「WTWオンラインエッセイ」

【第44巻の内容】


「退陣しかない」
「お笑いタレントは自粛を」
「富士山噴火」
「蓮舫は代表を辞任せよ」
「軍隊のための軍隊」
「加計学園は既定路線」
「加計学園問題の本質」
「執行部交代で幕引きは許されない」
「女難の国」
「メディアは世論操作をするな」
「労組の腐敗を疑え」
「やまゆり園事件の本質」
「常識と嘘」
「新たな疑惑」
「記憶も記録もない」
「腐臭」
「蓮舫、稲田辞任」
「NHK会長の交代を」
「自分ファースト」
「君の名は」



861.退陣しかない。17/7/16

・世論の安倍離れ鮮明。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017071401238&g=cyr
コメント:いくら言いくるめても、黒を白には出来ないのです。国民は政権の筋の通らない説明や、情報や証人の隠蔽に飽き飽きしており、捨て身の前川と籠池の言葉を信用したのです。破廉恥な閣僚(金田、山本、稲田、麻生、高村、菅を含む)の代わりに、前川を国政に、籠池を府政に送り込みたいくらいです。なぜなら価値観が正しいかどうかは別にしても、少なくとも信念と覚悟があり、事実を否定したり、現実から逃げようとはしていないからです。しかも議員として一番大切なもの、即ち正直さと正義感と責任感と公明正大を彼らが持っているからです。情けないことに、民進の執行部にもそれらは欠けているのです。
おそらく籠池だけだったら、安倍政府は検察を使って、彼一人を悪者にするという筋書きでケリをつけようとしたことでしょう。安倍首相の好きな印象操作で、世論を丸め込むことが出来たかもしれません。しかし読売を使うという卑劣な手まで使った政府でも、前川を訴追することは出来ないでしょう。それをやってしまえば、今度は本当に世論が黙っていないでしょう。そしてその動きは国民規模の政府の弾劾にまで発展するでしょう。身勝手な安倍政権でも、それくらいは分かっているはずです。口先だけでは、事実を変えることは出来ないのです。菅長官と萩生田議員には何故そんな簡単なことが理解できないのでしょうか。そこまで国民をなめて掛かっていたのだとしたら、この事態は安倍政権が自ら蒔いた種であり、天に唾をした結果の自業自得なのです。
この状況を一番喜んでおられるのは、他でもない天皇皇后両陛下だと思います。安倍首相が改憲を掲げた前回の参院選で、国民が自民党に投票したことで、陛下はどれだけ落胆されたことか。その結果の退位宣言だと確信します。しかもそれを指摘したのは私と内田樹だけでした。それがうすうす分かっていても、皇室禁忌を言い訳にして、すべてのメディアが何も言わなかった。政権を敵に回したくなかったからです。自由であるべきメディアでさえ最後はあてにならない。それが一層陛下の落胆を深めたに違いないのです。
いかに建前として公務が大変だからと言っても、その後も両陛下は慰問の旅を続けられているのです。平たく言えば、元首の気持ちを忖度しようとしない宰相が国政を仕切り、国民が平和憲法の大切さを理解しようとしない国で、安倍政権を結果的に支えるような公務を続けざるを得ないとしら、馬鹿馬鹿しくて(失礼)、これ以上、象徴等やっていられないというお気持ちだったのではないかと推察しています。これは当たらず都いえども遠からずだろうと思います。
メディアは政権には忖度しても、陛下や国民には忖度しなかった。だから日本には報道の自由がない、メディアの質が悪いと言われてしまうのです。
前川の告発や、都議選の結果をご覧になり、まだ正常な神経が国民に残っていたことで、日本の将来にかすかな希望をお持ちになって頂けたのではないか。なので、確かに京大の方が東大よりリベラルですが、京都に引きこもらずに、東京に留まって頂けないものか。正直申し上げて、皇太子では全く抑えが効かないし、しかも退位は一代限りにされてしまったので、皇室の傀儡化に、国民は不安を感じているのです。
東京も、これまでのように超保守の石原や内田が私物化していた時代とは変わってくるでしょう。今まで変化は西からというのが多かった。それは関西では土地柄、人柄もあって、自由な発想がしやすかったからです。しかし最近の大阪維新の橋下や松井は変化より、むしろ超保守回帰の傾向が強く、時代に逆行しています。だから今度は東京から日本が変わらなければならないのです。それでもなお、安倍首相の理不尽を快しとせず、最初に安倍首相に猛然と反旗を翻したのは、大阪の籠池だった事は認めなければならないと思います。籠池と前川が、御厨の司会で対談してくれれば、国民にとって興味深い番組になると思います。
いま国政選挙をすれば自民党は惨敗する。それが一番良く分かっているのは、他ならぬ自民党自身だと思います。超保守の暴走に我慢できなくなった公明党も、これ以上、安倍政権に踏みつけにされるのは嫌だと言い出しています。自民党にとって逆風どころか危機的な状況なのです。首相出席の閉会中審査(それも2週間先)で収まりがつくと思っているとしたら、それは大きな間違いでしょう。
しかもその場で、首相が言うであろう言葉も分かっています。自分は知らなかったが、内閣府を含め、官僚の自分への忖度があったとすれば、それは自分の意図したことではなく、大変残念だ。内閣府の長としての責任は感じるし、自分の不徳の致すところではあるが、そのような事が二度と起きないよう、厳重に注意してゆく所存だ。だからこれからも国政は私を信じて任せて欲しいと言うことでしょう。
でもこれは、首相自身が信用できるかどうかに掛かっているのです。今はそれが揺らぐどころか、崩れてきているのです。問題は国民が、安倍首相は正直ではない、嘘つきだという不信感を持ってしまったことにあるのです。安倍首相は相変わらず、情勢をなめて掛かっているようですが、今回は価値観と態度と人間性の問題だから、信用回復は容易なことではないのです。従って閉会中審査の政権のリップサービスにも、国民は容易に乗って来ないでしょう。これまでと同じ手=反則技、はもう使えないのです。ということは、内閣改造ではどうにもならなくて、自民党にとって唯一の起死回生策は、首相の退陣、または解散総選挙しかないということなのです。今回も安倍首相得意のトカゲの尻尾切り=だから恨まれた、でしのごうとしても、一番大きな尻尾の麻生と菅と二階が残るようなら、政権のイメージを変えることは無理です。
今朝の時事放談では、藤井が、都議選の結果がそのまま衆院選に反映するとすれば、自民党の議席は、公明党、共産党と同数になると言っていました。また同席した石破は、過去の都議選の結果は必ず国政選挙に影響したと言っていました。



862.お笑いタレントは自粛を。17/7/17

お笑い芸人やタレントに評論や政治的発言をするなとは言えないが、ならば無知な若者に発信する前に、せめて高校生並みの勉強くらいはしておいて頂きたい。議会政治と民主主義の基礎知識もなしに浅薄な発言を繰り返すようでは、ネトウヨと変わりません。もっとも、一般教養(常識とは言っていない)の面では少なからぬ疑念のあるタケシ(それでも安倍政権の閣僚よりはまし)が、政治番組の司会をしているようでは、中高年に文句を言える資格はないのかもしれません。昔、政治評論家の大宅壮一が、一億総白痴と言っていたことを思い出します。




