。20/7/9

・国と佐川、遺族と争う方針。
https://www.47news.jp/news/4992226.html
コメント:有志には、原告への寄付(弁護士費用)をお願いします。とことん戦って欲しい。なぜなら、これは政治家と官僚による国民への重大な背信行為であり、憲法の人権の精神を踏みにじる所業だからです。人の命を何だと思っているのか。安倍と佐川は私財を投げ打ってでも、賠償請求に応じるべきなのです。但し昭恵は準禁治産者(責任能力がない)なので対象外でしょう。

・河井夫妻を公選法違反で起訴。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200708/k10012504541000.html
関連記事。1.5億を説明せよ。
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200707/pol/00m/010/005000c
関連記事。首相、1.5億円は党が説明。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020070801113&g=pol
関連記事。自民は頬かむり。
https://mainichi.jp/articles/20200708/k00/00m/010/300000c
関連記事。受領100人、検察不起訴は、強引な配布考慮。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6364861
関連記事。なぜ買収された銀はおとがめなしなのか。
https://diamond.jp/articles/-/242576
コメント:司法取り引きをしたからに決まっているではないですか。誰にでも分かる理屈です。総裁は総裁で、責任を痛感しているようには(全く)思えません。

・首相は法相任命の責任痛感。
https://news.yahoo.co.jp/articles/65b5a08288f0acbaf32c0bbc81c27cbcdbd550b2
コメント:これだけ、いけしゃあしゃあと嘘をついて、平然としていられるというのは、最早自分がついた嘘を、自分で信じて込んでいるとしか思えません。これも詰まるところ、(そもそも黒川定年延長を強行した)安倍を首相に選んだ自民党員の責任です。だからこそ解散総選挙では、絶対に彼ら(与党)を再選してはならないのです。河井夫妻の買収問題だって、元は首相の私怨が原因です。絶対に首相になってはならない人(責任の意識がない)が首相になってしまったのです。たしなめるべき立場なのに、独裁を助長した菅、二階、麻生にも大きな責任があります。
筋を曲げてでも、自分を必死になって守ってくれた大臣でさえ、不要になればごみのように投げ捨てる。それが人間、まして一国の代表のすることでしょうか。権力者にすり寄っては出世の踏み台にして、挙句は投げ捨てることを繰り返してきた某都知事と変わりません。国民向け(都民向け)の甘ったるい言葉や約束(守った試しがない)と裏腹に、性格が冷酷なところ(特に弱者に対して)もそっくりです。現代日本が、世界に恥ずべき政治家のワン・ツーです。いかんいかん。またもや小池知事の悪口(批判です)になってしまいました。

・小野寺がイージスアショアの検討不足を指摘。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020070800879&g=pol
コメント:河野が唐突に敵基地能力などと言い出していますが、いつから自衛隊は攻撃の為の軍事力になったのか。河野は専守防衛という言葉を知らいのでしょうか。自己宣伝だけのおっちょこちょいに、日本の防衛など危なくて任せられません。彼では不測の事態も起きかねない。間違いなく河野は、3代目が最低です。何をトチ狂ったか、浅慮の河野に、首相職などもってのほなのです。




1755.幻の東京アラート。20/7/11

・東京243人感染。過去最多。
https://www.asahi.com/articles/ASN7B4STYN7BUTIL015.html?iref=comtop_8_01
コメント:問題は絶対的な人数より、上昇カーブが急であることです。緊急事態も東京アラートも過去の亡霊なのでしょうか。西村・小池の、過去の経緯と全く脈絡のない対応、無責任な泥縄式の政策は目を覆いたくなります。選挙から1週間も経たない内に、小池知事再選の悪影響がもろに現れたことに驚いています(再選すれば悪夢が来ると申し上げました)。愚かな都民が自分で自分の首を絞め、こちらはそのお付き合いをさせられている、と言ってしまえば、身も蓋もありませんが。

それでも放っておくわけにはいきません。なぜなら自分も都民の一人なので。だから緊急提言をします。

まず都知事にはレインボーブリッジを赤く点灯してもらいます。事前に通告する必要はなく、むしろ言わない方がいいでしょう。当然メディアから問い合わせが入ります。その時はこう答えて頂きたい。「感染者が増えているのは否定しようもない事実です。あらゆる都民の皆様に、緊張感、危機感の初心を忘れずにいて頂くための点灯です」。

