「WTWオピニオン」
【第143巻の内容】

「落第国家」
「分配施策のまやかし」
「哲理なき現状維持」
「AA=嘘つき+ホラ吹き」
「リベラルよ、負けて強くなれ」
「リベラル不在で、早くも暴走開始」
「民間臨調はコロナの第二次総括を」
「年齢ではなく頭の中身で区別せよ」
「労働貴族」
「日大の不祥事」


2031.落第国家。 21/11/4

今回の前書きは週間朝日(11.12)の古賀茂明のコラム、政官財の罪と罰からです。

「菅原文太が危惧した落第国家」古賀茂明
…テレビや新聞では、貧困にあえぐ人々のニュースを目にしない日はないと言っても良いくらいだ。例えば、あるテレビの報道番組で、フードバンクに食料をもらいに来たシングルマザーに連れられた小さな女の子にインタビューしている場面が流れた。正確ではないが、こんな趣旨のやり取りだ。
 「お母さんのこと、好き?」「うん、大好き!」
 「どうして?」「優しいから!」
 「どんなふうに優しいの?」「お母さん、ご飯食べないの。食べると私の分がなくなるから」
 小さな子供がこんな言葉を囗にする。思わず涙が出てきた。
 これは、ほんの一例でしかない。ネットで検索すれば、親が食事を1日1食にしているとか、パンと水で飢えをしのいでいるというような話が、全国あちこちで報じられている。これが日本の現実なのかと、暗澹たる気持ちになるのと同時に、どうしてこんな事態が放置されているのだろうと不思議になり、そして憤りの気持ちが高まる。
 今、私は、菅原文太さんのことを思い出している。もうすぐ命日だ。菅原さんは死の直前の11月1日、沖縄で演説を行った。文字通り、命を削りながらの訴えだ。
 「政治の役割は二つあります。一つは、国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせること。もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!」という冒頭の名文句は時代を超えて語り継がれるだろう。
 ただ、沖縄での演説ということもあり、当時の私は、「国民を飢えさせないこと」という言葉には、あまり注意がいかなかった。
しかし、菅原さんは、当時から経済大国日本にも満足に食べられない人がいることに深く心を痛め、危機感を抱いていたのだ。だから、国家の役割として、演説冒頭でこの義務に言及した。
 そして、今日、私たちは、無数の人々が、飢えに苦しむ姿を見ている。
それを放置する国家とは何か。菅原さんなら、最低限の役割を果たさない落第国家という烙印を押すだろう。
私たちはのんびり選挙を行い、どんな給付が必要かを議論していた。その間も、日々、命をつなぐのに必死の人々がいるというのに。
 何たる危機感のなさ。
 選挙は終わった、もう議論などしている余裕はない。満足に食べることができない全ての人々に食料を届ける。政府は全てに優先して、それを直ちに実現する義務がある。
コメント:その通りです。ここにあるのは、安倍や高市の住んでいる浮ついた仮想社会とは真逆の、冷酷な現実の世界です。



2032.分配政策のまやかし。 21/11/5

国民が安定を望んだとしても、
それは右傾化とイコールであってはならない。
自民が勝ったのは、ひとえに投票率が低かったからだ。

枝野の最大の失敗は、自分が独裁者(即ち独善)になり、
福山、蓮舫、などとの寡頭体制になって、立憲議員との間に
溝を作ってしまったことだ。

労組対応は国民民主に任せて、立憲は労組と離れて、
国民ファーストに舵を切らないと、
参院選で、衆院選以上の大敗を喫しかねない。

新代表に、長妻、馬淵では、イメージはあまり変わらない。
となると唯一可能性があるのは小川か。

但し絶対に使いたくはないが、一つ奇策がある。
それは小池百合子である。


今回の前書きは、サンデー毎日(11.14)の高村薫のコラム、サンデー時評です。

「分配政策のまやかし。変化を恐れぬ新たな生き方へ」から
…1週間前の時点では、問題山積のわりには有権者の期待も関心も低調な、いつになく散漫な印象の総選挙に見えたのだが、果たして投票日にはどんな結果になっているだろうか。
 ところで、総選挙を通じて大規模な財政出動や経済対策を国民に約束した新しい国会議員たちの眼に、当の日本経済の姿はどんなふうに映っているのだろう。ほぼ30年間も労働者の賃金が上がらず、順調に経済成長を続ける世界からひとり取り残されて、平均賃金で韓国にも追い抜かれた日本経済の舵取りに、まさに自分たちが政治家として失敗し続けてきたことの自覚はあるだろうか。どこで何を間違えたのか、真剣に熟考したことが一度でもあるだろうか。おそらくないだろう。仮に失敗をまともに自覚しておれば、そもそも30年も停滞は続いていない。
 日本経済の1人敗けの原因については、主に一人当たりの労働生産性の低さと、企業がリーマンショックのような万一の危機に備えて社員の賃上げを抑え、非正規を増やして利益を内部留保に回してきたことの二つが挙げられることが多いが、いずれも世界から眼を逸らし、変化や革新を避けて内向きの保身に走った企業経営者たちと経産省、そして経済の理解が覚束ない政治家たちの失策であることは間違いない。
 また働く側も、給料が上からないことに怒るよりも失業を恐れ、変化を恐れ、転職によるキャリアアップよりも休日の多さや通勤の便など労働条件の良さと安穏を重視していると言われる。まさに生き馬の眼を抜く世界の厳しさとは無縁の、受け身の生き方である。そうして企業の内部留保や国の経済支援によってコロナ禍でも比較的失業率が低く抑えられたことをよしとする一方、その内部留保のためにOECD35力国中22位の低い賃金に留まっていることを問題視することもない。これではグローバル競争のなかでの成長など望むべくもないし、そんな私たち有権者に、国政を動かすエネルギーが乏しいのも自明ではあろう。
さて、「成長と分配」は、こうした日本経済の現状ではほとんど絵空事になろう。まず成長そのものが望めず、企業が少々の優遇税制によって賃上げを進める保証もなく、増税と歳出カットによる財源の捻出はさらにハードルが高い。従って、またしても赤字国債を積み上げてバラマキを行う以外にないが、それは社会保障制度や税制による本来の「分配」ではない。誤解を恐れずに言えば、私たちはもっと貪欲に働き、もっと賃金を要求しなければならない。もっと女性の社会進出を求め、政治を動かし、必要な増税論議から逃げないことである。そのとき初めてほんとうの「分配」が可能になる。


