「WTWオンラインエッセイ」

【第37巻の内容】

「誰がわが闘争を引用すると言うのか」
「復興と国の本音」
「森友、国が情報隠滅」
「赤品号、皆で渡った東芝」
「スティグリッツ」
「トミー・コー」
「戦乱の予感」
「信用できない両政府」
「トランプが切った絶妙のカード」
「ブルース・ブラザース」
「右傾化した軍隊は弱い」
「統合型リゾートの問題点」
「自己正当化の首相」
「専守防衛、報復付き」
「北の威嚇と、北への威嚇」
「森友問題と民主教育の危機」
「安倍オオカミ少年と北の豚将軍」
「北朝鮮は観念せよ」
「安倍首相も観念を」
「これでは潰れるわ」


721.誰が我が闘争を引用するというのか 2017/4/3

・森友への寄付。期待が怒りに。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170403-00000041-san-pol
コメント:この人達は何を考えているんだろう。逆にそう言う人たちがいなければ、こういう問題は起きていないと思う。いまどき教育勅語を振り回すなど、菅は一部の引用なら問題ないと言うが、誰もヒトラーの「我が闘争」から引用などしないのです。菅の言う一部の引用は、全体の引用につながることくらい子どもでも分ります。まして教育の現場です。紛れもなくこれは思想教育です。ところで菅の身辺はきれいなのでしょうね。事実上の最高権力者であり、二階もその点では到底及ばないのです。安倍首相のように、すぐにぼろを出すほど脇は甘くないと思われるが、一つ言えるのは、首相がいない時に熊本地震が起きた時の事です。留守役のくせに、自分も新潟に選挙の応援で行っていて、東京が8時間留守になったのです。へなちょこ長官代理が意味不明の答弁をしていましたが、主のいない官邸が全ての対応に支障が無かったとどうして言えるのか。留守を預かる官邸としては大失態なのに、それを指摘した報道機関は殆どありませんでした。忖度でしょう。忖度の何が一番困ると言って、メディアの忖度ほど国民にとって迷惑なものはないのです。事実も真実も覆い隠されて、国民から見えなくなるからです。NHKが多少、方針を変えたにしても、こういうことまでは、これからも言及しない可能性が高い。政治の報道でタブーなどあってはならないのです。ということで、真実を知りたい市民は、「恐れるものも失うものもない」WTWをお読み頂きたいのです。た方が良いのではないでしょうか。いずれにせよ相手が誰でも、テロは基本的に許されません。とはいえ、ここで共謀罪を振り回すよりは、防弾チョッキを着用する方が、遙かに現実的で、国民にとっても安上がりです。



722.復興と国の本音。 2017/4/6

・今村復興相、自己責任発言への抗議、各地で広がる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170405-00000109-mai-soci
関連記事。国の本音が出た。
http://www.asahi.com/articles/ASK455213K45UHNB00V.html?iref=comtop_8_08
コメント:怒りに任せたとしても、興奮しながら嘘は言えません。まして担当大臣なら、冗談や謝罪で済む話ではありません。あくまで傲慢で、どこまでも思い上がった安倍政権です。




723.森友、国が情報隠滅。 2017/4/6

・森友学園に関する国会議事録がネット上から消滅。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170405-00010001-bfj-soci
コメント:そこまでやるか。しかも弥縫策を講じれば講じるほど、裏目に出ています。これでは、そのうち公式記録まで焼却しかねません。安倍政権で甘い汁を吸っていた連中の仕業でしょうが、憲法違反はもとより、明白な法律違反です。これが品性卑しい、安倍政権の見苦しい、断末魔の姿なのでしょうか。


・森友、職員あて手紙の内容が次々実現。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201704/CK2017040502000123.html
コメント:あら不思議の総括です。




