「オンライン・オピニオン」



「最終戦争への道」
「政治資金法改正案」
「ネット通販詐欺」
「香具師の口上」
「日本再生構想」
「都知事の資質」
「都知事選の茶番」
「イスラエルは反面教師」
「企業献金の実態」
「自分ファースト」


2541.最終戦争への道 6.1

現代の悪魔、プーチンとネタニヤフに共通するものは何か。誰も両者の共通点を探ろうとはしないが、共通点は確かにある。それは国家主義、国粋主義、権威主義、民族主義、その結果の排他主義である。自分と異質なものを認めないどころか、責め滅ぼすことを正義とする歪んだ価値観であり、21世紀には最もふさわしくない価値感でもある。民主主義、人権、平等、融和、寛容、共生、理解、協力とは対極にある思想だ。

これは米国でも大差ない。ネタニヤフを擁護するバイデンも論外だが、トランプはもっと酷い。その支持者の議員などは、ガザに原爆を落とせと暴言を吐く始末。その知能程度は幼児並み(トランプと同レベル)と言える。支持者たちは、トランプは間違っておらず、悪事は全てでっち上げ、議事堂への乱入も正義だと叫んでいる。嘘でも押し通せば真実になると思っているかのようだ。彼らに平等や人道の思想はないらしい。

人の道から外れた極右、原理主義に凝り固まる「狂信者たち」を極端な行動に駆り立てているものは何なのか。その動機を分析して、冷静に、また組織的に対策を講じていかないと、世界はまた過去の大戦の愚を繰り返すことになる。

それが第三次世界大戦であり、象徴的な表現をすれば最終戦争(アルマゲドン)である。その直接の原因が、「戦争と殺戮」を肯定する国家主義、民族主義だ。他民族を殺せ、ロシア民族のみが優秀(プーチン)。異教徒を殺せ、ユダヤ教徒のみが選ばれし民族(ネタニヤフ)。もはや独善の塊である。

ノストラダムスに言わせれば2060年に、最終戦争が発生し、人類は滅びるのだそうだが、現在の世界情勢を見るにつけ、その予言が真実味を帯びてくる。なにより世界のパワーバランスを調整すべき国連が弱体化。ロシアもイスラエルも、米国でさえ、国連の停戦勧告に耳を傾けようとはしない。

プーチン、ネタニヤス、トランプに共通するのは、究極の独善主義(自分さえ良ければいい。他人の意見は耳を貸さない)である。中国を含めれば世界の三大国家が揃って国粋主義、権威主義。だから次に何が起きるかは歴史を見れば分かる。それは国益や領土問題をきっかけにした覇権争いだ。そこでは躊躇なく武力が行使されるし、核兵器も例外ではない。「第三次世界大戦」の幕が切って落とされることになる。旧約聖書や、ストラダムスの予言が、ついに成就することになる。

一方で我々日本人にとって重大な問題は、国内でもこの極右思想が、ひそかにその根や葉をひろげてきていることだ。無論戦争直後から、戦前の国家主義、国粋主義は形を変えて生き続けてきた。高齢者なら、街宣車の上に立つ、大日本愛国党の赤尾敏のだみ声の演説を聞いた記憶のある人もいるだろう。

無論、政治家、特に自民党の政治家には極右思想を受け継いでいる者がいる。代表的な者は岸伸介で、こともあろうに反共で統一教会と結びつき、その結果孫(安倍晋三)が凶弾に倒れる結果となった。米国が岸の右傾化を容認したのは、反共で共通の利害があったからだ。原爆を落としたのも米国なら、平和憲法をもたらしたのも米国である。

自民党の極右思想は今も健在だ。安倍晋三、石原慎太郎は言うまでもないが、女性議員も例外ではない。高市早苗を筆頭に、小池百合子、稲田朋美、山谷えり子。コメンテーターなら櫻井よしこ。若者なら古市憲寿。元知事なら橋下徹、現職知事では、関東大震災の朝鮮人殺害を認めない小池知事(小池は明治神宮の為に外苑の伐採に合意もしている)を初め、慰霊碑を撤去してその費用を要求している群馬の山本一太もいる。男女を問わず、また政党を問わない。それこそ、隠れ極右が至る所にいることを認識する必要がある。

誰よりも、いま改憲を押し進めている議員達こそ、日本の右傾化、国家主義を推進している者に他ならない。そして権威、権益(カネを含む)、差別、武力が右翼の特徴だ。

リベラルな国民は、冷静に、また組織的、合理的に、国家主義の萌芽に対抗する手段を考えなければならない。そのためには国内の平和勢力を結集する方法を考える必要もある。具体案としては、いかなる戦争にも反対(無論核兵器も放棄)する、組織を超えた全国平和集会が考えられる。平和と平等、中でも人権と人道こそ、リベラルな国民の旗印でなければならないからである。

なお5.30の朝日新聞の論壇時評に、宇野重規の論説が掲載されていた。題名は「何が正しいか問いながら」で、その冒頭部分のみ紹介したい。

人は歴史から学ぶべきである。
だが、問題は学び方だ。歴史は毒薬でもあり、学び方を間違えれば、思わぬ副作用をもたらす。
ドイツといえば、ナチスによるユダヤ人の迫害・虐殺(ホロコースト)という過去と向き合い、その克服を国是としたことで知られてきた。しかしながら、そのドイツは現在、大量の民問人の犠牲にもかかわらずイスラエル支持の姿勢を崩さず、停戦呼びかけにも消極的である。過去の反ユダヤ主義への反省が現在のイスラエル批判を抑止する背景を探ったのが、西洋史の橋本伸也の論考である。
(中略)
ホロコーストを批判する一方で、植民地暴力の犠牲者を忘却してきたのではないか。反ユダヤ主義を特別視するあまり、イスラエルヘの批判も反ユダヤ主義として封殺してしまったのではないか。論争は激化している。かつて仰ぎ見られる存在だったドイツの「転落」を考えることで、橋本はグローバルな政治・経済・軍事思想の変容をふまえたホロコースト言説の「全面的再審」を主張する。
(以下略)


