「WTWオンラインエッセイ」

【第33巻の内容】


「ヤバい共謀罪、ついでにトランプ」
「防衛問題より危険なトランプの金融政策」
「芝も枯れるゴルフ」
「天下り禁止で社会が活性化」
「少女増問題の本質」
「誰の為の日米軍事同盟」
「請願外交の茶番」
「心のすきま風」
「トランプの飴とムチ」
「知力の格差が日本を亡ぼす」
「プーチン皇帝の時代」
「警察は堕ちるところまで堕ちたのか」
「管長官、そろそろお引き取りを」
「タレントは人気と実力で勝負せよ」
「ごり押し3連発、内一つは労組」


651.ヤバい共謀罪、ついでにトランプ。 2017/2/3

人種差別主義者がこともあろうに米国大統領とは。リンカーンが亡霊として現れて、天罰を下してくれないものでしょうか。例えば金髪を一夜にして白髪にするとか、禿頭にするとか。

昨日の衆院予算委は、午前・午後とも共謀罪の議論が大半を占めていました。議論は与野党で全くかみ合わず、紛糾しました。それは与党が本音を隠し、建前だけの議論(というよりむしろ言い訳)に終始していたからです。特に悲惨だったのは、暗愚で不機嫌な金田法相で、説明の内容はほとんど意味不明でした。政権はこの人は答弁には立たせない方が、政権の為です。

共謀罪(テロ等準備罪)が何故危ないのかというと、犯罪と、その具体的な準備段階の、更にその前の段階で逮捕出来るからです。だから対象を600もの犯罪(ほぼ全ての犯罪)に拡大することになるのです。問題はどういう行為が対象なのか曖昧だから、ネットにアップはおろか、電話で話しただけでも、とっつかまえる事が可能になることです。無論そこでは被疑者の人権も、言論の自由も、考慮されません。

問題の本質は、安部政権が二言目に言う、一般人は対象でないという言葉にあります。その欺瞞と園危険性については、コメンテーターの室井卯月が、週間朝日の自身のコラムで、実に分かり易く説明しているので、一部をご紹介します。そのあとでまた議論します。

週間朝日2月3日号から 室井佑月
…まずはじめに大きな声で叫ぶ。
「ヒロジを返せ!」
ヒロジといえば、去年の10月に逮捕された沖縄の反基地運動家、山城博治さんである。
なんでも、高江での抗議活動中、2千円相当の有刺鉄線一本を切った容展で逮捕され、ほどなく、沖緯防衛局就員の肩をつかんでゆさぶってけがを負わせるなどの容疑も加わったみたいだ。
その程度のことで、3カ月も勾留。家族にも会わせてもらえないんだって。
…異常だな。
彼がここまでやられる理由は、誰が考えてもわかるでしょうが。
菅官房長官が「共謀罪は一般の方々が対象になることはありえない」とかいっていたけど、一般の人かどうかを決めるのは、逮捕する側なんだっちゅーの。
もうすでに、政府に刃向かう人は一般人じゃないって解釈が許される世の中になってやしない?
政府に刃向かう人、とくに目立つ人に目星をつけ、盗聴でもなんでもがんかんやって、微罪で逮捕。
後から罪はなんとでも作り上げられていく。そんな世の中になれば、誰も本音をいえなくなる。戦争反対って当たり前のことをいうのもはばかられ、子どもに赤紙がきても万歳三唱しなきゃならなくなるのか?
安倍首相は1月10日、共同通信の単独インタビューで、「(共謀罪の)成立なしで五輪開けない」と語った。
が、そこまでして東京オリンピックをやりたい国民はどれほどいるんだ?
…東京新聞の1月9日付「こちら特報部」のデスクメモがまたイカしてた。
「現代の治安維持法たる共謀罪を導入レないと、五輪が開けないという。ならば五輪などやらなくてもよい」
ほかの新間もこのくらいわかりやすく、はっきりと書いてほしいよ…。
(引用終わり)

室井は同じような内容を1月27日の週間朝日でも述べています。
…1月7日付の信濃毎日新閉の社説に、「『共謀罪」法案危うさは変わっていない」という記事が載っていた。さすがに、新閉はどっこも共謀罪には否定的だが、テレビはまだまだだ。
何度も提出されては廃案になった危ない法案なのに。
だって、人として生きていくために大切な人権の話だよ。新間を読まない人たちのためにも、共謀罪について、もっと時間をさいて深く放送してもいいんじゃないか?
菅官房長官は6日の記者会見で、「政府が検討しているのはテロ等準備罪であり、従前の共謀罪とは別者だ。犯罪の主体を限定するなど(要件を絞っているため)一般の方々が対象になることはあり得ない」といっていた。が、不安は拭えず。信濃毎日新聞の社説には、こう書かれていたぞ。
<テロ肘策は、後付けで持ち出されたにすぎない。日本はテロ防止に関わる国連の条約をすべて締結している。国際的な要請として、さらに共謀罪を導入しなければならない理由は見いだしにくい>と。
じゃ、なんでそんなにこの法案を通したいの?
ひょっとして、東京オリンピックをダシに、権力者が今までそこまではできなかった国民への監視を強めようとしているんじゃないか? ただの監視じゃない、共謀罪は心まで管理されるようになるからタチが悪い…。
(引用終わり)

メーデーも警察の監視対象になっていることは政府も認めています。凶悪犯罪、組織暴力なら現行の法律(凶器準備集合罪当)で取り締まれます。治安維持法自体、最初は労働運動は対象外だとさんざん言っておきながら、結局は学生や僧侶まで取り締まったと、共産党が指摘していました。私は政府の分類では一般市民には入れてもらえないでしょうし、さしずめ容疑は政府転覆教唆予備準備練習罪といったところでしょうか。

