「WTWオンラインエッセイ」


【第25巻の内容】

「蓮舫。第二自民党への道」
「豊洲と伏魔殿」
「笑えない冗談。野田幹事長」
「ワンクリック詐欺」
「北の核ミサイル」
「民進の終わりの始まり」
「性別より大事なこと」
「誰のための民進か」
「要注意のネットメディア」
「夏なお寒い野田ゾンビ」
「二つの汚点」
「稲田防衛相の正体」
「安倍首相と改憲草案」
「盛り土問題」
「樋口でござる」


531.蓮舫。第二自民党への道。2016/9/16


日本を悪くしているのは、他ならぬ日本人自身の蒙昧さであるというのは、どうやら否定しようもない事実のようです。こういう状況を、一般的に自分で自分の首を絞めると申します。一言で言えば、人を見る眼がお粗末だということです。与党と最大野党の党首が、揃いも揃って見栄っ張りで、嘘をつくこともなんとも思わない人たちだということは、日本の政治史上、かつてなかったことではないか。いや、そういう時代がかつてありました。それは野田が首相の時代です。当時の嘘つき野田首相と、約束違反の安部総裁のセットです。今度はそれが安倍首相と蓮舫代表のセットに取って代わるのでしょうか。というより、野田が幹事長なら、諸悪の根源となった消費税を導入したあの時と全く同じ構図です。

反中国の立場の自民党としては、台湾にルーツのある蓮舫が代表になってくれた方が便利だと思ったのかもしれません。代表選前日に、法務省が、台湾籍は中国の国籍ではないので、中国の法律には縛られないという見解を。それも唐突に出してきたのも、与しやすい蓮舫を代表にした方が有利という自民党の判断が背景にあったからではないでしょうか。仮にこれが香港出身のアグネス・チャンなら、平和の理念もしっかりしているし、自民党は猛反対したことでしょう。あとは対決姿勢を鮮明にするという約束を、蓮舫がどこまで守れるかに、国民の民進への信頼が掛かっています。対案を出すと言いつつ、結局自民党案に妥協してゆくつもりではないかと心配です。私は個々の政策の是非を問うているわけではなく、政治家の理念と人間性に対して疑義を申し立てているので、そう簡単に評価が変わることはないのです。

国民不在の代表選という茶番劇で、唯一分からないのは、細野の果たした役割です。何故関ヶ原の小早川秀秋のようなことをしたのか。そして江田が沈黙を守ったのは何故なのか。石原慎太郎は、昨日のぶら下がり取材で、都庁は伏魔殿だと言いました。自分は豊洲の工事に無関係だと言いたかったのですが、伏魔殿は都庁だけではなく、民進党も似たようなものかもしれません。


しかし漢書長に野田とは、気が違ったとしか思えません。こうなると民進を分裂させるしか野党正常化の道はなさそうです。
関連記事。蓮舫は脅威にあらず。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016091500874&g=pol
関連記事。同国人として卑劣な態度に激怒。
http://www.newsweekjapan.jp/lee/2016/09/post-6.php
関連記事。投函後まで情報開示せず。
http://toyokeizai.net/articles/-/136122



532.豊洲と伏魔殿。2016/9/16

ところで昨日の豊洲問題の進展には目を見張るものがありました。まず昼の報道番組に出た猪瀬が、石原は環境汚染がないように徹底することを指示したと、石原を弁護しました。これは徳洲会事件で石原が逃げを打った時と同じ構図です。また当時副知事だった猪瀬は、外部の人間だったので、局を担当させてもらえず、豊洲とは無関係だと言いました。更に猪瀬が知事になってからは、豊洲の工事の1年延期を指示したが、その期限が切れた時、即ち猪瀬から舛添に変わる空白の時期に、工事が再開されたと語りました。そしてそういう空白時に指示ができるのは誰か、メディアはそこを追及すべきだとも言ったのです。キャスターが、都議会議員が工事再開を指示するような仕組みになっていないのではと言うと、都政がどのように動いているかを見るべきだと語ったのです。この猪瀬の証言と、その後の石原の伏魔殿発言を合わせて考えると、二人が裏の内田の存在を示唆していることは明白です。豊洲の工事では、各工事で一社しか受注せず、その受注額も全てが予定額の99%という、これ以上見え透いたものはない談合です。しかも内田が関係する会社も受注しています。ここまで来れば、内田の豊洲問題への関与は否定しようもなく、だから小池が知事になった途端に、内田は逃げるようにして都議蓮の会長を辞任したのではないでしょうか。

建物の地下の空間については、石原は知らぬ存ぜぬを押し通しています。昨夕、NHKは、以前石原が、建物の下にコンクリートの箱を埋めるという方法もあるので、これを検討して欲しいとはっきり言っている映像を流しました。即ち、盛り土をしないで地下に空間を作った発想の原点は、当時の石原都知事に遡るものです。この石原発言の後で専門家会議が開催され、汚染対策として盛り土を提言したが、それは無視されました。これは安全重視という猪瀬の石原弁護と完全に矛盾するものです。専門家が危険だと言えば、その助言に従うのが安全重視の姿勢です。しかも取ってつけたように、専門家会議の後で、庁内の技術会議なるものが開催され、そこで地下に空間を設ける案が出されました。その決定に基づいて基本設計が行われました。だから設計段階で、既に地下には空間があったのです。専門家会議の助言など最初から聞く気はなかったという、これはもう安全軽視の確信犯なのです。