西村にも仕事はあります。緊急事態宣言は出さずに、首都圏の4知事に、知事責任の行政指導を要請する。その内容は「50%を目標に外出自粛を県民に呼びかけて欲しい」というもの。間違っても80%などと言ってはなりません。そんな馬鹿なことをすれば、暴動が起きます。都民の気持を考えようとしなかった西蒲教授の愚を繰り返してはならないのです。だから実効性の低い、一斉休校も駄目です。全ての対応に、冷静な理屈と、リーダーの固い決意を滲ませることが肝要なのです。いつもの、いかにもの言葉面ではなく、政策は現実的でなければならないのです。

それから西村の役割として、内閣府からの通達として、60歳以上の高齢者には、なるべく家から出ないように要請することが有効です。なぜなら高齢者は通勤していない場合が多く、一方で、感染すれば生命の危険が伴うからです。

この3つを実行するだけで、拡大は横ばいに転じるはずです。しかも経済の回復を邪魔しているという批判を交わすことも出来ます。

いくらホストクラブに協力を要請しても、感染拡大は防止できません。なぜなら主要な感染源は、クラスター感染ではなく、不特定の市中感染だからです。

西村・小池に足りないものは、何がなんでも感染の拡大を食い止めてやるという強い意志です。そこがクオモや吉村と決定的に違う点です。

その上で、感染者が出た店は(自粛を待つのではなく)営業停止にしなければ、検査の意味も効果もありません。

小池知事は僅かひと月前のことでも、記憶にはないらしい。絶対に過去は振り返らない。だから反省も謝罪もない。都合の悪い過去は無かったことにするというのはどこかで見た光景です。

関連記事。新しい日常徹底を。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200710/k10012508361000.html
コメント:日常ではだめなのです。いまは非日常(第二波の最中)だという意識を持たないと。

・一部のパブが再び営業停止。英。
https://www.cnn.co.jp/business/35156453.html
コメント:これが対策の王道でしょう。営業自粛ではなく、感染者が出れば営業中止なのです。国民には強く出るが、業者には甘くでは筋が通りません。選挙前に無理やり支払った協力金だって、都民の税金です。協力金なら払う筋合いはなく、休業の一部補償であるべきです。しかも国民には10万だが、業者には50-100万がろくな審査も受けずに(小池知事から)ばらまかれているのです。


月刊誌の文芸春秋(7/10発売)には、「女帝」を書いた石井が、その続きを掲載しています。小池知事はコロナのお陰で、自分は毎日のようにTVに登場しており、街頭に立つ必要もない。対立候補はTVに出る機会もなく、街頭に立つ機会も少ない。最初から不公平な選挙だったのです。しかも公開の政策論争がない上に、数少ないコメンテーターとのやりとりでは、自分に不利な質問(「女帝」やカイロ大)には一切答えていない。

都庁の記者会見では、自分の気にいった記者しか指名しない。朝日新聞もこの「排除」を指摘している。ということは朝日も毎日も文春も。質問を拒否されているということでしょう。ヒカキンもパックンも、自粛の呼び掛けCM(東京都の)で利用。無論若者対策です。人の利用と使い捨てにかけては悪魔的手腕です。問題のカイロ大の卒業証書は、選挙の直前に持ち出したが、会見で自分が退席したあとに、都ファの議員が示したもので、質問はさせないし、コピーもない。しかも相変わらず日付がおかしいし(試験期間中は本人はカイロに居ない)、サインは読めない。印も歪んでいる。1年落第しているから3年で卒業したはずだが、4年いたことになっているなど、矛盾はそのまま。

更に問題なのはエジプト大使館のメールで、誰が誰に当てたのかも不明なのに、小池は確かに卒業したと学長が言っているという内容です。そこまでなら濃い円もお陰でODAを得ている絵時峰としては言いそうなことですがその後の記述の紹介で、私は驚愕しました。小池の卒業を疑問視する者には罰則があると書かれていたからです。それを言ったらおしまいなのです。

自分がのし上がるためにあらゆる手段を尽くす例はいくらでもあります。小池は、(か弱い?)女性の身でそれをやったがゆえに、したたかで頼もしいと思い、多くの(女性)都民の票を得て、再選されたのです。でもその手段にも、越えてはならない一線があります。それが不法、もしくは不正な行為です。出所も意図も良く分からない一通の電子メールに、その違法性のヒントが隠されています。なぜならこのメールは、今回の告発本も発端となった元同居女性に対する脅迫だと考えると合点が行くからです。そしてその背景には、小池による対エジプトのODAがあります。

