「WTWオピニオン」
【第117巻の内容】
「第三波は来ないことが前提の政府」
「小池知事は責任を果たせ。それが嫌なら辞任せよ」
「肥溜めを天国と思う人の好さ」
「嘘のつける相手探すのよ」
「自民党政治が破綻」
「新国民は立ち位置不明」
「IOCのトンデモ発言」
「大企業は利益2倍」
「GoToやってる場合か」
「女帝―虚勢=ゼロ」
1771.第三波は来ないことが前提の政府。20/8/27
我々が、世間がどうなっているのかを知りたい時に、一番大事なことは、「何が報道されたか」ではなく「何が報道されていないか」に注目することです。
政治権力は、国民に伝えたい情報しか出してきません。それをメディアに与え、メディアがオウムのように国民に垂れ流しているのです。そして、自分たちに都合の悪い情報は出さないどころか、脚色(嘘)し、時にはそんなものは存在していないかのように振舞います。
河井議員の裁判で、一番需要なことは、首相から出た1憶5千万がどう使われたかです。現在裁判で争われているのは、票の取りまとめに使われた2500万だけです。残りはどこに行ったのでしょうか。
一昨日のNHKのクローズアップ現代では、コロナで重症化した患者と、その家族の悲惨な状況を取り上げ、前線で治療に全力を尽くす病院の苦闘を紹介していました。感染力の強いインフルで済む話ではなく、高齢者でなくても命に係わる重大な病気です。でも、政府や都は、あたかも感染がピークを越えた、これからは終息に向かうという方向に、世論をミスリードしようとしています。そこには、市中感染の状態、隔離の現状、病院の窮状の情報は含まれていないのです。感染が増えているという現状があり、それを一番危惧しているのは医療現場なのです。
安倍晋三の潰瘍性大腸炎の話題がメディアを賑わしています。でもそれは死に至る病ではないし、治療薬もある。多くの国民の命に直結する、致死性のコロナとは、次元の異なる問題なのです。
政府の今の立場は、国民より首相です。国民にはコロナと一緒に生きてゆくしかない、だから掛かったら運が悪いと諦めろと言わんばかりです。それが、市中感染を放置している、国や都の本音なのでしょうか。しかし感染状況、医療体制、新薬の開発、それらは、安倍首相の腹痛より、国民にとって、遥かに切実な問題なのです。
メディアが無責任だと思う例の一つが、最近のNHKのパラリンピック報道です。オリンピックも決まっていないのに、1年後のパラが、あたかも規定路線であるかのように選手紹介を続けています。でもパラの開催は、民意でさえないのです。NHKお得意の大本営発表の片棒担ぎです。
首相の具合はどうかとテレ朝の記者が麻生に聞いたら、延々とテレ朝の悪口を並べました。その全体をテレ朝が放映しました。記者に対する個人攻撃(誹謗中傷)も含まれていました。そういう副総裁は、自身が失言と暴言の宝庫です。大臣の知能レベルを確認したいので、大学の成績表を公開して頂けないものでしょうか。安倍の短期リリーフであっても、この人はお断りしたいところです。
同じく、首相の容態を取りざたするのはけしからんと吠えた進次郎の表情は、かつて見たことがないほど歪んだものでした。そんなことより、モーリシャスへ行ってすることがあるでしょう。そもそも環境大臣を拝命してから、タレントとの結婚と、育児休暇以外に何をしたのか、国民にきちんと説明して頂きたいところです。
首相が潰瘍性大腸炎かどうかは、我々国民にとっては、実はどうでもいいことなのです。それはあくまで自民党の内部事情に過ぎない。そもそも総裁の代理を誰にするかを、国民が選べるわけでもありません。それより国民に重要なのは、野党が力を結集して自民党の対抗勢力になれるかどうかです。言い換えれば、自民党政権が、積もり積もった政治不正や国民への背信行為のツケを払って、いつ舞台から姿を消してくれるのかが最大の関心事なのです。
関連記事。立憲、合流合意。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020082500940&g=pol
関連記事。コロナ禍、きちんと政治のせいに。
https://mainichi.jp/articles/20200826/dde/012/040/025000c
1772.小池知事は責任を果たせ。それが嫌なら辞任せよ。20/9/3
メディアは菅首相誕生に向けて、菅持ち上げ番組が目立ちます。でもそれは意味不明です。なぜなら(誤った)安倍政治を継承すると言っているのだから、政治が良くなる理由はないからです。せめて安倍首相と全く同じでないことを期待するしかないということでしょうか。ところでPCR検査ですが、自己負担だと2-4万円掛かると言われています。ならばなぜNYでは、誰でも、いつでも、何度でも無料で受けられるのでしょうか。日本では薬品業界が暴利を得る仕組みになっていないと断言できるのでしょうか。現にネットでは一回9千円で検査を受けられるという広告も出ているのです。こんな時期に、仮に厚労省と業界に怪しい関係があるとすれば、国民はたまったものではありません。
関連記事。自民は派閥政治に逆戻り。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090200225&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
