「オンライン・オピニオン」


信用できない人
フェイク氾濫
農政への怒り
朝日社説
JA伏魔殿
立ち上がる市民
マスクとトランプ
学問の自由


2781.信用できない人 6.5

今回の前書きはサンデー毎日(6/15.22)川柳で詠む永田町生き物劇場 葉月亭遊人から
国民民主党代表 玉木雄一郎「若者にこびて狙うは総理の座」
不倫騒動もなんのその、なぜだか玉木雄一郎率いる国民民主党が絶好調だ。世論調査では立憲民主党を抜いて支持率は野党トップ、 玉木総理なんて声まで▼理由は、SNS戦略の成功もあるけど、なんといっても若者を掴んだことだろう。「103万円の壁」から始まって、「(若者の)手取りを増やす」を連呼し、ついには「若者減税」まで言いだす始末▼なんだか、若者が苦しいのは年寄りのせい、みたいな空気まで生み出した。聞けばこの人、SNSの反応によって政策や主張を変えているとか。これって、要するに典型的なポピュリズムじゃないの?▼政治が最もやってはいけないのは、世代間の対立を煽ること。さて、いつまで持つのかね、こんな「危うい」手法が。


日本維新の会代表大阪府知事 吉村詳文「万博の赤字は国で俺カジノ」
一時は飛ぶ烏を落とすかの勢いだった日本維新の会だけど、最近はさっぱり元気がない。国民民主にお株を奪われた感じか。その維新を率いるのが大阪府知事の吉村詳文さんだ▼人気挽回を目指した大阪・関西万博だったが、地盤は軟弱だしメタンガスは出るし。それもあってか入場者数は一向に伸びない。想定の2820万人は到底無理。このままだと1500万〜1600万人か▼万博が赤字になれば、その補填は国にお願いする しかない。だから、国会では石破政権を手助けしてるのか、なんて勘繰りも▼でも、万博は1R(カジノ)建設の踏み台だから、気にしてないよね。ちなみに万博会場から 見えるカジノの建設現場には「麻生セメント」の大きな文字が…。


日本保守党代表 百田尚樹「保守党は百田暴走百叩き」
3講席とはいえ、ベストセラー作家の百田尚樹が立ち上げた日本保守党が昨年の衆院選でデビュー、政党助成金も入った。さらに勢いを増すと思われたが、事情が一変▼百田応援団だった保守系メディア『月刊Hanada』と『WiLL』が手のひら返しで百田叩き。『月刊Hanada』で保守党の落選候補が百田批判。そして『WiLL』は「LGBTQ問題の対応は不十分だ」と攻撃、それに百田がSNSで反論して両雑誌とも完全断絶▼かつて百田はYouTube番組で「女性は30歳を超えたら(子どもが産めないので)子宮を摘出すべきだ」と。批判が出ると「小説家のSF的な話」と謝罪。小説家と政治家の区別がついていない。さあ、どーするセンセイ。


【注目記事】

・日本で一番信用できない人。
https://news.yahoo.co.jp/articles/73bbabbcc18475e72810b1cb5aa16a57cffe4f1a
コメント:確かに安倍政治と決別しないのはまずい。特に杉田水脈は絶対にまずい。御大のお言葉だけど、もっと信用できない者がいる。それは自我肥大の怪獣ノダギガンデスだ。この記事で分かるのは石破・小泉人気に、小沢がいら立っているということだけだ。ならば小沢は持てる影響力をフルに使って、立憲が国民民主を超える支持率を獲得するように全力を尽くせ。是が非でも野党第一党を再現せよ。野田は、自分では何もせず、自民党の自滅を待っているだけ。この際、コップの中の嵐の党内力学など国民にとってはどうでもいい。労働貴族の連合との関係もどうでもいい。
そもそも歴代立憲党首の泉健太、野田佳彦のどこに、国民が魅力を感じるというのか。選挙までに、死に物狂いで一票でも多く国民の支持票を増やす。自分の存在感さえアピールできればよく(しかも施策の責任は与党)、自分が国民からどう見えるかの想像力もないこれ以上野田に任せていたら、国民民主にまた負けるだろう。
立憲は今は玉木のオウンゴール(玉木の飼料発言や山尾しおりの説明拒否、渡り鳥の須藤元気の迷言)で少し息をついているが、国会の質問でも、令和(山本は質問ではっきり立憲を批判していた。委員長に制止されていたが、このシーンだけでも再放送する価値がある)の方が、野田の尊大な口ぶりより、遥かに筋が通っており、国民寄りだった。現実に支持も伸びている。野田の価値観かもしれないが、立憲は一種の既得権に寄り掛かって、すそ野を拡大する努力が不足しているようだ。それは枝野についても言える。福島でさえ変におとなしい。組合で言えば芳野の連合のような空気だ。国民(特に若者)は、そんな硬直した旧態依然の(農協のような)政党に魅力を感じていない。SNSで暴走する政党や立花のごろつきが、それでも注目を集めるのは、裏を返せば旧来の野党が、政府に対する不満を抱えている国民の受け皿になれていないからである。

