「WTWオンラインエッセイ」
【第51巻の内容】
「大連立の大予想」
「奮起せよ、立憲民主党」
「室井卯月171020」
「しがみつく安倍首相」
「安倍政権の違憲性を問う議論が先」
「メディアとどう向き合うのか」
「希望が失望、そして絶望へ」
「際立つ不誠実」
「傾国の魔女」
「3極から2極へ」
「選挙の前に一読を」
「選挙に行こう」
「地底人の逆襲」
「自分勝手な人々」
「一票の価値」
「ジェダイの帰還」
「市民集会から始めよう」
「茶色の狸と緑の狸、及び金髪のゴリラ」
「希望と立憲、及び民進」
1001.大連立の大予想。17/10/7
WTWが私の生活を破壊しています。重要なニュース、これだけは読んで欲しいという記事を拾い上げるだけでも、5時間は掛かります。なので、5時に起きたら、自分で設定している9時の締め切りには間に合いません。でも毎朝2時起き(新聞配達と同じ時間)は続かないので、最近は前夜から作業を開始することにしています。本職の作家も電話に邪魔されないように深夜に作業すると聞いています。それでよく命を縮めないものだと思います。
ノーベル平和賞が核廃絶運動の団体に授与されました。授賞理由を説明した委員長が、この賞は、被爆を生き延びて、反対運動を推進してきた、広島、長崎の被爆者にも与えられたものだと明確に声明で述べています。
日本政府はだんまりです。選挙演説で、あれほど空疎な言葉を、公害のようにまき散らしている首相も、どや顔で記者団に立つ官房長官からも、一言もありません。この態度が彼らの本音なのです。よくもそれで広島や長崎の式典で、しゃあしゃあと演説が出来たものです。国民が安倍首相を信用しないのはそれなりの理由があるのです。しかも自分では絶対に認めようとしない。裸の王様も、ここまでくれば理科室の骨格標本です。
唯一河野太郎が、アプローチは違うが核廃絶を目標とする点では変わりはないとブログで述べているだけです。前任の岸田はもっとはっきりと反核の姿勢を打ち出し、オバマを広島に呼びました。それは大きな功績です。決して嘘つきの安部がしたことではありません。
明治学院大の学者が、核大国の圧力で、日本が協定に署名も、批准も出来ないのであれば、核廃絶への心情は同じであるということを、世界に発信してゆくことが必要だと述べています。NHKの名誉のために言えば、これはNHKの7時のニュースの報道内容あり、さすがに今回は官邸も邪魔はできなかったようです。おあいにく様。
都内の選挙区の見直しで、私の地区(多摩地区)では、あろうことか、希望の党から長島昭久が候補で出ます。旧民進の中でも右翼中の右翼、一時は都知事選への出馬への色気も見せた議員です。私にとって有り難いことは、これで希望の党に投票する理由は全くなくなったということです。
小池百合子の出馬はなさそうです。これまた嘘が得意な小池(安倍の場合、嘘はビョーキですが、小池の場合は嘘は戦術)なので、何が起きるか100%確実ではありませんが、今回は不出馬の方が、彼女の戦略には有利だと思える理由があります。
それは首班指名です。まず政党の党首と、知事との兼務は少なくとも違法ではない。それでも議員でなければ首相にはなれない。しかも希望が、衆院で過半数を占める事などあり得ないのは、小池を含めた全員が承知しています。どこまで安倍首相の評判が落ちようとも、自民党の支持率は別の問題だからです。
少なくみても、25-30%という支持率以下にはならないでしょう。だから小池が立候補を決めて、衆院議員に当選したとしても、首相になる可能性はゼロなのです。だから次の次と言っているのです。そうなると問題なのは「次」が誰かということです。
それは安部の続投か、または後継者でしょう。そこで小池新党としては、自民党の首相候補に成票を投じるだけでいいのです。いまでさえ、様々な協力や譲歩をにじませているのです。言い換えれば、小池が自民党にラブコールを送っているのです。国会での首相指名は、普通なら自党の党首に投票するものですが、党首が議員でないので、それが出来ない。だから自民党の総裁に、党を挙げて堂々と首相の投票ができるのです。
こうして大連立が実現し、閣僚を希望から迎えるという筋書きが成立するのです。議員数だけで考えても、希望は公明の2倍以上いるのです。2/3が必要な改憲は、自民党は希望抜きでは絶対に不可能なのです。その為にも、自民は新内閣の閣僚の中に、希望の、特に閣僚経験者を入れておくことが自民党に有利なのです。だから小池も、新党の政策の中で、改憲だけは、絶対に譲歩していないのです。
新政権に希望が加わる。これが「次」であり、「次の次」の布石になるのです。しかもこの保々連合で、小池は自民党に大きな恩を売ることになります。それが大連立の正体なのです。
日本のポピュリズムが小池百合子というモンスターを生み出しました。リベラル派は、自民党のみならず、自民党予備軍の希望の党とも戦わねばならなくなりました。そうでないと、日本は保守と超保守の大政翼賛会で、右一色に染まってしまうからです。その先に待ち構えているものは、個人と人権を圧殺する、全体主義なのです。
小池百合子の野望と戦う戦法として唯一考えられるものが先読みです。常に相手の打つ手の先を読み、相手が手を出す前に、日本中に警報を鳴らす。それしか、我々国民が、自分たちの生命や財産を守り、戦争や徴兵制を回避する方法はないのです。
正直言えば、立憲民主のアドバイザーを買って出たいくらいです。策士小池百合子との真剣勝負なら、相手に取って不足はないからです。
1002.奮起せよ、立憲民主党。17/10/8
以前から言われていたことでもあるので、WTWの前書きを短縮する必要があります。長くなる場合は別サイトにしたいと思います。頻繁に訪問して頂かないと、世界の動きが分からなくなるのですが、かといって冗長だと最初から読む気にもならないでしょう。内容を取りつきやすく、軽く、読み易くする努力は欠かせないのです。但し問題点の本質だけは外さないようにしないと、存在理由そのものがなくなります。
・ネット番組で党首討論。映像
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171008/k10011171651000.html
コメント:冗談ではない。憲法が何故争点なのか。モリカケ問題と、安倍政権の是非こそが争点なのです。政党もメディアも、問題のすり替えはいい加減にしてほしい。モリカケ問題がなければ解散の必要さえなかったのですから。
・森友・家計で追及逃れ、官僚が安堵。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171007-00000075-mai-soci
コメント:国民を愚弄するのもほどほどに。公僕意識ゼロで、権力の下働き、お役所は信用できないと国民に思わせた罪は大きいのです。しかもまともな公務員の方が断然多いのです。佐川長官が国民にしたことを、国民が忘れるはずがないではありませんか。
・前原、将来は希望の党に。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171007-00000030-kyt-l26
コメント:左旋回という言葉には抵抗があります。民意より、自分の価値観を優先しています。リベラルを左旋回で切り捨て、共産党との共闘を悪とする。ならばなぜ離党しなかったのでしょうか。党員全員を巻き込む必要はなかったのです。こうなると小池の踏み絵にさえ関与していたのではないかと疑わざるを得ないのです。
前原が、小池と同じ穴のムジナなら、日本の政治を任せる訳にはいきません。解党の本質が党を挙げての身売り話だとは思ってもいませんでした。結果として党員全員を路頭に迷わせただけです。
前原に尋ねたい。左旋回が何故悪いのかと言うことと、希望の党への関心が2500人に対して、なぜ12万もの人が立憲民主に関心を持ったのかという点です。この12万人がいたからこそ、民進がモリカケ問題で安倍政権を解散まで追い詰める事が出来たのです。民進の右派を支持した2500人(含む前原)は何もしてこなかったも同然なのです。
これでは自らと希望の党が第二自民党になると宣言しているのと変わらないのです。支離滅裂な政治家は、安倍と小池百合子だけで沢山なのです。前原がしたことは、野田佳彦が、独断で国会を解散した時と同じなのです。
もはや希望の党を支持する理由も、攻撃を控える理由もなくなりました。せめて自由党が希望の党に合流するのだけは避けたいところです。
関連記事。小池百合子が、安倍政権と変わりないと自ら発言。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017100700929&g=pol
関連記事。希望、首相候補の見送り指示。
https://this.kiji.is/289420446712333409?c=39546741839462401
コメント:安倍に恩を売り、大連立を狙う姑息な作戦です。安倍政治を批判するという党の方針とも矛盾しています。女帝が横車を押し通すような選挙なら、民主主義の選挙とは言えません。
・枝野が戦う姿勢。
http://www.asahi.com/articles/ASKB77DP0KB7ULFA004.html?iref=comtop_8_05
関連記事。街頭で枝野コール。
http://www.asahi.com/articles/ASKB767CTKB7PTIL00S.html?iref=comtop_list_nat_n05
コメント:無論正しいのは枝野です。握手拒否の背景には、政治家の理不尽に振り回されてきた国民の無念さがあることを忘れてはなりません。今回の選挙はこれまでのような自民党政治追認の為のセレモニーではありません。政治理念の対決の場なのです。保守勢力の圧政に苦しめられ、虐げられてきたリベラルな国民の抗議と蜂起の場なのです。
・立憲民主はフォロワーを金で買ってはいない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171006-00010003-bfj-pol
コメント:どこまで国民を馬鹿にするのか、いかに大人しい革新派でも、爆発するでしょう。自民党支持者は1/4しかおらず、今や国民の過半数は自民党に批判的なのですす。その「現実」をフォロワー数が分かり易く示しているだけなのです。今回の選挙の自民党の敗退は既定路線なのです。
・働き方改革風刺。
https://this.kiji.is/289286064777593953?c=39546741839462401
・希望の党、政権選択と言えるのか。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017100702000157.html
・衆院選に問う。監視国家許さぬ。
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20171007/KT171006ETI090007000.php
・メディアの力で社会の両極化は止められるか。独の挑戦。
http://toyokeizai.net/articles/-/191656
・短期決戦、短い言葉で。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171007-00050064-yom-pol
・首相演説、ヤジ回避。トラウマ。
http://www.asahi.com/articles/ASKB751YWKB7UTFK00F.html?iref=comtop_8_01
コメント:反対が怖くて街頭に立てないのなら、演説は辞めるべきです。どうせ内容は空疎な言葉の羅列なのですから。
・都知事としての失策を見れば、小池はやはり信用できない。
http://diamond.jp/articles/-/144821
1003.室井卯月171020 17/10/8
まさにその通り。溜飲が下がる(無のつかえがなくなる、すっきりする)思いです。
週刊朝日連載「しがみつく女」から
2017・10・20号
『2人とも倒れてしまえ』
権力の私物化をする、国民に嘘ばかりつく、傲慢な安倍政権が嫌いだ。
トランプさんに右へ倣えの、危なっかしい外交も怖い。
この政権は、国民の財産を、海外やお友達にバラまいてきた。この政轄にとつ
て、自衛隊員の命も、アメリカさんに請われたら、簡単に差し出せる物資みたい
なものである。
天皇陛下に、信じられないような意地悪するしさ。
だいたい応援団が悪いよな。政権の悪口をいうと、『売国奴』だの『反日』だ
の、『日本人じゃない』などと罵られる。
はあ? この国の良いところを変えてしまったのは、安倍政権じゃないのか?