関連記事。菅支持派が主導権争い。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090100608&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
関連記事。政策なき権力闘争に違和感。
https://mainichi.jp/articles/20200902/k00/00m/010/009000c
関連記事。振り子機能どこへ。総括なしの総裁選。
https://mainichi.jp/articles/20200902/dde/012/070/024000c
9/3の朝日新聞の川柳にいわく。四回目虐殺黙殺小池知事。
職員の数が規模を表すとすれば、58万人の国家公務員を抱える日本政府、17万人の職員を擁する東京都に対して、一人の国民、あるいは一人の都民は、吹けば飛ぶような、取るに足りない存在です。そんな小さい存在の意見を踏みつぶして通ることに、国も都も、いささかの躊躇もないでしょう。では我々はいかなる不正、不合理にも甘んじ、ひたすら首相や都知事を無条件に信頼し、全てを一任していれば、いつかは幸せになり、彼らに感謝する日が来るようになるのでしょうか。私にはどうもそうは思えないのです。
不正や不合理を見逃さず、声を上げる。そこで双方で議論して、問題の本質を明らかにし、落としどころを決める。それが民主主義の基本な手法です。その時に個々の国民の味方になり、議論を支えてくれるものが知力です。知識(情報)と理解力と、(価値観に基づく)判断力です。その中で一番大事なものは知識、即ち情報、取り分け客観的なデータです。高度な政治判断力がなくても、事実を知るだけで、常識で判断できることが殆どです
だから独裁者は大本営発表だけで、他の情報を国民から遮断して、批判的なメディアに圧力をかけます。安倍政権も新聞社のトップ人事まで口を出しました。小池知事は自分が嫌いな記者は絶対に指名しないし、その事実を朝日新聞が社説で指摘しています。まして東京都は、ダブルスタンダードで、コロナの重症者数を少なめに報告するという情報の改ざんまでやってのけました。小池知事は、どうせ自分は知らないというでしょうが、そんな言い訳は通りません。都の職員の忖度でも、責任は都知事にあります。
安倍と小池両氏の辞書には、公明正大という言葉も、フェアプレイも、ついでに民意という言葉もなさそうです。その代わりにあるのは体裁(見た目の印象)と、やってる感だけではないのか。飽くことなき権力欲だけが、ぎらぎらと見えているのです。
知力が国民や都民の役に立つのは、ふとした違和感を覚えたときです。どうもいまの状況は、行政のトップの説明と食い違っているのではないか。就任当初の約束(公約)が果たされていないのではないか。しかもそれをなぜ誰も(特にNHK)指摘しようとしないのか。なぜ記者は質問しないのか。もしくはなぜ質問の様子が放映されないのか。日本版CDCはどうなりましたか。レインボーブリッジを赤くする東京アラートは何だったのか。検査は増えているのか、いないのか。感染者の隔離状況はどうなっているのか。国と同じ方針である必要はないが、ならばどういう価値基準や目標を設定するのか。その根拠は何なのか。そういう一都民のごく素朴な疑問にも、都庁も都知事も一切答えようとはしない。だから私は小池知事を信用できないのです。
少しでもおかしいと感じたらその違和感を無視しないことが、都と都民を救うことになるのです。なぜなら違和感は不正や不合理の兆候であることが多いからです。違和感が残る限り、人は納得しません。知名度や第一印象だけで、無条件に信頼する。それは思考停止であり、判断放棄であり、自らの運命を、得体の分からない相手に委ねることを意味しています。それでも安倍首相の場合は、国会という場があり、野党が追及できます。メディアも批判します。でも小池知事にはそれがない。だからやりたい放題なのです。批判者がいない、または批判を許さないということが、民主主義政治にとってどれほど恐ろしいことかということなのです。
結論を言えば、行政の暴走を食い止めるための、国民や都民にできる唯一の方策が、小さな違和感を、そのまま放置しないことなのです。国政は首相交代で今後どうなるか分かりませんが、安倍首相の方針を継承するというので、大きな変化は望みようもないでしょう。でも国政の場合は野党がいます。でも都政はどうなのか。野党は都議会で批判勢力として機能しているのか。都議会の様子は都民には全く伝わってきません。こういう風通しの悪い都政の、どこに透明性があるというのか。都知事は、千代田区長の不動産の不正取得疑惑と全く無関係なのか。なぜメディアは小池知事を批判しないのか、とりわけ、都のコロナ対策の不備を、なぜ誰も批判しようとしないのか。それは相手が女性だからなのか。メディアは何を恐れているのか。そしてお定まりの都知事の記者会見のポーズが、なぜあれほど片手を挙げたヒトラーの写真と似通っているのか。そもそも都民は小池知事のどこに何を期待しているのか。事実の隠蔽や、メディアの操作により、都民が状況の進行に気が付かないうちに、都民を地獄(例えば五輪強行)に引きずり込む兆候が出て来ているのに、都民がそれに気が付いていないだけではないのか。
