「WTWオンラインエッセイ」
【第18巻の内容】
「外国から知る政府の動向・秘密主義」
「核保有が合憲とは、安倍首相は大丈夫か」
「非武装中立が戦争を失くす」
「女子学生は風俗、男子学生は兵隊、これが美しい日本か」
「保育園建設と住民エゴ」
「広島宣言」
「パナマ文書」
「バッサリ、いけいけ」
「お役員を信じて良いのか」
「ネオナチの台頭にご用心」
「マスターズの世界」
「不愉快な人々」
「衆愚ではないはず」
「全体主義と日本のメディア」
「国民軽視は民進党も」
426.外国から知る政府の動向・秘密主義。2016/4/1
・クルーグマン、安倍首相のオフレコ発言公開。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160331-00000081-mai-pol
講演の内容自体は大したことはありません。しかし他の部分で何を言っているのか、以下の関連記事にあるように、アベニノミクスの失敗に言及している可能性が高いので、私は原文を読むつもりです。日本のメディアが伝える内容自体は、いかに大した事ではないにしても、クルーグマンが非公開内容を公開したことに大きな意味があります。いままで大人しい国民を相手に押し通してきた、政権与党の身勝手さと無理、嘘、閣僚の暴言、は世界では通用しないのです。安倍政権が思い上がり、世界をなめて掛かった結果がこれです。
昨日の朝日新聞にあるように、何万件もの秘密保護法対象情報の検証も全く骨抜き状態です。朝日以外のマスコミも、その理不尽さを追求する姿勢は全く感じられない。国民の知る権利が否定されている時に、国民の先頭に立って、真っ先に反発しなければならない立場のメディアがこのていたらくなのです。外国のメディアに頼らないと、我々は国内政治で何が行われているかさえ知ることが出来ないのです。このどこに民主政治であるのでしょうか。我々の眼前で台の上に立っている人物こそプチ独裁者であり、この皇帝を取り巻く神官たちは、アベノミコシを担ぐ、官界と財界の面々です。首相もそこまでやるのなら、いっそチョビ髭でも蓄えないと様にならないではありませんか。その代わりにファラオの冠でも良いが。
チャップリンの「独裁者」という映画を、今こそ全国民が見るべきなのです。上映すればネトウヨ=アベ親衛隊、アベユーゲントが、潰しにかかるかも知れません。私の出身高校では50年以上も前に、「チャップリンの独裁者」や「ニュールンべルグ裁判」を生徒に観に行かせました。18歳選挙権くらいで大騒ぎしている今から思えば、大したものです=K大附属大塚。だから今の私があるとも言えます。民主主義のなんたるかを教える気概が學校にも教師にもあったのです。
もっとも、モンスター・ペアレンツなどという毒キノコをもてあましているようではどうにもなりません。教育方針に反対なら他の学校を探してくれと何故言えないのか。教育の理念こそ、命に代えてでも学校が守らなければならないものです。国歌斉唱の強制など鼻で吹き飛ばすのが、学校としてあるべき姿なのです。
ところで不吉な予言をします。参院選が近づくにつれ、日本のメディアは、これまでのように政権の肩を持つだけでなく、野党を攻撃し始めるでしょう。山尾議員の攻撃など、既にその兆候が表れています。もはやメディアは権力のチェック機関などではなく、政府の宣伝機関であり、行政による国民監視の岡っ引きに成り下がっているからです。
427.核保有が合憲とは、安倍首相は大丈夫か。2016/4/2
昨日はエイプリル・フールでしたが、安倍政権の存在自体が、たちの悪いジョークみたいなものなので、その上冗談まで言う気持ちには到底なれませんでした。
横畠(むしろ横車)内閣法制局長官は、異様な立ち居振る舞いと同様に、異様な思考の持ち主でもある。集団的自衛権が合憲だという突飛な事を言い出したかと思えば、今度は日本が核兵器を持つことを憲法は禁止していないと言い出した。一体誰の、いかなる圧力でこんな気違いじみた事を言い出したのか、メディアはそれを明らかにして、国民に示す義務があります。
あろうことか安倍政権はその合憲(?)発言を閣議で追認しました。よくもそれで、広島や長崎で、首相がいけしゃあしゃあと演説が出来たものです。振り返れば、首相は核兵器を廃絶するとは言わなかったようだし、それゆえ大ブーイング(報道からは絶妙にカット)を現地で受けたと記憶しています。果たして核兵器が合憲などと、しかもG7各国首脳が広島訪問を検討している時に言うべき言葉なのでしょうか。
それとも、実は安倍晋三氏は自分の発言の意味することさえ分からないような精神疾患でも、それとなく患っておられるのでしょうか。賛成した閣僚の中に岸田外務大臣が加わっているようなら、この国ももうおしまいです。平和国家の看板は愚か、二度と平和や安全という言葉を使う資格がなくなります。今朝のメディアが、この恥ずべき閣議決定をどう取り上げるかに日本の将来が掛かっています。
自民党60年の歴史で、さすがにここまで人道に外れたことを言い出した代表はいないでしょう。大丈夫です。安倍首相は間違いなく歴史に名前が残ります。それだけは安心していて下さい。しかも丸裸の王様としてです。ご自分の恥を世界中にさらしているのに、それさえ気が付かないらしい。その様子は日本のトランプです。戦後初の軍国主義、全体主義の首相として戦後史の中で語り伝えられるでしょう。しかもそれを隠そうとして嘘まで付いています。していること=本音と、説明が180度食い違っているのに、何とも思わないという事は、自分の嘘を、自分で信じ込んでいるからかもしれません。