石原の自宅にNHKが突撃インタビューを行い、石原は上記の伏魔殿発言の前に、自分は建設の素人だから分かるはずがない、すべて下から上がってきたものだ、だから自分に責任はないと言い切りました(下記の記事参照)。部下のした事だから自分は知らないというのは責任者としては、言い訳として通らないし、そもそもの発端は、コンクリートの箱を埋めろと言った、石原の発言なのです。

嘘は必ずどこかで、つじつまが合わなくなります。豊洲の問題に見る、石原と猪瀬の発言は、その典型的な例です。ところで一つ気になるのは、どうしてこうもはっきりと、反石原の姿勢を、NHKのしかも報道部門が出して来たのかです。石原は安倍の盟友なので、安部が石原を擁護するのは正しい事ではないが、理解はできます。だから籾井会長は石原の直接取材も批判も避けるだろうと予想されます。それなのに石原に不利な過去の映像まで持ち出して、石原批判の姿勢を打ち出してきた。このように重要な報道で、籾井が安倍の意向を忖度しないなどということは考えられません。後は私の憶測ですが、だからこれは安倍了解の上での報道ではないのか。即ち、本件は自民党の存立基盤に波及しかねないほどの危険性をはらんだ、大きな問題なので、早めに尻尾切りに出たのではないでしょうか。しかも石原は自民党ではない。但し内田は自民党です。

もう一つ、安部の盟友切りに理由があるとすれば、それは東京五輪です。五輪で不正工事の可能性が指摘されれば、世界中の人の前で首相がマリオの帽子迄かぶって演出した東京五輪の工程に影響する。工事が滞り、間に合わないなどということは、何としても避けたい、それでなくても2億の賄賂問題と、その陰にある森の存在を、検察を言いくるめて隠し通し、ぎりぎり危ない橋を渡ってきているのです。五輪の批判も根強い。ここでこれ以上のトラブルは困る。だから安倍としては石原を切るしか選択肢はなかったのではないか。そしてそれを菅が安倍に進言したのではないかという憶測が成り立つのです。

ということは、豊洲の不正工事を契機に、国民としては五輪の工事をゼロから洗い直すべきではないのでしょうか。そこで何が出てくるにせよ、それを白日の下に晒すべきではないのか。それこそ安倍政権が最も恐れていることではないのでしょうか。だから、この問題が更に紛糾するようなら、安倍政権が次に打つ手は内田の党籍剥奪になるでしょう。石原と内田の責任、引責辞任で幕引きを図るという筋書きです。なので、臨時国会が楽しみなのですが、その時に野党党首が蓮舫では、折角の機会が生かせなくなる恐れもあります。逆に見せ場になる可能性はあるにしても、いずれにせよ、この問題を摘発したのは、共産党の都議で、民進党ではありません。
関連記事。豊洲3棟、ゼネコン聴取後400億円増。
http://www.asahi.com/articles/ASJ9H5QRTJ9HULZU007.html?iref=comtop_8_01
関連記事。取り次いだだけ。
http://this.kiji.is/149079330098955771?c=39546741839462401




533.笑えない冗談、野田幹事長。2016/9/17

今日はエッセイが長くなりますが、どうかお許し願います。
蓮舫は、当選直後の発言に従い、少しはまともなスタートを切るのかと思っていたら、なんと野田を幹事長に指名したので、こちらはのけぞってしまいました。のけぞったのは私だけではなく、指名の時に会場は一転しらけた空気になり、拍手はパラパラだったといいます。

野田が蓮舫を推したので、その論功行賞でしょうが(細野の代行指名も)、野田を選んだ理由が、経験豊富で政党をまとめるときの力として期待できるからというのは、さすがに無理があります。野田を幹事長にしたらまとまるものまとまらなくなるのです。以下そのわけを時系列で説明します。蓮舫は最も不向きな人物に、絶対任せてはならない仕事を与えたのです。もっと言えば、民進党を支持する国民を、のっけから思い切り裏切ったのです。これでは、覚悟といい理念といい、小池とは比較にはなりません。自分が野田の傀儡になると、自ら宣言したようなものなのです。

この異様な動きの背景として、まず思いつくのは直前の法務省の、台湾籍に問題なしという、不自然な発言です。そこには法務大臣を含む安倍政権の意向が働いていると見るのが当然でしょう。安倍政権の閣僚が蓮舫を擁護したのです。安倍政権が蓮舫を陰で支援することで、考え方が自民党に近い政治家が最大野党を牛耳るという、願ってもない状況が、棚ボタのように転がり込んできたのです。

今後の自民党の政権運営は楽勝です。時々、国会で野田に発言の機会を設けてやって、自我肥大の野田が自分の存在を国民にアピールする機会を作ってやればいいだけです。そして野田の質問を安部が答弁するときには、野田先生とちょっと持ち上げて、その肥大した自尊心をちょっとくすぐってやれば、野田はそれで満足するでしょう。なぜなら野田の脳裏にあるのは、自身の権力欲だけだと思われるからです。自分が首相職を投げ打って、強引に解散し、自民党に任せた消費増税で、自分が正しかったことを、なんとしてでも証明したいという執念が感じられます。

野田については良いイメージが全くありません。自分はどじょうだと言いつつ、実際には何をしてきたのか。財務省の勝次官の掌で踊らされて、消費増税を断行しただけではないか。反対する国民が官邸にデモしたときに、野田が何と言ったか。どこかで騒いでいる者がいるようだと他人事のように振る舞ったのです。最大野党、いやそれどころか当時の与党を、完膚なきまで壊して断行させた消費増税は、デフレに一役も二役も買っているのです。その結果、アベニミクスが虚構であったことも手伝って、未だに景気から回復できていないのです。そういう現状を見るにつけ、当時の勝次官の判断自体、いかに甘かったものかが、はっきり分かるのです。

