「WTWオンラインエッセイ」
【第31巻の内容】
「トランプと核のボタン」
「米国とカネが命取り」
「トランプは使徒か」
「倒れたら、読者よ、日本を頼みます」
「正義が死んだ日」
「豊洲は転用を」
「安倍首相の軍事暴走」
「クニを売る人」
「帰ってきた独裁者」
「おネエ文化」
「人権なき象徴」
「トランプ就任」
「自民党が変えよ」
「傀儡政治の時代」
「天下りは開き直れない」
621.トランプと核のボタン。 2017/1/12
トランプは米国の橋下徹です。ところでモノポリーというゲームをご存じでしょうか。ルールは簡単で、誰でもすぐに遊ぶことが出来ます。このゲームの何が凄いと言って、資本主義の原理を学べることです。一度はお試し下さい。
築地移転問題は、自民党都議の腐敗体質の具体的な形だと思います。結局、都庁の幹部の独走という結論が出ていますが、それを鵜呑みにする都民がいるとでも思っているのでしょうか。こんな大きな施策で、知事=慎太郎、も都議会議員も無関係だというのであれば、議会制度のチェック機能などないも同然、都議会も都議会議員も不要です。ついでに知事=但し当時の、もおまけにつけて在庫一掃セールをしたいところです。
・日本会議の研究、修正版販売へ。
https://this.kiji.is/191905771436408840?c=39546741839462401
(寸評:転んでもただでは起きない。天晴れです。司法も安部政権も、全てを販売禁止にしたかったでしょうが)
・尖閣問題で日本防衛表明。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011200060&g=pol
(寸評:その見返りは防衛協力費の上乗せと、自衛隊の戦地派遣になることは目に見えています。早く首相を交代して欲しい。安倍首相のおかげで、日本の次世代の国民はとんでもなく過大な負担を背負わされるのです。米国の下請けでしかない軍国主義に向かってまっしぐらです。尖閣は海保が守れる範囲にとどめておくべきであって、軍隊の出番ではないのです。そもそも、洋の東西を問わず、是々非々の出来ない人には、一国のリーダーは無理なのです)
・プリウス、4年ぶりに年間首位。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170111-00000037-asahi-bus_all
(寸評:自分では多分買わないでしょう。エコも大事ですが、車で一番大事なものは操縦安定性だと思っています。操縦に自信が持てないと、事故に直結するからです。私は車種別の事故統計を取ると車種の善し悪しが、はっきり分るのではないかと思います。但しVWの燃費詐称と思い上がりは、決して許されるべきではありません。それとは別に、一般的にドイツ車は、乗り心地と走りのバランス、すなわち乗って楽しいという、移動の品質では、未だに日本車の先を行っています。最近ベンツを買い換えたお宅の話では、それこそ安全装置が満載だそうです。その点でも日本車は見劣りします。軽自動車が速度の出し過ぎで人身事故を多発しているような国では、自動車文化そのものが発展途上国のそれだと言われても、返す言葉がないのです)
・賃上げしなくても消費は拡大しないと経団連会長。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/09/story_n_14070114.html?utm_hp_ref=japan
(寸評:何を馬鹿なことを。賃上げは労働者の権利です。冷血な前任者から始まった国民不在の経団連。トヨタ、キヤノンの時代に比べて、その品格と質の劣化は眼に余るものがあります)
・メキシコ、壁建設費は払わない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170111-00000070-asahi-int
(寸評:未だかつてないほどインテリジェンスに信用がおけない大統領が、海の向こう側で誕生します。私は彼に中学生程度の政治や経済や歴史の質問をしてみたら面白いのではないかと思います。ケインズとマルクスの区別もつかないようでは困るからです。但し、私は彼を誹謗中傷しているのではありません。そういう人物と向き合って行かなければならない同盟国?には、それなりの狡猾な知恵や戦術が必要だということであり、某首相のような=こちらも某大統領と同じでは困る、思考放棄のような完全従属策ではないだろうと申し上げたいのです)
・オバマの最後の演説。
http://www.bbc.com/japanese/38579643
(寸評:トランプは、選挙戦で、選挙で負けても負けは認めないと吐き散らしました。自らが民主主義も選挙制度も否定しておきながら、選挙人が民意を代表しないという制度の不備のおかげの棚ぼたの勝利に悪乗りして、閣僚人事や無礼なツイッターで、早くも暴走を始めています。事実上の人種差別政権、経済差別政権がまもなく誕生します。トランプに限りませんが、冷静で論路的な思考の出来ない人物に、核のボタンを預けるなどは、身の毛がよだちます。ターミネーターの世界が現実のものになろうとしているのです。そのような恐怖感を、世界中で分かちあって、連携して身構えない限り、本当に何が起こるか分りません。今世界中で民主主義と、市民の天賦の権利=人権や自由や社会正義、が危機に瀕しています。特権階級のための独裁世界が、私たちの眼前に、その具体的かつ醜い姿を立ち上げているのです。トランプや米国の企業経営者がお情けで投げ与えてくれる、かもしれない、雀の涙ほどの小銭を、ひたすら待っている米国民の大衆の姿が哀れに思えてなりません。企業の収益は。資本家の利益だから投資の見返りとして全て持ち去っていいという理屈にはならないのです。投資の利益と、労働者の報酬は別物で、報酬が優先なのです。なぜなら企業を運営し、利益を上げたのは企業の社員の努力によるものであり、それゆえ経営者の報酬だけを異常に高くする正当な理由もないのです。毎朝、幹部社員が社員の机の掃除でもするのなら話は別ですが。労働報酬はしかるべき労働者の権利です。米国型の資本主義とは、一体何様なのでしょうか。人間がいなくなった社会で、企業がいくら利益を上げても、それをどう使うというのでしょうか。私たちは今一度、人間中心主義、ヒューマニズムに立ち戻る必要があるのです)
