「オンライン・オピニオン」


「沈黙」
「報道の自由度」
「鬼城」
「ケアの語り方」
「患者の発言阻止」
「規制法自公案」
「河村の発言」
「75歳以上が2千万人」
「つばさの党とあおぞら銀」
「馬場・麻生・黒川」


2521.沈黙 5.5

 5月3日のNHKBSの「パクス・ヒュマ−ナ」は、NHKでなければ制作出来ない番組でした。最初に十字軍の暴挙を取り上げ、200年続いた戦争の発端が、時の教皇ウルバヌス2世の、聖地エルサレムを奪還せよ、そのために異教徒を殺戮せよという命令でした。宗教の最高位置にある者が殺人を命じたのです。前半のレポーターは佐々木蔵之介です。なおこの番組、将来再放送があっても、特に後半(濱田岳)のルアンダ虐殺は正視に耐えないので、18歳未満は視聴をご遠慮ください。
十字軍と時の教皇の無理な理屈(むしろ屁理屈=ネタニヤフと同じ)を見れば、宗教は常に神の側にあるわけではなくて、即ち宗教や信仰の主役=責任が、人間であることが分かります。神を自分達の都合のよいように担いでいることになります。
遠藤周作の名著「沈黙」では、長崎に来た宣教師が、神に救いを求めても、神は何も答えない(すなわち沈黙)、そして老若男女のキリシタンの信者が処刑される小説です。この小説が言いたいのは、それでも信仰が存在し、意味があるという点です。人間が困っていても、奇跡を起こすどころか、神は何もしてくれない。ただ黙って側にいてくれるだけなのです。無論なんでもご利益を要求されたらたまったものではないでしょう。宗教は求めるものではなく、与えるものなのでしょう。
十字軍の暴挙も、それを始めたのは人間であり、目的は占領です。神は無益な殺戮を止めようとはしなかった。番組中でも紹介されましたが200年の戦争(侵略)の途中で10年間の奇跡の平和の期間があり、それを実現したのは、イタリア側と、イスラム側の代表の、相互の尊敬と理解です。
この番組の結論は、戦争を当たり前にしてはならないというものです。
私はガザで民間人を虐殺する(しかもその目的が自分の地位の保全)、イスラエルのネタニヤフに、天罰が下ることを切に望んでいますが、天からの怒りの雷は落ちて来ないでしょう。なぜなら神は人間の行為には介入しないからです。戦争を始めるのも、止めるのも、人間です。そしてそれを止めるように、人間に働きかけられるのも、また人間なのです。
関連記事:武力で平和はつくれない。元イスラエル兵の講演。
https://www.yomiuri.co.jp/local/mie/news/20240503-OYTNT50156/


 2522.報道の自由度 5.5

・歴史は韻を踏む。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240504/k10014436761000.html
コメント:5/4NHKの朝7時半のインタビューですが、私も見ました。この記事は必見です。しかもインタビューアーは、NHKでも教養と品格が高い、渡邊美佐子アナです。有X等とはレベチです。

・報道自由度、日本70位。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024050400294&g=int
コメント:なぜなら日本には本物のジャーナリストが殆どいないからです。今いるのは、政府や大企業の提灯を持つ、サラリーマン記者と、報道の理念も理解出来ない、少なくともそれを実行する意欲が無いとしか思えないメディアの経営者(NHKの恥ずべき歴代会長と、同じく御用記者)だけなのです。実はもう一つ大きな要素があります。それはとりわけ日本ではメディアの影響力が異常に大きいことです。TVが放映することは、何事でも無条件に真実だと思われる。芸能人のMCの意見が世論だと誤解される。これは発展途上国でよく見られる現象です。
加えて日本だけの特徴は、芸能人がニュースショウの司会(山里、中居、ヒロミ、恵、タケシ、和田、神田)やコメンテーター(長嶋、竹山、劇団ひとり)を殆ど独占している事です。彼らが基礎的な知識、中でも民主主義と歴史に関する教養を備えている保証はどこにもないのです。しかし実はこれは政治家についても言えることで、安倍・麻生に至っては、出身校や成績に疑問符がついていますが、誰も(敵にしたくないから)それを表立って指摘しません。
とはいえ勉強は学校だけではない。死ぬほど本を読むことでも勉強はできますし、そういう努力(もしやっていれば)は評価しますが、大事な事はその後に議論をすることなのです。それが出来るのが学校(教師、学友)なのです。
学歴が無くても、良識があり、一生懸命やってくれれば未だ救いもあるが、ため口は当たり前、中にはハワイで休暇を取る為に、番組を欠席したり、ドタキャンする者もいます。一方で、高学歴を売りにする者にも、いわゆるEQ(心の知能指数)は大丈夫かと思わせる人がいます(成田、古市、ひろゆき)。
一方で、MCを替える事には局側も相当な抵抗があるらしく、やっとサンデーモーニングの司会が関口から膳場に交代しました。ではリベラルならいいかと言えばそうとも言えず(関口もリベラル)、田原等はかなり頭が堅くなっており、もはや(笑点の木久扇のように)老害と化しています。一国民の立場で言えば、早く池上が交代して欲しいところです。
なおNHKもバラエティ番組で時々意味不明な事をします。クラシックTVでは清塚の他に鈴木愛理がMCを務めているが、人柄はともかく強烈な違和感があります。先日の番組では、もはやアイドル番組と化しており、クラシック愛好家の為の番組ではなくなっていました。だから私も最近は見るのをやめました。
アイドルや芸人が、人気だけで、どんな番組でもこなせる訳ではないのです。だから悪いのは出演者(名前を引用した全ての人達)ではなく、むしろ(局側の)ミスキャストであり、本人の(自分は出来るという)思い込みなのです。人選の責任は、人柄や人気だけでなく、価値観や教養レベル(IQ,EQ)まで正しく評価してから、採用を決めるTV局側にあるのです。
従って悪いのはメディアであり、それこそが70位の大きな要因だと思います。右か左か以前の問題なのです。とは言えフジサンケイと日テレに至っては、政治的な右寄りの傾向も顕著です。
だから政権も、左寄り(私から見ればむしろ中道)のメディアの報道にはあからさまに(元菅官房長官等)干渉したり、自分の言う事を聞く、超保守で独裁的な会長を据えて、NHKを支配しようとしてきたのです。これも70位の大きな理由でしょう。放送局の占拠は、クーデターで軍部が最初にすることです。それは大衆の批判を封じ込めるためです。そういう国では報道の自由度はゼロで∞位です。骨太の日本等と言いますが、現状では軟弱なメディア自身がまず骨太になって、政治の圧力に耐えて欲しいと思います。
この際、もっと言いにくい事を言わせて貰えば、視聴率という数字を媒介にした視聴者(=国民)の民度が低い、もっと言えば教養と政治的信念が足りないからではないでしょうか。政治と財界の権力者たちは、大衆にはあの程度のモノをあてがっておけばいい(玉川徹は排除)と考えている。むしろ考える習慣のついた大衆は彼らには目障りなのです。それが無教養で、正しく批判する事が出来ない、「不適切」な芸能人をMC(コメンテーター)に起用する本当の理由ではないのか。ならば「大衆である」我々は、それを拒否するべきなのです。クズのような、腐った(金髪の)タレント(失礼、あくまで比喩です。気にしないで。全ての芸能人MCがクズだとは言っていません)を、我々は必要としていないと、はっきり言うべきなのです。
だからこそメディアを批判するメディア又は存在も必要なのです。