安倍さんなんて、勇ましいのは口だけじゃ。モリ・カケ問題について、丁寧に
説明するといっていたのに、国会の審議から逃げたじゃん。
その口だって、ほんとうに強そうなトランプさんやプーチンさんとは、きちんと対峠
し交渉しようともしない。
一日も早く、安倍さんじゃない人が首相になってくれよ、と思ってた。だけど、
安倍さんに取って代わる芽が出てきたのが、安倍さんみたいな人だとは思わなかった。
いいや、それ以上かもしれん。
安倍さんは口だけ勇ましいかもしれないが。小池百合子さんは本気で根っから勇ましそうだ。
なにしろ、女一匹、自民党、現権力に喧曄売るんだもんな。
ほら見てみ? 小池さんが率いる希望の党に、民進党が食われてしまった。
小池さんは党の性質を『寛容な保守』といっているが、ぜんぜん寛容じゃないでやんの。
民進党の人間を全員受け入れるつもりはさらさらないんだって。リベラル派は排除だって。
ま、歴史修正主義、極右の中山夫妻がこの党に加わると知ったとき、安倍さん以上なのだ
この党は、と思った。
そういうことを、テレビを観ているどれだけの国民がわかっているのか? テレビだけ観ていると、
今までのオッサン政治から脱却し、この国のトップが女性になるのは、良いことのような気が
してしまう。しかし、小池百合子さんの強さは、あたしから見ると、男の強さなんだと思う。
大きな鉈のように、バッサバッサと邪魔なものを切っていく。邪魔者は情け容赦なく排除し、
つねに自分が上を目指そうとする強さだ。
あたしが熱望する、トップになって欲しい女性像とは違っている。
あたしが熱望する女性のトップ像とは、この国の母となれるような人。誰とでも横繋がりで
仲良く出来、包み込むみたいな温かい愛惰を持った人。そして、踏まれても踏まれても、雑草
みたいに強く、信念を曲げない人。
安倍さんと小池さん、派手な、凄まじい戦いになってきた。もちろん、あたしはどっちの応援も
する気はない。いっそ、2人とも倒れてしまえ。
むろい・ゆづき 作家。
1004.しみつく安倍首相 17/10/9
死んでもリベラルの灯を絶やすな。それだけが日本を利益至上主義、格差拡大の資本主義の泥沼から救う道です。石破が、記者の突撃インタューで、小池との連携を問われて答えました。選挙が終わってから考えるというのは政治家のするべき事ではない。これは小池が自らは出馬せず、首相候補を保留している状況を指しています。確かに選挙で選ばれたら、あとはやりたい放題と言うのでは、他ならぬ安倍首相の悪しき前例があります。小池がそこでも安倍首相と同じでは、国民は堪りません。
室井卯月が、週刊朝日連載のコラムの最新号で、安倍・小池の関係をズバリと言い表しており、痛快の極みです。
http://wtw.xsrv.jp/indexsekai1003.html
文中でも指摘していますが、問題は国民が現状を理解しているのかどうかです。
今回の選挙のみならず、最近の市民運動が全く報じられず、運動がないことが事実で、安倍政治に危機感を持っていないとしたら、大問題です。
安倍首相は与党が過半数を維持できれば続投すると、外国人記者クラブで明言しています。しかも閉会中(国会を開かせなかったのは自分なのに)審査でも丁寧に説明し、自分がモリカケ問題と関係があると言った人は一人もいなかったと、豪語しました。これを聞いていた国民は、どっちらけで、ドン引きしたに違いありません。未だに知らぬ存ぜぬと言っているのです。
関連記事。50議席減でも退陣せず。
http://www.asahi.com/articles/ASKB85GBBKB8UTFK01T.html?iref=comtop_8_06
もはや安倍首相は単なる粗大ゴミどころか悪臭を放つ生ゴミと化したようです。これほど質の悪い首相は、日本の政治史上でも余り見かけません。他に思いつくのは政治理念なき中曽根と、任期の短かった森喜朗くらいです。
自我肥大もここまでくれば精神病です。もしくは幼児並みの知性です。国民は安倍政権にドクターストップをかけるべきなのです。但し日本の司法は、政権(チャンピオン)に有利な判定しか出さないので、レフェリーとしてはあてには出来ません。
国民は今回の解散が、安倍政権がモリカケ問題で断末魔になり、切羽詰まって無理矢理打った理由なき解散だという「ファクト=事実」から、少なくとも開票が終わるまで、目を逸らしてはならないのです。
地方から応援演説の依頼が来ない、むしろ官邸からのお誘いを断るのに苦慮していると言われています。「(来られると迷惑なので)お忙しいでしょうから結構です」と言っていると、週刊誌が伝えています。野次が出ないような演説会にしろと言われても、首相の評判が地に堕ちているので、何が起きるか分からない。というより出演が地方の候補者にとって、マイナスのイメージになる公算の方が多い。それでなくと、希望の追い上げで議席確保が怪しくなっており、首相の自己満足の演説に付き合う時間も人手もないのです。
安倍首相の街頭演説では、『お前が国難だ』というプラカードが掲げられ、『やめろ』コールが続いたとTBSの朝のニュースが報じていました。NHKではそういう報道はないので、首相に不利な報道はしないという、報道管制または自主規制があるものと思います。
関連記事。首相に辞めろコール。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201710/CK2017100802000118.html
映像を見ていると、声を上げている市民の前にSPが立ちはだかっていました。野次が嫌だから、街頭演説の場所を事前に教えない、ならば官邸から外に出なければいいし、野次が嫌なら、国会で答弁もできません。そういう人が日本の代表を続投したいと、「ぬけぬけと」言っているのです。もうこれ以上、国民は、一日たりとも、愚かで身勝手な首相に、日本を好きなようにさせてはならないのです。
関連記事。自民32%、希望13%。読売調査。
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2017/news1/20171008-OYT1T50059.html?from=ytop_top
コメント:読売の調査なので(それでも自民は減少)、他の機関の調査なら、自民はもっと減るでしょう。希望の急減は小池の失策(排除と踏み絵)をそのまま反映しています。それでも公明と希望を合わせれば、保守勢力が過半数を僅かに超えます。今回の選挙が、政党を選ぶのではなく、首相を選ぶ選挙なら、間違いなく安倍首相は落選でしょう。与党(自民ではない)が過半数を切るというのは、自民が1/3、即ち90議席を失うというあり得ない状況なので、自分を甘やかす事だけは得意な首相が、いつものように後付けの屁理屈をこねて、居座ろうとする可能性が十分以上にあります。
関連記事。小池、自民との連立排除せず。首相与党過半数なら続投。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22039460Y7A001C1MM8000/?dg=1
関連記事。小池、安保、自民と変わりない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201710/CK2017100802000121.html
コメント:国民は念頭に無い、自分の為の政治です。もう一つ言わせて貰えば、小池に経済が分かるのでしょうか。そしてささやかな予測を一つ。小池が狙っているのは、今回の総選挙の後で首相になる人間の「次に」首相になりたいということでしょう。そしてそのためには選挙後の首相指名で、希望の党を挙げて安倍の後任を応援する。自分は出馬しない。安部を揺さぶり、与党に貸しを作り、将来の足場を築くという筋書きでしょう。
関連記事。丁寧な説明とはほど遠い首相。
http://www.asahi.com/articles/ASKB902K7KB8UTFK02R.html?iref=comtop_8_01
関連記事。首相が朝日新聞批判。
http://www.asahi.com/articles/ASKB85JXNKB8UTIL01D.html?iref=comtop_8_02
コメント:新聞の背後に、首相に批判的な7割もの国民がいることをお忘れか。新聞が悪いのではない。無論、国民が悪いのでもない。悪いのは不徳ばかり振りまく首相自身なのです。何故もっと尊敬されるような人間になろうと自ら努力しないのでしょうか。
1005.内田樹171001 17/10/10
こちらは「サンデー毎日」の没原稿。By 内田樹(たつる)
9月末日締め切りで、9月19日に書き上げてのんびりしていたら、解散、小池新党、民進党解党、希望維新連携、立憲民主党結党・・・と文字通り政局が日替わり。おかげで「北朝鮮と安倍政権」という論の枠組み自体にまったくニュースとしての鮮度がなくなってしまった(北朝鮮のミサイル攻撃が明日にでもあるぞ、というあの官邸の煽りは何だったんだろう)。
でもまあ、書いたわけなので、このまま筐底に腐らせるよりは日の眼を見せてあげようということで、ブログにて公開。
北朝鮮の核実験とミサイル発射によって東アジアの軍事的情勢が緊張度を増している。「米朝もし戦わば」というようなシミュレーションを妙にうれしげに語っている専門家たちがいる。戦争が始まるというのがそんなにわくわくすることなのだろうか。日本の国土にミサイルが着弾して多くの死傷者が出たり、稼働中の原発が被弾したりするリスクを考えたら、石にかじりついても軍事的衝突を回避したいと望むのが「人情」だと思うけれども、そうではない人たちも日本人の中には多くいるということである。
安倍首相は北朝鮮への圧力の行使にはたいへん熱心だが、「全力を挙げて戦争を回避する」ということは口にしない。だから、国際社会からは「首相はほんとうに朝鮮半島情勢の鎮静化を望んでいるのか」について懸念が語られている。その懸念について誰も責任ある回答をしないようなので、私が海外の皆さんの懸念について、日本人を代表してお答えしたいと思う。