世界中で独裁政権が誕生しています。でもその次に、必然的に何が起きるのかは、歴史が示しています。それは市民による革命です。願わくはそのときに、犠牲や混乱が最小限でありますように。でもその時の混乱や犠牲の責任は、蜂起するであろう市民ではなく、圧政を続けてきた独裁者自身にあるのです。
革マル派のアジト捜索。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170110-00000070-asahi-soci
解説:テロ計画の証拠でもあれば別ですが、過激派という分類だけで、強制捜査は無理でしょう。だったらカルト教団や日本会議も、極端な思想的偏向という意味では対象にすべきです。これはいよいよ始まった、安倍首相による思想と言論の弾圧と見る方が真実に近いのではないでしょうか。
安部夫妻は、まもなく公開されるスコセッシの沈黙を見た方が良いと思います。信教や思想の自由が、どれほど大きな意味を持つかを理解できるかもしれません。但し安倍首相は、基本的に堅い本は読まない性質だとお見受けしています。だからその内容や意図を理解できないかもしれない。少なくも麻生議員と萩生田議員は、行く気にもならないでしょう。
私は未だかつて、安倍首相ほど、表と裏の顔が違う日本の政治家を見たことがありません。そこには単なる嘘つきでは済まされない闇が潜んでいます。
トランプとの日米同盟の強化を宣言するということは、トランプの命令に従い、日本の企業と国民の生命や財産を米国に差し出すことを意味しています。それは安部氏個人の権力基盤のために、国と国民に犠牲を強いるということを意味しています。その最初の犠牲は自衛隊員です。
安倍首相の約束の悪影響の被害は、全て日本の企業と国民が引き受ける=但し防衛官僚以外の行政関係者を除く、ことになります。なぜ日本の国民が安倍首相のゴマすりにつきあい、そのツケを払わねばならないのか。論争して負けたというのなら未だ分ります。でも彼は最初から白旗を掲げて投降しているのです。しかもその相手が悪すぎます。
いいですか=私も今回は少し興奮しています、つきあいは大事だが、つきあいと隷従は違うのですよ。是々非々で良い関係を保ってゆきたいと、国民に対してなぜ言えないのですか。それが言えないというのは、タカ派のくせに実は奴隷の体質を、安倍首相が内に持っているからではないのでしょうか。私は奴隷体質の人をリーダーに頂くのは御免蒙ります。なぜならそういう人は、自身保身のためなら、領民を売り渡すことなどなんとも思わないからです。安倍首相は、日米露という独裁三大国の一角を占めることで、そのリーダーの一人として世界に名前を発信したいのでしょうか。
安部氏はトランプへの忠誠を誓ったことで、ダークサイドに落ちたのです。もはや日本にとっては獅子身中の虫、悪の皇帝=トランプ、につき従うダースベイダー以外のものではなくなってしまいました。それでも今様ヒトラーと呼ばれるよりはましでしょう。
出でよ日本のジェダイナイト。日本とその国民を救い、官邸というデススターを崩壊させてほしい。とりわけデススターの司令官たる管長官の、韓国への対応を含めた、権威主義に根ざしたタカ派の政治運営が、日本にもたらすマイナスの影響には、計り知れないものがあります。安倍首相がどう語ろうとも、市民意識のある国民が、反トランプの姿勢を貫くことが、結果的に、日本国民と民主主義を救い、生き延びさせることになるのです。
622.米国とカネが命取り。 2017/1/13
・比に1兆円規模の支援。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170112-00000085-nnn-pol
(寸評:安倍首相はもはや正気を失っているとしか思えません。大東亜共栄圏の甘い夢でも見ているのでしょうか。相手は独裁国家です。しかも経済効果を狙った投資なら他にいくらでも国があるでしょう。早く国会を開いて彼の暴走を止めないと、とんでもないことになります)
・日米二国間交渉へ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170112-00000102-mai-n_ame
(寸評:これが出来る人物が安倍内閣にいるとは思えません。世耕大臣の手には余ります。私が思いつくのは貿易戦争で戦ったことのあるトヨタ、キヤノンの元トップか、IBMと戦った富士通の鳴戸副会長くらいです。但し鳴戸氏は故人であり、ご存命なら政府の強い力になったことでしょう。化学・素材系企業は合併を繰り返してきたせいか、独立独歩の気概が感じられません。但しM社も三井東圧の頃は意気盛んでした)
・五輪都外仮施設に300-400億。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170112-00000068-jij-pol
(寸評:金融政策の金余りで、公共投資と対外支援にじゃぶじゃぶ金をばらまく。市場の需要に基づいて生産が伸び、物やサービスの出荷量が増えて、経済が発展しているわけではないのです。実需は伸びていない。だから給与も伸びないのです。結果、景気も回復しているとは到底言えないのです。ただ日銀が国債を買い上げた結果の紙幣が飛び交っているだけなのです。その結果は子供にでも見当がつきます。通貨の供給が過多なハイパーインフレであり、紙幣が紙くずになり、次に控えるのがバブルの崩壊です。五輪バブル、アベノミクスバブルが日本経済を滅ぼすのです。そのツケを払うのは政府ではなく国民です。すなわち国民の資産、即ち預貯金を政府が巻き上げて、失政の穴埋めに使うからです。ここで何が悪いと言って、政治の暴走をチェックする機能が全くと言っていいほど働いていないことです。わずかに週刊誌だけがそれを指摘しています。この政権の国民不在の政治に輪を掛けているのが、政治家個人の売名だけに熱心な最大野党です)
622.トランプは使徒か。 2017/1/14
・退位の特殊事情明記。
https://this.kiji.is/192586509440188425?c=39546741839462401