・改憲、先送りできない、首相。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6499924
関連記事:改憲機運高まっていないが7割。
https://digital.asahi.com/articles/ASS4Q218MS4QUZPS01TM.html?iref=comtop_7_04
コメント:百歩譲って岸田が(側近を含めた)誰かに言わされているとしよう。それでも国民の大多数が改憲は必要ないと感じているのだ(面白いことに読売の調査では逆の数字が出ているが、これは設問が違うため。世論操作も甚だしい)。我々戦後世代が憲法と聞けば、平和を連想する。ところが自民党の右派諸君は、憲法と言えば、改憲、非常事態条項だと思っている。国民の権利を守り、国の干渉を制限する為に作られた法律なのに、それを尊重するどころか、(自分達が国を好きなようにしたいので)邪魔だと言わんばかりである。だからこそ、国民は、人権、自由、福祉、平等の為に、憲法を死守すべきであって、気安く修正や変更に応じる訳にはいかないのである。時代が変化しているので、憲法が変わるのは当たり前だという、浅はかな市民もいる(街頭インタビュー)ことには呆れるが、普通の法律と違って、憲法はその精神を変えずに、いかに継続するかが重要なのだ。しかも保守派は、二言目には米国に押しつけられたというが、彼らが反米なら、なんで米国の原爆投下は良くて、平和憲法は悪なのか。米国の足(またはKETSU)を舐めているのは、むしろ保守と超保守ではないのか。その論理は全く逆であって、むしろ敗戦で「おしつけられた」平和憲法だけが、米国が日本に与えた本当に有意義な政治的遺産なのである。

・米大統領発言に日本政府残念。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240504/k10014440261000.html
コメント:国民は残念とは思わないだろう。なぜなら本件に関してはバイデンの方が正しいからだ。移民を増やさないと日本経済がもたない。肌の白い、或いは黒い日本人がいたっていいではないか。最近の政府の発想の右傾化(大日本帝国)には戦前を髣髴とさせるものがある。安倍が存命ならもっとまずい話になっていたかもしれない。ちなみに黒田前日銀総裁が叙勲されたのには驚いたが、米国に行って演説して、緩和を中止したのは正しいとは、どの口が言うのか。黒田バズーカの後始末で、どれだけ多くの企業や国民が苦労していると思っているのか。正に他人事だ。そのような無責任な官僚を登用した安倍こそ批判されるべきである。叙勲どころか、収監が相応しい。それにしても、今回の外遊ほど虚しい首相外遊は滅多にない。

・金利のある世界じわり。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024050300402&g=eco
コメント:安倍・黒田で強行に進めた無理筋が、ついに転び始めた。暗愚な二人が招いた国家的災厄。

・支持率が上がらなければ、ライバルを蹴落とせばいい。岸田。
https://news.yahoo.co.jp/articles/88ee6649f89146b2ff307ba0d8cea692b162e44e
コメント:史上最低の総裁再選戦略。なるほど日本の政治がまた怪物を一人作り出したわけだ。しかもこの戦略は、小池知事も飛びつきそうだ。その時は多分文春を利用するのだろう。

