「WTWオンラインエッセイ」

【第34巻の内容】


「恐怖政治と紙一重」
「正念場に気づかないのか」
「私がマスコミを信じないワケ」
「WTWの立ち位置」
「ボロボロハンマー」
「日本と北朝鮮。戦争を前提にした国家」
「国有地売却問題」
「アベノミクスを信じない企業」
「しがみつくゴーン」
「豪華列車が象徴する格差社会」
「ラ・ラ・ランド」
「結局、日本会議」
「本当の自衛とは何か」
「どう始末をつける気か」
「2/26と表現の自由」



666.恐怖政治と紙一重。 2017/2/18

・金正男殺害は請負殺人。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170217-00000092-mai-kr
関連記事。北、恐怖政治の残虐さ。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20170216-OYT1T50127.html?from=ytop_ylist
(寸評:どこかの国の独裁政治も、これと紙一重で、共謀罪はそこに至る一歩かもしれないのです。そう言えば以前、破壊活動防止法の時にも同じような騒動がありました。某首相が共謀罪は一般人には適用されないとか、安保法では自衛隊員が他国の戦闘に巻き込まれることはないと強調するたびに、では何故そのように危険性を指摘されるような法案を強行採決するのかという素朴な疑問が頭をもたげます。結局、これまで一度たりとも、国民の納得を得るような説明はなされてこなかったのではないか。丁寧な説明とか、議論を深めると言いながら、同じような歯切れの悪い、判で押したような答弁の繰り返しに終始し、無駄に時間を浪費しては、何十時間議論したのだからもう十分だろうと言わんばかりに採決してきたのではないのか。これは議論の事実上の回避であって、最早議会政治の否定とさえ言えるのではないか。国民の半数以上が反対していることが分れば、せめて手控えたり、法案にしかるべき修正を加えるのが、政府の役目でしょう。それなのに民意は眼中にないというのでは、最早選良たる議員の資格を自ら放棄していると言われても仕方がないのです。ついでにこの際言っておきたいことは、右傾化の最先鋒である萩生田議員を重用=管長官よりも、しているという事実一つを取ってみても、安倍首相が右傾化の批判を受けるには十分な根拠だと思います)

・移民政策に抗議、米で一斉閉店。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170217-00000035-jnn-int

・米からカナダへ死の越境。
http://www.cnn.co.jp/world/35096700.html?tag=top;subStory
(寸評:これで死者が出れば、それはトランプが殺したも同然なのです)



667.正念場に気づかないのか。 2017/2/18

・首相、国有地売却の関与否定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170217-00000082-asahi-pol
(寸評:当該小学校への関与は昭恵夫人の方です。この人は教育勅語を唱えさせる幼稚園を見学して賛美しており、その価値観には疑問を抱かせる十分です。脱原発発言などと平和的なイメージを装ってはいても、結局それが本音ではないことがバレるのです。世界に対してちょっと恥ずかしいファースト・レディです。予算委員会の中継は見ましたが、そのくせNHKはニュースでは、本件だけでなく、辻元の南スーダンの現状の追求にも一切触れていません。籾井がいなくなっても体質に変わりはないということでしょうか。経営委員を国民が選べるようにしないと、本当の改革は無理なのかもしれません)
関連記事。小学校資金に不安。
https://this.kiji.is/205330485823160326?c=39546741839462401
関連記事。幼稚園がヘイト文書。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170217-00000047-ann-soci
(寸評:安倍首相が移民政策でトランプを批判しなかったのは、実はご自分も同じ考え方=差別主義、ではないかとの疑惑が脳裏を去らないのです。口が裂けてもそうだとは言わないでしょうが、奥さんだけが国家主義者ということは考えにくいし、首相の過去の言動を調べれば、状況証拠が出てくる可能性がゼロではないと思います)

・内閣支持増。日米首脳会談が影響。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017021700905&g=pol
(寸評:どうしてこうも日本人はお人好しというか、騙されやすいのでしょうか。だから安倍政権が長もちしているのです。アベトラ会談は、越後屋と悪代官の密会なのです。その証拠に何が話し合われたのか、安倍首相は一切国民に明かそうとしていません)

・中東問題に日本はどうするのか。
http://www.newsweekjapan.jp/kawakami/2017/02/3.php
(寸評:上記の記事と関連性があるので、一読を)

・日本には主権がない。オリバー・ストーン。
http://www.huffingtonpost.jp/foresight/snowden-movie-interview_b_14787326.html?utm_hp_ref=japan
(寸評:これも一読を、というよりこちらを先に読んでください)

・日本がトランプ政権に重宝されるワケ。
http://toyokeizai.net/articles/-/158781
(寸評:これも一読願います。自衛権行使が可能になり、肩代わりを期待できるからです。あくまでも米国の都合です。安倍首相がこれをトランプの自分個人への信任だと誤解しなければ良いのですが)

・ザッカーバーグ、反グローバル化を批判。
http://www.bbc.com/japanese/39000995
(寸評:一読を)



668.私がマスコミを信じないわけ。 2017/2/19

NHKだけ見ていても、世間や政治のことは分りません。そこで見える(見せられる)風景は、政権が見せたい日本の姿です。本当の事を知りたければTBSをご覧下さい。

無名ではあっても、ことメディアと権力者の批評ならWTWの感覚に狂いはありません。慎太郎、晋三、民進の野田、蓮舫は言うに及ばす、国連の潘基文、WHOのマーガレット・チャン、経団連の米倉、NHKの籾井、IMFのラガルド等々。批判の対象にしてきた人物は、次々に本性やボロを出しています。但し残念ながら、未だその全てが因果応報というわけにはいきません。それは日本では社会的正義というものが、あまり宛にならないからです。以下その理由を述べますが、いまWTWの絶好の材料(標的)は他ならぬトランプです。日本の経済界はむしろ歓迎、保守政治家も彼を受け入れようと躍起になっています。幸いにして利害関係のない私は、最後の一人になっても批判を続けるでしょう。WTWの土台は、天性の野次馬根性と、アマチュアじみた批判精神、それと庶民の目線だからです。