2033.哲理なき現状維持。 21/11/6

与党の領袖は本当に幼稚だ。しかもそれが、副総裁や、
最大派閥の代表後継者だというのだから、二度驚く.

総選挙では、30の小選挙区で自民は野党連合に僅差で競り勝った。
投票率が僅かでも高ければ、立場は逆転していただろう。
野党共闘は自民党にとって大きな脅威だったのだ。

野党連合そのものを批判する評論家はいない。
但し戦術として、選挙後の共産党との連携などに、
言及するのは時期尚早で、却ってマイナスだった。

空中戦しか知らない(どぶ板を知らない)、福山などの
選挙の経験の浅い若手議員を執行部にしたのが最大の失敗で、
経験豊富な中堅議員と共に一枚岩を形成するべきだった。

外側から立憲の足を引っ張った連合は、
ストもデモもやらない、既得権団体に過ぎないのなら、
自民党支持(=新自由主義)の旗を振ってくれた方が、
まだしも国民にとっては理解し易いのではないか。


今回の前書きは朝日新聞(11.5)インタビュー、保坂正康からその一部です。

「2021衆院選、哲理なき現状維持」
ないがしろの憲法、無力化する立法府、戦後は終わるのか。
戦争した社会は現代とも地続き、危うい行政独裁。

 −今回の選挙結果は何を意味すると考えていますか。
 「三つの分析をしています。一つは国民は何にも増して現状維持を望んだということです。コロナ後を見据えて、何を最初に変えなければならないか、といった差し迫ったことがない中で、とにもかくにも現状の安定を求めたと思います」
 「二つ目は、日本維新の会や公明党、国民民主党など、自民党に考え方や政策などで近接した政党が伸びたということです。逆に距離感がある立憲民主党や共産党が減らした。総体的に保守勢力の追認という枠内にあり、護憲・戦後体制の崩壊、あるいは空洞化という結果になった。戦争体験などは検証されず、戦後が死んでいくのか、という思いを強く持ちます」
 「そして立法府の無力化が更に進むのではないか、という懸念が三つ目です。野党が生き延びるには、立法府で自分たちの政策を明確にして政権と戦うことが必要ですが、与党はなかなか国会を開きません。戦後の議会政治の歩みの中で、今ほど無性格、無人格、無哲学なことはなかったでしょう」
 「つまりは哲理なき現状維持です。衆院選で展開されたのは政策論争とは無縁の選挙運動で、この国をどこに持っていくのか全く不明で、先行きに恐ろしささえ感じます」
(中略)
 −三つ目の点では与党の多数 支配という基本構造が続きます。
 「安倍、菅政権で、政府の意向が先行し、国会があってなきような『行政の独裁』ともいうべき状況が続いて来ました。衆院選では、立法府が復権できるのかどうかや、有権者が政治に参加する意味が問われたと思います」
 −安倍政権は「安全保障関連法」で集団的自衛権を事実上解禁し、菅政権は日本学術会議の会員の任命を拒否しました。また両政権とも、野党の国会開会要求を無視し続け、憲法にのっとらない政治を続けました。
 「それが典型的な行政の独裁の表れです。行政の独裁は前例があります。戦前、戦中の日本では、軍部が行政権を握って独裁政治を繰り広げました。彼ら軍人は兵器や作戦のことはわかっても、政治や行政の素養はありませんから、とんでもないことが続きました」
 (中略)
 −安倍政権による行政の独裁と言える例はありますか。
 「森友学園の問題が国会で追及された時、『私や妻が関係していたということになれば、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめる』と答弁しました。そして後に『関係』とは贈収賄という趣旨と説明しました。これは行政府の長である首相が言うことではありません。そのツケは、官僚が行政文書の改ざんで整合性をつけることに発展してしまった」
 −菅政権はどうでしょうか。
 「学術会議問題は、学問の自由を踏みにじる事態です。学術会議問題は菅政権が最初にカードを切りました。憲法の信認への政権による侵害の深刻さは、菅政権の方が酷いと思います」
−なぜ軽々と憲法が踏みにじられるようになったのでしょう。
 「7,8年前、立花隆君が戦争体験を次の世代に語るのに力を入れようと思っていると話していたのが印象的です。彼によれば、戦争を知る世代と知らない世代とでは違う意識を持っているが『戦争の時代と現代とは、隔絶しているのではなく地続きなのだ』ということでした。地続きである以上、戦争を起こした社会、権力、制度などの中にも現代に残った要素があり、何かをきっかけによみがえりかねない。だから戦争体験の悲惨さを語り継ぐことが重要なんだ、というのです。今、こういう時代を迎えて、その言葉の重みをかみ締めています」
 「半藤さんと私は『憲法を百年いかす』ことを唱えていました。半藤さんは、どんなことでも100年続けば、やがて強固な思想になる、と言っていました。とにかく100年間いかせば不戦は日本の国家意思となる、というのが主張の理由です」
 「しかし、岸田文雄首相は憲法に反する『敵基地攻撃能力』の保有について『あらゆる選択肢を検討する』と否定せず、自民党の公約で軍事費の大幅増を掲げました。とんでもないことだと思います。専守防衛から敵地侵攻へ転じることは、まさに地続きの戦前への逆戻りです」
 「敵を想定しその敵地を侵攻するという狂気は、一度始めると際限がなくなるのです。そうした魔性を分析しぬいていれば敵基地攻撃論などという考えが出てくるはずがありません」
−岸田政権も、憲法を軽んじる姿勢は同じということですか。
 「憲法が国政の大前提としている議論の大切さを考えれば、首相指名された後、予算委員会も開かないで解散総選挙に打って出た岸田首相の姿勢は、安倍、菅両政権による憲法をないがしろにする政治と同種と見なさざるを得ません。極めて残念です。現在の政治で最も問われていることは、どうしたら憲法を、どうしたら参政権を、どうしたら立法府を生かすことができるか、だと思います」
 −野党の役割も重要ということですか。
 「行政独裁に歯止めをかけるのは、政策を立案して行政にぶつける政党の役割です。自らの哲学を持って政府の基本姿勢を根本から問い続ける。そうした取り組みが国民を納得させるのです。たとえ戦後が終わったとしても、それに代わる哲学、思想、政策を構築することが立法府の、そして政治の再生に直結すると思います」
 −しかし衆院選では、野党も「ばらまき論」が目立ちました。
 「国民が困っているなら、困らないようにする政策はこうだ、と議論すべきで、いくらばらまくよというのは政治ではないし、有権者を侮辱しているとしか思えません。一時の救いでなく、この国をどこに持っていくかという不安に答えるのが、政治の役割です」
 (聞き手 朝日新聞編集委員・駒野剛)