安倍首相は本気で「戦争をする気でいる」。だから、そのための環境づくりにたいへん熱心なのである。彼が続く内政面での失敗にもかかわらず、いまだに高い支持率を誇っているのは、彼の好戦的な構えを好感する有権者がそれだけ多いからである。
仮に起きた場合に、米朝戦争がどれほどの規模のものになるのか、首相もその周辺もたぶん何も考えていない。そういう実務的なことを考えて、コントロールするのは米軍であって、自衛隊は米軍の指示に従って動けばいい。そう考えている。
そして、米朝戦争の主戦場は朝鮮半島かせいぜい日本海にとどまるであろうと期待している。万が一不運にもミサイルが日本国内に着弾する場合も、政府は住民の生命財産の保全にはそれほど強い関心を持っていない。以前、山本太郎参院議員が国会で稼働中の原発へのミサイル着弾の被害予測について質問した時、当時の原子力規制委員会の田中俊一委員長は「弾道ミサイルが直撃した場合の対策は、求めておりません」と回答した。安倍首相は「仮定の質問であり、お答えすることを差し控えたい」と質問を一蹴した。要するに原発は軍事的攻撃に対してきわめて脆弱であることを認めた上で、原発被弾に伴う被害のシミュレーションも、住民の避難計画の策定も、何もしていないと認めたのである。
避難計画というはふつう「考え得る最悪の状況がもたらす被害を最小化するため」に立案されるものだが、首相は「考え得る最悪の状況」は「仮定」のことなので、それに基づいて具体的に何かの備えをすることはしないと答えた(備えがあれば、自慢げに「万全の備えをしております」と答えたはずである)。
しかし、政府は原発への被弾については想定していないが、ミサイルによる日本領土の攻撃は想定している。想定しているからこそ、全都道府県に対して、ミサイル着弾時の避難訓練の実施を要請しているのである。
だが、原発が被弾して、3・11の時と同じように放射性物質が飛散することになった時に、地域住民は「頑丈な建物や地下に避難し、できるだけ窓から離れ、物陰に身を隠すか地面に伏せて頭部を守」ったとして、その後はどうすればいいのか。それについては何の指示もない。
国民を軍事的被害から守るための手立てを十分に講じることをしないまま、首相や外相は北朝鮮情勢を鎮静化することには興味を示さず、むしろ無用の挑発を続けている。
この事実から推論できるのは、(官邸がまったく思考能力を失っているという可能性を排除した場合)、彼らは戦争を始めたがっており、いったん戦端が開かれた後も、戦争被害を最小化することにはあまり興味を持っていないということである。いや、むしろ被害が大きく、国民の「敵」への憎悪や反感が募れば、それによって内閣支持率がV字回復することは高い確率で期待できると考えているのではないか。
というのは、カラフルな実例があるからだ。支持率50%に低迷していたジョージ・W・ブッシュ大統領は9・11直後に支持率92%を記録して米大統領としての「史上最高の支持率」を記録した。保守党史上最低の支持率に苦しんでいたマーガレット・サッチャーはフォークランド紛争に勝利して、「Great Britain is great again」と宣言して、73%という驚異的な支持率を獲得した。おそらく安倍首相は彼らの成功体験に強い羨望を抱いているはずである。
米朝間で戦争が始まった場合でも、北朝鮮の備蓄を考えると、戦闘そのものは長期化することはないだろう。けれども、戦闘が終わっても、その後の朝鮮半島は手の付けられない惨状となる。
それでも隣国の内閣支持率は急騰が期待できる。というのも、「こんなこと」があると思ったからこそ、特定秘密保護法も、集団的自衛権の行使容認も、安保法制も、すべて「打つべき手を事前に打っておいた」という事後的な正当化ができるからである。
半島で戦闘が終わっても、まだ正常化にほど遠く、例えば北朝鮮からの難民がボートで脱出して漂着する可能性があったとしたら、政府は「国難的危機のときに悠長に国会審議などしていられない。行政府に全権を」と訴え、国民的熱狂の中、一気に改憲を実施して、緊急事態を宣言しようとするだろう。
宣言がなされれば憲法は停止され、国会は休会となり、政府が発令する政令が法律を代行する独裁制が完成する。
自民党の改憲草案を読めばわかる通り、緊急事態宣言下は選挙が行われないので、最初に宣言に同意した議員たちは終身議員となる。彼らが同意し続ければ、緊急事態宣言は法理上半永久的に延長可能である。
緊急事態宣言下では反政府メディアも反政府的な市民運動も存立できない。院外での抗議のデモや集会を行えば、それ自体が「社会秩序の混乱」と解釈されて、緊急事態宣言の正当性の根拠を提供するだけだからである。
なぜ安倍首相はそのような事態の到来を願うのか。彼が単に独裁的権力を享受して「ネポティズム政治」を行って、身内を厚遇し、政敵を失脚させ、イエスマンに囲まれて、私腹を肥やそうとしているというような解釈はまったく当を失している。ネポティズムは目的達成のための手段であり、またその「副産物」であって、目的ではない。
安倍晋三は身内を重用するために政治をしているわけではない。そもそもそのような利己的な人物に対して国内の極右勢力が熱狂的な支持を与えるということは考えればありえないことだ。
彼がめざしているのは「戦争ができる国」になることである。
彼の改憲への情熱も、独裁制への偏愛も、たかだか手段に過ぎない。彼の目的は「戦争ができる国」に日本を改造することにある。国家主権を持たぬ属国であるのも、国際社会から侮られているのもすべては「戦争」というカードを切ることができないからだと彼は考えている。そして、たいへんに心苦しいことであるけれど、この考え方には一理あるのである。だから、極右の人々は安倍首相に揺るがぬ支持を与えているのであるし、自民党や維新や民進党の議員たちがこまめに靖国神社に参拝してみせるのは、そうすれば「戦争ができる国になりたい」と(口には出さず)念じている人々の票が当てにできるということを知っているからである。
「戦争ができる国になりたい。戦争ができない国であるのは理不尽だ」というのは、ある意味で現実的な考え方である。というのも、現実に世界の大国は「戦争」カードを効果的に切ることによって、他国を侵略し、他国の国土を占拠し、他国民を殺傷し、それを通じて自国の国益を増大させるということを現にしており、それによって大国であり続けているからである。国連の安保理事会の常任理事国はどれも「そういうこと」をしてきた国である。だが、日本はそうふるまうことを禁じられている。東京裁判によって、サンフランシスコ講和条約によって、日本国憲法によって、「そういうこと」をすることを禁じられている。戦争に負けたことによって日本人は「戦争ができる権利」を失った。失ったこの権利は戦争に勝つことによってしか回復されない、そういう考え方をする日本人がいる。私たちが想像しているよりはるかに多くいる。でも、そう思っているだけで口にしない。だから匿名でネットで発信し、自民党やその他の極右政党に投票する。
重要なのは、彼らがそう思っていることをはっきりと口にしないことである。なぜ、彼らは「戦争ができる国になりたい。自国の国益を守るために他国を攻撃するのはすべての国に固有の権利のはずだ」と言い切れないのか。それはここでいう「他国」にアメリカも含まれているからである。
日本の極右がねじれているのは、はっきりと「アメリカを含むすべての国と好きな時に戦争を始める権利が欲しい」と言うことに対しては激しい禁圧がかかっているからである。その言葉を口にすることはアメリカの属国である現代日本においては指導層へのキャリアパスを放棄することを意味している。政界でも、官界でも、財界でも、学界でも、メディアの世界でも、出世したければ、脳内にどれほど好戦的な右翼思想を育んでいる人物でも「アメリカを含むすべての国と好きな時に戦争を始める権利が欲しい」ということは公言できない。したら「おしまい」だからである。
けれども、アメリカが日本から奪った「戦争する権利」はアメリカと戦争して勝つことによってしか奪還できないのは論理的には自明のことである。この自明の理を「一度として脳裏に浮かんだことがないアイディア」として抑圧し、対米従属技術を洗練させ、後はひたすら中国韓国を罵り、国内の「反日」を敵視することでキャリアを形成してきた日本の指導層の人々の言うことが、こと国家主権と戦争の話になると何を言っているのか分からないほどに支離滅裂になるのはそのせいなのである。
はっきり口に出して言えばいいのに、と私は思う。安倍首相は「戦争ができる国」になりたいだけではない。「アメリカとも、必要があれば戦争ができる国」になりたいのである。「思っているでしょう?」と訊いても必死で否定するだろうけれど、そう思っていると想定しないと彼の言動は説明できない。
彼は属国の統治者であり、あらゆる機会に宗主国アメリカに対する忠誠を誇示してみせるけれど、まさにそのアメリカが日本に「与えた」最高法規をあしざまに罵り、そこに書かれているアメリカの建国理念や統治原理に対して一片の敬意も示さない。彼はアメリカが自国の国益増大に資すると思えば、どのような非民主的で強権的な独裁者にも気前の良い支援を与えて来た歴史を知っている。朴正煕も、マルコスも、スハルトも、ピノチェトも(CIAの役に立つと判断されていた間は)ノリエガも、アメリカは支持した。今のアメリカの国益を最大限に配慮する限り、どれほどアメリカの建国理念や統治原理を憎んでいても、属国の支配者の地位は安泰であることを知っている。その地位を利用して、彼はまず「アメリカと一緒に戦争する権利」を手に入れた。まだ戦争そのものにはコミットしていないが、憲法違反である戦争参加を制度的には合法化することに成功したし、御用メディアと御用知識人たちを活用して、交戦は主権国にとって当然の権利だという「空気」を醸成し、山本七平のいう「感情の批准」をいま着々と進めている。
だから、ここまで来れば、彼の支持者たちは「次の一手」を期待している。それはまず「アメリカの許諾を得ずに勝手に戦争をする権利」であり、最終的には「アメリカとも戦争をする権利」を手に入れることである。