863.富士山噴火。17/7/17

昨日のBSTBSの火山噴火の特集番組を見ました。今や死火山、旧火山という言葉はない。日本中に111の活火山がある。富士山が噴火する時は、兆候から数時間で爆発が起きる。その時は都内にも火山灰が積もるが、10cmでインフラが麻痺して生活が出来なくなる。灰と言っても、ガラス状の岩石の粒なので、眼にも呼吸器にも危険。
富士山噴火の場合、山体の構造がもともと脆いので山体体崩を起こす。そうなると、山の形そのものが変わってしまう。その場合は膨大な岩石流が御殿場、三島を覆う。
何もない平野の地割れから始まるカルデラ型の噴火は、かつて阿蘇でも起きたことがある。その時は直接被害と降灰で、南九州の縄文人が全滅した。同じようなカルデラ噴火が将来、九州で起きる可能性があり、その時は日本全国に厚く火山灰が積もるので、直接被害のほかに、1憶人の被害者が出る(日本地没ならぬ日本全滅)。また火砕流を地下のシェルターで逃げたとしても、地上を覆った火砕流の温度が下がるには数百年から千年かかる。
確率だけで判断することは出来ない。阪神大震災の前日も、地震の発生確率は1%だった。しかし今日地震がないとすれば、明日地震になる確率は確実に高まる。お笑い芸人やタレントに評論や政治的発言をするなとは言えないが、ならば無知な若者に発信する前に、せめて高校生並みの勉強くらいはしておいて頂きたい。議会政治と民主主義の基礎知識もなしに浅薄な発言を繰り返すようでは、ネトウヨと変わりません。もっとも、一般教養(常識とは言っていない)の面では少なからぬ疑念のあるタケシ(それでも安倍政権の閣僚よりはまし)が、政治番組の司会をしているようでは、中高年に文句を言える資格はないのかもしれません。昔、政治評論家の大宅壮一が、一億総白痴と言っていたことを思い出します。



864.蓮舫は代表を辞めよ。17/7/17

火山の番組を見ていて、学術研究にはつくづく金に糸目をつけるべきではないと思いました。安倍政権は他ではさんざん無駄に税金を使っているのです。民主党時代の蓮舫議員は、仕分けで、(スパコンが)二番でどこかで悪いと言って有名になりました。
火山国、地震国の日本では、災害研究で世界一である必要があります。しかも、それが世界を救うことにもなるのです。
蓮舫と二階は豪雨被害の地域に入りました。いま国民には安倍辞めろの気運が盛り上がっています。それだけ民進への風当たりも弱まっていて、それがメディアの論調でも分かります。でも民進の支持率も惨憺たるものになっているのです。蓮舫が支持率を回復したということでもあれば、まだしも続投の芽はあるかもしれませんが、事実はその逆なのです。
負けに不思議の負け無しで、民進の支持率の低下は不思議でもなんでもないのです。しかも内部分裂に加えて、執行部の蓮舫・野田が党の足を引っ張ってきたのです。蓮舫に、自分の気持ちより党を優先して、民進の復活を願うくらいの党と国民への忠誠心があれば、いまこそ執行部を若手に譲るべきなのです。蓮舫・野田は「恋々」と地位にしがみつくべきではありません。
この二人の最大の欠点は自分を客観的に見ることが出来ないことにあります。安倍政権への逆風だけで、自分達の続投を正当化すれば、国民の安倍政権との戦いにどれだけマイナスになるかが、彼らには分かっていないのです。自民党にとっては大きな敵失になるのです。特に民進を支持する国民が、率先して声を大にして党の刷新を要求しないと、それがひいては第三次安倍政権が居座る温床を作ることにもなりかねないのです。執行部が居座れば、刷新にならないことくらい誰にでも分かります。
代表の国籍が問題ではなく、日本人離れした精神構造の方が問題なのです。同じ外国人でも、パトリック・ハーランや、アグネス・チャンの方が、外見は外国人でも、遥かに日本人に近いのです。
代表というものは、ちやほやされるものではないのです。攻撃され、文句を言われ、責任を問われることはあっても、褒められることなど、在任中にはあり得ないのです。そんなことも分からず、その覚悟もない者に、そもそも代表は無理なのです。同じ野党の党首でも、社民の土井たか子とどこが違うのかをじっくり考えてみて欲しいのです。
しかも野田は野田で、火中の栗を拾う覚悟で幹事長を引き受けたと、就任当時言っていました。でも本当に栗を拾ったでしょうか。そして(国民の代わりに)火傷をしてくれたでしょうか。私にはそうは思えないのです。終始ええカッコをしたいだけだったのではないか。自己顕示欲だけで、人望がないと言ってしまえば身も蓋もありませんが、その二人が、野党の力が最も必要な時に、野党第一党の執行部を握っていたのです。ならば好ましい結果が出ればむしろ奇跡だと思います。これは国民的不幸、人的大災害なのです。
愚かで身勝手な女性議員は、自民党の議員だけで沢山なのです。野党の女性議員は知的で攻撃的であるべきであって、国会をファッションショウの場にするような、自民党女性議員の真似をしてはならないのです。存在感という意味でも、海千山千であまり信用できない小池知事との競争にも負けています。小池の場合、真意はともかくとして、形だけでも都民の側に立つというジェスチャーでした。そのパフォーマンスと熱意でも、蓮舫・野田は見劣りします。あか抜けないと言えばそれまでです。しかも蓮舫にも野田にも、どこか自分は別格だという意識が見え隠れしています。国民と共に泥をかぶる覚悟がないと、国民的野党を率いてゆくことはできません。社民の福島にさえ見劣りしています。野党にはプリンスもプリンセス(自称ジャンヌ・ダルク)もいらないのです。必要な者は、みっともないことなど気にしない、溌剌とした闘士なのです。



・民進、解党論くすぶる。17/7/20
http://toyokeizai.net/articles/-/181063
コメント:責任の感覚が欠如した人間は、代表どころか議員の資格もありません。何度でも言いますが、いまこそ執行部の入れ替えを要求します。私は選挙で民進を支持しました。だからこそ、私にはそれを要求する権利があるのです。ぼろ負けして私の一票を無駄にした責任を問う資格が私にはあるのです。



865.軍隊のための軍隊。17/7/18

・中国公船、青森沖の領海に侵入。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6247287
コメント:スクランブルの増加といい、挑発行為が目に余ります。外相は中国に正式に、抗議文ではなく質問状を出すべきです。中国が戦争をしたいのなら、理由をはっきり言うべきです。一方、私たちには、そうした敵意が中国人民の総意であることを確認する権利と義務があります。そうでないのなら、人民解放軍などという、誰のための戦力か訳の分からない代物には引っ込んでいて貰いたい。軍隊のための軍隊ほど、無駄に金もかかり、また物騒なものはないからです。自衛隊には、絶対にその真似だけはしてほしくありません。但し中国のいらだちの原因は下記の記事でも見当はつきます。いつものように平和は口先だけで、本当はドンパチやりたい安倍内閣では、それが日本国民の意志ではないのだから、国民には迷惑なだけなのです。ラジコンの戦車の玩具でもあてがって、おとなしく一人で遊んでいてほしいのです。
関連記事。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017071700655&g=pol
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017071700559&g=pol