2034.AA=嘘つき+ホラ吹き 21/11/7

政府にコロナ対策を総括する様子は見られない。
大阪や神奈川は第6波に向けて準備を進めているが、
東京都からは何も聞こえてこない。

雲隠れしている知事が知事だからと
言ってしまえば、それまでだが。

国民民主は僅かな議席増ではしゃいでいるが、
国民の多くは準与党のような野党に期待はしていない。

労働組合御用政党を宛にするくらいなら、
自民党内のリベラル派(平など)に期待する方が
よほど現実的であることが分かっている


嘘つき+ほら吹き=AA。
AプラスどころかCマイナスだろう。

勢いだけで基礎的な教養の無い、お笑い芸人やタレントが
MCを務め、同じく芸人がコメンテーターを務める
民放のニュース番組。

このどこにジャーナリズムがあるというのか。
一般人の意見以上の何を期待できるというのか。
放送メディアは、国民を舐めるのも程々にせよ。

老害から公害に。
 田原X一郎、ビーXたけし
公害から国害に。
 安倍X三、麻生X郎、高市X苗
泡沫からメタンガスに。
 N国、X花

コメント:敗戦の弁もなし。選挙前の過大な露出は一体何だったのか。


2035.リベラルよ、負けて強くなれ 21/11/10

今回の前書きは、立憲の選挙の総括です。週刊朝日(11.19)から関連の記事を2件お届けします。

「立憲民主党の命運にぎる新しい顔」君はこれで総理大臣になれるかも。 
…現在立候補に意欲を示しているのは、元総務政務官の小川淳也氏と、党役員室長の大串博志氏だ。
…一方、政治ジャーナリストの野上忠興氏はこう見る。
 「自民と同様、立憲も人材不足ですが、最も無難と思えるのは長妻氏ではないでしょうか。弁舌、物腰がソフトで、野党の党首らしくない味を出せるかもしれません。立憲の硬直したイメージともダブらない。だからこそ、長妻氏は激戦の東京でも安定した戦いができていると思います」
 代表選で争点になるのは世代交代とともに、共産党との野党共闘のあり方だろう。小川氏や大串氏は基本的に継続する立場とされる一方、泉氏は「衆院選の結果を踏まえ、再検討するのは当然だ」としている。麻生太郎氏が立憲共産党な度と揶揄したことについて、野上氏が指摘する。
 「与党は時代錯誤的な共産党攻撃をしていましたが、それに有権者が乗せられてしまった側面もあります。立憲がイメージチェンジに成功すれば、来年の参院選で揺り戻しが起きるでしょう」
 野上氏によれば、自民は単独過半数割れも予想されたことから、全国自治体の首長や、企業・団体を総動員し、かつてないほどのテコ入れをしたという。その状況下で、立憲は全体で14議席減らしているが、選挙区に限れば9議席増やし、僅差で敗れたところも少なくなかった。しかし、比例区では23議席も減少した。
 一方で、日本維新の会が躍進したのは、中道支持層の票が流れたとの見方がある。旧民主党事務局長で、政治アナリストの伊藤敦夫氏が言う。
 「自民と立憲の間に広大な空白地ができて、行き場のない無党派層の票が維新に投じられたのだと思います。立憲が左に寄ったという印象を持たれすぎたのが要因で、維新が固定的な支持層を獲得したわけではない」
 野党共闘を支援する「市民連合」の運営委員を務める山口二郎・法政大学教授はこう話す。
 「自民の牙城は堅固ですから、よくここまで戦ったというべきです。野党が選挙協力していなかったら、もっと議席を減らしていたはずです。自民は今回、野党共闘に恐れをなしたから、ことさら野党共闘の失敗を喧伝しているのです。野党もメディアもそれに乗せられてはいけない」