724.赤品号、皆で渡った東芝。 2017/4/6

・東芝、1兆円超の資金、不可欠。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170406-00000000-nnn-bus_all
コメント:同じ電子関係のF社の場合、鳴戸副会長という人がいて、米国の大企業と正面から戦い、同社を破滅の淵から救いました。そういう逸材に恵まれなかった東芝は、米国企業のいいなりになって、骨までしゃぶられています。しかも今や英国の企業まで背負い込まされており、それらは巨額な負の違算です。無能経営というよりも、赤信号を皆で渡る無責任経営です。だから役員全員の責任なのです。しかもワンマン経営=安倍政権も、の場合は、ご意見する者さえいないので、一層保身と迷走の危険性が高くなります。



725.スティグリッツ。 2017/4/6

・報道されなかったスティグリッツの提言の中身。
http://diamond.jp/articles/-/123825
コメント:マスコミに不都合だった。



726.トミー・コー。 2017/4/7

やや古いが文春の2月号に、興味ある記事がありましたので、抜粋でご紹介します。
バランス感覚という点では、トランプ一辺倒のどこぞの首相は全く信用出来ないが、
世界にはこんな凄い外交官もいるものかと驚きました。

「新世界地政学」、外交はバランス感覚、船橋洋一から抜粋。
文藝春秋 2017年2月号

外交において最も大切な感覚は、バランス感覚である。そのことを
私はシンガポール建国の父であったリー・クアンユーからずいぶんと
教えられた。

リー・クアンユーには1990年代初頭以来、ほぼ三年に一度の割合で
インタビューに応じてもらい、その都度、国際政治を見る目を鍛えられた。
中でも彼が説いた二等辺三角形理論はいまこそ、再評価すべきものだ。
「日米中の関係は二等辺三角形が一番、安定する。日米閲係が米中、
日中関係より近い関係にある。そうした二等辺三角形の状態を維持することだ」
アジア太平洋の従来のバランスが急激に揺らぎ始めている。それを鋭敏に
映しだしているのが、シンガポールと中国の間の微妙な緊張関係である。

・・・こうした中、シンガポールのトミー・コ一元駐国連・駐米大使が、中国
の「四つの誤解」を質す形で論文を自国のストレーツ・タイムズ紙に発表し
た。

1 中国は、シンガポールは中国系の国なのだから、他のアジアの賭国より
中国のことを理解し、中国を支持して当然だ見る傾向があるが、そうではない。
シンガポールは多人種の国であり、中国系の国ではない。また、独立した
主権国として、シンガポールの国益は必ずしも中国のそれとは合致しない
ことがある。

2 シンガポールはASEANに対するコミットメントがある。それを中国は理解
しなければならない。シンガポールは、ASEANの団結を損なう試みを自国の
国益への脅威と見なす。南シナ海を含む重要な事柄についてASEANが一つの
声にまとまることを望んでいる。

3 中国の友人の中には、シンガポールが米国と親密な関係を持っている
ことが気に入らない者がいる。シンガポールは米国の同盟国であり中国に
対抗しようとしているといって批判する。シンガポールは米国の同盟国では
ない。もし、そうであるならAIlBに最初に加盟することはないだろう。
シンガポールは今日、中国の最大の投資国である。我々の外交政策は独立
しており、米国、中国、インド、日本、EUを含む大国のどことも近く
ありたいと心から念じている。

4 中国は大国の世界観を持っているが、シンガポールは小国の世界観を
持っている。小国であるからして力と武力ではなく、法とルールと原則に
よって統治される世界に住みたいと願っている。ルール本位の世界秩序と
多角的な国際機関を支持している。南シナ海の紛争も、関係国はUNCLOS
(国連海洋法条約)に則って行動してほしいと願っている。

トミー・コーは海洋法学者であり、アジアで最も尊敬されている外交官の
一人である。1990年の中国との国交樹立交渉ではシンガポール側の団長
を務めた。彼の訴えは小国の「心の叫び」であるように私には聞こえる。

中国の「誤解」との表現は、外交的修辞であり、実際、それらは中国の
「ホンネ」なのかもしれない。そのうち最も危険な点は、中国か米国か、
どちらにつくのか、と相手国に踏み絵を踏ませるやり方である。
その色分けに区分されることを拒む国に対して「偽善者」とのレッテルを
貼ることである。こうした圧力の下、相手国の対中バランス外交の余地を
奪うのだ。