私は小池知事を基本的に全く信用していません。それは女帝という本を読んだ影響もありますが、希望の党を作ろうとしたときに、排除の論理を持ち出して民主党を分断し、挙句、自民党を圧勝させたからです、しかも勝ち目がないと見るや、これという用事(公用)もないのに、選挙を見届けるでもなく、パリに行ってしまいました。前原をはじめ、彼女を信じた旧民主党の議員こそ哀れです。小池知事に一貫している政治哲学は「批判の無視と自分の言葉への無責任」なのです。豊洲の移転にしても、当初都民の疑念に応えるかのように、一時凍結してみたものの、結局土壌汚染の問題はうやむやになり、なし崩しに工事が再開され、しかも築地の再利用は、全くの絵空ごとで終わっており、経済的な損失を被った業者から、怒りの声が出ているのです。彼女にとって約束は破るためにあるようなものなのです。
私は、小池知事の退任を求め続けます。確かに知事選で圧倒的な得票数で当選したのは事実です。都民の最大多数が小池知事を選んだ事実を否定することはできません。その理由が人気にあることもまた事実でしょう。でもその人気には確かな根拠があったのかどうか。他の候補者と比較する機会もなく、都民が見た目や印象だけで判断していないと、断言できるのでしょうか。私は彼女の巧みな(というよりずるい)印象操作により、多くの、それも若い、あるいは女性の都民が、事実上、比較の機会を奪われた結果がこれだと考えています。
各候補者は、コロナのごたごたで街頭演説も出来ず、かと言ってTVで主張を述べ、あるいは候補者同士で政策を戦わせる議論の機会もなかった。一方、小池知事だけはコロナ対応の名目で、毎日のように、しかも自分の費用負担もなくTVに出演する機会があった。顔や存在感をアピールできればそれでいいのであって、政策を訴える必要さえなかったのです。即ち他の候補者は、この選挙で最初から、大きなハンディを得負わされており、とてもではないが公明、公平な選挙と言えるような代物ではなかったのです。有権者も十分な情報のないままに、判断せざるを得なかった。だから知名度が高い者が勝った。それが今回の都知事選の本質だったのではないでしょうか。
私は発信を続けられる限り、あらゆる政治の不正との闘いを続けるつもりです。しかも武器はただ一つだけ。それは情報であり、知の力です。それが有権者が正気を保ち、その結果として、日本という国を、或いは東京都の行政を、正常な方向に導く唯一の方法であると信じています。
私は小池知事が政治家どころか人間としても、信頼に値する人とは到底思えないのです。それは、まともな倫理観や政治理念があるようには思えないからです。直近でいえば、前期のコロナ対策があります。自粛はどういう形で、いつまでやればいいのか。補償の財源はどこにあるのか。何らかの判断基準値が設定されているのなら、その数値は今どうなっているのか。私が小池知事を信用できないと思うのには、それ相当の具体的な根拠があるのです。
今回はその論拠の一つとして、雑誌世界9月号から論説をご紹介します。但し気になった部分だけです。
「東京都知事選」村田悠輔(東京自治問題研究所研究員)から
コロナ禍の中で、7月5日に投票が行われた東京都知事選挙では、現職の小池百合子知事が大差で当選した。その結果と今後の都政の課題について検討する。
…国民民主は党としては自主投票を決め、小沢、原口、平野、小熊は宇都宮を、馬淵は山本を、前原は小野を支援した。
…選挙戦の期間中、小池は街頭演説などの通常の選挙運動を一切行わず、ネット上に動画を掲載するのみであった。小池が候補者としての街頭演説を行わないので、主要候補者を同じ分量で扱おうとするテレビ局は、他の候補者の演説もほとんど報道しなかった。その一方、小池が「現職知事の公務」としてコロナ問題について発言する姿は連日のようにテレビで放送された。
宇都宮は、コロナ対策の医療体制の充実と休業要請等に対する事業者・労働者・フリーランス・学生への補償の徹底、カジノ誘致計画の中止などを掲げたが、ネットの討論会は三回行われたものの、テレビ討論会は一回も実現せず、都民は政策論争に触れる機会を奪われた。
…反安倍の世論は反小池にはつながらなかった。
…山本の立候補は小池知事支持層の切り崩しにはつながらず、知事不支持層の票を宇都宮と分け合っただけに終わったと推測される。
…自民党支持者の多くは小池候補を支持した。
…維新の小野は自民支持層で小池に次ぐ支持を得ている。
…小池は無党派層の5割以上から票を得た。
…宇都宮の自治体ごとの得票を見ると、今回は従来から高い、国立、杉並、小金井、清瀬、三鷹に加えて、武蔵野、中野、渋谷が上位に入っている。
【問われるべきだった政策課題】小池知事は2019年12月、都立病院と東京都保険医療公社が運営する病院を一括して地方独立行政法人化する方針を発表した。東京の感染症指定医療機関の7割は都立病院・公社病院であるうえ、コロナ対応病床を10倍に増やすなど、コロナ禍の中で、都立・公社病院が大きな役割を果たす中で、小池都政は独法化を強行する姿勢を変えていない。独法化されると、都の財政支出が削減され、行政的医療が後退し、各種料金の値上げ、病院職員の労働条件悪化が懸念される。
…コロナ禍で、失職して住まいを失う生活困窮者も激増している。
【見過ごせない小池知事の排外主義】小池知事は毎年9月1日に行われたている、関東大震災後の虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式典に、歴代知事(あの石原知事でさえ)行ってきた追悼文の送付を2017年から取りやめた。