・立花を書類送検。
https://digital.asahi.com/articles/AST641BMST64OXIE03DM.html?iref=comtop_7_04
コメント:県会議員が、悪意の中傷で追い詰められて死んでいるのだ。事実上の殺人犯であり、逮捕・収監が相応しい。不起訴処分など決してあってはならない。
ところでついでに橋下も誹謗中傷で逮捕して欲しい。中居を弁護して、フジの第三者委を何様とは、自分こそ傲慢を取れば何も残らない似非コメンテーターではないか。

・立花はフェアとは言えない。
https://digital.asahi.com/articles/ASSCM3FGGSCMPTIL003M.html?iref=comtop_AcsRank_04
コメント:そんなことは専門家の意見を聞くまでもない。問題提起はメディアの仕事だ。但し朝日は斎藤の事件では善戦している。

・コメが突然店頭に。今までどこに。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d19da42277da80f61e0e81ac0d45ccaabe75e7e4

・まるで東京市、各地の首長あぜん。
https://mainichi.jp/articles/20250603/k00/00m/040/011000c
コメント:なぜ小池だけは自分勝手なパフォーマンスが許されるのか。野党もメディアもなぜ批判しないのか。これって絶対におかしい。我々が払った都税なのに。

・インターネット上の選挙情報をファクトチェック。読売など4社。
https://www.yomiuri.co.jp/election/20250604-OYT1T50079/
コメント:結構と存じます。

・マスク、トランプの法案、不快で忌まわしい。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6541099
コメント:やっと意見が一致した。

・劣化する米国。背景に帝国主義。
https://mainichi.jp/articles/20250602/dde/012/030/014000c

・トランプ政権で邦人社会の日常暗転。
https://mainichi.jp/articles/20250603/k00/00m/030/125000c



2782.フェイク氾濫 6.6

今回の前書きは朝日新聞(6.5)交論 生成AIと歴史から
「フェイク氾濫 社会混乱 とば口」国立情報学研究所教授 越前 功

―ネット上のリアルな画像や動画が、まったくの創作物だったという経験が、最近増えています。

「誰でも簡単に写実的な偽の画像や映像を作れるようになり、サイバー空間はフェイクだらけです。『百聞は一見にしかず』は、サイバー空間ではもはや成立しません」

「2017年ごろ、ディープフェイク(偽動画)が生まれました。自国民にロシアに降伏するよう呼びかけるウクライナのゼレンスキー大統領の偽動画など、多くの問題が起きました。(中略)」

―記者としては、画像や映像は情報の「ウラ取り」(事実関係の確認)ができる確実な証拠と思ってきましたが。

「見るものが信用できなくなってしまった。過去の歴史的な写真や画像でも同じです。私のフェイスブックには『考古学的な大発見!』とうたうリアルな映像の投稿がよく出ます。しかし、調べるとすべて生成AI製。プラットフォーマーの削除は全く追いつかず、お手上げ状態です(中略)」

「こうした動きは、プロパガンダ的な歴史改変としても、容易に起こりえます。過去の歴史写真らしき偽物を作り出すこと自体に、技術的なハードルはもうありません。私たちは、 生成AIを使ったプロバガンダ的な歴史改変の『とば口』に立っています」

―何を社会にもたらすのでしょうか。

「デマなど大量の情報の氾濫による社会混乱『インフォデミック』が起き、ファクトヘの到達が極めて困難になるでしょう。偽の言説が浸透すれば、思想を偏らせることにつながる。
『知』とは何かが問われるでしょう」

「誰もが言説を拡散できる時代にあって、記者や専門家が、信頼できる情報源に当たって記録を残す行為がとても大事になる。その責任はいっそう重大になります(中略)」

―私たちは、何に気をつけるべきでしょうか。

「SNSをうのみにしないことです。利用者一人ひとりがリテラシーを高めていくしかない。大手プラットフォーマーは、偽情報の削除などに消極的です。SNSは、人々の興味や関心を奪い合うアテンションエコノミーの強い影響下にあると理解して利用しなければいけません」