「しがみつく女」室井卯月から
 衆議院選挙が終わった。
あたしはパートナーが出馬したので、張り付いて応援していた。選挙が終わると、その結果を受けコラムを書くのは通例であるが、今回はちょっと違う。中から見た選挙についても語る。
 権力の私物化、税金の横流し、格差拡大、コロナ無策、デタラメな原発推進……。選挙前、国会であたしたちへ説明しようとしない、自民党の横暴さが露呈していた。メデイアの書き方からしても、最終的になんとか野党共闘に持ち込めた野党側は有利だといわれていた。
 立憲民主党の枝野幸男代表も、「今回は政権選択選挙だ」といっていた。でも、相手は強い自民。そんなメッセージで大丈夫か、とあたしは感じていた。それでも最大野党は立憲だ。野党が勝つには立憲が多くの人から愛されなきゃならない。けど、そうなるよう立憲は振る舞っただろうか。
 共産党との共闘はいまだに渋々に見え、党首討論で与党や維新から共産党が責められていても、枝野さんはかばうことなく、他人事のような態度だった。選挙戦が始まってるというのに、市民団体のイベントで枝野さんは、共産の志位さんと写真を撮るのを拒んだ。
 東京8区ではれいわ新選組の山本太郎さんが立つかどうかの問題があった。太郎さんは枝野さんと何度も話し合っていたという。ならば、そのゴタツキは立憲側の責任である。そして、矛の収め方が最悪だ。枝野さんは太郎ちゃん一人が悪者になるような言い方をした。共闘をする一党の党首に対し、それはない。
 野党のほかの党に応援を要請しながら、他党に対し全くリスペクトがない。彼らの態度が多くの人たちにどう映ったか、いうまでもないだろう。
 作家の平野啓一郎さんが11月1日にツイッターで、「今も野党共闘は応援してるけど、代表の『姿』にはずっとフラストレーションがある。野党共闘にせよ、白分か立憲に協力しても、感謝もされなければ、大事にもしてもらえないんじゃないかと感じる。内実はともかくそう見える」と書いていて、頷いた。
 あたしのパートナーは野党統一候補として無所属で立った。が、選挙の直前に執行部の判断が間に合わないと、県連推薦とされた。間に立っている県連の人たちが気の毒だった。
 立憲は新しい組織だから、地方に根を張ってない。だから、野党共闘をしっかりし、社民党や共産に協力をもらわないと勝てない。それを中央はわかってない。また迷走し、共産のせいにするのか。だったらもうついていけない。
コメント:同感の一言です。立憲は負けるべくして負け、しかもその責任の多くは硬直した、代表自身(人物の器量)と執行部にあります。だから執行部の入れ替えはマストです。

・京王線事件に思う。
https://webronza.asahi.com/national/articles/2021110400002.html?iref=comtop_Opinion_06
コメント:電車内での犯罪の背景には、非正規などの雇用不安、誰にも必要とされていない疎外感、孤立感などがあるとのこと。でもそこには、政治の大きな責任があります。私腹には熱心な竹中某の、雇用を非正規に切り替えた鬼のような所業が、現在の不毛で虚しい社会状況と、無関係であるはずがないのです。経済的な格差に加えて、人間関係にも格差が生まれてきていると言われます。

・日本は人権なき移民国家。
https://www.jiji.com/jc/v4?id=20211105seikaiweb0001
関連記事:奴隷的に働くしかない。外国人労働者。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/141634