この小池の姿勢に呼応するかのように、虐殺の事実を否定する極右団体が、追悼式典の開催場所の近くで、看板を掲げ、ヘイトスピーチを行った。
東京都は、極右団体による妨害を口実に、今年の実行委員会に、公園管理者の指示に従わなければ、次年度以降の公園専用の不許可とすると、通告した。この小池の姿勢が桜井ら極右勢力を増長させている側面は否めない。
小池の歴史修正主義・排外主義的姿勢を広く都民に問い、批判を強めることが不可欠である。
関連記事。ヘイトスピーチを連呼する桜井、国政狙う。17万票獲得に自民衝撃。
https://www.asahi.com/articles/ASN917SBLN8TUTIL047.html?iref=comtop_8_07
関連記事。都の協力金不支給の根拠はストリートビュー。
https://www.asahi.com/articles/ASN923CY4N91UTIL041.html?iref=comtop_8_02
コメント:いい加減な都(=都知事)のやりそうなことです。
1773.肥溜めを天国と思う人の好さ。20/9/4
朝日新聞の世論調査の結果には驚きました。安倍政権を評価するが71%、次期首相にふさわしいのは菅だそうです。これでは今までの調査でトップだった石破は何だったのかということになります。国民の無知や寛容、現状認識の甘さ、社会の不勉強にもほどがあるというものです。調査したのが、産経や読売なら未だ分かります。唯一考えられるのが、安倍が難病で辞任したという背景から来る判官びいきです。あとは、しいて言えば、異次元金融緩和による株高です。
国民が次に言い出しそうなのは、安倍は気の毒だから、モリカケ桜の追及も、もういいではないかと言う意見でしょう。私腹を肥やしたわけでも(実際は友人には巨額の便宜を図っている)、人を殺したわけでもない(実際には公務員が自死している)からと。でもそれこそが安倍晋三の辞任の目的なのです。
同じく、安倍のリリーフだから、菅でも良いということなのでしょう。そもそも国民には、安倍現首相が積み重ねてきた、政治不正と国民への背信行為の数々が、どう映っているのでしょうか。なぜこんな経済格差のある階級社会の国になってしまったのか、トリクルダウンは子どもだましではなかったのか、中でも子供の貧困率が先進国で最低なのはどうしてなのか。社会保障はきちんと機能しているのか。民主主義の根幹である、国民の自由と平等は何処へ行ったのか。なぜ国会が開かれず、議会政治が動かないのか。
国の代表のふるまい方を見て、政治の世界だけでなく、社会人からも正義や倫理観が失われ、なんでもありになってしまい、不正や非道やむごたらしい事件が横行しているのが実情ではないでしょうか。
経済では、次の世代では背負いきれないような財政赤字の山を築いているのに、先の見通しも立っていません。専門家が口を揃えてアベノミクスの失敗を指摘しているのに、国民はなぜその声に耳を傾けないのでしょうか。いまが良ければそれでいいのでしょうか。
この件で一つ分かるのは、いかに日本人が気分屋で、言葉面や、その場の雰囲気やだけで、判断してしまうかということです(小池都知事の再選を見よ)。これではお人よしを超えて、もはやお馬鹿です。日本人には状況を正確に把握する冷静な分析力も、大同に異を唱える批判力も、自己主張する為にも必要な、自尊心も勇気もないということなのでしょうか。
日本の学校では批判力を教えられないのは、教師自身が批判力を持っていないからだという指摘もあります。日本人はもっと自分と他人に厳しくなる必要があります。そうでないと、日本という国がますます民主主義から遠ざかり、独裁国家に転落してしまうでしょう。
日本を駄目にしたのは安倍晋三や、独裁政権を支えてきた菅・二階ですが、見て見ぬふりをしてきた、万事に甘い国民にも、大きな責任があるのです。。
・総裁選、国民が見えているか。東京社説。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/52705?rct=editorial
関連記事。安倍政治。立憲主義の原点に戻れ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/52945?rct=editorial
・アベノミクスの負の遺産。低生産性と、非正規依存。
https://diamond.jp/articles/-/247535
関連記事。安倍首相、忖度しないコロナには無力だった。
https://toyokeizai.net/articles/-/372822
関連記事。Gotoトラベルでも給付金でも日本は救えない。
https://www.newsweekjapan.jp/kaya/2020/09/post-113.php
1774.嘘のつける相手探すのよ。20/9/5