一昔前ならこんな政府の暴挙には、日本中が蜂の巣をつついたような大騒ぎになっていたでしょう。でも安保法施行前日の大規模デモでさえ、まともに報道することのない日本のメディアです。まともに取り上げる事は期待できないのです。新聞社の社長が首相としょっちゅう会食する国など他には見当たりません。政府の宣伝機関紙を、月数千円も払って購読させられている国民こそたまったものではないのです。
ジャーナリズムに社会正義を期待できない国、貧富の差が拡大し、国民は食うのがやっとなのに、軍事費を増やし、軍隊が独自に行動できる国になりつつある今の日本。野坂昭如が(安倍夫妻は蛍の墓というアニメを見たことがあるのでしょうか。戦争の悲惨さなど、どこかよその国の出来事だとしか認識していないのではないか)亡くなる直前に言ったことが現実になっているのです。即ち、日本は戦後70年を経て、歴史の教訓を忘れ去り、いままた次の戦前になっているのです。
今後、米国の為に参戦する戦争は、武器の技術が進歩しているだけに、一層悲惨な結果を(日本人に)もたらすでしょう。しかも自国防衛という大義名分の歯止めさえ、勝手な解釈でどうにでもなると考えている思考傾向の、信用能わざる独裁者と、その狂気が日本を支配しているのです。
いま一見平和に見えていても、実は民主主義にとっては暗黒時代なのです。そして残念なことに、それを助長しているのが、大宅壮一に言わせれば、マスコミに洗脳された、一億総白痴状態なのです。
核兵器は持てるけれど持たないと説明していたが、持てるという見解を一度でも出してしまえば後はなし崩しなのです。それは砂川判決と集団的自衛権の関係を見ていれば明白です。なんという首相が日本に居座っている事か。大人災災としか言いようがありません。フグの毒にでも早く当たらんことを乞い希いたくなります。
関連記事。
http://www.asahi.com/articles/ASJ41540ZJ41UTFK00K.html?iref=comtop_pickup_03
(寸評:案の定、取り上げたのは朝日だけです)
関連記事。安保協力見える形でと首相発言。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201604/CK2016040102000230.html
(寸評:平和という言葉を安倍首相の口からは聞きたくありません)
428.非武装中立が戦争を失くす。2016/4/5
民進、というより元民主の岡田氏に伺いたい。貴方は何故そうまでして消費増税をしたいのか。自民が消費増税延期などという姑息な理由で衆院選を打たないようにさせたいという気持ちは分かるし、それは私達も同じだが、増税すれば景気が悪くなると著名経済学者も指摘しているのです。何よりいまの総貧困の国民の生活がそれには耐えられないのです。まさか政権運営で失敗した素人政治家の野田前首相の悪政をかばうために、自分も民意を顧みないという事ではないでしょうね。消費増税といい、集団的自衛権の限定行使といい、民進(と自民・公明)は国民を裏切っているという点で、同じ穴のむじなです。私達は何故、消費増税を推進するこれらの政党に投票しなければならないのでしょうか。国民目線から、理由を分かるように説明して貰いたい。
それから武装中立の細野議員にも一言言いたい。いま武力紛争を回避する最善の策は、非武装中立なのです。武装が必要と言った途端に、軍拡競争が始まるのです。実際、今や被ばく国日本で核武装の議論が行われているのです。非武装を宣言するのには、相当な覚悟と勇気が必要です。安倍政権は日本を取り巻く安全保障の環境が変わったと、馬鹿の一つ覚えのように繰り返している。だから一国では自国の安全を確保できない、集団的自衛権が必要だと。ところが、有事に米国が日本を守ることには、他ならぬ米国民が反対しているのです。でも私が米国民でもそう思うでしょう。だって日本は経済大国なのだから、自分の面倒くらい自分で見させたらいいではないかと。小林節は自主防衛など幻想に過ぎないと言っていました。でも世界平和を真剣に実現しようと思うのであれば、自主防衛の段階を飛び越えてでも、一気に非武装中立に進むことが望ましいのです。そうでないと、日本の、そして沖縄の独立もありません。いつまでも米国にしがみついていれば、米国経済に、日本経済が骨までしゃぶられるだけなのです。
無論日本の事実上の独立など、米国が黙って見ているはずはありません。田中角栄や小沢一郎の時のように、ありとあらゆる汚い手を使って反米主義者を潰しにかかり、米国離れを阻止しようとするでしょう。金蔓であり、子分だからです。集団的自衛権は、米国の軍事負担軽減を目的にした仕組なのです。だから正しい意味で反米感情を高める為には、トランプが大統領になった方が長い目で見て、日本にとってプラスなのかもしれないのです。
世界の先進国で、唯一日本だけが非武装中立を唱えるとすれば、そのことがどれだけ大きな意味を持つのかを国民全に理解してほしい。それが地球を紛争のない世界にする最善の方法であり、また日本を米国の属国から独立させる方法でもあるのです。丸腰で立ち向かう勇気がないから、実際には宛に出来ないのに米国に縋ろうとする。その有様は、もはやみじめさを通り越して、情けないとしか言いようがないのです。
429.女子学生は風俗、男子学生は兵隊、これが美しい日本か。2016/4/9
・貧困で激増する女子大生風俗嬢。