今回の前書きは雑誌世界の12月号から、気になった記事の一部の御紹介です。

「能力のレッスン、特別篇」寺島実郎
新しい資本主義への視界を拓くー日本経済・産業再生への道筋(下の1)から
…こうしてオバマ政権が制定した「金融規制改革法」(2010年)は、トランプ政権によって揺り戻しの法改正がなされ、葬り去られた。
 こうした時代環境を背景に、金融は自己増殖を繰り返し。産業資本主義を支える触媒産業としての金融から「金融工学を駆使した行動ファイナンス」分野を切り拓き、古い金融観からすれば「リスク資産の膨張」と思えるようなジャンクボンド、ヘッジファンド、ハイイールド債、仮想通貨(無国籍通貨)などの世界を肥大化させていった。
 金融資本主義の総本山たるウォールストリートが発信し続けているメッセージを一言でいえば、「借金してでも景気拡大」であり、世界の金融資産は、どこまでを金融資産の範囲に捉えるかにもよるが、株式、債券、銀行貸出残にヘッジファンド、仮想通貨を加え、世界GDP(実態経済)の五倍に迫る勢いで肥大化しており、この安定的制御が資本主義の命運に関わるテーマになりつつあることは間違いない。
 つまり、冷戦の終焉を転機として、産業資本主義を中核とする実体経済を遥かに上回る金融経済の肥大化が進行しており、この構造変化はコロナ禍のもとの異次元金融緩和と財政出動を背景に加速している。
例えば2017年から昨年までのトランプ政権下の4年間で、米国の実質GDPは7.3%増なのに対して、NYダウは54%上昇しており、このギャップこそが、金融資本主義優位という資本主義の新局面をもたらしているといえよう。ちなみに、日本のGDPは同期間でマイナス4.0%なのに、日経平均株価は40%上昇している。
 次に、情報技術革命とデジタル資本主義の台頭である。(以下略)
コメント:この連載は、経済や金融の現状を分かり易く説明しています。我々素人にも、現代の資本主義の変化が、危惧すべき根拠のある、異常事態であることが理解できます。

「片山善博の日本を診る」
新型コロナ対策のこれから―国も都道府県も特措法の原点に戻れ、から
…爾来他の知事たちも中間管理職に甘んじているのか。国の押し付けをすんなり受け入れている。
 国はこのありさまに満足しているのだろうが、このことがもたらす弊害はあまりにも大きい。最大の弊害は、新型コロナ対策の内容を都道府県が真剣に考えなくなったことである。何ごとも国からの指示を待ち、それに従っていればいいという風潮が目立つようになったのである。
 こんな風潮の中では、国から指示がない対策は欠落してしまう。その典型例が、今夏大きな話題となった「野戦病院」すなわち臨時の医療施設のことである。特措法では、地域の医療施設が不足する場合、知事は臨時の医療施設を設けて医療を提供しなければならないこととされている。
 それを担保するため、臨時の医療施設の設置について「都道府県行動計画」に定めておくことも特措法に規定されている。この行動計画は、都道府県の対策を円滑に実施出来るよう、感染が始まる前の段階から定めておくべきもので、これも特措法によって策定が義務づけられている。
 実は各都道府県の行動計画を見ると、この臨時の医療施設のことがちゃんと明記されている。例えば東京都は「感染拡大により、病院その他の医療機関が不足し医療の提供に支障が生ずると認められる場合には、……臨時に開設する医療施設において医療を提供する」としている。
折角こうやっていざという時のための手立てをあらかじめ講じているのに、東京都では肝心の時にそれが作動していない。その結果、多くの「医療機関難民」すなわち「自宅療養者」を生み出すことになった。そのことについて東京都にも言い分はあるのかもしれないが、やはり東京都の準備不足、怠慢だったと批判されても仕方あるまい。
ごく一部の県を除いて他の道府県も似たりよったりの状況だったが、中には「国から指示がなかったので、準備していなかった」と弁解する関係者もいた。これこそ指示待ち風潮の「申し子」だというほかない。
 しかし、妊産婦や人工透析患者は自宅で待機しているわけにはいかない。都道府県は、こうした人たちが新型コロナウイルスに感染した場合の受け入れ体制を、国から指示されるまでもなく整えておかなければならないと思う。
 ともあれ、国も都道府県も特措法の運用誤りを正して本来あるべき関係に立ち返ってほしい。それによってはじめて都道府県が、地域の新型コロナウイルス対策を主体的かつ責任をもって取り組むようになり、それが国民の信頼につながるものと思う。
コメント:東京都(小池知事)の場合、都が最初から指示待ちだったとは思えない。今はどうなっているか知る由もないが、知事選の前までは、日本版(東京版ではない)CDCまで作ろうとしていた。コロナ対策で主導権を握りたい、もっと言えば目立ちたい(と言いつつも、結局大阪の後塵を拝することになったが)という姿勢があからさまだった。しかも(都の)負担を最小限にするべく、策略の限りを尽くしてきた。指示待ちどころか、国や近県に負担を押し付けるべく暗躍していたのである。

・野党共闘の必要性は変わらず。選挙の敗因。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/142054

・ダライラマが会見。共産党は文化の違い理解せず。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/11/post-97435.php
関連記事:中国の国家資本主義の本質。
https://toyokeizai.net/articles/-/467611

・無人の日本大使館、守るタリバン。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6409446
コメント:日本政府の無策にはあきれる。中村哲の遺志を、なぜ継ごうとしないのか。しかも外務省は、腰抜け外交官の山。

・セイン・カミュが障碍者支援。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6409429

・10万円給付、自公の体面優先。
https://www.asahi.com/articles/ASPCB6SR6PCBULFA010.html?iref=comtop_Edu_05