ついでと言っては失礼ですが、田原総一朗のコラムも、併せて紹介させて頂きます。
週間朝日1月20日号から
「トランプ化」していく世界と、私は命をかけて戦う
12月21日、新たに米大統領となるトランプ氏は、対中強硬派といわれるピーター・ナパロ氏を新設する国家通商会議の議長に指名した。ナバロ氏はカリフォルニア大学の教授だが、2012年に「デス・バイ・チャイナ」(中国による死)というドキュメンタリー映画を制作した。中国からの輸出で米国稚済は死に至る、というのだ。ナバロ氏については、ノーベル経済学賞受賞者のクルーグマン氏も「まったく見当はずれだ」と酷評しているが、トランプ氏はその過激さが気に入ったようだ。
翌22日、トランプ氏は「米国は核戦力を大幅に強化、拡大しなければならない」とツイッターに投稿した。
…中国にもロシアにも、トランプ氏は強硬なのだ。オパマ大統領は軍縮と法による世界平和を提唱していたが、トランプ氏は「力による平和」を主張している。
来国だけではない。英国は国民投票でEU離脱を決めた。フランスでも離脱を求める声は強く、オランド大統領は5月の大統領選に不出馬を表明。最右異であるルベン氏の国民戦線と、中道・右派陣営の統一候補フィヨン氏の戦いになるとみられている。イタリアも国民投票に失敗して首相のレンツィ氏が辞任に追い込まれ、オランダでも右翼の自由党が勢力を拡大しているようだ。オーストリアの大統領選では何とか緑の党の候補が勝ったが、右翼の自由党の候補がきわどいところまで追いすがった。今年秋のドイツの総選挙で、果たしてメルケル首相が4選できるかどうか。世界中が荒っぽい年になりそうである。
…ピケティ氏は第1次、第2次世界大戦が格差のない、平等な世界をつくったという。多くの人間たちを戦争に勤員するため、平等な社会をつくらざるを得なかったというのだ。
東西冷戦の時代になると、西側諸国の政治家や経営者たちは共産主義への不安を抱き、労働者や労働租合を大事にした。だからあまり格差は生じなかったというのである。
だがソ連が崩壊すると、政冶家も経営者も安心して競争至上主義、いわば新自由主義を導入し、ヒト・モノ・カネが国境を越えるようになった。グローバリゼーションである。
その破綻が米国でも欧州でも明らかになった。そのために国民は追い詰められているのだ。
民主主義とは多数決ではなく自分と異なる意見を認めること、少数意見も尊重することである。だが、米国でも欧州でもゆとりがなくなり、「力による平和」などという言葉が登場している。力による荒っぽい時代になりそうだ。今年こそ、生命をかけて民主主義の重要さを訴えなくてはならない、と考えている。
(引用終わり)
微力ですが、出来ることでお手伝いしたいと思います。皮肉なことに、トランプは安倍晋三を頼ってくる可能性があります。属国になることが条件にしても、何しろ世界中の民主主義国を敵に回してしまったのですから。もはや頼るのは同じように民主主義の精神とは対極にある政治家しかいないのです。間接的に、アベニズム=アベノミクスは死に体であり、今はその右傾化思想のことです、が世界を制覇することになるとすれば、これはなんという皮肉な世界なのでしょう。そうなると日本国民の無知・無関心の罪は重大と言わざるを得ません。アベトラが世界中を不幸にする片棒を担ぐことになるからです。安倍首相は分かっているのでしょうか。トランプは自分に反対する者、批判する者を絶対に許さないという事を。誰が考えても、今後、安倍氏は日本の国民、日本企業と、トランプの間に挟まって身動きが取れなくなります。その時に彼には日本での居場所がなくなります。なので、今から米国に移住=亡命、することを真面目に検討することをお勧めしたいと思います。
関連記事。安倍首相のトランプへの手土産。
https://this.kiji.is/199886613646442499?c=39546741839462401
(寸評:5の中に年金基金の米国インフラへの投資が含まれるのでしょう。安倍首相の手土産は、国民の身も心も財産も暴君に差し出すものです。無論日本の技術もです。一体全体その代わりに安倍氏は何を米国、いやトランプに期待するというのでしょうか。クレバーというおべんちゃらですか。軍事援助ですか。基地の拡大ですか。一方でトランプ政権が短命で終わることも誰の目にも明らかなのです。まさかそれさえ分からないほど、AHOになってしまったのでしょうか。我らが首相は、頼るべき相手を完全に間違えているのです。連携すべきはドイツなのです)
関連記事。トランプ、豪首相に暴言連発。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170202-00000080-jij-n_ame
関連記事。乱発する大統領令の効力は。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170202-00185540-newsweek-int
(寸評:分かり易いので一読を)



652.防衛問題より危険なトランプの金融政策。 2017/2/5

・トランプ、金融規制緩和。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN03H37_T00C17A2000000/?dg=1&nf=1
(寸評:経済のど素人、トランプの最悪の暴走。引き締めならあり得ても、いま金融緩和する理由などどこにも見当たらない。考えられる理由はたった一つしかない。ユダヤ資本を背景にしたウォール街のご機嫌取りである。何が労働者のための米国だ。とんでもない。従来以上に富裕層のための米国ではないか。ハゲタカのような米国型金融資本主義が、またもや自国というより、自社の利益さえ上がれば後は知ったことかとばかりに、世界経済を蹂躙しようとしている。暴力的な新自由主義の継続であり、世界はリーマンの悪夢の再現に備えなければならないのだろうか。金融資産やドルが紙切れになるハイパーインフレの可能性を考えると、現物資産の方が安全かもしれない)

・トランプとシュワが応酬。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/02/02/arnold-schwarzenegger-hits-back-at-trump_n_14584464.html?utm_hp_ref=japan
(寸評:この勝負は余裕のあるシュワの勝ちです)

・早くもトランプの余命カウントダウン始まる。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49079

・米長官、尖閣に安保条約適用。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170203-00000125-jij-pol
(寸評:無論そう言うでしょう。ていうか、以前からそう言っていたよね)
関連記事。普天間移設、従来通り。
http://www.asahi.com/articles/ASK236DC2K23UTFK022.html?iref=comtop_list_pol_n05
(寸評:安倍首相にとって日本国民とは一体何なのだろう。国民の一人として、私は貴方の世話になるつもりなど全くない。なので、お願いだから、国民にも面倒をかけさせないでくれないか。それでなくても国民は自分の生活で精一杯なのだ、貴方の我儘につきあっている暇などないのである。トランプの一の子分と思われることで、私たち日本の国民が、どれだけ世界で肩身が狭い思いをしていることか。そのことを貴方は考えてみたことがあるだろうか。この世の中にはパンより大事なものがある。しかも今回の日米の同盟強化の次に来るものは、米中の代理戦争として自衛隊がかり出される事だ。だって自国の領土を守るのだから、他国に任せて、自国の兵が出て行かない訳にはいかないだろう。戦争を避けるのが政治の主な役割なのに、戦争を期待している首相などどこにあるというのか。貴方は3か月先さえ見通せないほど、暗愚な宰相なのだろうか。さすがにそうは思いたくないのだが)

・マティス、防衛力強化要請、役割分担協議。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170204-00000087-mai-pol
(寸評:平和の理念薄きアベ政権なので、どんな約束をしても=させられても、不思議ではありません。戦中の日独同盟に代わる日米同盟ですか。でも今は日独同盟の方が、脱原発でもあり、世界平和の理想には近いのですがね。比較対象にもならない防衛相は、政治でも防衛でも、ドのつく素人だから、相手はあきれたと思うよ)


・米国防長官、南シナ海で劇的な軍展開は不要。
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2017/02/185696.php
(寸評:トランプ政権の瓢箪から駒か。でもその方が遙かに怖い)


・マスメディアと政治エリート。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170205-00000002-wordleaf-soci
(寸評:一読を。大衆が求めているものと、市民が求めているものが異なる時に深刻な政治社会問題が発生します。その例がトランプ大統領の誕生であり、安倍政権の続投です。人類を分断し、一方が他方を弾圧する。その結果として内乱や戦争に至る。その原因となる衆愚政治を回避する唯一、有効な方法は、大衆の市民化です)

・NYで反トランプ集会。誰もが暮らしにくくなる恐れ。
http://www.asahi.com/articles/ASK255SD9K25UHBI01P.html?iref=comtop_8_07