866.加計学園は既定路線。17/7/20

・加計認定の2カ月前に創生相が四国に通知。
http://www.asahi.com/articles/ASK7M5FLBK7MUUPI007.html?iref=comtop_8_01
関連記事。24/25に閉会中審査。
http://www.asahi.com/articles/ASK7M61YRK7MUTFK019.html?iref=comtop_list_pol_n05
関連記事。加計学園問題徹底検証。郷原信郎。
http://www.huffingtonpost.jp/nobuo-gohara/kake-gakuen-abe-1_b_17520190.html?utm_hp_ref=japan
関連記事。横浜カジノ誘致は加計学園と同構図か。菅長官の地元。
http://diamond.jp/articles/-/135739
コメント:創生相は、大臣以前に、国会で大ウソをこく鉄面皮ぶりだけで、議員失格です。ゆがんだ行政をただしたという言い分には開いた口が塞がりません。私は行政を歪めたの言いマツガイでしょう。安倍内閣の体質そのものでもあります。一党というより個人の独裁の弊害です。この際、週刊誌は山本議員の身辺を洗ってみた方が良いと思います。他にもネタが見つかるかもしれません。ついでに傲慢不遜が背広を着て歩いているような、菅長官の身辺調査も必要でしょう。宗教団体を含む、特定の団体との癒着がないかどうかも調べた方が良いと思います。そろそろ安倍氏に代わる政治家を探して、一度政治を託してみる。それしか政治の起死回生の手はない。その国民の勇気が、いま試されているのです。




867.加計学園問題の本質。17/7/21

以下は加計問題に関する、一国民としての意見表明です。

週刊文春の最新号で、山本創生相が獣医医師会に対して、獣医学部の新設は四国に決まったことを、委員会での決定の2ケ月前に通知していたことを報じています。無論これは獣医師会の情報ですから、疑う余地はありません。これでよくも山本議員は、さんざん国会で、しかも横柄な態度で、開き直りが出来たものです。来週の閉会中審査で、最も起こりそうな筋書きは、加計問題は、全て首相とは無関係であり、創生相が一存で決めたことだと言って、山本幸三が一人で泥をかぶって、自ら引き下がるという猿芝居です。尻尾の自分切りです。
関連記事。認定2ケ月前に伝達。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201707/CK2017072002000132.html

金田、稲田、山本の3人は、むしろ残って迷走を続けてくれた方が、攻撃材料に事欠かないのですが、彼らの続投は安倍内閣の脚を引っ張ることになるので、安倍首相としては、その一つか、または農水大臣のポストにでも、小泉進次郎をつけたいところでしょう。さもなくばタレント出身で右傾化している、例えば三原や今井のような女性議員を登用しようとするかもしれません。岸田は居残ることでポスト安倍の芽はむしろなくなるでしょう。なぜなら、これからは安倍路線の継承というだけでも、正統派の自民党議員の命取りになる可能性が高いからです。
関連記事。安倍・岸田が会談。
http://www.asahi.com/articles/ASK7P0517K7NUTFK01Q.html?iref=comtop_8_02

前掲の週刊誌では、加計理事長の、教育の理想や現場とかけ離れた、放埓な生きざまを紹介しています。浮気や離婚は個人的な問題で国民の知ったことではないが、教員を伴い、クラブで1晩50万使う。しかもホステスに無理矢理酒を飲ませて体に触ろうとする。それが教育に携わる組織の責任者のすることでしょうか。森友を含め、加計学園の問題の本質は、日本の教育とは、就中教育機関とはどうあるべきかに、重大な疑問を投げかけている点にあるのです。

加計問題の最大の被害者は愛媛県の県民と今治市の市民です。獣医学部の新設が、一人当たり10万円以上の負担になるからです。獣医学部の招致が県の悲願だと国会で力説した前知事は、感情論で終始し、具体的な説明にはなっていませんでした。誘致したいという気持ちはともかく、理路整然とした説明にはなっておらず、冷静な分析と数字の裏付けもありませんでした。

同じ学園の経営者でも、籠池には、少なくとも教育の理念がありました。無論幼稚園児に教育勅語を唱えさせるなど、到底許されることではありませんが、教育を営利だけで考えているようには見えませんでした。しかも、一番大事なことは、嘘をついているようには見えなかったことです。

学園の責任者で受益者という点では、籠池も加計も同じようなものです。ところが加計が籠池と大きく違うのは、一切、国民に説明をしないことです。証言されると、安倍政権にも本人にも、都合の悪いことがあるからだろうと思わざるを得ません。何故、自分の教育理念と学園の運営の実態を国民に説明し、獣医学部新設の必要性と、学園の実績と評判を国民に訴えようとしないのか。それが出来ないのは、実は次男が獣医学部を卒業しており、行き先が必要だからではないのか。

加計理事長が、政権と学園の関わり方を、自ら進んで説明することは、今後の日本の文部行政を、国民と文科省が考える上では、避けては通れないことなのです。ことは森友、加計の問題ではなく、日本の教育行政の在り方の問題でもあるからです。支援を減らすべきか、増やすべきかさえ、今のような状態では判断できないのです。

安倍・菅は加計の証人喚問に最後まで反対するでしょう。でもそこでは、一般市民だからという言い訳だけは通用しません。籠池だって一般市民であり、しかも自身に不利な証言をしているのです。そして共に両者には、教育助成の名のもとに、多額の税金が投入されているのです。

加計学園の問題を正しく掘り下げることで、日本の教育が、私利私欲のために、どこまで歪められているか、或いはいないかを国民が目の当たりにすることになるでしょう。加計理事長の証人喚問を強く要求すると共に、次期文科大臣には、政権との癒着がなく、国民が信頼できる前川前次官を推薦したい。次官経験者だから経験も資格も十分です。



868.執行部交代で幕引きは許されない。17/7/21

・蓮舫、執行部交代の意向。映像。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170720-00000098-nnn-pol
関連記事。二重国籍疑惑を報じると差別主義者なのか。
http://toyokeizai.net/articles/-/181057
コメント:野田を切って自分は残るということでしょうか。野田の任命責任もあるだろうし、自らの責任に言及しない蓮舫の精神構造は、日本人としては理解不能です。私がここまで反対するのは、蓮舫では自民党と戦えないからです。なぜなら国民の支持を得られていないからです。しかも今後は自民党だけでなく、いつ豹変するか分からない小池知事や、良く分からないというより、むしろ質が良くないことが既に分かっている都民ファとの競争が控えているのです。海千の小池とガチで勝負できるのは、実力では江田か、清潔感なら山尾くらいしかいないのです。自分を客観的に見ることさえ出来ない蓮舫では、野党の党首は無理です。ここで蓮舫に続投でもされた日には、民進が復活するための、貴重な年月をまた浪費することになります。細野が執行部から抜けた理由も、総括しなければなりません。

ついでに言わせてもらえば、某関取が日本国籍取得を検討とか。いまさら遅いと思います。日本人の奥さんと結婚した時点で決心すべきです。連勝してからおもむろにでは、リスクを取る気がない、というより帰化するつもりがなかったという事になります。無論無理に追い出すことは出来ませんが、同関取に限らず、日本人と価値観を共有出来ない方々は、好きなだけ日本で働いた後で、いつでも故国にお帰り頂いて結構と思っています。一方で、日本国憲法の精神を理解し、日本人と価値観が共有出来る方は、肌の色や外観、才能、年齢に関わらず歓迎です。生まれはどこの国でもいいし、見た目も千差万別でいいのです。でも気持ちだけは日本人であり、日本という国が好きでないと困るのです。

ついでに言えば、安倍首相と菅長官も、見た目は日本人ですが、日本の国民の気持ちを全く理解していないようなので、私の基準でば日本人ではありません。同じ意味で、橋下徹も日本人失格です。
関連記事。見えぬ幕引き。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072001192&g=pol