・ポイントでマイナカード普及。まるで携帯会社のキャンペーン。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/142119
コメント:健康保険の紐づけまでは認めても、銀行口座に紐づけは絶対に認めません。


2036.リベラル不在で、早くも暴走開始 21/11/13

稲田、高市、杉田。超保守どころか、極右と言ってもいいくらいの女性議員たち。どうして安倍晋三は彼女たちに執着するのだろう。

安倍晋三の心の内に踏み入ってみよう。単純に考えれば、異性ではあっても、自分と国家主義の価値観を共有出来る相手だと、信じているのかもしれない。自分を無条件に尊敬してくれ、信頼してくれると思ったのかもしれない。

間違っていたらお詫びするが、安倍晋三は若い頃も今も、女性との関係に積極的だとは思えない。そして親の決めた相手(大企業の令嬢)と政略的に結婚し、(残念ながら)子供は出来ず、配偶者自身も、とても安心して人前(特に海外の元首の前に)に出せるような人物ではなかったように見える。即ち安倍晋三が、家庭的には人並みに恵まれていなかったことは否定できないと思う。そのあたりに、右派の女性議員にのめりこむ(異常な執着)理由があるのではないだろうか。

言い換えれば、彼には何でも打ち明けることができて、ありのままに彼を受け入れてくれる存在が必要だったのではないか。人格のバランスがとれ、包容力のある女性が傍にいて、彼を慰め、励ます。そうしていれば、彼も精神の平衡を保つことができ、無茶苦茶な横車を、強権で押し通すこともなかったのではないか。具体的にどういう形が望ましいのかは少々難しい。秘書では、メディアが目をつけるし、新興宗教は問題外。政治コンサルタントあたりがベストかもしれない。

とはいえ、安倍晋三が大きな影響力を持ち、自身の歪んだ歴史観を国民に押し付けるのを、しょうがないで見過ごすことは出来ない。国民はしょうがない、ではなく、とんでもないと言わなければならないのだ。基本的に根暗で、恨みがましい彼の性格を癒し、正しい価値観に導く、リベラルで聡明で、優しく美しい、そんな女性が傍にいることが、日本を戦争から救うことになるかもしれないのである。強く批判すればするだけ、安倍晋三は一層頑なになるだけ。彼に必要なのは、北風ではなく太陽なのではないか。

安倍晋三は、(手近にいるからお手軽な)稲田、高市、杉田などは、議員としても、人間としても、決して褒められた者たちではなく、本当に優れた女性は他にいることを学ぶ必要がある。でも人を見る目の無い彼が、何処まで側近を正しく見分けられるかは、神のみぞ知るである。言い方を変えれば、安倍晋三が人の道を踏み外してきたのは、彼が満ち足りた環境にいたからではなく、恵まれない(不幸な)家庭環境にいるからだとも思われるのである。

・安倍が激やせ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/24d5662df7fcf50d73fffd21ef455de9b76e6a53

・安倍派誕生で、安倍が目指すものは。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/830591/

・吉村と枝野。勝敗を分けた話し方。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7562dc75ff2eff8e39c6241c6dc4252de6be82e

・岸田カラーに野党のパクリ疑惑。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d72a1a8082eeb370622b4d09295f8f6b0bacdc72
コメント:岸田の政策は、高市が自分で書いたと豪語している。ということはパクったのは高市。

・小池百合子、参院選へ意欲。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e47b11eb0415b88616eb4c52d37c4da8771db326
コメント:都政に飽きたことはとうに分かっている。でも都民はその前に小池に飽きているのである。ファーストの会での出馬が無理なのは分かっているから、国民民主でも狙うしかなかろう。自民党の内紛に付け込んで、直接安倍にすり寄る手も考えられる(自民党から出馬)。何しろ(見た目も)同じ穴のタヌキとムジナなので相性なら抜群だろう。そうなれば、名実ともに自民党は狸御殿となる。