日本を代表する演歌歌手、前川清は歌手デビュー51周年だそうだ。演歌は艶歌であり、怨歌でもある。前川のヒット曲の中には、噂の女もあるが、それ以上に有名なものは、そして神戸だろう。その歌詞の最後に、「誰かうまい、嘘のつける、相手探すのよ」と言う一節がある。この歌詞を聞くたびに、脳裏に浮かぶ一人の政治家がある。それは某都知事である。不思議なことに、嘘をつかれ、利用された者達は、なぜか誰も小池を非難しようとしない。あたかも今でも気持ちが残っており、騙された自分が悪いとでも、思っているかのようである。それはまさに演歌の世界である。でもそれが特定の個人ではなく、多数の国民や都民が相手となると話は違ってくる。なぜなら皆が皆、騙されて黙っている訳ではないだろうからだ。それはいつか、目に余る不正や失敗があった時に、リコール運動という形で示されるかもしれない。いつか必ず、鉄の女帝にも、年貢の納め時が来る。またそうでなければ、都民は救われない。
・蘇る派閥政治。総裁選にも派閥の論理。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/09/post-94345.php
・アベノミクスは本当に景気を回復させたのか。
https://diamond.jp/articles/-/247683
・ポスト安倍に求められるものは何か。
https://diamond.jp/articles/-/247683
コメント:体調不調が堂々と漏れるのは意図的だから。
・内向きが招いたコロナ失政と分断。佐藤優。
https://mainichi.jp/articles/20200904/dde/012/040/014000c
・安倍政権が目指した教育。前川喜平。公司の区別を学んでほしい。
https://mainichi.jp/articles/20200904/k00/00m/010/013000c
1775.破綻した自民党政治。20/9/7
・自民幹部、新政権発足直後の解散に言及。
https://www.47news.jp/news/5225754.html
関連記事。無派閥・非世襲の初の総裁。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090500375&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
関連記事。菅政権見守る霞が関、財務省は期待。頭抱える総務省。
https://www.asahi.com/articles/ASN956F21N94ULFA024.html?iref=comtop_favorite_03
関連記事。国家議員のための自民党ではない。石破。
https://www.asahi.com/articles/ASN806HHVN8YUTFK006.html?iref=comtop_8_04
関連記事。菅の政策、自助、共助、公助。
https://www.asahi.com/articles/ASN9572SQN95ULFA007.html?iref=comtop_list_pol_n05
関連記事。居抜きの菅政権、より強権に。
https://mainichi.jp/articles/20200905/k00/00m/010/295000c
関連記事。安倍辞任をねぎらう人々。
https://mainichi.jp/articles/20200906/ddv/010/070/020000c
関連記事。石破潰し最優先で菅のあざとさ(再掲)。
https://toyokeizai.net/articles/-/372828
コメント:自民党なら政治空白を作ってでも10/25の投票があり得ると、野党が警戒。いま国会を開いて、菅が醜態でもさらそうものなら、安倍辞任で折角上がった自民党の支持率がまた下がる。そもそも政治理念というものを持たない菅が、三候補者同士の論繊に耐えられるかどうかさえ確かではない。自民党自身、菅政権に多くを期待していないということになる。だったら何のための総裁選挙なのか。菅以外の者を選んでおけば済む話だろう。でもそれでは安倍院政のお気に召さないから、解散案が出てくることになる。しかも安倍としては自分が(引責で)がやった解散ではないと言い抜けたいのだろう。今更のように、過去となった(はずの)の安倍の顔を立てる申し送り内閣などに、いかなる存在理由があるというのだろう。自民党の自己都合解散に過ぎない。ちなみに菅の政策だが、政治は防災ではない。しかも自助、共助を政府が指図するとはもってのほか。政府は公助に集中せよ。のっけから強権指向のこの人は、マジで首相に向いていない。首相の立場も役割も全く理解できていない。
・安倍政権を支えたマスメディア。圧力に対して後退に次ぐ後退。
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020083100002.html?iref=comtop_fbox_u04
コメント:一読を。
1776.新国民は立ち位置不明。20/9/8-11
・新国民民主党に14人参加。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6370444
関連記事。連合、終わりの始まり危惧。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a40fa70d65dd820c1b700233c8f3e0db87ec6c85