そもそも、同居女性が十数年も、告発を控えていたのは、エジプト在住の自分の身に危険が迫ることを恐れたからです。でも今となれば、むしろ告発することで、より安全になったと言えます。エジプト軍の手で、不慮の事故でも起きれば、文春以外のメディアでも、絶対に放ってはおかないからです。もう先が長くないからと告発に踏み切ったとあるが、上記のメールで、その不安には根拠があったことが分かるのです。ハンザ愛的(反社会的)な手段を厭わない人となれば、もう知事どころか、いかなる公職にもふさわしくないのです。心ある都民なら、著者の石井と共に、稀代の悪女に強く辞任を促してゆくべきなのです。

もう一つ石井の記事で重要なことは、メディアにおける親小池のバイアスです。正体とイメージが、これほどかけ離れた政治家も珍しい。ではなぜ虚像作りが成功しているのか。そこには日本メディアの欠陥とともに、将来の日本がポピュリズム(人気取り政治というより衆愚政治)に振り回されないようにするためのヒントがあるのです。

一般市民にでも出来ることは、どんなに小さな出来事でも、人柄や人間性を示す出来事(事実)を見過ごさないようにすることです。相手がボロを出さないように万全を期しているのなら、なおさら一層の注意を払う必要があります。重箱の隅を常につつく必要があるのです。問題だらけの(偽造)卒業証書はその一例に過ぎないのです。

例えば、文芸春情の記事でも再度取り上げていますが、小池が衆院議員の当時、頼まれもしないのに拉致被害者の会に突然現れ、カメラの前で(ピンクのハンカチで)涙を拭って見せたものの、退出した後で、バッグを忘れたことに気が付き、あわてて戻って「バックが拉致されたかと思った」と笑って言ってのけたという出来事です。無論、その場は凍り付き、安倍は激怒しました。この事件で言えることは、小池百合子の本音と建前の使い分け(但しこの場合は失敗例)であり、政治家小池が実は女優小池だったという事実です。

でもこの失態が表立って報道されることはありませんでした。これに限らず、私たちは小池百合子のネガティブな報道に接することは殆どありません。でもそれはなぜなのか。日本のメディアの体質的な問題、メディアの知性と品格の問題がそこにあります。メディアが見識を失えば、日本の民主主義そのものが脅かされる。その実例を私たちは小池知事の独裁と情報隠蔽、印象操作という形で目撃しているのです。

(私のような)素人でも気が付くことがあります、それは小池が以前朝日の社長と懇意でその後押しを受けていたということです。それは名だたる政治家だけでなく、小池がメディアのトップ(含むTV局)に対しても篭絡に成功していた事を伺わせます。実際に、都庁の記者会見でも、自分に好意的な記者以外は指名しないと言う方針が今でも貫かれていると言われます。だから朝日の記者が、記者会見では排除が行われていると指摘したのです。ましてNHKとなれば、一層「中立」なので、小池に批判的な報道など絶対に出て来ないのです。大メディアには常に忖度がついて回ります。だからささやかなミニコミでも、忖度の必要がない(紐がついていない)だけ、多少の存在価値があるのかもしれません。但しそこはプロの記者ではないので、不正の摘発までは出来ませんが、せめてそれを見過ごさないようにはしたいと思っています。

独裁を好み、排除の論理で弱者を切り捨てる女性版ヒトラーが、日本に誕生するようなことが、決してあってはならないのです。

ちなみにこの文芸春秋では、経産省の前田ハウスの前田が、実はスケープゴートではないかと述べている記事もあります。黒川も自分では望んでもいないのに、政権の都合で定年延長され、その後の麻雀騒動で辞任しました。前田は、元々経産省内でも改革派で、それゆえ、反安倍、反電通だった。なので、今回の中小維企業庁と電通との癒着の指摘には違和感がある。黒川問題が違法麻雀にすり変えられたようなことが、実際に電通と癒着している官邸官僚(今井一派)から注意をそらす為に仕組まれたのではないかという指摘です。これで前田が失脚しても、官邸は痛くもかゆくもないと述べています。

メディアが我々に提示する政治や社会の姿形を、そのまま鵜呑みにすることが、どんなに危険かということが、小池と前田の記事で分かるのです。市民が衆愚から卒業して、自分の目で見て、自分の頭で考えるようにならないと、日本には本当の民主主義はやってこないのです。衆愚が安倍政権の8年間の暴走を許しました。それがまた都政でも繰り返される事があってはならないのです。