869.女難の国。17/7/22

日本の政治は女難の相を呈しています。稲田、豊田は言うに及ばす、高市、丸川、三原、今井、野党では中山(こころ)、上西(無所属、元維新)、小池(都ファ)、蓮舫(民進)。共通しているのは政治・経済・歴史・文化に関するEQと、政治理念や覚悟の著しい不足、そして安倍首相と同様で、こちらだけは有り余る自己顕示欲と思い上り。加えて女性特有のルックスへのこだわりがおまけにつくから、始末に困ります。

但しこうして、問題議員を改めて並べて見ると、政治経験としたたかさにおいて、小池が群を抜いていることが分かります。但し、一都民として残念なことに、小池は無私とは全く無縁の存在で、政治的野心がぎらぎらしています。更に支持母体の都ファが良くないのは、腹心の野田数=元小池秘書、がとんでもない人物であることです。思い上りが見えている音喜多議員も含めて、一度過去を洗ってみた(身体検査)方が良いと思います。

都議選からだいぶ経つのに、都ファからは、未だにいかなる政策も方針も出てこない。活動もなく、存在していないかのようです。メディアへの露出も禁止されています。選出した側の都民が、何かがおかしいと思わなければ嘘なのです。

未熟な議員にうかつなことをしゃべられて、小池が足もとをすくわれることを警戒しているのかもしれません。これが、都民が選んだ50人の現在の姿=羊の群、であり、そのうえ、都ファの実態がネトウヨだったりしたら、目も当てられません。都民は厳重な監視が必要です。

この際、都ファの議員にはっきり言っておきたいことは、都民は自民党都議の腐敗した都政に嫌気がさして都ファを選んだのであって、いわば消極的選択だという事です。自分達の力ではないのです。民進に愛想をつかして、自民党を選んだ結果、大量当選し、挙句スキャンダルや失言を山積みしている安倍チルドレンと変りはないのです。同じように自分が支持された勘違いした小池チルドレンが、暴走を始めればろくなことにはなりません。都民は自民党に嫌気がさして都ファという政党に期待をしたのであって、個々の議員がどういう人物かも知らないのです。

ここで少し好意的に言えば、野田や音喜多ではなく、若狭を中心に政党として形と意義のあるものに立て直すことが急務です。連日勉強会を開いて、たとえ付け焼き刃でもいいから、政治のいろはと経済歴史文化の基本を叩き込むことです。議員に最も必要なことは勉強と品格です。そして民進からこれという議員をスカウトして、国政選挙に備えるべきなのです。
関連記事。豊洲無害化方針撤回。来春の開場目指す。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170721-00000046-ann-soci
(寸評:これが都民が望んでいることですか。無害化は業者を含めて、全員が望んでいることなのです。それに今更独裁石原の女性版など、都民は望んではいないのです。都ファが自民党と同じ政策なら、都民は都ファを選んだ理由がなくなります。いよいよ小池の本性が見えたのでしょうか。これでは都民ファーストの名前が泣きます。こんなことでは五輪の無駄遣いも心配です。しかしなんで宇都宮は知事選から降りたのか。鳥越自身もめっぽう打たれ弱くて、その後も鳴かず飛ばずではないですか)



870.メディアは世論操作をするな。17/7/23

内閣は改造して継続し、蓮舫は続投し、豊洲へは移転するという筋書きは、メディアが勝手に作り上げた、悪質な印象操作(世論の誘導)です。一体どこの国の国民がそれを望んでいるというのでしょうか。



871.労組の腐敗を疑え。17/7/23

労働組合の存在感の後退と無気力が、日本(世界でも)の勤労者の悲惨な現状の背景にあります。貧富の格差は目を覆うばかりです。いまこそ労組の再活性化が必要であり、連合を含めた労働組合を徹底的に洗い直して、経営者や政権との癒着の構造を明らかにすべきです。市民=勤労者の為の労組なのに、原発再稼働等と言い出す事が、どれだけ不自然かに気が付いて欲しいのです。百歩譲って、企業内組合なら分からないでもないが、業種をまたぐ組織が、市民の安全を二の次にするのでは筋が通らないのです。そこに何らかの癒着や妥協や裏取引(政府や経営者団体との)があると想像するなと言う方が無理なのです。

はっきり言えば、今の連合は政府の御用組合になった観があります。国民の大多数を占める勤労者階級には、この差別社会を少しでも糺して、正常な国を子供たちに残す義務と責任があります。さもないと(資本主義の)奴隷の子が、また奴隷になるという悪循環を繰り返すことで、一層の階級化が進みます。(経済)貴族と(被搾取)平民の固定化です。来るべき国政選挙で、はっきりと政権や既得権力に「ノー」を突きつけない限り、なんたらチルドレン(安部、小池?)が量産されて、不正と不平等が横行する国になるでしょう。
関連記事。成果で評価、実際は長時間労働。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170722-00000086-mai-soci
関連記事。連合、会長続投。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201707/CK2017072202000136.html



872.やまゆり園事件の本質。17/7/23

・相模原事件、被害者匿名で審理。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170723-00000006-asahi-soci
関連記事。遺族インタビュー。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170722-00000047-jij-soci
関連記事。
http://www.asahi.com/articles/ASK7H3W11K7HULOB009.html?iref=comtop_8_01
コメント:当時の犯人の心境と、何に影響を受けたのかを明らかにし、当時の政府の対応を分析しておくことが再発防止になるのです。その後でしかるべき罪を償わせるべきでしょう。この事件をうやむやにしようとする有形無形の動きや圧力があれば、その方が問題です。



873.常識と嘘。17/7/24

いま、国会中継を見ながら修正をかけています。自民党は、誠実なイメージの小野寺を起用するという汚い手を使ってきました。午前中の審議で、話題の渦中にある泉補佐官は、総理の代わりに自分が言うという発言はしていないと開き直りました。これは言った言わないの水掛け論にしてしまう意図でしょうが、前川氏に嘘を言う理由はなく、逆に泉補佐官が嘘を付く理由は山ほどあるのです。首相は無論、口利きを全否定しています。でも身にやましいことがなければ、こうまで審議を逃げ回る必要はないはずです。日本には嘘つき内閣も、嘘つき首相も、必要はないのです。また前愛媛県知事が安倍首相の弁護に躍起になっていましたが、獣医学部の招致に努力したことを疑う理由はないにしても、それはとりもなおさず過大で回収不可能な負担を県身に負わせることになるのです。愛媛県もとんでもない知事を背負い込んでいたものです。

日本や世界を動かす最終的な力、判断の根拠は何でしょうか。私は、それは専門家の論理的な分析力でも、賢人の人並み優れた洞察力でもなく、一般大衆の、それも単純化された「常識」だと思います。そもそも、この社会が動いているのは、複雑な法体系が背景にあるとはいえ、個々の国民が日々常識を元に意思決定をし、その決定に基づいて日常生活が営まれているからなのです。

国民の唯一の政治への直接的参加である投票行動でも、その時だけ常識を離れた高度で専門的な判断が行われることを期待するのは無理があります。即ち投票も一般常識の範囲内で行われていると見るべきなのです。従ってその結果として、「無知」な米国大衆の判断で、トランプ大統領が誕生することが、現実にあり得たのです。米国民が常に民主主義的な判断基準を堅持し、国際関係や経済面で正しい選択をするという保証はないのです。

しかもそれは日本の国民にとっても同じことで、その結果が安倍独裁体制なのです。結論から言うと、国民の一般常識を無視した政治は、長い目で見るとうまくいかないのです。仮にその時の勢いで、無理矢理、法案を押し通した(安保法や共謀罪)としても、10年、100年というスパンで考えた時、いつか必ず(著しく右傾化した)振り子は元に戻ってきます。それはいわば重力の法則のようなものなのです。その重力の元になっているものが常識であり、市民意識なのです。しかしながら一般常識は正しい情報の上で構築されるものでであり、現在のようにフェイク・ニュースがまかり通り、言い訳や、記憶違いや、開き直りが横行する社会環境にあっては、一般常識もそうした悪影響から免れ得ないのです。