小泉が首相になって訪米した時に、時の米国の大統領だったブッシュ・ジュニアはまともに相手にしませんでした。これはブッシュが愚かだったからですが、小泉はそれくらいではめげませんでした。それは彼が信念の人だったからです。無論小泉の、とくにその経済政策は、無責任な竹中平蔵のお陰で、デフレを引き起こし、経済格差を拡大しました。だからとても褒められたものではありませんが、少なくも小泉には国民の視点があり、政治的理念がありました。最近では原発政策の失敗を反省する気持ちもありました。また誰かのように見苦しいまでの権力への執念もありませんでした。欲と暗愚さゆえに、世界中で相手にされなかったのに、本人は全くそれに気が付いていないのです。

自分は錦鯉ではなく泥鰌だ。だから庶民の為に身を粉にして働くと宣言して、国民の期待を背負って代表になったのです。しかし彼はその期待に応えませんでした。あろうことか、最後は民進党を完膚なきまでに壊したのです。野田政権の迷走に呆れた国民は、もう二度と民主党には投票しませんでした。野田首相の解散に続く総選挙で、民主党は大敗を喫し、しかもそのショックから民主党が立ち直ることは、もう二度となかったのです。しかもその失態を野田が国民に謝罪したことはありませんでした。逆に消費増税が進まないのは、民主党から出た小沢が悪いと騒ぎ立てたのです。自分が国民の反対を押し切って決めた政策なのに、それがうまくいかないと他人のせいにしようとしました。しかし野田は、民主党を創設した小沢の脚元にも及ばない存在なのです。そして今、また実権を目指して画策を始めているのです。そういう野田は、国民にとって、もはやどじょうどころか、毒虫にしか見えないのです。

安保法案の国民デモで、野党各党の幹部がこぞって街頭に出た時も、野田はお忍びで見学に行っただけでした。国民視点など、最初からこの人物の頭には無かったのです。即ち、どじょう発言そのものが、代表選の為だけの、その場しのぎの真っ赤な嘘だったのです。

もう一つ、尖閣問題があります。島の地主の友人だった石原慎太郎の口車に乗せられて、野田と仙谷は尖閣の国有化という暴挙に出ました。尖閣は日中双方で棚上げにしておくという暗黙の了解事項を、不用意に踏みにじってしまったのです。小沢がトップなら、宿敵石原の言うことなど聞くはずもないし、絶対にやらないことをやってのけたのです。当然中国のトップは激怒しました。それはそうでしょう。歴史を全く勉強していないからです。その後現在に至るまで、尖閣問題は日中の喉に刺さった小骨になり続けているのです。当時、国有化を宣言する前にやっておくべきことはいくらでもあったはずです。しかるべき外交的根回しなどは、当時の野田と仙谷の頭の程度では、考え付きもしなかったのでしょう。なんたる国際感覚の欠如したドメスティックな政治家でしょう。この二人を、国際外交の舞台に出せば、国民が恥をかくことになり、実際にそうなったのです。

無論野こと、中国のトップはその後の国際会議で野田を無視しました。おまけに世界中のトップが野田をまともに相手にしなかったのです。語学力も気になります。国際舞台でのシカトは、野田にとって大きな屈辱だったでしょう。彼の劣等感が刺激され、俺はアジアの大国、日本国の代表なのに、この扱いはなんだと思ったことでしょう。そこにあるのは、卑屈な自我肥大と政治家としての育ちの悪さです。これでは全てが揃った安倍晋三の敵ではありません。自分を振り返るなどという習慣はこの人物には無いようです。権力の座にある者が、正しい判断も行動を取ることが出来なかったがゆえに、国民と国に、大きな迷惑を掛けたという意識は、彼の場合皆無です。無論それは安部首相にも言えることですが。

思えば石原は、豊洲に限らず、個人的な偏った価値観で国民に散々迷惑を掛け続けてきました。よくもそこまでというところです。しかも誰もそれを正面から批判しようとはしませんでした。それはメディアが腰抜けだったからですが、豊洲の問題では支離滅裂な説明を繰り返したので、やっとメディアが石原批判を始めました。但しそれでさえ、陰には安倍政権の意向が働いていないとは言えないと思います。アベ命のスガが、石原の失敗の巻き添えを食う事を、黙って見過ごすはずがないからです。

野田に話を戻すと、自民党の裏工作の真偽はともかく、私がアベスガなら、民進党の現状は、笑いが止まらない状況です。こちらから何をする必要もないのです。相手が自分から飛び込んできて、第二自民党になってくれるようなものだからです。こうなれば公明が反対しても、憲法改正は思いのままです。野田(蓮舫)には、どうでもいいような政策で譲歩して見せれば、自民党の政策に進んで協力してくれることでしょう。しかもそれが本当は政権運営で最大の抵抗勢力たるべき最大野党なのですから、もはや安部政権を100年続けることさえ可能なのです。事実上の第二自民党なのに、最大野党の看板を掲げてくれるので、外国に対して、日本は民主政治だと言い訳することもできるのです。

週刊朝日に、室井卯月が、そろそろ民進は野田をバッサリ切らないと、政党として駄目になると書いたことがあります。ところが切るどころか、今度は人事権という武器まで手にしてしまうのです。これではもはやキチガイに刃物です。敵に塩を贈るどころか、城まで明け渡した野田が、権力欲から今度は何をやらかそうというのか。もう国民はそれを黙って見ていてはならないのです
関連記事。幹事長に野田起用。
http://this.kiji.is/149421836670369796?c=39546741839462401
関連記事。与党が期待感。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160916-OYT1T50118.html?from=ytop_main2
関連記事。野田幹事長に、民進内部で反発広がる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160916-00000112-mai-pol
(寸評:三番目の記事が、私の言いたいことを端的にまとめています)




