「WTWオピニオン」
【第128巻の内容】
「小室と小池」
「堕ちるところまで堕ちた自民党」
「進次郎の迷言」
「異端者たち」
「美人の条件」
「目を醒ますか、駆け落ちか」
「大人げない女帝」
「河井事件とワクチン敗戦」
「子供だましの小池劇場」
「中身のない虚像」
1881.小室と小池。21/3/24
小室圭がNYで弁護士資格を取ったというので、メディアは大騒ぎしている。何をカン違いしているのだろう。日本では司法試験を通るのは至難の技だが、米国の試験は違う(らしい)。しかも人数制限がない。私の(当時の)同僚も、駐在員をやる傍ら資格を取った。本人の名誉のために言えば、彼は人柄も能力も申し分なかった。米国の資格と、日本の資格が異なる最大の点は、米国では資格が州内に限られることだ。だから弁護士で食っていくのは結構大変だ。挙句は救急車を追いかけて、市民に訴訟を勧めるアンビュランス・チェイサー(売れない弁護士の蔑称)になる者もいる。小室圭が資格を取ることは良いことだが、そのあとは日本に戻らず、NY州で頭角を現すくらいの根性を見せてもらいたい。そうすれば我ら日本の国民は、自分たちの税金が小室母子の贅沢に浪費される心配をしなくて済む。
ちなみに、私は若い二人の恋路を邪魔するような無粋なことをするつもりはない。しかしどうしても納得できないことがある。それは決意表明がないことだ。心底、真子との結婚を望んでいるのなら、こういう言葉があってしかるべきだと思うからだ。それは「私は一人の女性としての真子さんを愛しています。皇室の一員であることが結婚の障害になるのなら、皇室から離れ、しがらみのない一人の女性として、私と結婚してほしい。二人で働けば、生活くらいは何とでもなると思います」。もしそういった発言があれば、国民の大半が祝福するだろう。頭が良いというのと、人柄が良いというのは別だ。そして小室母子にはこの後者の要素がかなり欠けているように感じるのである。
話変わって、この令和の時代に、小池知事は飲食店を力で無理やり制圧しようとしている。しかし権力を振りまわす前にするべきことはあっただろう。なぜひざ詰めで双方が納得するような話合いを行わなかったのか。特措法があるから、知事は何をしてもいいということには「絶対」ならない。最大限の権力をいとも簡単に行使し始めたら、もはやそれは民主主義でも政治でもない。だから一皮むけば腹に凶悪さを隠し持っている人が、まかり間違って首相にでもなれば何が起きるかわからない、戦争だって起こりかねない。その時も今と同じ台詞を言うだろう。法律で認められた自分の権利を行使したまでだと。何が最善かの検討もせず、理解のための話し合いも持たず、独断で事を進める。首都圏不調和の時と同じ経緯だ。主観と独断だけの「女性」政治家の、悪しき実例になっている。これでは日本は警察国家となり、東京は暗黒のゴッサムシティとなる。関東大震災の虐殺問題への対応でもわかるように、この異質な価値観の持ち主には、人権の概念は通用しない。おそらく自分以外は人間とはみなしていないのだろう。狸にネズミ扱いされる都民はたまったものではない。なぜなら狸の食い扶持は、ネズミがせっせと稼いだものだからだ。
・グローバルダイニング狙い撃ち。小池知事の恣意は許されぬ。朝日社説。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14847318.html?iref=comtop_Opinion_03
1882.堕ちるところまで堕ちた自民党。21/3/26
3/25の衆院予算委員会で、共産党の田村智子が、今コロナが多少収まったこの時期にこそ、病院の対応を改善しなければならないのに、むしろ国や自治体は病院の統廃合を推進しているのはおかしいと指摘すると、指名された菅は一切答えず、代わりに答えた田村憲久厚労相は、それは自治体の役割だと逃げて言を左右にするばかり。これ以上、病院で手当ても受けずに自宅で死ぬ患者を減らすことが絶対条件なのに、今更誰に忖度しているのか。医師や病院か厚労省の役人か。この回答秘湯取ってみても、菅国政(と小池都政)のコロナ対応がいかに口先だけのものかがよくわかります。国民と都民がコロナ禍を生きぬくためには、まず菅首相と小池都知事(共通点は冷血)に退任してもらうことが大前提のようです。
今日の前書きは、安倍政権の悪行の再認識です。総務省問題が紛糾している現在、私たちは安倍前首相のしたことをおさらいして、記憶を新たにしておくのも無駄ではないと思います。サンデー毎日(4/4号)のコラムで、青木理がモリカケ問題(桜には言及していない)を、うまくまとめていますので、一部を引用します。
「2017年の夏」
2017年の夏は、森友学園問題がメディアなどで燃え盛っていた。
この年の2月、首相の支持者率いる学園への国有地格安売却が発覚し、国会で追及された首相は大見得を切った。「私や妻が関係していれば首相も議員も辞める」と。
あわてふためいた財務省が直後から公文書改竄に突き進んだのはのちに判明するこ とだがヽ首相に手のひら返しされた学園理事長は国会に証人として喚問され、7月には東京地検特捜部に逮捕されてしまう。
一方、政権や財務省は交渉記録などを「廃棄した」と強弁し、同じ7月には公文書改竄の財務省理財局長を国税庁長官に抜擢した。翌2018年に改竄が発覚すると更迭されたが、政権中枢は官僚に全責任を負わせて逃げ切った。
また、首相の「腹心の友」率いる加計学園問題も同時期に浮上している。
学園の獣医学部新設は首相の威光で行政が歪んだ結果ではないかと国会で問題化したのは2017年3月。間もなく新設は「総理のご意向]と記す文科省文書が発覚し、5月には元文科事務次官が「極めて薄弱な規制緩和で公正公平たる行政が歪められた」と異例の実名告発に踏み切った。
しかし政権はこれを「怪文書」扱いし、元文科次官のスキャンダル情報をメディアに報じさせて告発者潰しを謀った。その後も政権の意向で行政が歪められたことを示す文書なども発覚したが、政権は最後まで知らぬ存ぜぬを決め込んで逃げ切った。