・国が殿さま、自治体は家来。デニー玉城。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/323697

・シールズ元メンバーは、今も国会前で叫び続ける。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/325085
コメント:リベラルな国民の希望の星です。



2523.鬼城 5.7

都庁の庁舎に毎夜プロジェクションマッピングが投影され、これを都内の観光の目玉にしたいようですが、3つ問題があります。まずプロジェクションマッピングは特に目新しいものではなく、海外でも国内でも、観光地では既に実施されていること。ラスベガスに至っては巨大なドームがあります。都内のどこかで、企業がやるのは自由ですが、敢えて公費で都庁に投射する意味が今ひとつ理解できません。何よりその開発費に7億円掛かったことです。小池知事にとってははした金かもしれないが、我々都民の感覚ではそうではありません。実際に批判の声も上がっています。
・予算7億円の妥当性は
https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20240319a.html

問題のある乙武を担いで15区の補選に臨んだ知事は、15日の選挙期間中、9日間応援に入りました。でも敗退し、しかも惨敗の5位でした。

最近、小池知事の最側近の小島が、文芸春秋で、小池知事の経歴詐称を告発しており、このテーマは二番煎じだし、今言う必要があるのかとも思いましたが、読めばなるほどと思うことがありました。それも詐称よりも、我々都民に直接関係のある事柄です。詐称事件についても、少なくとも小島が嘘を言わなければならない理由は見当たりません。なぜそれがいまかというと、嘘をつくことに抵抗がない政治家が、都知事選で再選されるようなことがあってはならないからだと小島は言っています。

目立つことをしたい、大衆の人気取りの機会を最大限活用したいという、執念(と妄想)に似た、過大なまでの自己顕示欲が、小池知事を突き動かしているように感じます。最近ではフォーミュラeという電気自動車の公道レースが有明で開催されました。無論開催したのは国際自動車連盟で、東京都ではありません。しかも豊田章男ならともかく、都知事がレースや車に関心があるとは思えない。それでも岸田迄担ぎ出して挨拶に登場。しかしこればかりは特殊な世界であって、一般人が盛り上がるようなものではありません。人気取りにはあまり向いていないイベントです。誰でも知っている鈴鹿やモナコとは違います。従って都民の関心は限りなくゼロに近く、報道も殆どありませんでした。要は売り込みの機会としては、お門違いだったということです

目立ちたがるという点では、もはや病気に近いものがあります。例えば岸田が子ども手当を言い出したが、その発表の前日(!)に子供一人5千円の支給を言い出した。しかもその思い付きの費用を負担するのは都民なのです。国(先行)と都と、何故二重に手当てが必要なのか、納得できる説明はないのです。
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/hoiku/65107/
都知事の見栄の為に都民の税金が使われるという、最悪の政策です。

自分が目立つためなら手段を選ばない。人の顔を潰すなど朝飯前。そうやって、世話になった人々(エジプトと自民党)の、プライドと面子をどれだけ踏みにじってきたことか。良心の呵責という言葉はこの人の辞書にはないようです。仁義もなければ正義もない。何より許せないのは弱者に対する思いやりが極めて薄い事です。

見え透いた背信と非礼は、自分には見せ場を作って売り込むことしかできないことのコンプレックスの裏返しかもしれません。他人は自分に良くしてくれて当たり前。それは彼らが進んでやったことで、恩義に感じる必要はないと。

都民に直接関係のある政策で言えば、例えばコロナ対応があります。昼間都内の職場で働く人も、夜は埼玉や神奈川の家に帰る。だから首都圏の対策は一体で考えなければならない。医療機関しかり、ワクチン接種しかりです。ところが東京都(知事)にはその発想はなかった。連携はなく、野戦病院も作らなかった。その代わりにやったことは、レインボーブリッジのイルミネーションで、それも大阪の通天閣の模倣でした。一方で、(傍若無人で理不尽な)厚労省に対抗し、米国の疾病対策予防センター(CDC)を真似た、東京都のCDCを作るとぶちあげた。でもそれは国全体の問題であり、東京都さえ良ければいいという問題ではありません。百歩譲っても首都圏全体の問題でしょう。だから、都が国に要求を突きつけるべき問題なのに、ここでもまたスタンドプレーに終始しました。しかも実際に東京都版CDCが機能したのか、その後どうなったのかさえさっぱり分かりません。単なる情報センターに終わった可能性も高く、要は小池印のアドバルーンを派手に上げることが主な目的だったとしか考えられないのです。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/09/25/12.html

別の意味で、無意味な無駄遣いは今でも続いています、その例が晴海埠頭のモニュメントです。そこでも1.6憶円が使われました。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1085605

これは小島も言っている事ですが、何が一番問題かと言えば、それは都議会がまともに機能していないことです。都議会では、都民ファースト(=小池ファースト)の議員が、野党の質問を妨害して質問させず、質問しても、小池知事は無視するし、答弁を拒否する(できる)と言います。このどこに民主主義の理念があるのか。更に腹立たしいのは、メディアがそうした知事の横暴を一切報道しないことです。でも出入り禁止を怖がっていたら、本当の事は書けません。記者失格なのです。正に報道の自由の欠如です。

丹下健三の奇怪なデザイン(ゴシック調)に加えて、マッピングがあり、中に住む魑魅魍魎(取り巻きと都民ファーストの会)から考えても、今や都庁は、女帝ならぬ魔女の住む、鬼の城と化したかのようです。