653.芝も枯れるゴルフ。 2017/2/7

・日米首脳会談前に辺野古工事着手。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170206-00000124-jij-pol
(寸評:見苦しいこと、この上もございません。おぬしはトランプ将軍閣下に仕える悪代官ですか。お手前は、今度の訪米で、菓子折の底に何を潜ませているのか。
もっとはっきり言えば、何を代償にして日本の自動車産業を守ろうとしているのか。しかしそこで変な裏取引でもすれば、私は一生日本車は買わないでしょう。それだけははっきり言っておきます。それがささやかな、というより、まともな庶民の感覚なのです。今回のトップ快打の条件次第で、これまで守ってきたトヨタの評判が地に落ちる可能性もあるのです。誰が言わなくても不買運動が自然に起きるでしょう。トヨタが米国の貿易摩擦と戦うのは尊い努力ですが、でもその方法を間違えてはいけないのです。
私は電機業界に在籍していた当時、この貿易摩擦をモロに体験しました。輸出の責任者だったからです。その時に某省が親身になってくれたことは事実ですが、さすがに政治家の助けは借りなかったのです。助けを借りていれば、代償を求められていたことでしょう。今回の首相とトヨタの事前会談はまさにそのようなものなのです。諸悪の根源は理不尽なトランプにあると言ってしまえばそれまでですが、それにすり寄る政治家を許せるほど、私は度量が広くありません。
金も権力もある政治家に、弱い庶民が立ち向かう方法はありません。せいぜいが声を上げる事でしかない。それでも、私は自分の息の根が止まるまで、声を上げ続けるでしょう。某首相一派はプラカードが大嫌いです。なぜならそれは庶民の声そのものだからです。しかしここで考えてみて頂きたい。過去いかに右傾化した政治家であっても、さすがにプラカードにまで神経質になった政治家はいなかったということをです。何という器の小さい政治家であることでしょう。
金も力もない一人の庶民が声を上げ、同じ価値観を共有するよう語りかける。やがてそれが日本中に広がる。それこそが某首相一派が、最も警戒していることなのです。だからNHKの前会長に、首相や財界の息の掛かった、しかも人格に問題のある人物を据えた。マスコミに横やりを入れ、車掌や記者との食事会で手名付け、秘密保護法を押し通し、今度は共謀罪です。そのどれもが、国民の言論の自由と、政治活動の真実を知る権利を抑圧し、いわば反政府運動を事実上取り締まるための方策だと考えれば、全ての筋が通るのです。しかもそこにある価値観は、愛国主義でさえない。自分たちの既得権を守る事にしか関心がない人達の仕業としか思えないものなのです。
アベトラの話し合いは交渉の体さえなしていません。一方的に唯々諾々と承るだけの儀式になるでしょう。殿に褒めて欲しい。そんな代官の気持しか伝わってこないのです。今回の交渉で最悪な事は、、お代官様がトランプ将軍閣下に売り渡すものが、国民の良心と資産であることです。
最初荷安倍首相がNYに駆けつけたときの手土産はカジノ法案でした。だからあれだけ国民が反対したのに、強引に成立させたのです。それ以前には、あの悪法、安保法案がありました。しかもその時も、国会で民意を問う前に、個人的に米国議会で、スタンドプレーで約束してしまったのです。これらから分かる事は、某首相が見栄=虚栄心に弱いという恥ずかしい事実です。一度思い込んだら、他人が何と言おうとも絶対に変えない。民主主義など知ったこっちゃない。愚と鈍と頑固さが一つになって、脚を生やして歩き回っているようなものなのです。それはトランプにも顕著に見られる傾向です。そういう両者が協議する光景は想像するだけで気分が悪くなります。二人でゴルフをする姿などは、それだけで、フェアプレイーを何よりも大事にするゴルフというスポーツにたいする冒涜になりかねないのです。
そういう場で、日本の年金基金で無人島の尖閣を米国から守ってもらう、即ち買う、くらいなら、台湾にやったほうが余程ましではないかとさえ思えてきます。そもそもそんな取引をする権限は某首相にはないのです。
交渉が終われば、その結果は何とでも言い訳するでしょう。いつものようにです。しかも会談がどんな結果になっても、本人にとっては、痛くもかゆくもないのです。なぜなら政治生命を賭けるつもりなどないからです。その点で某首相の祖父、岸元首相は身体を張って米国から日本の独立を守ろうとしました。生きていれば、今の日本を見て、最も嘆くであろう人物が、他ならぬ岸信介かもしれないのです。そのことに某首相は思いを致したことはいのでしょうか。
今の日本には、我が身可愛さだけの政治家以外に、神も仏もないのでしょうか。しかし某首相を含む権力層は、国民をあまり馬鹿にしない方が良いと思います。朝日のコラム、天声人語は、民の声は神の声(ボックス・ピープル・ボックス・デイ)という意味です。そして誰であろうとも、ツケはいつかは必ず払わなければならない。それが資本主義の原則です。必殺仕事人を見ながらこの原稿を書いていますが、この映画と本稿には何の関係もありません。それにつけても某首相とその取り巻きの辞書には、売国という言葉だけはないようです)
関連記事。共謀罪は法案提出後に議論。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170206-00000100-jij-pol
(寸評:法務省は気でも違ったのでしょうか。これでは司法の独立もへったくれもあったものではありません)
関連記事。米強制送還対象は800万人。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170206-00050038-yom-int
(寸評:ナチスかね。いっそ収容所を作ればどうですか)
関連記事。鉤十字だらけのNY地下鉄。
http://www.cnn.co.jp/usa/35096097.html?tag=top;mainStory
(寸評:安倍首相はナチスの強制収容所の跡地を訪問すべきです。ついでに上海も。そうすれば、自分が今していることの意味が少しは分かるでしょう)
・自民支持の63%が千代田区長選で現職に。
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/20170205-OYT1T50118.html?from=ytop_ylist
(寸評:私が自民党の選対なら背筋が凍っているところです。敵は民進ではないことが分かったからです。言い換えれば保守層がマイルドに変化しているのです。ところで、いつになったら民進=野田・蓮舫、は目が覚めて、民意からの逸脱を反省するのでしょうか)

・金融規制緩和は危機の温床。ECB総裁。
http://jp.reuters.com/article/ecb-policy-currency-idJPKBN15L29L

・CNN立場崩さず。
http://www.asahi.com/articles/ASK2664NDK26UEHF00L.html?iref=comtop_list_int_n04