日本もこの点は心しなければならない。ASEANの国々を中国派と日米派に
色分けし、彼らの忠誠心を試すような真似をしてはならない。21世紀の
アジアにとって重要な理念である多様性を保った地域統合を大切にす
る。日本の外交は、中国と張り合わないことで違いも魅力も生まれる。

日米同盟が今後とも地域の安定にとって不可欠であることは言うまでも
ないが、それが地域のすべての課題に答えてくれるわけではない。日本も
バランス感覚をもっと磨く必要がある。まずは、シンガポールの「心の叫び
に耳を澄ますことである。



727.戦乱の予感。 2017/4/7

安倍がトランプとの電話会議で何を約束させられたのか、国民は最大の関心があるのです。またも自分がいい顔したいばかりに、できもしない約束をさせられたのではないか=例えば朝鮮出兵=お前は秀吉か、という疑いが濃厚だからです。しかしそれでなくても秘密主義の安倍晋三は、外交上の秘密だと言い張って絶対に明かさないでしょう。だからメディアが滅茶苦茶、憶測記事を書けばいいのです。日本も自衛隊も、精神的に大人になり切れない安倍坊やの玩具ではないのです。これからは日本も雨期に入って、ゴルフ場でも落雷が増えます。くれぐれも注意した方がいいと思います。天罰が下らないように。しかしまさか自分の命のある間に、戦争の気配を感じるようになるとは夢にも思いませんでした。安倍首相は自分の椅子にしがみつくあまり、何をしでかすか分からないからです。しかも自民党内部では、いま基地攻撃、即ち先制攻撃を認めよという動きも起きているのです。


・ドゥテルテ、南沙諸島に軍配備。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170406-00000048-jij_afp-int
コメント:分りやすいと言えば、分りやすい。しかも立場が悪くなると外国を敵視し、自分への批判を逸らそうとするのは独裁者の常套手段です。金正恩しかり、トランプ然り、安倍晋三然り。賢明なる日本の国民よ、ゆめゆめ騙される事なかれ。いま注目すべきは失敗した北のミサイルではありません。森友、教育勅語、復興相の暴言に見られる、安倍政権の驕りと迷走と右傾化なのです。むしろ今こそ、そちらの追求の手を、絶対に緩めてはならないのです。なぜならそういう信用出来ない人たちに、軍事力を預けることがいかに危険かということなのです。愚かな人は愚かな判断しかしないのです。だから一日も早くこの愚昧な政権を交代させることが最大、最速、最善の日本の安全保障になるのです。それでも自民党をという人にはこう問いたい。一朝事あるときに、貴方は安倍首相の方がいいか、それとも石破首相の方が安心か、貴方はどちらを選びますかと。
関連記事。日本の敵基地攻撃能力。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040601001&g=pol
(寸評:米軍の方が、訳もなく跳ね上がる自民党などより遥かに冷静であることが分かります)



728.信用出来ない両政府。 2017/4/7

・共謀罪法案、廃案に。学者らが集会。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040601241&g=soc
関連記事。テロ対策とうそつくな。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017040601001582.html
関連記事。数々の懸念。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201704/CK2017040602000131.html

・特定秘密保護法、ルーズな運用。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017040602000141.html
(寸評:だから共謀罪を通してはならないのです。政府が恣意的な運用をするのは今から見えているからです)