次は5.31の天声人語ですが、私の見るところ、深代淳郎の前に天声人語はなく、深代の後にも天声人語はありません。しかし今回だけは読む価値があります。

春バラの花びらを煮てつくったというジャムを、知人から少し分けてもらった。淡いピンク色で、口に含むとふわっと華やかな香りが広がる。なんと優雅な食べ物だろう。バラは美しさや愛の象徴として神話や絵画に登揚してきた。花の中でも特別な存在だ。
そのバラが、労働者のために重要な役割を果たしたことがある。112年前、米東部マサチューセッツ州で「パンとバラのストライキ」と呼ばれる労働争議が起きた。織物工揚で働く数万人の移民たちが過酷な労働環境の改善を訴え、2カ月にわたりストを断行した。
当時、欧州の貧しい地域から多くの家族が米国へ移住した。工揚主は機械化を進める一方で、安い労働力を求めた。搾取の構図である。ストでのスローガンの―つが、「私たちはパンが欲しい、バラも欲しい」だったとされる。パンは「生きる糧」、バラは「尊厳」を指す。
史実を物語にしたキャサリン・パターソン著『パンとバラ』には、イタリア系の母親が拙い英語で語る場面がある。「パンだけじゃない。わたしたちの心や魂にも食べものがいる。(略)わたしらにはバラがなくては」
参加した移民たちがわかるように、交渉状況などは数十もの言語に翻訳されたという。工場主の妥協案を突っばね、多数の逮捕者も出したストは、労働者側の勝利で幕を閉じた
(以下略)




2542.政治資金法改正案 6.1

・パーティー券公開、5万円に引き下げ。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240531-OYT1T50083/
コメント:この展開は立憲には極めて不利。なぜなら公明と維新が賛成に回るから、改正法が成立する。問題はその後だ。立憲がパーティーをやろうものならコテンパンに言われるだろう。しかも自民はパーティのやりたい放題。詳しくは下記記事を参照。

・岡田幹事長が矛盾発言。
https://digital.asahi.com/articles/ASS5X22JMS5XUTFK00FM.html
コメント:無論小沢が正しい。立憲の提案が否決されるのを見越した動きなど、誰が納得するだろうか。政権交代の機会を自分で反古にしているようではいかんともしがたい。立憲の幹部は自分達に人間的魅力、即ち求心力が全くと言っていいほどない事こそを反省するべきである。国民には自民党の内部変革を待つという最悪の選択肢しか残されていなくとも、それにも多くは期待できないことを、国民はよく知っている。要するに国民には事実上いかなる選択肢もないという救いのない状況を、国民もメディアも率直に認めるところから再出発するべきなのだ。




2543.ネット通販詐欺 6.4

・空家から郵便物1500個。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240604-OYT1T50047/

地域のお宅が1週間ほど前に転居されました。
ところが昨日、警察の車が来て、そのお宅が留守かどうかを
尋ねられました。
自分の知る限り、転居されたと聞いており、但し転居先の住所も電話番号も
知らないとお答えしました。
但しメアドは残っていたので、メールで顛末を転居された世帯には
警察が来たことをお伝えしました。

更に今日、同じ地域の別の方がお見えになり、カード会社から、
上記の転居された方に荷物を送ったので、代金(21000円)の支払いを
要求されているとのことでした。無論この二つの世帯には何の
関係もありません。

その方は支払いはしていないのですが、これと昨日の話は
完全に符合します。詐欺師が空家を探して、そこに荷物を送りつけ
代金を払わせるという詐欺です。
どこから空き家情報を得たのか、カードA会員の情報をどこで
入手したのかは、分かりません、

そう言えば、私は同じ詐欺に昨年やられています。
それは千葉在住の見知らぬ人に、私が商品を届けたと
いう話です。その時は気が付かなかったが、多分そのお宅も
不在の家だったのでしょう。しかもその時の代金が今回と同じ
21000円(但し2回)でした。ところがこちらの気が付くのが
遅かったので、既に決済されており、無論その商品が誰の手に
渡ったのか、渡らなかったのかは分からずじまいです。

ということは、今後も詐欺の配送が空家に対して行われる可能性があり、
こちらが犯人と鉢合わせする可能性もあります。結構物騒な話です。

しかも、この地域の情報が、詐欺グループに洩れていることも、
確実ですので、警戒を呼び掛けました。

なおカードの決済前ならストップがかけられますので、頻繁に明細をチェックする
事をお勧めします。



2544.香具師の口上 6.4

今回ご紹介するのはテキ屋の口上です。要するに寅さんのセリフです。
(引用)
「結構毛だらけ猫灰だらけ」とは、「大変結構だ」という意味の言葉遊びです。
「『け』っこう」と「『け』だらけ」のように、同音で始まる語を重ねることで、そのまま言うよりもテンポ良く、洒落っ気を加えることができるのです。
結構毛だらけ猫灰だらけ」を含むフレーズの続きの一つを見てみましょう。
結構毛だらけ猫灰だらけ、お尻のまわりはクソだらけってね!
タコはイボイボ、ニワトリは二十(はたち)、イモ虫は十九で嫁に行くときた!