コメント:自民党に近い野党には、(リベラルな)国民は必要も興味もありません。最近目立つ維新との住み分けも分からない。となると新国民のジリ貧は今から決まったようなものです。安倍政権と二人三脚だった、有名無実の産別組合(=連合)も期待はできないので、数で勝り、しかもより厳しい生活を強いられている非正規労働者が、全国統一組織を作り、国民の民主主義の一翼を担うべきです。昔はベ平連とか、主婦連とか、日教組とかが活動していたのですが、今や彼らも存在していないようです。仮に活動しても、偏向したメディアが取り上げないのでしょう。
・国民民主が議員に1000万円ずつ支給。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090901010&g=pol
コメント:玉木はとうとう気でも違ったのか。国民が納得するとは到底思えない。
1777.IOCのトンデモ発言。20/9/9-11
・IOC副会長、コロナに関係なく東京五輪開催。
https://www.bbc.com/japanese/54066904
関連記事。やりたい放題のコーツ。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/237537
コメント:上記のようにコーツの評判は甚だ良くありません。政府はイケイケですが、国民は一般常識を見失わずに、五輪ありきの同調圧力(特にNHK)に乗せられてはなりません。やっとコロナが収まったところに、外国で変異したコロナウイルスが入ってきたら、どういう事態になるのかを考える必要があります。クルーズ船が国内のコロナ感染で果たした役割を思い出して頂きたい。
また、いつの間にかうやむやになった五輪招致の賄賂問題がある。仏警察に、正体不明のフィクサー親子に日本から巨額の金が流れたことを指摘され、その金がどこに最終的に流れたのかも分からないままである。コーツの動きを見ていると、コロナ下で五輪を強行する意図から、IOCの中に味方を作るために、またもや国内から、内閣調査費かJOCか東京都からかは分からないが、お馴染みの広告代理店経由で、コーツに金品が流れていないとは言い切れないような気がする。無論確かな証拠があるわけではないが、そういう想像が容易に出来てしまうほど、唐突な発言だということである。仮にその費用が、このコロナ禍で、東京都の予備費から出ていれば、小池知事は引責辞任相当となるであろう。
・IOC、時限設定は時期尚早。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6370715
1778.大企業は利益2倍。20/9/12
・上場企業、アベノミクスで利益2倍。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63558480Y0A900C2DTA000/
コメント:だったら正規社員を増やし、最低賃金を上げよ。まさに政官財の甘い汁の三角形グループ。越後屋、お前も悪よのう。いやいやお代官様だって。何を申すか、老中が田沼様だから、まいない(賂)もお手盛りも自由自在よ。ウフフフ、ワッハッハッハ。トリクルダウンだってアベノミクスの一部だろうに。安倍老中。
・菅、弱者切り捨ての恐れ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/54896
関連記事。将来的に消費税引き上げも。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/09/post-94404.php
・忖度せずに左遷された官僚。
https://www.asahi.com/articles/ASN9C3HB9N97UPQJ009.html?iref=comtop_8_01
・安倍政権支えたマス・メディア。白井聡。
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020083100002.html?iref=comtop_fbox_u10
1779.GoToやってる場合か。20/9/13-14
・GoTo追加、緩み心配。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091101327&g=soc
コメント:アクセルとブレーキを一緒に踏むのは間違っているという「正論」を述べたのはどこの誰でしたっけ。未だ200人以上の感染者を出し続ける小池知事が、GoTo大歓迎とは正気を疑います。小池百合子の実像は、信条も政治理念も社会常識もない、体裁を取り繕うだけのオバサンに過ぎないことが良く分かります。その場その場の思い付きをしゃべっていれば済む(約束は守らず、主義主張もない)のであれば、だれにでも都知事は務まります。
・コロナ感染。高リスクは外食。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091200195&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
・増やせぬコロナ検査。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63395280T00C20A9M11000/
・定額制PCR検査受け放題プランが大反響。
https://diamond.jp/articles/-/247783
・米コロナ禍、峠越えず。
https://www.cnn.co.jp/usa/35159491.html
