「WTWオンラインエッセイ」

【第48巻の内容】


「拝啓総理大臣閣下」
「政治とタレント」
「連合不要論」
「いと見苦しき日本政府」
「安倍政権+NHK=大本営」
「風刺漫画を復活せよ」
「小池新党の怖さ」
「冷静さと覚悟の無い人には無理」
「共同軍事演習はいらない」
「連合との共倒れを避けよ」
「大臣も大臣なら」
「民進人事と小池新党」
「北が核実験」
「時間軸を長く」
「今こそ非核、反戦のとき」
「道徳教育と反面教師」
「物流業界の激震」
「次は東京上空」
「都にクルーザーが必要か」
「山尾と前原」


941.拝啓総理大臣閣下 17/8/25

今日も、反安倍政権のキャンペーンで始まります。ニクソンも驚く、日本の政治史に残る迷言。「私や妻は一切関わっていない。もし関わっていたら間違いなく、首相も国会議員も辞任するということを、はっきり申し上げる」。では加計学園の場合はどうなるのでしょうか。自分は関わっていないと宣言し、しかも正式申請の時まで、加計学園の要望の存在さえ知り得なかったと言いましたよね。この案件は何年も前から繰り返し申請されていて、知らない関係者などいないというのにです。
安倍首相は「見え透いた嘘」を何度繰り返せば気が済むのでしょうか。安部政権下で、側近と官僚がしたことと言えば、森友ではバナナの叩き売り、加計では競争の排除です。即ち側近と関係官僚が、首相に媚を売るために(或いは尻尾を振るために)、「便宜を図った」のです。それは政治における公正、公平の否定であり、政治が私物化されていると言われても仕方がない状況なのです。しかもこれは忖度などという生易しい話ではありません。黙認、或いは容認という形での政治の介入、独裁政治であることに変わりはないのです。
今後首相の口、と言うより、多分官房長官の口から出てきそうな言葉があります。それは部下か関係省庁が、その一存でやったことで、自分は知らないというものです。ではその時に、意思決定すべき社長や首相が、自分以外にいたという事なのか。あり得ないことではあるが、例え自分が直接関与していなくても、組織の責任が取れないトップなら、その時点でアウトなのです。
しかも部下たち=金田、稲田、山本達は、他の誰でもない、安倍首相の為に「便宜」を図ったのです、安倍首相に言わせれば、思想を一にする稲田を辞任させたのは、泣いて馬謖を切った(稲田本人は笑っていたが)ことにしたいのかもしれません。
二つの学園問題に共通して言えることは、公平な審査が行なわれたという証拠がないことです。関係者は口を揃えて、知らぬ、存ぜぬ、記憶にない、不正の証拠はないと言っているだけなのです。体裁が多少上品であっても、していることは、これは取り調べで開き直っている入れ墨のやくざと同じなのです。
皮肉なことにこの事件は、首相夫妻が教育に一方ならぬ関心を持っていることを意味しています。しかし森友は日本会議が絡み、加計学園は悪友(本当の意味で)との私的な関係が絡んでいる。両学園とも、いわゆる有名校でもなく、歴史があるわけでもなく、教育機関としての水準という観点でも、とりわけ優れたレベルにあるとも思えない。代表が趣味(と実益)でやっているような学園としか思えないのです。ぜひとも残さねばならない、また自分の子弟を通わせたいと思うような学校でもなさそうなのです。誰とは言わないが、そこに入れ込む人は、自分の知的水準もその程度だと思われても、仕方がないのかもしれないのです。
(仮にですが)これといった教育の理念がない人=教育勅語が正しいと言いかねない人、が教育政策の頂点=首相職、に立つとすれば、それは日本の将来にとってマイナスになりこそすれ、決してプラスにはならないと思います。
現象面で見れば、してはならない便宜を、官僚と側近が図ったことが事件の全てなのですが、なぜこの問題が大きく取り上げられなければならないのかと言うと、首相の座にありながら不正を黙認した可能性が限りなく高いことと(首相が言えないから自分が言うと言った側近の言葉はまさにそういうことです)と、右傾化した価値観(日本会議に夫人が強く共鳴)を安倍首相が持っているからです。そのあまりに甚だしい右傾化の思想に反発したオバマ大統領のミシェル夫人が、訪日の同行を断ったのは知られた話です。オバマ自身も就任当初は安倍首相を毛嫌いしていました。
右の思想に共鳴して寄付をする。それはあながち否定されるべきことではないかもしれません。思想の自由があるからです。でも問題は、そういう思想を持っていることがバレると、政権運営に都合が悪いと「判断」して、「事実」を隠そうとしたことです。言い換えると森友は、安倍首相にとって痛しかゆしの出来事だったのです。籠池も、それまで評価されてきたと思い込んできた自分の存在と教育理念(?)をあっさり否定され、あまつさえ嘘つき呼ばわりされたことで、堪忍袋の緒が切れたのです。
首相や官邸のクロ番頭が、もっと知恵が回れば、いくらでも籠池を懐柔する方法があったはずです。ご希望があればWTWがご指導申し上げたいくらいです。少し引いて考えさえすれば、あれほど無様な姿(辞任発言)を国民にさらすこともなかったでしょう。
ネットでは安倍首相に肩入れする発言が結構あります。根拠のない民進批判もあります。それらは、論理的な根拠がなく、単に感情的な言葉を並べているだけです。この状況が象徴するものは、日本の政治の縮図です。それは良く言ってもポピュリズムであり、歯に衣着せぬ言い方をすれば、特に安倍政権以降は、「愚かな(敢えてバカとは言いません)」政権が支配する、「愚かな」国民の国になってきているという事なのです。
無いものねだりですが、私は安倍首相が若い頃、もっと学問や勉強に関心を持っていてくれたら、日本もここまで悪くはならなかっただろうと思います。即ち、今回の一連の騒動の原点には、(対政治家、特に若手を含む)「教育」の問題が横たわっているのです。
今年の嘘つき大賞、そして国民栄誉賞(というより国民英雄賞)は決まったようなものです。首相閣下の大嘘を支えた人達は栄転し、告発した者には逮捕監禁が与えられる。素晴らしい。何という分かり易い論功行賞であることか。だからいま関係者のほぼ全員が知らぬ存ぜぬを押し通しているのです。原始的な経済原理、即ち飴と鞭です。誰だって鞭より飴の方が良いに決まっています。
籠池が最初に森友で告発し、加計学園で前川が証言した。共に失うもののない捨て身の覚悟です。そして今は次のレベル、即ち森友の刑事告発の段階にあります。そして今度は加計学園で特捜が動く番です。二つの事件を共に告発することが、真実への扉を開くのです。仮に両方とも首相が全く無関係だとすれば、問題が起きたこと自体、説明がつかないのです。後は司法が両学園問題でどこまで(国民の)「正義」の味方になるのかです。因みに既に市民団体からは告発の動きも出ています。「嘘」と「隠蔽」は一枚のカードの表と裏です。嘘がなければ隠蔽の必要もないからです。
更に、未だに誰も追求しようとしない「聖域」があります。それは官房機密費の使い方です。加計学園を巡るカネの動きもあります。カネは使えば証拠が残る。それが資本主義経済の原則です。税制というものがある以上、知らぬ存ぜぬは通らないのです。国民とメディアは、仮に司法が政権に懐柔されても、自分達で真実を追求する手を緩めてはならないのです。
関連記事。森友、国が地盤資料せかす。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170824-00000055-mai-soci