もうやけくそ! やけのやんぱち、日焼けのなすび、
色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯でよう歯が立たん! つうやつだよこれ!
あなた百までわしゃ九十九(くじゅうく)まで、
ともにシラミのたかるまでときやがった、どうだい、ちくしょう!
(引用終わり)

オリジナルサイトは下記です。どうにも品がないのが難点です。
https://news.mynavi.jp/article/20240325-2913994/

私が知っているものはちょっと違います。
蟻がとお(十歳)なら、芋虫ははたち(二十歳)。
この言葉の目的は、照れ隠しの混ぜっ返しです。

他にも、
ありがとうならミミズは二十歳、芋虫は25で嫁に行く。
というのもあります。

もっと変わったところでは。
蟻が鯛なら芋虫ゃ鯨。
というのもあります。



2545.日本再生構想 6.6

今回の前書きはややネタは古いが、サンデー毎日(6.16・23)の冒頭の記事からです。
倉重篤郎のニュース最前線「寺島実郎 渾身の日本再生構想」
(前略)
1921年、石橋湛山が「一切を棄つるの覚悟」「大日本主義の幻想」という論考を東洋経済新報に掲載、植民地として明治維新以降に領有した台湾、朝鮮、樺太を捨て、中国、シベリアへの干渉もやめるべきだと書き、小日本主義として、産業主義、自由主義、民主主義を掲げて対峙した。日英同盟が破棄され 4カ国条約 (日英米仏)など多国間安保にシフトする節目に、軍拡ではなく通商を通じた繁栄を志向すべしとの提起だったが、当時は大日本主義の本流にかき消され、戦後になってようやく多くの人がその正しさを認めることになった。 
(中略)
そして、今を生きる我々の針路を照らすのが、 5月に出版された寺島実郎著『 21世紀未来圏?日本再生の構想』 (岩波書店)である。なぜ参考になるか。第一に、外交・安保政策として、日米同盟の再設計という戦後日本政治の大胆なパラダイム転換に挑んでいることだ。「戦後期の 77年、日本はあまりにも米国の影響を受け、過剰依存と期待の中を歩んだため、主体的な国際関係の構築を見失ってきた。反米でも嫌米でもない米国との関係再構築が、21世紀日本の進路にとって基点となる」として、敗戦後 80年が経過しても外国軍隊を受け容れている日本の「保護領」的異常さに着目、令和の条約改正ともいうベき措置として、青森から沖縄までのすべての米軍基地・施設を日米協議のテーブルに載せ、東アジアの安全保障にとって重要性 (抑止力)を精査、選別することで、米軍の基地・施設全体を段階的に縮小すべきだ、と提言している。 

戦後の日本は日米同盟におんぶに抱っこで、外交・安保政策も米国の後についていくスタイルが続いていた。この十余年は、集団的自衛権行使・敵基地攻撃能カ保有の解禁、指揮統制権の連携強化など、さらなる日米一体化を進め、従米的様相をますます強めている。国民世論の大勢もこの流れをやむなしとし、野党にはその対案を提起する意思も能力もない状況だ。それだけにこの戦後日本政治の下部構造ともいえる日米同盟を俎上に載せ、見直す作業の持つ意味は重い。大日本主義の荒波に小日本主義で抗した湛山に匹敵する時代への問題提起ともいえる。

第二に、経済政策とし、アベノミクスという政策の本質に斬り込んだことだ。つまり、アベノミクスとは「金融を水膨れさせ表面を良く見せる」虚構の政策で、その結果「実体経済を支える企業群は市場競争を通じた研鑽を見失い、長期的視点で技術や産業力を高める努力をせず、短期業績に追われて株主価値最大化を目指す経営へと変質した」と喝破。
(中略)
求められる理念とは ?
「敗戦国・被爆国としての特殊な体験へのこだわりで、平和に対して敏感であり続け、 『非核平和主義』を貫くことだ。すでに 93力国・地域が署名、 70カ国が批准している (24年1月現在)国連の核兵器禁止条約に日本も参加する。日本は『米国の核の傘』の下にあるとの理由で参加を拒んでいるが、条文を冷静に読めばそれは参加の障害にはならない。(以下略)

コメント:いざ対米となると与党も野党も差がなくなる、一斉にひれ伏しているその様は、江戸時代の将軍と農民を見るようだ。


【注目】

・維新は何がしたいのか。不可解な動き。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/331551
コメント:板前ダヌキの打算。政治も経済も歴史も、なーーんも学んでいない。あるのは経験則だけ。思い付きと気分で政策を決める。しかも目立ちたがる。これじゃ小池百合子といい勝負。関西の猿面患者の現代版。岸田が大臣職を一個、投げてやればどこまでもついてくるだろう。桃太郎さん、桃太郎さん。お腰につけた、大臣職、ひとつ私にくださいな。令和狸合戦ぽんぽこの幕開けだ。

・自民が二転三転。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d07a1479ee6d0ead32bae6cc97961f7163c58880

・政策活動費。公開されても黒塗りのまま。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/331667

・裏金、飲ませ食わせでは。
https://digital.asahi.com/articles/ASS632H6LS63UTFK00CM.html?iref=comtop_7_03
コメント:これまでのまとめにもなっているので一読を。

・衆院解散、秋以降。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA050JT0V00C24A6000000/
関連記事:解散は総裁選以降。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6503298
コメント:これでは解散するのは新総裁になる。しかもそれは絶対に岸田ではない。総裁になってすぐに解散する馬鹿はいない。だから解散はない。

・岡田、連合をけんせい。小池都政を認めるのか。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024060400989&g=pol
コメント:よくぞ言った。連合ダヌキは、思い上がっている。