1756.国と都が言い争い。20/7/12

アビガンと違って、レムデシベルは重症患者の6割以上に効果があることが証明されたとのことです。一抹の希望です。

・都206人感染。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bc88a42387b934ef299bdb974dbbdc5968ee0ff
関連記事。経路不明が5割。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6365139
関連記事。政府、高齢者への感染拡大を警戒。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200712/k10012510691000.html
関連記事。文京区で保育園児ら22名が陽性。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6365130
関連記事。都民、驚きと不安。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020070901110&g=soc
関連記事。増加は大丈夫か。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200711-00187636/
関連記事。神奈川で感染35人、解除後最多。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a916fbd457d070bddead9d8c63ffceef6d8309c
関連記事。埼玉で44人感染。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/41691?rct=saitama
関連記事。クラスター全国で238件。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200711-OYT1T50145/
コメント:神奈川でも、埼玉でも感染者が増えていることから、傾向は第二波の兆候を示しています。それでもカーブがどうなるか、ピークがいつになるのか、もう少しだけ様子を見た方が良いと思います。
それにしても小池知事は、いい加減に検査の全体の数字(どこでどれだけの検査をしたのか)を公開して、情報を独占する(独裁者の常とう手段)のを辞めにして頂きたい。小池知事だけが指示を出し、問題を独力で解決できるわけではないでしょう。神ならぬ身の上、ただの小悪魔おばさんに過ぎないのです。こういう人が戦争の時に部隊長になると大変です。部隊が全滅します。なぜなら、自分だけが味方が不利だという情報を掴むと、部隊を放り出して、最初に逃げるからです。新分科会の専門家も、感染情報の公開(と検査の拡大)を求めています。
しかし、安倍・小池が経済先行で走り出していることも間違いはなく、ならば感染者が減ることは期待できません。

・入国時PCR,一日1万人へ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f35f9b73bfd6db5d79a5e69eee33f94a0a4189f
コメント:それで国内では3000人ではおかしいでしょう。それとも帰国者外来が今でも機能しているのでしょうか。国内経済活性化の為にも、不安を感じている国民の検査が最優先です。観光収入を狙っているにしても、では肝心の観光地の受け入れ態勢は誰がチェックしているのかわかりません。国交省でしょうか。またもや口先だけの、地に足がつかない、ちぐはぐで取って付けたようなコロナ対策。西村・小池は何度(同じような)後手後手の失敗を繰り返せば気が済むのでしょうか。そもそもこの違和感満載の渡航者優先の政策は、安倍・小池の五輪強行の見え見えの布石としか思えないのです。対外的には安全を宣伝するが、国内では事実上対策がない。何につけても、一般市民は後回し。国民・都民軽視の思い上がった保守系政治家たちこそ、夜の街に繰り出し、もの見事に感染して、患者の恐怖と苦痛を体験しないと、対策には本腰になれないのでしょうか。

・管、再拡大は東京の問題。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6365123
関連記事。北海道で講演。
https://www.asahi.com/articles/ASN7D04QLN7CUTFK00P.html?iref=comtop_8_05
コメント:小池が裏切った自民党に報復されています。だからコロナを選挙の道具にするべきではなかったし(CDCはどうなった)、今になって政府に責任(緊急事態宣言)を押しつけても、違和感(これまでの大口や勢い)が残るだけです。だから言ったでしょうとは言いたくはないが、小池都政で第二波を迎えれば東京は地獄になると申し上げたはずです。今はなりふり構っている場合ではないのです。「小池知事では対応は無理だ」という事実を、都民は心の底から理解して、(自民党が嫌いな)吉村知事にこの件だけでも代行、もしくは助言してもらう必要があります。小池知事の見栄や体裁にかまっている時間は、もう都民には残っていないのです。

・小池都知事が夜の街だけを標的にするわけ。客観的説明なく偏見を助長。
https://mainichi.jp/articles/20200712/ddv/010/070/019000c



1757.実態と会わない対策、過剰な恐怖広げた専門家。20/7/13

7/11の朝日新聞が、国立病院機構仙台医療センター・ウイルスセンターの西村所長との一問一答を掲載しています。結論だけは7/10のWTWでもご紹介していますが、今日は対談の中から気になった部分だけを御紹介します。