知事選では、野党は結束して新しい候補を擁立することが必須ですが、ここでも懸念は国民民主と維新の動きです。小池支持に動く可能性もあるし、彼らが独自の候補を立てれば立てたで、今度は野党分裂で、また小池が有利になる(そのために八王子市長選で萩生田=自民を手なづけてある)からです。

青島、鈴木、石原、猪瀬、小池と、都民は本当に知事には恵まれませんでした。それは都民のポピュリズムがいけないからだと言われてしまえばそれまでですが、少なくとも私だけでも、正気を失うことなく、騙されず(百合子の私私詐欺に)、最後の一人になっても、小池知事批判を続ける所存でおます。
関連記事:国民民主、親小池路線不発。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/325324?rct=politics
コメント:玉木は、もう終わっているのに、いつまでも往生際が悪すぎる。見苦しいの一言。


・オンラインギャンブル、抜本的規制を。依存症支援団体。
https://digital.asahi.com/articles/ASS524K6QS52OXIE01KM.html?iref=comtop_Apital_04
コメント:もっと声を大きく。ていうか、胴元に、(経費だけ取って)儲けを全部吐き出させよ。そもそも公営ギャンブルの、胴元からピンハネして税収の足しにという発想が情けない。そこまで日本国(と大阪、横浜)がおちぶれていたのか。政府は、賭場を仕切る岡っ引きの、江戸幕府から一歩も出ていない。


・中間貯蔵施設に囲まれる民家の現状。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/324862
コメント:自民党の閣僚と高級官僚、電力会社の役員の隣に貯蔵場所を移して頂きたい。住民に罪はない。

・GW中は原発作業員も休み。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/324842
コメント:でもってトラブル発生。



2524.ケアの語り方 5.11

今回の前書きは、朝日新聞(5.10)オピニオン&フォーラム、インタビュー、ケアの語り方です。
「いい話を超えた強烈な思想の存在、面白い本で世に」医学書院編集者 白石正明

(前略)
「ケアって『いい話』になりがちなんですよね。それでテーマと著者、切り口、タイトルで予定調和ではない組み合わせを、毎回探してきた。リハビリを受ける時の思わぬ快感とか、克服すべき障害を『社交』ととらえるとか、他力本願な『弱いロボット』とか。結果的に、生活のすみずみにケアは存在していて、だからこそ簡単に言葉に出来る単純なものでないことを示せたかなと思います」

ーそもそも、なぜケアの本を作り始めたのですか。

「一番の動機は、ケアの仕事をする人たちー困った人が目の前にいたとき、さっと手を差し伸べられる、ケチくさくない人たちーヘの敬意と、彼らの言葉が世の中に届いていないことに対する疑問がありました」

「ケアをする人たちは人間同士の関わりの不思議さや難しさや可能性を感じ取っている。なのにそれらが語られていない。語ったとしても届いていない。紋切り型の美談や克服物語としてしか受け取られません」

「初めは語り方の問題かと思っていました。でも、むしろ、そういう受け取り方しかできない世の中の主流の人たちの感受性と理解力こそ、耕さなければいけないと思いました」

ー企画した1990年代末の状況も関係ありましたか。

「いま思えば、ですけどね。『失われた10年』が本格化した頃で、『どう衰退していくか』が社会の課題だと感じていました。当時、つきあいのあった看護の人たちから聞いたことですが、彼ら彼女らのめざす看護とは、死へ向かっていかに心地よく着地するか。感動したし、新しさも感じたんですよね」

ー新しさ、とは。

「治療という行為が、患者の問題を除去するものだとすると、ケアの発想は徹底した現状肯定なんです。少しでも不快を減らしてあげれば、本来持っていた力が出てくるというモデル。ただ楽天的なのではなく、『そのままで既に完全だ』という強烈な思想を感じます。改善しなさいと他人を教育し自己啓発に励む人とは、スケールが違うと思う」

「北海道浦河町にある社会福祉法人『浦河べてるの家』の例がわかりやすいでしょう。精神障害などがある人たちが昆布を売って稼ぎ、自らの幻聴や妄想の体験を語り合ったりするんですが、『なおす』という発想があまりないように見えます」

ーなおる、なおらないの二項対立ではとらえていない。

「はい。精神医学をめぐっては賛否両論ありますが、賛成でも反対でもなく『非』、第三の道を悠々といく。ひとごとのように自分を語り、『楽』や『快』に従っている」

「彼らの試みと実績が注目されたことなどもあり、いま精神医学そのものが、治療よりケアという方向へ大き<動き始めてきているんですよ。徹底的な肯定が、革命を起こしうる」
(以下略)



2525.患者の発言阻止 5.6

・微力だけど、無力ではない。護憲派の集会。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/325071

・スト勝利。米労働者が得た普通。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6500264
コメント:日本の厚労省は労働者の味方か、それとも政府や企業の味方か。