森友も加計も、首相がお友達に便宜を図ったという「だけの」問題であって、その議論に国会の貴重な時間を空費すべきではないという意見があります。他にもっと重要な案件があるだろうと。その通りです。でもそういう「些末な」ことで国会が空転する原因を作ったのは、他ならぬ安倍首相の身から出た錆であって、それを追求する野党にも、まして国民の側に責任がある訳ではないのです。悪を成した本人ではなく、それを告発した元官僚や、不正を責める国民の方が悪いと言う考え方(岸博幸など)には、論理的にも倫理的にも無理があるのです。

何故いつまでも問題が収束しないのかと言えば、それは「大衆に」納得できる説明が行われていないからなのです。二転三転する説明の矛盾、情報の隠蔽、記憶の欠落、そんなもので国民を騙しおおせると思う方がおかしいのであって、現在の混乱は国民の常識を馬鹿にした「報い」とも言えるのです。今回の審査でも多くを期待できず、政権が必死に反対している、昭恵夫人と加計理事長の証言がないと、真実は相変わらず藪の中なのです。

世論調査で大多数の国民が反対してきた法案を、無理矢理、安倍政権は押し通してきました。それは国民の気持ちの中に不満と不信感を積み重ねることになりました。でも他の選択肢がないというだけの理由、即ち消去法の消極的選択の結果として、安倍政権を受け入れた、いや受け入れざるを得なかったのです。安倍政権は、この弱点に乗じて、民意を踏みにじり、政治を好きなようにしてきたのです。

しかしいよいよ安倍首相が人間として信用できないことがはっきりしてきたのです。もはや、他に代わりがなくても、もうこれ以上現在の体制には我慢がならないと、国民の「常識」が思い始めたのです。野心があること以外には、いかなる価値観かも分からず、なぜ今になって豊洲の移転なのかさえ分からない小池知事というワイルド・カードでも、安倍首相よりはましかもしれないというところまで、国民は追い詰められたのです。責任は、自民党を選んだ国民自身にあると自民党は言うのでしょうが、直接的な責任は、どう考えても民意に反した法案を押し通してきた、安倍政権政にあるのです。

国民の常識が、安倍自民党にノーを突きつけた。それが重要なのです。無論自民党も世論が自分達から離れていることに気がついていないわけではありません。支持率の急落は否定しがたい数字として表れています。だから閉会中審査にも応じたのです。即ち加計学園の論争は安倍政権始まって以来の重要な論点であり、政権にとって一大事なのです。なぜならそこでは安倍政権の正当性が疑われており、政治における真偽と信義が問われているからなのです。

しかし、ここに至って、また日本のメディアはおかしな動きを始めています。反安倍の風潮に迎合し始めていることは分かります。無論それは当面、国民に都合が良いが、だからと言ってメディアの報道や見解を鵜呑みにして、それらを無条件に信用できるわけではないのです。彼らは今回も大勢に従い、風潮に乗っかっているだけではないのか。それが私の消しがたい懸念なのです。しかも、その結果として、十分な洞察も、ジャーナリスティックな見識も無く、半ば無意識に世論を誘導しているように思われるのです。それが問題なのです。

8月に安倍首相は内閣を改造する。稲田、金田、山本の更迭(交代)は決まっている。だから少なくも現状よりはましな内閣になるだろう。従ってその結果を見ようと。でもその状況判断も、メディアの判断なのです。しかも都民を含む国民の気持ちは、安倍政権の否定、安倍首相の退陣にあるのです。それとも改造内閣による続投を誰かが強く望んでいるのでしょうか。そもそも首相はが内閣の改造でお茶を濁せるとしたら、これまでの政権運営とどこも変わらないのです。尻尾を切れば済むというのは安倍首相の勝手な思い込みに過ぎず、問題は尻尾ではなく、トカゲの頭だということに、やっと国民も気が付いたのです。それが森友、加計学園の本質なのです。

同じことは民進の蓮舫代表のメディアの扱いにも表れています。二重国籍問題で追求されて書類も公開した。なんとなく気の毒だ。それに民進党は安倍政権を追求する上で大事な役割を担っている。だから今蓮舫を批判することは得策ではないと。でもそれはおかしいのです。蓮舫の続投が(将来を含めて)国民にとってプラスかマイナスかを冷静に判断する。それがメディアの使命なのです。記者としての、新聞社としての判断と見識を国民に提示すべきなのです。

私は、蓮舫は代表は愚か、議員としての資質にも問題があると思っています。むしろ国籍は問題ではなく、そこに議論を集中することで、民進における蓮舫の問題の本質を見誤るのです。国籍問題も印象操作なのです。蓮舫は前回の参院選で多数の得票を得て当選した。でもその舌の根も乾かないうちに、衆院に鞍替えしたいと言い出した。野田聖子や小池ゆり子への対抗意識がそうさせたのでしょう。でも国民は参院議員として蓮舫を選んだのです。その民意をどう考えているのか。都議選で共産党の1/4の議席しか取れなかったのに、共闘はしないなどと、民進は良くも言えたものです。

私にとって、蓮舫で何より不満なのは、国会での抑揚のない質問です。血が通わず、棒読みに終始しています。あれならロボットを置いておいた方が未だましというものです。都知事選に立つ可能性もあったが、最後は自分で否定しました。民進の党首の方が有利だと判断したからでしょう。捨て身などいう言葉は辞書にないようだし、仮に知事に当選したとしても、小池と同じように石原と対抗できたとは到底思えません。人間力に限界があるからです。民進の代表として、蓮舫は国民にこれまでどんなことをしてくれたのか。私は、国民には(メディアにも)、野党第一党の党首にそれを問う権利があると思います。

民進の野田(佳彦)は、自分が重要人物だと信じ込んでいるようですが、国民もそう思っているわけではありません。むしろ野田が民主党を潰した時の記憶の方が強いのです。民主党政権と消費税を引き換えにするという、国民不在の最たる暴挙をやってのけておいて、自分が政治史の悲劇のヒーローだと思い込んでいるのではないか。同じ自我肥大でも、思い込みの強さで、安倍晋三より勝るとも劣らないものがあるだけに始末に悪いのです。そして今回は幹事長辞職と蓮舫続投の引き換えを主張しています。これは民主党敗退時と、同じミスの繰り返しであり、またもや国民不在です。それでも、幹事長だけでも辞任してくれれば、執行部も多少は変わるかもしれません。そして新しい風が吹けば、蓮舫も今までのような無責任体質ではいられないかもしれない。それだけが(国民にとっての)唯一の救いの可能性です。ワンクッションおいての、体質改善か、または解党の可能性も考えられるからです。

政権を批判する国民の7割が人間として安倍首相を信頼できないと言っています。これはトランプよりもはるかに悪い数字です。それでも居座る気配の安倍首相。それを批判しないメディア(一部批判はあります)。追求する役割を担う野党の党首の続投も容認。これもメディアです。そのいずれも民意とは無関係なのです。メディアはどこを向いて仕事しようとしているのでしょうか。