さて、まさにいま燃え盛っている総務官僚の接待問題である。こちらも2017年の夏に異様な動きがあったらしい。(中略)
だが、総務省は面談の記録すらないと強弁し、当時の課長も「記憶がない」と繰り返すのみ。…違法状態を把握したのに認可を取り消さなかった総務省の重大な瑕疵が問われる。
そればかりか、なぜ違法を見逃したかの理由も遡及して問われる。首相の長男が勤務していたからではないか。または、同社から高額接待を受けていたからではないか。
いずれにせよ、政権の意向や接待で行政が歪められたことを自白するに等しい。
森友・加計問題が燃え盛っている最中、総務官僚も同じ構図で行政を歪めた。だが、今回も政権中枢は官僚らに責を押しつけ、逃げ切りを謀る目算らしい。そのために総務省でいま、文書の破棄や改竄が行われていないだろうか。
コメント:今更のように総務省の問題とモリカケを比較すると、金銭の授受がなければ何をしてもいい(但し桜の場合は公費を自分の選挙対策に使ったとされる、しかも石破に勝つために)ということにはならないのです。親しいもの(だけに)便宜を図ることだって、立派な規律違反であり、国民に対する背任行為(汚職)なのです。
私腹ではないにせよ、背後では補助金の名目で巨額の公費が「浪費」されており(加計の獣医学部の惨状をみよ)、行政の判断が歪められたという意味で、首相職を辞すれば済む(不問に付す)ようなものではないことが良くわかります。今回の辞任もまた病気を言い訳にした、精神の弱さもあります。しかもコロナの最中の敵前逃亡です。実際、辞任した後では、本人はストレスから解放されてピンピンしています。
国民は、今一度、安倍前首相のしたことについて、不起訴不当の異議を唱えるべきだと思います。なぜならそこには安倍前首相の「政治の私物化」という、民主主義国家の代表にあるまじき権限の濫用、というより是認も追認もできない「独裁政治」の実態があるからです。その実態を暴き、しかるべき償いをしてもらうことが(韓国の首班のように)、日本の民主主義を維持するうえで不可欠なプロセスだと思います。だからモリカケ問題を済んだことにせず、絶対に風化させてはならないことを、私は国民に強く訴えたいのです。しかも今私は、東京都でも、同じような理不尽な独裁政治が、政治を私物化する都知事の手で日々行われていることを強く懸念しているのです。
それからもう一つ。それは3/25の朝日の天声人語から二階に関する記述です。
…おとといの話であきれたのは、自民党の二階俊博幹事長の「他山の石」発言である。衆院議員河井克行被告が裁判で買収行為を問われたことについて「党としても、こうしたことを他山の石として対応しなくてはならない」と言った。
買収の舞台となった一昨年の参院選で、2人目の公認候補に河井案里氏を擁立したのは自民党本部。その案里氏側に計1億5千万円を提供したのも党本部である。党の後ろ盾なかりせば、あれだけの買収ができたのかどうか。恥ずべきは「自分の山」そのものだろう
二階氏には最近、乱暴な言葉が目立つ。首相を含む多人数の会食が問題になると「会食を目的に会っているんじゃない」と反論した。食事だけが目的の会はあまりないと思うが。テレビ番組に出て、コロナ対策を問われると「いちいちケチをつけるものじゃない」
そんな幹事侵が長く権勢を保てるのは、一糸乱れぬ団結が自民党にあるからか。見ているこちらが匙を投げたくなる。
コメント:五輪のボランティアが辞めたければ辞めればいい、また募集するだけのことだという発言も記憶に新しいところです。
・小沢が自民党を猛批判。
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12184-200107426/
1883.進次郎の迷言。21/3/27
週刊文春の最新号(4/1)は、菅の長男の鉄道利権や、五輪のイベントの陰で暗躍する電通のナンバーなどを取り上げていますが、私が面白かったのは、進次郎の迷言コレクションでした。いくつかご紹介しますが、コメントは私のコメントです。
「私の中で30年後を考えた時、30年後の自分は何歳かなと発災直後から考えていました。だからこそ私は、健康でいられれば、30年後の約束を守れるかどうかという、その節目を見届けることが、私はできる可能性のある政治家だと思います」
コメント:何を言いたいのかわからない。しかも被災地で。
「気候変動のような大きな問題は楽しく、かっこ良く、セクシーであるべきだ」
コメント:問題がいくらセクシーでもこちらは困ります。
「反省をしていると言いながら反省をしている色が見えない、というご指摘は私自身の問題だと反省をしている」
コメント:他の誰かの問題だと思っていたのかも。
「プラスチックの原料って石油なんですよ!意外に知られていないですけど」
コメント:知らないのは進次郎氏だけ。
「今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている」
コメント:これが歴史に残る迷言です。
・不信の火、消えぬまま聖火リレー出発。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6388835
関連記事。中断基準手探り。
https://mainichi.jp/articles/20210325/k00/00m/040/413000c
1884.異端者たち。21/3/28
今日の前書きは 青木理の「時代の異端者たち」の続きです、今回は翁長雄志と美輪明宏と木谷明(判事)の対談からです。信じるか、信じないかはあなた次第という(まことに無責任=自分が半信半疑の情報は流すべきでない)言葉がありますが、さて皆さんは、どこまでご存じでしょうか。
…翁長 まずは沖縄が戦後自ら基地を提供したことは一度もないと私は強く申し上げたいんです。今の普天間の基地も、住民が収容所に収容されている間に米軍が基地をつくってしまったんです。それ以外のすべての基地も住民がいない間につくられたか、住民がいても銃剣とブルドーザーで家を壊し、住民を追い出してつくられました。