・都知事選、30人以上が立候補。過去最多。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240605/k10014471481000.html
コメント:やれやれ。これでまた緑のタヌキが有利に。立憲は、子育て世代と、無党派層の取り込みに全力を尽くせ。

・犯罪行為を黙認するトランプ支持の富裕層。
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/2MVGS53D6RIC7EPPXQOJJMMICE-2024-05-31/
コメント:カネが全ての浅ましいお国柄。地獄でもカードが使えると思っているのだろうか。

・AIで人類絶滅。
https://jp.reuters.com/business/technology/MFRLFU4W4NLDNK3UNI3CMO455M-2024-06-05/
コメント:デジャブです。ターミネーター3。

・奥能登でエコノミークラス症候群。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240602-OYT1T50075/
コメント:私も長時間座っているので、気になっています。

・新型コロナ死者10万人超。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/331689
コメント:日本だけです。なおワクチンによる死者は596人。



2546.都知事の資質 6.7

都知事選まで一カ月。子育ても、教育無償も結構だが、今回の知事選がこれまでになく重要なのは、直接都民の命が掛かっているからです。それは直下型地震と、南海トラフ地震が引き起こす富士山の噴火が、まじかに迫ってきているからです。

しかも私達には近年の震災の体験があります。まず阪神淡路大震災ですが、県知事がどのような活躍をしたのかは記憶にありませんが、少なくとも時の村山首相は、我がことのように心配したという記録は残っています。

東関東大震災は、民主党政権でした。浸水して冷却用電源が止まった福島原発の、東電の現地所長の活躍ぶりが伝えられた(その後過労で逝去)が、首相の菅は騒いだだけで、官房長官の枝野が不眠不休で対応したことを覚えています。

当時の都知事は石原慎太郎だったが、これと言う対応は記憶にありません。応援を現地に送るどころか、天罰だと吐き捨てました。ところが首都圏でも放射能が急上昇し、無関係ではすまずに、結局、市民が自ら測定に対応したのです。

そして今年、能登半島地震がありました。たまたま現地にいなかったとは言え、馳知事の動きは最悪でした。地震発生後2週間もたって、首相が訪問するというので慌てて同行しただけ。そこに災害復旧の陣頭に立つ首長の姿はありませんでした。

さてそこで、誰が都知事になるべきかです。震災ではないが、コロナの対応で、小池知事はコロナにどう対応したか、憶えていますか。地域としての個々の施策では、完全に大阪に遅れを取っていました。都知事が吉村だったらと全都民が感じたはずです。しかも主要な対策は政府(もしくは厚労省)に丸投げしていました。でも23区では、個別に知恵を絞って対策を講じていたのです。23区の要請を受けて対応するどころか、国に丸投げはないと思います。

今回の選挙で、都民が小池百合子に投票すれば、災害時に何が起きるかを想像して頂きたいのです。自分で対応しないのなら、知事等いらないとは思いませんか。

どうか、能登半島地震を反面教師として、来るべき都市災害では、自ら責任を取って対策に当たり、一人でも多くの都民の命を救う意欲のある人を、知事に選んでいただきたい。地味で寡黙でも見た目が(女子アナのように)派手でなくてもいい。都民の一人一人のことを気にかけてくれる人が必要なのです。被災時に、都がリーダーシップをとらないと、血の通った対策にならないからです。そうすると、所得税(国税)の3倍にもなる都民税(地方税)を納めている意味もなくなるのです。