・科学者たちが戦い開始。トランプの政治に対抗。
http://www.bbc.com/japanese/video-39476348



729.トランプが切った絶妙のカード。 2017/4/7-8

トランプはカードの切り方が絶妙でした。習近平との会談の最中で、中国への牽制のメッセージであり、核実験を控えた北朝鮮への恫喝になります。ここで仮に北を攻撃しても、卑劣な攻撃にはならず、約束を果たすだけのことです。しかもシリアより先に、北を攻撃すれば韓国と日本という同盟国への影響は計り知れない。直前の安保理で、ロシアが反対してアサドへの制裁決議が出なかった。しかも独自の対策を講じると国連大使に言わせています。反政府側が化学兵器を使ったなどという言い訳を誰が信じると言うのか。それに過去何度もアサドは自国民に化学兵器を使っているのです。英独仏が米を支持する事も織り込み済みでしょう。しかもロシアを含む関係国には警告もしています。ロシアが反対し続ける限り、シリアに制裁を加えることは不可能です。強いアメリカ、行動するアメリカ、世界の保安官としてのアピールにもなる。そしてもうひとつ、ロシアと通じて国を売ったという汚名を注ぐことにもなる。プーチンの絶対権力のへ一撃にもなったでしょう。一石五鳥にも六鳥にもなるのです。しかも人的被害は少なく、滑走路も狙っていません。
関連記事。中国直接批判なし。
https://this.kiji.is/222999660453265413?c=39546741839462401
関聯記事。巡航ミサイル攻撃。
http://jp.reuters.com/article/us-syria-strike-idJPKBN17907C


・政府、苦肉の支持。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170407-00000116-asahi-pol
コメント:トランプのパフォーマンスは不愉快だが、今回は仕方がないと思います。アサドとロシアが徹底的に悪く、化学兵器の使用はISに対する攻撃でさえなく、自国民に使われました。しかもこれが最初でさえなく、非人道的な行為です。日本にとっては北朝鮮へのけん制という意味合いも大きい。安保理にも掛けているし、事前に通告もしている。問題は国連の安保理が機能していないことにあるのです。大国の拒否権などというものは早く撤廃しないと、国連の意味がありません。一線を越えたアサドを取り除く作戦を真剣に検討すべき時期に来ていると思います。
武力が具体的な紛争解決の手段として実際に用いられる、戦乱の時代を予感した僅か数時間後にこうなるとは、ただ絶句するばかりです。武闘派の独裁者の時代の幕開けです。トランプが勢いを得る可能性も高いのです。
今こそ日本は、専守防衛、中立の独自の方向性を示すことで、世界の三番目の軸にならなければなりません。攻めず、攻められず、です。米国一辺倒では、対ロ、対中政策が持たないからです。その上で、是々非々で判断してゆくしか生き残る道はないのです。心細くて仲間が欲しいというのであれば、手を組む相手はメルケルしかありません。教育勅語を復活するのなら日独新同盟だってありでしょう。無論皮肉ですが。
プーチンの権威は今回の攻撃で確かに揺らいだと思います。ロシアの政治が流動的になる可能性もあり、世界が今回の攻撃で、ますます不確実な姿を取り始めたことだけは確かでしょう。
関連記事。シリア追加攻撃を警告。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040800117&g=int
関連記事。国連、緊急会合。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040701535&g=int
関連記事。在日シリア人。アサド政権倒して。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040701448&g=soc



730.ブルース・ブラザース。 2017/4/9

TVで昔の映画を上映することがあります。私も気になる作品は、以前に映画館やビデオで見た作品でも、記憶に残るものは再度見るようにしています。なぜなら以前見た時には画像が荒かったのに、現代のデジタル・ハイビジョンで見る映像はまるで別物だからです。その中でも、最近見て感動したのは「ブルース・ブラザース」です。主役のジョン・ベルーシは早くに亡くなりましたが、弟役のダン・エイクロイドは、その後、ゴースト・バスターズやドライビング・ミス・デイジーにも出演しています。べルーシの元フィアンセ役にはなんと最近亡くなったキャリー・フィッシャー(スターウォーズのレイヤ)が出演しています。
強盗で服役していたベルーシが仮釈放で出所し、教会の孤児院の税金を払う為に、バンドを再結成するというだけのストーリーです。しかし出てくるミュージャンが凄過ぎます。怪しげな牧師にジェームス・ブラウン、楽器屋の親爺にレイ・チャールス、安っぽいレストランの女将にアレサ・フランクリン。何気なく歌い出しても、ノリが全然違う。まさに鳥肌が立つ思いです。ソウルとR&B.侮るべからず。日本の最近のミュージシャンには味噌汁で顔洗って出直して来いと言いたくなります。
話は違うが、朝ドラのテーマ曲が、ミスチルから桑田になってほっとしています。前作では、「ばっかりじゃない」と歌う部分の歌詞がぎくしゃくして、どうにも聞き難くて仕方が無かったからです。
ブルース・ブラザースでは、パトカーを何十台も実際にぶち壊す(当時はCGも特撮もない)カーチェイスもあります。世界の映画ベスト10には必ず入れたい映画です。音楽の本質とは何かを考えさせると共に、自分でもやるなら、もっと真面目に音楽をやらないといかんと思わせる映画でもあります。