942.政治とタレント 17/8/26

・今井、公務復帰後も無言。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170825-00000037-ann-pol
コメント:不倫の相手は公費流用疑惑で追及中です。イケメンに不必要に価値を置くのは、世界でも二流の日本のTV界の悪しき風潮です。それで全てが許容される事にはならないからです。せめて従来の美男子という表現なら、外見プラス品格なので、少しはましかもしれませんが。
ところでなぜ自民党は、歌手が付け焼刃で議員になれると思ったのでしょうか。これは都民ファでも言えることですが、知名度や勢いだけでは、1年も持たないということが何故分からないのでしょう。化けの皮が剥がれるとか、メッキが剥げると良く言います。即ちどのような局面でも、ベースになっている人間性が問題になるのです。
基本的な教養がなく、その後も勉強の足りない例として、三原順子があります。最初から政治理念を持ち合わせないままに、知名度だけで議員になってしまったので、どうしていいのかわからない。自民は保守なので、とにかく超保守の旗だけ振っていれば間違いはないだろうと、自分では言葉の意味さえ理解していない、八紘一宇などいうクモの巣の張った熟語を持ち出してアピールしては見たものの、大滑りで終わりました。
上記の二人以外でも、タレント議員には政治経済歴史に関するベーシックな知識と、礼節、倫理観など、他人を代表する人間としての基本的な要素が欠けていることが多いのです。しかも問題はその先にあります。
自分の不勉強を恥じて、本を山ほど読んで、選挙区に通って、有権者の意見を聴かなければならないのに、それらは全部秘書任せ。しかもそれが思い通りに進まないとなると、秘書の頭を殴り罵声を浴びせる。今年の流行語大賞は、チガウダローこのハゲに、決まったようなものです。という事で豊田を加えて、自民党の今年の3人看板娘です。問題議員という切り口なら、稲田、高市、丸川という閣僚経験者の大物も三人官女として控えています。上から下まで、スキャンダルだけには不自由しないという自民党ならではの光景です。
いずれにしても、当選した途端に、その情けない人間性が露わになる。そうした例を私たちは数多く見てきました。しかもそれは女性に限りません。茂木の傲慢さも報道されています。今井の例も、当選して、自分は別格だという高揚感を得た途端に、一気に自分の内なる何かが解き放たれたのではないか。自分がどれだけの責務を負っているかということが理解できない人たちなのではないのか。こんなに難しい仕事はないのに、それを理解しようとしないから出てくる失態なのです。そこで最も足りないものは、自分が至らない存在だという謙虚さです。
一方で、民間(含むNHK)では、だみ声で大声を上げさえすれば、それで何かを言ったことになると思っている芸人出身の司会者(加藤やバラエティの上田)や、別にこの人でなくてもと思う、芸能人のコメンテーターがひな壇に並ぶワイドショウが花盛りです。出演者の好み(とはいえ梅沢富美男が、あのご面相と声と性格で、あれだけ画面に出まくっている理由は全く理解できません)もあれば、TV局やタレント事務所の都合もあるでしょう。でもそれが大衆の白痴化に貢献しているとなると、笑って済ませるわけにもいかないのです。なぜならそこには、無難というよりむしろ、余計な事を考えないタレントを使っておけば、後で上から文句も出ないだろうという、「忖度」が働いていると想像できるからです。こう一種の言論封殺に視聴者が抵抗する方法として、少なくも私達にはチャンネルを切り替える自由と、権利があると思います。
何故そこに座っているのかを、出る方も見る方も、じっくり考えてみて欲しいのです。コメンテーターなら、大衆が参考になるコメントが出来ないと意味がありません。見る観客が不快を感じるようなら、よほどその意見に見るべきものでもない限り、タレントの出演自体に意味がないのです。その辺が変にねじれており、しかもその裏には権力への配慮や思惑が透けて見える。そんな気がします。あくまで個人的な意見ですが。
多少は言い過ぎたかもしれません。良くも悪くも例外はあると思いますので。



943.連合不要論 17/8/26

・連合、離党分からぬ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017082501059&g=pol
コメント:民進は連合の為の政党ではありません。最初にそれだけははっきり言っておきます。連合に気を使い過ぎたからこその、現在の凋落ぶりなのです。この会長には全くその認識がないらしい。それから前から言っているように、連合のダラ幹(ダラダラした幹部)の報酬体系をこの際明らかにして欲しい。そうでないと組合員が可哀そうです。そもそもまともな労働運動一つ展開できず(国民の動員もできず)、原発再稼働をうたう労組まがいの連合など、少なくも日本の国民には全くいらない存在なのです。今後の日本の政治を無駄にかき回さないためにも、直ちに解散することを希望します。民進の支持率が低い理由が、やっと分かりました。どこに元凶があるかが分かったからです。因みにそういっているのは私だけではありません。大手新聞社も社説で書いているのです。但しそこでは民進は連合に気を使うべきでないと書かれているだけです。それに派遣が雇用の半数以上を占めるという異常な事態に、連合が無関係だと言い切れるのでしょうか。むしろ正規従業員で構成されている連合は、自分たちの権利を守るために、派遣を切り捨てたのではないのか。派遣社員だって労働者だし、国民なのです。
関連記事。 田中委員長、政治的圧力、常にあった。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/08/24/story_a_23178945/?utm_hp_ref=jp-homepage
(寸評:電力労組出身の民進党議員の名前を明らかにして欲しい)



944.いと見苦しき日本政府 17/8/29

北がミサイルをまた打ち上げました。

そのこと自体は、特に驚くべきことではないが、問題は日本政府とNHKの対応にあります。
米韓軍事演習が熱気を帯びており、北も米韓に屈しないという宣伝をする必要に迫られた。
しかしさすがに以前に恫喝したように、グアムにミサイルを発射すれば、トランプに爆撃の口実を与えてしまう。試すのはリスが大きすぎる。だからちょいとミサイルが飛ぶ方向を変えてみた。
今まで通り、日本海の公海に落としても、効果も反応もないことは分かっているので、今回は趣向を変えて太平洋を狙ってみることにした。となればグアムを狙うという脅しにも真実味が増す効果もある。
となれば日本の上空を通ることになるが、米国の領土の上空ではないので、それが即座に米国からの報復に結びつくとは考えにくい。また間違っても日本の領土や領海に堕ちるようなお粗末なミサイルは作っちゃいない。

事実上、意図したとおりに飛んでおり、となれば何の実害もなく、米国が報復する理由はない。
トランプは先日、金正恩を褒めたばかりだし、なにより自国の直接的脅威になるかどうかが問題だと常々言っている。おまけに、トランプの腰が引けている証拠に、北が何かやらかせば、中国と日本が怒るだろうという責任転嫁まで口にしている。戦争を始める気はないという事が良く分かる。

トランプは自身が愚かであるが故に、したたかで性悪の金正恩に手玉に取られているのです。
実際、発射と同時に記者から感想を求められたトランプは、怒るどころか、これという反応さえ示しませんでした。どうしたら良いのかが、分からなかったからです。

ミサイルが日本の上空を通過することについて事前の通告はありませんでしたが、グアムの件で、丹保の上空を通過する可能性を示唆しているのだから、それで十分だと考えたのでしょう。

だからうろたえればうろたえるほど、「敵は北の軍事力の前に手も足も出ず、ひれ伏すのみだった」と宣伝されてしまうだけなのです。無視するのが最善の対応であって、まして茨城県の高校が臨時休校するなどは、やり過ぎなのです。

それなのに、国民を落ち着かせるべき官邸が見苦しく、大騒ぎし、NHKもその提灯をぶら下げて、内容のない放送を2時間も3時間も垂れ流す。
そういう報道姿勢は、結果的に死に体の安倍清家の存命に力を貸しているだけなのです。
本当に何がいらないと言って、NHKの報道部門ほど有害無益な存在は、そう多くはないでしょう。無論それに輪をかけているのが、更に不要な安部と菅の存在であることは言うまでもありません。

危機対応を見れば、政府の度量と力量が分かります。後でさんざん言われた、311の原発事故の時の管政権の対応だって、今回の安倍政権の対応よりはましだったのです。安倍政権が311で、管政権よりうまく対応できたという保証はなく、むしろ逆だろうと思います。
それは今回のミサイルの対応を見ていても十分に想像できるのです。

安倍首相がTVでどう言ったかご存知ですか。北朝鮮との対話には意味がない、圧力をかけ続けるしか方法はない、米国による軍事オプションも選択肢として残すべきだと言ったのです。一体どこの国の首相の言葉かと、呆れました。

私が言いたいことは、今の民進は頼りにはならないことは認めるが、それでも、今直ぐ安倍政権と交代したにしても、安部政権よりは数等ましだろうという事なのです。

またつくづくNHKの報道は安倍政権の言う事をオウム返しにするしか、能のない集団だという印象を強く持ちました。一番落ち着いていたのはなんと小池知事でした。
ということは有事に限れば、安倍より小池の方がまし、というより腹が座っているという事なのです。

こういう環境下で私たちが自分の生命、財産を守るために出来ること、すべきことは、NHKを経由して国民に伝えられる、安倍官邸の大本営発表を、絶対に鵜呑みにしないことです。
あくまで自分の目で見て、自分の頭で判断することです。



945.安倍政権+NHK=大本営 17/8/30

昨日も書いたように、北のミサイル発射に関する政府、というより安倍首相の反応、そしてNHKの対応は、決して褒められたものではありませんでした。
関連記事。日本上空を通過。
http://jp.reuters.com/article/nk-missile-idJPKCN1B82EZ
関連記事。グアムへの攻撃能力誇示。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170830-00000003-asahi-int
関連記事。列島超えの意図。
http://toyokeizai.net/articles/-/186313

大変だ、大変だと騒ぐ首相や官房長化の姿からは、大本営の姿しか連想できません。しかもその姿は、緊張を高める役には立っても、緊張を緩和する役には立っていないのです。

けしからんといきり立つのであれば、迎撃の真似事でもしておくべきです。PAC3が出払っていても、イージス艦で迎撃できるはずでしょう。しかも何故迎撃措置を取らなかったのかという説明は一切ないのです。

悪いのは北であることに変わりはありません。でも狂犬にいくらお前は狂っていると言ったところで、相手が理解したり、おとなしくするわけではないのです。とすれば、噛みつかせない、噛みつかれないようにすることが当面の目標になるでしょう。