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e6%99%ae%e9%80%9a%e3%81%ae%e5%a5%b3%e5%ad%90%e5%a4%a7%e7%94%9f%e3%81%8c%e5%a3%b2%e6%98%a5%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%81%ae%e8%b2%a7%e5%9b%b0%e3%81%af%e3%81%93%e3%81%93%e3%81%be%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%81%9f/ar-BBrvaFd?ocid=spartandhp#page=2
解説:安倍首相とその閣僚たちは、これでも日本には格差が無いと、また学費が高くないと言い切れるのでしょうか。保育園が足りないどころの話ではないのです。風俗というのは売春と同義なのです。自らの意志ではないのだから、従軍慰安婦と同じです。そこは苦界というくらいで、女性の人権が意味を成さない世界です。経営者、議員、高級官僚は、自分の親族が同じ境遇になっても、それでもなお、現在の日本の政治経済体制を肯定出来るのでしょうか。与党の政治家、富裕層、プチ富裕層「しかも彼らはトウヨでもある」に最も欠けているのが、他人の痛みを感じる力です。こういう自己中の人達が支配していれば、間違いなく日本は破滅します。何故なら彼らは私利私欲の為に、平気で日本を外国に売り渡す、というより売り渡してきたからです。集団的自衛権がその究極の姿です。自国民のことさえ思いやることが出来ないのなら、もはや国民でさえないのです。しかも彼らは本心をそのまま口にはしません。民主主義を信奉している振りをしてみせます。そして自分たちが民主的な方法で選ばれたと二言目には口にします。その必要さえないのに、彼らがそれを繰り返すのは、彼らが不安を感じているからに他なりません。というよりうしろめたいからです。彼らは福島も訪問します。中には、それさえしない無表情な閣僚もいますが。でも彼らの言葉のうわべだけで判断してはならないのです。何故なら、嘘をつくことに良心の呵責を感じてはいないからです。国会での発言を振り返るだけでも、それは誰にでもはっきり分かります。国民を騙すことなど造作もないとたかを括っています。安倍首相は、今は国民が騒いでいても、「馬鹿だから」国民はいずれ忘れると公然と豪語したことがあります。歴代首相の中でIQの低さを競う野田前首相も、同様の発言をしています。ここまで馬鹿にされて、日本の国民はなお沈黙するのでしょうか。今の日本の状況こそ、悪政の結果そのものではないのか。江戸時代の農家の娘の身売りとどこが違うのでしょうか。それでいてタックスヘイブンには日本の資産が50兆円もあると言われます。ブラック企業で話題になったユニクロの柳井の資産は1兆8千億。悪しき資本主義の国、日本なのです。安倍首相がピケティを批判するわけです。そう言えばピケティは、富裕層は専門家を雇えるので、節税でも有利だと述べていました。現在の政治・経済の仕組みでは、富の分配方法が明らかに間違っていると言わざるを得ないのです。真面目に働けば生きて行ける社会でなければ、もはや国ではありません。権力者たちが自分に都合の良いように作ったルールに縛られて、結果、奴隷にされる境遇にいつまで甘んじてゆくつもりなのか。何故豊かと言われる日本で、女子大生が身を売らなければならないのか。彼女たちを買っているのはプチ富裕層なのだろうか。どうする日本国民。これまでのように、意図的でインチキな選挙制度をそのまま放置して、日本と民主主義を不公平きわまる制度に委ねて大丈夫だと思う根拠は何なのか。そして大多数の国民が貧困にあえぐ実態を見て見ぬふりをし続けるのでしょうか。日本の政治を、自分さえ良ければという人達の手にゆだねるのはもう止めにして、自分達の足で立ち、自分の頭で判断すべき時に来ているのではないでしょうか。ついでに言えば、自民党が共産党を嫌悪し、恐れているのは、革命を否定していないからです。実際には有り得ないのに、保守政党が絶対に口にしようとせず、それでも内心で最も危惧し、警戒しているものが、国民の一斉蜂起なのです。であるならば、むしろ共産党は名前を変えない方が良いのかもしれません。右傾化政権に対する無形のプレッシャーになるからです。私はここで予言します。参院選で得票を伸ばすのは岡田率いる妥協の民進党ではなく、虐げられた国民達の怒りを代表する共産党の方かもしれないのです。
関連記事。資本の専制、奴隷の叛逆。
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2016031300013.html?iref=comtop_list_cul_b02
430.保育園建設と住民エゴ。2016/4/12
・住民の反対で保育園断念。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160411-00000094-mai-soci