選挙の時だけ都合の良い説明をし、違反前提の無責任な公約。本当に有権者が知りたい情報は隠され、選択肢は狭められる。独自に調査をする手段が有権者にあるわけではない。しかも有権者が選挙の時だけ、限られた情報から正しい判断が出来るように、IQやEQ が急に上がるわけでもない。その結果、選挙が民意を反映しているとは到底言い難いものになっている。それがひいては政策と民意の乖離の原因にもなる。それが日本の選挙制度が持つ重大な欠陥なのです。

今回の都議選の結果に見る自民党政治への国民の不信感の表明。それは都民や国民の常識がそうさせたのです。今の政権の苦境は、国民を馬鹿にしてきた安倍首相、菅長官が自ら積み重ねて招いた結果であって、同情の余地はありません。安倍政権の印象操作に飽きた国民が、自分の常識に照らして、自ら判断した結果が、首相の「有罪」への確信なのです。今回は常識に根ざした判断だからこそ、信用の回復は極めて難しいと言わざるを得ないのです。
関連記事。大型地方選連敗。自民に危機感。内閣改造しても駄目だ。
http://www.asahi.com/articles/ASK7R6HHPK7RUTFK009.html?iref=comtop_8_02
関連記事。仙台市長選。
http://www.asahi.com/articles/ASK7L7KWGK7LUNHB01V.html?iref=comtop_8_03
関連記事。今日、明日閉会中審査。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170724/k10011071201000.html
関連記事。豊洲には行けない。築地女将さん会、会長の決意。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170723-00010000-jisin-pol
(寸評:なぜ知事の変心をメディアは批判しないのでしょうか)



874.新たな疑惑。17/7/25

昨日の閉会中審査。むしろ何故安倍首相がこの時期に審査を指示したのかが最大の疑問でした。自殺行為になることは誰の目にも明らかなうえに、重大な疑惑が更に少なくとも3つは増えたからです。

多分言うだろうと予想していた「李下に冠を正さず」という言葉を、首相は繰り返しましたが、これはスモモの木の下で、冠(帽子)に手をやれば、スモモを盗んでいるように思われるので、誤解されやすい行動をしてはいけないという比喩です。その前に「瓜田に履を納れず」がつくのですが、今回は冠どころか、木の実そのものに手を伸ばしているところを見られてしまっているのだから、この言葉は使えないのです。

新規に明らかになった疑惑の一つは、経産省出身の柳瀬当時首相秘書官が、2015年4月2日に、今治市の企画課長らを、わざわざ官邸に呼んで、「希望に添えるような方向に進んでいる」という話をしたことです。これは今治市側の記録に残っています。無論加計学園ありきだからそう言えるのです。参考人招致された柳瀬現経産省審議官は、記憶にないを6回繰り返しました。そう言い続ければ国民が納得するとでも思ったのでしょうか。

大串議員から、今治市の職員の官邸の入館記録を問われた萩生田副官房長官は、2年前なのに記録は残っていないと白を切りました。これが本当なら、官邸のセキュリティ体制には重大な問題があることになります。これでは共謀罪でのテロ防止など、意味をなしません。

柳瀬審議官は2006年の原子力立国計画もまとめています。今井秘書官も経産省です。こうしてみると、いやいや付き合わされて、忖度を半ば「強要」された財務省より、一層たちが悪い事になります。政権と持ちつ持たれつの関係の官僚など、国民にとって百害あって一利もないのです。全員に、前川前次官の爪の垢を煎じて飲ませたいくらいです。官僚の倫理面での腐敗は目に余るものがあります。役人の人事考課を官邸が行うからこういうことになるのであって、国民が直接審査する仕組みを作るべきです。国家公務員なのですから。

因みに昨日お伝えしたように、和泉補佐官は、前川前次官と会って、首相のご意向と言って加計学園への決定を急がせたこと完全否定し、真っ向から意見が対立しました。野党側は虚偽答弁の出来ない証人喚問を要求しました。まさか同補佐官は、国民が捨て身の前川前次官の言葉より、自分の嘘の方を信じるとでも思ったのでしょうか。面白いことにこの人は嘘つく時には、鼻がかゆくなる質のようです。答弁の前に何度も鼻を掻いていました。

今回の閉会中審査の大きな成果(?)は、官僚にも悪と善かあることを国民が知ったことです。中には必要悪もあったかもしれないが、官邸と行政機関は腐敗する、だからいつでも悪になるという事実を国民が痛感したのです。

では民の方(加計学園)はどうかといえば、更に悪質であることが分かってきました。進行中の校舎の建設費用については、以前から明確ではなく、補助金の額も二転三転していました。今回の民進の大串議員の指摘では、その費用は、医学部が校舎を作る時の坪単価の2-6倍に及ぶとのことです。しかも先端科学の研究を目的にしているにも関わらず、建物における研究室の面積はごく一部だという指摘もしていました。補助金をだまし取るための計画なのでしょうか。いよいよ金が絡んできたのです。

更に、設計や工事の発注先は、加計学園や加計理事長の関係企業です。二重に甘い汁を吸う構造になっているのです。いかに前知事が力説しても、論理的な根拠がなく、閣議決定の4条件でさえ、その後の萩生田儀委員による加筆訂正で骨抜きにされたのです。正当性を欠いたこの計画に、巨額の税金が使われるのです。しかもそれが加計学園に還流される。もうこれ以上はないくらいの不正の温床になっているのです。

週刊朝日の最新号に、安倍一強が安倍ひとりぼっちになったという記事が掲載されています。それによれば、岸田禅譲ではなく、麻生継投の公算が高いとしています。でも閉会中審査の間も、終始居眠り(の振り)をして、冷笑を浮かべているような人に、一時的ではあっても、首相になって欲しいと思う国民が何人いるでしょうか。いるとしても、それは他に代わりがいないからと言って(やむを得ず)安倍政権を支持してきた人でしょう。でももう選択肢がないからという「選択基準」は止めるべき時期に来ているのです。安倍政権の腐敗と行き詰まりが、そういう消極的な選択では良い結果にはならないことを証明しているからです。今のままなら、安倍の次は麻生という形で、同じ体質と状況が連綿と続くのです。国民が未知数に賭けてみるというリスクを進んで取って、変化を選択しない限り、日本の政治は決して良くならないのです。

なお上掲の週刊朝日では、麻生が安部の後継に乗り気で、そのつもりで準備を始めていることや、首相を秋葉原の街頭に立たせたのは下村の裏切りだったこと、稲田は辞任を申し出たが首相が遺留したこと、稲田の後任には小野寺(だから昨日の自民党側の質問に立ったのでしょう)、小泉が官房副長官、野田聖子が五輪か厚労相、などの憶測が述べられています。いずれにしても、麻生、菅、二階が変わらない限り、何も変わらないでしょう。

一か八かで、安倍首相が解散総選挙に打って出れば、惨敗は必至なので、それは出来ないでしょう。但し総裁の三選だけはないでしょう。いま安倍首相に出来ることは、国会会期中に、なりふり構わず改憲を発議することくらいです。これでまた日本中が大騒動になるのは必至です。自ら超保守と名乗るくらい偏向した特異な価値観で日本を振り回すお騒がせ男。「本当に」安倍首相は日本の国民のお荷物なのです。しかも本人には全くその自覚がなく、正に裸の王様(しかもちょび髭だけはつけている)になっていることに気が付いていないのです。