(寸評:書くのなら本当の理由を書くべきです。但しそれはご高齢と激務ではありません。安倍独裁政治と憲法改悪なのです。陛下、ご安心下さい。あなたのご意思は、物の道理が分る心ある臣民にはしっかりと伝わっているのです。自称臣民の面従背腹の輩には一生分らないと思いますが)
・SNSでの政治家発信の影響力に警戒。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170112-00000116-mai-soci
(寸評:政治家と言うよりは知名度、有名人でしょう)
・トランプが春闘にも影響。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011300748&g=eco
関連記事。トランプ都閣僚候補、外交政策食い違い。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011400026&g=int
関連記事。トランプのセックスキャンダル、ウォータースポーツゲート。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/13/trump_n_14142892.html?utm_hp_ref=japan
(寸評:一言で言ってトランプは狂人です。しかしリーマン以降の世界が停滞していたのも事実です。グローバリズムが、個人間の格差だけでなく、国家間の格差まで拡大するという具の側面を現していたことも否定できません。そこに、突然ある種の民意を背景に、トランプが突然登場して、世界の趨勢になっている国家主義、独裁政治、軍国主義、覇権主義、利益至上主義、金融資本主義、人種差別主義、経済格差主義の旗を、それこそなりふり構わずに=皮肉なことに無教養であるが故に、振り回し始めました。特に日本の国民に顕著な、事なかれ主義や、政治への無関心や、自己中心主義の壁を突き崩し、そこで国民がはっと気がつき、いわば失神していた状態から意識を取り戻して、新民主主義、社会資本主義への一歩を踏み出すための、起爆剤の役割くらいは果たすことになるのでしょうか。今の段階では誰にも、どんな予測も不可能であり、不測の事態=紛争、武力行使、が起きないことを願うばかりです。ひょっとしたら、金髪XX野郎は、他ならぬ神が、よどんできた人間社会に遣わした使徒=エバンゲリオンの死の天使か、鉄槌なのかもしれないのです)
・大衆迎合主義は人権への脅威。
http://jp.reuters.com/article/humanrights-report-usa-idJPKBN14X0XA
(寸評:衆愚政治とはっきり言った方がいいです。しかも私を含めた衆愚は、自ら望んでそうなったわけではない。教育機会も、集会の機会、考える時間さえも、支配層から与えられなかったからです)
・風の谷のナウシカの名言。人間の世界を取り戻す為に何をためらう。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/12/nausicaa-of-the-valley-of-the-wind_n_14140714.html?utm_hp_ref=japan
(寸評:ジブリではこの作品が至高の存在です)
624.倒れたら、読者よ、日本を頼みます。 2017/1/15
トランプが盗撮された写真は、そのまま流されたら、絶体絶命になるほど醜悪なものだそうです。
私も干支が6周し、いまや否定しようもない高齢者で、いつ突然お迎えが来てもおかしくない年齢になりました。ある朝、書斎から出てこないので、家人が見たら、キーボードに突っ伏していたという状況が、いつ起きてもおかしくないのです。
その場合は予告なく(当然ですが)、突然掲載が打ち切られる(というかHPの更新が行われなくなる)ので、読者は事情をお察し頂くとともに、現在と未来の日本のウォッチをお願いします。私が去った後は、以下の情報源に直接アクセスしてください。
まずはヤフーです。これで必要な情報の過半数は確保できます。報道姿勢も中道を行くもので、MSのような大衆への媚びも下品さもありません。専門のプロの記者も揃えています。新聞社のサイトでは、朝日も毎日も見出しだけで、内容の詳細は分かりません。だから新聞を読むべきでしょう。産経は取り上げる気もしないが、未だにジャーナリズム精神が残っている数少ない新聞の読売でさえ、やはり超保守です。但し同じように題名だけで、しかも保守的な日経新聞の場合、取材能力がずば抜けているので、一見の価値があります。
基本的に3大通信社と、ヤフーだけ見ていれば、新聞を読む必要は余りありません。NHKを含むTV局のHPとなると、更に二番煎じで、一層見る必要はありません。
外国系では、まずロイターを見て頂き、それをCNNとBBCで補完します。外紙ではNYTよりはワシントンポストですが、意外にもシュピーゲル(独)の英語版が役に立つことがあります。和訳のあるニューズウイークにはパックンが時々寄稿しています。
経済誌では東洋経済とダイヤモンドですが、内容は業界情報に留まらないし、しかも結構リベラルです。
TVではNHKのBS1が、平日の朝6時から約1時間、ワールドニュースを同時通訳で放送しています。これはかなり貴重な情報源で、これを見れば世界の動きが正確に掴めるし、日本のニュースショウがいかに生ぬるいものかが分かります。世界は予想以上に緊張しているのです。国際問題に関心のある方は、時間の許す限りでご覧ください。ビジネスにも役立つはずです。国内のニュースショウで、唯一信頼できるのはTBS日曜朝のサンデーモーニングです。コメンテーターが一流だからです。
今回の前説は私からの早めの遺言で、いわば生前葬です。愚にもつかない私のエッセイは、このサイトの末尾に全作品を掲載してありまうが、私の取るに足りない意見より、現代社会で何が起きてきたのか、政治家がどう発言してきたかのクロニクル、またはミニアーカイブスとしての利用価値ならば、多少の利用価値はあると思います。政治家の発言が(いくら後で否定しても)残っているからです。
私は無名の素人ですが、メディア評論なら日本中の誰と競争しても(含む池上)そんなに負ける気はしません。それは40年の蓄積があるからです。