コメント:インフォデミックは既に始まっているのかもしれません。それなのにプラットフォーマーの規制はあってなきがごときです。プラットフォーマーには、フェイク情報を掲載した場合の罰金刑があってもいいと思います。プラットフォーマーは、それを倍にして投稿者に請求すればいいのです。自分は当事者ではないから掲載内容には責任がないという逃げの姿勢は、もう通用しないのです。一方で利用者、又は受益者の読者は、匿名の投稿(=無責任)と、立花の扇動は、強い意思をもって無視する習慣をつけるべきです。バッシング(誹謗中傷の別名)と抗議、批判は全くの別物であると心得るべきです。


【注目記事】

・安保理、ガザ即時停戦決議案を否決。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6541178
コメント:おなじみ金髪の類人猿の仕業。オランウータンの方がまだしも人間らしい。

・自衛隊と靖国。
https://mainichi.jp/articles/20250602/k00/00m/040/163000c
コメント:自衛隊が悪いわけではない。悪いのは大戦の総括を避けてきた保守系(と言うより極右)の政治家たちだ。


【気象・災害】

・気温上昇、熱中症に注意。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250605/k10014826491000.html


【国内政治】

・ローソン、ファミマに備蓄米。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6541187
コメント:JAを見事に素通りした進次郎を総裁候補に。進次郎ならJA以外の既得権にも立ち向かうかもしれない。父親のように。

・アベノマスク契約、国の不開示取り消す判決。文書ないとは思えない。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/409646?rct=national
コメント:安倍晋三よ、あなたの残した小悪不正の数々が未だに尾を引いている。でも私はあなたが大悪人だとは思わない。それに全ては国の為だとあなたは言うだろう。でも安倍晋三の政策には歯止めがなかった。もっと言えば国粋主義以外の信念もなかった。気が弱いので、結局何でもありになってしまった。定見と常識、自制心のなさ、自らの甘やかしが日本をここまで悪くした。政治が正義も人間性も見失い、カネが全てになれば、社会は荒れるのは当然だ。刃物による殺傷事件がない日はない。今の世間の様子をあなたに見せたいくらいだ。国家の方針で言えば、最悪の一つが集団的自衛権だ。米国の先兵となって外国を攻撃する。このどこに平和主義があるのだろう。気の小さい悪者で終わったあなただが、結果的に数多くのお荷物を残していった。お荷物の中には男女の問題政治家もいる。これから国民はその荷物を一つ、一つ片付けなければならない。それにつけても家庭教育は大事だと思う。いったいあなたの親は、あなたにどんな教育をしたのだろう。何かを教えたにせよ、その中に平和憲法と人権思想がなかったことだけは確からしい。



2783.農政への怒り 6.7

「農政へ怒り 中学時代の思い今も」イベント企画運営 長田淳子 千葉県68から

「政府は一体何をやっているのでしょう」。中学時代に書いた作文の最初の一節です。

母の実家は新潟県でたくさんの田畑を持つ農家でした。早朝に野菜を収穫して選別、箱詰めし、その日のうちに農協に納めます。ですが、大きさが規格外、不ぞろいなどの理由で出荷できない野菜が膨大な量に上り、それらはタダ同然か廃棄処分。しかも規格に合わせた段ボールは全て自費でした。

あまりに理不尽だと書いた作文は表彰され、全校生徒の前で発表することになりました。ところが冒頭の一節は学校側に削除されてしまいました。たくさんの田畑がありながら、減反政策のために専業農家では食べていけなくなった叔父。規格という枠のために捨てられていく野菜。そんな事態への怒りがほとばしる一文を削除されたのです。

そのまま50年が経過した結果が今の日本の食事情です。叔父と叔母は鬼籍に入り、農家の後継ぎはいません。あの時伝えられなかった一節を、私は今、大きな声で尋ねたい。「政府は一体何をやっているのでしょう」

コメント:何もやっていない。少なくとも農家や国民の為になることは。それは日本の他の肥大した官公庁と同じだ。しかもこと農水関連となると、規模も硬直度も群を抜いている。いまや農水省もJAも農水族議員も、皆結託し、既得権の圧力団体と化しており、言い換えれば国民の大きなお荷物だ。令和のコメ騒動のこの機会に、農水関係の組織を根本から合理化しないと、大規模農業化など、夢のまた夢。重厚長大で硬直した農水関係者の、価値観や体質を変えることが、至急求められているのです。
小泉進次郎よ、そして進次郎がJAに否定的であることを知っていて指名した石破よ、ひるまず進撃せよ。君たちは今国民の希望の星なのだ。だから現在のところ、中身も信念もない、場当たりの玉木や、風見鶏の野田では、束になってかかっても勝てる相手ではなくなっている。国民を味方につけよ。