「新型コロナ、専門家は確率を語れ、リスク評価不十分、実態と合わぬ対策、過剰な恐怖広げた」
「日本社会の新型コロナへの対応を批判していますね。」
「実態と合わない対応が続いていることを危惧しています。亡くなった方を遺族にも会わせずに火葬したり、学校で毎日机やボールを消毒したり、おかしなことだらけです。私は『もうやめよう』と提案しています。コロナ対策の委員をしている宮城県の会議でも訴えました」
「どこが間脳ですか?」
「まず強調したいのは、病院と一般社会は分けて考えるべきだという点です。いまはスーパーでも病院で使っているフェースシールドを着けていますね。しかし、ウイルスが現に存在して厳しい感染管理が必要な病院と一般社会では、ウイルスに遭遇する確率が全然違う。厚生労働省が6月に実施した抗体検査で、東京の保有率は0・10%でした。そこから推測すれば、街中そこかしこでウイルスに遭うようなことはありません」
「東京では1日200人を超える感染者が出ています。ウイルスが街中にいないと言えますか。」
「東京全域を一律に考えるべきではありません。いま感染者が出ている多くは、限られた地域の特定の湯所の関連です。市中感染があっても人口ー千数百万人に比べればそれでもまだ数は少なく、ウイルスが街に蔓延しているわけじゃない。社会での感染対策として、リスクの高いところからつぶしていくことは可能です」
「なぜ実態と合わない対策が続いているのでしょう。」
「突き詰めて考えると、専門家の責任が大きいのです。例えば、接触感染のリスクが強調され『手で触れる』ことへの恐怖が広まっていますが、ウイルスと細菌の違いが軽視されています。細菌は条件が整えば自己増殖して一般環境で長く残りますが、ウイルスは感染者の体外に出て寄生する細胞が無くなると、少し時間が経てば、活性を失う。本当はウイルスは細菌より接触感染のリスクがずっと低いのです。なんでもアルコール消毒をする必要はありません」
「リスクが低いと聞いても、不安に感じてしまいます。」
「世間の人がそんな不安を抱くのは、専門家がきちんとリスクを評価して、社会にそれを伝えていないことに原因があります。リスク評価の根幹は、具体的な確率を検討することです。例えば、感染者のせきでウイルスー万個が飛んだと仮定しても、多くは空気の流れに乗って散らばり、机などに落下するのはーセンチ四方あたり数個。では、それが手に付く数は? 鼻に入る確率は? 時間経過でもウイルスは減る。こう突き詰めるのがリスク評価なのです」
「『可能性がある』と語って人々に対策を求める専門家がメディアで散見されますが、キャスターや記者は『それなら感染する確率はどれぐらい?』と問わなきゃいけない。専門家に課されているのはサスク評価です。リスクがあるかないかという定性的な話をするのでなく、どれくらいあるか定量的に評価しなければなりません」
「ただ少しでもリスクがあるのなら、対策を取った方が安心ではないでしょうか。」
「ゼロリスクを求めれば、 『念のため』と対策もどんどん大きくなる。しかし、その下で数多くの弊害が出ています。人と人の関わりが無くなったり、差別してしまったり。職を失い、ウイルスでなく、その対策で命を落とす社会的弱者もいる。スーパーで買ったポテトチップの袋までアルコールで拭くのは、ウイルス学者の私には笑っちゃうような話だけど、笑えない。そんな恐れを広げた専門家に怒りが湧きます」
葬儀の問題も同じです。息をしないご遺体からウイルスは排出されません。皮膚に残っていたとしてもお清めをするか体に触れなければいい。お別れをしたいという気持ちを大切にした葬儀は出来るはずなのです」
「なぜゼロリスクを求める対策が広がってしまったのでしょうか」
「感染症対策をめぐる科学者の見解は多様で、なかなか一致しないもの。だからこそ国民に関わるリスク評価に際しては、一方の意見だけでなく反対意見も議論しなくてはならない。しかし政府の専門家会議でリスク評価の議論に偏りが生じた懸念があります。メディアも誤ったメッセージを社会に広めてしまった。例えば、接触感染のリスク評価はどれだけ適正に行われたかという点。3密回避が発信されたのは良かったのですが、空気中の浮遊するウイルスのリスクが十分に検討されたのかという点も疑問です。密室など条件は限られるものの、ウイルスは、呼吸で体内に達する方が物を介するより、遥かに少ない数で感染する特性を持ちます。」
(以下略)
関連記事。
https://www.asahi.com/articles/ASN7C3GMNN78UPQJ00J.html?iref=comtop_8_08