ですから普天間の問題を考える時、土地を奪って基地をつくっておいて、それが老朽化したから、あるいは世界一危険になったから、おまえたちがまた負担しろと。そして辺野古が唯一の解決策だ、いやだったら代替案を沖縄から出せと。こういう話をすること自体が日本の政治の堕落ではないかということを私は申し上げているわけです。
青木 もともと翁長さんは自民党の政治家ですね。那覇市長を4期務められる一方、自民党沖縄県迪では幹事長まで歴任されています。その自民党政権が辺野古への新基地建設を強行しようとしているわけです。
翁長 ええ。私は自民党出身の知事です。しかし、基地問題にかんしては、本土全体で考えるということの弱さを感じておりましたし、もう自由主義社会を守るとか、イデオロギー的にものを考える時代でも状況でもありません。
そもそも沖縄は何百年もの歴史を持ち、自然、歴史、伝統、文化を守ってきましたが、136年前に日本に併合されました。これを「琉球処分」と私たちは言っています。…私たちのおじいちゃん、おばあちゃんたちはウチナーグチも禁止されて、標準語もしゃべるようになって、いわゆる立派な日本人になれと言われたわけです。皇民化運動ですね。立派な日本人になるということで頑張って、そして戦争に突入したら沖縄が唯一の地上戦の舞台になった。そこで実に10万人を超す沖縄県民が亡くなりました。
…沖縄は日本の国に操を立てて一生懸命頑張ってきたにもかかわらず、戦争が終わったら、1952年のサンフランシスコ講和条約によって、日本の独立と引き換えに沖縄は米軍に差し出されたわけです。
…青木 あらためてお話をうかがっていると、日本の戦後史も、本土の視点と沖縄の視点では、ずいぷんと違ったものに見えてきますね。
翁長 …日本の政治が沖縄の負担というものをまったく考えないまま高度経済成長を謳歌した、そういったものの方角から見る発想であって、本当の意味で日本という民主主義国家が品格ある成熟したものにはなっていないということではないでしょうか。
その上に乗った日米安保体制も、0.6%の面積に73.8%の米軍の専用施設があるという中、日本国民全体で日本の安全保障を負担するのではなく、沖縄一県にこれだけを押しつけておいて、抑え込んでおいて、「日本を、取り戻す」とか「美しい国」とか、そういうところに僕は安倍政権の一番根本的な矛盾があるのではないかなというふうに思っているんです。
…翁長 公には言われていないのですが、実は普天間の老朽化とキャパシティの問題もあります。オスプレイは機体がとても大きくて、噴射して上昇していく時に基地の負担は大変なものらしいんです。老朽化した普天間ではこれに耐えられない。まして100機も入らない。だから辺野古に行くんだ、というところまで森本さんは書いているんです。
ですから、世界一危険な普天間の返還というよりも、明らかな基地機能の強化なんです。提出された環境アセスメントの申請書などを見ると、全長272メートルの強襲揚陸艦なども接岸できるように護岸整備がなされる。それから弾薬庫がつくられる。今は普天間にもなくて、別のところにあるのですが、これを辺野古に配置する。本当にみごとに合理的な基地ができあがるようになっている。
つまり沖縄の負担を軽減するんだと言っている背後には、やはり基地の大幅強化があり、沖縄をこれからも軍事拠点にするんだという方向にものごとが進んでいるのがよく見えるんです。安倍総理には「新辺野古基地に(オスプレイが)100機くると言っているじゃないですか」とも尋ねたんですが、これも返事がありませんでした。
(以下略)
…青木 ところで、美輪さんは現憲法について、どんなふうにお考えなんですか。まだうかがったことがありませんでしたね。
美輪 あれはアメリカのお仕着せなんかじやありませんよ。日本人が作ったものです。
青木 というと?
美輪 明治時代に伊藤博文たちが帝国憲法を作ったでしょう。もうその時代には、日本全国のあっちこっちで憲法の草案を作った人がいっぱいいるわけです。その中の四国選出の衆院議員だった植木枝盛。ジャン・ジャック・ルソーの『民約論』(『社会契約論』)とか、フランス革命の人権宣言、アメリカの独立宣言などから全部調べ上げて、いいとこ取りして草案を作っている。ところが帝国憲法が制定され、植木枝盛の草案は取り上げられなかった。
そして終戦後、マッカーサーが憲法を作れと命じます。幤原喜重郎内閣は帝国憲法をちょっと手直ししたのを持っていって、お話にならないとはねられた。そうしたら鈴木安蔵という憲法学者と東大の高野岩三郎、あとは思想家の馬場恒吾、こういう人たち7人が集まって、植木枝盛の草案を土台にしたものをGHQに持っていった。
するとGHQの連中が「日本人ごときになんでこんなすばらしい憲法が作れたんだ」と驚いて、それに男女同権とかちょっと足りないところを足してこっちの方にしなさいということになった。だから日本人が作った憲法です。7人の学者、思想家、ジャーナリスト。だからアメリカのお仕着せと言っている連中は子の知らずなんです。これは映画にもなっていますよ。
青木 なるほど。
美輪 今の憲法は日本人が作った。しかも民間の人たち。だから変える必要はない。
青木 しかし、昨今は改憲派が勢いを増しています。現政権は改憲が目標だと。
美輪 今のままでけっこうです。自衛隊を軍なんかにしたら、今度は戦争をするように仕向けられてしまいます。軍需産業の連中にね。もっと買え、もっと買えって。
青木 そういえば今度、自衛隊がオスプレイを購入するようですね。
美輪 全部軍需産業の差し金。
青木 そうおっしゃる美輪さんを形作ったのは、やはり故郷・長崎での被爆体験が大きかったのでしょうね。
美輪 それはそうです。人類で2番目の、無辜の民衆が原爆の実験場にされたわけですから。
原爆のことは、私の『紫の履歴書』(水書坊 2007年)という自叙伝にも詳しく描いています。(以下略)
…木谷 僕のやり方は、最初についた裁判長がすばらしい方で、その方のやり方を見習ってやってきたんです。まずは被告人の言い分は十分に聞く。そして弁解したことについては検事にしっかり反証を出させ、徹底的に証拠調べをする。その結果、やっぱり合理的な疑いが残れば、それは被告人の利益として判断する。そして綿密な判決を書く。そういうやり方です。