私は何が嫌いと言って、実力も、実績も伴わない既得権ほど苦手なものはありません。権威主義と言い換えても良いと思います。日本ではお役所の力が強いので、行政職の幹部=いわゆるキャリアには、思い違いをする人が時々現れます。幸いなことに、私は数多くの行政官と会う機会があったにも関わらず、この御仁はいかがなものかという人には出会ったことがありません。だから私は未だに行政の良心を信じていられるのです。権力を握ると人が変ります。それが人間というものあり、官僚だって人間です。いやむしろ身分の保証があるだけに一度良心が麻痺すると、一層厄介であり、なぜならそうなると自浄作用が全く働かなくなり、腐敗が摘発され難くなるからです。それが天下りの仕組みの原因であり、わたりなどはその最も醜悪な例です。そうまでして蓄財して、それを何に使うというのでしょうか。しかも原資は全部税金なのです。

メディアに話を戻します。私が日本のメディアを信用していないのは、彼らの価値観が保身(保社?)にあることです。その段階で、もはや本業=情報、で飯を食うプロである事を放棄しています。その時、彼らはジャーナリストである事を辞めて、CM時間や新聞紙を売る営業マンに変身しているのです。彼らは相手に権力がある間は、腫れものに触ろうとはしません。いわゆる見て見ぬ振りを決め込みます。メディアは、権力や勝ち組に本能的にくっつこうとします。つくべき相手はお金を払ってくれる国民でしょう。

メディアに良心がないので、慎太郎は好き放題に、都民税で豪遊が出来たのです。メディアは、彼らが落ち目になるとみれば、初めて手を出します。足を引っ張るのは得意中の得意技です。だから著名人が一度落目になると堕ちるのも速いのです。桝添を見ればそれが良く分ります。慎太郎の浪費は桝添どころではないのです。先がないと見れば、初めて寄ってたかって叩き始める。こうなると最早いじめです。マスコミ裁判と言われる所以です。本当はメディアが権力を恐れず、最初に不正を指摘すべきなのです。今でもジャーナリズムの精神が機能しているのは週刊文春くらいのものです。強者にへつらい、弱者を攻撃する。まことに見上げた記者根性と言わざるを得ません。

偽のプロより、本物のアマチュアを。これは我が社の宣伝です。とはいえ、昨日今日始めた起業(?)でもありません。企業内ですが、情報活動が評価された時期もないわけではなく、それが自分の判断が(表現に問題があるという批判はしばしば頂戴しましたが)それほど大きく外れてはこなかったという心の支えになっています。サラリーマン記者が生まれる前から、40年続けている仕事(というより日課)でもあります。大学卒業時に、大手メディアへの就職に失敗した経験が、その後50年も尾を引いたのかもしれません。



669.WTWの立ち位置。 2017/2/21

私のように情報の仲介をなりわい(但し赤字)にする者にとって、何がもっとも大事でしょうか。それは鑑識眼です。これは商品の仕入れ担当と同じです。即ち顧客(読者)に提供する情報が、顧客の好みと異なっていたり、質が悪ければ、見向きもされなくなるというリスクが常にあるということなのです。

まず情報のカテゴリーがあります。仮に私がファッションに興味があれば、ファッションのサイトを運営するでしょう。だからジャンルの選択という観点で言えば、ゴルフ、野球、音楽、美術、映画、ゲーム、グルメ、旅行、何でもありなのです。今更言うまでもなく、とっくにあらゆる分野の無数のサイトが店を開いており、皆様のご来店をお待ちしている状況です。公序良俗に違反しない限り、あとはヒット数の競争です。ヒット数が多く。読者の興味が高かったサイトは、検索で上位に来ます。広告収入も期待できます。

但し大事な事は、サイト運営者にとって広告料が動機ではないということです。言いたいことがあるからサイトを開き、情報を提供=発信しているのです。そこにあるのは広義の自己主張とも言えます。その結果が、現在のネットの百花繚乱、というか百鬼夜行、狂乱の状態です。自慢や誹謗中傷も出てきます。善意もあれば悪意もあり、好意もあれば敵意もあります。でもその多くは、所謂うんちくのサイトです。お役立ち情報をちょっと教えて上げましょうというあれです。

ネット上に広がっているのは意識が混沌とした世界でもあります。人間が言いたいことは、星の数ほどもあります。価値観も千差万別です。多様性の坩堝です。それでもサイトの目的はただ一つです。それは自分の意見を聞いて欲しい。それもなるべく多くの人にというものです。だから意見や意図を含まないサイトはないし、それが我が社の製品を買って下さいというアピールであろうとも、自組織の活動を正しく理解して欲しいという意図であろうとも、国民の役に立つデータを迅速に提供したいという使命感であろうとも、発信の意図するところは同じなのです。それ故、読者を意識しないサイトもまたないのです。無色透明な新聞や放送局がないのと同じことで、それら以上に、サイトのオーナーの価値観が色濃く反映しています。発信したいという意志と、伝えたい内容がないサイトだけは、工事中のサイトでもない限り、あり得ないのです。

では振り返って、WTWとは何か。それは言いも言ったり、世界のトレンドを見せたい、或いは一緒に見たいという、おそらく他にはない特殊な意図を持つサイトなのです。世界のトレンドが正確に予測できれば、私は占い師か、投資家になり、大儲け(または大損)していたことでしょう。これ以上の大風呂敷もないでしょう。しかも地球規模での世界の動向なのですから、ありとあらゆる分野を包含しています。そもそも人間とはそれ一個が一つの宇宙だから、興味の対象を限定すること自体無理なのです。しかも編集者は学者でも、専門家でもない、ただの無名のジーサンです。自分をわきまえず、独りで世界を相手にして、トレンドを見極めたいなどとほざいている。これ以上のホラもそうはありません。ほら吹き男爵でもあるまいに、無謀にも限度があるというものです。