・10万円給付、適切は19%。内閣支持率の推移。
https://jp.reuters.com/article/idJP2021111101001225


茂木幹事長が、早くも改憲に舵を切った。
悪いことに、政調会長は高市ときている。

極右のコンビが、日本を軍事国家に向けて
押しやろうというのだろうか。

安倍晋三が何もしなくても、岸田内閣が、
安倍の夢(悪夢=戦争ができる国)を実現する。

茂木は緊急事態条項の為だというが、
そんなものがなくてもコロナ対策ができる事は分かっている。

改憲が可能であることを実証し、
段階を踏んで、平和憲法を骨抜きにしてしまうことが
超保守勢力の、真の狙いだろう。

茂木は米国で学んだ事が売り文句のようだが、
肝心の民主主義の精神だけは
学んでこなかったようだ。

立憲が中途半端な立ち位置を取ったせいで、
維新に投票する有権者が増えたが、
そのツケを払わされるのは国民自身だ。

国民は、自分達の生命と財産と自由を守るために、
超保守の改憲勢力にどう立ち向かうを
真剣に考えなければならない。

手っ取り早い方法は、
維新をリベラルな国民政党に変貌させ、
野党第一党に育てることだ。

国民は第二(公明)、第三(維新)の自民党に関心はない。
今回の選挙では、橋下時代と異なり、
維新が明確な自民との対立軸を示したから、投票したのである。

一般市民も、コロナを言い訳にして、
家に籠っている訳にはいかない。
街に出て、デモに参加しなければならない


・茂木が改憲議論加速。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6409624
コメント:日本の政治の右傾化が加速。なんでこんな自我肥大(周囲に当たり散らすことで有名)の議員を幹事長にしたのか。どこが切れ者なのか、国民にはさっぱり分からないが、外務大臣時代、武漢撤退時の特別機派遣以外に見るべき実績はなく、アフガン退避の失敗の責任さえ取っていない(岡田大使の処分どころか、自身の謝罪さえない)。茂木は、緊急事態条項の為に改憲というが、それは改憲が可能であることを実証することが本当の目的であることは見え見えだ。憲法9条の改悪こそが真の目的だろう。茂木の貧しい頭には、大戦の反省や総括など1ミリも含まれていないに違いない。

・立憲代表選、本命不在。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6409626
コメント:枝野は逃げられる前に、辻元を指名せよ。辻元なら維新ともうまくやれる。蓮舫や泉や馬淵や大串なら立憲は終わってしまうだろう。長妻でさえ危ない。本当に政府と渡り合えるのは江田か小沢か中村なのだが。旧世代の烙印を押されてしまって身動きが取れない。

・辻元、大阪府連代表辞任。
https://www.asahi.com/articles/ASPCF53DTPCFPTIL007.html?iref=comtop_Politics_01
コメント:主張が矛盾するようだが、維新は辻元をスカウトし、参院選で公認候補にしてはどうか。維新の弱点は、ろくな女性議員がいないことと、リベラル色が薄いことだ。大阪パワーの吉村代表と辻元副代表なら、自民党とガチで渡り合う事が出来る。(橋下徹のように)自民党にへつらう必要がなくなり、堂々と保守の第二極を名乗れるようになる。そうなれば中途半端な国民民主や、立憲内部の保守派などお呼びでなくなる。維新に票を投じる有権者も激増し、野党第1党の可能性も出てくる。その結果、立憲ができなかった政権交代が現実味を帯びてくる。大阪が日本の変革の拠点となり、関西から国民政党が生まれる可能性がある。

・こどもに10万円給付。厳しい世論。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7835dc9338314ab0805b36a916efe9c5760367d9
コメント:自公は(日本政治の)事故か。公明の凋落の予感。しかも自分で蒔いた種。公明の票が減り、維新の票が増えれば、日本は戦争に巻き込まれる可能性が増大する。一方で、共産党は自衛隊の存在を事実上容認し、党名も変えて、新生立憲ときちんとした連携を作り、政権を担える政党を目指さないと、日本は取り返しのつかないことになるだろう。
関連記事:公明議員秘書、国税庁に働きかけ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d79b272949c154e7ba8d912fc546c76dc7d448b3


2037.民間臨調はコロナの第二次総括を 21/11/15

37.5度以上の発熱が4日続かないと検査はしない。
国民の不安よりも、保健所と病院の都合を優先し、
しかも事態を甘く見ていた。

その結果、無症状あるいは軽症の感染者が野放しとなり、
病院を受診できずに、有名人を含む何人もが次々に命を落とし、
感染も爆発的に拡大したことはご承知の通りである。

一体誰が判断し、こうした非人道的な方針を政府に伝えたのだろう。
しかも誰かが反省し、謝罪をしたという話を聞いた記憶もない。

民間臨調の調査報告の続編を強く希望するに当たり、
対策の判断と実施に関係した人達の、
せめて当時の役職名だけでも知りたい。

それは非を責める為というよりも、
今後も襲ってくるであろう、様々な感染病に対して、
同じ過ちを繰り返さないためである。

責任が曖昧にされ、総括も反省もないというのでは、
戦争責任のうやむや化が、コロナ対策でも繰り返されたことになる。

それは政治家や、医療官僚の偏狭さという宿痾により、
多くの国民の人命が失われたということであり、
戦争の記憶を留める世代にとって、
とても看過出来るような事柄ではない」



2038.年齢ではなく頭の中身で区別せよ 21/11/16

NHKが日曜討論で若手論客という言葉を使ったのが気になった。
何歳以下なら若手というのか。

しかも一般市民なら未だ分かるが、(いわゆる)論客たちは、
皆、ナンタラ大学卒、カンタラ組織の代表などと、並々ならぬ
立派な経歴や肩書の持ち主であることが多い。ということは、
若いから出席して、意見を述べている訳ではないということだ。

但し、一度口を開くと、真面目だけが取り柄は良い方で、
なんでこの人が「論客」なのか、海外で何を学んで来たのだろうと、
首をかしげたくなる人がいるのは、残念という他はない。

これは年齢の逆差別ともいえる。例えば、米国の場合、
どんな職業(番組関係者を含む)でも、人種も年齢も性別も不問
というのが大原則で、知性があり、まともな意見を言える、
言い換えれば、力さえあれば、誰にでもチャンスはある。
またそうでないと、米国の社会がおかしくなる。
(だから日本の社会は歪んでいるとも言える。適任とは思えない
安倍晋三=主観による依怙贔屓人事、に最大派閥の領袖を委ねる
などは最悪の例であろう)。