731.右傾化した軍隊は弱い。 2017/4/9

・銃剣道、明記の背景。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170408-00000124-mai-soci
コメント:ヒゲの佐藤が暗躍したようです。自衛隊出身のこの議員、安保法案では議長を囲んで、挺身隊として身体を張っていました。しかしおつむは余りよろしくないようです。自衛隊が右傾化すればするほど、権力志向と既得権化で軍事力としては弱体化することに気がつかない愚か者です。歴史を見れば、中国の人民解放軍=赤軍にせよ、北ベトナムにせよ、リベラルな軍隊ほど強く、体制派の軍隊ほど堕落して弱かったことが分かります。関東軍は今更言うまでもありません。佐藤議員が目指しているのは後者です。お分かりにならない方に説明します。政府軍は命令されて、権力のために嫌々戦うから、そもそも戦意が低いのです。人民軍の方は、闘いに正義があり、自ら戦う意志や目的を共有しているから強いのです。果たして今の自衛隊は、スターウォーズの帝国軍なのか、ジェダイの反乱軍なのか。貴方はどちらだと思いますか。それは、政権に反抗する国民に、自民党政権から銃を向けよと命じられた時に分るでしょう。



732.統合型リゾートの問題点。 2017/4/9

・統合型リゾート。
http://diamond.jp/articles/-/119647
コメント:私はカジノ法案には反対です。日本人はすぐ熱くなるので、賭博には向かないからです。自己破産と家庭破壊の山を築くことになるからです。しかしビジネスとして、統合型リゾートがアリであることも確かです。だからどうしてもリゾートを作るのなら、対象は外国人にすべきなのです。そのためには使用言語を外国語だけにすればいいのです。しかもそれは日本人にとっても、ある程度の顧客の選別(高収入で冷静)にもなるはずです。



733.自己正当化の首相。 2017/4/10

森友学園の問題は、首相夫人が寄付金を出したことでも、土地の代金を財務省が忖度で負けてやったことでもないのです。というか、それは事件の本質ではなくて枝葉なのです。

本論に入る前に、しらを切り続ける財務省の高級官僚の様子を見た国民が、こういう不誠実な省庁に、国の財布を預けておくことに不安を感じていることをまずご理解頂きたい。これでは、他にも嘘を付いていたり、国民には分からないように税金を無駄遣いして自分達の地位の保全を図っているのではないか、とか、場合によっては私的な不正さえ(私はこれはないと思いますが)働いているかもしれないという疑惑が出たとしても、それで国民を責めることは出来ないのです。

もしそうなれば、それは本省だけの問題ではなく、国の信用に関わる大問題であり、株も国債も大暴落するでしょう。いま財務省がするべきは、隠しておいた資料を全部公開して、参考人招致された関係者に、処分の形で泣いてもらうことです。そうやってトカゲのしっぽを切ってでも、財務省への信頼の回復を図らないと、もう本体(本省)が持たないのです。

何が困るといって、国民が納税意欲を失い、どこに使われるか分からないような税金なら、払う気がしないと思うようになることです。税金の不払い運動が全国に広がれば、安倍首相が散財を続けている国の財政などひとたまりもありません。彼の湯水のような金の使い方は石原慎太郎と酷似しています。そうなれば、批判する国民は共謀罪で投獄しますか。そうなると内乱が起きますが、その時は、自衛隊の戦車で国民を踏み潰す気なのでしょうか。今の安倍首相の姿勢の先にあるものは、少しも美しくなどない、権力と欲だけの社会なのです。