人間の興味は多岐にわたり、その各々の分野で蘊蓄を傾ける人は多くいます。政治的或いは収益の目的で、サイトを運営している人もいます。しかもWTWは興味の対象を限定していません。何でもありなのです。それでもWTWはほぼ毎日のように、AB政権(いまはトランプが加わりました)を批判してきました。しかしWTWは自民党を攻撃する事を目的としたサイトではないのです。批判の対象は政党よりむしろ個々の政治家に向けられてきました。なぜなら我々の未来を直接的に決めているのは、政党の綱領ではなくて、政治家個人の人格と価値観だからです。

いま私達が日常的に目にするメディアの報道姿勢が、政権の座にある人々の価値観により、大きく傾いていると信じる根拠があります。国民が乗せられている日本丸という船の、右傾化の傾きを少しでも元に戻し、軌道を修正しておかないと、国民の視線まで傾いてしまい、正しく日本と世界の実情を把握できなくなります。それが私が政権の座にある人々を批判する真の理由なのです。

ゆえにWTWは、ネット上で溢れている蘊蓄サイトや宣伝サイトとはスタンスも目的も大きく異なるのです。私のサイト開設の意図には、政権やメディアの都合で見せられている景色が、実体とは違うのではないかという、編集者の在米時代の経験に基づく懸念が根底にあるのです。果たして我々がNHKのニュース番組を通じて目にしている風景が、実像なのか、それとも虚像(まぼろぼし)なのか。脚色されていないと言い切れるのだろうか。それは、信じるか信じないかは貴方次第ですで済ませられる問題ではないのです。WTWに近いものは、国民が乗っている帆船(ほぼ難破船ですが)のマストによじのぼって、目が悪いのに、双眼鏡で前を見ようとしている見習い船員(或いは老船員)のようなものです。だからトレンド・ウォッチャーという名前なのです。

サイトを長続きさせる為には、せめてサイト運営の実費を賄うくらいの収入が望ましいところですが、サイトの性格上、広告(責任の持てない他社の製品を自分が推薦することに他ならない)を載せるわけにも行かず、恥ずかしながら、採算レベルとはほど遠い状況にあります。

お節介と言えばそれまでですが、有償・無償とを問わず、情報を紹介(仲介ならビジネス)する以上は、情報の内容と質には責任を持たねばなりません。それが編集者の責任だと思います。話を元に戻すと、編集者は自分で記事を書くわけではないので、鑑定眼と、選択基準が全てです。そこには編集者の価値観が色濃く反映するので、サイトのカラーが、読者のテイストと合わなければそれまでなのです。そこに編集者としてのリスクがあるのです。

読者の価値観が多岐にわたる以上、編集者がいくら公平であろうと努め、なるべく多くの人の好みに合わせたいと願おうとも、それは不可能なのです。もう一つ忘れてはならないことは、(前にも書きましたが)自分が読者の大事な時間を貰っている(或いは奪っている)という感覚です。多くのサイトにこの感覚が希薄です。中には教えてやっているという上から目線のサイトさえあります。だから紹介サイトを運営するときに、一番気を付けなければならないことは、無駄な記事や、読んで損したような気になる記事は載せないことなのです。



670.ボロボロハンマー。 2017/2/22

憲法は権力の暴走を押さえることを目的にした仕組みです。国民が国家に対して守らせる事項を列挙した法律です。明治憲法では国民の選挙権も、従って主権もなく、個人の権利も自由も認めていませんでした。だから憲法の名に値しないのです。なのに、いま明治憲法に戻ろうという動きや、現行の平和憲法を根底の理念から変えようという動きが、安倍首相が発起人になって、具体的に始まっています。憲法を自分の都合の良いように変える、これほど明確な独裁者の意思表示は、そうざらにあるものではありません。

いまの日本と米国で権力の暴走が起きています。先ずその「事実」を認識する必要があります。トランプのやり方は、あまりにも粗暴でえげつないので、誰の目にも暴走が起きていることが分ります。しかし日本でも、以前から権力の暴走が起きているのに、何故かそれが充分に認識されているとは言えないのです。無論そこには、官邸の番頭氏を初め、ナショナリズムで固まった自民党議員と、円安の利益を当てにした産業界、財界がこぞって安倍首相を応援するという体制が大きく影響しています。日本の政治には支配はあっても、政も治もないのです。あれだけ無茶な政府の答弁が堂々とまかり通る、その一つを取り上げるだけでも、日本の政治が、いかにまともには機能していないかが分るのです。黒を白と言いくるめるだけの茶番劇なのです。

試しに100年の計を政府に問うて見ると良いと思います。間違いなく、豊かで安全な社会を目指すという言葉が返ってくることでしょう。でももっと大事な自由や平等や正義という言葉はそこにはないでしょう。それこそが、独裁体制による、物質的に恵まれた世界だけを、彼らが目指していることの、何よりの証明なのです。

いままた新興宗教やカルト教団が息を吹き返す土壌が形成されつつあります。経済的に追い詰められ、精神的にも閉塞感で一杯の、現在の日本社会では、現実社会以外の場所に精神の安らぎを求めたくなるからです。でもそれは逃避であって、本当になすべき事はそれではないのです。一人一人が置かれた場所で立ち上がって、我々を追い詰めている政治の悪と、経済の暴力に、正面から向き合うことなのです。他人任せでなく、自分達の手で、自らの自由と経済的な平等を勝ち取ることが重要なのです。黙って従っていて、上から与えられる物というのは、彼らのお余りであり、おこぼれ(まさにトリクルダウン)なのです。ところでこの発言は、それおこそ共謀罪準備行為とみなされる可能性があります。