・水俣病患者の発言制止。謝罪要求。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240507/k10014442011000.html
コメント:この状況は放送されていたが、それを見ると、正直判断は難しい。なぜなら司会が発言を打ち切ったことは事実だが、その前にこう警告している。一人3分の持ち時間なので、まとめてくださいと言っているのだ。事前にもそう伝えているはずだろう。但し元患者が高齢で、話の要領を得ず、纏められなかった可能性も高い。そもそもどんなスピーチでも3分では短すぎる。しかも内容が内容だ。陳情する者の状況(例えば年齢)や、場の雰囲気も勘案するべきである。この場合、最善の解決は、大臣自身が、もう少しお話を伺いましょうと、割って入る事だ。悪しき官僚主義(形式主義)が問題をこじらせたと言える。一方で、司会の言動は、この集会の目的や背景が何かを理解していなかった可能性もある。独断で打ち切っていたら、これが形式的な集会で、内容はないと言っているに等しい。そうなれば全ての参加者を愚弄することになる。このケースは、陳情を受ける全ての議員にとって、反面教師になった。岸田でさえ、相手の言うことをよく聞くべきだと言っているのに。

・免疫低下、増える感染症。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024050700148&g=soc&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit#goog_rewarded
コメント:マスクと手洗いが依然有効です。

・自民への献金止めると答えた企業ゼロ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/325503
コメント:結局、国民と企業が自民党を増長させ、日本を住みにくくしている。自分で自分の首を絞めている。



2526.規制法自公案 5.12

今回の前書きは朝日新聞(5.11)の社説です。
「規正法自公案 抜け道温存は許されぬ
(前略)
自民案にはなく、新たに盛り込まれたのが政策活動費の使途の公開と、政治資金パーティー券の購入者の公開基準の引き下げだ。ただ、両党の主張の隔たりから、肝心な点を決め切れず、先送りした。この期に及んで、自民の後ろ向きな態度にあきれる。
 政党から幹事長ら幹部に渡され、その先の使途を公開する義務がない政策活動費は、かねてそのブラックボックスぶりが批判されてきた。今回、支払いを受けた政治家が党に使途を報告し、党の収支報告書に記載するとされたが、どのような形で報告されるのかは未定だ。
 自民がもくろむ、項目ごとの総額の記載では、支出の是非をチェックしようがなく、透明化の名に値しない。
 パーティー券購入の公開基準は、現状の20万円超から引き下げるというだけで、金額は示されなかった。公明は寄付と同じ5万円超を求めたが、自民は10万円超を譲らなかった。パーティーが企業・団体献金の抜け道になっているという批判を真摯(しんし)に受け止めるなら、せめて寄付並みにするのは当然ではないか。
 30年前の「政治改革」以来の積み残しといえる、企業・団体献金の扱いに全く触れていないのもおかしい。禁止を掲げる野党との協議に、どう臨むつもりなのか
(以下略)
全文は下記を参照願います。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15931967.html?iref=pc_rensai_long_16_article


【注目】

・イスラエル、国際法違反の疑い。
https://mainichi.jp/articles/20240511/k00/00m/030/026000c
コメント:国連のPKO部隊を動員するべきです。

・パレスチナ加盟を支持。国連総会。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6500673
コメント:やがてイスラエルは国際的に孤立するだろう。ガザの暴挙は高くつく。米国の言う事さえ無視。世界中の嫌われものだ。今度はイランに核兵器でも射ち込むのか。プーチンに泣きつくのか。

・惨敗なのに支持率上昇。外交頼み。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a7c59aba6b3a300cdf60f1003c2cd6e283c4570
コメント:印象優先で中身はない。小池百合子の戦術のパクリに過ぎない。日本の国民がポピュリズム(人気取り政治)から卒業するまで、この独裁(国政も都政も)が続くのかと思うとやり切れない気持ちになる。泉は泉で続投希望。しかも言うにことを欠いて政権を途中で投げ出すのは無責任だと。これまでの立憲の退潮や低迷の責任は取らずにそれを言う神経が理解できない。裏金の問題だって、摘発したのは神戸の教授と、共産党の赤旗だ。立憲は何もしてこなかった。自民の敵失で食っているだけ。統一教会の解散命令が宙に浮いている事さえ指摘していない。だから文科大臣は平然としている

・信頼できる政治家ランキング。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4422e4fdf6e4147ef74e60fcecb9b1730826676f
コメント:口の曲がった吉田茂の孫です。これでは世も末です。最も信頼してはならない政治家の間違いでしょう。上記の支持率上昇と同じ理由=国民総白痴化現象です。

・EU市民の生活水準低下。極右伸長。
https://jp.reuters.com/world/europe/FUWS7TA3PNM27LYJTZTPLDEQZA-2024-05-11/



2527.河村の発言 5.6

今回の前書きは朝日新聞(5.5)の社説、「河村名古屋市長の発言」。

(前略)しかし、ロシアやイスラエルでもいま、政府に抗議し、反戦や非戦を唱える人たちがいる。彼らに対し、道徳的に低い、とは誰も言わないだろう。人が守るべきものは何か。我々はどこに価値を置くべきか。考え抜くことは貴重な営みである。
 あの時代、日本の政治指導者も大義を唱えた。だが、誤算のすえに、取り返しのつかない膨大な犠牲と破壊がもたらされた。二度とこの惨禍を繰り返さない。その決意から、戦後の日本は出発した。
 むろん、敗戦はあまりに惨めな現実だった。直視したくないという願望は、ずっと残っている。惨禍の記憶が薄れ、経済成長が陰るいま、過去を美化する欲求が、より強まっている。その風潮こそが、河村氏に問題のある発言をさせるのだろう。我々は歴史を顧みる勇気をもたなければいけない。
 国を守る意義について、河村氏は、「(学校現場でも)考えないといけない」とも話した。だが、教育への政治介入は決して許されない。これもあの戦争の教訓だ。(以下略)
全文は下記
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15927565.html?iref=comtop_Opinion_04