雪害でご苦労なさっている地域には、心からお見舞いを申し上げます。大雪は自然災害であり、しかも直ちに流れ去るものでもありません。市民にとって、雪かきは重労働で、特にそれが高齢者にとって命に関わることもあります。毎年のように雪下ろしで犠牲者が出ています。米国では除雪は地方行政の義務でした。大した積雪でなくても、前のショベルの付いたジープが私道まで除雪してくれました。日本でも自治体が予算を組んで、自衛隊や、建設業者と相談して対策を作っておくことが正しい行政の在り方だと思います。ここでの問題は、東京は豪雪地帯ではないという統計上の判断があることです。
小職は、地域の防災の責任者を拝命している関係上で、日本海側の大雪の被害も他人事とは思えません。東京は豪雪地帯でないこともあり、大雪になっても除雪車が近くに来ることはかつてありませんでした、自分たちの力でなんとかするしかないという、文明日本とは思えない状況におかれています。しかもそれが首都圏(八王子が首都圏と言えるかどうかは分かりませんが)の現状です。これで住民主体の行政などといくら説明されても、いざとなったらあてに出来ないという現実がある以上、首をかしげざるを得ないのです。
しかも一事が万事と言いますから、この行政の対応は、災害対応は全てがベストエフォート・ベース、即ち努力目標に留まる(それで良い、またそれでも仕方がない)のだろうという現実を、来るべき震災でも同じにようになることを覚悟する必要があると思います。
関連記事。日本海側は大雪に厳重警戒。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170114-00010003-wmap-soci
・桁違い、検出に衝撃、豊洲移転に黄信号。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011400183&g=soc
(寸評:豊洲の建物は、食品を扱わない施設に転用すべきです。道路の整備を前提に、巨大倉庫にいくらでも活用できると思います。しかも羽田からも成田からも近いのです)
・生活保護に頼らない高齢者の悲劇。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170114-00000008-mai-bus_all
(寸評:10年ほど前に、私もいわゆる職安で経験しましたが、お役人体質というものも無関係ではないのではないかもしれません。どうぞ貰って下さい、これは国が定めた貴方の権利なのです、と言えば済むものを、プライドが邪魔してかどうかは知りませんが、国の決まりだから渡すのだから、大切な税金を使っているのだから有り難いと思え=口には出さないが、という態度です。弱者に対する上から目線という、小役人的な発想です。とはいえ人の感じ方はそれぞれ違う。気持ちは優しくてもそれを敢えて口に出さない人もいる。タカビーな態度がプライドや気骨のなせる業だという場合もあるかもしれない。でもそうであるならば、自分の上司にもきちんと抗議をしてこそ、初めて信念を通すことになります)
・世界最強の大学新聞、イラン学生通信。検閲の国でぶれない報道。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170112-00000003-withnews-sci
・瀬戸際の米主導の平和。役割拒む、次期政権。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO11700830U7A110C1TZN000/?n_cid=DF150220104320
・安倍首相に時代もいつか終わる。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170114-OYT1T50130.html?from=ytop_ylist
(寸評:その通りですが、いつかでは困ります。今直ぐでないと。トランプの奴隷になれば、日本が大変なことになります。そもそもトップが任期を自分で決めるようになった時点で、民主主義も議会政治も、死んだも同然です。その代わりにいま国民が手にしているのは先の見えない、外国に隷従する独裁政権です)
・米議会、国境税を検討。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011400184&g=int
・上下院でオバマケア廃止決議。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170114-00000030-jij-n_ame
関連記事。オバマケア廃止の影響。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/14/obamacare_n_14163030.html?utm_hp_ref=japan
(寸評:議会がチェック機能を果たさなくなった時に、世界最強で世界最凶の全体主義国家が生まれます。福祉の無い、格差だけの非民主主義国家の誕生であり、自国の利益のためなら軍事行動も辞さない進撃の巨人です。力が良識もヒューマニズムも支配する国を相手にするときは、正常な国々は米国とではなく、志を同じくする国同士が手を結ぶべきなのです。狂人国家の米国と同盟して下働きをするのではなく、常に適当な距離を置くことで、初めて世界平和を維持できるのです。米国の私的な戦争に巻き込まれて、日本人が銃火や戦火で死ぬなどということが絶対にあってはならないのです。安倍首相が、名実ともに売国奴になる前に、日本人は日本の政治体制をなんとかする必要があります。それは「平和的に」好戦的な首相、官房長官、幹事長、閣僚と議員を平和主義者に総入れ替えすることです)
・トランプの見下げ果てた利益相反への対応(FT社説)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO11628560T10C17A1000000/?n_cid=DF150220104320
・トランプの情報入手のMI6職員、潜伏。
http://www.bbc.com/japanese/38605943
(寸評:トランプがCIAを使って消す可能性があるからでしょう)
・トランプの保護主義はドイツに伝染するか。