2784.朝日社説 6.8

今回の前書きは朝日新聞(6.7)の社説から2件。

・東電株主訴訟、甘い判断、問わぬ理不尽。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S16230426.html?iref=comtop_Opinion_03
関連記事:人間の鎖で最高裁を取り囲み抗議しよう。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/410236

・アベノマスク、非常識な不開示、決別を。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S16230427.html?iref=comtop_Opinion_04



2785.JA伏魔殿 6.9

今回の前書きは、週刊文春(6.12)から拾い読みです。

@「進次郎を阻む、JA伏魔殿」
(前略)JAとの癒着を重ねてきた大物から早速、牽制球が飛んでいる。野村哲郎元農相だ。(中略)
野村氏の収支報告書で資金の流れを精査した。(中略)総額7千万円近いJA、マネーが注入されていたことになる。(中略)

トライアングルの共犯関係
「今年四月現在で都道府県や市町村の地域単位で496のJAがあり、その頂点に経済事業(商社機能など)を担うJA全農があります。加えて信用事業を担う農林中央金庫、共済事業を担うJA共済連をはじめ、数多の関連団体が形成されている。これらの組織 を代表し、調整機能を担うのがJA全中です」(JA関係者)

その経営においてとりわけ重要なのが、農林中金などの信用事業だという。元農水官僚でキャノングローバル戦略研究所研究主幹の山下一仁氏が指摘する。

「コメ農家の大部分を占める小規模な兼業農家は、農業収入を大きく上回る兼業収入を農林中金などのJAバンクに預けています。JAの経営は、これを元手にした運用業務で成り立っている。実際、信用事業での総利益が約6800億円なのに対し、本業であるはずの農業関述事業の総利益は約4200億円(23年度)に留まります。JAとして は、資金源でもある兼業農家が淘汰されることは避けたい。そこで生産コストが高い彼らを守るために、高米価維持を目的とした実質的な減反政策を支持しているのです」

こうしたJAが抱える問題について、小泉氏は大臣就任会見でも抜本的な改革を求めていた。
「JAグルーブ全体に対しても、金融で稼ぐんじゃなくて経済事菜で稼いでもらいたい」

本業の農業で稼げ、と主張しているのだ。小泉氏のブレーンが補足する。
「減反政策を廃止し、兼業農家の延命ではなく、大規模農家に集約させる。輪出も強化し、稼ぐ農業を実現する。それが、小泉氏が本音では進めたい改革です」

だが、そこに立ちはだかるのが、農政においてJAに阿る歪な、農政トライアングルだ。

「自民党の農水族議員がJA傘下の兼業農家を票田とし、農水官僚がJAとその関連会社を天下り先として確保している構図がある。それゆえ、彼らはJAが望む減反政策の継続を進めています」(前出・山下氏) (以下略)

コメント:それでいてJAを悪者にするなと言っても、それは無理というもの。


A「Xさん怒髪天の肉声」
五月下旬、元フジテレビアナウンサーのX子さんは極めて親しい友人に、塗炭の苦しみを明かしていた。
「何度も人生の再スタートを切ろうとしているのに、ずっと妨害されている気分で、心の底から辛いです。 私は、ただただ普通に生きていたかった。一度しかない自分の人生を誰にも邪魔されず、楽しんで生きていたいだけなのに…」

次々降りかかる苦難を振り返り、こう言葉を続ける。
「橋下徹さんや古市憲寿さんは私や私の代理人に確認もせず、加害者側の発言を一方的に信じている。加害者側から聞いた話を事実だと思い込んで社会に言い触らしています。声が大きいから信じる人も一定数いる。失恋事案発言が独り歩きして、いまだ誹謗中傷や脅迫が止みません」(以下略)

コメント:もういい加減に、メディアは右翼の上に有名人志向の橋下と古市を重用するのをやめにするべきだ。思いつきと屁理屈、しかも思い上がりを取れば、後には何も残らない。国民にとって何の足しにもならない連中だ。メディアが彼らを使うのは、若者層に一定の支持者がいると見込んでのことだろうが、今回だけでなく散々問題発言を繰り返しており、もはやIQ自体が疑わしい。こちらは傲慢な顔つきを見て、自分勝手な屁理屈を聞くだけでも虫唾が走る。だから出演しているのが分かると直ちにチャンネルを切り替えている。立花、ひろゆきや成田とひとからげで出禁が相応しい。何が困ると言って彼らにはコメンテーターもしくは論客と言うレッテルが付いている事だ。彼らが若者の意見を代表しているなら、日本の未来は真っ暗だ。彼らが大きな顔が出来るということが、とりもなおさず、日本のメディアの質がいかに低いかを世界に示している。