二つ目は小池都知事3選の不透明感についての、プレジデントの記事です。「カイロ大卒と書いても、書かなくても地獄」。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca2cf1f0da7520b66506e748e37dc71d4a9e5c19
コメント:側近の説明には説得力がある。なので卒業が嘘である公算が高い。しかも情報の出どころが、カイロ大でもエジプト政府でもなく、在日エジプト大使館で、言葉もアラビア語ではない。



2528.75歳以上が二千万人 5.9

今回の前書きは短か目です。

朝日新聞(5.8)オピニオン&フォーラム、ガザ危機が問うもの。
元イスラエル諜報機関トップ、アミ・アヤロンから。
「政治は当選するために、達成できない軍事的決着を約束する。イスラエルで軍事力の限界を理解しているのは軍の将官だけです」

二番目はサンデー毎日(5.19/26号)。
サンデー時評 高村薫
「75歳以上が2千万人超、地域社会の自立と相互扶助を」から
(前略)
また保険料の高騰を抑えるためには、私たちのサービスの利用のし方の見直しも必須である。要介護度の低い一人暮らしの高齢者が利用できるサービスの範囲を限定し、より必要としている人に振り向けるのは、利用者である私たちの意識改革が鍵になる。家事や買い物程度の介助であれば、介護サービスとは別に地域内で完結する互助組織を立ち上げるのも手だろうし、子ども食堂や学童保育、町内会、フードバンク活動などとの連携も考えるべきだろう。

年金生活の高齢者にあるのは弱った身体と病気と時間であり、金銭的余裕はないのがふつうである。そんな高齢者を対象とした介護保険制度は、国が潤沢に予算をつぎ込むのでない限り、保険料で介護給付を賄う仕組みには限界があるし、人手不足の下での介護職員の確保も同様である。だとすれば、高齢者だらけの地域社会はそれなりに自立するほかはない。いざというときに頼る家族がいない一人暮らしが増える時代、気軽に用事を頼んだり頼まれたりする仕組みが、地域社会をどれだけ安心なものにすることか。高齢者も現役世代も、自立は急を要する。

三番目は、ゲンチャンの登場です。
「シジュウカラの方がまともだよ」高橋源一郎
(前略)
鈴木さんによると、シジュウカラは「単語」が理解できる。たとえば、直接ヘビを見たり、ヘビのようなものを見たりすると、「ジャージャー」と叫ぶ。こういう単語が、なんと二百くらいあるのだそうだ。それだけでもびっくりだが、さらに罵くべきなのは「シジュウカラは 単語を組み合わせて文章を作れ」ることだ。なんともはや。さらに、鈴木さんは実験によって、「シジュウカラは文法を持っている」ことを発見するのである。

たとえば、シジュウカラは、「ピーツピ・ヂヂヂヂ」と嗚くことがある。これはピーツピ(警戒しろ!)」と「ヂヂヂヂ(集まれ!)」という単語を2つ集めたものだ。では、ただ単語を2つ並べれば意味が生じるのだろうか。そこで、鈴木さんは、この2つの鳴き声をバソコン上で編集し、「ヂヂヂヂ・ピーツピ」という人工の音列を作ってシジュウカラたちに聞かせてみた。正しい語順なら、警戒しつつスピーカーに近づいてきたシジュウカラたちは、語順が逆だとスピーカーには近づかなかった。語順が大事だったのである。(以下略)
コメント:シジュウカラは庭に良く来ます。ピーツピという鳴き声が特徴です。それが警戒しろという意味だったとは。


・米学生のデモ。命守る訴えに耳傾けよ。朝日社説。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15929470.html?iref=comtop_Opinion_04
コメント:羽鳥のモーニングショウで、ハ−バード卒の廣都留はデモの様子を客観的に述べただけ。これでは若手(プチブルか)の起用に意味がない。(気持ちが中高年の)一茂と共に交代を。


・2040年に認知症患者584万人。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240508/k10014442791000.html



2529.つばさの党とあおぞら銀 5.14

・つばさの党、捜索。選挙妨害か。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240513/k10014447441000.html
コメント:小池百合子がギャースカ騒いでいる。乙武が負けたのは自分のせいではなく、選挙妨害のせいだと思い込みたい一心が透けて見える。しかも小池の経歴詐称に加えて、乙武だって評判は良くない。小池に見る目がないだけのこと。例え苦情を言うだけの場合でも、TVに出る機会を逃すような百合子ではない。しかし7時のニュースで小池の苦情を延々と垂れ流す、批判製品皆無のNHKの神経は全く理解できない。
この際はっきり(小池とNHKに)言っておく。都民は選挙妨害があったから、乙武に投票しなかった訳ではない。なぜなら演説など聞いていない都民が殆どだからだ。自民党政権の今のままでは、国政が益々腐敗する。何とかしなければという切羽詰まった想いで投票しただけのこと。乙武も、評判が落ちている小池の応援で無ければ、もう少し順位は上がったかもしれない。でも自民が応援出来ないと断言するほど、本人の評判も悪いのである。しかも負けた途端に、小池は慰労にも訪れなかった。これは個人的な憶測だが、小池としては乙武を担ぐことで、自分が福祉や身障者にも関心があることを示したかったのではないか。でも負けた途端に、手のひらを返して見捨てたことで、本心が分かってしまった。今小池が関心があるのは自分の都知事選だけだろう。今後はなりふり構わず、自分の宣伝に躍起になることが予想される。小池は、ますます井の中のひきがえるであるトランプに似てきた。