政府は発射の情報は逐一つかんでいたと強調していますが、信じられません。前回3発発射した時には、夏休みだかで、首相は顔も見せませんでした。今回も発射は寝ている時間です。安倍・菅両氏は、この不在作戦がとても得意です。熊本地震の時は、首相が外遊、長官は新潟で遊説中。その結果、対応に8時間以上も掛かったのです。

情報はつかんでいたと言っても、対応しなければ、情報があってもなくても同じです。使わない情報なら、ないのと同じなのです。

私は今、首相の心境が少し理解できるような気がしています。それは彼が恐れているのは北のミサイルそのものではなく、政府の無策を責められることではないのか。だから何もできなかった以上、こぶしを振り上げて見せるしか方法がなかったのではないかという事です。

それでも、ちょっと冷静になれば(それが出来ないから安倍氏は代表には向かない)、ティラーソン国務長官(だったと思う)が、例えグアムを狙ったミサイルが日本の上空を通過しても、日本は手を出す必要がない、いや出してはならないと言ったことを思い出せたはずなのです。何故ならこれは米国対北の問題だからです。

今回は米国の領土・領海を狙ったものではないのです。だから首相はまずそれを言うべきなのです。「これは日本を直接狙った恋宇劇ではなく、米国と日本に対する挑発行為に過ぎない」「だから事実上は無害である」と言えば良いのです。またそれが真実なのです。

そうすればスマートな対応として、国民の眼には映ったことでしょう。それなのに、逆上して混乱した自分の姿を、国民の目の前に曝してしまったのです。

まして、平和憲法の国の代表なら、米国が北を先制軍事攻撃すべきだなどとは、口が裂けても言ってはいけないことなのです。自国でもない、米国の軍事行動をちらつかせるのは、安倍氏の個人的な怒りが原因で、アキレス腱になっている、自分のちっぽけなプライドが傷ついたからだとしか思えないのです。

問題は現象ではなくて、その意図なのです。北に日本を攻撃する意図がないことくらい、誰の目にも明らかです。米国に対する示威行為なのです。

日本(の国民)とその首相は「主権の侵害にも関わる、極めて卑劣な行為だ」として強く抗議する「姿勢」だけでいいのです。なんならスクランブルくらいは掛けても良いと思います。事後ではありますが、どうせ示威行為に対する示威行為ですから。

て倍首相としては、人を馬鹿にしやがって、米国のお兄ちゃんに、言いつけた仇を打ってもらうからなと言いたいところでしょう。でも今回は、米国どころか日本でさえ標的ではない(標的は太平洋)のですから、テキサスの洪水で忙しいトランプは絶対に手は出しません。一方、日米の温度差が、日米間の不信感を増幅し、亀裂の原因にもなりかねない面があるので、北にとっては、これ以上はない一石二鳥の好カード、奇策なのです。
関連記事。北は隣国を侮辱。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170829-00050071-yom-int
関連記事。北巡る緊張、臨海点、でも圧力では駄目。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170829-00000031-jij_afp-int
関連記事。トランプ発言は何故問題か。
http://toyokeizai.net/articles/-/186016

そもそも核弾頭、いや通常弾頭さえ搭載しないミサイルに、いかなる脅威があるというのでしょうか。ただの金属の筒でしょう。うろたえるのもほどほどにして頂きたいものです。
常識も冷静さも欠いている人間に、日本一国を任せることが、どんなに危険なことかを、日本の国民は今回の出来事で通関して欲しいのです。

せめて防衛大臣が幾らか冷静なのが僅かな救いですが、ましで稲田だったら都思うとぞっとします。何故なら当時は首相が防衛大臣を兼務しているようなものだったからです。同じ自民党なら、中谷の方が未だ安心していられたと思います。安倍晋三氏が一人でいきり立つほどには、国民は動揺はしていないのです。

それに、どこの世界にパニックをあおる公共放送があるというのでしょうか。「逃げて下さい」ではなく(どこに逃げりゃいいんだと自嘲的に言う市民が大半でした)「実害はないので、落ち着いて下さい」と言うべきでしょう。
「被害を発見したら、現場に触らずに、至急警察か消防に連絡してください。被害は国で全額補償します」とつけ加えてもいいでしょう。朝ドラを中止してまで報道するほどの価値はないのです。

こんなことで大騒ぎしたことの方が、私にとっては遥かに恐ろしいことなのです。それは大戦前の国の雰囲気に酷似しているからです。

相手が攻めて来る前に、相手を叩かないと大変なことになる、戦争だ、戦争だと騒ぎ、浮足立つ政府と大衆。それって日本の国民が、いつかどこかで見た光景ではなかったでしょうか。
そんなことは、実際に一発、ミサイルが落ちて、国民の気持ちが落ち着いてから、行動を起こせばいいのです。しかも、そもそもミサイルは落ちてなど来ないのです。
関連記事。Jアラート各地でトラブル。
http://www.asahi.com/articles/ASK8Y5FP4K8YUTIL04L.html?iref=comtop_8_02
関連記事。避難呼び掛けに当惑。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201708/20170829_13053.html
関連記事。ミサイル防衛、二段構えでも困難。際限ない。映像。
http://www.asahi.com/articles/ASK8Y76GQK8YUTFK01H.html?iref=comtop_8_01
関連記事。米は遅れた声明。グアムでないため。
http://www.asahi.com/articles/ASK8Y5FCDK8YUHBI01R.html?iref=comtop_8_02
関連記事。市場は警戒、北の泥沼シナリオ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170829-00000062-reut-bus_all
関連記事。ミサイル通過したのに円相場急騰。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/08/28/northkorea-yen_a_23188709/?utm_hp_ref=jp-homepage
コメント:斬首作戦もやむを得ないのかもしれないが、その場合は絶対に分からないようにする必要があります。でもその前に米朝対話でしょう。北にトランプが乗り込む。それが最高のカードです。以前申し上げたように、その前に安倍が北に行くという手もありますが。



946.風刺漫画を復活せよ 17/8/30

新聞の風刺漫画を復活して頂きたい。国民の風刺精神、それが今の国民には最も必要なものなのです。言い換えれば政治と社会への、正常な批判精神です。それがなないと、独裁政治(安倍精機)の後に来るものが、もう一つの独裁政治(小池政治)になってしまいかねないのです。それを誰か(例えば官邸)が意図的に妨害しているとしたら、その行為は重大な言論統制であり、憲法違反です。



947.小池新党の怖さ 17/8/30

・小池新党は国政で50議席ゲット確実。
http://diamond.jp/articles/-/140259
コメント:でもそれは新党というより小池個人への期待感です。ということは、安倍首相という個人が到底信用できないことが分かったので、小池ならどうかという発想です。度を越した個人崇拝(現時点では機体)はろくなことにはなりません。以前小泉人元首相の人気がありました。個人の後にまた個人というのは怖い構図です。その先にはヒトラーが待ち構えているからです。



948.冷静さと覚悟の無い人には無理 17/8/31

毎回ミサイルの話題ですみません。一言で言えば、安倍首相は騒ぎすぎです。北を喜ばせるだけです。むしろ常識も良識も余り期待できない(失礼)、某首相のオーバーリアクションの方が心配です。

ところで何がJアラートでしょうか。悪ふざけも良い加減にして頂きたいものです。そんなものは国民を動揺させる以外に、クソの役にも立たないことがはっきりしたではありませんか。しかも、この騒動で、モリカケ問題の裏側にあった、首相の極右、しかも好戦的な体質が、モロ出しにされているのです。

リベラルな国民(と議員)は、今こそ平和主義、不戦主義の旗を掲げて立ち上がらなければなりません。国民がはっきりと反戦の意志を示さないと、その必要は全くない、しかも米朝の戦争に、日本が自ら飛び込んでゆくことになるのです。しかも安倍首相は稀代の悪法、安保法制、集団的自衛権をこの機会に試してみたくてうずうずしているのです。

ついでにいま官邸+NHKがしている事は、北を非難しない者と、は政権を批判する者には、反日で反逆者で国賊だというレッテルを貼ることです。戦時中と全く同じ、政府のプロパガンダが大手を振って、この現代日本で行なわれているのです。平素は鈍感なくせに、安倍首相の個人的な動揺がきっかけで、大騒ぎする政府に、国民の生命・財産を預ける方が、よほど危険なのです。

安倍首相のしていることは、出てくる前に相手を叩いておかないと危ない。日本にいつ核ミサイルが飛んでくるかわからないという、国のトップとは思えない、恐怖心をあおるオオカミ少年と同じことなのです。

言い換えれば、北のミサイルが死に体の安倍首相の延命を助けており、首相の錦の御旗になっているのです。国民に出来の悪い首相を押し付け続けることで、結果的に国力を削ぐことになるという意味でも、金正恩の方が一枚も二枚も上手なのです。たった一本の無害なミサイルで、これだけ相手をビビらせることができたのだから大成功なのです。