青木 疑わしきは罰せず、被告人の利益に。近代民主主義社会における刑事裁判の、どく当たり前の大原則ですね。
木谷 なのに被告人が法廷で弁解しても、検事調書はこうなっているじゃないかと、今ごろ何を言っているんだということで、裁判では全然取りあげない。そういう人がかなりなんです。だから僕のやり方は、やっぱり変わっていた。
青木 僕はこれまで、冤罪被害者の方々に何人も取材で話を聞きました。袴田事件にせよ、足利事件にせよ、あるいは布川事件などもそうですが、有罪なら死刑判決も想定される事件であったり、実際に死刑が言い渡された事件であっても、警察や検察の取り調べで自白に追い込まれている。
やってもいないことを自白する、まして死刑になるかもしれないのに自白するなんて、一般には想像しがたいわけですが、徹底して孤独な状態で朝から晩まで何日も執拗に取り調べられると、いくら本当のことを言っても聞いてもらえないという絶望感や恐怖感に取り憑かれてしまうそうです。
しかも自白するまで許してもらえない。ならば、とりあえず自白して過酷な取り調べから解放されたい、警察や検察は分かってくれないけれど、本当のことを言えば裁判官は分かってくれるんじゃないかと考える。しかし、いったん捜査段階で自白調書を取られてしまうと裁判もそれをほぼ追認し、被告の主張に耳を傾けてくれない。いわゆる「調書裁判」の弊害です。
木谷 そう、それなんです。こんなひどい取り調べを受けたと(被告白言う場合にどうするかというと、取り調べの状況を警察官に証言させる。それで警察官が否定すれば、警察官の言う通りに認定しちゃう。もう一種のセレモニーになっている。
その理屈はこうです。被告人は罪を免れたいからウソをつく動機がある。しかも宣誓もしていない。一方、警察官にはウソをつく動機がない。宣誓もしているから、ウソをついたら偽証罪で処罰される。それを覚悟してウソをつく警察官がいるとは思えない。こうなってしまい、警察官の言うことがみんな信用されちゃう。そういうことでやっていたら、何のための裁判か分からないですよね。
青木 そういう裁判がまさにスタンダードになってしまっている中、木谷さんは判事として20件以上も無罪判決を書いていますね。しかも、ほぼすべての判決で検察側が控訴を断念している。判決がそれだけ緻密かつ合理的だったからでしょう。
(以下略)
コメント:日本国憲法はGHQ(マッカーサー)の指示でコートニー・ホイットニー(司令部の幕僚、弁護士)が起草したというのが通説ですが、その場合でも、日本政府とGHQの間で何度かやり取り(修正)があったのは事実のようです。しかし以前のNHKの番組では、米国人の女性が起草したという説を紹介していました。いずれにせよ、護憲派(私を含む)の主張は、誰が作ろうが、良いものは良い、だから守っていこうという主張です。
1885.美人の条件。21/3/29
堅い話を(自分自身でよく理解する為に)かみ砕くという方法で、コンテンポラリで有意義な意見や主張を手短にご紹介している前書きですが、今日は趣向を変えて、美人談義です。性差別と言われるでしょうか。とんでもない、異性賛歌です。あえてこの時期にこういうテーマを取り上げるのは、最近、タレントや女性政治家を問わず、押しが強くて目立てばいいという風潮が間違っていると感じるからです。自民党議員や都知事が見た目ばかりを気にするようになれば(丸川、小池)、、政治もおしまいです。
そんな個人の思い込みで、世間の美の基準や価値が狂ってしまうと、文化全体に悪影響が及ぶので、何とか美意識の崩壊を食い止めたい。そういう危機感もあります。言い方を変えれば、売り込む方の都合ばかりではなくて、見る方にだって選ぶ権利はあるということです。但しそれは見た目で選んで何が悪いということとは少し違います。内容の伴わない、外面の美しさには意味がないということなのです。言い方を変えれば、見た目よりも、総合的な評価と印象で選ぶということになります。視聴者には、好みを選択する自由も、評価し、それを発表する自由もあるのです。加えて芸能プロダクションの押し売りを拒絶する自由もあるのです。評価される側にとっては、それは有名税なのです。
ところで美人とは何か。美の基準は様々で人によって違うけれど、見た目+知性+人格(または人柄)だと私は思います。この3要素がマッチすると、気品と存在感が生まれます。人間は見た目だけではなく、身体(入れ物)と中身(精神)で作られているというのは、ありきたりの結論かもしれません。でもお人形のように造作が整っているだけでは、美女ではあっても美人と呼ぶことはできません。美しい女性ではあっても、美しい人間ではないからです。美人だけが、好感や強い印象も残すことができるのです。
逆に作りは普通でも、高い教養と優れた人格があれば、輝きを放つことができます。美人も条件はそうした輝きがあるかどうかなのです。でもそれは男性の場合だって同じです。言い方を変えれば外見より、いかに「魅力的な」存在であるかということなのです。即ち外見(顔立ち、体型、衣装)、しぐさ、話し方、モノの考え方(教養)、雰囲気などを総合した、全人的な評価で美醜が決まるということなのです。しかも印象を受け取る側の基準も人それぞれなので、10人いれば美の10通りの美の解釈と評価があるのは当然です。繰り返しになりますが、性別に関わらずです。
前置きの前置きが長くなりました。そこで私の評価基準に合う美人とはどういう人たちかということを、具体例で紹介します。それは言い方を変えれば、独断と偏見の極みです。どこまで皆さんと意見が一致するかは、読んでみてのお楽しみです。
「女子アナ編」
ドラマやバラエティでしか見られない女優(俳優)と異なり、毎週どころか毎日TVに登場。一番視聴者と近い位置にいるのが女子アナです。中でもNHKは女子アナの宝庫です。
桑子真帆:7時のニュース。NHKのナンバーワン。
和久田真由子:ニュースウォッチ9。桑子に引けは取らない。ロングスカートにピンヒール。最近やや天狗。
石橋亜紗:らららクラシック。高橋とのコンビでは出しゃばらずナイス・カップル。