上記の週刊誌で、室井卯月が、首相は7/13に、朝日の曽我、毎日の山田、読売の小田、BSジャパンの石川、NHKの島田、日テレの粕谷、時事の田崎を呼んで会食したと伝えています。なるほど、これではメディアの論調が政権寄りになるわけです。欧米のメディアなら絶対にやらないことです。日本には正統派のジャーナリズムが存在できないのでしょうか。しかもそれが安倍一強のような歪んだ政治体制を可能にしてきたのです。それが特に顕著なのはNHKです。中道右派どころか、政権とメディアがウハウハ(右派右派)では、ただの悪質なジョークです。
関連記事。記憶も記録もないない尽くし。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170724-00000067-asahi-pol
関連記事。首相白紙化を否定。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072401016&g=soc
関連記事。玉木議員と首相のやりとり。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/24/tamaki-abe_n_17568406.html?utm_hp_ref=japan
関連記事。麻生、菅続投評価せずが52%。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170724-00000069-mai-pol
関連記事。首相、改憲案を臨時国会へ。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/23/constitution-draft_n_17567720.html?utm_hp_ref=japan



875.記憶も記録もない。17/7/26

昨日は閉会中審査の参院バージョンがありました。決論から言うと、疑惑の数が増えこそすれ、補佐官、秘書官、閣僚を含む、政府側の答弁は、詰まるところ知らぬ存ぜぬ、記憶にない、記録にないの一点張りでした。しかも政府側から資料は出てきませんでした。

首相は、平静に努めてはいたものの、つじつまの合わないことをだらだらしゃべることが丁寧な説明だと思っているのでしょうか。分かったことは、この人がなにより大事にしているものは、取るに足りない(!)自分のメンツらしいという事です。

首相は1月20日まで、加計学園の特区申請を知らなかったという無理な答弁をしたので、火が付きました。その点で、多くの質問時間が費やされました。でもそれで良かったのでしょうか。野党の攻め方は要点を突いていでしょうか。桜井議員が、説明に割り込んできた山本創生相に、出て行けと言った言葉には、多くの国民が同じ印象を共有したと思われます。
関連記事。桜井が怒号。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/25/sakurai-_n_17576534.html?utm_hp_ref=japan

野党の中では自由の森ゆう子議員が、存在感でも傑出していました。京都産業大学を門前払いした、パブリックコメントも無視したと追及していました。政党は違うが、民進の代表にも成り得る議員だと思います。希望の会は民進と一緒になるべきかもしれません。少なくとも国会で、もっと質問時間を与えられるべきです。

昨夜のBS11の番組では、若狭議員が、獣医学部の開学を30年4月に決めたことに恣意的な理由があるのではないか、そこには加計学園の財政的な問題もあるのではないかと指摘していました。

閉会中審査で、内閣の支持率が1%でも回復すれば、安倍首相は説明責任が果たされた、国民の信頼を取り戻したと胸を張るつもりなのでしょうか。でも国民が一番聞きたい、安倍明恵と加計孝太郎の証人喚問には頑として応じません。

昨日も申し上げたように、要注意はメディアの論調です。朝日新聞は連日、政府の答弁の不備を一面で報じています。疑問の数はむしろ増え、納得できる答えは一つとして得られていないのに、幕引きを図りたい政府。その不真面目な態度を、国民に代わって糾弾すべきメディアが、幕引きに同調する気配も感じられます。特にNHKにはその傾向が顕著に感じられます。飽きやすい国民に代わって、メディアが真実を追求するという姿勢が感じられないのです。そして、もういいではないかという雰囲気を広げる恐れがあります。またそれこそが、政府の閉会中審査の狙いだと思われるのです。

私は安倍首相が、怒りを抑えて低姿勢にすることで、審査のなし崩しを狙っているのではないかと思います。でもち説明に筋が通ろうが通るまいが、最後は押し切れば済む。そのどこが悪い。与党は過半数の議席を占めているのだからという開き直りが背景にあります。それは安倍首相の基本的な政治姿勢なのです。内閣改造で政府批判を弱めて、来年の総裁選までつなぎ、そこで岸田への「禅譲」を図る。それが安倍首相のメンツを守るための筋書きではないのか。引責辞任などいう言葉は彼の辞書にはないようだし、そもそも責任(と義務と正直、ついでに国民や議会政治、民主主義)という言葉さえ、あるのかどうかが疑わしいのです。
関連記事。疑惑はかえって深まった。
http://toyokeizai.net/articles/-/181792
関連記事。国民目線は言葉だけ。
http://www.47news.jp/47topics/e/292861.php
関連記事。1月20日にはじめて知った。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201707/CK2017072502000118.html
関連記事。安倍首相の危険な賭け。郷原。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201707/CK2017072502000118.html へのリンク
関連記事。再度の予算委拒否。
http://www.asahi.com/articles/ASK7T55GFK7TUTFK00Z.html?iref=comtop_list_pol_n05
関連記事。加計学園グループ校内に自民支部。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/25/kake-gakuen_n_17576566.html?utm_hp_ref=japan
(寸評:昨日の閉会中審議で松沢議員が指摘していました。因みに松沢は都ファではなく国民ファへの意欲を示しています。しかし国民ファに長島や渡辺が入るとなると、右傾化の可能性が高く、それは第二自民党になることを意味しています。それを避けようとすれば民進からリベラル派を入れるか、希望の会と連携する必要があります。民進でも前原だと、一層右傾化するおそれもあります。都議選での協力関係もあるので、公明との協力関係も避けては通れないでしょう。国民ファは、未だに海のものとも山のものともつかないのです)



876.腐臭。17/7/27

・PKO日報で幕僚長引責辞任。
http://www.asahi.com/articles/ASK7W03SSK7VUTIL06C.html?iref=comtop_8_02
コメント:天下り問題で前川氏を辞任させた構図と似ています。しかも共に担当大臣は続投で、罷免していません。これが安倍政権の正体です。自分と仲間は屁理屈をつけてでも無条件に守るが、省庁の失態については、全てトカゲの尻尾=官僚、の責任にする。忖度し、或いは忖度させられて、腹を切らされる官僚達は堪らないでしょう。面白かろうはずはないのです。だから謀反も起きるのです。内閣の幹部官僚の人事権だけでは抑えきれない状況になりつつあるのです。そしてその背景には民意があります。
一方、国民に嘘を付き通して、(自分の立場と)安倍政権を守った財務官僚は国税庁長官に出世させています。国会に参考人出席する高級官僚達(人物的には二流としか思えない)が、一斉に知らぬ存ぜぬ、記憶にないを繰り返すのは、これを見ているからなのです。
今や日本の政治は、これ以上はないほど腐敗しており、国民のほぼ全員が、それが放つ悪臭に気が付いているのです。政治理念は嘘で塗り固められ、社会正義は地に堕ちています。首相自らが率先して恣意的な政治を行い、国を私物化しているのに、絶対に自分の非は認めようとはしない。もともとこの人は、潔さとも男らしさとも無縁な人であるにしてもです。
その結果、日本の社会には閉塞感、厭世観が蔓延しています。例えば、交通事故を起こしても、現場から逃げ出して、後で言いつくろえば済むという、歪んだ社会通念がはびこっています。自分の都合が最優先なのだから、赤信号をスマホを見ながら渡ってどこが悪いというわけです。なぜなら正直も、他人(国民)への配慮も、一文にもならないことを、首相自らが国民に身をもって示しているからです。その結果犯罪は一層虚無的になり、かつ凶悪化しているのです。相模原の事件も決して偶然ではないのです。
これは政治のトップにいる者としては万死に値する状況です。引責辞任すべきは首相、副総裁、官房長官自身なのです。
現在の日本は、戦後最悪のごますり政治になっており、もはや社会正義も民主主義も有名無実ですす。傲慢な安部将軍閣下とその取り巻きだけが甘い汁=地位と権力と報酬、を得る。そのおこぼれに与ろうと、経団連や連合や省庁幹部が群れ集う。これが民主政治、議会政治における、目を覆いたくなるような地獄図でなくて何だというのでしょうか。
昨日のANNのニュース番組に、参院予算委員会の委員長の山本一太が出演。自称安倍応援団で、かつ自称ご意見番だが、説明のつじつまが合わなくなってきて、脳科学者の中野信子に一笑に付されていました。中野の指摘は、金銭供与だけが利益供与ではない、権力の強化のための便宜の供与も立派な利益供与だというものです。
一太も本音では、決して安倍首相の応援団として出席した訳ではないと思います。実際には、側近ではない立場を利用して、二股を掛けたかっただけではないのか。それは朝生に出演する時のスタンスと同じです。その結果、どっちつかずになって、墓穴を掘ってしまったのだと思います。彼自身が沈みかけた船から逃げ出すネズミの一匹であって、こうした動きが、安倍政権が断末魔にあることを何より明確に物語っています。このネズミの数は、安倍首相が閉会中審査の説明に、事実上失敗したことによって、増えることはあっても、減ることはないでしょう。そしてそれは、不徳の致すところなどという説明で、国民が容赦、納得するレベルをとっくに超えているのです。
関連記事。
・記憶ない連発。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201707/CK2017072602000128.html
・自民、改憲案、今秋提出。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072601087&g=pol
コメント:安倍首相は、憲法にその汚れた手を伸ばそうとしています。市民はいよいよ五寸釘と藁人形を用意して、深夜集会を開かねばならないようです。スピリチュアルに傾倒する首相夫妻にとっては、かなり効果があると思います。
・籠池夫妻聴取へ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170726-00000085-asahi-soci
コメント:検察の正念場です。安倍明恵も聴取しなければ辻褄が合いません。
・首相の不自然な説明のわけ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170726-00000086-mai-soci
・獣医師は不足していない。
https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20170726-00073754/
関連記事。文科省が京産大門前払いで無理な説明。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170727/k10011075981000.html
関連記事。山本創生相が虚偽答弁。
http://www.asahi.com/articles/ASK7V5276K7VUTIL01Z.html?iref=comtop_list_pol_n04
・二階、自民批判に耳貸すな。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072600807&g=pol
(寸評:まさに二階の体質そのものです。ならば求む脱自民党議員です)