654.天下り禁止で社会が活性化。 2017/2/8

昨日の国会。文科省の天下り問題の集中審議ですが、余りにも馬鹿馬鹿しい茶番劇でした。それでもご覧になっていない方がおられると思うので、私見を含めて、要点をご説明させて頂きます。
今回自民党政府が「積極的に」問題に取り組んでいる「姿勢を」見せているのも、この問題が長期に渡り、しかも「与野党を越えた」問題だという主張が出来ると踏んだからでしょう。また最初に質問を行うことで、野党の質問に先手を打ち、矛先をかわすという目算もあってのことだと思います。
冒頭で質問に立った自民党議員は、民主党政権時代の些末な発言をまで取り上げて、民主党の責任を追及するという、見当違いの行動に出ました。ついでに安倍首相は公務員制度改革に取り組んで来ていると持ち上げました。お粗末な議員(自民党無所属の会の、牧原なにがし)の冒頭の茶番でした。
自民も公明も、当時の民主党の責任だという暴言を吐きましたが、誰がそれを信じるというのでしょうか。謝っている相手をなお叩く、自民党の姿は、お白州の罪人を棒で打つ奉行所の醜い姿と重なります。自分たちがしてきた事と比べて、与党の議員に官僚を批判する資格があるとは思えません。
国民の利害という観点で比べれば、違法な政治献金には白を切り、とんでもない発言を繰り返しては、殆ど違憲の、民意に背いた法案を押し通すことと、退職後の就職先を求める天下りと、どちらの方が罪が重いかを良く考えて頂きたいのです。
公務員改革について自民党はほぼ何もしていません。長年取り組んだと言うけれど、これという成果は感じられないのです。しかも自民党政権は極めて長いので、天下りの実態を知らなかったとは言わせません。与党の文科省叩きは滑稽な上に、出来レースのいかがわしさを感じさせます。その証拠に、万死に値すると迄言った前川前次官でさえ、既に減給の処分を受け、自分も辞任している(からいいではないか)と開き直りました。解雇なら退職金は出ないので、辞任したから偉いとは到底言えないのです。退職金を返納してこそ、潔いということになるでしょう。
政権が本当に何らかの責任を感じていれば、文科相の引責辞任という責任の取り方がありますが、それは絶対にしないでしょう。安倍政権に傷が付くし、それをさせないための次官切りだからです。だから出来レースなのです。
国会を茶番劇の舞台にするのは安倍政権の常套手段です。しかし国民を馬鹿にすることは許されないのです。先ず以下の事実を指摘したい。民主党の政権時代、長妻が厚労相に着任しました。省内の反発は半端ではなく、情報は上げず、指示にも従おうとしなかった。では何故彼らは、自民党なら歓迎するのでしょうか。安倍首相の言い分が本当なら、公務員改革を推し進めている自民党なのにです。それが自民党の形ばかりだからこそ、省庁にとっては、自民党の方が居心地がいいのです。官僚が自民党と組みたがるのは、いちいち最初から説明する手間が要らないからです。お互いに立場を理解しているからで、言い方を変えれば、それは癒着でもあります。この関係のどこに公務員制度改革の精神が生きていると言えるのでしょうか。
しかし長妻は、職員の造反にはめげませんでした。針のむしろに耐え、切れることもなく、地道に職制に励み、やがて賛同者を増やしていったのです。それは彼が省庁の改革は、建前で解決できる問題ではないことを、良く知っていたからです。委員会を作り、検討しているからそれが行員制度改革だとうそぶく安部首相とは雲泥の差なのです。自民党で、本気で省益と戦った議員は、小池都知事(当時防衛相)くらいのものです。
今回の案件で参考人招致された新旧の文部官僚はひたすら平謝りでした。それはそうでしょう。ここで台風は身を伏せてやり過ごし、一気にみそぎをすませておかない事には、退職金も出ないからです。政府も今回の集中審議で天下り問題には終止符を打ちたいでしょう。その結果、今回はいささか派手目のとかげのしっぽ切りになったということです。参考人からは自民党のジの字も、大臣のダの字も出てはきませんでした。ここで参考人に変に開き直られでもした日には、官僚の不祥事で済ますわけに行かなくなりますし、その辺は自民党と省庁間であうんの呼吸があると見るべきでしょう。素直に罪を認めれば、悪くはしないというあれです。とにかく政府としては、この問題には一日も早くけりをつけたい。その一心だけが透けて見える審議風景でした。
政府の締めの言葉は誰にでも予測が付きます。専門の調査機関を設置して、全容を明らかにして、国民の疑念に答え、再発防止に努力するというものです。
事実があるのだから、開き直るという選択肢は政権にはありません。それくらいなら、むしろ習近平の向うを張って、社会悪を許さない清潔?な自民党というイメージを売り込む機会にした方がましだからです。さんざん政治献金などでルール違反を繰り返しておきながら、一転、正義の味方を気取るそのあざとさには、こちらとしても表現する言葉がありません。
天下りが良いとは思わないが、この茶番劇が馬鹿馬鹿しくて見ていられないのは、日本中のありとあらゆる役所や公的機関で、天下りが日常茶飯事として当たり前に行われているからなのです。それにしても再就職先の生命保険会社では、月2日の勤務で1000万円というのには絶句しました。そんな余分な金があるのなら、生命保険会社は保険料を引き下げるべきです。
だからこそ、前次官の万死に値すると言う言葉も空疎に響くのです。しかもその後の前川氏の答弁は、そんな言葉とは裏腹な無責任なもので終始していたのです。万死という言葉は、ちょっと言ってみたかったというだけのものでしょう。それが本当なら、安倍政権の前、現閣僚達は、百万死に値するからです。自民党が居丈高になっているのは、それが自民党の責任ではないと主張するつもりだからでしょうが、そう都合良くはいかないでしょう。そもそも天下りを政権党(自民、公明、かつての民主を含む)の議員が知らなかったなどという言い訳は通用しません。この問題の遠因、しかも問題の真の根源は、自民党と省庁のなれ合いの関係にあるからです。それこそが国益に対する重大な違反行為です。しかも政治家にとって、役人はおだてて、自分達の都合の良いように使う相手ではあっても、心中するつもりなどは毛ほどもないでしょう。だから次官を切ったのです。
何回でも申し上げますが、諸悪の根源は公務員の終身雇用制と身分保障にあります。それが定年後までも延長されていることなのです。私を含めた企業の労働者の多くが、第二の人生を望んでも、それが得られないという実情は別にしても、官僚も定年という制度を受け入れて、潔く現役から退いて、後はボランティアやNPO活動で知識と経験を生かすようにすればいいのです。退職金を得た後でも、未だ報酬をほしがるのはさもしい根性です。まして渡り鳥などいうものは、その存在自体見苦しいだけです。
そこで発想を180度転換してほしいのです。特にこれまで税金で生活をしてきた公務員であれば、なおさらのこと、社会への還元という責任感を持って頂くことで、第二の人生に一本筋が通ると思うのです。そういう無償に近い第二の活躍の場では、以前の省庁との人脈やノウハウが存分に発揮されることでしょう。しかもそれが社会貢献に結びつくのです。またその時こそ、何省のOBという肩書きが輝きを放つのではないか。海外に出ていって説明するような場合でも、こういうOBなら、安心して仕事を任せられるでしょう。NPOの代表にもふさわしいでしょう。無論、更にやる気のあるOBには、地方を含めた政治の世界への転身も大いにありだと思います。知見を社会に役立てる最善の場だからです。
何を言いたいかというと、従来のように、定年後に民間企業に高給で天下り、しかも閑職で殆ど仕事もない(下手にかき回されたら、企業も迷惑)という状況は、企業の株主に対する裏切り行為であるばかりでなく、退職者の能力を生かすことにもならないということなのです。その結果何も生み出さず、社会のお荷物になるだけなのです。第一本人のやる気もなくなり、折角の優秀な人間を駄目にすることにもなるのです。
日本人は寄付行為、欧米で言うフィランソロフィーに慣れていません。またそれほど余裕のある報酬を得ているわけでもない。だから定年後の勤労奉仕という形で、社会に利益を還元してゆくという方法もあって良いのではないかと思うのです。
一方で経済的な理由で働く必要のある退職者も多い。だから、ノンキャリアと民間を含めて、未だ働けるし、働きたい人に、「均等な」雇用の機会を与える事が、社会と経済の使命でもあると思います。その時の判断基準は経済状況でしょう。
一方で、経済的な問題のない=だって高額の退職金を貰っているのですから、キャリアのOBの場合は、営利企業(含む独立法人)に天下ってはならない、と決めてしまえば、天下りの問題も一気に解決します。また社会にとって、人材の有効活用にもなります。
関連記事。天下り斡旋根絶遠く。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170207-00000119-mai-soci