渡邊佐和子:歴史秘話ヒストリア。控えめを絵にかいたようなアナウンサー。
杉浦友紀:英雄たちの選択。最近ショートヘアにした。
井上あさひ:元ヒストリア。
民放では、
大江万里子:テレ朝
小島奈津子:TBS。個性的。
水卜麻美:日本TV。ルックスより好感度。
「コメンテーター編」
高木美保:羽鳥モーニングショウ。一見アイドル風、色白。
浜田敬子:同上、元アエラ編集長、一見どこにでもいそうな感じ。しかもミーハー。
中野信子:言わずと知れた脳科学者だが、ルックスへのこだわりすぎが強すぎる。グラマラス。
坂下千里子:NHK日曜6時。ファニー系だがタイプ。
シェリー:ハーフ系では庶民的なイメージ。サヘル・ローズも良い。
「女優編」
深田恭子:現代の若尾文子。
石原さとみ:見た目より中身。
松嶋菜々子:現アナザーストーリー。絵にかいたような優等生
沢尻エリカ:NHKの前回のアナザーストーリー担当の時がベスト。
「中高年女優」
若尾文子、岩下志麻(定番)
倍賞千恵子(但し若いころ)
そして現役(?)高齢者女優では、言わずと知れた吉永小百合です。同年代なので、大学ではこちらも同じ講座を取ってみたりした。優等生には違いないが、個性というか、存在感でやや物足りない。ただその一貫した平和志向は皇室でも通用しそう。
「その他」
若村真由美:目に特徴。
板谷由夏:おちょやんの一平の母親役。
二階堂ふみ:すれ違ってもわからない。自己顕示欲だけのタレントが多い中、目立たなくても良いというところが逆に凄い。超優等生。
きゃりーぱみゅぱみゅ:内容は良いので、名前を何とかならないものか。
旧世代では野際陽子や小島慶子がいます。上野樹里と真木よう子と波留も好みですが、思想傾向や教養レベルが分からないので、リストには入っていません。結論から言えば、男女に関わらず、優等生で存在感のある人間が望ましいということになりそうです。はぐれ者の自分にはないものだからでしょう。かくして完全な女性を求める旅は果てしなく続くことになります。それからもう一つ。教養やプライドとも関係するのですが、人間は品格、略して品が一番大事だということです。ルックスが普通でも、品と教養があれば美しく見える。しかもそれは後天的に自分の努力で身につけられるものです。男性でも女性でも(特に女性は)品があるとないとでは、天地の差があります。下品な人間は、どんなに外見が良くても、そこに(人間としても)美はないので、見ている方はすぐに飽きてしまうのです。
1886.目を醒ますか、駆け落ちか。21/3/31
私は小室・真子の結婚には反対です。いや大反対です。なぜなら小室圭の人間性がいま一つ良く分からないからです。貧しくとも、逆境にあろうとも、お互いがお互いを心底必要としているのであれば、一緒になることを妨げる理由はありません。ところが肝心かなめの真心の要素が(少なくとも私には)不明だから反対しているのです。
秋篠宮も、宮内庁も、聞きたいのは小室の決意表明だと言っているのに、一向にその答えが出てこないのはどうした訳なのでしょうか。真子に対する真心がないのなら、その時点で失格です。まさか俺が惚れたんじゃない、相手が言い寄ってきたから(俺は太陽だ。だから月を照らしてやる)結婚を承諾したんだ、俺は生まれながらの王子なんだとでも言いたいのでしょうか。それほど愚かには見えないのですが。
しかも小室には一種冷酷な面があるということを、若いころを知る同級生が証言しています。(真子がお願いして)結婚して貰ったものの、(仮に)相手がそういう性格の持ち主なら、将来いかなる不幸が待ち構えているか分かったものではありません。そこまでは人生経験の浅い真子にはわからないでしょう。美智子妃が、真子は皇室を壊すと言われたのは、軽率な結婚をして、皇室が品位と、国民の信頼を失うことを懸念しての発言だと思われます。さらにそれが不幸な結末にでもなれば、悪い前例を残すことになります。
小室が、今回の結婚は真子の方で望んだものだ、だから持参金も、皇族の資格も持ってくるのが当然だと思っているとしたら大問題です。まず自分を振り返る必要がある。父親の自死をはかなんで祖父も自死をする。一般人でも引いてしまうような家庭環境です。百歩譲ってそれが外的な要因による避けがたい悲劇であったにしても、それを悲しんでいる風情は母子からは感じ取れない。墓前に報告しているかどうかも分かりません。
そうはいっても当人同士の問題なので、結婚が前提なら、今唯一考えられる具体的な落としどころは、小室がNYで弁護士事務所に就職し、真子が渡米するというストーリーです。式はNYで二人だけで挙げれば良いと思います。来賓は共通の友人主体が良いでしょう。NYならメディアの取材も避けられます。その時大事なことは、直ちに母親は日本に帰すことです。米国の新婚家庭に居座られたら、地獄以外の何物でもないからです。
でもそれでは嫌で、日本で豪華に挙式し、皇室の一員として認められ、(税金を使った)億ションに母親とともに住むことを望んでいるとしたら、そこにこそ、まさに小室母子の本音がはっきり見えてくることになります。真子本人ではなく、ついてくる付帯的な条件が狙いで、それも母親の見栄の為ということになるからです。
無論以上の話は個人的な憶測によるものであり、何が真実かはよく分からない(週刊誌報道をうのみには出来ない)ことも事実です。例え真実はほかにあったにせよ、自己愛だけでなく、相手を思いやる本当の愛情があるかどうかも良くわからない結婚なら、やめた方が不幸にならないと思います。なぜそう言えるのかというと、小室母子には真子の為に譲歩する姿勢が少しも感じられないからです。アベスガ政権でもあるまいし、自分たちの都合で押しまくり、既成事実をいくら積み重ねても、そこから本当の幸福が得られるとは思えないのです。(特に真子が)一度立ち止まることも、長い人生では大事だと思います。本当に大事なものはただ一つ、真心なのに、それが見えない結婚を、国民が祝福するとは思えません。極端な言い方をすれば、この結婚が駆け落ちなら、まだしも(特に若い国民から)賛同も得られるでしょうが、母子があれもこれも全部手に入れようとするから、話がおかしくなるのです。