高速道路の反対と同じです。千葉という土地柄もあるのかもしれないが、図書館や病院の前ではあるまいし、一言で言ってモンスター住民の、住民エゴです。深夜騒ぐ暴走族には怖くて文句も言えないくせにです。それに一日中庭に出て騒ぐわけでもないでしょう。悪しき個人主義であって、こういう場合にこそ、公共の福祉が議論されるべきなのです。一方で、自民党は軍隊や報道の検閲=高市某、の時だけ公共の福祉を持ち出します。団体や個人の権力の行使と、公共の福祉が同じ意味である訳はないのです。兎に角いつでも主役は国民であって、それも一部特権階級の幸福ではなく、多数の幸福が重要なのです。安倍首相を筆頭に、自民党の改憲議員の頭の中を一度覗かせてもらいものです。さぞかし蜘蛛の巣が一杯張っていることでしょう。
431.広島宣言。2016/4/12
・広島宣言、歴史的な一歩。
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%ef%bd%87%ef%bc%97%e5%a4%96%e7%9b%b8%e5%ba%83%e5%b3%b6%e8%a8%aa%e5%95%8f%e3%80%81%e8%a2%ab%e7%88%86%e8%80%85%e3%80%8c%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e7%9a%84%e3%81%aa%e4%b8%80%e6%ad%a9%e3%80%8d/ar-BBrCr8y?ocid=spartandhp#page=2
関連記事。ケリー長官、原爆資料館、胸えぐられる。
http://jp.reuters.com/article/g7-japan-kerry-idJPKCN0X80TL
これで岸田は歴史に名前が残ります。安倍も野田も、どういう政治をすれば歴史に名を留められるかが、まるで分かっていない。核は持てるが持たないとは、どういう神経なら言えるのだろう。核は持たないのではなく持てないのだ。何故なら人類には悪魔の武器を持つ資格も使う資格もないからです。たったひとつの例外は小惑星の接近、即ち人類を救う為に使われるときだけです。ダイナマイトを発明したノーベルは、それが人間の殺傷に使われるのを見て心を痛め、罪滅ぼしにノーベル賞を開設しました。原爆を発明したオッペンハイマー等には罪の償いの感覚はないらしい。ライフルを発明したウィンチェスターでさえ、罪の意識から、建て替えを永遠に続けなければならない幽霊屋敷をサンノゼに建てました。シリコンバレーには何度も行きましたが、ここは有名なお化け屋敷なので、一度も訪問したことはありません。
432.パナマ文書。2016/4/12
パナマ文書がどういうものかご存知でしょうか。以下はTVの報道番組の受け売りですが、タックスヘイブン〈無税天国〉のパナマの法律事務所が、顧客との間で交わしたメールやFAXの膨大な集合体だそうです。基本はタックスヘイブンに会社を登記したいが、どうすれば良いかのアドバイスを求めるといった内容です。内容は基本的に違法ではないが、誰が、どういう目的でペーパーカンパニーを作ろうとしていた、或は実際に作ったのかが問題なのです。母国で納税していれば、実体のない会社を海外に作る必要はありません。節税とは名ばかりの、脱税に限りなく近い行為だから問題なのです。資産を有する者の倫理感の問題です。しかもタックヘイブンは、パナマだけでなく、おなじみバミューダやバージン諸島、ドバイをはじめ、世界中に散らばっており、その数20や30ではききません。パナマだけでも3000兆円の資産があり、世界全体ならどれだけになるのか見当もつきません。今回のパナマの事例では、日本人や日本企業の数は400件で、政治家の名前も違法性のあるものも見当たらないと言われていますが、財界ではセコムの創業者二人の名前があるそうです。これでは絶対にセコムなど使う気がしません。ユニクロで買う気がしなくなったのと同じです。今回情報を公開した弁護士の国際組織は、調査の範囲を拡大するそうですので、結果が楽しみです。日本の政治家や富裕層の名前が取り沙汰されるのも、時間の問題でしょう。
関連記事。租税回避、透明化に期待。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016041100724&g=eco
433.バッサリ、いけいけ。2016/4/13
週刊誌の記事を御紹介します。ちなみに著者の意見に私は100%賛成です。
週刊朝日(4/1付)室生佑月 しがみつく女(351)から
「バッサリいけいけ」
あっという間にもう3月。夏の参議院選も間近だ。 今回は良いニュースを一つ、悪いニュースを一つあげる。まず、良いニュースから。
共産党宮城県委員会と民主党宮城県連は話し合いを重ね、参議院選選挙区候補を民主党現職の桜井充氏に一本化することで纏まった。共産党の岩渕彩子氏は立候補を取り下げ、比例候補となる。
纏まるに当たって、「政策協定書」というものが作られた。
その内容は、多くの有権者が望んでいたもの。
(l) 立憲主義に基づき、憲法違反の安保関連法廃止と集団的自衛権行使容認の7・l閣議決定の撤回を目指す。
(2) アベノミクスによる国民生活の破壊を許さず、広がった格差を是正する。
(3)原発に依存しない社会の早期実現、再生可能エネルギーの促進を図る。
(4) 不公平税制の抜本是正を進める。
(5) 民意を踏みにじって進められる米軍辺野古新基地建設に反対する。
(6) 安倍政権の打倒を目指す
ずうっと、ずうっと、それで纏まってくれと声を上げている人は、多くいた。たったこれだけのことに、どれだけ時間がかかるんだか? いやいや、でも纏まったんだから、文句いわない。ほんとうによかった。てか、宮城県以外の県はどうなってる?