http://jp.reuters.com/article/germany-china-m-a-idJPKBN14X198
(寸評:極東の某国の頭の軽い首相は、日比豪の同盟ではなく、日独で同盟を結ぶことを考えるべきです。環太平洋の金融資本主義、軍国主義同盟などという、クモの巣の張ったような体制で、22世紀まで続けられるとでも思っているのでしょうか。連携先として模索すべきは米国ではなく、むしろ中国かもしれないです。愚かな大衆と愚かな政治家が招く、日本と世界の破滅の構図です)
625.正義が死んだ日。 2017/1/16
NHKの土曜の深夜の、ケータイ大喜利という番組を、楽しみにしていますが、一昨夜の回で、質問は忘れましたが、投稿の一つに、「正義が死んだ日」という答があったからです。出席者全員が絶句し、対応に右往左往しました。無論それはトランプが勝った日を意味していることを、全員が分かったからです。
トランプの評判は最悪であり、もはや地に落ちています。就任式当日も多数の反対行動が予定されており、混乱が予想されます。しかし問題はトランプ自身よりも、そのブレーンにあります。これは日本でもおそらく同じ状況です。
トランプの評価がここまで落ちれば、もはやこれ以上下がりようがありません。醜悪極まりない下半身のスキャンダルさえ出ているのです。問題は露とのつながりを含めて、トランプが抱えている汚点の全てが就任式前に暴露されたことです。時期的に、あまりに符合し過ぎています。事前に身体検査をしていなかったので、この際、大統領という名前が付く前に、一気に禊をさせようという計画だと見て取れます。今ならまだトランプ個人のスキャンダルで済むが、主任後は米国の汚点になってしまうからです。ウォーターゲートとの大きな違いがそこにあります。
しかも意見をころころ変える人間であることも分かっています。ということは就任後、穏健、中道派に戻ることは歓迎すべきことではあっても、いささかも非難されるべきことではないのです。KKKだって強く反対は出来ません。なぜならKKKにはそもそも大きな影響力はないからです。そうした一切を優秀なブレーンが承知していれば、後は評判が回復することはあっても、少なくもこれ以上悪化することはないのです。あとはせいぜい御行儀良くさせておけばよく、それくらいなら優秀なブレーンであれば、お茶の子さいさいなのです。
そしてその結果、何が起きるのか。民主党政権なら絶対に通らないような、右傾化した法案でも、極端でさえなければ、やすやすと通ってしまうのです。世界市民が警戒しなければならないことは、むしろこの狡猾なブレーンと、その戦術です。市民たちよ、騙されるな。
626.豊洲は転用を。 2017/1/17
いつ発がん性の汚染水が沸いてくるか分からないような場所で、食品、特に生鮮食品は扱えません。豊洲は倉庫業者に払い下げて、家具や繊維製品など、食品以外の商品の倉庫兼流通センターとして使ってはどうでしょうか。大勢の市民、とくに子供や若者が長時間集うべき場所でもないので、遊戯施設やショッピング・センターにも向いていません。百歩譲っても、見本市会場くらいです。国際会議場の補助には使えるかもしれません。それから絶対に忘れてはならないことは、この機会に豊洲移転で内田議員の圧力や関与があったのかどうかを明確にすることです。
関連記事。豊洲が都議選の争点に。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170116-00000061-mai-soci
実はもう一つの解があります。都職員にも都議会議員にも思いつかない対策です。それは国際会場と豊洲をとっかえっこして、今の国際会議場に築地市場をもって行くことです。実は晴海という解もあるのですが。晴海なら、築地の隣で、引っ越しも容易でしょう
627.安倍首相の軍事暴走。 2017/1/17
・比大統領、日本のミサイル断る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170116-00000048-asahi-int
(寸評:本当かどうか分からないし、安倍首相は間違いなくそれを否定するでしょう。ドゥテルテは発言を利用しようとするでしょうが、嘘まで付く理由は見当たりません。しかも政治家としては、ドゥテルテの方が二枚も三枚も上手です。安倍首相も、毎回毎回密室会談ばかりで、その手法のどこに民主主義の理念があるというのでしょうか。誰も国の全権をしかも白紙で委任したわけではないのです。秘密会談だからこそ、疑惑を払しょくする手段もないでしょう。それともきちんと録音を取っていますか。でも独裁者がそんなことをするわけがない。とても見過ごす事は出来ない今回の発言が真実なら、安倍首相は平和日本の代表としては完全に不適格であり、即時退陣を要求します。天皇に罷免して貰いたいくらいです。中曽根の浮沈空母の発言どころではないのです。武器輸出三原則をなんだと思っているのでしょうか。今週末の国会で、忘れずに追及して欲しい。歪んだ価値観に加えて、IQそのものにも疑いを抱かせるに十分です。トランプの尻馬に乗って世界制覇などは、国民の誰一人、望んではいないのです。早めの国会解散の思わぬ火種になる可能性さえあります。追い詰められて、切羽詰まって抜く伝家の宝刀というあれのことです)
・ベトナムに新造の巡視船6隻供与。
https://this.kiji.is/193692547533062148?c=39546741839462401
(寸評:そんな金が日本の何処にあるというのでしょうか。安倍首相はバラマキを辞めるべきなのです。中古で充分です。南シナ海の問題で、米国の防衛の肩代わりを始めた瞬間から事実上の日中戦争が始まっているのです。領空侵犯に近い中国機の飛行が何よりの証拠です。いま日本がなすべきは防衛力の強化ではありません。国際平和外交の努力です。外交音痴=隷属か人気取りのバラマキしか方法の無い、の某首相には無理かもしれないが、それでも努力くらいはした方が良いのです、それにしても、日本の国民もメディアも、いつまでこんな好き勝手を安倍政権に許しておくのでしょうか。今回の首相の東南アジア歴訪から、我々が連想するものこそ、安倍首相が先頭に立って旗を振り、指揮をする、軍備を前提にした大東亜共栄圏再現の悪夢なのです)