B言霊USA 町山智浩
(前略)トランブのデタラメ攻勢にラマポーザ(南ア)大統領は終始落ち着いた態度で反論し続けた。トランブの扱い方は研究済だったのだろう。

そこで、NBCのピーター・アレクサンダー記者が突然、質問した。
「大統領、国防総省はカタールから供与される4億ドルのジェット機を受け取ると発表しましたが…」
そのジェットについてトランブは繰り返し「寄付」などと言っている。賄賂のようにしか見えないが、その質問は場違いだった。
「君は何を言ってるんだ?」トランプがブチ切れた。「いい加減ここから出て行け! 本当にひどい記者だ! 素質がない! 頭も足りない!」
 ラマポーザはその場を和ませようと徴笑んで言った。「すみませんね、飛行機をお土産に持ってこなくて」
トランプは答えた。「持ってきてほしかったな。喜んで受け取るよJ
もしかして、皮肉言われたの、わかってない?

コメント:高額の贈答は米国の憲法違反。早く猿の惑星からお迎えを。


C自死前県議妻が慟哭告白、斎藤さんに知事の資質はない。元総務部長の軽すぎる処分にも関与。
「第三者委が客観的に結論を導いているのに、それを受け入れないというのは…。あれで乗り切れると思っていることが、不思議でなりません」
そう吐露するのは、故竹内英明前兵庫県議の妻だ。
百条委員会で斎藤元彦知事(47)を鋭く迫及していた竹内氏は、昨年十一月に斎藤氏が出直しに臨んだ兵庫県知事選の期間中、「知事を貶めた黒幕」としてSNS空間でバッシングを浴びた。結局、斎藤氏が再選を果たした翌日に県議を辞職。身に覚えのない誹謗中傷に加え、家族に危害を加えられるかもしれない恐怖から、精神的に不安定にな っていった。(中略)

五月二十七日、X氏の私的情報の漏洩をめぐって県が設置した第三者委員会の最終調査報告書が公表された。元総務部長の井ノ本知明氏による情報漏洩が認定されると共に、世間に衝撃を与えたのは、第三者委が下した結論だった。
(漏洩行為は、知事及び元副知事の指示のもとに行われた可能性が高い)(中略)

竹内氏の妻の告白は続く。
「これだけの事態を招いた責任は、やっぱり知事にあるのではないでしょうか。斎藤さんは.冷血の知事、というより、何か大事なものが欠けているような気がします。知事の資質はないということなのでしょう」(中略)

今後、斎藤氏への追及の舞台となるのは、兵庫県議会の六月定例会だ。開会日の六月三日には、自民・維新・公明・県民連合の四会派が、井ノ本氏を刑事告発するよう県側に申し入れた。別の県議が語る。

「刑事告発の先にあるの は、斎藤氏の偽証罪の告発です。刑事告発によって、斎藤氏の指示による情報漏洩が起訴事実として確定すれば、百条委における斎藤氏の偽証も確定する。斎藤氏追及への本気度は会派によってバラつきがありますが、元総務部長の刑事告発について後ろ向きな県議はほとんどいません」

県議会の中には、刑事手続きを待たず、再び不信任案を提出すべきだとする、強硬派もいる。一方、様子見を決め込む県議もおり、議会の行方は不透明だ。ただ、
「百条委での証言が三つも嘘だった疑惑があるのは確か。六月議会はこの三つの嘘で紛糾するでしょう」(同前)
(以下略)

コメント:知事どころか人としての自覚もない。なぜメディアは斎藤の人生や人間性を分析しようとしないのか。


Dハーバード大生50人に聞いたトランプへの怒り
(前略)学生ら二百名以上にアプローチし、五十名強から生の声を得た。学生たちが 語るのは、トランブ政権への怒り、将来への不安、大学生活への危機惑だった。

「トランプの措置は、馬鹿げているし、非愛国的です。大統領は無能な独裁者だ」
(心理学と経済学を専攻する学部二年生のウィリアム・フー氏)

「政権はファシストがやるであろうことを忠実になぞっているようにみえる」
(ガバナンス専攻の大学院生ルーカス・アトキンス氏)

「自分よりも遥かに大きい権力と対峠し、無力感がある」(ケネディスクール卒、コマラ・アヌピンディ氏)