534.ワンクリック詐欺。2016/9/15

先般はオレオレ詐欺の顛末を御報告しましたが、
今度はワンクリック詐欺のご報告です。

携帯(スマホ)に怪しいメールの着信がありました。
文面は以下のようなものです。

「(重要)有料動画サイトの未納料金があります。
本日連絡ない場合、法的措置に移ります。
至急ご連絡ください。03-6632-6173」

返信メールの宛先のアドレスは+863900000000
となっています。

直ちに南大沢警察署の生活安全課に相談したところ、これは
ワンクリック詐欺と呼ばれる手口で、うかつに問い合わせを
すると、未納金1万円を払えという要求になるのだそうです。

しかも、ご丁寧にもう一通着信しており、発信はYAHOO!
(そんな会社はありません。あるのはYahooです)となっています。
そちらの文面は…。

「有料動画閲覧履歴があるため、本日中に登録解除頂けない場合、
身辺調査および法的措置へ移行となります。Yahoo総合窓口03-6634-8454」

…というものです。警察によれば、これは解約詐欺だそうです。
解約の連絡をすると、解約金20万を払えということになるのだそうです。

いずれの場合も、とにかくメールは無視して消去して欲しいとの警察の
指示でした。相手の電話番号も警察では把握しているとのことです。

なりすまし詐欺でもそうですが、二番目、三番目の手口があるという
ように犯罪の手口が複雑になってきているので、石橋を叩いても
渡らないくらいの注意が必要です。

有料サイトや有料アプリは、ダウンロードの前に料金と契約書が提示され
それがなければクーリングオフで支払いを拒絶できるはずです。

とにかく、金を要求するメールが来たら、問答無用で削除することを
強くお勧めします。

正直者が馬鹿を見る世の中になってきました。騙される奴から
金をまき上げるのは犯罪ではない、騙される方が悪いのだというのが
彼らの屁理屈なのです。

更にワンクリック詐欺以外にも、気になるメールが時々届きます。

最近も二通あり、その一つは、写真を添付し忘れたので送ります
というもの。

もう一つは、月間管理費が50万だったと思うが、それいいのかどうか
添付資料を確認して欲しいというものです。

発信者に心当たりはなく、内容も身に覚えのないものです。

この二つに共通するのは、どちらもなんとかして添付ファイルを開かせよう
としていることです。

私は、本当に重要な連絡なら、再送するか、電話連絡があるはずだと
判断して、両方とも削除しました、メールの文面を読むことさえ
していません。

単なる誤配信だという可能性が全くないとは言えませんが、その確率は
極めて低いと思います。

皆様も身に覚えのないメールは開かないで消去することをお勧めします。



535.北の核ミサイル。2016/9/18

北朝鮮の核開発は、日本にどんな影響があるのか。週間朝日の最新号がヒントを与えてくれます。

(以下引用)
「北朝鮮が5回目の核実験を強行し、「核弾頭」を完成させたことを誇示した。韓国軍当局によると、北朝鮮はさらに新たな核実験を準備しているという。米韓では"金正恩暗殺作戦"も視野に動き出したが、問題は日本が北朝鮮の核の脅威下に入り、逃れられないという現実だ」。
ジャーナリスト 黒井文太郎の記事から一部を紹介

特に韓国では今回の核実験は深刻に受け止められた。韓国軍では、北朝鮮が核ミサイルを発射する兆候があった場合、金正恩が潜んでいると思われる平壌の一画を「地図から消滅させる」規模のミサイル爆撃を加える「大量反撃報復」を検討している。
また、すでに韓国軍では、核ミサイル発射兆候時に金正恩と軍幹部を襲撃する特命特殊作戦部隊を、特殊部隊「特殊戦司令部」の精鋭を選抜して編成。

米軍は9月13日、グアムから発進させたB-1B長距離爆撃機2機を韓国上空に送ったが、これはいざというときに核ミサイル基地や平壌を大規模空爆することを想定した出動訓練だった。B-1Bは核兵器は搭載していないが、計50トン以上という大量の爆弾を搭載できる。

金正恩を暗殺すれば、金正恩による核ミサイル発射命令は阻止できるが、北朝鮮各地に隠された核ミサイルは無傷で残る。その場合、金正恩暗殺に対する報復として、ミサイル部隊の指揮官が核ミサイルを発射する可能性がきわめて高い。しかも現時点で北朝鮮のミサイルはアメリカ本土には届かない。核ミサイルは在韓、在日米軍に向けられるだろう。

ノドンは推定で200発、自走発射機が30〜50両、ムスダンはミサイル数も発射機ももっと少なく。おそらく10発以下でしょう。(防衛省関係者)。他方、核爆弾については、米研究機関によると、北朝鮮が現在保有している核爆弾は、プルトニウム型が推定で12〜20発という。

では、核ミサイルで攻撃された場合、自衛隊は日本を守れるのか?
実際のところ、核ミサイルの発射の兆侯を察知し、事前に破壊するなどということは、自衛隊はおろか米軍でもほぽ不可能だ。

北朝鮮は弾道ミサイルを各地の地下施設に隠しており、有事にはそれを迅速に移動して発射する。それを上空からリアルタイムで見つけることはまずできない。できるのは飛来するミサイルを撃ち落とす「ミサイル防衛」だけだ。しかし、そのミサイル防衛も、一斉に多くのミサイルを撃ち込まれた場合には、対処が追いつかない。たとえばイージス艦1隻が対応できるのは、現実にはおそらく1発のミサイルだけだ。