本題に立ち戻ると、森友学園問題の本質は、100万の寄付があったことでも、忖度で土地代金を8億負けてもらったことでもないのです。そんなちっぽけなことは、はっきり言ってどうでもいいのです。そうではなくて、首相夫人が寄付していないと嘘を言い=これは複数の証言があるので、嘘であることははっきりしています、首相が一切関係がないと嘘をついたことと、あまつさえこの二人が日本会議の思想に深く共鳴していることなのです。

しかも後者についてはさらにあざとい方法で、夫妻の立場の正当化を図っています。即ち教育勅語の引用は「文科省」に間違っていないと言わせた、だから森友の園児の教育も間違っていないと言いたいようなのです。これはおそらく官邸が無理やり言わせたものでしょう。一個人=安倍晋三、の取るに足りない面目のために、ここまで官邸が政治を私(わたくし)する例を見たことはありません。

嘘が嘘を呼び、事実や正義まで捻じ曲げて、安倍首相が自分たちを正当化しようとなりふり構わなくなってきている。それは一言で言えば、末期的症状です。それを本人はともかく、自民党のベテランはとっくに気が付いている。しかも前途には保守陣営にとっては何より怖い、小池新党が待ち構えているのです。しかも共謀罪では、ついに公明までが離反を始めているのです。いまの内に少しでも体制を立て直しておかないと、都議選を初め、自民党の惨敗が待っています。いま私たちが目にしているのは、安倍政権の断末魔の様子なのです。

世界中が森友学園問題を、「右傾化した首相のスキャンダル」と、正しく理解しているのです。こんな政府では、日本は外国と対等な関係を構築できる訳がない。なぜなら相手に(不安定な)足元を見られているからです。私が官邸なら五輪などを待たずに、早い機会に花道を用意します。なぜなら不名誉な退陣はこの我儘な首相は認めないだろうし、個人的な見栄のために、またどんな無茶をしでかすか分からないからです。おそらく共謀罪の成立を急ぐのも、しかもNHKに国会中継させないのも、そうした政治の流れの一部であり、布石なのかもしれないのです。即ち共謀罪(治安維持法)を成立させて、それを花道(祖父岸への言い訳)にという筋書きです。このまま安倍政権が半ば強引に存続するようだと、それは日本には社会的正義も民主主義もないと、自ら世界に宣伝しているようなものなのです。

持病が悪化すれば入院という手もあるが、このまま進めば、いずれ特捜が入って、夫妻で証言台に立つという不名誉なことになりますが、安倍首相はそれでいいのですか。身を引くのなら、嘘を嘘と認めていない今のうちですよ。

私は一人ででも、「嘘つき首相はいらない」というプラカードを掲げて、国会前を歩こうかとマジに考えています。
関連記事。私人は喚問しながら首相夫人は。官邸の暴走。
http://www.asahi.com/articles/ASK485JLCK48UTFK00C.html?iref=comtop_list_pol_n01



734.専守防衛、報復付き。 2017/4/11

・米国連大使、シリアで政権交代起きる。
http://www.cnn.co.jp/world/35099528.html?tag=top;subStory
コメント:シリア攻撃では、感情的だ、人気取りだとトランプの評判は決して芳しいものではありません。中にはシリアの政府軍が化学兵器を使ったのかどうかさえ怪しいという意見まであって、ならば現地に行って自分の目で被害者を見て来いと言いたくなります。ISが空爆に合わせて毒ガスをばらまいた可能性が絶対にないとは言わないが、それは余りに非現実的な解釈です。もしそうなら、誰かが目撃しているはずです。米国民は、米国のシリア攻撃についてはおおむね好意的です。問題があるとすれば、本来外国の紛争には手を出さないという口約束を破ったことです。
これまでの侵略戦争やテロ対策が、後手後手であったことは否定できません。中国の人工島も同じです。だから、先に手を出した方が得をする。国際法廷で訴追もされないし、せいぜいが経済制裁でとどまっている。報復はいかんと言われればそれまでだが、制裁が全く効果を上げていないのも事実でしょう。早い者勝ちの悪しき風潮の抑止には、全く効果がなかったことに、納得できる説明はないのです。
私の辞書には犬死にという言葉はありません。先に攻撃を受けた方が死に損という理屈には承服しかねるからです。それは専守防衛でさえありません。反撃すれば相手は死ぬのですから、反撃してもいけないとなれば、もはや空想の世界です。それよりは、価値観が複雑化したいまの世界では、絶対に先に手を出さない、大量破壊兵器は使わないという、単純化したルールを、双方で厳守することでしか、武力衝突を回避し、平和の均衡を維持する方法はないのです。それでも手を出せば、報復されても文句は言えないのです。