「とても合理的な判断ではない。民主主義国家でこんなことが起きるんだと驚いています。アメリカ政治への見方がまるっきり変わった」(ケネディスクール卒、 日本人のミカコ氏〈仮名〉)

アメリカの憲法修正第一条は、表現の自由や報道の自由を保証するが、ロースクールの学生らは、「トランプ政権は憲法を侵害している」と口をそろえる。(以下略)

コメント:大統領就任式で、憲法を守るという誓約を、トランプはしたのだろうか。


【注目記事】

・コメ卸間の取引相場急落。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6541508

・任命拒否から5年。今度は法人化ごり押し。日本学術会議。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5170912960d0d3da28c3c0c276e5c2d9c5225ef2
コメント:杉のハゲ田は今どこに。



2786.立ち上がる市民 6.10

・ロス中心部でデモ隊と衝突。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250609-OYT1T50005/

・くたばれトランプ。TikTokで声を上げる米国市民。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6541636
コメント:早くくたばれ。あ、失礼。でもこれは誹謗中傷ではなく、個人的な願望だ。そもそも一人の人間に強大な権力を与える政治システムに根本的な問題がある、チェックアンドバランスが機能しない政治システムがいかに危険かを、我々は目の当たりにしている。トランプは世界の民主主義にとって、最悪の反面教師である。ところが日本でも安倍晋三が好き放題やりちらかした時代(悪夢の自民党政権)がある。何故米国の国民は安倍を反面教師にしなかったのだろう。

・トランプ・マスク決裂の代償。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6541601
コメント:借りがあるのはトランプの方だ。でもトランプはマスクには大統領に対する敬意がないと罵った。その一言で、トランプが偽物(の大統領)であることが分かる。敬意というものは命令されて持てるものではない。その人物が尊敬に値する時だけ、自然に生まれてくるものだ。仮にトランプが尊敬されたいと願うのであれば、相手に尊敬しろと命令するのではなく、尊敬に値する政治を行うしかない。逆に尊敬されないのは、自分自身に欠陥や落ち度があるからだ。それでも権力に阿ってオベンチャラをいう奴はいくらでもいる。例えば安倍もそうだった。でもそういう人たちは陰で舌を出している事も多い。それは心の中では尊敬していないからだ。

・実験したら一つも売れない米国製。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/407334
コメント:関税だけで問題は解決しない。

・女装メイク。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0566b6675261b0d83772e9f3260372b08a80bc18
コメント:これは凄い。ポイントは目にありそう。

・東映がバーチャルプロダクションスタジオ。
https://mainichi.jp/articles/20250608/k00/00m/040/209000c
コメント:私も10歳当時、東映の子役のオーディションに応募させられたことがある。自分で手を挙げたわけではなく、東映とコネのある教師が推薦した。結論から言って、セリフの発生(バカヤローの一言)であっさり落ちた。何しろ自分で言うのもおかしいくらいのハスキーボイスだった(今でも)からだ。確か黄色い鳩とかなんとかいう母子ものの映画だったと思う。幼少のころから主役とは無縁の人生だったようだ(今でも)。テストの時に撮影中のスタジオも見学させて貰い、セットもカメラに映らない部分は手抜きしている事が良く分かった。



2787.マスクとトランプ 6.11

今回の前書きは少々毛色の違う情報で、田中宇(たなかさかい)の国際ニュースです。週刊文春の町山智浩(言霊USA)がリベラルとすれば、明らかに保守系(むしろ右翼)です。

田中宇の国際ニュース解説 無料版 2025年6月9日から
https://tanakanews.com/

米国の大富豪イーロン・マスクは、米トランプ政権で、政府の浪費を減らすDOGE(政府効率化省)を新設・担当していた(5月末に任期満了)。だが、トランプと連邦議会は、財政改革の法案(BBB)に、DOGEが勧告した浪費削減策の一部しか盛り込まず、実質的に財政赤字を増やそうとしている。
マスクはBBBに猛反対し、BBBを自賛するトランプとの対立が激化している。マスクは、共和党を辞めて中道派の新政党(アメリカ党)を立ち上げると言い出している。

(中略)議会両院の多数派を握る共和党には、口だけ「小さな政府」を言いつつ自分の選挙区に入る連邦予算を増やしたい昔ながらのエスタブ議員が多い。

(中略)米国は財政と金融の負債が巨額にバブル膨張しており、いまさら財政緊縮しても崩壊は免れない。
むしろトランプは、自分の任期中のバブル崩壊を防ぐ延命策として財政赤字の増加を放置している。これらの事情により、財政改革を進めたいマスクの努力や支持者の期待は無視されている。
マスクが「善」でトランプが「悪」でなく、米国を立て直したい理想主義で直裁的なマスクと、米国をダメにしてきた覇権を放棄することを優先する現実主義で巨視的なトランプが対立している。