小池都知事は突然ハンマー・アンド・ダンスなどと言い出しました。いつものように、ロクに意味を理解しないで使っている様子なので、またも英語(だけでなく全てについて)半可通の都知事の印象操作に振り回されないためにも、以下の山中教授のサイトをご覧ください。しかもこの言葉を最初に使ったのは西村大臣です
https://www.covid19-yamanaka.com/cont11/main.html
ザ・ハンマー・アンド・ザ・ダンス
緊急事態宣言の延長が安倍首相から発表された後、西村経済再生大臣の会見で”The Hammer and the Dance"という概念が紹介されました。これが、日本の対策の基本方針であると理解しました。The Hammer and the Danceは、3月末にTomas Pueyo氏により提唱されました。彼は、新型コロナウイルスの急激な感染増加は医療崩壊をもたらすことから、一日も早くLockdownのような強力な対策で感染者数を徹底的に減らすことが必要と強調しています。ハンマーで叩きのめすイメージでこの強力な対策を”The Hammer"と呼んでいます。しかし感染がいったん収束しても、対策を緩めすぎると再び感染者が急増する危険があります。しかし彼は、最初のHammerで時間を稼ぐことにより、様々な備えをすることができ、第2波を防ぐことが出来ると提唱しています。様々な備えには、
・徹底的な検査と隔離
・医療体制の整備(ICUベッドの増床、N95マスクや防御着の確保)
・治療薬やワクチンの開発
・人の行動変容(物理的距離をとる)
が含まれます。これらの対策を取ることにより、ウイルスとの共存が可能となります。この時期を、ウイルスとダンスを踊るようなイメージで”The Dance"と呼んでいます。
The Hammerの段階で感染者を減らせば減らすほど、次のThe Danceの対策が楽になります。緊急事態宣言の延長が決まったのは、Hammerによる対策がもうしばらくは必要と判断されたのではと、推察します。(中略)しかし、緊急事態宣言が解除されても、決して元通りにはならない、正常の60%以上、人と人との接触を減らす努力は長期間(おそらく1年以上)必要であることを、The Hammer and the Dance理論は訴えています。
コメント:キャッチフレーズとスローガンに目がないのが小池都知事です。中途半端な知識でロックダウンを宣言する(ハンマーを打ち下ろす)自分の姿を見せたくて、うずうずしていました。しかしその必要はなかったし、やれば大変なことになっていた。都外への移動禁止だけで十分以上なのです。ロックダウンの意味さえ理解していなかったのではないか。なのに、ハンマー・アンド・ダンスなどと言いだして、またぞろロックダウンなど持ち出された日には、都民も、都内に職場のある首都圏の住民もはたまったものではない。彼女としては珍しく正論で、筋の通らないGoto政策に立ち向かった以上、最後までその立場を貫かないと、都民には知事が何を考えているのかさっぱり分からなくなります。
都民の実情がどうであれ、自分にスポットライトが当たっていなければ、もっと言えば、ちやほやされていなければ気が済まないというのでは、幼児の精神構造です。しかも英語を使いたがる一方で、彼女の英語力の貧弱さは、自民党時代に訪米し、米国の要人から指摘されるほどなのです。今どき誰が日本を寿司の国、日本の女性をスシレディなどと呼ぶでしょうか。英語以前、国際常識の問題です。
一方、TVは彼女のアピール(パフォーマンス)は取り上げるが、記者会見の様子を報道することは、絶対にありません。会見場では、気に食わない記者には質問の機会も与えられないのです。TV画面では、上から目線で質問者を指名する知事の姿だけが大映しされています。政治家とメディアの、持ちつ持たれつの構図(腐れ縁)がそこにあります。馴れ合いの中身のない会見報道で、やってる感の印象だけを操作されているのは、他ならぬ都民であり、国民なのです。
安倍や小池などの、自分ファーストの政治家が、これまで実物とかけ離れた虚像の形で、自分の存在をアピールできたのは、ほかならぬ日本のメディアの(忖度どころではない)強い後押しがあってのことなのです。
そこに、紐のつかない泡沫メディアの存在理由があるのです。私はフォロワーの数にもヒット数にも関心はありません。極端な話、サイトへの訪問者がゼロでも、立場を変えるつもりもない。しつこい一匹のやぶ蚊のように、世の中の不正や違和感にまとわりつき、批判や意見を羽音のように発信し続ける覚悟です。
1780.女帝―虚勢=ゼロ。20/9/20
小池都知事を見ていると、この人はもう一生変わらないのだろうなと思います。それは他人に迷惑をかけながら、自分の存在だけを誇示・主張する人の人生です。パフォーマンスと言えば聞こえは良いが、むしろはったりに近いものです。これという政治哲学は感じられず、将来像も見えない。政治も経済も憲法のことも、どこまで理解されているのか分からない。しかも価値観は古色蒼然たる、超保守。
加えて希望の党を崩壊させた排除発言でも分かるように、差別主義者でもある。社会的弱者に対して冷酷である一方で、利用できる権力とみれば、なりふり構わずすり寄る。彼女にとっては二種類の人間しか存在していないようです。一つには、彼女が支配し、無条件でつき従うべき者(現在の東京都の有権者の過半数がこれに相当)、もう一つは権力者で、彼女の権力強化に利用できる者です。