日本のメディアでは、既得権の元お笑い芸人、元俳優、元政治家、
元ジャーナリストが、まともに進行しない(もしくは出来ない)
のに、知名度だけで、綿々とMCを継続している例が多々見受けられる。
人の前に出る、あるいは立つ以上、最低限度の見識と良識だけは
備えていなければならないのに、それが一般人以下では話にならない。

だからと言って、若ければいいのかというと、必ずしもそうではない。
具体的な名前を挙げるのは差し控えるが、「若手の」MCで、安心して
任せておける者もまた少ない。取り分け、保守系の民放にはそれが多い。
生硬で視野の狭い、彼ら(または彼女ら)に付き合わされる視聴者は
たまったものではない。時間の無駄になりかねないからだ。

外見で判断してはいけない事は承知で言うが、老若を問わず、職業を問わず、
茶髪(長老芸人、美容整形外科院長を含む)で、これという人物を見かけた
ことはない。誰にでも髪を染める自由はある事は言うまでもないが、
それを醜いと思う自由もまたあるのだ。ちなみに若手芸人の無精ひげも
みっともない。剃らないと決めたのなら、もっと伸ばせ、そして髪を
染めるのなら、ひげも染めよ。

言い方を変えれば、年齢でもなく、知名度(これこそ最大・最悪の既得権益)
でもなく、人物と人柄で判断していかないと、日本のメディアとジャーナリズムの
質はいつまでたっても上がらず、報道番組も大衆向けゴシップ番組に留まるだろう。

ベテランというだけでも、若いからというだけでも、条件としては不十分だ。
繰り返しになるが、年齢でもない、経験でも肩書でもない。何を考え、どう話すが
全てなのである。人間は、中身で勝負なのだ。たとえ茶髪でも、Tシャツでも、
この人の言うことなら耳を傾ける価値があるという人物に出演してもらいたい。

無論、(自らを含めて)むやみにレッテルを貼ることは慎まなければならない。
だからこそ、気軽に若手論客などという言葉を使うNHKには、
国営放送ならなおさらのこと、平等と公平の概念にもっと神経を使って欲しいと思う。
最後に、(偏屈な)年寄りの論客(ではないけれど)で悪かったねと、申し上げたい。

・タワマン建設、税金が支える。
https://www.asahi.com/articles/ASP9572D1P8LULFA02K.html?iref=comtop_list_01
コメント:誰でも買えるような物件ではないのに、なぜ税金で支えなければならないのか。経済格差を象徴する不動産だろう。

・批判やめるのは自民の思うつぼ。長妻。
https://www.asahi.com/articles/ASPCF7G17PCFUTFK007.html?iref=comtop_Politics_02
コメント:その通り。批判するな、対案を出せというのは言いがかりもいいところ。野党は自民党の政策が間違ってから、正しい政策を出せと言っているに過ぎない。メディアには圧力をかけ、野党には国会を閉鎖して質問の機会を与えない。ナチス自民党の常套手段だ。そういえば、誰とは言わないが、女親衛隊長もいる。

・郵便局長になるには、自民支援組織への加入必須。
https://www.asahi.com/articles/ASPCD6JJLPBXULFA001.html?iref=comtop_Business_01
コメント:飴と鞭。これが自民党による役人(または準役人)支配の構図です。


2039.労働貴族 21/11/17

なぜ労働組合の組織の状況と、その活動内容が
国民に伝わってこないのか。

昔は労働者の権利を守り、
国民の生活を守る防波堤の役割を果たし、
国民から広く認知されていた。

原発再稼働容認、派遣との差別も容認、共産党を敵視。
ストもなければ、デモもない。

組合役員の経歴も評価も待遇も分からない。
国民との距離より、企業との距離の方が近いように思われる。

際限もなく御用組合化してゆく組織に
どのような存在価値があり、国民は何を期待できるのか。
是非とも教えて頂きたいものである


2040.日大の不祥事 21/11/18

・田中理事長立憲見送り。金が渡っただけでは起訴できない。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/143113
コメント:NHKの特番を見て仰天した。アメフットのタックル事件も記憶に新しいが、今回は全学に及ぶ一大スキャンダルである。そもそも金が渡った(しかも原資は学費)だけでも、大学に対する背任行為としては十分過ぎる。検察は誰に忖度しているのか。大学側にも、委員会を作って事実関係を明らかにするような動きはない。なぜなら田中が名実ともにトップにいるから、反理事長の動きができない仕組みになっている。このままではうやむや、あるいは開き直り、もしくはトカゲのしっぽ切りで終わることは火を見るより明らかである。田中理事長の独裁の弊害が極まっている。田中は、かつて総長がトップにあった時代に、これという説明もなく、総長を学長に名称変更し、権限を縮小し、自分が最高の地位に就いたというとんでもない経歴の持ち主だ。その後は、事業部を子飼いの井口に好き放題やらせて、私腹を肥やすのを見て見ぬふりをしてきた。その結果の不祥事(しかも刑事事件)に何の責任感も感じないというのでは、教育機関のトップに立つ資格など到底あるまい。相撲部時代のスポ―ツマンの精神のかけらでも残っているのなら、寵愛する部下の不祥事の責任を感じて、自ら辞任すべきだろう。学生は肩身が狭いに違いない。





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