・あおぞら銀に大和証券グループが出資。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240513/k10014447761000.html
コメント:あおぞら銀は富裕層向けに特化。ところが米国の不動産投資に失敗し500億近い負債を背負っている。バブルの時に、海外投資で散々痛い目に遭ったはずなのに学習していない。慣れぬ海外ビジネスで大損したのは同行だけではないにしてもである。メーカーは一流だが金融はどうなのだろう。そもそもまともな人材がいるのだろうか。日本の銀行経営者は知能検査が必要のようだ。しかもNHKB(NHKの馬X)は報道で赤字の件には一切触れていない。NHKは国民の側に立つ気はないらしい。国民から料金を貰っているのに、その意識は皆無のようだ。
関連記事:米国不動産の底なし沼。
https://toyokeizai.net/articles/-/732122?display=b



2530.馬場、麻生、黒川 5.16

今回の前書きは週刊文春(5.16)からトンデモな記事のご紹介です。但し私が気が付いたのが遅かったので、既にご承知の方も多いと思います。

「維新3議員が連続告発、馬場代表じゃ衆院選は惨敗です」
(前略)
本拠地の大阪でも異変が起きた。藤田文武幹事長 (43)のお膝元・大東市で4月21日に行われた市長選で、敗北を喫したのだ。

「維新が旗振り役となった万博の費用増大を巡る批判が高まっている。加えて馬場氏の『第二自民党でいい』 などの言動で”自民党ではできない改革をする“という維新の設立理念が変容していると受け止められてしまった」(維新府議)。

路線対立が露呈したのが 自民党派閥の裏金事件を受けた、政治資金規正法の改正案を巡る党内論議だ。維新の中堅議員B氏が明かす。

「吉村洋文共同代表(48) は今年1月、政党はパーティを全面禁止にすぺき、政治資金の非課税措置もやめるべきという大胆な主張をした。しかし、馬場さんは 『パーティ券売らなきゃ事務所維持できへんやん』というノリ。吉村氏に近い意見を持つ足立氏や、衆院若手の青柳仁士氏、小野泰輔氏らはこれに抗誠し、小野氏は離党も考えていたといいます。ただ、吉村さんは揉め事が嫌いで政治力もない。結局、執行部に押し切られました」

一月末に公表された維新の政治改革案では、政治資金パーティの全面禁止に踏み込まず、党および所属議員の開催を容認した。維新の重鎮議員C氏が嘆息する。
「大阪以外では地方組識が脆弱で、まだまだ風頼みなのが実情。しかも、地方議員 の離党者も相次いでいる。このままでは次期衆院選は惨敗です。馬場さんにはもはや党勢を拡大し、野党第一党を目指す意志はないのではないか。三月の党大会では、『与党過半数割れ』という目標を新たに掲げ出した。立憲が伸長し、自民が過半数割れを起こしたら、維新の連立入りの可能性が生じ、キャスティングボートを握れる。それを見越して、自らの入閣のために、自民党を真っ向から批判しないのだとしか思えません。党内には強い危機感が走っています」

これが、馬場維新の終わりの始まりなのかー。

コメント:なるほど、公明のお株を奪って、自分が連立に入りたいがために、立憲をぶっ潰せと叫んでいたのか。人間としても問題で、これほどお粗末な政党の代表は、他には立花くらいしか思い浮かばない。
これでは自民党以下、即ち確かに第二自民。ちなみに小生意気な藤田もゴミの仲間のようだ。


「トランプと会談、派閥存続、麻生太郎の老害は、国家危機」
4月28日に投開票された三つの衆院補欠選挙で自民党が「全敗」。閣僚経験者は「今の雰囲気は、かつての麻生政権を想起させる」とうめいた。

ー反転攻勢の糸口が見つかりそうもない岸田政権。政権の座から転げ落ちた2009年衆院選当時の首相だった麻生太郎副総裁(83)を思い浮かべるベテラン議員が増えているという。

だが、他でもない麻生氏は意気軒昂だ。
4月24日(日本時間)にニューヨークでトランプ前大統領と会談したことが大きい。
(中略)

だが、日本政府はその二重外交に弱り切っている。
そもそも岸田首相が、4月上旬、大統領選でトランプ氏と激しく争っているバイデン大統領による国賓待遇で訪米したばかりだ。

麻生トランブ会談について問われた嶋田隆首相秘書官はオフレコで「政府としては『議員外交の一環』と言うしかない。まあ、役人答弁ですが」としたが、官邸スタッフには「どれだけ迷惑をかけるのか、理解しているのかね」と漏らす。

国内政局の観点からみれば、麻生氏の訪米は「岸田首相を見限った証拠」との見方がもっばらだ。

「二重外交批判は麻生氏も承知のはず。それでもトランプ氏と会談したのは、『秋の自民党総裁選で岸田が再選しようがしまいが、トランプ氏が再選した場合の窓口は俺だから』とアピールするのが狙いだろう」(政治部デスク)