・小池百合子に排除された勢力の逆襲。
https://news.yahoo.co.jp/articles/de0c3d36435783e30cd170b80e756254126d4e1f
コメント:正直、私は経歴詐称などどうでも良いのです。しかもカイロ留学時代のことなど、その真偽は私には分かりません。それより、もっと本質的な問題があるのです。それは彼女の生きざまそのものなのです。自分の上昇志向の為なら、他人を平気で踏みつけにしてきたという過去の『実績』です。自分が排除し、その結果、離反していった人達がいかにまともで、側近(千代田区長や荒木元代表を見よ)がいかに問題が多いか、比べて見ると良く分かります。自己宣伝のために、都民の税金を湯水のように使う無神経さは、都政の私物化そのものです。そういう人柄に問題のある人に、多くの者の上に立ってほしいと、少なくとも、私は思いません。自分が目立つために、今度は誰を踏み台にするのでしょうか。それが政治家や側近ならまだしも、巻添えを食うのが一般人や国民、特に社会的弱者だったらたまったものではありません。手遅れにならないうちに、権力の座から降りてもらうのが一番いいのです。しかも知事の交代こそ、我々が『自分で自分の身を守る』唯一の、しかも合法的な手段(=選挙)なのです。人格や判断力が信頼でき、価値観を共有できる人を、自分の責任で選び、行政を委ねる。それが選挙の本来の在り方です。
皆さんは、排除の論理を振りかざすような人が、急に方向転換出来ると思いますか。実際に、コロナ対策にしても、教育の無償化にしても、東京都だけで突っ走り、首都圏の協調も協力もあったものではなかったことをお忘れですか。東京五輪を、コロナ最盛期に強行しませんでしたか。だから都民はTVで見るだけの、無観客だったことを忘れましたか。しかも巨額のわいろや大手代理手の横車に、多くの税金が使われ、史上まれに見るダーティーな五輪となり、森喜朗も200万を受け取っていませんでしたか。
コロナでは東京版CDCは掛け声だけで、他の政策同様、看板倒れ。コロナ専門病院は機能せず。有名タレントが罹患して死亡した時に、私の言うことを聞かないからだと笑いませんでしたか。その時、私は何という冷たく、礼儀を知らない人だろうと思いました。311の時に都知事だった石原慎太郎は、東関東大震災を天罰だと言いましたが、その心境と相通じるものを感じました。独裁的な人は、冷酷なのかもしれません。
また今どき珍しくもないプロジェクション・マッピングに17億もの公費を使いませんでしたか。防災資料の配布はともかく、自分の写真を冊子の冒頭に入れませんでしたか。結果的に各戸に小池知事の写真の載った資料が配布されることになりました。有志の外苑再開発の見直しの要請(含む坂本龍一)に対して、自分で許可しておきながら、業者に言ってくれと突っぱねませんでしたか。子飼いの側近を千代田区長に押し込み、彼が区民の反対を押し切って、街路樹を伐採していませんか。
岸田が子育て支援を言い出す前日に、子育て支援を発表しませんでしたか。他人のネタの横取りはこれが初めてではなく、コロナの警報イルミネーションでは大阪に後れを取り、あわててレインボーブリッジの照明で、大阪に『対抗』しませんでしたか。注意喚起なら都庁に旗でも掲げれば、充分ではないですか。なぜそんなに都民のお金を使いたがるのですか。全く場違いのEV公道レースに、明らかに辟易している岸田を連れて登場し、意味不明の英単語を使って見せませんでしたか。
他府県との関係でも、間にあるのは協力でも、共同でもなく、競争だけであり、自分が優位に立ちたいという飽くなき野心しか感じられないのはなぜですか。何であれ、二番手が嫌なのですか。なにかコンプレックスでもあるのですか。世界有数の巨大な地域を任されているというのに、その余裕もプライドも感じられられないのはなぜですか。本当に政治に関心があり、国を憂えるのなら、国政への一歩を、質の悪い手下にやらせるのではなく(だから皆落選)、何故自分で踏み出そうとはしないのですか。
もっと突っ込んで言えば、何故全国知事会の会長にならないのですか。どんな発言も施策も、これみよがしで『あざとい』ので、いつでもその裏を考えなければならない都民の苦労をご存じですか。政治家の一番大事な資質は、見せかけではなく、正直と誠意だということをご存じないのですか。
最近では53首長が連名で出馬要請という記事が流れましたが、ある市長がそれは知事から要請があったからだと説明しています。無論小池知事はそれを否定していますが、要請を拒否した10人の市区長は、それぞれ住民本位の行政を誠心誠意実施している尊敬すべき人達であることを考えると、少なくとも小池知事は、リベラルな民主主義には関心がないことは明らかです。小池知事にとって、都民は、知事に従うべき存在、そしておこぼれ(例えば子ども手当)を与えるべき存在に過ぎず、都政の主役はあくまで知事であって、主権在民ではないのではありませんか。これは典型的な独裁者の心理状態です。従って、彼女の辞書には、公僕などという言葉はなく、あるのは女王、もしくは女帝だけではないでしょうか。
ついでに言わせてもらえば、人柄に疑問があるのは、橋下徹(小池を支援)も同様です。保守系のメディアで、自分の見解が唯一絶対であるかのように,短絡的な『論破』を垂れ流す。こちらは聞いていて気分が悪くなります。彼が安倍に取り入るために、なりふり構わずゴマをすっていた姿が、どうしても忘れられないのです。しかも断定的な物言いをする人に共通するのが、独断と独善なのです。

・国立競技場、ドコモが運営。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6503094
コメント:東京五輪の『負の遺産』の代表格。

・蓮舫は、退路を断てるか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/db2694413eaa6745cd2061cef92a68564a2a5d97
コメント:蓮舫の問題は、小池と同様、今でも女子アナから一歩も出ていないことです。言い換えれば、自己主張ばかりで、責任感も、知性も少なからず怪しいということです。小池の場合は、正義感と人権意識も怪しい(朝鮮人虐殺事件の弔辞を止めた)。蓮舫の強みは共産党が支持していることと、小池都知事のような負の実績がないこと。と言うのは、知事の経験がないから当然です。

・蓮舫の知事選出馬で、党内に異変。
https://news.yahoo.co.jp/articles/27638277ab537f35db54712ea88a2178212b5459
コメント:野田が党首などとんでもない。日本の信用がガタ落ちになる。今まで犯した失態(特に自民よりの姿勢)を全部謝罪し、味噌汁で顔を洗ってから出直せ。親自民の野党など、国民民主だけで沢山だ。