735.北の威嚇と、北への威嚇。 2017/4/12

・北朝鮮、核攻撃で威嚇。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170411-00000095-reut-kr
関連記事。中国、北の核保有認めない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170411-00000060-yonh-kr
関連記事。米国、北のミサイル迎撃用意。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017041100848&g=prk
関連記事。米、北朝鮮攻撃に言及。
https://this.kiji.is/224574917987090441?c=39546741839462401
関連記事。特殊部隊支援船、沖縄に寄港。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017041200158&g=soc
関連記事。外務省、韓国滞在者に注意喚起。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017041101260&g=prk
関連記事。北朝鮮、外交強化。
https://this.kiji.is/224542326428909576?c=39546741839462401
関連記事。核と経済の併進。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017041100693&g=prk
関連記事。中国が北朝鮮問題で協力すれば、貿易条件有利に。
http://jp.reuters.com/article/usa-trump-china-northkorea-idJPKBN17D1IY
コメント:中国がどこまで北を抑え込めるかに掛かっているとはいえ、日本を巻き込んでの、核戦争の可能性が架空のものではなくなろうとしています。日本の官民はそれなりの厳戒態勢を。但し北が核ミサイルを発射する可能性は低く、核実験を延期する可能性もゼロではありません。無論その時は、それ相応の対価を要求するでしょう。北が最初に切るのは6か国協議の再開というカードでしょう。これまでの北の行動に共通しているのは、金正恩の貪欲な権力志向であって、手段は冷酷だが、目的が優先されています。



736.森友問題と民主教育の危機。 2017/4/12

・森友問題で明らかになった民主教育の危機。
http://www.huffingtonpost.jp/kei-hata/moritomo-education-danger_b_15822240.html?utm_hp_ref=japan
コメント;関連の意見としては、最もまともな見解です。一読を。



737.安倍オオカミ少年と、北の豚将軍。 2017/4/14

安倍首相は北朝鮮に国民の関心を向けようと躍起になっています。有事だ、サリンが飛んでくるぞと叫ぶ、オオカミ少年さながらの姿は、見苦しさを超えて、もはや喜劇です。ならば一層、安倍首相に事態隊の指揮権を預けておくなど、怖くて到底容認はできません。動揺したら何をやらかすか分からない内閣であり、そもそも最高責任者が安倍首相、防衛大臣が稲田ですよ。どこが安心なんですか。もはや悪い冗談を通り越しています。戒厳令を発動してみたくて、たまらないのではないですか。その勢いで共謀罪も押し切りたいのでしょう。

・北朝鮮発表の重大イベントは道路の開通式。
http://jp.reuters.com/article/northkorea-usa-idJPKBN17F0O6
関連記事。あの時空爆しておけば。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE13H04_T10C17A4000000/?dg=1
関連記事。中国は並々ならぬ努力。
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2017/04/190863.php
関連記事。トランプ外交急転換。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/post-7404.php
コメント:道路開通式の写真で、思わず笑ってしまったのは私だけではないでしょう。これは金正恩が米国を本気で怒らせるつもりはないという事を意味しています。だから当面、日本にサリンを積んだミサイルが飛んでくることもないのです。問題は間もなく行われる核実験です。実験を強行すれば、逆に有利になるのは北朝鮮の方です。何故ならトランプが空母から艦載機を飛ばして空爆するという選択肢が事実上ないからであって、核実験でそれをやってしまうと、折角バランスを取っている中国との関係が決定的に悪化するからです。それにどこを空爆するかという問題もあります。核実験を強行しても、「ひとまず」中国の出方を待つしかないのです。但し直接北朝鮮にミサイルを打ち込む以外の何らかの作戦の可能性は残ります。例えば国境線に沿って爆撃機の編隊を飛ばして威嚇し、スクランブルで来たら叩き落とすなどです。また北朝鮮もICBMの発射だけは慎むでしょう。そうしないと米軍の空爆やミサイル攻撃に絶好の口実を与えてしまうからです。その代わりの核実験です。もうひとつは、中国が本気になれば北朝鮮など、ひとたまりもないという事もあります。過去の朝鮮戦争を見れば一目瞭然です。戦車が直接国境を超えるのです。だから核実験も、中国が諫めることで辞めさせるというシナリオが、現実味を帯びてくるのです。