六派閥のうち五派閥が解散を表明するなか、麻生派だけが存続。次の総裁選では「数の力」でキーマンとなり得ることに加え、次期首相とトランプ氏をつなぐ「カード」まで手に入れた。

一方、全国紙の米特派員は危機感を抱く。「トランプ会談にはSPしか同席せず、通訳なしだった」。

英米に留学経験のある麻生氏は自らの英語力を自負するが、外務省では「英検二級レベル」との低評価が定着している。「通訳なしでトランプ氏に何を約束させられたのか不安だ」と前出の特派員は言う。

麻生氏の老害ぶりは国家を揺るがしかねないレベルとなっている。

コメント:老害プラスあくなき権力欲。どこかの女性知事と良く似ている。語学力不足(これも知事に似ている)よりも、倫理観と政治学でまず中学生以下。トランプとの密約が目に浮かぶようだ。
「私、日本の首相になる。あなた大統領ね。二人で世界を仕切ろう。私、あなたの言う事なら、なんでも聞くあるよ」。
これでは国賊。
しかも常識も教養もなさそうな政治家が、両国の国民の前に立ちはだかる。トランプが大統領になれば、日本には徴兵制と、日中代理戦争のおまけまでついてくるだろう。なお麻生はダンディを自認しているようだが、最も似合うのはナチスの軍服ではないか。


「つばさの党…」

(前略)
先の補選で警察はどう対応したのか。

「黒川氏の目的はそもそも候補者の当選ではない。立候補すれば『選挙活動の自由』が保障されることを逆手にとり、選挙を政治家と拡声器で張り合う言論闘争の場として活用。『過激だが、候補者に質問したい気持ちは分かる』との声が一定数あったのも確かです」(都政担当記者)

取り締まりにあたった警視庁幹部は、こう嘆息する。

「今の法律では選挙妨害 (自由妨害)って非常にあいまい。拡声器の音量を下げさせたり、ましてや逮捕したりして(つばさの党の活動を)制限すると、彼らの自由を妨害したと言われかねない。議員先生に自分で立法してほしいですよ。『他の候補者の〇〇m以内で演説しない』とかね」

「つばさの党」代表の黒川氏は異色の経歴で知られる。大阪大学工学部卒の黒川氏は、ベンチャー企業の立ち上げなどに携わった後、故郷の愛媛県今治市にUターンし、故安倍晋三元首相の加計学園問題を追及する市民団体を設立。2019年、政治団体「オリーブの木」を結成し、仲間が離脱した後、名称を「つばさの党」に改めた。

黒川氏の政治活動の原点である安倍元首相の存在は、今回もキーとなる。

(中略)
5月6日、デモを終えた 累川氏に話を聞いて。

ー補選での活動は戦略?
「政治家って疑問に答えず逃げる。それを僕らは可視化して回った。街頭で答えてくれた場合は、僕らは引き下がってます。共感する声は明確にある」
(中略)

ー警告が続いても従わなければ逮捕されるのでは。
「されたら、されたです。(小池知事の)自宅前と警視総監邸前で、24時間抗議しますよ」

言論の自由と選挙妨害。警察が頭を悩ませる日々はまだまだ続く。

コメント:家宅捜査を始め、街宣車を押収したが、逮捕起訴するかどうかは未だ分からない。但し捜査や逮捕が小池の指示で動いていれば、知事の職権の乱用であり、言論の弾圧となり、法治国家の一線を超えることになる。悪しき独裁女帝だ。

関連記事:読売
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240513-OYT1T50206/

関連記事:朝日社説
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15933905.html?iref=pc_rensai_long_16_article
同上末尾部分:
…街頭演説は支持者だけでなく、さまざまな考えを持つ人に向き合う場だ。演説を聞き取れなくする行為は論外としても、ヤジもひとつの政治的な意思表示である。選挙運動の公正を確保するつもりが、自由な言論の抑制につながっては元も子もない。


【注目】

・島根2号機の運転差し止め認めず。
https://digital.asahi.com/articles/ASS5H04DKS5HOXIE03MM.html?iref=comtop_7_06

・やまない省エネバッシング。
https://digital.asahi.com/articles/ASS5G2TY5S5GULBH001M.html?iref=comtop_Topnews2_04
コメント:これで喜ぶのは電力会社と原発自治体。

・市民風車が変える未来。
https://digital.asahi.com/articles/ASS5F4F28S5FUPQJ004M.html?iref=comtop_Opinion_02

・自公の溝あらわに。
https://digital.asahi.com/articles/ASS5G3D4YS5GUTFK00DM.html?iref=comtop_7_05
コメント:維新の馬場がよだれを流してお待ちかね。立民は動きを間違えるな。泉では大技は出来ない。小沢に頼め。政権交代の絶好のチャンスだ。しかも立民も公明も統一教会に汚染されていない。自民も維新もそこに弱点がある。

・野党共闘、期待したが幻想だった。中北。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/308682?dicbo=v2-gAD37o4
コメント:小物の代表がどんぐりの背比べ、足の引っ張り合い。党首による人災。

・マイナカード、トラブル続出でも用途拡大。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/327094
コメント:まれに見る駄政策。しかも強引。一体誰の顔を立てるためなのか。国民の都合は二の次、三の次。背番号で国民を管理したい政府と閣僚の為のカード。

・統一教会、信者に売春させた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/314985?dicbo=v2-ODNCl3Z
コメント:人権無視。金集めだけの邪教。早く解散命令を。