国会での政府、特に首相や閣僚の説明は、政治の暴走の単なる言い訳でしかありません。しかも最近では、防衛相を例に引くまでもなく、黒を白と言い換えるのに躊躇さえしていません。南スーダンで起きていることは、現場の自衛官が戦闘だと言っているのに、表現の違いの問題だと言い張る。そんな不毛な、無駄なお時間があるのなら、さっさと一度、自衛隊を日本に戻せばいいのです。それからまた出かけていけば、いくらでも国連や米国に顔も立つでしょう。

私はこうした安倍首相の言い張り体質がとても苦手です。大嫌いだと言っても良い。一度言い出したら、どんなに状況が変わっても、もう誰の言うことも一切聞かない。TPPがその悪い例です。自分があくまで正しいと言って一歩も引かない。神ならぬ身の、万能でも無謬でもあり得ないのに、自分が神にでもなったおつもりなのでしょうか。

これで思い出すのは、日露戦争で何万もの兵士を無策で単調な攻撃に駆り立てた乃木将軍です。たまりかねた大山が割って入って、やっと戦術を変えた。後で新戦場を視察した大山は余りの惨状に言葉を失ったと言われます。全くの無駄死にだったからです。その乃木と、安倍首相の人物像が重なるのです。乃木は忠実なだけで、頭が良くなかったと司馬遼太郎が書いています。某首相がそうかどうかは存じませんが、少なくとも、トランプの娘が言った(この情報は米国側から、訪米直前に意図的に流されたもので、真偽は分らない)ように、クレバーだとは思えません。しかもクレバーという言葉は、一般的に使われるスマートという言葉とも違います。安倍首相がいま南スーダンでしている事は、乃木将軍と同じであり、ならば、本当の有事は一層恐ろしい。間違った作戦を正しいと言い張って、自衛隊を全滅させかねないからです。実際、彼にはテロの人質になった民間人を、見殺しにしたという前歴もあります。

臨機応変が出来るだけも、同じ暴君でも、フィリピンの大統領の方が未だましです。誰もいさめる者がいない。だから裸の王様だと言われるのです。最近では風貌もヒットラーのそれにますます似てきました。そこで提案です。安倍内閣の閣僚と幹部に、一度中学入試程度の、学力テストを受けさせて頂きたい。算数も理科も怪しいけれど、少なくともまともな作文が書けるのかどうかが最も疑わしい。テーマは日本国憲法が良いかもしれません。仮に書けたとしても、誤字脱字のオンパレードで、しかも論理の通らない作文がぞろぞろ出てくる可能性が高いことを、私は危惧しているのです。

暴言と言えば最近ではトランプですが、司法がそれに待ったを掛けている。米国では三権分立が機能しているだけ、日本よりましなのです。日本ではそれが殆ど機能していません。末尾の参考記事も見て頂きたいが、三権分立が機能していないことこそが、日本の民主主義が危機的状況にある事の、何よりの証左なのです。

端的にいえば、そこには政と官の癒着の構図があります。歴代大臣が幹部の天下りを知らないなどということはあり得ません。次官級の幹部が大臣に挨拶に来る。今度どこそこへ行くことになりました、在任中はお世話になりました(官僚)。いやいやこちらもいつも無理を申し上げて、大変お世話になりました、そうですか、どこそこなら貴方にはふさわしい場所です、どうかこれまで以上に力を発揮して頂きたい、私に出来ることがあれば言って下さい、陰ながら応援させて頂きます(大臣)、という会話が日常的に行われていると見る方が自然だからです。

黒を白と(国民を)言いくるめるのが仕事だなんて、とても先進国の政治とは思えません。しかも国民の代わりに、政府を監視し、アラームを上がる役割のメディアが職場放棄状態です。実態として、日本は某国の占領統治下にあり、独立もしていないし、主権も投げ捨て、何かあればすぐに宗主国の元に駆けつける。民主主義も議会政治も三権分立さえも機能していない。それは一言で言えば、発展途上国だということです。そんな国が改憲を論じるなど100年早いのです。まずは憲法で決められたことを守り、せめて自治の体政を確立することが先決なのにです。

PPM(TPPとは無関係です。ピ−ター・ポール・アンド・マリーというフォークソング・グループのことです)の曲に、ハンマー持ったら(イフ・アイ・ハッド・ア・ハンマー)という歌があります。もし自分がハンマーを持っていたら、朝に晩に鐘を打ち鳴らしていただろうという歌詞です。その鐘とは警鐘の事です。私は無名の一市民ですが、もはやハンマーも鐘も、40年も使ってぼろぼろです。尾羽撃ち枯らしたチキンも同然で、もうケッコーのコケコッコーなのです。メディアと有識者よ、こんなド素人に、無理な仕事を押しつけないで、自分達の本来の責任を果たして頂きたいのです。
関連記事。最高裁は政権の忠犬。
http://diamond.jp/articles/-/118844




671.日本と北朝鮮。戦争を前提にした国家。 2017/2/23

今の北朝鮮に最も近い国、それは戦前の日本です。それは独裁政治と恐怖政治と先軍政治の国です。なので私は平和憲法を改悪し、明治憲法に戻りたいという人が信じられません。思想の自由があるので何を考えるのも自由ですが、それを他人にも要求したいのであれば、その人は、一度、自分の目で北朝鮮を見て来て欲しい、或いは思い切って移住して欲しいとさえ思います。それは安倍首相、貴方と、貴方の取り巻きの右傾化した(女性を含む)閣僚の事です。