トランプは、選挙公約として人気がとれるので財政改革を掲げ、積極的(過激)な改革案を進めたいマスクを担当者に据えた。世界一の大金持ちであるマスクは、巨額の献金をトランプにくれた。
だが結局のところ、財政改革もマスクの活躍も「見世物」だった。マスクのDOGEが見つけた政府の浪費のうち、実際に削減されたのはごく一部だった。
マスクはトランプのやり方に反対し、楯突くようになった。マスクは、トランプの高関税策にも反対で、やめるべきだと進言したが退けられた。

(中略)トランプ政権でのマスクの任期は5月末までと事前に決まっていた。6月に入り、政権を離れたマスクは、これまで控えていたトランプ自身への非難を開始した。マスクは共和党を離れ、有権者の8割を占める中道系の人々(左翼でも、右翼=極右でもない人)を代表する政党がないので作るんだ、と言っている。

昨秋の選挙で惨敗して以来、支持が低迷し続けている民主党の側では、マスクと連携しようとする動きがある。

(中略)米国の選挙制度は二大政党制を前提に作られており、いくら民意があっても多党制に転換するのは難しい。マスクの新政党が大成功したとしても、米国は3大政党制にならない。

(中略)民主党の牙城である加州のロサンゼルスでは、当局による違法移民の摘発に怒ったメキシコ人と左翼のアンティファ活動家たちが抗議行動を暴徒化させ、略奪を起こす内乱になっている。
民主党の左派は、ロサンゼルスの暴動を、トランプ政権を倒すカラー革命に発展させるんだと言っている。民主党のニューサム加州知事は暴動を止め(られ)ず、トランプが州兵を派遣して暴動鎮圧している。

編集者注:原文は下記。
https://tanakanews.com/250609elon.htm

コメント:原文から過激な表現は削除しています。田中はむしろマスクの方が純粋で、トランプはマスクを利用したに過ぎない、本当は支出を抑える気などないという見方を取っています。でも結果論として、余りにも過激なマスクの政策が実施されない方が健全だという気もします。その場合は操ったトランプ一人が悪いということになるが、それにしても決めるのは俺だという思い上がりの他に、人気取り(ポピュリズム)にのめり込む姿を見ることができます。本人の欲望(カネと権力)と品性のなさ+騙されやすい国民という組み合わせが生んだ怪物が、トランプなのです。
ところでトランプは、だみ声でため口ですが、私はこの二つの組み合わせが一番苦手です。日本で言えば、XX一茂、XX亭鶴瓶、X里亮太、X沢富美雄、X生太郎、X居正広、伊集院X等々。性格が声に現れるということなのでしょうか。だとすれば、私も彼らの仲間(但し無名)の一人なのかもしれません。


【注目記事】

・現金給付で自公一致。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6541734
コメント:持続的な政策を嫌ったとしか思えない。一発上げればお終いという虚しい花火だ。ならばあっと驚くような金額を提示してもらおうじゃないか。

・斉藤給与巡る条例案、採決見送り。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6541745
コメント:当たり前だ。採決して承認されたら、僅かなカネと引き換えに、現職に留まってもいいというお墨付きを与えることになってしまう。否決したらしたで、給与カットはいらないということになる。だからこの方法しかないのだろう。

・上脇教授が知事ら刑事告発。
https://digital.asahi.com/articles/AST6B0CDJT6BPIHB014M.html?iref=comtop_AcsRank_03
コメント:これを待っていた。ついでに立花も、まとめてお願いしたい。

・斎藤知事信任8%。全県議アンケート。
https://digital.asahi.com/articles/AST692V4KT69PTIL00ZM.html?iref=comtop_AcsRank_04
コメント:出直し選後は36%。1割以下では、三度目の出直しは無理だろう。

・口先だけの幻想がはびこる社会に抵抗。佐高信。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/410204
コメント:自分は非国民の子だとして。

・備蓄米追加20万トン放出。
https://digital.asahi.com/articles/AST6B057PT6BUTIL004M.html?iref=comtop_Topnews2_02

・内閣不信任案見送り。
https://mainichi.jp/articles/20250609/k00/00m/010/270000c
コメント:コメ騒動では、野党は何も出来ず。