私がわからないのは、アメリカの国務省がこれくらいわかりやすい話についていつまでも「知らないふり」をしていることである。たぶん使える限り引っ張って、どこかで日本人の抑圧された対米憎悪の「びんの蓋」が外れる気配を見て取ったら「泣いて馬謖を切る」つもりでいるのだろうと思う。わが宗主国はその点では憎いほどにクールな国である。
というようなことを9月19日に書いたときには「時宜にかなった記事だ」と思っていたのだけれど、政局の前に吹き飛んでしまった。
テレビニュースが「面白い」時は、こういう原理的な分析は相手にされないのである。
でも、ここに書いたことは今もそのまま私の意見である。
1006.安倍政権の違憲性を問う議論が先 17/10/11
18歳一律選挙権には、私は反対です。将来は若者ももっと政治に関心を持つようになるのでしょうが、少なくとも今は、彼らはとても戸惑っており、彼らには現状を肯定する、或いは否定するに十分な理由も情報もないからです。また彼らには、私たち中高年が共有している戦争の悲惨な記憶さえありません。何よりも、政治状況を判断する為の基礎的な知識(他追えば憲法)も少ないうえに、社会に出てから、初めて理解・判断出来るものも少なくないからです。
選挙とは畢竟、税金の使い途を決める(或いはその判断を供託する)行為だと、私は理解しています。ということは、納税者には等しく投票の権利がなければならないということです。言い換えれば、年齢で制限するより、納税しているかどうかが判断基準になるべきではないのでしょうか。しかもそれは金額の問題でもありません。なぜなら納税額は納税者では決められないからです。ここで言いたいことは、逆に18歳以下でも、納税している者には権利があるのではないかということなのです。何故なら、自分が納めている税金について、国民には意見を言う権利があるからです。一方で、年金受給者も納税はしています。しかもその額は決して『優遇』と言えるようなレベルでもありません。その上に、しかもいわゆる公租公課には、税金だけでなく一層『高額な』保険料もあるのです。
納税の義務と投票の権利に留まらず、私は憲法に書かれている国民の権利と義務に関して、一足飛びに憲法改正の議論をするのは時期尚早だと考えています。それより先にすることがあるのです。
とりわけ申し上げたいことは、現在の安倍政治が、憲法の理念を尊重し、その趣旨に沿った政治になっているのかどうかの『検証』こそが、真っ先に行われなければならないという事です。改憲はその先の議論です。なぜなら憲法に違反したり、解釈改憲することを何とも思ないような政府(=安倍政権)なら、いくら憲法を改正しても、またそれを破る事を何とも思わないでしょうから、改憲が意味を成さないばかりでなく、事態は一層悪化するからです。
憲法の歯止めが更に緩めば、更なら拡大解釈を繰り返すだろうから、それがひいては、日本とその国民を、国際武力紛争の泥沼に引きずり込みかねないのです。国民の基本的人権でさえ、政権の判断次第でどうにでもされるのです。要はあってなきがごときの憲法に向かって、着々と骨抜きにされてゆくという事なのです。だから、今の安倍政治が、憲法を尊重し、それに則っているか同課を、厳しく確かめる努力が欠かせないのです。そもそも憲法を軽視するような政府に、改憲の判断をゆだねるなどいう事は、矛盾している上に、あってはならないことなのです。改憲の議論の前に、現在の政治の合憲性、違憲性を問う議論が必要なのです。
自民党の改憲の目的は不純です。しかもそれは、自衛隊を憲法に明記することでさえ『なく』、国の武装と、『自由な』戦闘の権利を、憲法で認めさせようという下心があります。何故そう断言できるのかと言えば、非常事態法(=戒厳令)などという余計なおまけがついているからです。
有事と『首相が』判断したら、(安倍)首相は、無期限に国民の基本的人権を停止して、好きなように振る舞えるという、非常大権のことです。こんな危ない権限を、特に今の安倍政権に与えるなどは、国民にとって、のど元に刃を突き付けられているようなものなのです。外国の軍隊の砲撃でやられる暇もなく、外出や集会や意見表明を禁止され、自国の警察に投獄され、拷問され、果ては『外国と戦う前に』自国の軍隊に処刑されるという事態が容易に想像できるからです。
自分を批判し、反対する国民には、ヒステリックともいえる反応を示す、某首相を見ていると、とてもではないが、そのような和製ヒットラーに非常事態法の権限を与えるなど、出来る訳がありません。それは気の短い殿に逆らえば、だれかれなく国民は打ち首にされるということを意味しているからです。
以上については、昨日ご紹介した内田樹の没原稿が参考になるので、なるべく多くの国民に読んで頂きたいと思います。
http://wtw.xsrv.jp/indexsekai1005.html
憲法を戦争のお墨付きに使いたいだけという、卑しい(=崇高ならざる)目的の為の、結論ありきの改憲論議ではなく、私たちはもう一度、憲法の理念に立ち戻って、為政者による為政者の為の議論ではなく、国民による国民の為の議論を立ち上げるべきだと思います。
一方で、民意からずれまくる独裁政治を止めるためには、選挙制度の見直しを避けて通ることが出来ません。ある選挙区で、10万票で自民党議員が当選したとします。二位が希望の9万票、3位が立憲民主(または共産)の8万票、公明は選挙協力なので候補者を立てずに、自民党に投票するとします。
その結果、反自民の票の方が2倍も多いのに、自民党が当選するという矛盾した状況が起きる。というより、それが日本の政治の現状なのです。前回の衆院選では有権者の16%が自民党に投票しただけなのに、議席の60%を占めたのです。だから一強になってしまうのです。
選挙制度を見直さない限り、政治の既得権化が続くのです。そして無名の改革論者はいつまでたっても、政治と無関係で終わるのです。その結果、自浄作用のない保守政治がますます保守へと、際限もなく傾いてゆくのです。なので、選挙制度の議論が、憲法議論の『前に』行われなければならないのです。
ついでに言えば、真の働き方改革は、勤労者の税負担をとことん軽くして、不労所得からはこれでもかというほど徴税することだと思います。そうすれば景気が回復することは確実です。なぜなら一部の高額所得者が使うお金は限られるが、大衆が使うとなると、その金額は比較にならないからです。
今年度のアカデミー賞有力候補の『ライオン』と言う映画をビデオで見ました。おかしな題名だと思っていたら、インドの言葉でシェルー(主人公の本名)がライオンを意味するからだそうです。幼くして遠地(カルカッタ)で迷子になった少年が、過去を振り返り、自分の故郷を探します。作品賞、助演男優・女優賞、音楽章、脚本章などで、候補になっています。最近ではお勧めの一作です。実話であり、実写のシーンもあります。改めてインドという国が、様々な意味で、凄い所だと思いました。一度行けば人生観が変わると、インドが好きな知人(故人)が言っていた言葉が思い出されます。
関連記事。カタルーニャ、独立宣言は保留。
http://jp.reuters.com/article/spain-politics-catalonia-idJPKBN1CF2OB
コメント:クルドも、ロヒンギャも、チベットも、およそありとあらゆる、被差別、被支配の人達には、独立する権利があると思います。同じ意味で、日本も早く米国からの独立を果たすべきなのです。日本中に米軍基地がばら撒かれている状態(しかも費用負担)が、いかに異常かを認識する必要があるのです。そのためにすることはたった一つです。『憲法に則り』非武装中立を世界に宣言することです。
私利私欲にだけには敏感な、超保守の政治家、官僚、経営者は、タックス・ヘイブンに口座でも作って、ハワイにでも、グアムにでも、アラスカにでも、移住して頂きたい。そしてそこで首長にでも選ばれて、日本の文化を広めて頂きたい。そうすれば国民は、偽愛国者、実は自己愛者を一掃できるという一石二鳥になるのです。
1007.メディアとどう向き合うのか 17/10/12
私達一般市民が、どのように世界や世間の情報を集めるのかと言えば、それは新聞、雑誌(含む週刊誌)、TVとネットです。中にはフェイク・ニュースもあるのかもしれませんが、WTWがフェイク・ニュースを取り上げる可能性は限りなく小さいのです。何故ならニュースソースを一社には限定していないし、事件の後も、毎日、情報をフォローしているからです。従って、一時的に誤った情報が流れても、翌日には訂正が入ります。
新聞や放送局を一社に限定することが、市民が判断を誤る最大の原因です。その結果、自分の価値観まで一社に委ねる事になりかねないのです。自分の将来、そして自分の人生は、お仕着せでない、自分自身の価値観(信念)と判断で決めたいものです。
更に、報道された現象が同一でも、そこに記者の価値観が加わります。即ち報道機関の価値観を同時に刷り込まれる可能性が付きまとうのです。保守系の新聞しか読まない人にとって、安部政権の何処が悪いのかという話もなりかねないのです。私の場合は、通信社でも新聞社でも、保革双方から情報を取っています。
通勤の必要がなくなった人生の後半では、地方への移住が話題になります。でも移住で何が困るといって、新聞やTVのような情報源の数が、地方では極端に少ないことです。
一方、首都圏では、TVのチャンネル数が『無駄に』多過ぎると思います。私は首都圏の情報集中化現象こそが諸悪の根源であり、地方の情報量を増やすことが、日本の政治をあるべき民主主愚の正道に戻す、最も有効で確実な方法だと思っています。
朝の習慣として、録画の予約があります。チャンネル数が多いので、それだけで30分くらいかかります。生で番組を見るような『贅沢』は許されません。4台の録画機をフル稼働して、早回しの『ながら』が原則です。
録画の対象はニュースや教養番組だけでなく、芸能もスポ―ツもあります。スポーツ番組なら選手の好き嫌い、バラエティとワイドショウならMCや出出演者の顔ぶれも番組選択の要素です。