2547.都知事選の茶番 6.10

都知事選に見る、日本型ポピュリズム。それが、何が日本型の政治・選挙システムの問題点かをはっきりと指し示しています。都知事選は、奇しくも元女子アナ同士の事実上の一騎打ちとなりました。こうなると、もはや政治家を選ぶ選挙というよりも、人気を比べる人気投票になってしまいます。こういう選挙を米国では「美人コンテスト」と呼んでいます。
人柄はどうなのか、主義主張は間違っていないか、万人が認める実績があるのかなどが、全く分からない段階で、印象だけで短絡的に選ぶのが人気投票です。これは選挙の本来の目的から外れた行為です。でも選ぶ相手はAKB(まさに人気投票)ではないのです。
メディアも、付和雷同型の大衆(だけ)を想定しており、インテリも、「意識高い系」の市民も対象に入っているような記事の書き方はしていません。立憲も立憲で、蓮舫を立てるのは、ポピュリズム(大衆扇動型政治)に悪乗りしていると思われても仕方がありません。都民を馬鹿にしているのかと言いたくなります。
軽薄なメディアが人気・不人気を煽り、感情的にゴシップを書き立てる。加えて頭の軽い橋下のような右よりのコメンテーターが、低俗な意見を吐き散らす。
この現象を一言で言えば、知能が低く、国家主義的なメディアが、日本の民主主義を食い荒らしているのです。その浅ましさは、大戦前の日本の新聞の在り方を見ると、実によく似ています。言い換えれば大政翼賛メディアです。
東京の未来と、現在の都民が置かれている状況(外苑再開発を含む)を冷静に考えれば、少し知性があれば、小池も蓮舫も本来の選択肢には該当しないことは直ぐに分かるはずです。即ち、この二人に対象を絞ること自体が、大きな誤りだということなのです。
メディアはなぜこういう時に、得意の世論調査をしないのでしょうか。それなりに質問を設定すれば(知的な)都民が望んでいるのは、どういう人物なのかが、はっきりと見えてくるはずです。しかも二人の候補者には共通点もあります。その一つは、他人に厳しく、自分に優しい(甘い)ことです。これは橋下徹も同様であって、3人とも突っ張りで、謙虚さは感じられません。
日本の民主政治の大問題は、正道を行くリベラル、もしくは知的な左よりのメディアが、事実上存在していない事です。右寄りの出版、報道、TV局の数の方が圧倒的に多いのです。世論でも有識者でも、右と左のバランスが取れていないのです。世間の地平線は、私たちが気が付かないうちに大きく右に傾いてしまっています。しかもその事実に対し、警告するメディアがないことに、私は危惧の念を抱くのです。

・ダブル女帝がにらみ合い。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f33a5390b477841749fc7fa02e672026fa303ced

・女性都民が選ぶ、都知事になってほしい女性政治家。
https://news.yahoo.co.jp/articles/37a9c2f2e7a7e9027fde40dbd4eb7b68ee674622
コメント:母数が少ないので、あまり信用はできない。しかも二位の高市は理由も分からない。三位までに小池・蓮舫の名前はない。要は存在感と安定感らしい。となると蓮舫はまず無理だろう。清潔感と正義感では小池を上回るだろうが。

・ポスト岸田で、菅の思惑。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024060800325&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
コメント:私はこれが実現したら菅を見直すでしょう。但し小泉なら岸田以下です。とにかく、パーティー問題で、立憲は信用が低下してきているので、国民は自民の内部浄化に期待するしかなくなっています。
またこの際、立憲の幹部は、自分達に「花(=人間的魅力)」がない事を痛感して頂きたい。泉に至っては、いるのかいないのか分からないほどで、癖もないが存在感もない。通りですれ違っても分からないでしょう。
偏向やクセはあったにせよ、前原にも、枝野にも、細野や、福山にも存在感がありました。実名を出して甚だ恐縮ですが、泉、岡田、逢坂、安住、長妻(及び野田)に人間的な魅力が備わっていると言えるでしょうか。私はそうは思いません。ところが維新には少なくとも一人います(吉村です。代表だが、自民に尻尾を振る馬場は箸にも棒にもかからず、粗野で図々しい)。
選挙とは人間が人間を選ぶもの。印象、好き嫌いが大きく作用します。だからこそ知名度が高い者が得をするのです。だからこそ人格的には大問題の都知事が当選できたのです。本当はそうであっては困るのだから(悪しきポピュリズム)、立憲こそ4年先を考えて、人物・人格で選び、信用出来る都知事候補を出して欲しかった。でもそうはしなかった。大衆迎合主義に相乗りしただけです。
もっと言えばこれで蓮舫が出て行ってくれればありがいと思ったのかもしれない。であるならば、逆に幹部は一層自らの印象(外見と言葉遣い)には注意を払う必要がある。(政党としての主張や信念の)筋論で通すのなら、今度は蓮舫の立候補には筋が通らなくなる。蓮舫擁立はパーティー問題に続く、立憲得意の浅慮(見当違い)の悪手になる可能性が高い。負ければ立憲への支持が減ることは間違いがないからです。心ある有権者と同様、私は元女子アナ同士の人気投票などに全く関心がなく、そこに使う時間を惜しいと思っているのです。
こんな候補者(タレント)ではダメだ、こんな選挙(茶番)ではダメだという、「正論」が全く出てこないようなメディアしかないことにこそ、日本の報道水準が、世界でも低い評価しか受けていない、本当の理由があるのではないでしょうか。選挙をあるべき姿にする為には、国民の主体的な選択による、公平公正な選挙が行なわれていない(メディアに誘導されている)という現実を、国民が認識する必要があるのです。

・森山の存在感高まる。
https://mainichi.jp/articles/20240608/k00/00m/010/310000c
コメント:だから油断は禁物です。

・日本各地でモスク計画。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6503665
コメント:正直、ご勘弁頂きたい。あの教義を未消化のままで、日本に持ち込まれたら堪ったものではない。実際に巨大家族化したイスラム集団が、ドイツで超法規的に振る舞い、大問題を起こしている。日本でも異端のキリスト教、統一教会が問題を起こしたばかり(首相暗殺の引き金)だし、金権化した仏教、神道も、日本の国民は持て余している。そこに、まだこなれていない宗教を持ち込まれたら混乱するだけ。日本を舞台に宗教対立でも起きたら目も当てられない。ここはしばらく隠れムスリムとして、おとなしくしていてもらう訳にはいかないものだろうか。
昨日も白髪で背広姿の老人が突然訪ねてきて、エホバの証人の資料を見てくれと頼まれた。暑い中を歩いて来て、無碍に断るのも気の毒だったので、見ておくと嘘をつかざるを得なかった。証人は注射や輸血を拒否する宗教と理解している。ならば一体信者の何人がワクチンを拒否してコロナで亡くなったことだろう。
宗教は人を救うものであるはずなのに、イスラエルのユダヤ教は人殺しを後押ししているようにも見える(但し聖職者はそう言っていない)。ISなど武装組織の動きを見れば、イスラム教も決して人命や人権を尊重しているようには思えない。私はむしろ今人類は宗教に替わる(精神的な)価値基準と、資本主義・共産主義に替わる経済システムを模索するべき時期に差し掛かっているように感じる。その前段階として、我々自身が(目的を見失って右往左往している既存宗教を含む)宗教レスの人生を試してみるのも悪くないのではないだろうか。