1887.大人げない女帝。21/4/2
・女帝が竹山に抗議。大人げない。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6389461
コメント:4.7億の広告費は、都知事選の直前であったことを忘れてはいけない。対立候補はTVに出るはおろか、街頭演説さえできなかった。ところが小池はヒカキンやらパックンやらを動員してはしゃいでいた。こんな不公平な選挙は見たことがない。外国には出したく都知事である。試しに外国要人と会話をさせてみるが良い。まともな会話が成立しない(スシガールの例がある。言葉以前に常識に不安がある)可能性が高い。そのわりに横文字のキャッチフレーズをやたらに使いたがる。
それよりなにより、私、というより都民が知りたいのは、いま都の金庫が空っぽな理由である。即ち8000億あった予備費が、どこでどう使われたのか。そして大事なことはそれがいつだったのかである。調べれば分かることだが、「都知事選の直前」にコロナンの事業支援金として「短期間に無理やり」ばらまかされたことを職員が証言しているのだ。新宿ではホストがもらって、タナボタだと思ったという例もある。
広報費の名目で、自分の選挙運動に使ったとすれば、公職選挙法違反の恐れがある。
選挙の公約だった都内版CDCは、その後何の音沙汰もなかった。都民も関心がなかった。厚労省、専門家会議、都の会議だって追いきれていなかったからである。ところが2-3日前、急に都の広報紙なるものが配布され、そのトップにiCDCの記事があった。しかもiをつけたのは、山中教授にあやかり、注目されたかったからだろう。
しかもこの情報には、肝心かなめの組織図がない。誰がメンバーか分からなくては判断のしようがない。国とは別に、都が感染症専門組織を作る理由(感染症は都道府県の問題なのか)も分からない。こうなると、むしろ自然消滅してくれた方が面倒がないが、(小池知事が)思い出したように出してきたのは、たった一つの理由しか思いつかない。それは都議選に向けての選挙運動である。
都議選では、公明が自民と組むことになった。都民ファは苦戦を迫られる。そこで名目上の親分である小池知事が、にぎやかに活動していることを見せつければ、自分の宣伝にもなり、都民ファの後押しにもなるだろう、という浅薄な戦術と思われる。
私は都民有志による、小池知事のリコール運動が起きるまで、都政の批判を続ける予定である。
しかしやってほしくない五輪が、強引に開催され、開会式の出番が終われば、小池百合子はもう都政に未練はない。どころか、コロナと五輪で、都には膨大な負債が残るのに、都の財政をどう立て直すかなどという地味な仕事には全く関心がないのだ。だから五輪のつまみ食いが終われば、早々と(年末までに)国政へ転身を図ると予想されるのである。都民有志のリコールで追い出されるより、自ら辞任しておん出る方が早そうなのである。
小池百合子の正体に気が付かず、政治にも関心のない多くの都民が、とんでもない女性を都知事にしてしまった。その迷惑は全都民が被っている。
といくら言ってみても、自身がその気になるまで、退く気はさらさらないだろうから、せめてこれ以上の失政を重ねないように、副知事をもっと使うことを考えるべきではないのか。
1888.河井事件とワクチン敗戦。21/4/7
八王子のワクチン接種予約方法が川柳になりました(朝日4/7)。
「年寄りが早い者勝ち無茶言うな」
今日の前書きは週刊誌から3件です。
最初の2件は週刊朝日(21/4/9)のコラムからです。
「河井夫妻の買収事件、検察は大本の党幹部を追求せよ」田原総一朗
…河井夫妻が大批判を浴びていた時、実は私はむしろ同情していた。安里氏には参院議員になりたいなどという野心はなく、克行氏にも妻を出馬させたいという気持ちはなかったはずである。参院の広島選挙区は自民党は溝手顕正氏と野党の議員の2人で安定していたのである。
ところが、自民党の幹部たちが、「溝手氏は安倍首相を『あの政治家は過去の人。時代と大きくずれている』と強く批判している。あのような議員は落選させなければいけない」と安倍首相(当時)に持ちかけた。そしてそのためには誰かを出馬させるべきだと主張した。自民党の広島県連は反対したのだが、党幹部たちが押し切り、安倍首相も拒めず、2人当選させようと言ってしまったようだ。
そこで幹部たちが克行氏を口説いて、妻の案里氏を出馬させることになったわけである。
だが、広島の首長や議員たち、有力者はいずれも溝手氏を支持していて、安里氏に投票させるには強引に多額の金をばらまかなければならなかった。当然ながら有力者たちはそれを嫌がった。溝手氏に対する裏切りになるからである。それを党幹部たちが金を受け取らなければお前たちの将来はないぞ、と脅したのだ。
そして、河井夫妻に1億5千万円もの資金を出した。対して、溝手氏にはわずか1500万円である。あきらかに溝手氏落選のための仕掛けである。克行氏としては自らの立場を持続させるために、この仕掛けに応じざるを得なかったのであろう。
検察は克册氏を有罪にするだろう。ただなぜ大本の自民党幹部たちを追求しないのか。なぜ検察にそれができないのか。少なくともジャーナリズムは、そこをとことん追及すべきである。
コメント:最近は独断的な司会が目立つ田原ですが、ここではジャーナリストとしての最良の面を見せています。
「同じことをくり返すな」室井卯月
…ちょっと前に安倍前首相が、「国難突破解散」というのをしたけど、あれから日本と隣国の状況が変わったなどという話などない。
そして、隣国たたきや安倍前首相に熱狂した人たちの多くは、新型コロナウイルスに関しても、「ただの風邪」とか「PCR検査拡大は医療崩壊につながる」といっていた。 そうそう、コロナ禍の中で東京五輪開催は不安だというと、「次の冬季五輪、北京においしいところを全部持って行かれて平気なのか」といわれたこともあったっけ。
ま、今では、この国でもPCR検査を拡大させることがようやく正しいとされるようになってきた。そうしないと、感染源もたどれないし、科学的な判断もできない。そしてなにより、早期発見で救える命もある。