655.少女増問題の本質。 2017/2/11

・米アトランタに少女像。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170210-00000015-yonh-kr
(寸評:管官房長官にあっては、ご自分のこの問題に関する判断が間違っていたことを素直にお認め頂けないものでしょうか。金銭での解決は、特にそれが人間の尊厳に関わるものであれば非常に難しい。10億円で良いのか、100億円が正しいのか、誰にも決められないからです。だから相手が金を要求してくる場合は別として、少なくも自分からそれを言い出すことは御法度なのです。目的は金を渡すことではなくて、相手の納得を得ることにあります。相手の立場、或いは国民の立場でものを考え、合意点を探ることが政治家の仕事です。管長官は、ことあるごとに御自分の価値観を強く押し出していて、自分が一番正しいと信じ切っている節が顕著に見られます。しかし貴方の価値判断が国民の価値判断と一致しない場合もある、どころか、その方が多いように思われるのです。沖縄の基地移転問題もそうだが、貴方には政治家にとって最も大切な、共感の能力が欠けているとしか思えないのです。慰安婦問題が拡大こそすれ、一向に終熄しないのは、日本の国益ばかりを考えて、しかもそれが相手にすぐに伝わってしまうからです。私が官房長官なら、安倍首相からお墨付きを貰って、訪韓し、まとめます。本件で一番まずい展開は、安倍・管=アベカンと呼ばせて頂きます、がトランプに泣きついて、韓国を力でねじ伏せる事です。そんな事をすれば、恨みは100年後迄残るでしょう)




656.誰の為の日米軍事同盟。 2017/2/11

・トランプ、ひとつの中国尊重。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170210-00000046-mai-int
関連記事。習近平が持つカード。
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170210-OYT8T50011.html?from=ytop_os1&seq=03
(寸評:ならば何故のっけに台湾と接触したのか。尖閣はどうする。中国の見解を取るのか。こうして次々に前言を翻していけば、嘘つきと呼ばれてもしかたがない。それとも善悪の基準が、私たちのそれとは異なるのだろうか。某首相を抱えている=どちらかというとお荷物として、国民としてはいささか指摘し辛いところではありますが)

・壁建設に2.4兆円。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170210-00000035-reut-n_ame
(寸評:これがインフラ建設とみなされたら、安倍首相、貴方はどうするおつもりでしょう。是々非々が出来ないと墓穴を掘ることになりますよ)

・トランプ年内訪日。
http://www.asahi.com/articles/ASK2C1CS4K2BUTFK01Z.html?iref=comtop_8_01
(寸評:トランプを無条件に認めて、一緒にはしゃぐ事が、世界と民主主義にとって、どれだけマイナスになるかを、安倍首相は考えてみたこともないのでしょう。現在の御自分の姿を、岸元首相の墓前でどう報告するつもりなのですか。まして貴方にとって日米同盟が軍事同盟と同義語だということは、誰の目にも明らかです。そこから必然的に導き出される結論は徴兵制です。貧乏人はお国=富裕層、の為の戦争に行け、という訳です。それは政権が国民に対して行うテロ行為なのです) ・米




657.請願外交の茶番。 2017/2/13

結論から言いますが、今回の安倍首相の訪米は壮大な茶番です。後で添付の関連記事も参照願います。トランプは突っ込んだ話はせず、国際的な宣伝の場として、今回の安倍訪問を利用しています。安倍首相とその閣僚がいつも国会でやっていることを、今回は国際的な外交の舞台で、しかも二人で演じており、しかもトランプの方が一枚上手なのです。安倍首相の方でも、為替の問題は副大統領と副総理に任せると、米国に到着早々宣言しました。
ということは突っ込んだ話はしないということで、直前に両者の合意があったことが想像できます。というのは、世耕経産相が自分も連れて行ってと手を挙げたのに、振り向いてもらえなかったからです。なぜならそういう複雑な話にはならない事が予め分かっていたからです。だからそこまで読めなかった世耕は安倍の心証を害した可能性があります。特に独裁者は気持ちを汲めない、融通の利かない側近を嫌う傾向があります。従って、世耕は内閣改造後の続投はないかもしれません。
首相の訪米に副総理がついてゆくことは余りありません。だからいくら年金をインフラにつぎ込まないと安倍首相が力説したところで、誰も信じなかったのです。普通なら同行は外務大臣がせいぜいであり、総裁がいない時の代理が副総理なのです。
一方で、トランプ・安倍が話し合う時間は山ほどあるのだから、実際にどんな話合いがあるかも、本当は分からないのです。国民は、演出された友好ムードより、裏側で行われる可能性のある、秘密会談の内容に注意を向けるべきなのです。しかも、その内容を、安倍首相は国民に明かさない可能性が高いのです。何しろ例の秘密保護法という悪法を、こういう時のために作っておいたのですから。
形式的な親善関係を演出することで、お互いが自分の国内の政治的基盤を強化するという「悪の」ウィンウィン関係を構築できるメリットもあります。
自動車問題で言えば、30年前の貿易摩擦で、日本の自動車メーカーは米国での現地生産を始めました。だから米国で雇用もしています。こういう場合、交渉の方法は決まっています。ならば日本の産業は米国から出ていきますよ、工場を日本に戻すよ、と言えばいいのです。しかも日本では正規雇用が減っているのだから、雇用関係の正常化のためにも、国内で雇用を作り出す方が良いのです。しかし実際にはトランプは何も言っていません。なので、このまま安倍首相が帰国すれば、お咎めなしで、良かったねみたいな話にもなりかねません。しかし自動車問題は、全く解決してはいないのです。
安倍・トランプのいまの関係が甚だよろしくないもう一つの理由は、いつも恫喝のカードを切るのはトランプの方だということです。我らがシンゾー君には、改憲と右傾化を除くと、先手を打つ意欲は感じられません。もともと安倍首相は国家主義者ではあっても、あまり攻撃的ではない(気弱な独裁者)ので、恫喝という手法は辞書にないらしいのです。独裁者のくせに対外交渉能力がないというでのは、日本の困ったちゃんです。トランプもプーチンも習近平も、強権を振り回す代わりに、国益を守ろうとしています。それが余りに独善的(良く言えば内向き)であるがゆえに、世界に迷惑を掛けているのです。
こうして見てくると、安倍首相の描く、日本の平和のかたちが見えてきます。良く言えば事なかれですが、悪く言えば強者のいいなりです。その代わりに守って貰うという国の形です。
朝貢外交で、私は貴方の舎弟にですよと言いに行った。そして向こうでは歓迎してくれた。ケミストリー(ウマ)が合った(と思った)というだけでは、いかなる問題の解決にもなってはいないのです。
独裁者は伝統的に自国の国民を食い物にして、自身の権力を謳歌し、しかもお互いの国民をだます時だけもたれあいます。もし安倍首相がさらなる強権に向けて、大統領になりたいと思うのであれば、私たち国民が出す条件は公選制です。でもご心配なく。いま日本国の大統領選挙をすれば貴方は大差で選ばれる事は間違いないからです。私が保証します。なぜなら今ほど国民の知力と気力が落ち込んでいる時期はないからです。
天皇退位の問題も、なぜ天皇が退位を言い出したのかという根本の問題に、安倍政権は一切触れようとはしません。それは安倍政権が前回の参院選で改憲を打ち出し、しかも改憲勢力で過半数の議席を得たからなのです。天皇が一生をかけて、それこそ命がけで守ってきた平和憲法が安倍首相の手で覆される。それなのに成せることもなく、手もこまぬいてただ見ているしかなく、しかも下手をすれば改悪憲法に署名まで要求されるかもしれないのです。そういう「人間」天皇の気持を、安倍首相が率いる改憲派は考えてみたことがあるのだろうか。いやおそらく多分分かっていて、それでも敢えて無視している、まさに確信犯なのではないか。私だけでなく、ものの道理が分かっている有識者は、みなそういう天皇の心情を理解しています。参院選の結果をご覧になった、天皇の落胆はいかばかりかということなのです。
安倍政権が臣民という言葉を使うのであれば、先ず自分たちが臣民であることを証明していただきたい。そして元首の気持ちを少しは汲んでみてはいかがであろうか。安倍首相は、まさか天皇退位が、自分が摂政になり、事実上の国家元首として振る舞う機会になると思っているのではないでしょうね。あくまで私の個人的な憶測ですが。
トランプに話を戻すと、昨夜の池上の生番組で、トランプは米国の石油産業を代表しているので、中東で紛争が起きる可能性があると指摘していました。中東で紛争が起きれば石油の値段が上がるからです。
ブッシュが湾岸戦争を始めた。そしてトランプがいままたイスラエルに肩入れし、正当な理由もなく、湾岸諸国を敵視することで、新たな戦火の火だねを撒くことになる可能性があります。米国の衆愚政治が招く世界の危機なのです。
関連記事。欧州メディア。安倍首相は請願者。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017021100566&g=pol
関連記事。日米首脳会談で安倍首相は罠にハマった。
http://toyokeizai.net/articles/-/158128