1758.菅も菅なら、小池も小池。20/7/14

・国と都、感染急増に戦略見えず。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61456210T10C20A7EA2000/
関連記事。Go toキャンペーン延期、全く考えず。
https://jp.reuters.com/article/goto-campaign-suga-idJPKCN24E0RU
関連記事。Go to で感染なら人災。
https://news.yahoo.co.jp/articles/809cb5f86c0165385c2d61cdc2893a1346ffa578
関連記事。青森県むつ市。
https://www.asahi.com/articles/ASN7G0498N7FULUC01B.html?iref=comtop_8_08
関連記事。緊急事態宣言に消極的。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6365330
コメント:こればかりは、羽鳥モーニングショウでも、異口同音に全員があきれていました。これで西村の信用は地に落ちました。何が自分は憎まれ役でいいですか。それでは今までの安倍チルドレン=使い捨て閣僚、と同じでしょう。貧すれば鈍するで、菅は、いつも何も考えてはいないでしょう。今のまま、事態が推移すれば、ひと月足らずでベッドが足りなくなり、医療パニックが起きるのです。

自分が米国で約束したからというだけの理由で強行中の普天間工事しかり、トランプに騙された高級ホテル50軒の構想(カジノが前提。しかも米国のカジノ業者は既に日本から手を引いた)しかり。しかも今回のゴーツー(=強盗、仕掛け人はこれまたおつむの程度に疑問符が付く経産補佐官。しかも本来の監督官庁は国交省)と、そこに使う巨額の税金のばらまき。国会で承認された予備費は、何が何でも全額使わなければ、気が済まないとでも言わんばかりです。これらのプロジェクトには、知性のかけらも感じられない。村会議員による村おこしのレベルです。詰まるところ、それが国政における自民党議員の平均的な知能レベルということなのだろうと思わざるを得ないのです。

失礼を顧みずに言えば、安倍、麻生、二階、菅のIQの合計は100を切る(ゴルフではあるまいし)のではないか。でもこれは誹謗中傷ではありません。天文学的な金を使うのに、効果は全く期待できない(五輪と同じ)、税金の無駄遣いに対する国民の怒りなのです。政治家を騙る非国民による「反社会的行為」を批判するのは、国民の権利であり、義務なのです。立件されたら4人合わせて、禁固100年では足りないくらいです。

小池知事は小池知事で、菅に反論する(コロナ対策は国の責任。自分には責任がない。ならば選挙でコロナ対策を看板にしたのはどこのどなたか)一方で、予想通り五輪開催を強調。いつも自分を目立たせることにしか念頭にない、この稀代の悪女の暴走と迷走は留まるところを知りません。でも早くも彼女の選挙戦の論理は、すでに破綻を来たしており、しかも,小池知事と官邸の私闘に巻き込まれる都民こそ、いい迷惑なのです。

もともと欲が深くて、なんでも自分の思い通りにならないと気が済まない。しかし相手は伝染病です。西村や二階をいくらだましても、問題は解決しない。あとはどう責任転嫁(そこまで読んだ菅は予め政府の責任を回避)するかしか残っていないのです。今のところそれは政府の緊急事態宣言の回避です。大事なのは、そのあとの休業要請、自粛要請です。でもそれは接客業の反発があるし、かといって給付金も底をついたので、出来れば要請はしたくないという本音が見え見えなのです。

ついでに言うと、繰り返しになるが、15億のTVの広報費用(=結局小池の選挙費用)も問題だが9千億の予備費の内、協力金は2500億に過ぎません(多少数字は変わっているかもしれない)。仮にその大半が中小企業への緊急融資だというのなら、どの企業にどれくらい融資したのかを、都民に報告する義務があります。それを負担しているのは都民だからです。ここでも感染者数や検査数と同じで、自分に都合の悪い情報は抑え、あるいは自分で操作しているのではないか。これでは安倍首相と同じ隠蔽体質です(学歴詐称の件は別にしても)。

政府も東京都も、感染拡大より経済を最優先にしています。しかも誰が見ても、この数日の傾向は明らかに感染爆発(パンデミック)なのに、誰もこの言葉を(意図的に)使わない。専門家がオーバーシュートなどと言うから危機感が伝わらないのです。今日本が直面している第二波により、今までの国民の我慢と努力が水の泡になろうとしているのです。なぜそういう見方ができないのでしょうか。

部分規制の方法はいくらでもあるし、そこには都と区(地域差がある)が協力する余地や意義があるのに、一律の規制しか考えない。イベントの拡大も決して褒められたことではありません。新宿の小劇場における感染も、実際には楽屋から感染が始まっているのです。だから観客を集めて興行を行おうとする者は、野球に限らず、全員検査を受けてから上演するべきでしょう。ステージからも、飛沫(空間感染)は容赦なく、飛んでくるのです。