その人が出演しているから見る番組もあれば、出ているから見ない番組もあります。私にとってワ−スト・タレントの、栄えある一位は梅澤冨美男です。平成のタレントとしては余り見ない不細工のうえに、なにより不機嫌でタメグチです。ファンには申し訳ないが、第一印象をカバーするだけの人の良さも、教養も(私には)感じられません。視聴者に不快になるなと言う方が無理なのです。
外見はややましにしても、話の中身がお粗末な男性タレントに長嶋一茂がいます。一方で中高年では、ボケを売りにする人たちがいます。蛭子能収、林家木久扇、将棋の加藤一二三等々。中高年の醜い側面を見せられているようで、正視できません。梅沢を含めた彼らが日本の中高年の代表だと思われたら、日本の中高年は堪ったものではないでしょう。
キレること、失礼な口をきくことは、単なるマナー違反であって、タレントの個性とは言えません。視聴率を上げたければ好印象のために努力するべきなのです。どや顔が気になるタレントなら、元SMAPの中居とトンネルズがすぐに浮かびますし、ゲイならミッツ・マングローブがいます。
更に中高年で不愉快なタレントと言えば、綾小路きみまろを外す訳にはいきません。同じ高齢の、しかもぞんざいな口をきくタレントに毒蝮三太夫がいます。しかし毒蝮の場合は、毒舌の陰に人間に対する優しさがある。しかしきみまろにはそれが感じられません。人間性の冷たさが垣間見えるのです。
不快感を振りまくということは、タレントがファンを減らす行為であり、慎むべきです。それが自分を際立たせたいが為の演出であっても、それもまた本人の責任なのです。
因みに人柄が問題というより、表現力が気になる人たちが、ゴルフの解説者にいます。一人はべらんめえの青木功、もう一人は慇懃無礼な戸張捷です。
以上で述べた人達が、いかに不快感を振りまいたとしても、実害はありません。しかし、声を聴くのも、顔を見るのも嫌で、しかも国民生活に大きな影響を与えている人が、毎回NHKのニュースの冒頭で登場します。
その人物を評して共産党の志位はこう言っています。『安倍首相が続投する事こそが国難なのです』。因みに続投は賊徒と発音が似ています。
ところでNHKのEテレ、100分で名著が、歎異抄を取り上げています。再起の放映で、仏教は面白い宗教だという話が解説者から出ました。なぜなら、仏教では善悪よりも、振れを問題にするというのです。
即ち、いくら正しい意見でも、大きく振れることは良くないという意味です。ネットの炎上で良く見られるのは、批判が攻撃になり、やがて誹謗中傷になるケースです。WTWも他人ごとではありません。かといって政権批判の手を緩めるつもりはありません。なぜならそれは見過すには、余りに大き過ぎる悪だからです。
関連記事。日本の行く末にとって、何が大事かを考えよう。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201710/CK2017101102000184.html
関連記事。自民堅調。希望伸びず立憲に勢い。
http://www.asahi.com/articles/ASKBC5D4HKBCUZPS001.html?iref=comtop_8_02
コメント:小池百合子を相手に選んだ前原・小沢の戦略の失敗です。ただそれだけのことです。済んだこと(新党)は仕方がありません。希望は大連立でもなんでも好きなようにすれば良いのです。もともとそういう人たちが集まった政党なのですから。新党が、安倍政治に疑問を持っている保守派の国民の受け皿にはなれなかった。だから自民が堅調なのです。それよりも国民にとって大事なことは、立憲民主を育ててゆくことです。
あとは皆で打ち揃って子の刻参りでもするしかありません。卑劣な政治家を倒すのに、人間の理性も常識も有効ではなく、法的な手段(選挙)が使えないのであれば、後は超自然の力を借りるしかなさそうです。でも結構それがいけるのではないか。先のこと(天命)など、誰にも(政治家にも)分からないからです。
1008.希望が失望、そして絶望へ 17/10/13
小池百合子には奢りがありました。その点でも安倍晋三と同じだったのです。
政治を変えるためには、全力で安倍政権を倒さなければならない局面でした。そこで前原と小沢は解党(民進と自由を)してまで、小池百合子に賭けた。そしてその捨て身の賭けに失敗したのです。
先に民進を離党して希望の党を結党していた元民進の右派(細野、長島、及び若狭)が牙を向いたからです。一方で、先発の彼らからしてみれば、自分たちこそ、民進に限界を感じて、離党してまで自分達の主張を貫こうとした。それが何でまた、民進に飲み込まれなければならないのかという当然の不満はあったでしょう。
自分達の主張が正しかった。だからほかの党員、なかでも党首までもがついてきたのだと思えば良いのに、その心の余裕は細野らにはなかったのです。若しその気持ちさえあれば、今回の選挙で自民党は大敗していたでしょう。でも団結と熱意が大事なこの時期に、希望の党がしたことは、全く別の選択でした。それは選別と排除、狭量でした。加えて小池の独裁、しかも安倍政治の一部容認だったのです。
この時点で、安倍政権に退陣して欲しいと願う国民にとって、希望を選択する理由がなくなったのです。しかも小池らはそれに気が付かないか、またはその民意を無視したのです。
一方で、希望の党は出来たばかりで、主義主張は明確でなかった。一般市民から見て自民党との違いが明確でなかった。というより、未だ主張が固まっていなかったのかもしれない。だから公約もまとまらなかった。その足元の固まらないところを狙って、(卑怯な事だけでは人後に落ちない)安倍首相が解散カードを切ってきたのです。
ある意味で安倍政権の作戦勝ちとも言えます。反自民の勢力を見事に分断することに成功したからです。敵失もここまでくれば、(国民にとって)目を覆う惨状です。その結果は最悪であり、今回の自民の大勝で、安倍・トランプの悪夢のような政治が続き、日本は自ら望みもしない戦火の瀬戸際に追い詰められるのです。しかもその戦火はアジアだけではない、中東での対アラブの戦闘にも参加させられるのです。トランプは、イスラエルの味方をするので(!)、ユネスコから脱退すると宣言しました。
自分達の(棚ぼたの)存在感を過信した希望の幹部の思い上がりが、今回の敗退の真の原因なのです。そこにあるものは、安倍政権と同じもの、即ち民意の軽視なのです。しかも小池は小池なりにこの機会を、自らの権力の拡大に利用しようとした。自分を優先した自分ファーストだったのです。だからこの選挙の大敗(決まったも同然です)は小池の人間性と度量の限界も理由の一つなのです。
都議選で都民ファが大勝したのは、腐敗しきった自民党の都政に対する都民の反感があったからでした。その証拠に、都民ファの方針にはこれという内容はなく、短いうえに、各候補とも判で押したように (コピペしたように)同じ内容でした。議員の個人の人格も、個性も主張も、ないも同然だったのです。
もっと言えば議員だけでなく、小池本人でさえ、豊洲で二転三転して正体が良く分からなくなっていたのです。あるのはカリスマ性だけでした。しかもそのカリスマも石原慎太郎と同じもの。即ち何事によらず、断言するという強い個性だけでした。若しその主張や人間性に魅力があるのなら、誰も小池劇場などとは言わなかったでしょう。
しかも今回の国政レベルでの小池劇場で、主役はものの見事に滑りまくってくれたのです。滑った最大の理由は観客(国民)の気持ちを全く考慮に入れなかったからです。逆の見方をすれば、大根役者を名優だと思い込んだ前原と小沢に、人を見る目がなかったという事にもなるのでしょう。
小池百合子は自らの人気に寄りかかり、しかも本気で安倍政権を倒す気さえなかった。安倍政権が不人気なので、保守中道を掲げれば、反安倍の自民党支持層の選択肢になると踏んでいた。大きな誤算は安倍政権を否定する国民の気持ちは本物であり、しかもそれを先導するものは中道右派ではなく、リベラルだったという事実です。しかも彼らは、野党の団結を強く希望していたのです。
小池百合子は保守中道というよりは、より安倍首相に近い、言うなれば保守右派と見なされており、ならば安倍政権との区別もつけにくい。わざわざ自民党支持から希望支持に切り替える強い動機にはならないのです。安倍政権は近い内に退陣させるにしても、その原動力には自民党内のリベラル派を支持した方が現実的だと思われたのではないか。
それは希望の党の差別化の失敗であり、小池だけでなく細野にも責任があります。排除も踏み絵も全く余計なことでした。その結果19%あった希望の党の支持率が13%迄急落したのです。一方で支持率の低い(はずの)立憲民主のフォロワー数は、最大だった自民党を超えたのです。希望の党は民意を見損なっていたのです。
選挙結果を自分なりに予想すれば、自民(だけで)過半数、希望60-70、立憲40-50というところでしょう。希望の党は負けるべくして負けるのです。なぜなら自民党支持者にとっても、リベラルにとっても、選択肢になり得ないからです。浮動票の受け皿以上の存在ではないのです。しかも自党の失策に関する一切の反省がない。即ち自浄作用がないという事であり、だからこそ希望の党には未来はないのです。
いま国民がすべきことは希望の党に日本の将来を託することではありません。素性の怪しい希望の党の議員が、煮え切らない、見当違いの発言を国会で繰り返すシーンが、今から目に浮かぶようです。いまから国会での迷走は決まったようなものです。これという見るべき主義主張のない政党であって、そういう都民ファの国政版を望むほど、国民は馬鹿ではないのです。と言うより、もっとはっきり言えば、馬鹿ではない国民もいるのです。
今回の選挙で民進は割れ、民進の議席は後退します。でもそのことをラッキーだと思う心の余裕が必要です。そこで残った本当のリベラルを、心ある国民が大事に育ててゆく。それだけが、日本の未来の希望なのです。その後で、初めて、本当に日本に民主主義の時代が来るのです。それが、21世紀における、人民による人民の為の、穏健な市民革命を実現することになるのです。
現代のインターナショナル・バカップル。それがドナルド・トランプと安倍晋三です。
ヘイ、ドナルド、 ドゥー ユー ノウ バカップル?