738.北朝鮮は観念せよ。2017/4/15

・米朝で激しい舌戦。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170414-00000060-ann-int
関連記事。在日米軍、有事想定した動き。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170414-00000102-jij-soci
関連記事。中ロ、対話の重要性確認。
https://this.kiji.is/225648234933616644?c=39546741839462401
関連記事。米の超大型爆弾。北朝鮮もにらむ。地下施設破壊に威力。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM14H37_U7A410C1FF8000/?dg=1
コメント:核実験を強行する可能性は高いと思います。ところで北朝鮮の核実験を、一体世界のどの国が支持するというのでしょうか。もしシリアが支持するのなら、アサドの化学兵器はないという説明は意味を成さなくなります。なぜなら自分で作らなくても、北朝鮮から調達している可能性が否定できないからです。しかも次の商談?が核兵器だったら、眼も当てられません。仮にロシアがシリアに核兵器を配備しているとなれば、世界核戦争の可能性さえ見えてきます。だからチェックの利かない独裁体制は不味いのです。独裁者に理性を期待することが出来ないからです。しかもシリアと北朝鮮の問題は無関係ではありません。有事になったときに、誰が北朝鮮が正しいというでしょうか。世界中を敵に回して、勝てるとでも思っているのでしょうか。因みに最終手段として、米国は石油禁輸を国連に働きかけるという情報もあります。
安倍首相は北朝鮮に国民の関心を向けようと躍起になっています。有事だ、サリンが飛んでくるぞと叫ぶ、オオカミ少年さながらの姿は、見苦しさを超えて、もはや喜劇です。ならば一層、安倍首相に事態隊の指揮権を預けておくなど、怖くて到底容認はできません。動揺したら何をやらかすか分からない内閣であり、そもそも最高責任者が安倍首相、防衛大臣が稲田ですよ。どこが安心なんですか。もはや悪い冗談を通り越しています。戒厳令を発動してみたくて、たまらないのではないですか。その勢いで共謀罪も押し切りたいのでしょう。



739.安倍首相も観念を。 2017/4/15

・森友問題、7割が首相説明に納得せず。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017041400725&g=pol
関連記事。夫人同行、計13回。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170414-00000101-mai-pol
関連記事。酷似する安倍首相の訓示と軍人勅諭。
http://webronza.asahi.com/politics/themes/2017041300005.html?iref=comtop_btm
関連記事。我が闘争の教材使用可能。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017041401032&g=pol
コメント:自らの偏狭な極右の価値観を国民に押し付けようとしている安倍夫妻。これまでと同じように錯覚し、思いあがって、国と国民を私物化しようとしているのです。そのくせ、自分が入隊したら、1日だって持たないでしょう。それにつけても、いまの安倍政権を見ていると、死に体という言葉が浮かんできます。



740.これでは潰れるわ。 2017/4/15

・東芝、米社の独占交渉要求。なんで今頃持ち出すのか。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170414-00010003-newswitch-ind
コメント:この記事を読んで思わず天を仰ぎました。私が某社の海外営業本部に所属していたころ、外国の取引先との契約書を何度か作り、法務部や弁護士と相談しながら契約交渉を進めた経験があります。独占交渉権の特約条項にも気付かなかった、この東芝の幹部たちは、おそらく自分では契約書に目を通したこともないのではないか。このような人たちが経営していれば、それは会社も潰れるでしょう。






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