メディアが全く宛にはならないので、いまや政府の暴走に歯止めを掛けられるのは、民進のリベラル派と共産しかいません。右傾化が著しいNHKは自民党以外の見解は一切報道しようとしません。これが自主規制に名を借りた検閲ファッショでなくて、なにが言論統制でしょうか。このどこが政権から独立した公共放送なのですか。戦前と全く同じではないですか。

私は今、日本は非常事態にあると思います。それは北のミサイルが日本を跳び越した(しかも5回目)からではありません。それでなくても常軌を逸している首相が、戦争だ、戦争だと騒いでおり、公共放送がその片棒を担いでいるからです。日本の国民が最も警戒しなければならないことは、北のミサイルより、オオカミ少年と化した安倍首相が、モリカケ隠しと、個人的な怒りで、過剰反応して、軍事的な行動、もしくはそれに類することを、独断で始める事です。繰り返しになりますが、安倍首相にとって、ミサイルは神風が吹いたようなものです。だから彼は金正恩に感謝すべきなのです。私たちは降ってくる爆弾よりも、自分達が抱えている安倍晋三という爆弾の方を心配するべきなのです。

いかなる形であれ、現時点では、自衛隊の軍事行動の発動は、絶対にあってはならないのです。差し迫った脅威はないからです。安倍首相が、独りで日本の危機だと騒いでいるだけなのです。根拠はないが、トランプに毎日電話して、「同盟国の」自衛隊が何かお手伝い出来る事はありませんかと、媚びを売っている可能性さえ推測できるのです。

しかし、ある意味で幸いなことに、トランプ政権の中枢にいるのは、実戦経験もある、冷静な軍人出身者です。逆にいきりたつ首相を諫めているのかもしれないのです。昨日紹介したティラーソンの言葉がそれを暗示しています。米国に諫められる首相も首相で、国民としては恥ずかしい上に、有事に宛に出来ないという事でもあります。仮にそうであるならば、本当の売国奴はどちらですかという話にもなりかねないのです。

差し迫った脅威ではないのに、二言目には圧力、圧力と言う安倍晋三は、どうしても米国に軍事行動を起こさせたいようです。そのくせ自分では、一発の迎撃ミサイルも撃ってはいないのです。更に1600億も出して、陸上イージスまで買おうとしています。

金正恩がちょっとつつけば、代わりに大騒ぎしてくれる。その結果、トランプにとっては武器の商売ができる。日本を食い物にして、金とトランプの双方が得をするという有り難くないWinWinの.関係になるのです。その間に入って、一人損をするのは日本、と言うより、その国民です。存在自体が亜夢のようなお坊っちゃまを背負わされ、そのつけは全部国民が負担させられるのです。実際に絵に描くまでもなく、その風刺画が目に浮かぶようです。

モリカケ問題でみそをつけ、いまはオオカミ少年を演じている首相が、結局同じ人物であり、中身に全く変わりがないことを、国民は目の当たりにしているのです。足りないものも相も変わらずで、正直さと誠実さです。国の代表を信頼しない。大変残念なことではあるが、それしか今現在、日本の国民が自分を守る方法はなさそうです。これまで信用できなかった人が、有事だけは信用できると思う根拠はどこにもないからです。有事ならば一層信用するのは危ないと判断する。それが国民の良識であり、冷静さというものです。

安倍とトランプが挑発に乗って踊り、戦意をかき立てる。これは最悪の構図だと思いませんか。ネットには政府の対応は手ぬるいという意見さえあります。今が大戦前夜だという過激な意見さえ載せられています。でもそういう意見に刺激されないようにお願いします。北のミサイルが日本に着弾しないという保証は、確かにありません。でもミサイル(要は爆撃です)が着弾する前に攻撃するのと、着弾した後で攻撃(報復を含む)では天地の違いがあるのです。前者の例が太平洋戦争であり、後者が湾岸戦争です。しかし、相手の攻撃を確認したら、その後はひるむことなく徹底的に戦う。そういう姿勢が本当の抑止力になるのです。だから腰が据わらず、浮足立った素人のトップに、国と自衛隊のトップは務まらないのです。

関連記事。その時、何が起きたのか。
http://jp.reuters.com/article/missle-flyover-japan-idJPKCN1BA0DP
関連記事。日米電話協議。
https://this.kiji.is/275652476279375354?c=39546741839462401
関連記事。Jアラート不具合で不適当発言。
https://this.kiji.is/275635489369866248?c=39546741839462401
関連記事。石油禁輸で働きかけ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017083001072&g=pol
関連記事。ミサイルは前奏曲。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017083000217&g=prk
関連記事。米迎撃実験に成功。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017083001117&g=prk
関連記事。マティスは外交的解決維持。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017083000694&g=use
関連記事。制裁以外のアプローチを。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/post-8344.php
関連記事。圧力だけではダメ。
http://toyokeizai.net/articles/-/186095
関連記事。事前に発射の兆個察知して、前日だけ公邸泊。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017083000971&g=prk
(寸評:旧公邸は幽霊が出るからと言って、新公邸を作らせたのは安倍首相です。その費用は誰が負担していると思っているのでしょうか)



949.共同軍事演習はいらない 17/9/1

私は怒りが爆発しています。まさに大戦前夜だからです。どさくさ紛れの軍国主義化だからです。

日本には、トランプに勝るとも劣らない、軽率でIQにもEQにも問題がありそうな(断定はできないまでも)首相がおられる事が、国益にも安全保障にも大きな影を落としています。全く不要な共同訓練などしている暇があったら、自分の頭のハエを追うべきではないでしょうか。共同訓練など、日本国民の誰が望んだと言うのですか。国民の大半が人間的に信用できないと言っている人が、自衛隊の指揮権を振り回すなど、あってはならないことなのです。ご自分が嘘つきだという事実は、死んでも認めないつもりのようです。私たちに和製ヒットラーはいりません。このように、世界情勢がきな臭い時期には特にです。ついでに言えば、ヒットラーも国民を言いくるめる演説が得意だったそうです。

日韓、米艦B1と共同訓練。北の反発必至。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017083100928&g=pol
関連記事。見える形で圧力。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201708/CK2017083102000254.html
関連記事。米韓、外交解決の立場で一致。
http://www.asahi.com/articles/ASK802C9HK80UHBI007.html?iref=comtop_list_int_n02
関連記事。防衛費2.5%。
http://www.asahi.com/articles/ASK804WDZK80UTFK00F.html?iref=comtop_8_02
関連記事。日本の平和主義が転換点に。
http://www.bbc.com/japanese/video-41104719

これを一場恐れていたのです。まして軍国主義者で改憲亡者の安倍首相のことです。良い機会とばかりに、改憲を強行しかねないのです。

今回の首相の軽挙妄動は、北に核実験の口実を与えたようなものです。9/9に何かが起こらなければ、その方が不思議なくらいです。多分安倍首相としては、何かが起きてくれることをむしろ望んでいるのでないかとさえ思えるのです。

北とのトラブルを収めたいのなら、むしろ自分が北に出向いて交渉すべきでしょう。今更怖くて嫌だと言ったところで、そもそも官房長官から首相になれたのも、小泉元首相にくっついて北に行ったからではないですか。共同訓練も、首相の方からトランプに頼んだのではないかと勘繰りたくなります。

仮にではありますが、戦争をあおるだけで、冷静で効果的な判断が出来ない首相であるならば、一日でも早く退任して貰わないことには、国民は安心して眠ることも出来ません。ついでに言えば大本営の片棒を担ぐ、NHKの会長も即時退任して頂けないものか。自分が何をしているのかお分かりでないという点では、安倍首相とはお似合いのコンビですが、少なくもその働きは、報酬に見合ったものではないと思います。しかも最近では籾井と同じ傲慢さも顔を出しています。なんでしたら、NHKお得意の偏向した世論調査で国民に尋ねるのは如何でしょうか。無論、籾井よりはましだという事にはなるのでしょうが。公共放送の責任者なら、国民が選べるようにしなければ、本当はおかしいのです。

8月は戦争を反省する月です。それがこのような形(共同訓練)で終わる事自体が、為政者と権力者の頭の中には、国民も民意も、一切存在していないという、なによりの証拠だと思います。

「他に選択肢がなくても」「どんな政治家でも」、自我肥大(これもヒトラーに似ている)の政治家に、国政を預けておくよりはましなのです。一日でも早く政治を国民の手に政治を取り戻さないと、本当に日本は危ないのです。