イット ミーンズ、ザ ワースト コンビネーション オブ スチューピッド アス ホールズ ライク ユー アンド シンゾー・アベ。
関連記事。報道各社の序盤情勢受け、各党が論戦白熱化。
https://this.kiji.is/291161544518911073?c=39546741839462401
関連記事。内閣不支持多いのになぜ与党優位。野党競合で票分散。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22188510S7A011C1PP8000/?dg=1
関連記事。希望、苦戦予測に危機感。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017101201142&g=pol
関連記事。希望から失望を通り越して絶望へ。
http://www.asahi.com/articles/ASKB36TFXKB3OIPE03R.html?iref=recob
関連記事。排除で一斉に離れた。
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2017/news2/20171012-OYT1T50121.html?from=ytop_main2
コメント:小池の政見放送も国民の意識とは大きなずれがあります。それに経済が争点でもないのです。
・首相の籠池犯罪者発言は、司法の独立犯す問題発言。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171012-00000077-mai-soci
コメント:未だ有罪と決まった訳ではない。それに百万円寄付したのは、どこのどなたでしたっけ。
・小泉進次郎を都知事に、自分は首相に。小池百合子。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51324
コメント:どこまで都民や国民をコケにすれば気が済むのか。多分自分は頭が良いでも、思い込んでいるのでしょう、この女帝は。政治家にとって一番大事なものは、信用と政治理念なのに。
1009.際立つ不誠実 17/10/13
朝日新聞朝刊(2017・10・14)憲法季評から
『規範なきがごとしの政権』
解散・改憲際立つ不誠実
今回の衆議院の解散は、一言でいえば、不誠実な解散である。
野党4党などによる臨時国会召集の要求書が6月に出されながら、憲法により召集義務を課された内閣がその要求を3カ月放置した上、ようやく召集した国会を、自民党が選挙で勝つには今しかないというもっぱら政局的な判断から、いきなり解散したこと。8月3日に内閣が改造され、首相が「仕事人内閣」とまで高言した大臣たちに、閉会中審査を除き、国会で「仕事」をする機会を与えぬままの解散となったこと。野党からの厳しい追及を避けるためという以外には説明のしようがない一切の審議を回避した冒頭解散に、取って付けたような解散理由をつけて、臆面もなく「国難突破解散」と自称したこと。
北朝鮮問題のほか、再来年10月に予定される消費税率引き上げに際しての税収の使途変更という本来であれば国会で論戦すべき問題を、「国民生活に関わる重い決断を行う以上、速やかに国民の信を問わねばならない」と大語して、むしろ国会を閉じる理由としたこと。その結巣、自ら煽った「国難」のさなか、あえて政治の空白を作り出すという自己矛盾をおかして平然としていること。自己矛盾は、国会閉会中の有事に備えた緊急事態条項がぜひとも必要だとして自民党が検討している憲法改正案に照らすとき、一層際立つこと。その全てが、不誠実というよりほか表現しようのない解散劇であった。
この政権および政権与党は、国会審議の重要な局面において不誠実であることが多かった。今年6月、国民から審議の継続を求める声が強かった共謀罪法案を(「特に緊急を要する」(国会法56条2項但書)という要件を充たさないにもかかわらず)委員会採決を省略する「中間報告」という便法により成立させた。
2年前には、安保法制を正当化するために、集団的自衛権に言及さえしていない砂川事件最高裁判決と、集団的自衛権の行使を違憲とした過去の政府見解とを根拠に、集団的自衛権の行使を逆に合憲と強弁した。
不誠実が、個人の人格あるいは組織の体質の問題なら、道徳的に批判すべき問題にとどまる。不誠実ゆえに法案が成立しても、通常は、結果である法律の内容が適切かどうかを問題とすれば足りる。
けれども、自らを縛っている規範を物ともしないかのような現政権の、不誠実は、法的な不誠実というべきものである。
「中間報告」は、プライバシー侵害の重大なおそれのある法案に対しては、適切なセーフガードを用意すべく熟議しなければならないとする規範を無視する振る舞いであった。 砂川判決や政府見解を恣意的に援用することができたのは、自衛のための措置は「国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底からくつがえされる」 「急迫、不正の事態」を排除するための「最小限度」でなければならないとする規範を、本当に厳重な縛りとは考えていなかったからだろう。
今回の解散は、解散権は内閣の重要政策が衆議院多数派によって反対されるなど、どうにも行き詰まったときに行使されるものだとする議院内閣制の根本規範をあってなきが如きものとする意識(「解散は首相の専権」)の上にのみ可能だった。
国会議員をはじめとする公権力担当者は、自由な社会が彼らに謀した.拘束に対して誠実であるべき義務を負う。日本国憲法は憲法違反の行為を無効とするだけでなく、公権力担当者に憲法尊重擁護義務(憲法99条)を課した。憲法に対して誠実であるべき義務とは、憲法違反の行為をしない義務にとどまらない。それは、公権力担当者に対し、憲法が課すハードルに真摯に向き合うこと、乗り越える湯合にも正面から越えることを要求し、ハードルをなぎ倒したり、横からすり抜けたり、ハードル自体を低いものに替えることを不誠実とする。
目標としての護憲か改憲か以上に、政権を担う者を評価する上で本質的なのは、憲法に対して誠実であるか不誠実かの対立軸である。憲法改正を主張するとしても、個々の憲法条項による公権力への拘束を重く受けとめ、限界まで解釈を試みた上で、他に選択の余地がないと国民が納得できる仕方で改憲を主張するのが、憲法に対する誠実である。
自民党による改憲の主張は、この点で、憲法に対して不誠実であるといわなければならない。同様に、「一たん現行の憲法を停止する…・今のしがらみとか既得権とか、今のものをどのようにどの部分を……変えるというような議論では、本来もう間に合わないのではないか」 (2000年11月30日、衆議院憲法調査会での小池百合子議員発言)という形で、「しがらみ」を「リセット」するように改憲を主張するのも、憲法への不誠実である。
だが、問われているのは政治家だけではない。政治家が憲法を尊重擁護するのを励まし、支えるのは、国民一人一人の役目である。公権力担当者を縛る規範に対して政治家が誠実であるか否かを、われわれは見ていなければならない。
蟻川恒正(ありかわ・つねまさ)
1964年生まれ。専門は憲法学。日本大学大学院法務研究科教授。署書に「尊厳と身分」「憲法的思惟」。
1010.傾国の魔女 17/10/15
TVの党首討論を見ていても、安倍首相の返事の心もとなさ加減は、隠しようもなく、なんでこの人が日本の首相としてかじ取りをまかされているのか、合点が行きません。
小池百合子も、反現政権でないと立場がないことに、やっと気が付いたようですが、いかんせん遅すぎました。そもそも自民党を出ておいて、自民党を愛する気持ちに変りがなく、機会さえあればそのトップに返り咲きたいなどというのは、矛盾もいいところです。そういう複雑に絡み合った自分の気持ちを、整理もしないでそのままぶつけられた国民や民進党の議員の身にもなって頂きたいものです。
関連記事。米国メディア。小池新党の中身は自民と変わらない。改革ではない。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51340
関連記事。改革のジャンヌダルクが傾国の魔女に。
http://toyokeizai.net/articles/-/193132
関連記事。都知事としての失策。
http://diamond.jp/articles/-/144821
自分の気持ちにきちんとケリをつけ、生まれ変わって自信をつけてから、国民と向き合うべきなのです。反安倍と親安部の矛盾を抱えた党首をかついで、右往左往する希望の党に、参院の民進(代表は小川敏夫)がそっぽを向くのはむしろ当然なのです。前回の参院選では当選すれすれだった小川に投票しておいたのは無駄ではなかったようです。
今回の選挙は、二人の駄々っ子が国民を振り回している、これ以上はないという、不毛で、無意味で、無駄な選挙なのです。一つだけ成果があったとすれば、それは右も左もごちゃまぜだった民進が整理されたことです。民進に相応しくない右寄りの人達が一斉に出て行ってくれたからです。
枝野も場合によっては前原以上に右派であるかもしれない。それでもなお、少なくとも自民党との対立軸を作る覚悟はできたらしい。言い方は悪いが、それしか生き残る道はありません。民進が整理され、リベラルの核ができたことと、小池百合子の正体が見えたこと。それだけが600奥円を掛けた国民にとって、数少ない成果なのです。でも後で考えたら、将来それが大きな成果になるかもしれないのです。
フォロワー数で分かるように、国民はリベラル派の行く末に重大な関心を持っています。もともと立候補者が少ないという事に加えて、一度は希望に拒否された立候補者は、覚悟を決めています。人間的にも、少なくも、スキャンダルまみれの自民党のカビの生えた古参議員や、馬の骨の希望の党の候補者より、清潔感も信頼感も高い、善戦が期待できます。