・被ばくの記憶こそ抑止力。
http://www.asahi.com/articles/ASK7Q6F3RK7QPTIL01F.html?iref=comtop_list_nat_f01

・シングルペアレント世帯の貧困露率が一番高い日本。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/07/post-8063.php
(寸評:このどこが豊かな日本なのか)



877.蓮舫、稲田辞任。17/7/28

・蓮舫辞意。鞍替え出馬も再考。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072700801&g=pol
関連記事。自民党は蓮舫でいてくれたほうが。
http://www.asahi.com/articles/ASK7W5W0DK7WUTFK042.html?iref=comtop_list_pol_n03
関連記事。経緯。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/27/renho-resign_n_17596704.html?utm_hp_ref=japan
コメント:一応評価します。但し後継が枝野や前原では、民意から一層遠ざかって、とんでもない右よりの野党になる恐れがあります。特に枝野は国政選挙で大敗した戦犯の幹事長であり、しかも民意が分からないKYです。なので、蓮舫より、支持率が更に悪化する可能性さえあります。有権者も、いよいよ民進を見捨てる時が来ているのでしょうか。民進の敗退の原因が、民意からの遊離であることを理解しない限り、同党の復活など有り得ないのです。、

・稲田引責辞任決意。省内の対応冷ややか。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170727-00000129-jij-pol
関連記事。次官も辞任。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072700940&g=pol
関連記事。街の声。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072701318&g=soc
関連記事。稲田のつまずき。
http://www.asahi.com/articles/ASK7W6G7CK7WUTFK04T.html?iref=comtop_8_01
(寸評:これこそまさに任命責任です。安倍首相の人を見る目のないことが、国民に迷惑を掛け続けているのです)



878.NHK会長の交代を。17/7/28

・公共放送から、公共メディアへ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ27I1A_X20C17A7EA1000/?dg=1
コメント:悪乗り、悪ふざけもほどほどにして欲しい。籾井から代わっても、少しも公共にはなっていないではないか。経営委員会が悪いのかどうかは知らないが、ジャーナリズムのなんたるかも分かっていない素人(達)に務まる仕事ではないのです。



879.自分ファースト。17/7/29

NHKBSの「英雄たちの選択」が応仁の乱を取り上げ、司会の磯田道史が、いまこの乱に興味が集まっているのは、世界の指導者が自分ファーストになっているからだと述べていました。その中には安倍首相も含まれている。磯田の言葉にそれが感じられました。

稲田は内閣改造を待たずに辞任し、記者会見でニコニコしていました。無数の不適切発言や思慮の足りない行動で、自衛隊からも見放されていたという事情はありますが、日報隠しの省内(だからお手盛り)調査で、大臣から隠蔽の指示があったかどうかの肝心な点で、あいまいな結論が出て、一義的な責任は次官と幕僚長にあるとされました。それを待っていましたとばかりに、自分には「監督責任」があるからと、自ら辞任を言い出したのです。資質に問題があるという不名誉な理由で、「辞任させられる」ことが決まっていただけに、打ち首の代わりに切腹を許されたようなものであり、本人にとっては願ってもない結末でしょう。

安倍首相としても、泣いて馬謖を切るというシーンを回避できたので、ほっとしているでしょう。このように考えてくると、安倍首相にとって、何が一番大事かが見えてきます。それは自分自身のメンツ(よく言えばプライド)を守ることなのです。これが日本の政治が安部ファーストになっている元凶なのです。言い換えれば、安倍晋三の自己愛のせいで、日本国民が大迷惑しているのです。私は小池知事にも自分ファーストがあるのではないかと疑っています。
関連記事。残る疑念。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170728/k10011078861000.html
関連記事。稲田をかばい続けた首相。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170728-00000097-mai-pol
関連記事。安倍政権、一段と苦境に。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072801181&g=pol
関連記事。私欲は皆無、は嘘。
http://toyokeizai.net/articles/-/181866




880.君の名は。17/7/29

大ヒットアニメ「君の名は」がビデオになりました。東京の高校生タキと、岐阜の小さい街のミツハが、朝目を覚ますたびに入れ替わるという不可思議な現象が起き、お互いにその対応に追われます。対策として、お互いがもう一人の自分(?)に伝言を残すことで、混乱を抑えようとします。しかしある時点でこの入れ代わり現象が止まります。

一方この現象は空間だけでなく、時間も超えていることが分かります。というのは、タキが暮らす現代の3年ほど前に、ミツハが暮らす街に彗星の一部が落下し、住民500人のほぼ全員が犠牲になるという惨事が起きていたからです。しかもこの街には、千年以上前に、やはり大きな隕石の落下があって、カルデラ湖が既にあったといういわくもあります。

タキと(生前の)ミツハはお互いに会ってみたいという強い気持ちを抑えられず、名前も知らない相手に会うために、別々に旅に出ます。果たして二人はお互いに会う事が出来たのでしょうか。後は見てのお愉しみです。ともあれ、背景画が写真以上にリアルなので、聖地巡礼が起きました。この映画は、あまり先入観を持たずに見た方が楽しめると思います。興行収入で史上2位。なお我々の世代では、「君の名は」と言えば、NHKの連続ラジオドラマのマチコとハルキですが、映画を見れば、この題名にも納得がゆきます。






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