口先ではなんとでも言えます。国会の政府の答弁はまさにそうした詭弁がてんこ盛りです。政権は国民に現状を受け入れさせるためにありとあらゆる手を尽くしています。最近では、首相は必要な場面では、涙を流す演技力まで身につけられたようです。しかしいくら一見普通の人間に見えていても、私は言葉面ではない、心の内にある古色蒼然たる価値観にこそ大きな問題が潜んでいると申し上げたいのです。

今一番日本で必要とされているものは、オバマではないがチェンジなのです。それも国民の意識面での変化です。今の体制も生活も、一度脇に退いて、客観的に見れば、実は極めて不平等で、不自由なものである事が分ります。その事実認識がないと、話は始まらないのです。

中でも、現政権が目指す明日の日本の姿が危ないのです。政権は目先の利益で国民を懐柔することに躍起になっています。加えて、改憲、防衛予算の増大、米国との連携(服従)の強化が、将来の日本にとって、どうしても必要だという説明を繰り返しています。でもこれはどこかで聞いたような台詞です。なので、次に起きることも良く分ります。攻められる前に攻めよ。そして兵士が足りなくなれば無論徴兵制が待っています。戦争ありきの政治なのです。

軍備を増強して守るものが何なのか、そもそもそれが良く分りません。それは国民の安全であるよりもまず、権力者の権益である可能性が高いからです。目的の説明が十分ではないのに、手段ばかりが膨れあがっているのです。それは平和を前提にした国造りではなく、戦争を前提にした国のあり方なのです。そうやって各国が軍備を増強し、双方が相手に武器を向けていれば、理性を失った人間の一発から、一触即発の事態にならないとも限らない。一度火ぶたが切られれば後は泥沼です。最早どちらが悪いとかいう議論も無意味になり、後に残るものは、破壊と殺戮の結果だけです。何故、日本と世界の為政者達は、各地の内戦が生み出している悲惨な状況から学ぼうとしないのでしょうか。

日本という国は、好戦的だという点で前科があるばかりか、当時の権力者の末裔が現代の日本でも権力を握っているという、少し考えただけでもぞっとするような状況にあるのです。当時労働者であり、兵士だった者達の2代目、3代目(即ち私達やその子孫)が同じ役割を将来の日本で勤め「させて」頂くことになるのでしょう。こうなると、もはやデジャブどころか輪廻の思想です。

300万人が非業の死を遂げた、大戦という苦い教訓から何も学習することなく、与えられたと言いながら崇高な理想の憲法と、悲惨な大戦の記憶を、いともあっさりと投げ捨ててしまうほど、日本人が愚かであるのなら、日本という国も、日本人もやがて地上から消えて行く事になったとしても、それほど不思議なことではないのかしれません。




672.国有地売却問題。2017/2/24

・国有地売却、会計検査へ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170223-00000139-jij-pol
関連記事。志位は追求。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017022300834&g=pol
関連記事。名誉校長の記載消える。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170223-00000112-asahi-soci
関連記事。稲田が感謝状取り消し。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017022300701&g=pol
関連記事。主人も素晴らしいと。
http://www.asahi.com/articles/ASK2R7DM1K2RUTFK017.html?iref=comtop_8_06
関連記事。削除された挨拶文。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/02/23/akie-abe-moritomo_n_14963272.html?utm_hp_ref=japan
(寸評:安倍首相には予期せぬボディー・ブローです。国のためとかいう言い訳が全く効かない案件でもあります。しかも最初に福島議員に指摘された時に、興奮して過剰反応してしまい、結果痛いところを突かれたことが分ってしまいました。不正があったら首相を辞めるとまで叫んでいきり立ちました。しかもこのシーンをNHKはニュース番組では放送していません。国会中継を見ていなければ分らないのです。あまつさえNHKはその後、国会中継そのものさえ止めています。これはイヌ・アッチ・ケーが、安倍首相べったりの籾井時代と、殆ど体質が変わっていないことを示しています。いつまでもこのような報道姿勢なら、受信料を払う気にはなれません。その後の政府のあわてぶりを見ていると、本件が政権の「清潔なイメージ?」の命取りになりかねないことを示唆しています。首相のお言葉通りならば、是非この際お辞め頂きたい。でも二言の多い人=だから武士ではない、なので多分なりふり構わず椅子にしがみつくと思いますけれど)




673.アベノミクスを信じない企業。2017/2/24

・ドル円の綱引き。軍配は円高に。
http://jp.reuters.com/article/column-forexforum-yuji-kameoka-idJPKBN1610UD
(寸評:経団連と財務省に問う。何故円高でも儲かる体質にならないのか。いや輸出企業はすでに為替変動に耐えられる体質になっているはずです。アベノミクスの正体が、違法とも言える過大な金融緩和=破綻したら一大事、と一時的な円安=神風、で持っているので、それが風である以上、必ず止まったり、逆風が吹く時が来るのです。潮目が変わると言っても良い。そもそも通貨が強くて=国力があって、滅びた国などはないのです。だから為替レートの上下で一喜一憂すること自体意味がない。むしろドルの信頼が揺らいでいる今こそ、円がもっと自信を持って、国際通貨としての立場を、確立するまとないチャンスなのです。アベノミクスに期待し、それに依存することがいかに危険かを、最も承知しているのは、他ならぬ日本の業界なのです。一流企業は百もそれを承知しており、しかも絶対にそれを口にしません。その本音が背景にあるからこそ、賃上げにも、正規雇用にも消極的なのです。即ち本音ではアベノミクスを信用していないからであって、しかも他ならぬ安倍首相自身がそれを承知しているふしも見えるのです。でも首相は、そんなことを口が裂けても言えるはずはありません。今の仮の景気が、金融政策ではなく、実需が増えていて、それで売り上げが伸びているのなら、企業も設備投資し、従業員の雇用も増やすでしょう。一部で設備投資が増えているという報道もあるが、それはやっとの事で消費が僅かに上向いた結果の需要増を反映しているだけだと私は見ています。肝心かなめの業界の構造改革や、再編成が全く進んでない事を政府は認めるべきなのです。とりわけ、現在の電機業界の惨状を見れば、経産省は、なぜこうも無策で無力になったのかと思わざるを得ないのです。原発の言い訳だけで精力を使い果たしてしまったのでしょうか。アベノミクスのかりそめの実態がよく分っているから、誰もそんなものに社運を賭けようとはしていないのです。アベノミクスに身を任せるような企業ばかりだったら、とっくに日本は亡びていたことでしょう)