2548.イスラエルは反面教師 6.11

・イスラエル前国防相、政権を離脱。総選挙要求。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6503835
関連記事:ガザの病院は血の海。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6503808
関連記事:人質救出作戦に批判。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6503787
コメント:今やイスラエルは世界中の嫌われ者だ。極右の国民にそれが分かっているのだろうか。世界中で非難と排斥の運動を起こさないと、彼らの暴走を止めることはできないのか。そうした状況で、今回の離脱は、正気の国民もいるということを、世界に示したことで大きな意味がある。
まさかホロコーストの犠牲者、イスラエルがパレスチナ人に、同じことをするとは、未だに信じられない。人の命を虫けらと同じに見なす。どんな理屈で彼らはジェノサイドを正当化しているのか。米国には多くのユダヤ系有名人と財閥がいる。でも彼らは黙して何も語ろうとしない。どころか学生の反対運動を力づくで抑え込み、なりふり構わず批判を弾圧している。
でも本来なら、彼らこそが、最初に声を上げて、イスラエル政府の暴走をいさめ、イスラエルの評判が落ちることを食い止めるべきではなかったのか。英国人のトム・クルーズは、ガザの虐殺を批判した。その結果、ユダヤ系の映画関係者から攻撃されている。リベラルであるはずの、バーバラ・ストレイザンドは、何故何も言わないのか。シンドラーのリストのスピルバーグはどうか。
ガザの虐殺は、イスラエルでは戦争とみなされている。だから平気で人を殺せるのだろう。しかし武力・火力で、圧倒的な差がある。だから戦争とは名ばかりに一方的な攻撃になっている。
戦争と名がつけば、国民は自国の肩を持ち、愛国・国粋主義に傾く。それを我々は太平洋戦争で、嫌というほど経験した。当時、反戦・非戦は非国民の行為とみなされた。そして国全体が戦争にのめり込んだ挙句、300万の国民の命が失われたのである。
国を守る為の戦闘と言うが、前線で兵士が発砲する時にどんな感情で、引き金を引いているのだろう。その動機はもっと単純なもの、即ち殺さなければ殺されるという、恐怖感ではないのか。もう一つは復讐心だ。しかし報復が報復を呼び、連鎖反応を起こして、戦闘がエスカレートしている。しかもイスラエルの場合は100倍返しを目指しているようだ。そして何より、動き出したから止まれないという惰性こそが、愛国思想、国粋主義の正体ではないのか。
だからこそ、兎に角まず戦争を始めないこと。即ち最初の一発を撃たないこと。それが最大最善の安全保障だということを、この際自民党政府(取り分け安倍派、麻生派)と、自衛隊に、心底理解して欲しい。今や自衛隊は、米国が命令すれば、いつでも出兵を辞さないところまで来ている。
日本の国民は、ガザの虐殺こそ、醜い戦争の本質(報復と殺戮の連鎖)そのものだという事を、反面教師として学ぶ必要がある。発砲の準備をすることが、安全保障ではない。何が何でも撃たないことが、安全保障なのだ。何故なら過去の戦争の例を出すまでもなく、人間の自制心ほど当てにならないものはないからである。
ナショナリズムは人類が基本的に持っている性質だ。同じ人種、中でも同じ民族が集まると集団を形成する。それが国家の基盤でもある。但しそこには負の側面がある。他民族の否定、よそ者の排除だ。
排除の論理を振り回す小池百合子などは、戦争に一番近いところにいる政治家だと言える。種族や民族の違いが、大きな戦争の動機にもなってきた。しかも民族が同じでも、宗教の違い、政治形態の違いで、更に小さい集団が形成されると、今度はその集団同士の間で対立が起きる。民族で争い、領土で争い、利権で争い、宗教で争う。対立が紛争になり、紛争における暴力の行使が、戦争に発展する。
こう考えてくると、戦争は、人類にとって避けがたい習性、もしくは原罪のようにも思えて来る。それを乗り越え、多民族、多国家が調和して共存する世界を築けたときに、初めて、地球全体が平和になり、人類が安心して住める惑星になる。その時こそ、地球が銀河宇宙連合に参加する資格が得られるのだろう。今人類は自滅の道を進むのか、調和のとれた多国家世界を構築する方向に進むのかの瀬戸際に立っている。もし宇宙人がいるのであれば、この様子を、彼らは興味深く観察しているに違いない。
そういう境目の次期に台頭してきた、プーチン、ネタニヤフ、トランプのような独裁者は、ナショリズムを助長し、国家間の競争と覇権争いを激化させ、汎地球世界国家を樹立する方向とは真逆の方向に進んでいるように思われる。でもそれは、人類が確実に自滅する道なのである。