・維新の予備選構想グダグダ。党内からも批判。
https://mainichi.jp/articles/20250606/k00/00m/010/170000c

・25年は介護崩壊元年。
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20250609/pol/00m/010/005000c
コメント:訪問介護を見捨てる国。


2788.学問の自由 6.12

今回の前書きは朝日新聞(6.12)の社説です。
日本学術会議の改組 政府の学問支配 許さぬ決意
(前略)危うい「学問の自由」
 学術会議の前身は、研究促進や国内外の交流を目的に1920年にできた「学術研究会議」だ。戦時中の43年に東条内閣が「科学技術動員総合方策確立に関する件」などを閣議決定したのを受け、改組されて戦争への研究動員の一翼を担う機関になった。
 学者が政府の言いなりとなって戦争に加担した反省から戦後、学術会議が設立された。独立を重視し、学術会議法の前文には「わが国の平和的復興、人類社会の福祉に貢献し」とうたわれた。新法では、この前文はなくなった。
 戦前に繰り返された学問弾圧の反省から憲法は「学問の自由は、これを保障する」と定めた。関心がある研究をする自由にとどまらず、自律的な営みがあるからこそ学問は進歩して人類や社会に役立ち、国の発展につながる。
 学問の自由の実現には学術界の独立を権力の介入や干渉から守る必要がある。前面に立つのが、学者の代表機関と位置づけられた学術会議だ。
 政府の学問弾圧は過去のものだろうか。米トランプ政権は大学や科学研究への圧力を強める。民主主義社会でも学問の自由や大学の自治は安定したものと限らない。損なわれれば、時の政権に好都合でも合理的な根拠に欠ける政策が助長されるだろう。
 今後、学問の自由は守られるのか。私たち一人ひとりが関心を持ち、声をあげ続けなければ、もろくも崩れかねない。この改組を梶田隆章・前学術会議会長のいう「日本の学術の『終わりの始まり』」にしてはならない…
全文は下記。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S16233290.html?iref=comtop_Opinion_04
コメント:学問に自由を…。まさにこの一言に尽きる。しかし政治権力はなんでこうまでして学者の思想を統制し、学問研究に介入しようとするのか。単なる兵器研究の必要性だけなのか。それとも学者にリベラルな思考を許すと、それが若い世代に伝染する事をおそれているのか。であるならば、朝日新聞も、学術会議に横やりを入れたがる、政治家や官僚の真意(本音)に大胆に踏み込もうとしなければ、折角の良い論説も生きてこない。私が懸念しているのは戦前の思想警察や特高の復活である。その先にあるのは国民の思想統制であり、右翼の政治家や国民による全体主義(例えばナチスやソ連)への回帰だ。そうすれば間違いなく、平和憲法も、民主主義も破壊されるからだ。既に小規模ながら極右政党が複数誕生しており、油断は禁物。しかもSNSを悪用したフェイクで塗り固めた無目的で虚無感だけのプロパガンダが不穏な空気を醸し出している。立花も斎藤のケースで味を占めたので(警察に追及されないという根拠のない自信)、次はどんな悪事を企んでくるか分かったものではない。


【注目記事】

・米国の好感度急落。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6541959
コメント:当たり前だ。イスラエルの虐殺を後押しし、国連の支援に待ったをかけ、ハーバード(米国建国の140年前からある大学)に圧力をかけ、プーチンには手も足も出ず、最近では金正恩にさえ相手にされていない。地球はそう簡単に猿の惑星にはなりそうもない。それにしてもトランプ政権の閣僚(特に女性)は相当ひどい。
週間文春(6.19)の町山智浩の言霊USAによれば、教育省長官(リンダ・マクマホン)はイベントで、最後までAIをエーワンと呼んでいた。国土安全保障省の長官(クリスティ・ノーム)は、公聴会で人身保護令状とはと聞かれ、大統領が国外退去させる権利だと真逆の説明をした。報道官のレヴィット(通称バービー人形)は、ハーバードの大学院生より、電気工事士、配管工の方が必要だと、高等教育を否定した。
ところで、ハーバードに留学すると学費に年額6万ドルかかるのだそうだ。4年で3300万円!。一体誰が払うのだろう。それでも留学生は6800人もいるらしい。ハーバードは私学だという事もあるのだろうが、高等教育の費用も、国がその多くを負担する仕組みが必要だと思う。福祉と教育、医療こそが国の役目ではないのか。どれも資本主義の採算ベースでは解決できない要素を含んでいる。
でもこんな話をしても、トランプには理解できないだろうし、仮に分かったとしても、意には解さないだろう。自分とその一族さえ金儲けができればそれでいい(理想もへったくれもない)と思っているようにしか見えない。