現時点で一番手っ取り早い方法は、前原と小沢を軸にした、保守的な色彩の(本当は嫌だが、今は安倍政権を潰す方が先決です)野党連合を作り、一時的な会派として共産が加わる構図です。どんな形であれ、とにかく野党が求心力を備えて、一つにまとまることが、どうしても必要なのです。連合に言われて民進が共産と対決するなどは、絶対にあってはならないことなのです。政党では自民党が、ここまで日本を滅茶苦茶にしてくれました。デフォルトも時間の問題です。何故なら国民不在の財務省が担当しているからです。そして労働組合として、連合が野党と国民の脚を引っ張りました。いくら権力に弱いメディアでも、連合の腐敗と組織の疲労を暴くべきなのです。なぜならそれが、日本の政治を良くすることになるからです。民進が連合のような既得権集団の代弁者でしかないのであれば、国民は代表選の結果がどうであれ、この際思い切って民進を見捨てるべきなのです。

一方、いま最も勢いのある小池知事には、しばらく都政に専念して頂きたい。しかもその国政の代理人が若狭や細野では、どうにもならないのです。枝野も言っているように、自民党の支援団体でしかないからです。しかも野党の票が割れるだけで、国民にとっては何の益もないのです。

小池知事からは、野党は結束して日本を変えるべきだという発言はあまり聞こえてきません。自分独りの力で変えようと思っているのかもしれませんが、いずれにしても小池個人のパフォーマンスが優先されています。都議会選挙の勝利も、自民の自滅、即ち敵失の部分が大きかったのです。しかも小池知事は表立って安倍首相を批判したことはないのです。

小池知事はワイルドカード、またはジョーカーであって、安倍首相と根本のところで価値観を共有していることが、どうにもマイナスのイメージなのです。安倍と小池が、超保守同士で競い合った結果、禅譲というような構図にでもなれば、これはもう国民としては最悪の事態です。愚帝が女帝にとって代わるだけのことだからです。即ち本来の意味での選択肢(対立軸)ではなく、同工異曲の代替案でしかないのです。

安倍首相にこれだけ酷い眼に遭わされてきた(安保法制、共謀罪、出口の見えない経済政策、モリカケに見る政治の私物化、加えて北への無策)のですから、国民は、これ以上、政治家の口先(口車)に載せられ、騙されるのは、もういい加減止めにしましょう。日本は私達だけのものではなく、次世代のものでもあるからです。

それからついでに申し上げますが、菅官房長官は、毎回、どこまで押し切れば、国民が怒り出すのかを試すような言動は慎んで頂きたいものです。何故ならそれもまた(政権の)傲慢さの表れだからです。そのうち本当に、国民は怒り出すかもしれません。私はそうした細かい側面でも、革命の予兆を感じています。しかもその種を蒔いているのは、決してリベラルな市民ではなく、他でもない官房長官自身(の挑発的な言動)なのです。



950.連合との共倒れを避けよ 17/9/2

NHKの民進の代表選中継を見ました。ご承知の如く、前原が勝ちました。
蓮舫は気合も覚悟も感じられない、薄くて軽い代表でした。自らは動かず、野田佳彦をあてにしたことが、最大の敗因です。
前原は間違いなく蓮舫より戦闘能力は上だと思います。
但し、前原の持論である野党共闘の拒否は、民進を軸にした野党連合を形成し、政権奪取を狙うという最終目標を放棄することを意味します。
その背景には連合のエゴイズムがあります。
連合の会員数は、反自民の有権者の数に比べれば僅かなものなのです。前原はその事実を正視する必要があります。
そして大多数の国民は民進が我が道を行くことなどを望んではいないのです。
「探せば良い議員もいるのだけどね‥」というのが、いまの国民の偽らざる民進の見方なのです。
だからこそメディアや知識人が声を揃えて言うように、連合との悪しきズブズブの関係を清算しない限り、今度こそ本当に国民から見放されるでしょう。
国民は、連合(原発再稼働)のように、視野が狭く、しかも近視眼的な見方で、国政を考えるわけにはいかないのです。
何故なら、日本は、我々世代だけのものではなく、次の世代の人たちのものでもあるからです。
関連記事。代表に前原。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017090100779&g=pol
関連記事。どうなる野党再編。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170901-00000061-jnn-pol



951.大臣も大臣なら 17/9/3

・麻生が差別発言
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170902/k10011123881000.html
コメント:本当にそう思っている=世間ではこういうのを本音と申します、から、ボロボロと問題発言が出てくるのでしょう。無教養=漢字が読めないという評判、の批判もあるし、この人が総理だったとは信じられないくらいです。問題児でないと=例えば森元総理もそのお一人ですが、日本では首相にはなれないということなのでしょうか。
しかも麻生氏本来の職務である、国の財務にしてからが、厚化粧のアベノミクスのせいもあって、とてもではないが、うまくいっているとは思えません。外国の経済の専門家から何度も指摘されているように、金融緩和の出口が見えない事が問題なのです。
今はデフレだから、蛇口全開の、異次元と言うより非常識と言って良い政策で、なんとか不健康な形でバランスを維持しているが、それでも回るべきところには資金が全く回っていないのです。間に銀行が入っているからです。人手不足もあって、中小が悲鳴を上げているという事実を指摘するだけでも、アベノミクスと国の財政政策に大きな問題のあることが、はっきり分かるのです。
そういう危険なバランスの取り方をしていて、出口対策もない以上、このイレギュラーなバランスが崩れて、一旦インフレに向かい始めたら、止めようがない、止める方法がないのです。なぜなら、金利を上げてみても、資金を市場から吸い上げてみても、もともとだぶついている金を引き上げるだけなら、効果は期待できないからです。その結果、デフレとインフレが一緒に起きるスタグフレーションになる可能性もあります。そうなれば、いかに内部留保があっても、大企業だって無傷ではいられないでしょう。但しこの辺は、優秀な経済学者や専門家もいるので、そちらの意見を参考にして頂きたいと思います。
かくして日本の経済・財政が破たんすると、国債が紙くずになります。しかもその結果としてのデフォルト=返済不能、或いは利払い不能、を避けるために、政府がするのは年金資金に手を付ける事です。年金は国民から預かっている資金なのに、そういう意識はないようなのです。自分が勝手に運用し、また必要に応じて使える資金だと政府は勘違いしている節が見られるのです。でもそれは国民が毎月の乏しい給与の中から、爪に火を点すようにしてコツコツと積み立てた資金であり、政府が税金から回した資金ではないのです。
最近では、株価を吊り上げる=景気引き上げの為の化粧、ために限度を超えて株に投資したという悪しき前例もあります。しかも運用をしくじっても責任感は余りないようです。言い変えれば、いざ困れば国民の貯金や資金を使って、財政の失敗の穴埋めをする意図があると思われても、仕方がないということなのです。
政府の年金運用に責任感を持たせるためには、運用益が上がれば報酬を増やす、下がれば給与を減らすなどの仕組みが必要だと思います。しかも、高級官僚が資産運用のプロであるとは思えないので、範囲を広げて人材を募るべきだと思います。無論財務大臣についても、それは言える事なのです。適材適所の話です
先の読めない、政策への責任感もない人が、総Xや財X大臣になれば、国や国民にとってとんでもない災難が起きる手も、それは少しも不思議ではないのです。野球に不思議の負けなしなのです。
それとも実は麻生氏は、私が考えるより遥かに深謀遠慮の策士で、自分を貶めてでも、安倍首相のイメージを持ち上げようとしているのでしょうか。でもそれはむしろ、後釜も狙っている、安倍内閣の三XX大将(アベ、スゲ、アソウ)のお一人としては、一番やりたくないことではないでしょうか。



952.民進人事と小池新党 17/9/3

・民進、幹事長に山尾。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170903-00000005-mai-pol
コメント:これなら行けるかもしれません。枝野は代表代行です。松野、長妻の登用も経験者で妥当でしょう。しかし代表選では、8人の国会議員が敢えて白票を投票。無難な船出ではありません。前原が最後の代表になるのではないかという声もあります。
但し幹部人事を見ると、共闘の拒否は必ずしも決まったわけではなさそうです。一方で人事を見れば、江田は民進から出るつもりかもしれません。出るなら小池新党が良いと思います。辻本を連れて行く手もあります。若狭、細野、渡部では、発言力は事実上ゼロだからです。特に若狭は新党のネックになるでしょう。独裁者の言いなりの代表など、誰も歓迎しないからです。都民ファの野田みたいなものです。小池の組織作りが下手なのは、余りにも、私が私がという意識が強いからではないか。強烈な自我で旗上げし、強過ぎる自我で自滅する。そんな構図さえ目に浮かびます。