けれど、あたしたちは忘れちゃいけない。政府の失敗や、政府を妄信している応援団が、間違ったことを声高にわめいていたことを。政府と違う意見をいう者たちを容赦なくたたいたことを。
真実は、彼らの間違った言動のため、助かる命も助からなかった、だ。
少し反省してもらいたい。反省したところで取り返しはつかないが、同じことをくり返すな。
コメント:政府を妄信している応援団の名前が知りたい。次回選挙で落とすために。
3番目は週刊文春4月8日号の冒頭の記事「菅、ワクチン敗戦、日本はなぜ先進国最下位になったのか」ですが、長文なので、記事の副タイトルだけのご紹介です。関心のある方は本誌をお求めください。
@分科会委員が、GWに再び緊急事態宣言。
A接種世界102位。ワクチン遅れの元凶は加藤厚労大臣。
B医療従事者、まだ20%。高齢者完了は8月でも無理。
C菅、マンボウはやりたくない。裏に西村大臣との確執。
D五輪はやめられない。菅が漏らした本当の理由。
Aの注:加藤は、ファイザーの日本法人と厚労省の係長レベルに交渉を任せていた。加藤はPCR検査や医療のための予算増額の相談をすべて跳ね返した。厚労予算を獲得するのではなく、カットするさまは大臣ではなく主計官だ。歴代厚労大臣で評判は最悪だと述べています。しかも官房長官になってからも、ワクチンで使えない部分(注射器の関係)は廃棄していると語ったことが世界中に伝わり、捨てているのなら輸出する必要はないとなったとのことです。
Eの注:IOCの1兆3千億円の放映権料の契約があるからだそうです。それが日本に来るわけでもないのに、五輪と菅政権は一蓮托生。なので、緊急事態宣言解除も聖火リレーのためだと述べています。
コメント:第4波が始まったこの時期に、二階のGoto再開の発言(恐れていたら何もできないと。12月のピークを忘れたのか)には、呆れて空いた口がふさがりません。政党とは関係なく、この個人に早く国会から出て行ってもらうことが急務です。4/7の朝日の川柳に曰く「二階からまた老害が降り注ぐ」。冗談は(オール阪神巨人のような)顔だけにして頂きたい。容貌を話題にしてはいけないというのは常識ですが、私は中年男性の顔は本人の責任が大きいと考えています。男の顔は名刺だとも言われます。生まれつきはどうであれ、人生経験や教養を身に着けるに従って、人間性(知性、人徳)が表情にも反映し、円熟するものだと思います(だから私は鏡を見るのが苦手です。歳相応に成熟していないので)。二階、(と加藤)の場合、良心に恥じない政治をしていれば、ルックスも全然違っていただろうと思います。しかし残念ながら、実際には内面がもろに顔に出ているように見える(あくまで私の主観)ご両人が、TV画面に登場するたびに、私はチャンネルを変えたくなるのです。
女性の場合ですか。それはあまり書くべきではないと思いますが、例えばこんな人がいないでしょうか。「自分はこんなにいい女なのだから、多少の嘘や、可愛い我儘は認めて頂いてもいいんじゃないかしら。こちらは首都の行政の長であり、国にも影響力を行使しています。だから二流のメディアが面白半分に、私の悪いイメージをばらまこうとするのを、見過ごす事はできません」と考えているように「見える」お人です。但し女性の場合は性格と見た目が一致しないので、ルックスだけで判断するのは難しいことも事実です。ねえ都知事閣下。
・北が五輪不参加表明。コロナから選手保護。
https://news.yahoo.co.jp/articles/31bcb690fd47f85c2646971858f4c2ba39e72212
コメント:北に倣う国も出てくるでしょう。日本の常識は世界の非常識になりつつあります。
・1兆円の血税投入。五輪費用、使い道は正しいか。
https://mainichi.jp/articles/20210406/k00/00m/040/012000c
コメント:自民党議員にとっては、いくら掛かろうと自分達の金ではないから、気にならないのでしょう。
・二階の解散発言。権限ないのに不見識。
https://mainichi.jp/articles/20210405/k00/00m/010/234000c
コメント:こういう人を古来、夜郎自大と申します。
・週二回の無償ウイルス検査、イングランドの全住民に。
https://www.bbc.com/japanese/56636489
関連記事。英国身の半数が交代保有。
https://www.bbc.com/japanese/56585747
コメント:無能な厚労省、及びその専門家とのなんという違い。
・名古屋に聖火。観客密集。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6389877
コメント:政治が開催し、国民には参加の自粛を求める。Gotoと同じ矛盾がここにもあれいます。一体政府は政治を、そして国民を何だと思っているのでしょう。自分たちに都合の良い、自民党のご都合主義と、本来あるべき政治の姿(台湾、ニュージーランド、ドイツ)は根本から違います。
1889.子供だましの小池劇場。21/4/8
小池知事が、国のまん延防止対策を要請する「準備」を始めると語りました。要請したというのなら分かるが、なぜ「準備」なのか。しかも準備を始めることをわざわざ「発表」する必要がどこにあるのか。思いつくのは、これもこの人特有のパフォーマンス、やってる感の演出ではないかということです。国より先にまん延防止を口に出すこと。それが大事だったのではないか。だから準備段階で発表したのではないのか。しかし今は第4波が始まっているので、本来なら緊急事態の再宣言こそ要求するべきなのです。ところが五輪をどうしてもやりたい小池(と菅)としては、緊急事態だけは口にしたくない。なぜなら無理やり、聖火リレーもスタートさせてしまっているからです。小池知事は(菅首相も)、もうこれ以上コロナを、自分の存在感のアピールに使うのはやめにして欲しい。一日でも早くワクチンを国民に届け、検査を全都に拡大することこそが、この二人の本来の仕事でしょう。小池劇場につきあっている暇など私たちにはないのです。