658.心のすきま風。 2017/2/13

・清水富美加が幸福の科学に出家。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170212-00000205-sph-ent
関連記事。
https://this.kiji.is/203497153605058562?c=39546741839462401
関連記事。教団側の言い分。
http://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cfettp01702120038.html?iref=comtop_fbox_d2_02
(寸評:この宗教団体がどういうものか良く知りませんが、少なくも科学とは関係がなさそうです。いきさつは分からないが、いま現代人の心にすきま風が吹いているのは事実でしょう。格差が拡大し、過重労働が当たり前で、カネカネの世の中です。既存の宗教が無力な時代でもあり、民衆が新興宗教やカルト教団に手っ取り早い救済を求める可能性が出てきます。この件は氷山の一角の可能性もあります。特に純粋な若者が最初に犠牲になりがちで、過去にはオーム真理教の例がありました。そうなれば庶民は資本主義と、疑似宗教から、物心両面で収奪される事になり、それこそ救いのない=神も仏もない、状況に追い込まれることになります。疑似宗教と本物の宗教の違いを見分けるのは意外に簡単です。他人への犠牲や奉仕の精神があるのかどうか、金を集めようとするのかどうかです。与えるものより得る=奪う、方が大きければ、献金は利益であり、従ってその組織は宗教団体ではなくて、原価が限りなくゼロに近い単なるビジネスです。そうなれば高い法人税を支払うべきなのです)



659.トランプの飴とムチ。 2017/2/14

・北方領土交渉に理解。
https://this.kiji.is/203854002747555841?c=39546741839462401
(寸評:見返りの方が余程恐ろしい。トランプとしては、シンゾーよ、お前が俺の言うことを聞いている間だけは好きなようにさせてやっているが、己の立場は分かっているんだろうな、と言いたいところでしょう。今度はお前さんの代わりに北朝鮮を懲らしめてやるぞですか。私が政治漫画家なら、棒のついたあめをしゃぶっているお坊ちゃまの脇で、鞭を背後に隠し持っているトランプおじさんの絵を描きたいところです。しかし最近、政治風刺漫画が少ないのも、自粛の名を借りた、安倍政権の言論統制のせいなのでしょうか。独裁者にゴマをする独裁者なんて、滑稽を通り越して、もの悲しくなります。それは亡国につながる政治なのです)

・別の日報にも戦闘の記録。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170213-00000053-asahi-pol
(寸評:自衛隊が政治家に情報を上げなかったにせよ、それを知っていた政治家が国民に告げなかったにせよ、情報の隠蔽体質としては同根・同罪です。しかも情報隠蔽に臆する政官の正義感を払拭したものこそ、秘密保護法であり、政治や行政への批判を封じようとするものが共謀罪です。無力な国民としては、笑うしかない、絵に描いたような独裁政治です)

・仏で、デモ隊が暴徒化。
http://www.cnn.co.jp/world/35096459.html?tag=top;topStories
(寸評:先の読めない私でさえ、断言出来ることがあります。それは今後、反政府運動が一層過激になるだろうということです。それさえ読めないようでは、政治家失格です。しかも政府は暴力的な市民運動や、左翼系のデモが起きるのを、どちらかと言えば、今か今かと待っており、その機会を捉えて、得たりとばかりに、治安維持法を成立させようとするでしょう。いやそもそも、今回の共謀罪自体、現代の治安維持法に他なりません)

・北への先制攻撃論、米で高まる。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170213-OYT1T50053.html?from=ytop_main4
(寸評:最も避けねばならない状況です。自衛を越える戦闘を認めたら、世界中が戦場と化します。北朝鮮を攻撃したら、一番苦しむのは北朝鮮の人民だということが、何故わからないのだろう。火に油を注ぐことしか考えない首相では困ります)
・清水富美加が幸福の科学に出家。



660.知力の格差が日本を滅ぼす。 2017/2/15

今のトランプは、善悪で分ければ悪です。その分類を前提にして、しかもいまの世界を出来るだけ客観的に直視しないと、話は始まらないのです。訪米で、日本への風当たりが弱くなったというだけで、トランプ政権を肯定し、受け入れようとしているのが、先の読めない政権と、それを支援したがるメディアです。日本でトランプ政権を是認している人達は、それが自分達にとって得だからに他ならないと思えてならないのです。

一方で、特に目先の利害関係のない一般市民でも、自分を取り巻く現状と、これから何が起きるのかについて、十分に理解していないのではないでしょうか。そういう人達が、時の政権が作り出す大勢と社会のムードだけに押し流されていけば、その結果300万人の国民を殺した太平洋戦争に突入していった、戦前の日本と、庶民が冷静な判断を欠いている可能性があるという点で、酷似しているように思うのです。

いま日本の国民が、いや世界の市民が持たなければならないものこそ、自分独自の価値観なのです。言い方を変えれば社会的存在としての自己の自覚です。大勢に流されたことをいくら後で悔やみ、言い訳をしてみても、人の命を含めて失われたものが戻ってくることはないのです。事が起きた後で100回反省するくらいなら、事が起きる前、即ちいま、それも一度で良いから、未来に思いを馳せて頂きたいのです。

一つ質問させて頂きたい。それはトランプが大統領になった後の現代世界、は受け入れるべきものか、それとも否定、という言い方がきつければ、路線の変更や大統領の交代があった方が良い世界なのかという質問です。人の意見は多様ですから当然容認派がいます、そもそも米国でトランプに期待を掛けた人達がトランプを大統領にしたのです。そして容認派の人には、更に質問があります。それは何故トランプが正しいのか、そしてその先の未来を納得できるように説明できますかというものです。時間を節約するために、結論を先取りすれば、その説明は不可能だと思います。だからトランプ、正確にはトランプという「選択」は間違いだと申し上げたいのです。

いま日本と米国で起きている現象は、経済的に見れば貧富の二極化です。大雑把な言い方をすれば、富裕層=権力層の政治的な立場は、自分さえ良ければという自国中心主義、国家が人権に優先する国家主義、そして労働者より組織、特に大企業と省庁優先の姿勢です。政治でも経営でも、倫理観の風化は目を覆うばかりです。最早違法を違法とさえ感じない浅ましい状況にあるのです。日本の天下り一つとってみても、国会で頭を下げれば済むという問題ではないのです。問題は下げた頭の中身の方なのです。

戦後70年を経て、私達は戦後で最大の試練の時を迎えようとしています。私たちは果たして自分の脚で立っていると言い切れるのでしょうか。確固とした価値観を持っていると言い切れるのでしょうか。もっと分かりやすく言えば、これは自分がどちらのグループに属するのかという自分への問いかけでもあるのです。私が一番嫌いな言葉に、負け組、勝ち組という言葉があります。だからそういう分け方で問うているのではありません。