953.北が核実験 17/9/4

北が核実験を強行しました。
関連記事。北の核実験。過去最大。
http://jp.reuters.com/article/northkorea-nuclear-idJPKCN1BE0GS
関連記事。厳重抗議。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170903-00000036-jnn-pol
菅長官は、いつもは横柄なのに、何を寝ぼけたようなことを言っているのでしょう。厳重抗議で済む話ではないのです。金正恩は偉そうに、日本はターゲットではないと宣っているが、それで安心するなどもっての他なのです。そもそもあんな国に、お目こぼしを頼むつもりなどこちらにはさらさらないのです。
唯一の被爆国として、核兵器をもて遊び、交渉の道具や商売に使う国を許すことは出来ないということであり、見過す訳にはいかないという事なのです。それとも核軍縮に反対しない日本としては、得意の自己正当化で、持っているものは仕方がないという事になるのでしょうか。
・関連記事。広島が非難。
https://this.kiji.is/277063901578592258?c=39546741839462401
やらなくてもいいこと(集団的自衛権、秘密保護法、共謀罪=治安維持法)は押しまくるくせに、言うべきこと、なすべきことはやらない。それでは嘘で固めた政権になるのです。
トランプも安倍も、非常時には全く宛には出来ず、頼りにもならないことが、はっきりしたのです。二人は、張り子の虎と狸と同じです。
なので、日本の国民は、自分達の生命、財産を守るためには、政権をすっ飛ばして、直接、反核運動を国際機関に訴えるべきなのです。個人的な意見をすぐに振りかざす、傲慢を絵に描いたような別所国連大使には直ちに辞任して頂きたい。思い上がった彼の脳裏には子民など存在していないからです。まさに、ソコは違うダロー、このhageーなのです。
国際人権団体や、国際司法裁判所に、金正恩を戦争の未遂で、日本の国民が直接告発すべきなのです。即ち、国民が運動を起こすことが必要であり、それだけが有効なのです。もはや圧力ではなく、制裁を加える段階に入っているのです。
菅長官のどや顔を見せられるのも、飽き飽きしました。安倍・菅にとっては、北の反国際的行為は、神風のようなものです。しかしそんなものに助けられる政権なら、やくざに支持される警察のようなもので、矛盾した不健全な存在なのです。
関連記事。韓国。融和から圧力へ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170903-00000078-jij-kr
関連記事。中朝国境。屋外に避難。
http://www.asahi.com/articles/ASK9366DNK93UHBI037.html?iref=comtop_8_01
関連記事。習指導部メンツなし。
https://this.kiji.is/277000860982003197?c=39546741839462401
関連記事。ロは対話呼びかけ。
https://this.kiji.is/277026655959008757?c=39546741839462401

関連記事。地球平和監視時計ゼロにリセット。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170903/k10011125251000.html
コメント:こういう記事を世界に発信する事こそが、日本の責任であり、義務なのです。そこのところが、愚かな安倍政権には全く理解できていないようです。



954.時間軸を長く 17/9/5

偶発的な戦争を食い止める方法は、とにもかくにも相手が手を出すまでは、こちらからは絶対に手を出さないということです。仮に敵の先制攻撃で、国内に犠牲や損害が出たとしても、その程度は、どっちが悪いかも決めないうちに、同時にドンパチ始めるよりは、遥かに(合計でという意味ですが)少ないのです。

どんなに馬鹿にされ、挑発されても、相手の言葉に動揺も、激高もせず、淡々としている。それは人間の度量であり、いい意味での鈍感さです。しかもこういう局面になると、途端に、トランプも安倍首相も一切信用出来なくなる。人間がちっぽけだからです。

「相手が手を出すまで手は出さない」。これは西部劇でもおなじみのお約束です。しかも今回は、相手が先に軍事攻撃を仕掛けてくる理由がないのです。うるさいほど吠えてはいるが、未だ噛みつくそぶりはしていません。
金正恩が何を望んでいるのかが分かれば、いくらでも打つ手はありますし、しかもそれはほぼ分かってきているのです。

6か国会議の必要もないのです。従来の枠組みの交渉なら、北は乗ってこないからです。なぜならそれは北の戦術とは噛み合わないからです。なのでトランプが一言言うだけで済み、しかも日本も、効果の怪しい迎撃システムに1600億も払う必要はないのです(1600億あれば独自技術を開発できます。迎撃は攻撃ではなく防御だから、日本でも研究開発できるはずです)。

その一言とは何か。それは「金正恩、貴方は容易ならざる相手であることが良く分かった。核を持つ北朝鮮と事を構えれば、米国に無視できない損害が出る。しかもそれは北朝鮮にとっても、同じことが言えよう。だから双方が納得できる条件で、平和条約を結ぼうではないかと」と告げるだけで良いのです。

そしてその提案を退けるようなら、その時初めて軍事行動や斬首作戦が現実味を帯びるのです。

核を持つこと、或いは実験することは、爆撃や先制攻撃の理由にはならないのです。英米仏ロ中に加えて、インド、パキスタン、イスラエルも持っているからです。

しかし平和交渉には興味はなく、しかも核兵器をちらつかせて、外国に無理な要求をするようになれば、全く別の次元の話です。しかもその時は核兵器のあるなしさえ問題ではなくなるのです。それはクウェートに侵攻したイラクと同じ立場です。国連軍や多国籍軍の標的にされても、文句は言えないのです。

しかし仮に、北が米国との二国間の和平交渉に応じるとなれば、日米韓がいきり立つ理由は一気になくなります。米朝が、そのつまらないメンツを捨てれば、容易にことは収まるのです。金正恩やトランプ(および安倍)のメンツなるものは、お互いの国民を何百万も犠牲するほど価値のあるものなのでしょうか。果たして彼らは、全世界に向かって、正々堂々とその正当性を訴えることが出来るのでしょうか。

それが出来ないのなら、それは個人と個人のメンツを掛けた私闘に過ぎないということなります。謙信の言う義のない戦い=私利私欲、です。ならば一対一で、武器を選んで果し合いをしてもらえば良いのです。それが究極のノブレス・オブリージュにもなるのです。但しこの三人にそこまでの覚悟と度胸があればですが、

そもそも自己防衛以外の戦争を宣言した途端に、その代表は背後に注意した方が良いのです。それはベトナム戦争の時のニクソンと同じです。戦争を嫌がる国民が、手っ取り早く戦争を終わらせたいと思ったらどうすれば良いのか。でもそれを日本の国民がを学んでいないと思う方がどうかしているのです。

戦争で国民に犠牲を強いる国の代表より、敵国を選んだ方(亡命、逃亡、投降を含む)が、生き延びる可能性が高いからです。現在なら、ISの戦闘員、北朝鮮の国民についても言える事でしょう。敗戦後に米国に占領されて、日本人は、もっと早く国民が投降していれば、十万人単位で死ななくても良かったことを実感したのです。しかもこの点は語られることが殆どありません。右傾化した政治家や権力者が、大戦を美化したいからでしょう。

何が言いたいかというと、今の米朝の対決においても、双方の国民の意志を反映したものではないということなのです。国家、或いは代表同士の、正体も目的も良く分からない争いではあるが、国民による国民の為の正義の対決ではないのです。

日本も、最後まで戦前の指導者、権力者の言いなりになっていたら、本土決戦、一億玉砕(しかも権力者は生き残る)で、自国に殺されていたのです。しかもそれは全くの無駄死になのです。祖rで選曲が有利になる訳ではなく、単に死を美化して見せているだけなのです。ISの自爆攻撃と同じです。米国が勝ったので、多くの国民の命が救われたのです。但しそれは米国の手段(原爆と空襲)を正当化するものではありません。

敗戦後の戦争裁判には大きな意味はありません。所詮それは戦勝国から見た戦争犯罪の処罰だからです。それよりもっと意味のあるものは、敗戦国の国民が戦争を振り返る、自国による自国の裁判です。でも日本は戦後72年も経っているのに、未だに判断を下して(=戦争の総括)いません。その代わりにしたことといえば、戦犯を神社に祀り、教科書を書き換え、教育勅語を再評価し、明治憲法の復活を唱えているのです。それがおかしいことだと思わない(例えば日本会議や安倍首相夫妻)ほうが余程おかしいのです。

戦後ではなく、戦争開始直後、或いはできれば開始前に、国民が戦争の是非を判断する方が、犠牲は遥かに少ないのです。それなのに、安倍首相は、自分が国民から信頼されていないにも関わらず、開戦の判断を自分でしようとしているのです。

しかし、そうした究極の暴挙を阻止する為には、テロに訴える必要さえないのです。それ以外にも失脚の方法はいくらでもあるからです。全国民が5日ゼネストを実施するだけでも、日本の機能はマヒすることでしょう。

また特に金正恩には言っておきたい。恐怖と嘘だけで、いつまでも、国民の支配を続けられると思うのは間違いだということを。しかもその点については、日本国民としては大変残念なことに、程度の差こそあれ、トランプも安倍も、そう大きな差はないのです。

戦争はいつでもトップが始める。それを我々は大戦の苦い経験で学びました。だから私達は絶対に安部政権に戦争を始めさせてはならないのです。

話を北に戻すと、和平条約を結んだ後は、後は中国に任せて、米軍は朝鮮半島から一旦撤収すべきです。そして北の国民の出方を気長に待つのです。民主化の気運が盛り上がったところで、多少手を貸せばそれで十分なのです。即ちこの問題の解決のカギは時間にあるのです。トランプも安倍も、国民に嘘をつくことに抵抗はないのだから、まして金正恩に嘘をつくことに、後ろめたさはないはずです。