つまり、北朝鮮が核ミサイルを持ったということは、日本の完全な安全保障は崩れたということを意味する。また、金正恩政権の統制が崩壊し、無政府状態に陥っても、もはや死を覚悟したミサイル部隊指揮官が、自暴自棄になって核ミサイルを発射する可能性もある。こうした破滅覚悟の非合理的な核ミサイル発射に対しては、どんな抑止力も効果はない。

こうなった以上、むしろ金正恩政権が安定していたほうが、危険度は少ない。しかし、北朝鮮は極端な個人独裁国家であり、内部崩壊の可能性が常にある。金正恩は幹部の粛清で徹底した恐怖支配を実行しているが、それは命がけの反乱を誘引しかねない諸刃の剣でもある。クーデター、あるいは幹部による金正恩暗殺が起こるかもしれない。
そうなれば一切のコントロールのない状態に、危険な核ミサイルが残されることになる。日本はもう北朝鮮の核の恐怖から逃れることができないということを自覚すべきだろう。
(引用終わり)



536.民進の終わりの始まり。2016/9/18

野田幹事長は、火中の栗を拾う覚悟だと言いました。何が栗なのか、我々にはさっぱり分かりません。しかし何事であれ、彼に拾う、または修復することができるとは思えません。なぜなら消費増税で解散して、民主党が大敗した戦犯だということは全員が承知しており、党内での人気は全くと言って良いほど無いからです。従って挙党体制など、彼の下では絶対に不可能なのです。

ところが、それができると思うばかりか、身の程もわきまえずに高言迄してしいました。彼の誇大妄想癖は少しも変ってはいないようです。彼が精神異常に等しい精神状態にあることは、座った目つきを見るだけで分かります。国民にとって有害無益な政治家の筆頭株です。そういう問題人間を、自分を支持してくれたからというだけの理由で安易に要職に据えるお粗末な判断しか出来ない蓮舫、またそういう蓮舫を支持した民進党に、国民は絶望感以外の何を感じれば良いのでしょうか。さらば野田、蓮舫、そして民進党。

野田がしようとしているのは、今度こそ完膚なきまでに民進党をぶち壊すことです。野田が幹事長の立場を利用して、独自の価値観をごり押しすれば、民進党はついにバラバラに空中分解するでしょう。これは民進党の身から出た錆でもあるのですが、崩壊の総仕上げが、野田の言う火中の栗なのかもしれません。野田はマジで一度IQの試験を受けた方が良いと思います。いずれにせよ、自民党は民進のオウンゴールで大量得点です。

私も、まさか岡田時代よりも民進党が後退するとは、思いもしませんでした。蓮舫の二重国籍は、国益を守る政治家としては明らかに欠格事由です。しかも、その言い訳が二転三転したのも感心できません。そこに加えてこの幹事長人事です。自分で民進を仕切る自信がなければ、そもそも立候補すべきではなかったのです。それとも最初から野田に乗せてもらうつもりで立候補したとでもいうのでしょうか。ならばそれは民進党支持者に対する裏切り以外の何物でもないのです。

代表確定後まで蓮舫を批判してきた自分の判断が正しかったということが、こういう形で証明されるのは複雑な気持ちです。週間朝日の最新号でそれとなく蓮舫を擁護した田原総一朗や室井卯月、ハフポストにブログの載った三浦瑠璃より、素人ジャーナリストの自分の判断の方が勝ったということになりますが、それがなぜか少しもうれしくはないのです。
関連記事。野田を幹事長に起用。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201609/CK2016091702000123.html
関連記事。野田は野党共闘を否定できない。小沢。
http://www.asahi.com/articles/ASJ9K5T82J9KUTFK00D.html?iref=comtop_list_pol_n03




537.性別より大事なこと。2016/9/19

・蓮舫に期待が半数以上。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160918-00000031-nnn-pol
(寸評:人を見る能力を、すべての人に期待できないことは分かるが、それにしてもこれはいかがなものか。人物を判断する時は、せめて何を言ったか、どういう行動を取ってきたのかくらいを確かめる習慣を持たないと、やがて自分達に様々な形で跳ね返ってきます。安倍政権がその悪い例です。蓮舫の活躍は殆ど私の記憶にはなく、蓮舫がファーストネームだという事も最近まで知りませんでした。イチローみたいなものです。
蓮舫が野田を幹事長に選んだことで、また民進では重要な存在である女性論客を登用しなかったことから、この人が国民の為に挙党一致で戦う党首として不適任であることが分かります。やったことは自分の支持者の論功行賞だけでした。
国民が政治家を判断する時は、いかなる専門知識もいりません。その人が何を語り、どういう約束をし、誰のために何をしてきたのかを振り返るだけでいいのです。そこで蓮舫を支持する人達に改めて問いたい。二番じゃなんで駄目なのかという発言以外に、一体彼女が何をして来たのか、教えてほしいのです。
国民が正しい状況判断が出来ないのは、国民が勉強不億だからというよりは、むしろ最初に情報を提供すべきメディアに大きな責任があります。現象の分析と批判から始まるのがメディアの役割なのに、ほぼ全てのメディアが現状、或いは現政権を肯定するところから始まっています。だからこそ、安倍政権が長続きしているのです。
そこで私は当たってほしくないと思いつつも、予言させて頂きます。それは蓮舫の言う提案型の対決では、最初から行く先が決まっているということです。待っているのは取引と妥協の繰り返しだけなのです。それが行き着くところは、改憲であり、原発再稼働であり、消費増税です。条件が付けられれば御の字でしょう。
しかも蓮舫の判断のすべてに裏切り者のくせに尊大な野田の自我肥大が見え隠れしています。根本から否定すべき案件でさえ、妥協でまとめてしまえば、民進などいりません。公明と共産があればいいのです。国民になり代わって妥協する権限、条件闘争をする権限など、我々は民進党に与えた覚えもないのです。
改憲について言えば、既に公明も自民党の内部でさえも、9条の改正には反対しています。だから改憲の論点は非常事態法であり、大権を政府に与えるこの改正を、絶対に阻止しなければならないのです。しかし妥協の好きな野田と蓮舫が、これでさえ、条件付きで受け入れる可能性があります。
妥協が前提なら、命がけで戦う必要もありません。まさに蓮舫自身が言ったように、富士山から飛び降りるようなもので、命を懸ける必要はなく、ただ少し下に着地するだけでいいのです。国会の論戦も単なるパフォーマンスとなり、それを見るのは国民の時間の無駄になるでしょう。
無論、党内での反野田の空気は今でも強いので、蓮舫の体制も盤石ではありません。すなわち新体制は岡田体制より、更に党の分裂の可能性が高いという事です。理念なき政治政党が、国会の論戦でブレまくり、安部政権に手玉に取られて、やがて党が分裂していく。それが現実のものとなるまで、国民の多くは気が付かないのかもしれません。
女性だからと言って、皆が皆、小池知事や、民進の山尾や、自民党の野田聖子のようなわけにはいかないのです。
女性政治家が普通になったいま、結局大事なことは、いままでと逆の意味で、性別より人間そのものなのです)