独裁ということでは、一番似ているのはヒトラーというよりは、むしろトランプでしょう。絶対に自分の非を認めないという意味では、安倍首相似も似ています。最近でも政治家としての印象を変える機会はいくらでもあったのです。ロックダウンの号令を(その意味も影響も考えずに)一度は掛けかけたけれど、それが感染を阻止し、富の犠牲者を一人でも減らすためだったら、そこには政治と社会的な正義があった。でも小池知事には都民の命など大した問題ではないらしいと思わせる事件がありました。
それは志村けんの死です。記者会見で、うすら笑いを浮かべた小池知事は、これで都民も少しはコロナの怖さが分かったでしょうと言い放ったのです。だから自分の指示に従えと。死者に対する弔意も何もあったものではありませんでした。その後都内で、(私事ながら元上司の友人の)岡本行雄などの有名人が相次いでコロナで亡くなりました。その原因はどう考えても都の検査と医療体制の不備でした。また若い力士が初の20代の死者になった。たらいまわしの問題が浮上したが、小池知事は背景を調べると言ったきり、そのあとは何の音沙汰もない。
一方で、コロナが問題になった2−3月の時点でも、まだ都の病院の統廃合が進められていたのです。恐るべき小池行政。結果的に軽症者を収容する病院が足りなくなった。そこにあの有名なアパホテルの社長が、ホテルの転用を申し出てくれた。それを社長への謝意もなにもなく、自分の功績のように発表したのが小池知事です。しかも船舶協会が、お台場で野戦病院風の場所を提供すると言ってくれたのに、それは発表さえしなかったのです。
当時、大阪府知事は国とは違う対策を打ち出し、その積極的な姿勢と努力が、府民だけでなく、国民からも高く評価されました。知事の比較でも、二位の小池知事の何倍もの票を集め、ダントツでした。その後イソジン発言で評価を下げたが、私は自分でも有効だと思っているので、イソジンのうがいを続けています。今はそのまま使えるうがい薬の方なら、比較的手に入りやすいと思います。通天閣の照明を見て、小池知事はあわてて、レインボーブリッジを赤く照明する東京アラート(命名はロンドン・アラートのパクリ、小池知事は横文字のパクリが大好きです。最近では全く場違いのハンマー・アンド・ダンスを言い出した)を持ち出したが、ほぼ誰も相手にしませんでした。おなじみの空手形がまた一つ増えただけです。
迷走を続けた国の専門家会議は分科会になり、その後少しは政府と違う意見も言うようになりました。いつの間にか東京都にも専門家会議、というより専門家が加わった会議ができましたが、誰がどういう理由で選ばれたのかの説明は一切ありません。知事の個人的な諮問機関だと言いたいのでしょうか。いまさら言うまでもなく、単なる思い付きだけの、東京版CDCなどどこへ飛んでいったのか分かりません。
都財政のために都債を記載すると言い出しました。コロナの前に9千億もあった予備金が数百億も残っていない。知事はその理由を都民に説明する義務があります。なぜなら都知事の前に、できるだけ多くの補助金をばらまくように指示したふしがあるからです。無論事務手続きがあるので、全部ばらまくことはできなかったでしょう。でも巧妙なことにこの費用なら、いくらでも言い訳が出来るのです。それ以外にも会計検査院が入って調べれば、それ以外の使い方でも、乱脈が指摘される可能性は、ゼロではないと思います。
小池知事の天敵である菅が、東京はGOTOに加えないという決断をしたとき(但しこの案を言い出したのは菅自身ではない)に、何故か小池知事から強いクレームは出ませんでした。たしかに東京から他県への出入りを自粛する指示と矛盾するからと言うのが表向きの理由でしょうが、かといって、都民に対する状況説明もまたなかったのです。その愛網さ、どっちつかずの姿勢の理由を憶測すれば、たった一つの理由しか思いつきません。それは都民のためというより、政府と自分との距離感が彼女のすべてだったということです。しかも最近東京都でもGOYTOが適用されることになった時に、それに反対するのならまだしも、国から補助金つけろと駄々をこねた。深謀遠慮も将来計画もないことが露呈しました。そもそも発想がせこすぎるのです。
小池知事の行政は、嘘と隠ぺい、メディア操作、印象操作だけで成り立っているのではないかと思わせます。同じ防衛大臣経験者の稲田朋美と大きく変わらないのです。次に小池知事が直面する難局は、都議選です。都民ファーストの会を作ってはみたものの、豊洲・築地と同じように途中で放り出して、全く面倒を見ませんでした。たまらず音喜多などが飛び出し小池批判に回りました。
そこで小池知事の一番ありそうなシナリオは、都民ファーストを見捨て、或いは人身御供にして、自民党政府に媚を売り、引き換えに国政に戻る切符を手に入れるというストーリーです。
それが現実にならないこと、更に(五輪を除く)公約の一つでも実現してくれることを、願うことしか、非力な一都民の私にできることはないのです。国政の正常化と都政の正常化は、同時並行で進めないと効果はありません。そして野党が変わりつつあるので、国政が変わる兆候が少しだけ見えてきているのです。だから都政も変わらなければならないのです。
・有名人に聞くコロナ後の日本。
https://diamond.jp/articles/-/249079