逆に悪いニュースもあった。
ここに来て、元民主党代表の野田佳彦さんが、3月3日の連合・春闘決起集会で野党共闘に水を差すような発言をしたよ。
「一番(私の)足を引っ張った(小沢)元代表さえ来なければ、あとは全部のみ込もうと思っている」「方針が決まってもゴチャゴチャいうのが民主党の悪いクセだ。一番ゴチャゴチャ言ったのは(小沢)元代表だ」
だってさ。
ええかげんにしいや!
ゴチャゴチャいってるのは、あんただがね。はんかくさい男だよ(全国からの怒りの声が届くよう、わざといろんな地方の方言で怒ってみました)。ついこの間もこの人、テレビ番組に出て、消費税増税の大切さを語っていたし。
社会福祉費が増えつづけているのはわかるけど、なぜそれを消費税増税だけで補わなきゃならない。莫大な防衛費を削ればいいじゃん。シロアリ退治はどうなった? 格差が広がってしまった今、消費税増税はギリギリの暮らしをしている人々をさらに痛めつけるだけ。反対だといって党を出た小沢さんのほうが正しかった。あたしからすると、野党共闘を邪魔する野田さんがシロアリなんですけど。
さあ、民主党代表の岡田さん、大鉈を振るう場面ですよ。リーダーシップを見せてくれ。
元首相の野田さんを、バッサリ切ってしまったらいかがでしょう?
あたしだけじゃなく、野党共闘を願っている人間は、みなそう思っているはず。
バッサリ、いけいけ。
2016.4.1
むろい・ゆづき 作家。1970年、青森県生まれ。テレビ・コメンテーターとしても活躍。
小沢が作った民主党を、仙石と管と野田と海江田と岡田が完膚なきまでに叩き潰してくれました。でも彼らが潰したのは一野党政党ではありません。平等で、清潔で、リベラルな政治を望む国民の唯一の希望を、個人的な権力欲だけで潰したのです。その罪は正に「万死に価する」ものです。
434.お役人を信じて良いのか。2016/4/6
私は官僚の能力と良識を信じる(というよりそれが戻る可能性を信じる)者の一人ですが、最近の政権の嘘のつき放題、暴走ぶりを見ていると、いささかその自信がぐらついています。即ちあれだけ好き勝手に暴走できるのは、行政機関(省庁)の暗黙の了解どころか、支援がなければ、絶対に出来ない事だからです。しかも民主政権の時に、現野党の大臣たちが、どれだけ、あからさまにお役人たちに反抗され、脚を引っ張られたことか。私は今でもその様子を鮮明に記憶しています。ということは、安倍政権の悪政には、行政組織が大きく関与しているという予想が成り立つのです。無論、行政機関は時の政府の下で働く以上、政権の指示に従うのは当然であって、そのことを非難するつもりは毛頭ありません。いかに欺瞞に満ちた選挙であっても、それで選ばれた国民の代表です。それでも明らかに先行している、即ち政権をリードしていると感じる時が余りにも多いのです。そういう時は、特定の政党から中立であろうとするスタンスが全く感じられません。この行為こそ、それこそ電波停止の対象だと思います。行政のそういう「偏向=この場合は右傾化」ぶりに失望し、日本の将来を憂慮しているのは、あながち私独りではないと思います。
435.ネオナチの台頭に御用心。2016/4/7
・放送法順守を求める会がスポンサーに圧力。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016040600866&g=soc
(寸評:放送法の目的は、放送局を縛ることではなく、その逆です。政治権力が放送事業に介入し、圧力をかけることを防止したものなのです。なので、いまこの怪しい団体がしている事こそ、放送法違反なのです。アベ・ユーゲントかヘイトスピーチ集団か。それとも単純に高市に応援団がいたという事なのか。いまではまともな右翼はきちんと勉強しています。感情的で短絡的な集団が、実力と言葉の暴力で暴れ回るようになれば、日本も戦前の状態に戻ってしまいます。こういう人達が不祥事を起さないよう取り締まるのが公安のお役目でしょう。日本版ネオナチの台頭など、洒落にもなりません。これも民主主義、倫理観、社会正義の欠場した某保守政権が、日本の社会にもたらした、負の社会現象なのかもしれません)
436.マスターズの世界。2016/4/10
昨日の、マスターズのエキジビジョン、パー3コンテストを見ました。ジャック・ニクラウス(米国で実物と目が合ったことがある)、トム・ワトスンなどの懐かしい姿も見られました。ゲイリー・プレーヤーがホール・イン・ワン。但しこの日だけでホール・イン・ワンは7個。内2つは同一人物による連続。難しいオーガスタのコースです。並のプロでできることではありません。私も現役時代にはゴルフに入れ込んでいた時期があります。最後まで、どがつく下手でしたが、ゴルフの楽しさを教えてくれた当時の上司、F社の鳴戸副会長には、今更のように感謝の念を持っています。私も減益を退いてからは、ゴルフと全く縁がなくなりましたが、熱中していた日々がいとおしく感じられます。男子たる者、一度はゴルフを経験するべきです。そこには日常生活では絶対に経験できない別世界が広がっているからです。