リベラルな議員と、それを支持する国民がいる限り、安倍政権の横暴を、すぐには阻止できないまでも、政権が隠そうとする不正を暴き、国民に訴え続ける事くらいは出来るのです。格差拡大、福祉削減、軍事力拡大の、悪しき米国型資本主義(と悪の帝王トランプ=バック・トゥー・ザ・フューチャーのビフ、またはドラエモンのジャイアン)に、これ以上日本を蹂躙させないためにも、絶対にリベラルの灯だけは絶やしてはならないのです。
今回の党首の選挙演説を聞く限り、公明は本当に要らない政党なのかもしれないという印象を強くしました。自民党に吸収した方が、遥かに国民には分かり易い。婦人部だけ立憲民主に来てもらえば良いと思います。
自公が圧勝しても、絶対に安部首相の続投を許してはならないのです。それは自民党支持とは、全く別の次元(違憲と不正、政治不信)の問題だからです。国民は黙って不正に耐えていないで、降りかかる火の粉を、自分の手で振り払わなければなりません。安倍の独裁も、北のミサイルも、国民にとって、共に迷惑な災難なのです。
これまで自民党が働いてきた、国民への不誠実の数々については、以下の昨日の朝日新聞の寄稿が詳しく解説しています。
関連記事。際立つ不誠実。
http://wtw.xsrv.jp/indexsekai1009.html
関連記事(?)飼い主旅行中にカメが脱走。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171014-00155590-okinawat-oki
コメント:カメだって自由が欲しい。まして日本の国民も、いいかげん安倍政権の独裁お手盛り政治からの解放と自由が欲しいのです。安倍政権が国民から取り上げた民主主義と基本的人権(安保法、秘密保護法、共謀罪等で侵害)を、国民の手に取り戻しましょう。今回の選挙で、安倍政権にノーを突き付けましょう。
【注目記事】
・二階、野次を続ける聴衆に「黙れ」。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171014-00000047-asahi-pol
コメント:自民党のコメディアンです。安倍首相の二の舞です。ものの見事に自民党の足を引っ張りました。幹事長(=選挙の責任者)という自分の立場も弁えずに。
・ネット選挙運動でやってはいけないこと。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171014-00000033-mai-pol
コメント:WTWは特定の候補者への支持を訴えてはいないが、投票に行くことは勧めています。一方『いついかなる時でも』自由な言論の封殺はあってはならないと考えています。。違反が取りざたされるこの規則ですがいつもどこかがおかしいと思わせられます。巨悪(森友・加計)は放っておくのに、この件については、鉛筆一本に至るまで、重箱の隅をつつくように、熱心に取り組んでいます。そのアンバランスには違和感を覚えます。公平な選挙はあっても(ないと困るが)、中立な選挙はないのです。それよりも、国民の意志を正しく、しかも公平に吸い上げる努力こそが求められているのです。選挙の形式のみにこだわり、中立公正と言いながら、結果的には既得政権、既得権益に有利な仕組みを国民に強制しているとすればどちらが違法かと言いたくなります。しかもこれは公平中立を建前とする(しかも建前だけの)NHKと共通する体質です。18歳以下には意見を言う事も、デモに参加することも禁止。でも彼らだって国民なのです。民主主義の理念も理想もない抜け殻のような規則至上主義の『憲法違反の』規則を強制されるなどは、あってはならないことなのです。
・民進再結集。排除の考え取らない。
https://this.kiji.is/291856501512619105?c=39546741839462401
コメント:ここに至っても、前原の諦めの悪さには呆れます。民意は希望にはないのです。それは小池党首が超保守=安倍晋三と同じ、だからです。前原は自らの敗北を認めないと、政界での居場所はありません。有権者を結果的に愚弄したのはどこの誰でしょうか。十分な根回しをしなかったツケです。
1011.3極から2極へ 17/10/16
今日も遅くなりました。しかし読んで頂くのは一回きり。多少遅くなっても、手抜きだけは出来ません。
選挙は最後の3日間が勝負です。当日まで結果は分からない。浮動層が大きな部分を占めています。ところが希望の党の党首は、外紙での評判芳しからず。しかも希望→失望→絶望とまで言われてしまっていては、今回は希望の党には一回『お休み』してもらった方が、長い眼で見て、日本にとってプラスかもしれません。
騙されて手玉に取られた前原も、個人的な野心に振り回された旧民進の議員も、なにより何を信じていいのか分からない国民が可哀そうなのです。
何度でも書かせて頂くが、今回の選挙は、安倍晋三が自分の不始末と不人気を、自民党の人気、と言うより信頼、と言うより消極的選択、でカバーしようとしている、これ以上はないほど不純で破廉恥な動機で打った田舎芝居、というより、狸と猿(幹事長)の猿芝居なのです。これほど国民を馬鹿にした(愚弄した)選挙がかつてあったでしょうか。TVがまじめに政策論議をすることさえ茶番なのです。
しかもどこまでも自己チューの安倍晋三(夫妻)は、自民が勝てば、それは自分が信任されたことになる。だから続投すると広言しているのです。そんな無茶な理屈は、自民党の議員だって信用していないのです。
関連記事。森友・加計、依然うやむや。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017101690070544.html
いま選挙で問うべきは、国民が安倍の首相続投を望むかどうかなのですが、小池百合子というジョーカーが登場した(前原と小沢が投入した)ことで、争点が曖昧になってしまった。それが痛恨の極みです。それは対立軸にと期待した人間(小池)が、実は対立するどころか、安倍晋三と同質、同類だったからです。希望→失望ではなく、期待→裏切り、だったのです。細野も若狭も長島も福田も同罪です。政権交代の可能性を、彼らの狭い料簡で押し潰したからです。いま希望が政策を見直しして、やっと現政権への対立軸を打ち出してきました。しかし序盤で迷走して失った時間の損失は余りにも大きいのです。
関連記事。希望の党、候補者に考えの差。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/15/kibou_a_23243701/?utm_hp_ref=jp-homepage
むしろ民進のままで選挙を迎えた方が未だましだったのです。その方が国民の民意の受け皿の構図が、少なくとも現在よりは分かり易かった。時間がないとはいえ、前原は根回しもなく、言質も取らないままに、突っ走り、ほぼ全員一致で民進党議員も賛成した。しかし枝野が党首なら結果は異なっていたでしょう。希望は少数政党で終わっていたはずです。ここで小池に好意的な見方をすれば、逆にその方が、小池にも十分準備する時間があったでしょう。次の次という計画です。
関連記事。伸び悩む希望、東京全敗も。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171015-00000062-jij-pol
世論調査も間違っています。安倍政権の続投を望むかどうかの、肝心な質問項目が入っていないからです。支持政党と支持政権は別物なのです。安倍首相はそれを意図的に混同しています。しかもそこにこそ、この選挙の本当の争点があるのです。今回の選挙では、もう一つ投票箱を用意して、安部政権の信任投票を同時に行うべきなのです。安部首相の続投を望む国民が一体どれくらいいるのか。それこそが今回の選挙の意味なのです。
関連記事。安倍首相続投望まずが最多。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171016-00000001-mai-pol
選挙後は、立憲民主を核にして、真のリベラリズムを本腰を入れて、有意の国民が育てていかなければ、明日の日本が、権力層に収奪、蹂躙されて、国民の多くが悲惨な境遇に落とされ、国が疲弊し(何故なら不遇な国民の数の方が圧倒的に多い)、崩壊してしまうことでしょう。
関連記事。立憲民主、ひょっとすると。
http://toyokeizai.net/articles/-/193142
1012.選挙の前に一読を 17/10/17
2017.10.1朝日新聞朝刊 オピニオン&フォーラムから
1.国民に投票を誘う為の、呼び掛けとして、良く書けています。
『それでも選挙に行きましょう』大学非常勤講師 佐藤くみ子 (東京都69)
大義なき解散、突然の新党登揚。若い有権者は戸惑うでしょう。「政治ってワケわかんない!・」と。
だからといって棄権すると、私たちの損になります。わかる努力をし、選挙に行きましょう。
@なぜ衆院が解散されたのか考えましょう。理由があるはずです
A各党や候補者の公約を知りましょう。具体的で、誰にでもわかる言菓が使われているか、また、日頃言っていることと一致しているか
B世の中の弱い立湯の人を守る政党や候補者なのかどうかも大事な判断材料です。
日本では、政治の話をすると、へんな空気になることがあります。だけど、変だと思いませんか。「消費税が上がっても暮らしていけるの?」「自衛隊は戦争に行くべきなの?」「原発やめるって、本気?」。どれも、私には関係ないって言っていられない問題じゃありませんか。
投票日まで、一生懸命調べて、話を聞いて、考えて、一票を投じましょう。
日本の主人公は、私であり、あなたなのですから。
2.核シェルターは、外の空気も水も汚染され、中で飢死を待つだけなのです。
『核シェルターより平和築く心を』 建築士 小島健 (千葉県69)
自宅の地下に埋める箱形の核シェルターに、日本からの注文が急増しているという記事を読み、衝撃を受けた。北朝鮮によるミサイル発射が相次ぎ、脅威を現実的に捉える人が増えたことが背景にあるのだそうだ。