674.しがみつくゴーン。2017/2/24

・ゴーン、社長を辞めても変わらぬ野望。
http://toyokeizai.net/articles/-/160053
関連記事。賢明な判断。
http://jp.reuters.com/article/column-nissan-ghosn-idJPKBN1620GX
(寸評:それは社員にとって賢明なという意味でしょう。日経の判断と私の判断は大きく異なります。辞めて良かったと思ったのに、今度は会長ですか。この人、自分が自動車という技術集約型の業界の経営者には全く向いていないということが、どうして分らないのだろう。同じ事はソニーの平井=遡ればストリンガーと出井、にも言えることです。トヨタもホンダも自分でレースに出たり、飛行機を手がけるなど、技術者魂のあるトップが経営していたし、今も経営しています。それに比べてゴーンはどこに関心があるのでしょうか。破格の報酬ですか。平井はソニー・ピクチャーズで、エンジニアではないし、ソフトは利益には貢献しておらず、未来図も描けていません。ゴーンが日産でしたことは下請けの数を減らしたコストダウンだけです。無論それさえ出来なかった日産の経営陣がお粗末だと言えばそれまでですが。しかもその後ゴーンになってから、日産がこれというヒット商品を出したという記憶もありません。常に私の予測が当たる訳ではないにしても、この際、ささやかな予言をさせて頂きたい。それはゴーンが三社連合で失敗するだろうということです。なぜならゴーンには力量と、経営理念に大きな疑問符が付くからです。私のような素人でも、未来図は描けるが、それでさえ事務屋のゴーンには多分出来ないでしょう。大風呂敷で恐縮ですが、今ほど私が彼と交代したいと思ったことはありません。ゴーンが実権を握っている間は、株を持っている人は売り時に注意した方が良いと思います。ゴーンにとって今の三者連合は弱者の集合体であり、それを「得意の」経営合理化だけで乗り切ろうとするでしょう。その結果、起きることは合計シェアのじり貧なのです。少なくも私には、いま三社から車を買う理由が思いつきません。しかも今回の買収劇はシェアだけが目的で、動機が不純です。ミニを買収したBMWとは根本的に違うのです)




675.豪華列車が象徴する格差社会。2017/2/24

・JR西の豪華列車。映像。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170223-00000001-wordleafv-soci
(寸評:次々に増えている豪華列車。しかも到底庶民が手の出る料金でもない。それでも予約は殺到。でもそれってなにかおかしいと思いませんか。そういう「無駄な」金を「湯水の如く」使える階層が多数存在するということなのです。労働者の半数が生きるために、非正規効用や長時間労働で苦しんでいるというのに。だから我々が住んでいるこの日本、どこかが、しかも「大きく」間違っているのです。国民も、いつか自分も勝ち組になどと思わずに、そろそろこの矛盾を、見て見ない振りを止めにしませんか。弱い者は叩く、強い者にはへつらう。そんな国が良い国であるはずがないではありませんか)


676.ラ・ラ・ランド。2017/2/25

今年度のアカデミー賞候補作品で、タイタニックと並ぶ過去最多14部門ノミネートの「ラ・ラ・ランド」を公開初日の昨日見ました。以下は自分で言うのもおこがましいが、少なくともタレントの映画評などよりはいくらかましな、ラ・ラ・ランドの映画評です。

最近のハリウッド製ミュージカル映画と言えば、多分アニメの「アナ雪」であり、またその前は「美女と野獣」で、これもまたアニメでした。その他にブロードウェイの、「オペラ座の怪人」(ジェラルド・バトラー)と、「レ・ミゼラブル」(ヒュー・ジャックマン)の、それぞれ実写版の映画化がありました。今回の作品は、俳優が歌って踊る、現代のLAを舞台にしたミュージカルです。アクションやきわどいシーンは一切ありません。但し雰囲気としては「ウェストサイド」より、むしろ「シェルブールの雨傘」に似た印象です。それはご覧になれば、と言うより曲を聴けば分ると思います。

俳優が自分で歌って踊るのは当然としても(マイ・フェア・レディのヘップバーンはメリー・マーチンの吹き替えで、むしろその方が珍しい)、セブ(セバスチャン)役のライアン・ゴズリングがピアノを弾くシーンも吹き替えではありません。3ヶ月の特訓の成果とは言え、とても素人の域とは思えません。

監督は、若いドラマーと厳しい教師を描いた「セッション」の監督で、「セッション」で主演男優賞を取ったJ.K.シモンズもちらりと顔を見せており、一種の楽屋落ちになっています。

セブはジャズ・ピアニストで、いつか自分の店を持ちたいという希望を持っています。それはNYで言えば、ブルーノートのような店で、酒と食事も出すジャズ・クラブです。セブは正統派のジャズ志向で、現台風のアレンジは余り好きではありません。アルバイトでピアノ伴奏をしていたレストランでは、弾きたくもないクリマスソングをいい加減に弾くので、すぐに首になります。

相手役のミア役のエマ・ストーンには、ジャズと言えば、エレベーターの中のBGMで流しているケニー・Gの事だと思っていたという台詞もあります。私はNY在住当時にケニー・Gの存在を知って、ファンになり、CDを集めた記憶があります。本物のサックスは到底自分には無理なので、代わりにウィンド・シンセで時々演奏しています。無論とても他人に聞かせられるようなものではなく、こっそりと自分で楽しんでいるだけです。テンポのゆったりした、穏やかな曲ですが、それでもジャズです。