加えて小池知事に関する報道は、一部有識者の意見以外は全く信用できません。メディアが演出(NHKをはじめ、都知事をスターに祭り上げる神経が普通ではない)する、小池知事による、小池知事のための、猿芝居を、毎日見ていられるほど、我々都民は(国民も)暇ではないのです。

関連記事。都の感染、高齢者に広がる兆し。介護施設でクラスター。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6365323

関連記事。舞台クラスター。濃厚接触850人。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6365328
関連記事。抗体検査は受けていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/29b8e7474b64c2680488d43e97c44c2a1fefc15c
コメント:いずれにしても小劇場の方が観客との距離が近いので危ない。それはキャバクラやホストクラブでも同じでしょう。

関連記事。西村が休業要請促す考え。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6365322
コメント:地方行政の仕事です。

関連記事。企業は再び対策。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200713/1000051334.html


 
1759.Go Toに批判的意見。20/7/15

・感染者と連絡取れず。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6365385
関連記事。保険所の体制整備。
https://toyokeizai.net/articles/-/362844
コメント:無責任な行動には腹が立ちますが、そもそも隔離しないのなら、検査の意味がありません。しかし保菌者の補足も罰則も、事実上実行は不可能です。なので考え方を180度変えて、検査を受けて非感染の人には、非感染証明書(有効期限3か月)を出した方が良いと思います。それがない者には、職場復帰も、県境を越えることも、できないというのを原則にしてはどうか。

・検査増加で陽性者が増えたはデータの誤読。
https://toyokeizai.net/articles/-/362511

・第一波で感染を抑え込めたのは運が良かっただけ。
https://premium.toyokeizai.net/articles/-/24079?_ga=2.62926637.324868623.1594559347-1522808654.1532599900

・GoTo業者に感染対策を義務付け。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6365389
関連記事。山形知事、一律開始を批判。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6365379
関連記事。地方には勝ち目がない。
https://www.asahi.com/articles/ASN7G5D1ZN7FULFA034.html?iref=comtop_8_01
関連記事。経済再開で感染速度5倍、ブラジル。
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-brazil-brasilia-idJPKCN24E0W7
コメント:何が感染対策かも、その効果がどれくらいあるのかも、未だに分かっていません。マスクとアルコール消毒だけで十分かどうかの検証も行われていません。しかも科学的、医学的な判断を下し、政府に助言すべき(偉そうな)専門家が全く役に立っていません。国民の過去の経験で、外出禁止(=人と人との接近禁止)の効果しか実証されていないのです。
GoTo計画の強引なやり口。外紙がこの問題をどう取り上げるのか興味があります。無理やり自民党が押し通した巨額の予備費を、早く消化しなければならない事情で、すぐ思いつくのは、秋の解散総選挙です。経済対策を実施する前の解散は避けたいのでしょう。安倍政権の自己中の発想には際限がなく、国民の安全が二の次という本音がもろ見えの政策です



1760.誰が検査を止めているのか。20/7/16

7/16の参院予算委員会(首相も厚労相も国交相も出席せず、予算委員会なのに財務相さえ欠席という国民を馬鹿にした政府の対応。立憲と国民の追及は見事)で、東大の児玉教授が、従来のクラスターの概念に代わるエピセンター(感染集積地)の概念を提示しています。今大事なことは、エピセンターとそうでない地域を分けることだとしています。例えば新宿がエピセンターの代表的な例です。伊瀬のように個々の感染者を追う(クラスター対策)のではなく、面で抑え、面の制圧を次々に行う必要があるというものです。今回のコロナの特徴は、症状は軽いが、免疫もすぐに消える。しかし発症前に感染する。だから一見致死率も低く見えるが、あとで致死率が増えてくる。クルーズ船でも、下船した後で14人もの死者が出ている。だから新宿をエピセンターとして制圧する必要がある。しかもその対応を、それでなくても忙しい地元の病院に任せていては駄目だ。灯台の設備だけでも、プール検査なら5万人に対応できる。だから責任者を決めて、すぐに検査と隔離の手を打たないと、来週には大変なことになると。
関連動画。
https://news.yahoo.co.jp/articles/02015261a135d643d36d2dc7905a5d7a4c283c18
関連記事。感染防止。総力挙げないとNYの二の舞。
https://jp.reuters.com/article/japan-coronavirus-idJPKCN24H0TS
関連記事。質疑の概要。、
https://matome.naver.jp/odai/2159488409303397001