538.誰のための民進党か。2016/9/20

蓮舫は、あろうことか、保守勢力、いわば右傾化勢力で党内をまとめようとしています。それは馬淵の起用でも明らかであり、人事の全てに野田の意向が働いていることでしょう。それでいて何が与党との対決姿勢ですか。自ら同じ体質になるのだから、政治家生命を賭けた対決などあり得ないのです。茶番劇の後には筋書き通りの妥協が待っているのです。審議するだけ時間の無駄です。ドヤ顔の蓮舫が安倍と握手している姿が彷彿と浮びます。これが反省もない野田が復権を狙って仕組んだ第二自民党の具体的な形であり、国民の誰もが望まない最大野党のなれの果ての姿です。民進に比べて、今にも消えそうな少数野党の民社の吉田は、目立たない存在だが、理念は蓮舫などより遥かに高く、民意にも沿っています。これから蓮舫と野田のドヤ顔を、何回も見なければならないとしたら、それは国民にとって精神的拷問以外の何物でもありません。ここで蓮舫支持者に問いたい。女性の有力な論客をなぜ幹部に入れないのか。まさか女性は自分だけでいいと思っているわけではないでしょうね。それは女帝の発想であり、女性を虐待した西太后と同じことです。ところで台湾と紛争が起きたら蓮舫はどちらにつくのでしょうか。二重国籍は問題ではないとする意見が大半だが、実際には議員ではそれは大問題なのです。心ある女性議員は、蓮舫の下で我慢するくらいなら、さっさと民進を見捨てて、小池新党に大挙移籍すべきです。それでも大丈夫なのです。国民は第二自民党化した野田民進(蓮舫には自分の頭で考える力がないので、ただの傀儡です)などに興味はないので、新党を支持するからです。それにしても細野と江田は見事なくらいに日和見を決め込みました。しかも野田は取ってつけたような共闘路線です。本音でもないそんな付け焼刃は、いずれ剥がれるでしょう。



539.要注意のネットメディア。2016/9/20

・ネットメディア誤報
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160919-00000019-mai-soci
(寸評:WTWも記事の転載という意味では同じですが、それでも情報の内容には責任を持つ必要があります。最低でも、複数のメディアを比較するくらいの努力は、ネットメディアを名乗る以上、最低限必要です。このビジネスジャーナルと親会社のサイゾーは、ゴシップ中心で、しかもネトウヨに限りなく近いスタンスのネットメディアです。ウィンドウズ10に標準搭載のエッジというブラウザーを開くと、ヤフーのようにニュースの配信が出てきます。その多くサイゾーの記事の転載です。ヤフーは新聞記者の経験者を複数雇っていると聞いていますが、エッジはどうもその辺が非常に怪しいところがあります。なので、記事の選択と内容にあまり信用が置けないのです。それもあって、私はエッジをやめて、グーグルクロームに切り替えました、切り替えることで閲覧速度も速くなりました。エッジを使っているうちに、それと知らぬうちに洗脳されて右傾化し、常識さえ失うというようことがあってはならないのです。ビジネスジャーナルを閲覧する時間があれば、WTWを見てもらう方が、よほど情勢判断のミスが少なくなると思うのですが)



540.夏なお寒い野田ゾンビ。2016/9/26

今回は冒頭の記事で怒り爆発です。中国にではなく、自民党と民進党にです。蓮舫を選んだことは民進党の身から出た錆ですが、この状況は安倍を選んだ当時の自民党に、不気味なくらい酷似しています。という事はこれから、自民に起きたことと、同じことが、民進でも起きる=野田が人事権を乱用する、ということを意味しています。それは、日本の民主政治の事実上の崩壊を意味しています。自民の大悪人と、民進の小悪人が、国を挟み撃ちにして、保守とリベラルの両方向から国民を食いものにするという有り難くない構図です。