セブが店を出すには資金が必要です。そこに昔なじみのジャズマンがバンドの誘いをかけてきます。しかしそのジャズは現代風のものなので、セブには抵抗感があり、リーダーもそれは承知しています。それでもセブは妥協してバンドに加わる決心をして、一緒にツアーに出ます。全米ツアーに出れば1-2年は帰ってこれないのです。

一方ミアは何回応募しても、オーディションで認められないので、とうとう自分で脚本を書き、廃館となった映画館を自腹で借りて、一人芝居に挑戦します。しかし客の入りはさんざんで、失意から実家に戻る決心をします。

これから先は所謂ネタバレになり、見る人の興趣をそぐので、紹介は遠慮しますが、最後のシーンでは現実と想像が交錯するので、注意してご覧下さい。

なおセブが所属しているバンド、メッセンジャーズ(ジャズ・メッセンジャースはアート・ブレーキーが創設。今回はザ・メッセンジャーズという名称)のリーダー役は、グラミー賞10回受賞のジョン・レジェンドで、道理で歌も演奏も上手なはずです。

この映画の主役は、どのようなミュージカルもそうであるように、音楽であり、オリジナルの曲だと思います。ミュージカルではないが、やはり最多ノミネートだったタイタニックでも、曲が優れていたことが作品の成功に大きく貢献していました。ましてこの作品はミュージカルですから、曲が悪いと話になりません。ジャズがテーマですが、作品のテーマ曲には歌詞もついており、とても聞きやすい曲です。なお全般的に音量は大き目に設定されているので、前席で観る人は耳栓を用意した方が良いと思います。

なおLA・LA・LANDのLAは、歌のらららと、ロスアンゼルスのLAの両方に掛けた題名だと思われます。実際、ロスの賛歌にもなっています。多分それがアカデミー賞候補最多になった要素の一つのようにも思われます

更に蛇足ですが、ステージのミュージカルに与えられる、2016年度のトニー賞は「ハミルトン」(独立戦争直後の米国の財務長官という異色の設定)でした。ちなみに音楽のグラミー賞はアデルが受賞しています。なので、LA・LA・LANDのアカデミー賞の音楽賞受賞に期待が集まります。

主演のエマ・ストーンは、「スパイダーマン」の頃から大分印象が変わりました。私は以前の方が良いが、それをどう評価するかは観る人次第です。いずれにせよ、映画におけるミュージカルの価値の再発見を告げるという意味でも、特選映画である事に変わりはありません。
関連公式サイト。
http://gaga.ne.jp/lalaland/
関連記事。エマ・ストーン。
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/beauty/celeb/20170221-OYT8T50071.html?from=ytop_os2&seq=15
関連記事。ライアン・ゴズリング。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12813035.html?iref=comtop_fbox_u03




677.結局、日本会議。2017/2/25

・森友学園、ゴミを埋めたと業者が証言。
http://www.asahi.com/articles/ASK2S4HG7K2SPTIL00Q.html?iref=comtop_8_07
(寸評:昨日はNHKが渋々?、午前中だけ国会中継を放映していました。冒頭は自民党若手議員の政権の応援質疑で、2番手が民進の福島です。
その場で、驚くべき事実が次々に明らかになってきました。まさに事実は小説より奇なりです。憶測と言われる事を覚悟の上で、私が指摘したいことは、これはまぎれもなく全てに日本会議の存在が影響しているということです。設立中の問題の小学校の代表は日本会議の理事であり、この国粋主義の会議には、安倍首相初め自民党の閣僚が名前を連ねています。日本会議の研究という本を発禁処分にしたこともあります。言論の自由もへったくれもあったものではありません。それだけ大きな影響力を持つ団体であり、母体となった成長の家という宗教団体でさえ、その後の関与を否定するくらいの組織です。
福島によれば、昭恵夫人が訪問して感銘を受けたという同グループの塚本幼稚園では、トイレに行く時間が決められているなど海軍式のスパルタ教育とのことです。しかもお漏らしでもすれば他の生徒の前で屈辱的な反省を強いられる。相手は幼児ですよ。こうなると最早子供の人権侵害です。無論文科省でさえさすがにそれはしてはいけないと指導しているのです。そういう教育方針に感銘を受けるというのでは、首相夫妻の気は確かかと言いたくもなります。
国会答弁の理財局長の説明は法令に基づいて適正に手続きしていると繰り返すばかりで、具体的な数字は出していません。まさに隠蔽体質です。こんな説明では、いまどき中学生だって説得は出来ません。相手が資金難であったにも関わらず、国有地の売却相手を、森友学園に絞っていた形跡があります。事実上競争入札ではないのです。資金難ということは、埋設物撤去費用=8億円?など出せる訳もありません。
今回の事案は例外だけを旨く使った異例な売却方法であり、役所の専門的なノウハウがなければ絶対にできないという指摘もありました。しかもゴミの全部は堀り返していないと学園の理事長がはっきり明言しているのです。業者に聞いても作業は13%とのことです。だから8億円の根拠などなく、学園側が差額=約7億円、の供与を受けたのと同じなのです。しかも汚染土は未だに運動場に山盛りのままだとのことです。理財局長はこんな学校に生徒を通わせる親の身になってみるべきなのです。ゴミ撤去の確認の必要がないという契約迄結んでいる。となると業務上の背任行為相当ですから、もはや刑事罰の対象です。誰の差し金かは最後にはうやむやにするのでしょうが、闇取引があったことだけは、これだけでも明白なのです。
そこで思い出すのが豊洲です。食品を扱う生鮮市場、子供が学ぶ学校、ともに汚染された土地で良いなどと、一体どこの誰が判断したのでしょうか。まさかそれに某首相や閣僚が一枚かんでいたとしたら、もう人間以下です)
関連記事。財務省、交渉記録はすでに廃棄。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201702/CK2017022402000259.html
(寸評:これではいかに首相がいきりたっても、隠蔽と言われても仕方がないでしょう)