ガザ人質救出。人命軽視が目に余る。朝日新聞(6.11)社説。
(前略)
停滞していた停戦交渉についてバイデン米大統領は5月末、新たな提案を公表し、ハマスに受け入れを求めた。
 イスラエル側が示したとされる提案には、人質全員の解放と恒久的な停戦が盛り込まれていた。軍事作戦に頼らずとも交渉で人質の解放を実現する選択肢がイスラエルにはあったはずだ。
 だが、イスラエル政権内の極右閣僚が「(提案に)合意すれば連立政権を去る」と牽制(けんせい)し、ネタニヤフ氏は交渉に消極的だ。自己保身を優先させる無責任な態度というほかない。ネタニヤフ氏は極右政党の過激な主張に左右されず、停戦を求める国内外の声を受け止めるべきだ。
 今週、主要7カ国(G7)の首脳会議がイタリアで開かれる。日米など主要国の首脳はガザで民間人の命を守る強い意思で結束し、影響力を行使すべきだ。
全文:
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15955412.html?iref=pc_photo_gallery_bottom

・安保理、ガザ停戦案を巡る決議採択。
https://jp.reuters.com/world/security/EXG6HL6BQJKOVB5WMQXRR3U22Y-2024-06-11/

・ウクライナ国土1/4に地雷や不発弾。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240611-OYT1T50027/



2549.企業献金の実態 6.11

参院決算委員会(6.10)での質疑は、最後の共産党の山添の質問が際立っていました。事実上自民党が企業に献金額を割り振って、しかも団体向けの施策を決定してきたことが誰の目にも明らかになる質問でした。この質問に対し、岸田は企業の自主的な献金だと答弁したものの、金額が同一であることの説明にはなっておらず、表情はうつろで、自分でも信じていない説明をしていることが手に取るように分かりました。このように企業献金に頼る実態では、自民党は、企業献金を止めるわけにはいかないでしょう。加えて政党助成金も見直さないと、カネに振り回される、カネに汚い政治が連綿と続くことになります。以下の写真はTV画面から切り出したもので、やや見にくい事をお詫びします。








2550.自分ファースト 6.12

自分が法学部出身だからではないが、朝ドラの「寅に翼」を毎回見ています。このドラマが面白いのは、わき役の中堅男性俳優が、生き生きと楽し気に演技していることです。小林薫、松山ケンイチ、沢村一樹、そして今度は滝藤賢一。滝藤は横澤夏子とのCMが直ぐに思い浮かびます。一方で田中要次の使い方は余り感心しません。私は滝藤と同じ意見です。即ち餓死した岩田剛典(判事)は馬鹿だと思います。その前に職を辞するべきだったのです。法律の方が間違っていたのですから。

ところでいつもの「ちょっとだけよのジラシ」作戦で、結局小池百合子が都知選に出馬するらしい。唯我独尊ということ以上に、私は彼女が知事になることは、国政にとって重要な、しかも危険な意味を持つと思います。

BSTBSの1930が、フランス与党(マクロン)が極右政党(ルペン)に2倍の差をつけられたこと、そしてマクロンガがイチかバチかの賭けに出て、国会を解散することを、報じています。ルぺンの極右政党は、若者の暮らしを楽になど耳当たりの良いスローガンの中に、移民を排斥するという言葉が滑り込ませてあります。しかもモットーがフランス・ファースト。要はトランプのフランス版ということです。

そこで思い出すのは小池百合子の都民ファーストの会です。この3者に共通する言葉が自国ファーストであり、移民(小池の場合は朝鮮人)の排斥、言い換えれば排除の論理です。但し都知事選で勢いがつけば、そこで留まるような百合子ではない。国政選挙の機会があれば、直ちに乗り換えて、自民党に乗り込み(あるいは迎えられ)、総理を目指すはずです。無論そうなれば、日本の政治には闇の時代が来る。議会制民主主義が終焉し、独裁軍事国家が誕生するからです。

なので、我々が目の黒いうちに生き地獄を見ないで済むように、何とか知事選で都民の「正当な評価」が下るよう祈るしかありません。ついでに思い付きを一つ。それは小池が維新の代表になることです。少なくとも、またもや都構想などと、足元がふらついている板前親父よりはましでしょう。

しかも二党が将来合併すれば、正攻法で小池が総理になる機会が巡ってくる。自民党にとっては看板娘(オバン?)を獲得し、第一党を維持することができます。そもそも都民ファーストなどを、まともに相手にする都民はいないのです。自民党も、もう麻生や二階の時代ではありません。ところで、自民党はマジでwtwを参謀に雇った方が良いと思います。

・裏金派閥出身のタッグに、有権者ソッポ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce7fe79f9e31bf36cd7b05638376c89a924c8dbd
関連記事:自民のすり寄り、ありがた迷惑。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/332665
コメント:緑のタヌキを頭の黒いネズミが支援。

・女帝3選に暗雲。自民党現場はやる気なし。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2bf44058c67127e34d56aed283ff7a9ab234869
関連記事:都知事選。不戦敗回避狙う自民党。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1536d0e1f2d77652e72adc48bf655c46fe7cf601

・記者会見ではしどろもどろ。関東大震災朝鮮人虐殺巡る小池都政の負の遺産。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3aa4b9af74375a29023f7250228bcfa08cbb67e4
コメント:しかも群馬の山本アホ太知事は慰霊碑撤去。

・都知事選、有権者が8年間を判断。泉房穂。
https://news.yahoo.co.jp/articles/691d25cf854bcd6b288e25759dfdf9692f632ee9

・蓮舫都知事で始まる大連立。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e8277280ff2237fd001be681f7efa2a75d4febf

・麻生が政治資金で高級グルメ。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/341401
コメント:1900万も何を食べたのだろう。博多名物めんたいこか。

・大阪万博言い出しっぺ橋下徹が、言い訳連発。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/332001#goog_rewarded