・竹山が謝罪しない理由。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6389985
コメント:根拠のない話どころか、極めて常識的な内容です。逆に、なぜ二穂のメディアが、ここまで小池都知事に気を遣うのか(これも忖度)その理由が分かりません。メディアのトップが小池ゆり子に何か借りでもあるのでしょうか。なぜ小池都知事は一切追求しないという不文律がメディアにあるとすれば、それこそが最悪の言論の不自由で、憲法違反でしょう。
・原発の維持はとんでもない話。田原。
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20210406/pol/00m/010/001000c
・三木谷、今年の五輪は反対。
https://mainichi.jp/articles/20210407/k00/00m/050/092000c
1890.中身のない虚像。21/4/9
少々前の出来事ですが、小池知事が「まん防という言葉は使ったことがなく、使うつもりもない」と語ったことが、結構大きく報道されました。でもその時に私は、なぜそんな些細なことが、他の情報をさしおいて、取り上げられなければならないのかと疑問に思いました。
それは、メディアが小池知事のことになると、必要以上に関心を持つのはなぜなのかという疑問でもあります。しかも、批判やネガティブな情報は滅多に見たことがない(朝日を除く)。なぜ小池びいきのバイアスがあるのかですが、その理由で考え付くのはたった一つです。それはメディアが小池百合子をスター扱いしているからなのです。
歌手にも俳優にもアイドルがいる。ならば政治家にスターがいていいじゃないか。それが多少跳ね返りでも、目立つ方が話題になるし、衆目を集める。即ちそこには、目立ちたい者(演技過剰なので、もはや政治家というより女優)がいる。そのスターの動向を報道することで、大衆の関心を集めたいメディアがいる。市場(大衆迎合)があり、商品(強さが売りの=というより独裁的な、目立ちたがりの女性政治家)がある。小池知事とメディアは、そういう持ちつ持たれつの関係だと思えば得心がゆくのです。
但しメディアの小池びいきの背景には、小池知事の人気が高いという大前提があります。でもそれはメディアの勝手な思い込みである可能性があります。なぜなら昨年の知事選では、維新の候補にかなりの票が流れて、小池離れが始まっている兆候を感じさせたからです。ということは、7月の都議会選挙は都ファにとっても、小池知事にとっても、正念場になる可能性があります。
小池知事が当選できたのは、ひとえに、今はコロナの最中だから、行政の体制を変えることより、コロナに立ち向かうことを優先しようと、多くの都民が考えた結果なのです。ところが肝心の小池知事は、何をカン違いしたものか、国と張り合うことばかりに関心を持ち、状況を見誤って、あろうことか12月に感染者のピークを作ってしまいました。
メディアの小池びいきの背景に、何があるにせよ、少なくもメディアが批判の矛を収めている以上、明らかに小池知事には有利な情勢です。意図するとしないかは別にしても、結果的には小池ヨイショになっているからです。小池知事が良くも悪くも目立つことから、その言動に注目せざるを得ないという言い訳も考えられます。そして小池知事が、その構図に相乗り(悪乗り)している状況だと思います。でもこの状況をシリアスに分析すると、そこにはメディアにおける、ジャーナリズムの劣化や退化があると考えざるを得ないのです。
知事とメディアの都合で、実像とはかけ離れた虚像、どころか偶像を押し付けられているとしたら、都民や国民はたまったものではないのです。そもそも感覚的で、センセーショナルな報道姿勢は週刊誌のそれであり、本来、大新聞や大放送の取るべきものではありません。週刊文春も小池知事には批判的だが、朝日だけは冷静、かつ論理的に小池知事を批判しています。
戦時中に大衆迎合のメディアが戦争を美化し、軍部に都合のよい、間違った情報を流し、多くの日本人の犠牲者を出しました。大手メデイアが事実の掘り下げも行わずに、小池知事は常に正しいという間違った先入観を植え付けようとしているとすれば、それは戦時中のメディアと同じミスリードです。
日本のメディアやジャーナリズムの劣化は、世界でも良く知られています。一方で、お笑いの竹山は番組でコメントする前に、専門家の意見を聞いています。そこで小池知事が7つの公約の、一つも果たしていないことに気が付いたのです。ということは、裏を取るための努力もしないメディアの記者は、竹山以下ということになります。
小池劇場と言われます。ステージで歌い踊るのは小池百合子でしょうが、その舞台を用意し、照明を当てているのは、他ならぬメディアです。但しそこにあるのはメディアの、大衆迎合のポピュリズムだと思います。小池知事自身もポピュリズムを強く意識しているように見受けます。小池都知事という存在は、デジタル・アイドルと同じで、メディアが作り上げた虚像、または偶像に過ぎず、メディアへの露出がなくなれば、自動的に消滅して、後には何も残らない、中身の空っぽな存在なのです。
私たちは、大手メディアでさえ、安易で無責任な、あるいはバイアスの掛かった報道をばら撒くことがあることを考慮し、決してメディアにミスリードされないように、メディアの報道に慎重に向き合う必要があります。それが自分を守ることになるのです。一方で、情報を発信するメディアの記者は、恥を知り、批判力の旺盛な真のジャーナリストを目指して研鑽して頂きたいものです。
・都知事がまん延防止措置申請。
https://www.asahi.com/articles/ASP484S0NP48UTIL02G.html?iref=comtop_7_03
・政府、まん延防止を都に適用。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6390053