678.本当の自衛とは何か。2017/2/25

・北朝鮮、化学兵器5千トン保有。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170224-00000027-jij_afp-int
(寸評:それをどこに使うつもりか。金の掛かる核兵器は米国向けにとっておき、手近の日本には安価な毒ガスでいいやとでも。でもうっかりそんなことを白豚将軍が言い出そうものなら、そのときは覚悟した方が良いと思います。いかに我々が平和主義者ではあっても、豚将軍にむざむざ殺されるつもりは毛頭ないからです。しかもその時は米国の助けを借りるべきではないのです。これは自国の問題だからです。いざという時には、冷静で優秀なパイロットが2人とステルス機=日本にもあります、一機を自衛隊から借りられれば有効な先手が打てるでしょう。但しそのときに某首相に全権を預けるような愚かな判断を国民はしてはならないのです。あの人に限ってそんな能力はないからです。まして稲田など論外中の論外です。まだしも森本や小野寺の方がましなくらいです。安倍政権に任せておけば、判断は間違える、自分達は最初に防空壕に逃げ込む、市民は見殺しにするという最悪の展開になるのは火を見るより明らかだからです。自衛隊に多くを期待するのにも無理があります。彼らも結局は一市民であり、戦闘についてはアマチュアだからです。国民が自分で判断して自力で防衛するしかないのです。国民が腰を上げたときに、豚将軍が敵に回すのは、日本の政府ではなくて、日本の国民なのです。政府は閣僚が倒れればそれまでで、自衛隊の兵員数にも限度があるが、国民=戦意のある、の数はそれとは比較にならないからです)



679.どう始末をつける気か。2017/2/26

・金正男暗殺、液体ボトル渡された。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6231245
(寸評:自国民、しかもトップの親戚が外国で暗殺されたら、最初に動くのはその国のトップであり、外交ルートを通じて、犯罪発生国の治安体制に猛烈に抗議するとともに、警察を送り込み、インターポールに捜査を依頼し、暗殺を指示した国に報復をもちらつかせるのが当たり前の反応というものです。そこには怒りの感情もあるはずです。でもそれらが一切ない。それが金正恩が委細承知である最大の根拠です。殺害を急いだのは在外政権のトップに祭り上がられそうになったからで=トランプか、少なくともCIAが一枚かんでいる可能性が高いと見ています。そもそもこんなことがあれば、トランプの性格なら、ならず者国家と痛罵するはずなのに何故か静かで、それが腑に落ちないのです。金正恩には、いま殺害しなくても、いつかは必ず殺ってやるという執念もあったことでしょう。いま金正恩、というより北朝鮮がやっていることと言えば、下手人を守ることだけです。陰謀だとか言い始めているが、犯人を捜せとは言っていません。自分が犯人だから、その必要はないからです。限りなく黒に近いどころではなく、真っ黒黒助なのです。今後北朝鮮が国際的に追い詰められて立場が悪くなれば、情報部員が勝手にやったことにして、密かに処刑さえしかねません。その時には危険はその家族にも及ぶでしょう。それから昨夜の朝生でも言っていましたが、実は金正日と金正恩も、就任当時は改革解放路線だったのに、それが二人とも、結局偏狭な国家主義、孤立主義になっていったのは、軍が既得権を守ろうとしたからだ、軍の問題を解決しない限り、北朝鮮の改革開放路線への軟着陸もないという指摘がありました。と言いつつ、軍の幹部も次々処刑しているのはちょっと不思議ですが、これも軍内部の権力闘争を代行していると思えば納得できます。豚将軍が軍の傀儡なら、その残虐な行動の多くに説明がつくのです。ここでおかしいのは、覚えておられる方もいるでしょうが、正恩が就任当時、軍が彼のご機嫌を取るために、なんと遊園地=テーマパーク、を作ってやったことがあるという事実です。まさになだめすかして言うことを聞かせるという構図そのものでした。はっきり言えば金王朝は決して賢帝などではなく=それだと軍が困るので、愚帝を担いで、軍が操縦するという構図で持っているのではないか。それで全て説明も付きます。問題はそんな危険な北朝鮮軍が核ミサイルと持つことにあると言えますが、逆に軍はプロなので、そうやすやすと感情にまかせて切り札を切ってきたりはしないだろうという予測も、一方では成り立つのです)
関連記事。報酬1万円で勧誘。
http://www.asahi.com/articles/ASK2T532GK2TUHBI010.html?iref=comtop_8_01



680.2/26と表現の自由。2017/2/27

昨日は2/26。僅かにNHKが短い特番を組んでいました。クーデター=軍の反乱と高橋是清の暗殺、など、自衛隊の南スーダンへの説明の付かない派遣を強行している政府としては絶対に取り上げて欲しくないテーマでしょう。実はなんとバラエティー番組の笑点の挨拶で、円楽が2/26に言及しており、円楽を見直しました。その他大勢のタレント出身のコメンテーターやニュース番組司会者は、2/26という言葉さえ分らないのではないでしょうか。

・表現の自由調査に、政府が反発。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170226-00000056-san-pol
(寸評:先進国の名前に値しません。言いたいことを言えることが民主主義の基本理念であり、そこに自身の利害関係と価値観で、なんらかの圧力を掛けようとすることを専制政治と呼ぶのです。そう考えると、安倍政権下の日本がどちらかは、今更申し上げるまでもないことと思います。なおこの記事の記者自身が政府寄りの見方なので、事実関係だけを汲み取ってください)





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