追記1
マスターズから目が離せません。ハイビジョンでマスターズを見る、これほどの贅沢はありません。しかも日本人が優勝を狙える位置にあるなど、以前なら考えられないことです。また今回のTBSの中継で良いのは、解説者が良いことです。中島常幸と芹沢で、特に芹沢が良い。解説者は造詣と人柄が大事です。尾崎兄弟や青木は、日本でゴルフが普及する一助にはなったかもしれないが、ゴルフがゴルフたるべき品格に相応しい選手とは到底言えませんでした。はっきり言えば、賭けゴルフの世界の人達(青木を除く)で、日本のゴルフの品格を貶めていたと言っても過言ではないと思います。権力に荷担して、日本のジャーナリズムを骨抜きにしたナベツネの下品さに通じます。そういう日本のプロの中で、この二人が残ったのは、人格という意味でも当然なのかもしれません。なお有名な解説者の戸張捷も、嫌みたらしく、解説に出てくるとチャンネルを回しています。別の意味で日本のゴルフの品格にはマイナスです。どや顔の解説など、誰も見たくはないからです。マスターズで気に入らない事が一つあるとすれば、それはあの気持ちの悪いテーマソングです。
追記2
松山は7位、期待のスピースも連続池ポチャで大崩れ。しかも4日目は松山のスタート時間迄まで3時間も、関心もない選手のプレイを見せられました。良いことばかりではないということです。
437.不愉快な人々。2016/4/13-5/7
ビート・タケシが馬鹿野郎と怒鳴る日清のCMが中止になりました。中止になったのはタケシだけが原因ではないが、タケシももう名声も蓄財も十分でしょう。そろそろ引退を考えたらどうか。ならば所と、さんまですか。彼らは貴方の様な、庶民の振りだけをする有名人ではなくて、実際に国民目線なので、今しばらく頑張ってほしいと思います。タモリには「いいとも」に闖入してきた安倍首相を手玉に取ったという実績もあります。さらば安倍首相のお友達、ビート・タケシよ。貴方はもう賞味期限切れなのです。なんでしたら、ツッパリバーサンの和田アキ子と、キレジジーの梅沢冨美男、真正馬鹿の蛭子能収もおまけに付けときますよ。つい本音が出てしまいました。ところで、私はタケシがTV出演しなくなっても、少しも困らないし、寂しくもありません。
以下も画面に出た途端にチャンネルボタンに手が伸びる、衆愚の時代の徒花、というより毒キノコです。但し意見に個人差があることは言うまでもありません。
蛭子能収
いわゆる天然なら善意がある。しかしこの人には善意どころか、常識もなければ、周囲に対する配慮もない。NHKの生番組でも大幅に遅刻しても悪びれることもない。家族に乾杯でも市民に対して暴言の数々。天然と、愚かさと傍若無人さは違う。人が良さそうに見えるという事と、人が良いのとは全く別物なのだ。
加藤浩次
声が悪くてルックスもさほどではないというタレントは他にもいる。笑福亭鶴瓶しかり、明石家さんましかり。でも彼らには人生経験から来る持ち味や人柄、社会的な常識がある。加藤にはそれが殆ど感じられない。直ぐ切れることを売りにするお笑い出身で括る事は出来ない。しかしニュース番組が何故彼でなければならないのかが分からない。ナベツネの引きでもあったのだろうか。加藤に限らず、基礎的な知性と適性を欠くタレントが、ニュースのコメンテーターやMCで頻繁に登場する理由が分からない。日本のメディアの質が低いと言われる一つの原因ではないのか。
高須克弥
病院の宣伝でさえない、全く個人的なCM。主題歌が流れ、ヘリに乗って登場。自画自賛のCMを押し付けられる視聴者こそいい迷惑。女流漫画家におぶさって本の著者に名がないと駄々をこねる。売名に対する異常な執着心。絵に描いたような自我肥大。これだけ荒いカネの使い方が出来るという事は、整形ビジネスが暴利の温床にでもなっているのだろうか。
松本人志。
自分がお笑いだということを認識しているし、島田紳助を評価しているのも良い。エッセイもそれほど悪くはない。ところが最近の思い上がった言動はどうだ。政治への野心も丸見えだ。しかもあの仏頂面に、茶髪、無精ひげで、好印象を持てと言う方が無理だろう。制作した映画も後味が悪い。自我肥大と自己否定の目まぐるしい交錯で、視聴者が振り回されている。人生経験だけで世間を判断する事自体、無理だという事になぜ気が付かないのだろう。百歩譲って、未完成というところか。
梅沢冨美男。
たった一曲で良くここまで持たせた、としか言いようがない。というより、これという長所がなくても、なんとか生きてゆける日本の芸能界というはつくづく不思議だと思う。すぐ切れるだけが売りのキャラでは、加藤浩次や竹山と変わらない。舞台俳優なら、せめて観客を唸らせるような演技でも心掛けてみたらどうだろう。
小藪千豊。
多分才能はあるのだろうが、いかんせん見た目戸言うより目つきが悪過ぎる。そういうキャラが必要な場面で活躍してほしい。自分が他人に与える印象というものにもう少し謙虚になるべきだろう。これは先の二人についても言えることだ。但し小藪の場合は、ルックスより一層不快なのが、怒鳴るような話しかたと悪声だ。あの顔、あの声が画面に出ると反射的にチャンネルが切り替わる。