人の価値は貧富の差で判断は出来ません。収入は少なくても生活に不満を感じない人もいます。山ほど資産があっても、なお貪欲な人もいます。貧しくても寄付をする人もいれば、一切寄付などしない金持ちもいます。しかもこれが大事なポイントなのですが、富裕層も貧困層も、生活の問題さえ除けば、世界観や価値観にそれほど大きな違いはないはずなのです。なぜなら同じ国に住んで、安全で豊かな暮らしをしたいという願いに変わりはないからです。ならば貧富の差で判断しないというのなら、どこで判断するのでしょうか。それは自分の金銭的な利害以外のもの、即ち、信条や理念、或いは他人や社会や国にどれだけ重きを置けるかという違いなのです。

自分もそうでしたが、生活で一杯な人には、そういう気持の余裕がありません。即ち庶民には政治や世界の問題を考える余裕も意欲もないという点にこそ、全ての問題が凝縮しているのです。余裕の問題をひとまず脇に置けば、個々人の見解の違いの理由は、詰まるところ分析力と先見性の差にあると思われます。

批判する事に慣れておらず、考える時間のない人々は、得てして政治家の感情的な呼びかけに、しかも過剰に反応しがちです。中身の有無に関わらず、スローガンに振り回されがちです。アメリカ人なら、アメリカファーストに反対する者はいないでしょう。一言で言えば、米国民の知性ではなく感情に訴えた選択の結果がこれなのです。

感情的な選択が、これまで世界をどんな状況に巻き込んできたのかを、まずは御理解頂きたいのです。日本国民が、ポピュリズムの結果としてのトランプ大統領を肯定するということは、それが権力層の価値観であると共に、中間層や貧困階層としての、一般庶民の感情的な選択でもあるということに、気がついて頂きたいのです。そして今こそ、日本の個々の国民が、冷静な判断力と確固たる見識を持つことが、日本や米国のみならず、世界にとってどれだけ大きな意味を持つかということなのです。そしてその為にも、即ち米国民のためにも、トランプが米国民の間違った選択の結果であるという「事実」から、目を逸らしてはならないと思います。
関連記事。厚遇の後に問われる日本の振る舞い方。
http://diamond.jp/articles/-/117971
(寸評:但し、いわゆる常識的な見解です)



661.プーチン皇帝の時代。 2017/2/15

・マレーシアで金正男、殺害。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM14HA2_U7A210C1FF1000/?dg=1
関連記事。増え続ける恐怖政治の犠牲者。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170214-00000104-yonh-kr
(寸評:金正恩にはそろそろ退場して貰った方が良いのかもしれません。但し暗殺=テロ、を考える前に、自国の国民に対する人権弾圧の罪で、国際法廷に引きずり出し、この問題人物にも弁明の機会を与えるべきなのです。ついでにシリアのアサドにも裁判を受けさせたいところです。でも間違いなくプーチンと習近平が邪魔をするでしょう。ということは、プーチンが世界の事実上の帝王であるということでもあります。習近平には世界を俯瞰する能力も、その余裕もないからです。ロシアの長い歴史が背景にある老獪なプーチンに比べれば、トランプは愚かで身勝手だが、いまだに未熟で乱暴なカウボーイに過ぎません。
今の世界を俯瞰していると、まさに息をもつかせぬ展開です。世界情勢のアマチュア評論家としては冥利に尽きるとも言えます。いかなる映画も到底この現実世界のリアルな緊迫感には及びません。私はこの半世紀、自分で望んで、膨大な時間を費やして世界を見てきました。しかもNY時代を除けば、一般の人達が手に入るものと同じ素材だけを使っています。一般の市民と違うのは、こちらがしつこいというか、根気があったことだけです。平凡な市民であっても、同じように日々多くの情報を処理していれば=そんな暇は誰にもないでしょうが、何が歪んだ身勝手な言い分かくらいは直ちに分かります。独裁が生む人命の軽視=例えば人質への無対応、資本主義、中でも新自由主義が生む格差=例えば日米の貧富の差の拡大、権力に支配されるメディアや、偏向した世論調査が生む大衆操作による選挙結果=25%の世論が政権を決め、しかも過半数の国民が反対する法案を強行成立させる、等々です。
しかも極右の人達は現状を批判する者をアカで一括りしたがります。資本主義が何かも分かっていないのではないか。自分たちでさえ被支配者なのに、さらに弱い者を差別し、さげすむことで鬱憤を晴らそうとするヘイトスピーチの人達さえいる始末です。
話を戻すと、最悪のシナリオはプーチンがトランプを操るという悪夢のストーリーです。ここで困るのは、それが民主主義の衣をまとった独裁政治であることです。なぜ民主主義なのに独裁者が誕生するのか。それは選ぶ側に、問題があるからです。前書きでも申し上げているように、ポピュリズムと言えば聞こえはいいが、ようは衆愚政治になっているからなのです。世界を良くするためには、我々自身が衆愚から卒業し、賢民にならなければならないのです。そして、我々が待ち望んでいる救世主は、国民と民主主義のために命がけで戦ってくれるリーダーなのです)



662.警察は堕ちるところまで堕ちたのか。 2017/2/16

・医大学長と暴力団幹部。警察OBが引き合わせ。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170216/k10010878291000.html
(寸評:映画そこのけです。これで警察の権威は完全に地に墜ちました。これはもはや警察庁の問題です。しかもおそらくこれは氷山の一角でしょう。天下りならぬOBビジネスです。天下り族を含めて、小遣い稼ぎに狂奔する浅ましい姿です。なぜ彼らがおとなしく年金で暮らして、それ迄お世話になった社会に奉仕還元しようとしないのか理解に苦しみます。しかも今度の相手は勝手知ったる裏社会。警察が反社会組織の片棒を担いでいるという驚愕の事実です。しかもこういう話になると、おなじ関西でも、京都よりもっと疑わしい府県があります。警察庁はこの際、くさい物にふたをせず、徹底的に洗い出して、綱紀を粛正する必要があります。それが内部監査の仕事でもあります。ストーカー事件で被害者を事実上見殺しにしたのも一度や二度ではないでしょう。警察官自身の不祥事も数知れずです。今のままなら国民は警察を一切信用しなくなるでしょう)




663.管長官、そろそろお引き取りを。 2017/2/16

・厚労省、保育園にも国旗、国歌。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017021401001777.html
(寸評:厚労省の気は確かですか。これでは全体主義の中国を批判できません。歌詞は難解で、大人だって分っていない者もいるというのに。しかも学校教育法の対象でさえない。この馬鹿げた指針を起案した人物は名乗り出て頂きたい。そもそも愛国心のなんたるかさえ分っていないのではないだろうか。この人間が目の前にいたら、間違いなく痛罵している事でしょう。それは戦後の苦しい時代を知っている、孫のいる祖父の怒りなのです)