上記の警告にも関係しますが、今日の前書きはWTWの独自キャンペーンです。コロナ対応で最大の問題、しかも唯一の対策が、PCR検査の拡大であることは、関係者がこぞって認めているところです。首相を初め、自民党の閣僚でさえ、その必要性を認めているのに、未だに拡大の見通しが事実上、進まないのは何故なのか。私は、厚労省の国立感染研と、その配下の保健所がネックになり、検査の目詰りが起きているのだと思っていました。日本の感染症の頂点に立つ組織が、その検査権限を手元に置こうとするが、配下の保健所が、理想的な検査を行おうとしても、機材も人手も足りていない。だから検査能力が決定的に不足しているから、大量の検査依頼が来たときに、無症状の患者の検査などは対象外になる。だから高熱4日以上などという無茶な条件を付け、しかもそういう医学的にも筋の通らない理屈と、患者選別の論理が、疫学研究のためという大義のもとにまかり通る。検査を独占しているからできる、売り手の横暴です。しかも検査の費用は、MRIを上回る3万円の自己負担。学生などはたまったものではありません。厚労省が所管しているからこそ起きた、無理とムラと矛盾だらけのPCR検査なのです。

正確を期する上に機材も不足しているから、職員が疲弊するほど働いても、検査能力には限界がある。週末の検査数が少ないのは、検査機関(保健所)が休みを取っているからではないかと言っただけで、玉川記者は謝罪に追い込まれた。某国営放送は最初から保健所の主張を受け売りしている。それでもなお、民放では複数のコメンテーターが検査の不備を訴え続けており、彼らが暗に示唆しているのは、検査に反対している単数、または複数の要職にある人物の存在です。それが事実なら、感染者の拡大は、特定の個人の価値観と保身のための意図的な検査の抑制、すなわち「人災」だということになります。

ということは、この問題は微妙だということでもあります。無関係の人を非難することで、身に覚えのないその人の人生を破壊する権利は誰にもないからです。それでもなお、WTWとしては、今の状況を見過ごすことはできないのです。なぜなら人災で、大勢の国民の命が失われることを、(取るに足りないミニコミであっても)黙って見ていることはできないからです。

そこで、以下の記事で暗示されている方々は、ぜひとも公開の場で反論をして頂きたい。双方が対等の立場で意見を言い合う。その判断は国民に委ねる。それしか、基本的人権と、民主主義と、社会正義を守る方法がないのです。私は隠然たる権力というやつが苦手です。男なら、いや人間なら、正々堂々と議論してほしい。以前の(コネクティング)大坪の、国会答弁における、尊大さと開き直りが頭から離れないのです。それが厚労官僚の体質だというつもりはありませんが。

以下の記事をどう受け取るかは、読む人次第です。

関連記事。医系技官が狂わせた日本の新型コロナ対策。
https://news.yahoo.co.jp/articles/102f026d29fbd832c30534072c0f0e3fce486b26

関連記事。一日2万件はどこへ、厚労省がPCR検査の数値目標に反対するワケ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/da245f5d53bf3cc11de87e56eee93b95da5ad054

関連記事。鈴木医務技監。
https://www.sentaku.co.jp/articles/view/17465
コメント:確か事務次官も鈴木姓。上理事長が指摘するダブル鈴木体制です。

関連記事。厚労省人事。
https://www.medical-confidential.com/2019/05/13/post-9214/

関連記事。医系の聖域PCR.
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO57942260Q0A410C2EA2000/

関連記事。検査・薬で厚労省と政府に溝。
https://ameblo.jp/tomonakamaru/entry-12588752954.html

関連記事。PCRは医系の聖域。
https://ameblo.jp/tomonakamaru/entry-12588752954.html

関連記事。最大能力28000件。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_12025.html
コメント:東京都の実績は4500件(小池知事説明による)。国民としては、この数字(厚労所の公式見解)は実感が伴いません。もっとはっきり言えば、数字のごまかしがないとは言えないと思います。


【気になる記事】

・東京感染286人、過去最多。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6365603
コメント:来るべきものが来たという感じです。感染者数が急カーブで立ち上がっています。検査もそれに合わせた急拡大が求められています。キャバレーや飲み屋に行って、騒いでいる場合ではないのです。

・目立つのだけは天才的。
https://www.asahi.com/articles/ASN7H4PWRN77UTFK02D.html?iref=comtop_favorite_01
コメント:味方かと思えば、あっさり裏切られる。敵にすればしつこい。これほど面倒くさい政治家もいないでしょう。でも一言で表現することは可能です。それは自分ファーストです。

・緊急事態該当しない。菅。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b462b71d9bf427176b27ca28918b3d659487bd1
コメント:第一波より波が大きいのに。それになんで、首相が出てこないのか。