・中国機、宮古海峡飛行。
http://this.kiji.is/152754294506553348?c=39546741839462401
同上。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016092501001567.html
(寸評:公海上とはいえ、挑発行為をエスカレートさせる中国の狙いは何なのか。いま日本が最もやってはいけないことは米国の代わりに、中国と小競り合いを始める、代理戦争です。それを始めると、朝鮮半島の悲劇を、今度は日本列島で繰り返すことになります。ここは我関せずが一番です。日本国中に米軍の基地が100あるにしてもです。
しかしこのきな臭い時期に、稲田では危機対応は無理です。沖縄の基地問題でも苦労しているようには見えないし、外遊もただのお遊びです。本件に限らず、安部の閣僚人事は常軌を逸しています。そもそも大臣職を見習の場にするなど、国民をなめ切っています。それとも人形にしておいて、事実上官邸が全てを仕切るというのでしょうか。こう見てくると、前任者=小野寺、中谷がどれだけ良くやっていたかが今更のように分かります。安保法制も稲田なら成立さえしていなかったでしょう。
この分では閣僚の国会答弁も聞くだけ時間の無駄です。しかも追及するのがブレまくる蓮舫です。蓮舫はのっけから政権には反対せず、対案でと言い出しており、それこそ自民の思うつぼなのです。これでは原発再稼働も時間の問題であり、311や台風の復興も進まず、五輪疑惑の追及もできないでしょう。憲法審議も自民の思うがままでしょう。自民が嫌がるように動くのが、あるべき野党の姿なのにです。
政治的な売名にしか関心のない蓮舫・野田なので、戦う前から自民の圧勝が決まっているようなものです。野心だけが旺盛な連中を抱き込む手錬手管に関しては、自民党は百戦錬磨です。最初から結論ありきで、条件闘争だけなのだから、自民党も、蓮舫も国会運営は楽です。ぎりぎりの対決をしなくて済むからです。しかもこういう状態はデジャブであり、野田内閣の時の政権運営と全く同じです。
あわよくば政権を取って日本のトップになりたい。国民も、民意も念頭にないという点で、安倍と野田は同じ穴のムジナです。外見で言えば、タヌキとタヌキの置物です。臨時国会では、野田に期待していると石破が言っています。国会が始まる前から民進は自民にコケにされているのです。しかも何が腹が立つと言って、野田がそれに気が付いていない事です。他人事ながら、IQは大丈夫なのか、気になります。
いまは自分の身を捨ててでも、国政を変えるために、国民に力を貸してほしいとお願いすべき立場なのに、自分に問題解決の力があるかのように思い込んでいる。しかしいまさら私たちは消費増税、原発再稼働、辺野古移設に賛成してきた、尊大な野田の指示などに従うつもりはありません。今日発売の、週間朝日最新号で、多くのコラムニストが野田を批判しています。試しに野田幹事長にどこまで期待しているか、世論調査をして見ると良いと思います。自分がしてきたことが理解できず、反省もないということが他ならぬ二流の政治家の証なのです。蓮舫が選ばれると野田がついてくると、選挙前から言われていたのだそうです。
国会を和製ヒットラーと和製ミニヒットラーの茶番劇の舞台にするとは、どこまで国民を馬鹿にすれば気が済むのでしょうか。野田の一派は早く自民党かこころにでも去って頂きたい。右派が去った後で、本当のリベラルな野党連合が再結成出来れば、それが国民にとって唯一の希望となるでしょう)



541.二つの汚点。2016/9/28

臨時国会開幕。二階と野田の両幹事長。もはや日本の政治の二大汚点です。知性もなければ、品格もなく。政治的信念もなければ、社会正義感もなし。あるのは自己顕示欲だけ。この二人が日本の政治シーンに頻繁に登場するようだと、国民の気持はますます政治から離れて行くでしょう。あか抜けない大根役者の猿芝居など、誰も見たくはないからです。見ているだけ不快感がこみ上げてくるといえば、籾井がいます。老醜の3人組です。


542.稲田防衛相の正体。2016/9/29-9/30

【号外】
稲田大臣が防衛関連株を大量保有。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/190139
(寸評:これで防衛省が国のための正しい判断ができるとでも言うのだろうか。武器商人が大臣兼務だとすれば、何という内閣、何という国であることか)

関連記事
・防衛相、戦没者追悼式欠席で謝罪。
http://this.kiji.is/154585361589551105?c=39546741839462401
(寸評:防衛関連株の保有の方が問題です)




543.安倍首相と改憲草案。2016/9/30-10/1

・安倍首相、自民改憲草案こだわらず。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160929-OYT1T50116.html?from=ytop_ylist
(寸評:首相の主張が二転三転していますが、気を付けなければならないことは、首相が主張を180度変えたのは、野党を抱き込めるという目算が立ったからではないかということです。民進が生半可な代案を出すことの方が遥かに恐ろしい結果を招くのです。何かといえば提案型野党の姿を、メディアもこぞって言い立ててはいますが、野党をその方向に進ませることが、むしろ自民にとっては有り難い展開なのです。なぜなら実際に国政を運営している政党の案=官僚が慎重に検討、をしのぐような現実的、または実現可能な提案を、考えるだけでも至難の業であり、無論自民党はそれを承知しているからです。それも理解できない民進の執行部が、与党との議論でも勝てるはずがないのです。議論で負ければ、安倍政権の施策を丸呑みするしかないのです。読売新聞は社説で野田・蓮舫の提案が物足りない事を繰り返し批判しています。結論を先取りすれば、野田が民進を乗っ取ることで、9条と引き換えに、緊急事態法が成立する素地が整ってきたということです。簡単に底が割れてしまうような稚拙な案しか出せないという事で、野党第一党の代表者=野田・蓮舫のおつむが良くないことを、国内どころか世界中に宣伝しているようなものなのです。維新は毎回のように代案を出していますが、それが政局に影響を与えたという記憶もありません。野党にとって、いま一番大事なことは、空疎な議論を重ねて与党の思うツボに誘導されることではなくて、体を張ってでも国民を暴政から守るために、政権を監視し、暴走を阻止することなのです)