・管長官、保育所に国旗容認。
https://this.kiji.is/204545561672861179?c=39546741839462401
(寸評:私は政治に影響力を持ちながら、民主主義と対極にあるこの人物の頭の中を、是非一度拝見したいと思います。AB首相育ての親でもあり、首相より先に実権の座から下りて貰わないと、日本が本当に危なくなります。管氏は熊本地震の時にも官邸を7時間留守にして、新潟の選挙対策だと思われるが、一切説明はなく、メディアも口をつぐんでいます。なぜ危ういかというと、彼の特異な国家主義的価値観が、国民をつんぼ座敷に置いたままで、国民を戦火に引きずり込む可能性があるからです。裏でこそこそ画策するくらいなら、せめて表に出てやって欲しいものです。それに国民の誰も、管氏に政治の実権を預けた憶えはないと思います。そこで、この影の総理に一つお尋ねしたい。米国などで、戦場から戻った兵士が、精神疾患を患って自殺したり、使い物にならなくなるのは何故だと思いますか。それは兵士の任務、即ち仕事が、殺戮と破壊、即ち人間として最低の仕事だからです。ということは武士を礼賛するのも本当はおかしいのです。そのことを知った上で、貴方は自衛隊を正義なき泥沼の戦場の南スーダンに送り込んだのでしょうか)



664.タレントは人気と実力で勝負せよ。 2017/2/17

毎朝の重要な日課は、当日録画する番組のチェックです。録画した後で、真面目に見る番組はそう多くありません。殆どがNHKのBSの番組です。ドラマも見ますが、今年の大河と朝ドラはパスしています。得に朝ドラのスト−リーのお粗末さは言語に絶します。これくらいなら自分で脚本を書いた方が未だましです。民放では、おなじみ相棒の他には、キムタクの医者(キムタク自身は相変わらず不機嫌なだけですが、共演者が充実しているので、ドラマとして成立)、堤真一のパーマン(それにしても小泉今日子の恐妻は明らかなミスキャスト)くらいです。洋画では深夜のパーソン・オブ・インタレストで、実はこれは再放送です。私は全作品をレンタルビデオで既に見ています。それでもなお見るのは、監督のJJエイブラムスが映画のこつを掴んでいることと、出演者が全員適役だからです。おなじメンバーで別のシリーズを作って欲しいくらいです。

TVドラマに限らず、映画でも舞台でも、本当に良い作品は何度見ても飽きません。映画なら、アラビアのロレンスやスターウォーズ、舞台ならオペラ座の怪人などです。良い作品には、毎回必ず新しい発見があります。

私は俳優では、味と存在感のある俳優が好みです。米国なら、フォレスト・ガンプでアカデミー助演賞を取ったゲーリー・シニーズ、メン・イン・ブラックメン・イン・ブラックのトミー・リー・ジョーンズ(サントリーCMの宇宙人)等です。シニーズが主演したCSI・NYも全作品を見ました。今月から彼が主演するクリミナル・マインドの国際版がwowowでスタートしました(初回は無料放送)が、ここでは彼の存在感が薄く(居ても居なくてもいい)、設定もスト−リーも感心できませんでした。以前CSI・NYをシリ−ズで続ける時の苦労を彼が語ったことがあります。それは1シーズン(基本は13作)が終わると、キャストやスタッフが一度解散してしまう(他の仕事をしないと生活出来ない)ので、次のシリーズの撮影を始めるときに、おなじメンバーを集めるのが大変だという話です。相棒を見るたびにそれを感じます。撮影に半年掛けても、放映は3カ月で終わってしまうからです。

ついでにバラエティ番組ですが、私は日本の芸能事務所と、広告代理店、放送局に大きな問題があると思います。私たちは娯楽番組を見る時くらい、気楽に、抵抗感なく見たいのに、見ている者の神経を逆なでするようなタレント、即ち感じの悪い出演者が余りにも多いからです。おそらくというか、多分間違いなく、個人的に会えば、皆とても良い人達であるだろうと思うのですが、少なくも画面で見る限りは、全く不快な存在だと申し上げざるを得ないのです。

最近では番組の良し悪しよりも、そのタレントが出ているというだけでチャンネルを切り替えてしまうこともあります。筆頭は、クリームシチュウの上田です。だみ声は生まれつきなので仕方がないし、私も悪声です。我慢できないのは、その言葉遣いです。かさにかかった、上から目線の、失礼を通り越した、怒鳴るような物言いにあります。何様ですか、という言葉はこのタレントのためにあるような言葉です。

おなじ事は職業不詳の梅沢富美男にも言えます。すぐキレる以外に、これといった特徴のない中高年に誰が好感を持つというのでしょうか。その点だけは、是非ご本人にも一度お聞きしてみたい。同じダミ声にしても、鶴瓶には相手を想いやる気持があります。

もう一人というか、もう一組は高橋英樹父子です。セットで売り込むという姿勢について行けないのです。人柄云々以前に、それを見せられている視聴者の気持ちになってみて欲しいのです。

批評を始めればきりがなく、悪口は読むのも、聞くのも不快です。それでも、私は実力や人気ではなく、事務所や代理店と放送局の都合だけで出演者を選び、番組を作っていれば、TV放送そのものが飽きられ、廃れていくだろうと思います。私が知りたいのは、相対的な視聴率ではなく、視聴者の絶対数です。

海外取材のバラエティ番組に、時々ディレクターやADが登場します。その身なりや言葉遣いのお粗末さには絶句することも多い。放送局の社長は、スタッフに、画面に映る以上、服装と言葉遣いに注意するようにと何故言えないのか。それが出来ないのは、自分がそうだから(特に思い上がりという点で)なのではないかと思われても仕方がないと思います。

とにかく番組を制作する人達は、一度外国に行って、どういう番組を作っているのかを、勉強してきた方が良いと思います。



665.ごり押し3連発、内一つは労組。 2017/2/17

・連合、原発ゼロに不快感。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170216-00000110-jij-pol
(寸評:私達国民は、そういう連合に不快感を持っているのです。労組が業種別の圧力団体に過ぎないのであれば、経団連があれば十分です。小沢が民主党を出たのは、国民にとって正しことでした。連合はリベラルの振りをいい加減にやめて、同じ価値観を持つ自民党を支持すればいいでしょう。日本の社会でもっとも不要かつ有害なものの一つが御用組合です。そもそも今の非正規が半数を占めるという歪んだ雇用形態になったことに、既存の労組が無関係だと言い切れますか。正規雇用者さえ守れれば、労働者と生活者の権利など、どうでもいいと思っていませんか。どんな労組でもそうですが、一度身分が保証されると、次に起きるのは内部の主導権争いと、既得権ゆえの腐敗です。組織とはそういうものであり、労組でも例外ではあり得ないのです。私は今回の、連合の些細な一言の中にその全てを感じ取りました。それは組織のための組織であり、内部が空洞化してきたがゆえに、正常に機能しなくなった組織の姿なのです。連合はこの機会に自身の潔白と理念の正当性を証明しなければなりません。なぜなら連合という存在に疑問を抱かせる発言をしたのは、他ならぬ連合自身だからです。私はいま心底怒っています。自民党なら経営者側に傾くのはある意味で仕方がない。しかし労働者側であるべき連合の今回の発言は、自分たちも勝ち組になりたいという浅ましい裏切り発言としか思えないからです)
関連記事。原発で割れる民進不甲斐ない。小泉純一郎。
http://www.asahi.com/articles/ASK2J5QZSK2JUTFK00S.html?iref=comtop_list_pol_n02

・南スーダン内戦、壊滅的規模。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170216-00000031-jij_afp-int
(寸評:安倍首相は、ここが不毛な戦闘地域であることを、いい加減に認めよ)

・犯罪団体化すれば一般人も共謀罪の対象。
http://www.asahi.com/articles/ASK2J573WK2JUTIL02M.html?iref=comtop_favorite_01
(寸評:何がなんでも反政府運動=犯罪団体にするかしないかは政府次第、を取り締まりたいという動機でしょう)





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