438.衆愚ではないはず 2016/4/22
みのもんたが自身のツイッターで、熊本の地震では教訓が生かされていない、自衛隊はもっとしっかりやってほしいと書いたら炎上した。自衛隊も一生懸命やっているという意見は一部その通りだが、教訓てどんな教訓だという噛みつき方は完全におかしい。災害のことがまるで分かっていない。大きな揺れが2回来たから1981年の耐震基準では足りなかったという理屈は一見正しいようではあるが、311の本当の教訓は、災害では想定外が起こり得るという事ではなかったのか。もっと言えば自衛隊の初動だって決して早いとは言えない。個々の自衛隊員は身を粉にして働き、実際に被災者から大いに感謝されている。でもここでは個々の隊員の活躍のことではなく、防衛省という組織としてどうなのかを論じているのだ。311の時と違って、切迫感や緊張感が強く感じられないのだ。「見るに見かねた」米軍が手を貸そうと言い出したことが何よりの証拠ではないのか。外国に先に言われてしまったのだ。更に酷いのは安倍首相の対応で、TPPを優先した。国民は倒壊した学生寮の、閑散とした人手の足りない、救出現場を「民放」(NHKではない)の同時放送で目の当たりにして、どうすることも出来なかったのだ。
ネット民主主義に期待して始めた本HPだが、こういう悲惨な「世論」形成の状況を観るにつけても絶望的にならざるを得ない。今やネットが無責任なデマや誹謗中傷の温床になっているように見える。そういう意味では「日本死ね」も決して褒められた方法ではない。より真剣にまた正攻法で問題に、しかも地道に取り組んで来た人達の努力を一種で吹きとばしてしまうからだ。日本国民は感情的に叫ぶことは出来ても、ロジカルな議論は期待出来ない国民なのだろうか。それとも「日本的な」民主主義の政治手法の限界と、現政権の暴走に対する絶望感がそうさせているのだろうか。いま何が怖いと言って、そういう感情的な心的風景を背景にしてナチスが生まれ、日本の軍部の暴走が始まったという歴史を我々が体験していることである。深刻な言い方をすれば、市民による民主主義が、衆愚による全体主義にとって代わられる瞬間を、我々は目撃しているのかもしれないのである。
日本の精神的風土に、野坂が言うように、戦前のそれと同じものが広がり始めていることを感じざるを得ない。だから私はツイッターはやらない。言うまでもなく冷静で良識を備えた人も多いが(そうでなければ現状、歯止めのない=政治もメディアも、日本はとっくに崩壊している)、残念ながらそうでない人もまた多く、そういう人達に個別に応対して、神経をすり減らす時間も体力も、私にはもう残っていない。
衆愚とはなんと失礼なと思う方もいるだろう。ならばもっと怒りを露わにしてほしい。口でこそ言わないが、迎合主義のメディアに扱いやすい大衆としてあしらわれるなど、あってはならないことなのだ。大衆はもっと怒るべきなのである。
(追記)2016/5/13
米のトランプの優勢を見るまでもなく、世界中が危険な衆愚政治の時代に突入しています。衆愚政治が危険なのは、利他主義でなく利己主義であり、ゆえに自国の利益が優先され、ナショナリズムが台頭し、国と国が利権を争い、それが戦争に発展するからです。日本は大戦の教訓からまずそれを学ぶべきなのです。軍部の独裁だけが大戦の原因ではありません。世論に操作される感情的な大衆の存在が大きな要素です。豊富な情報と、冷静な市民意識に支えられた合理的な民主主義が存在していなかったことが、最大の問題だったのです。衆愚の国(例えば現在の米国)では、平等の概念も、基本的人権もないがしろにされ、カネだけがすべてになります。
439.全体主義と日本のメディア 2016/4/28
・三菱自の客離れ深刻。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160427-00050084-yom-bus_all
関連記事。日本の報道の自由。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20160427-00057111/
解説:再三書きますが、本件は別の意味で重大な問題を含んでいます。しかも誰一人そのことを指摘する人がいません。先ず本件は安全とは直接に関係のない分野です。しかも燃費のごまかしは、今回は意図的=悪質、である事を別にしても、およそ全てのメーカーがほぼ公然とやってきたことでもあります。従って、これは一種のバッシングです。特に経営が硬直化している日産には、他社を批判する資格などはないのです。無論、暴走を重ねており、そのくせ熊本地震の初動で躓いた安倍政権は言うまでもありません。