628.クニを売る人。 2017/1/18
海外のTV報道で時々見られる大国の首脳の思考傾向から、彼らが心の中で安倍首相をどう思っているのかが、容易に推測できます。それは、与しやすい相手、甘ちゃんのおぼっちゃんというものです。体を張ってでも日本を守るという気概は感じられず、或いは感じさせず、ひたすら相手に頭を下げ、媚を売り、許しを請うだけの存在です。それだけで果たして、国や国民を守り、発展させていけるのでしょうか。主張すべきことも主張しないでいて、まさかドライな交渉相手が、阿吽の呼吸で、日本に配慮し、心配してくれるとでも思っているのでしょうか。それは単なるこぼれ期待であり、外交のトリクルダウンです。
しかし残念ながら、それほど世界や人間は甘くありません。そもそも自分には外交の才能がないという認識が欠けていることが、安倍晋三氏の欠点(の一つ)なのです。そういう甘い判断や交渉を許しているのが、他ならぬ安倍政権を支持する国民です。我々が生活している、この現代日本こそ、ポピュリズム(大衆迎合主義、または端的に衆愚政治)の温床の最たるものなのです。
そしてそれは、事なかれ主義、自国および自己中心主義に基づくものなのです。先に大きく口を開ける巨大な滝が待ち構えているのに、のんきに観光船に乗って、いや乗せられて喜んでいる、それが日本の国民の姿です。今が良ければそれで本当に良いのでしょうか。一層悪いことに、警告を発するは愚か、岸に立って手を振っているのが、日本のメディアであり、右傾化した政治評論家なのです。
関連記事。復活する独裁主義、不吉な経済兆候。
http://jp.reuters.com/article/column-autocracies-revive-idJPKBN1500JN
関連記事。キング牧師の不吉な予言。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/16/king-trump_n_14215396.html?utm_hp_ref=japan
関連記事。トランプごときの指示は受けない。EU首脳。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/01/eu-53.php
(寸評:トランプに隷属することは国を売る行為です。そういう感覚さえ麻痺するほど裸の王様になっている人には、まさか俺の事かと、想像もつかないかもしれませんが。間違った正義、無意識の愚かさほど始末に負えないものはないのです)
629.返ってきた独裁者。 2017/1/20
帰ってきたヒトラーという映画をレンタルビデオで見ました。最初は趣味の悪いパロディかと思っていたら、さにあらず。ドイツの政治体制にも鋭く切り込む、チャップリンの独裁者に勝るとも劣らぬ優秀作品でした。久しぶりに聴くドイツ語(オーストリーに短期滞在の経験あり)も、耳に快いものでした。一言で言えば、私は早回しせずに最後まで見てしまう映画が良い映画だと思っており、この映画も早回しは全く不要でした。ストーリーは、本物のヒトラーが2014年に生き返ったら、彼はどうするのか、そしてドイツはどうなるのかという設定です。無論コメディです。常識で考えれば結構アブナイ素材に、ストレートに切り込んでおり、ドイツの最近の政情が良く分らないという人にもお勧めです。ネオナチと極右の違いも分ります。ニュールンベルグ裁判、独裁者という二本の古典的名作に加えるべき傑作です。民主主義の政治体制の中からどうやって独裁者が生まれてくるのかという仕組みの説明になっています。それにつけても、独裁者と言えば、いやでも思い出すのは極東の某首相です。冗談が全く通じないこの夫妻にこそ、この映画を見て欲しい。そして感想を承りたいものです。
関連記事。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/01/post-6767.php
630.おネエ文化。 2017/1/20
・大人りゅうちぇる別人。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170119-00000036-dal-ent
(寸評:正直ほっとします。私は日本のおネエ文化は、とても世界に誇れたものではないと思っています。その理由の一つはそれが人為的な演出であるからです。しかも最近のオネエ=女装、は傲慢でさえある。倒錯した性の姿は主流にはなり得ないのです。但し、先天的な傾向=DNAの場合は、他のタイプの人々は寛容である必要があります。多様性の問題と捉えて、共存する方法を考えねばなりません。誰の心にも多少なりとも、異性愛と同性愛が存在しているはずです。だから全面否定はできないのです。それでも同性愛が霊長類の種の保存には不向きだという科学的事実を否定することも、また出来ないのです。いかに古臭いと言われようとも、男は男らしく、女は女らしく。そしてジェンダーはありのままで。この世界では、様々な性向を持つ人たちが、自分の居場所を見つけて、お互いに助け合ってゆかねばならないのです)
631.人権なき象徴。 2017/1/21
朝日新聞 2017年1月19日 朝刊
オピニオン&フォーラム、高橋源一郎の歩きながら考える
「皇居で手を振る人権なき象徴、孤独に問い続け、弱者や死者思う」から
12月23日、わたしは朝から、天畠の一般参賀を待つ入たちの長い列の中にいた。
観光客と思われる外国人の姿も多かった。定刻になると、係の警官たちに促されるように、わたしたちは、皇居の中に入っていった。皇居に入るのは初めての経験だった。
午前10時を過ぎて、広場に面した宮殿のベランダに、「その人」が現われた。一斉に、日の丸の小旗が振られたが、それは、もしかしたら、写真を撮るために向けられたスマートフォンの数よりも少なかったかもしれない。
「その人」は、小さな紙を取り出して、静かに読み上げた。
「誕生日にあたり寄せられた祝意に対し、深く感謝いたします。ニュースで伝えられたように、昨日は新潟で強風のなか、大きな火災がありました。多くの人が寒さのなか避難を余儀なくされており、健康に障りのないことを願っています。冬至が過ぎ、今年もあとわずかとなりましたが、来年が明るく、また穏やかな年となることを念じ、みなさんの偉康と幸せを祈ります」