安倍、トランプが焦れば焦るほど、相手の思う壺なのです。でもその間に北が核ミサイルを量産するだろうという最大の懸念事項があります。ならば放っておけばいいのです。膠着状態を打破するには、割り切りが必要なのです。後で全部返してもらえばいいのですから。時間を味方につけることで、初めて立場の逆転も可能になるのです。

それは相手のスキを待つ作戦でもあるのです。

しかし、先が読めない、我慢も出来ないアベ・トラは、いきりたつだけで、自分の尻尾を追いかける犬のように、ただ空回りしているだけなのです。



955.今こそ非核、反戦のとき 17/9/6

今日の前書には、超右傾化した政治家(首相、官房長官、財務大臣=全体主義者でもあるらしい、を含む)には絶対に答えられない質問をご用意しました。

それは「米国が核兵器を保有しても良いのなら、なぜ北朝鮮は核兵器を持ってはいけないのか」という質問です。

その答が、米国は信用できるが、北朝鮮は信用できないからというものだとします。何より(形式的には)米国は民主主義、自由主義の国であり、北朝鮮は独裁者の為の独裁国家です。北なら核兵器をどんな目的で使い、また誰に売るかの予想もつかない。テロ集団に流れる危険性さえ否定できない。無論その見方を私は否定しません。

であるならば、次の質問があります。「核兵器には良い核兵器と、悪い核兵器があるのか」。

誰が誰に使っても、数十万人規模で死者が出るのです。しかも正義や価値観、倫理感などは、地域と時代、就中主義主張でいかようにも変化します。即ち核兵器の使用が正当化できる絶対的な正義などというものは、この世には存在していないし、存在してはならないのです。

かつて米国にはそれがあると思って、日本(のしかも非戦闘員=一般市民)に核爆弾を使用したのです。これは人道上の重大な違反だったのです。オバマにはそれが分かっていたから、核軍縮を宣言してノーベル賞も受賞したし、広島にも来たのです。ところが肝心の安倍首相にはそれが殆ど理解できてはいないようなのです。確かに言葉では平和主義らしきことも何度か口にはしています。でも今問題にしているのは、その根底にある価値観(日本会議)と、態度(国際情勢への対応)なのです。北の挑発への反応ひとつ取ってみても、理念も、冷静さも、論理尾的な思考も欠如しているように感じるのです。トランプと安倍、まさに最悪の組み合わせです。

本題に戻ると、それを使いたいという悪魔の発想以前に、核兵器の存在自体が悪だということなのです。むろん通常兵器にも殺傷能力があり、兵器自体が基本的に殺傷を目的とした邪悪な道具なのです。中でも核兵器が最悪なのは、敵味方の区別もなく(兵器には善悪の判断能力も、識別能力もない)、まとめてドカンで、ハイ50万人の抹殺完了だからです。即ち誰にもコントロール出来ない、超危険な兵器だからです。

おなじみの手榴弾なら、何人も一度に殺すことは出来ません。投げる人間だって、誰を殺めるかの選別くらいはしているでしょう。だから手榴弾が良い兵器だと言っている訳ではありません。核兵器の、無差別大量殺傷能力が危険=悪、だと言っているのです。

話の流れで言えば、殺傷力があり、極端にそれが大きいから、核兵器と、その「使用」が悪だという事です。でももう一歩踏み込んで考えると、兵器の是非の議論の本質は、殺人は悪だと点にあることに気が付きます。問題は殺意そのものなのです。北が邪悪なのは、殺人を何とも思わない(そいえば兄弟も毒殺した)からなのです。そういう独裁者が、大量破棄兵器を手にするとへの恐怖。それが北の核兵器が悪であることの本質なのです。核兵器も、高校生が友人を殺傷する為に振るうナイフも、本質のところでは同じなのです。即ち殺意こそが問題であり、悪の根源なのです。

核兵器の保有に関して、米朝に違いがある(米が善で、北が悪)とすれば、それは米国には使う意思がなく(と言っている。但しオバマまで)、北は使うぞ、使うぞと脅していることにあります。でも皮肉なことに、米国は実際に核を使ってしまい(実戦では三度目となる)、逆に北朝鮮は使わなかった(或いは使う暇がなかった)という場面だって想定できるのです。

それでは最後の質問です。「人体実験を兼ねて、降伏寸前だった日本に、二回も米国は核兵器を使用した。そして原爆(や空襲)で、何十万もの非戦闘員を虐殺した。それなのに、なぜ日本政府は、武器としての核兵器に反対し、核兵器を廃絶する世界的な運動に参加しないのか」。

無批判に米国の核の傘の下に飛び込むだけの日本。でも日本を外国の侵略から守ってきたのは、米軍ではないのです。それは平和憲法なのです。なぜなら侵略戦争を放棄している日本を、自国の防衛と称して攻撃しようとも、その侵略には正当性がないからです。日本に米愚の基地があるから攻撃するのではなく、日本が平和主義を掲げているから攻撃は出来ないのです。

別の言い方をすれば、平和憲法があったからこそ、戦後72年もの間、外国との間で、軍事的な紛争が起きていないのです。それも自衛隊が破壊的な攻撃力を備えた危険な戦力でないからこそ、攻撃を受けなかったのです。だから、これかもそのスタンスだけは何としても維持しなければならないのです。

なので、外国間の武力衝突に際して、武力でどちらかに加担することが目的の、集団的自衛権には徹底的に反対を続けなければならないのです。それは何という単純な(愚かな)発想であることか。友好国が攻められた時に、日本に出来ること、またすべきことは、一緒になって打ち返すことではなく、負傷hさ屋食領空上の為の胃はkンyと、攻撃してきた国を徹底的に非難し、交渉に乗り込んでいって、一日でも早く双方に武器使用を停止させ、休戦や和平の協定の場を作ることです。しかもそれは平和憲法を守ってきた日本にしか出来ないことなのです。

そういう、いわばほかの国には真似をしようにも出来ない特権を、嬉々として投げ捨てているのが他ならぬ安部首相なのです。オバマとのハワイでの共同記者会見で少しは変わったのかと思っていたのですが、最近の北の問題への対応を見ていて(頭上をミサイルが飛んだっていいではないですか。実際に落ちてこなければ)、結局は軍事的な解決に頼ろうとする好戦的な性格がまたも見えてきたことから、この人は本質のところで平和主義ではないのだという思いを強くしています。

紛争当事国の双方に直ちに武器使用を止めさせて、交渉のテーブルにつかせるのが日本の仕事なのに(米朝の対立でも同じことです)、逆に敵意を強めて、制裁を騒ぎ立て、ドンパチがあれば、待ってましたとばかりに、集団的自衛権を振りかざして、勇んで参加して銃を振り回そうとする。それが我らのぼくちゃん首相なのです。

保守派の政治家は、米国に守られてきたから今の日本の繁栄があると二言目には言います。現実を見よとも言います。でもその現実なるものは、多分に自民党の眼鏡越しに見た現実であることが多いのです。なぜなら米国はそれほど甘い国でもなければ、愛他主義でもないからです。米国は日本を守るために日本に基地を置いている訳ではありません。

むろん口先では同盟国を守ると言っています。でも世界中にある米軍の基地は、米国=本国、の安全保障と、権益を守るためにあるのです。そうでなければ、そもそも米国民=納税者、が納得するはずはないのです。米国の国民は、自国が世界の警察である必要があるなどとは思ってもいないのです。

それなのに保守派の政治家は、米軍の基地の存在を有り難がって(菅長官を見よ)、思いやり予算などという費用を計上してきました。思いやりとは言いも言ったりで、当時の自民党の嘘つき体質は、連綿と安倍首相にも受け継がれている事が分かります。米国の基地経費の日本負担分と言った方が余程正確なのです。

日本の国境付近を外国の軍用機が偵察飛行している。当然航空自衛隊がスクランブルをかけます。日本の領空を侵犯させないため、もっと言えば、国内に爆弾を落とさせないためです。出動には根拠があるのです。でも米国の戦闘機が出る事はない。但し米軍の基地が目標なら話は別です。なぜならそこは日本の領土ではあっても、米国の飛び地であり、米国への攻撃を意味しているからです。この二つの違いが分からないと、基地問題の議論には意味がないのです。

米国の核兵器には正当性があって、北の核兵器には正当性はないという。そうとう昔のことですが、当時ガチガチだった日本共産党が、中国の核実験には正当性があると言って、国民の顰蹙を買ったことがありました。日本が非核の、明確な価値観をしっかり持っていたら、北の核実験にも胸を張って、正々堂々と抗議、反対ができたのです。

日本が、反戦、反核の明確なビジョンを掲げる事が、世界から今ほど求められたことはなかったと思います。またそれが資源もない日本が、世界のトップに立てる数少ない機会でもあるのです。小国よく大国を制するに、平和の理念をもって為す。そうでなければ、日本に、日本人として生まれた甲斐がないのです。また大戦で失われた300万もの魂が浮かばれないではありませんか。