私が本件で本当に警戒しているのは、一度バッシングが始まると、猫も杓子も寄ってたかって攻撃する側に回るという哀しい国民性です。帝国陸軍万歳と旗を振った人達から少しも進歩も学習もしていないのです。付和雷同、そして人間性と品格の欠如です。政権が矛先を向ければ、我がちに従う様は、飼い主に従う犬のようでもあります。これは客観的に見れば、明らかに全体主義です。即ち日本全体が、政官メディアが演出するシーンが全てだと思い込まされて、反対意見など全く存在しないかのようです。それこそが報道の自由が72位という惨憺たる日本の報道の元凶ではないのでしょうか。
政権の圧力を跳ね返し、国民に代わって権力を批判することが本来の報道機関の役割です。悪質なNHKのケースでは、原発と地震の関係の報道を強権で止めるという暴虐ぶりです。即ち保身の為には、政権に不利な情報は報道を止める。それは報道の私物化です。他のメディアでも、国連の指摘があっても、それを大きく取り上げるは愚か、自分達に都合の悪い部分は意図的にスルーしてしまう。驕るなマスコミと言いたい。いまあなた方がしていることこそ、軍部の片棒を担いでいた戦時中のメディアと寸分違わる事がないのです。
政権への配慮が何よりも優先するメディアなど、民主主義の国には最も不要な粗大ごみです。ゴミだから悪臭を放ちますし、その最たるものが籾井会長です。おそらく自分がジャーナリズムの品位を傷つけているという自覚すらないでしょう。似た様な風貌であっても、下ネタ専門のケーシー高峰の方が、籾井に比べればまだましです。比べられたケーシーこそいい迷惑というものでしょう。NHKの料金不払い運動があれば積極的に参加したいし、籾井が辞任するまでは、一円も払いたくありません。ナショナリズムと政権への偏向著しいNHKや保守系メディアに情報を依存していると、近い将来本当にとんでもない事になります。情報源を広く保つことが、自分達の生命と財産と自由を守る必要条件になりつつあるのです。
それにしても何故こうも若い世代=私から見てですが、が安易に右傾化してしまうのでしょう。確かに権力側、既得権側についていれば安心出来るかもしれない。でも彼らは非情です。というより資本主義そのものが非情なのです。資本または資産を持たない国民は、それを持つものと決定的に違う階級であり、存在のです。自分は真面目に働いているのに、気がついたら貧困層になっていた。そういう事がいつでも起こり得るのです。特に今は戦後で最も労働者の権利が軽視されている異常な時代です。富の再配分を行うのが政治の役割なのに、それがまともに機能していない。
富めるものに手厚く、困窮する者には冷たい。それは福祉国家ではないということです。その格差を批判したピケティは日本では排除されました。いまの日本の政治経済の仕組みでは、豊かな暮らしどころか、生存権でさえ保証されてはいないのです。だから皆で仕組みを変えて、既得権者から権力を国民の方に取り戻さなければならないのです。被雇用者である限り、明日は路頭に迷うかもしれない。それが日本=に限らないが、の現状なのです。
440.国民軽視は民進党も 2016/5/4
参院選が近づいています。私の住んでいる24区の民進党の候補者、これでもかという生半可な経済の知識を振り回すだけのアマチュアで、肝心かなめの国民の視点を持ち合わせていません。これが野党の統一候補ですか。それほど人材がいないのでしょうか。民進党が国民を見くびっているとしか思えません。第二自民党の民進党に馬鹿にされるくらいなら、私は人物さえまともなら、保守系候補に投票するでしょう。政治は政党ではなく、人物が大事だからです。下記の記事にあるように、細野まで共産党と政権は組まないなどと言い出しました。それを何故この時期に言わなければならないのか、理解に苦しみます。国民は野党の結束を願いこそすれ、対立など望んではいないからです。自民の度重なる、いわば敵失の山積で、なんとか野党が有利になり(言っておくが民進はただの一点も自分では取っていません。全てが敵失です)、やっとここまできたというのに、最後にオウンゴールとは、空いた口がふさがりません。辞めてほしい民主党の幹部、岡田、枝野、野田に今回細野が加わりました。私は納得出来ない候補に投票するくらいなら、積極的棄権(へのへのもへじを投票用紙に描く)しようかとさえ思っています。民進党の頭の固い驕った幹部たちよ。私は君達などには全く期待していないのです。なぜならあなた方は「私より愚かで、素人の私より民主主義の何たるかを理解していない」からです。そんな選択肢の無い状況であっても、それでも私達国民は、安倍政権の民主主義を踏みにじる独裁と戦わなければならないのです。それだけ切羽詰まっているというのに、民進党には期待することができない。税金の無駄遣いは自民党の腐った議員たちだけではありません。そもそも国民軽視は自民党議員だけではないということでもあるのです。
関連記事。細野が選挙協力否定。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016050400045&g=pol
関連記事、憲法改正議論進まず。野党内でも、改憲・護憲。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016050200606&g=pol
(寸評:改憲派は早く自民に移籍を)