「その人」とその家族は、何度も手を振り、やがて、ベランダを背にした。
その姿を見ながら、わたしは表現し難い感情を抱いた。そして、半世紀以上も前に書かれた、ある文章を思い出した。
1947年1月、「進歩派」の代表的な作家・中野重治は「五勺の酒」という文章を雑誌に発表し、大きな話題となった。中野は、憲法公布の日、それを告げる天皇の姿を皇居前で見たある中学校長の思い、という形でその文章を書いた。それは、奇妙な文章でもあった。天皇(制)批判が「進歩派」の普通の感覚であった時代に、中野はこう書いていたのだ。
「僕は天皇個人に同情を持っているのだ…あそこには家庭がない。家族もない。どこまで行っても政治的表現としてほかそれがないのだ。ほんとうに気の毒だ…。個人が絶対に個人としてありえぬ。つまり全体主義が個を純粋に犠牲にした最も純粋な場合だ。どこに、おれは神でないと宣言せねばならぬほど、蹂躙された個があっただろう」。
個人の人構を尊重した憲法の公布を告知する天皇の姿に触れながら、誰も、その天皇自身の人権には思い至らない。その底の浅い理解の中に、中野は、民衆の傲慢さと、戦後民主主義」の薄っぺらさを感じとったのである。
わたしが、手を振る「その人」たちを見ながら感じた思いも、中野のそれに近いものだったのかもじれない。中野の指橘に、誰よりも敏感に反応したのは、実は、いまの明仁天皇だったのではないか。わたしには、そう思える。明仁天皇が、中野の文章を読んでいるのかどうかはわからないが。
明仁天皇は、天皇即位後、25万字にのぽる「おことば」を発表している。
明仁天皇の、第一の「仕事」とは、「おことぽ」を発することなのだ。
ここしばらく、わたしは、その、膨大な「おことば」を読んで過ごした。
そこには、迷い、悩み、けれども愚直に世界とことばで対峠しようとしている個人がいるように思えた。
美智子妃と結婚する直前、皇太子時代に、こんなことを友人にしゃべった、と伝えられている。
ーぼくは天皇職業制を実現したい。毎日朝10時から夕方の6時までは天皇としての
事務をとる。そのあとは家庭入としての幸福をつかむんだー
その願いが完全に実現することはなかったが、少なくとも、中野が案じた「家庭」をつくることはできたのだ。
「天皇という立場にあることは、孤独とも思えるものですが、私は結婚により、私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれる伴侶を得ました」(2013年・80歳の誕生日会見)
では、その「孤独」と思える「天皇という立場」とは何なのだろうか。
昨年8月、明仁天皇は象徴としてのお務め」に関してのおことば」を出された。
「…天皇という立場上、現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら、私が個人として、これまでに考えて来たことをお話ししたいと思います。即位以来、私は国事行為を行うと共に、日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を、日々模索しつつ、過ごして来ました」
憲法は天皇を、日本国と日本国民の統合の象徴としている。
では、「象徴」とは何だろうか。国旗や国歌がその国の象徴とされることは多い。だか、わたしたちの国のような形で生身の人間をその国の象徴と規定する例を、わたしは、はかに知らない。そんな個人が象徴の役割を務める、きわめて特異な制度の下にあって、その意昧を、誰よりも真剣に、孤独に考えつづけてきたのが、当事者である明仁天皇本人だった。「個人」として、「象徴」の意味を考えつづけた明仁天見がたどり着いた結論は、彼がしてきた行いと「おことぱ」の中に、はっきりした形で存在している。
「私はこれまで天皇の努めとして、何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが、同時に事にあたっては、時としで人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考えてきました」。
「その人」が訪れるのは、たとえば被災地だ。そこを訪れ、被災者と同じ「目線」でしゃべることが出来るように、その人は跪くのである。「その人」は弱い立場の人たちの所に行って、励まし、声をかける。それから、もっと大切にしている仕事がある。それは「慰霊」の旅だ。「その人」は、繰り返し、前の戦争で亡くなった人たちの「いる」揚所に赴き、深い哀悼の意を示す。
弱者と死者への祈り。それこそが「象微」の努めである、と「その人」は考えたのだ。
戦後71年。この国の人々は、過去を忘れようと、あるいは都合のいいように記憶を改ざんしようとしている。だが、健全な社会とは、過去を忘れず、弱者や死者の息吹を感じながら、慎ましく、未来へ進んでゆくものではないのか。個人として振る舞うことを禁じられながら、それでも、「その人」は、ただひとりしか存在しない、この国の「象徴」の義務として、そのことを告げつつけている。だが、70年前、中野重治が悲哀をこめて書いたように、その天皇がほんとうには持つことのなかった「人権」について考えられることはいまも少ないのである。
632.トランプ就任。 2017/1/21
大部分の日本の国民が、トランプの大統領就任は海の向こうの話だ、日本とも、自分の生活とも直接関係は無いと思ってはいないでしょうか。その就任演説が、民主主義の理念も、国際的な視野も完全に排除した、単なる選挙キャンペーンの延長線であったことに、右寄りの外交の専門家、岡田行雄でさえ絶句していました。これからは各国がお互いに背を向けあう世界がやってくるのです。しかもトランプは米国内の一致協力さえ呼びかけようとはしませんでした。ここは国際関係論の三浦も、見立てを大きく外す結果です。今後は米国の民主主義の本質と、その強靭さが試されることになります。合衆国が世界平和の要となっていたパックス(ラテン語の平和)アメリカーナの時代の終焉を、私達は目撃しているのです。それを理解できない人が一人います。それは他ならぬ安倍首相です。もはや、米国に頼ることが出来なくなったという現実を早く受け入れないと日本が行き場を失ってしまうのです。このトランプショックが、日本の否応ない米国からの政治経済・安全保障の独立の、記念すべき第一歩を意味するのであれば、それはそれで、日本にとって全くの無駄でもないのかもしれません。但し今更の時代錯誤の軍国主義や全体主義はお断りです。100日の議会とのハネム−ン期間が終わった時が米国の民主主義の正念場です。