956.道徳教育と反面教師 17/9/6

・加計学園、省庁間で水掛け論と首相。
https://this.kiji.is/277748412631467517?c=39546741839462401
コメント:よくも抜け抜けと。自分は無関係だとでも言いたいのでしょうか。ならばその証拠に、理事長を証人喚問しないと筋が通りません。
しかも小学校の低学年では、検定教科書を使って正規科目で道徳を教えるという。誰が何をどのように教えるのかで、現場の教師から疑問が出ています。そもそも国の代表が嘘をつき放題で、どうやって子供たちに正直や思いやり、国への愛(出た!日本会議)を教えられるというのでしょうか。まさか首相を見習えとでも。
私はクオレ(イタリアの子供向けの本。興味があればネットで調べてね。愛の学校などというやや気持ちの悪い題名がついているかもしれません)を、小学生時代に一度読むだけで充分だと思っています。この本で大事なことは、規律ではなく、愛がベースになっていることです。安倍首相と日本会議は規律で子供を縛ろうとしています。それでは戦前の国民学校と同じです。道徳は、違反したらば罰せられる規則でも、守るべき規律でもないのです。心の持ちようなのです。私は安倍首相にも、日本会議にも、子供と一緒に、一度この本を読んでもらいたいと思います。自分を振り返って、恥ずかしくて表通りを歩けなくなるでしょう。

・トランプ、日韓に高性能の軍装備の購入を求める。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170906/k10011128521000.html
コメント:言わんこっちゃない。北の恫喝を逆手に取って、商売に結び付けようとする、貪欲な豚大統領。



957.物流業界の激震 17/9/7

・ヤマトの運賃値上げ、法人客容認。荷物量減らず。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170906-00000099-asahi-bus_all
コメント:呆れた話です。需要を否定してどうするというのか。そうではなくて、業界再編成の話でしょう、資本主義の原理と、経済の拡大に背を向けるのは間違っています。ヤマトの経営者がするべきは、荷物を減らすことではなくて、むしろ人を増やすことです。その為には従業員の待遇改善と大幅な報酬アップが必要です。運送事業従事者の数を増やすことを考えるのです。またこれは比較的ノウハウのいらない世界、接客の高度な技術もいらない世界なので、中高年のアルバイトが可能な分野でもあります。製造業やサービス業から、物流業界に人口が移動して、何が悪いということです。全体的に人口が減っているのであれば、自動化です。競争の結果、従業員の待遇を改善できず、人を集められなかった運送会社は倒産するしかないでしょう。それもまた自由競争の世界に生きているという過酷な現実なのです。

・宅配値上げに透けて見えるシェア奪取作戦。
http://diamond.jp/articles/-/141479
関連記事。クライシスの犯人は人手不足ではない。
http://diamond.jp/articles/-/133605



958.次は東京上空 17/9/7

・中国高官が、次は東京上空の発射に言及。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017090601001762.html
関連記事。中国はどれほど影響力があるのか。
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-41170165
コメント:そのときは失敗してもいいから、迎撃しなければなりません。それは最早敵対的な軍事行動であり、攻撃の意図以外の何ものでもないからです。他のどの国だってそうするでしょうし、そもそも中国自身だってそうするでしょう。自国防衛の為の強大な軍事力でしょう。東京は1千万人が住む街なのです。迎撃しなかったら、首相も防衛相も首です。直ちに国連軍の出動も要請するべきです。だって攻撃を受けたのですから。
しかしここで敢えて予言すれば、米軍は動かないと思います。何故なら米国に対する直接的な脅威ではなく、日本は米国から買った=言い値で買わせて頂いた、武器で独自に応戦すればいいからです。トランプという人物の人間性を見ていれば、そういう結論しか出てこないのです。義もなれば、理もない人物だからです。
安倍首相ご自慢の集団的自衛権、その実態は米国が日本を守る時は、あくまで米国の判断によるものであって、そこにはいかなる保証もなく、逆に米国は日本の自衛隊を好きなように使えるという、一方的なものであることを、東京上空を通過する北のミサイルが証明することになるでしょう。
そもそも中国がたしなめるべき相手は、北朝鮮であって、日本ではありません。あくまで北の暴挙を支持するのであれば、中国との国交はお断りするしかなくなります。



959.都にクルーザーが必要か。17/9/7

・都が20億円のクルーザー建造。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170906-00000095-jnn-soci
コメント:結果的には推進の方向になったようですが、小池でなければ、ストップも掛けられなかったでしょう。というより、一体このような不用不急の出費を、最初に誰が考えたのでしょうか。消防艇や離島向けの高速艇なら未だ分かる。でもただの贅沢ボートなら、全く無用な存在です。それに観光は民間企業がやればいいのであって、都がするべき事業ではありません。事業振興で補助金を出すくらいでしょう。たった一つだけ、公用として思いつくのは海外からの公式訪問客の離島への送迎手段と湾内観光です。
ところで都議会では小池の応援演説しか出てこないという話を聞いてぞっとしています。これでは都民ファは、女性版ヒットラーのユーゲント(若者=予備軍)です。

・東京五輪。宝くじを財源。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170906-OYT1T50136.html?from=ytop_main1
コメント:ずるい財源です。例えば100円集めて80円返すようなものです。カジノを含めた、それが賭け事の本質でもあります。政府の依存症対策は問題のすり替えでしかありません。人の不幸を食い物にし、それで成り立つ事業という、ビジネスの本質そのものに問題があるのです。人を幸せにすることで成り立つ(ほぼすべての事業がそれです)ことが事業屋行政機関の本質です。ギャンブルで一人が幸せになるというのは、その陰に10人の不幸な人減がいるということなのです。



960.山尾と前原。17/9/7

・山尾の文春報道。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170906-00004013-bunshun-pol
関連記事。離党を検討。映像。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170907-00000019-jnn-pol
関連記事。山尾を総理にする会の代表を降りるつもりない。小林よしのり。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/09/06/yamao-shiori_a_23198237/?utm_hp_ref=jp-homepage
コメント:パジャマ姿で現れたり、手をつないでいた今井議員とはレベルも状況も違います。あくまでプライバシーの問題だという点を差し引いても、なぜ目立つ女性議員ばかりが、週刊誌の標的として狙われるのか。そこにある種の記者の下種な根性を垣間見る思いがします。目的が告発ではなく、ゴシップのネタだということです。
山尾の個人的な生活がどうであれ、山尾はいまの民進にとって、ひいては日本の国民にとって、少なくとも安倍晋三よりは、必要な人物です。政治の場で正義を貫ければ、国民の負託に応えたことになるのです。職権を濫用して有事に便宜を図った安倍首相とは違うのです。私生活を問題にするのであれば、モニカ・ルインスキーとの不適切な関係が問題になったビル・クリントンも辞職しなければならなかったでしょう(ただし場所が悪かった)。
毎週週刊文春を読んでいる方はお判りでしょうが、最近の同誌の論調は変調を来しています。見るべき記事が殆どなく、買って損をした週刊誌になっています。政権側に舵を切った可能性さえ考えられます。森友の行き過ぎた捜査も、加計孝太郎の行方も取り上げようとしま線。沈黙を守っています。更に問題山積というより、問題封殺の都民ファや、小池知事に関する記事もないとなると、何らかの政治的意図を感じざるを得なくなります。メディアを評価する時に、何を取り上げるかは無論大事ですが、何を取り上げないか、即ち聖域化しているかを推測することも、重要な判断材料になるのです。

・前原、共闘見直し、改憲論議推進。
https://this.kiji.is/278122631035715591?c=39546741839462401
コメント:これで補遺選は負けたも同然です。改憲でも消費増税でも、自民どころかそれ以上に過激な方針を持っているのなら、国民が自民の対立軸として民進を選ぶ理由はどこにもありません。それとも前原は、我々が彼の個人的な価値観に共感を覚えるべきだとでも思っているのでしょうか。こうも早く本音を出すことに驚きを禁じられません。自分の主張を、代表と言う立場を利用して推進したいだけなら、安倍や小池とどこが違うというのでしょうか。前原は小池知事や安倍首相と同じ臭いがします。それは独裁者の体質に起因するものです。
民進の新幹部人事を見ても、経験者は多いが、右傾化も進んでおり、森友や加計学園で政権を追い詰めた若手議員の姿は一人もありません。しかも前原は野田佳彦と消費増税を強行して民主党を潰した戦犯の一人です。こうなると別の意味で山尾の離党は正しいと思います。別の新党に早く移った方がいい。野田が食い物にし、岡田が自己満足で蹂躙し、蓮舫が冷水を浴びせ、そして今度は前原が完膚なきまでにぶっ潰す。ならば早く潰れて、出直した方が、党にとっても、国民にとっても良いのです。もう何をかいわんやなのです。





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