・演説起立に違和感。細野。
http://mainichi.jp/articles/20161001/k00/00m/010/078000c
関連記事。外国では珍しくないが、要請したら大問題。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160930-00000103-mai-pol
(寸評:自民党は、国民の誰しもが違和感を持ったということが、何故理解できないのか。全体主義に向かって猛進しているのにその意識がない。この無感覚ということが、最大の問題点なのです。ちなみに昨日の国会中継で、細野が、自民党の憲法草案では基本的人権を定めた97条を削除したのはなぜかという質問に対して、首相は事実上回答を拒否しました。無論議場は混乱しました。それにしてもその後のアベノミクスに関する江田の追及は明快で、特に公共事業の無駄遣いの追及は見事で、安倍・麻生もたじたじでした。しかし江田の質問の時だけは、政権側がとげとげしくならないのは不思議です)



544.盛り土問題。2016/9/30-10/1

・豊洲地下水、有害物質基準超え。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160929/k10010711441000.html
(寸評:こうなると、自民党お得意のなしくずしは難しいでしょう。それなのに、悪いのは当時の知事でも都議でもなく、職員だという責任逃れが大手を振っています。石原と内田の公開証人喚問が絶対に必要なのです。ところが、こともあろうに小池知事は庁内の連絡不十分で、事件の幕引きを図ろうとしています。責任者不在という、子供が考えてもおかしい結論です。これでは都民の期待に対する大きな裏切りであり、知事の強権発動です。そんな権限を都民は小池に与えたわけではありません。このまま、知事も都議も責任不問でうやむやで終わってしまえば、豊洲の問題は小池の売名行為だという指摘を否定できなくなります。都民よ、そして国民よ。どこまで政治家に騙され続ければ気が済むのですか)
関連記事。盛り土問題、責任者特定せず。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016092901001844.html
関連記事。共産、移転中止検討を。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092901008&g=pol

・盛り土解明できず。
http://mainichi.jp/articles/20161001/k00/00m/040/090000c
(寸評:石原と内田の関与の解明なくして問題解決はあり得ません)

・五輪組織委が責任否定。開催経費3兆円。
http://this.kiji.is/154600961682702344?c=39546741839462401



545.樋口でござる。2016/10/1

私事で恐縮ですが、NHKの大河ドラマが真田一族を取り上げており、先週の放映で、父親の昌幸が死去しました。私は奇をてらった三谷の演出は余り好きではなく、特に女性が現代語で話すあたりには大いに抵抗感があります。三谷の映画はいくつか見ましたが、いずれの作品も、舞台を映像化したという印象が強く、それが額縁画を見るようなこじんまりした印象を与えています。映像芸術というものは、もっと解放感と、躍動感があるべきものだというのが私の持論です。なので、大阪の陣がどのように描かれるのか興味があります。
昌幸役の草刈正雄は、主役の堺雅人を食う人気で、中高年としては心強いものがあります。我が一族も全員ルーツは長野で、実家も、山小屋も、親戚も長野にあるので、年数回は訪問しています。山小屋は小諸にあり、上田とは目と鼻の先です。いま道の駅には六文銭の商品が並んでいます。
次男幸村はドラマでは現在蟄居中ですが、長男信之は長野市に近い松代に居城を構えて明治まで続きました。真田が二つに分かれて、一方が続いたことが、実は私の現在にも少なからぬ関係があります。松代では真田家の何代目かの当主が健在ですが、真田の重臣の一人に樋口という藩士がおり、目付役でした。亡くなった祖母が樋口の出身で、自分は士族の出であることをしばしば口にしていました。全ての日本人がそうであるように、私達は日本の歴史と無関係ではないのです。
松代では真田の居城を初め、長年に渡って大規模な改修工事が行われ、樋口家住宅も松代藩武家屋敷として保存されているという事を、昨日松代から戻った家内から聞きました。家内は信州新町の出身ですが、たまたま高校の同期会が松代で行われたからです。上田は昌幸の城で、松代が明治まで続いた信之の城です。川中島の戦いを例に引くまでもなく、長野県は歴史の大きな転換点の舞台となりました。島でもないのに島というのは、氾濫がたびたび起きたからだと言われます。また長野県は歴史が長いのに、他県に比べてリベラルな気風が強い県でもあります。そこに真田の反骨の精神を感じ取るのは、私だけではないと思います。
私自身は祖父母が満州に渡った関係で、満州生まれの東京育ちなので、お国自慢をするような立場ではありませんが、長野県は日本のほぼ中央に位置することや、地方色が強いのに、東京からは新幹線で短時間で行けることなどから、もう少し観光で頑張ってくれればいいのにと思っています。但し、いかに山国とは言え、もう少しあか抜けして欲しいと思う気持ちもあります。面白いのは、避暑地の軽井沢や、上高地は、外国人が開発したせいか、伊那や諏訪や長野市とは異なる雰囲気を醸していることです。松本や小布施は、より現代的という意味で、その中間にあるという感じです。
ちなみに祖父は松本の近くの梓川出身で、私の父親も満州生まれです。母親は小諸から満州に嫁ぎました。多分長野県だけは昔ながらの信州という呼称が最も広く通用する県であり、それは松本と長野が、明治には別の県だったこととも関係しています。松代でさえ短期間ですが、一県だったことがあるとのことです。





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