関連記事。世界が直面する史上最大のリスク。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/48943
関連記事。世界に広がる女性の権利デモ。
http://www.huffingtonpost.jp/vivienne-mayer/womens-march-launches-global-mission-for-equality_b_14265566.html?utm_hp_ref=japan
633.自民党が変えよ。 2017/1/21
・就職選考で2割の企業が戸籍謄本を参考に。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170120-00000009-ann-soci
(寸評:ここまで企業論理が風化しているとは思いもしませんでした。労働者はただの使役人で、人格も人権もない、士農工商以下の存在だと思っているのでしょうか。経営者だから使用人には何をしても許されるとでも。やりたい放題が許されるのであれば、ブラック企業も経済格差も絶対になくなりません。日本の大手企業が、お前も悪よのうの越後屋ばかりになってしまったのでしょうか。ならばその時のお代官様は誰なのでしょうか。
いま日本という国家と、その国民が切実に必要としているものは、古き良き「自民党」の流れをくむ、正常な神経を未だに持ち合わせている政治家です。しかもそれは某幹事長や某官房長官のような、政治理念がどこにあるのか理解できなくて、しかも暖かい血の通っているようには思えない、虎の威を借りる人たちではありません。しかも日本の民主主義をあるべき方向に戻すのに、もう余り時間が残されていないのです。今のままでは日本をバーゲンする、無責任な某首相のおかげで、トランプが日本を支配するのは時間の問題です。政治体制を立て直せるのは、残念ながら、自民党自身なのです。敢えて名前を挙げるなら、小野寺、塩崎、岸田等です。民進では、自己顕示欲だけが旺盛な野田や蓮舫には関わるだけ時間が無駄です。得意技が国民の信頼の裏切りなどというのは、洒落にもなりません。嘘つきは安倍政権だけで沢山なのです)
関連記事。民進党の凋落。
http://diamond.jp/articles/-/114932
(寸評:但し記者の偏見を差し引いて読む必要があります)
634.傀儡政治の時代。 2017/1/22
・トランプ、止まらぬデモ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170121-00000064-mai-n_ame
関連記事。見えぬ経済成長。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170121-00000055-mai-bus_all
関連記事。円安は妄想。進む米国の日本化。
http://jp.reuters.com/article/view-daiju-aoki-presidency-idJPKBN1540ZF
(寸評:やはり掛け声だけですか。トランプはトランプでもジョーカー、アクシデンタル・プレジデントです。しかも実質的に娘婿が仕切る米国なんて、もはや多数の国民が選んだ政権でさえありません。国民が選んだ為政者ではなく、しかもその正体もよく分らない、言うなれば闇のモンスターが仕切る日米両大国。戦慄するなという方が無理です。民主主義どころ、こうなると最早独裁政治ですらない。傀儡政治、黒子による政治です。それも安倍政権と同じです。管と二階が裏で仕切る、暗黒の政治。闇将軍ならぬ、小粒な魑魅魍魎が暗躍する伏魔殿政治です)
・トランプとオバマでは天地の違い。危険な混乱の可能性。
http://jp.reuters.com/article/column-trump-peterapps-idJPKBN1542Y0
(寸評:安倍政権よ、この真実に正面から向き合え、と言っても無理か。TPPに最後まで固執するような政権だから。これはもはや裸の王様どころか、裸のダチョウ=砂に頭を突っ込む、状態です)
635.天下りは開き直れない。 2017/1/23
・文科省、早大に口止め。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170121-00000084-asahi-soci
関連記事。脱法目的。
https://this.kiji.is/195475804441282036?c=39546741839462401
関連記事。人助けと開き直り。
http://jp.reuters.com/article/idJP2017012101001273
(寸評:天下りそのものより、こちらの方が遙かに罪が深い。公務員試験は基本、法律の試験です。法に従って行動すべき公務員に、順法精神が欠如していたら何が起きるでしょうか。それは官僚制度の崩壊です。それさえ理解できない人達が国民の教育を云々するなどはたちの悪い冗談です。しかも教育予算は先進国でも最低レベル。一体どこに予算を使っているのでしょう。職員のためのお役所なのでしょうか)
・文科省、利害関係ある企業・団体への再就職42人。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170122-00000038-asahi-soci
(寸評:官僚制度の明らかな地滑り現象です。最小限の倫理観や常識さえ通用しない、特異な世界の存在です。実際に斡旋した元役人も、違反行為だと知ってはいたがと、自ら発言しているのです。まして今回の天下り先とは利害関係があります。民間企業では人数の問題はあるにしても、再就職の機会は基本的にありません。即ち退職した企業からの斡旋は期待出来ないのです。だから在職中に必死に人脈作りに奔走する人もいます。退職後の高齢者が、自分で捜して、清掃係や守衛の職でも見つけられる人は、よほど幸運です。本件は重大な法規違反であり、歴代文科相も責任を問われるべきでしょう)