私は約30年前、通産省(当時)の委託事業で、地下室を利用するシステム技術の開発に携わった。住宅の床面積の確保が難しい都心で、地下のスペースの利用を容易にする法律ができて、地下室を奨励していた。
地下室を売るため、「核シェルター兼用」をうたい文旬にする会社もあったが、本気で核シェルターを検討する入はどんな人だろうと私は思っていた。
戦争は仕方ないとでも考えているのだろうか。自分と身の回りの入だけが生き残ったとしてその後はどうするのだろう。
今、「君の心が戦争を起こす」(羽仁五郎薯)という本を再読している。反戦は無理というあきらめが社会にあるが、その宿命諭が「何者かの手で意図的に仕組まれ、戟争に結びつけられようとしている」と書く。
戦争を起こすのは人間の心だ。核シェルターを考える前に、平和のためにやるべきことがあるのではないだろうか。
3.貧困問題への取り組みが先です。
『優先順位とメリハリを』
未来への投資、という前向きな感じゆえか。各党が「教育無償化」を公約に掲げている。
消費税を10%にする際に使い道を変え、幼児教育の無償化などに充てる。自民党がそう言えば、連立を組む公明党は私立高校の無償化推進を訴える。
希望の党は増税凍結と幼児教育の無償化を同時にうたい、日本維新の会はすべての教育を無償化するため改憲すると意気込む。立憲民主党は高校の無償措置から所得制限を廃止するという。共産党もふくめ、「無償化」のオンパレードだ。
国の懐が豊かなら、すべての教育を蕪償化するのが理想だ。
だが日本は1千兆円の借金を抱える。財政とのバランスを考えないと、子どもたちの未来に大きなツケを回すことになる。
財源を教育に回す分、ほかのどんな政策経費を、どれだけ削るのか。保育園から大学まで、どんな優先順位をつけるのか。そこまで語らなければ責任ある姿勢とは言えない。メリハリのないバラ色公約では、有権者は判断に困るばかりだ。
たとえば、幼稚園や保育園には、家計の苦しい世帯向けの減免措置がすでにある。一律無償化によって恩恵を受けるのは、中間層と富裕層だ。
収入の多寡を問わず、子育て世代すべての負担を軽くするという考えもあるだろう。しかしそのお金があるのなら、保育所の建設や保育士の養成・確保こそ急ぐべきではないか。
そうした手当てを十分せずに無償化を進めたらどうなるか。保育所の需要をさらに掘り起こし、入所のための競争をさらに激しくさせる心配がある。
認可保育所と認可外では保育料や環境に大きな差がある。それぞれに子どもを預ける人の間の不公平感も深まりかねない。働く女性を中心に「無償化よりも保育所を」との声が上がるのは、ごく自然なことだ。
教育の蕪償化が政策課題として近年浮上したのは、7人に1人という子どもの貧困率の高さが社会問題化したのが大きい。
ひとり親家庭の貧困率は5割を超える。親から子への貧困の連鎖を断つ必要性は、人々の間で共有されつつある。
根底にあるのは、家計を支える保護者らの不安定な就労だ。全教育課程の無償化が実現したとしても、生活が苦しければ働かざるをえず、進学をあきらめる子はなくならないだろう。
聞こえのいい教育蕪償化にとどまらず、就労支援などで生活の安定を図らなければ真の解決にならない。政党、候補者にはそこまで目を向けてほしい。
4.本日の朝日新聞で最も秀逸な記事です。社説の後半は知る権利についてです。
『民主主義の明日を占う』
安倍政権がないがしろにしてきたもの。そのひとつに、国民の「知る権利」がある。
政府がもつ情報の公開を求める権利は、国民主権の理念を実現し、民主主義を築いていくうえで欠かすことができない。
だが政権は、森友・加計学園問題で、政府の記録を公開する考えはない、破棄済みで手元にない、そもそも作成していないの「ないない尽くし」に終姶した。PKO日報をめぐっても重大な鬨翻があった。
自民党が5年前に発表した憲法改正草案は、「知る権利」について「まだ熟していない」として条文に盛りこむのを見送った。後ろ向きの姿勢には疑問があるが、一方で「国は、国政上の行為につき国民に説明する責務を負う」との規定を、新たに設ける考えを示している。
この草案に照らしても、政権の行いは厳しい非難に値する。
惰報公開法の制定から18年になる。熟したか熟していないかの議論はともかく、大切なのは知る権利が着実に保障される社会をつくること..具体的には、情報隠しができないように法令を整備し、制度をみがき、行政にたずさわる人々の意識と行動を変えていくことだ。
だが、自民党の衆院選公約には「行政文書の適正な管理に努める」とあるだけだ。公明党も同様で、与党として、一連の問題に対するh、、反省も、改革への決意もうかがえない。
希望の党は、知る権利を憲法に明確に定めることを公約にかかげる。 しかしこれも、同党を率いる小池百合子東京都知事が五輪会場見直しや築地市揚の移転をめぐって見せた行動を思いおこす、眉につばを塗る必要がある
「敵」と位置づけた元知事らにとって都合の悪い情報は、たしかに公開した。だが自らの判断については、そこに至った根拠や検討の経過、描く将来像などの説明に応じなかった。
市民が情報にアクセスし、それを手がかりに行政を監視し、考えを深めて、より良い政治を実現するー。そんな知る権利の意義を本当に理解しているのか。政略の道具にただ利用しただけではないのか。
旧民主党政権のとき、知る権利を明記し、開示の範囲を広げる情報公開法の改正案が閣議決定されたが、成立に至らなかった。その流れをくむ立憲民主党や、 「抜本改革が必要」と唱える共産党は、実現に向けてどんな道筋を描いているのか。
各党の主張や姿勢を見極め、投票の判断材料にしたい。民主主義の明日がかかっている。
5.大儀なき解散への制度面から見た批判です。
『「解散を制限」が世界の潮流』
安倍晋三首相は9月28日、臨時国会の冒頭で衆院を解散しました。野党は「森友疑惑、加計疑惑隠しだ」と批判を強めています。
「時代とズレている首相の衆院解散」(9月28日)で、学習院大学教授の野中尚人さんは「解散は憲法に認められた、あるいは憲法によって『許容された』権利ではある」が、「首相が自分の判断でおこなう7条による解散は、そろそろ考え直す時期に来ているのではないか」と問題提起します。
その理由として、日本がモデルにしてきたイギリス議会ではもともと「不意打ち解散」はほぼ禁じ手とされてきたと指摘。その上で、7条タイプの解散は与党に有利過ぎ、「フェアな競争が担保された選挙が民主主義には必要だ」との見直し機運が英国で高まり、下院議員の総選挙の選挙日を原則として固定する法律が2011年に成立したと紹介します。
近年、多くの先進民主国では解散を制限する例が増えているとする野中さんは、「為政者による恣意的な解散権を使えなくするのが世界の大きな潮流」だと強調しています。
(編集長 松本一弥)
6.希望の党の排除が蘇らせた立憲政治の希望。専制化への反撃の狼煙。
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2017100600002.html
1013.選挙に行こう 17/10/19
週末は天気が悪そうなので、期日前投票を済ませました。投票所では何故期日前に投票するのかという理由をきかれます。ここは出まかせを言う局面なので、出かける予定だと答えます。すると都内かどうかまで聞いてきます。都内と言っても投票を拒否されることはないが、『自己都合により』、或いは『荒天が予想されるため』と言う欄がないのは不満です。理由を問うのはプライバシーの問題であり、基本的に余計なお世話でしょう。選管が期日前投票が嫌なら、はっきりそう言えばいいのです。有権者としては、本件には不服申し立てをしたいところです。
なおいざ投票となると、与党と接戦中の候補者に投票したくなりますが、多分それは以下の理由で辞めた方が良いと思います。何故なら皆が一斉にそれをやってしまうと、『本当は入れたくない』候補者に『その場の便法で』投票することになって、その人が万が一当選したら、『最初から民意を反映しない』議員を議会に送り込んでしまうことになるからです。
どの候補者も良く分からないし、納得できる人がいない場合もあります。そういう時は堂々と白票を投じてください。選管では白票でもきちんと数を把握しなければならないので、消極的ではあっても、それが有権者の意思表示になるからです。こと選挙に関しては妥協は禁物なのです。
自らの気持ちと価値観に正直になる事が大切であって、それは選挙と言う仕組みの大前提です。小細工はなしで、王道を行くことです。
但し今回の選挙で一番言いたいことは、安倍首相の続投に反対の人がバツをつける欄が、最高裁判事の国民審査の投票用紙に設けられていないことです。
反安倍なら誰でもいう有権者がいても、有権者が責められるべきではなく、現在の(特に小選挙区)選挙制度の欠陥の責任があるのです。
いくらお友達だとはいえ、小泉進次郎が、加計学園の問題で情報隠蔽と裏工作では真っ黒に近い灰色の萩生田議員を応援演説しているシーンがTVで報道されましたが、どっちらけもいいところです。
選挙に行くべきかどうか迷っておられる諸兄諸姉がいたら、いま一度下記の朝日新聞のオピニオンを参考にして頂きたく存じます。
http://wtw.xsrv.jp/indexsekai1012.html
関連記事。投票率と天気の関係。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171018-00001276-weather-soci
関連記事。選挙に行く意味を感じられない。
http://www.asahi.com/and_M/articles/SDI2017101755941.html?iref=comtop_list_andm_n01
1014.地底人の逆襲 17/10/20
・反腐敗。中国、5年間で153万人処分。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171019-00000105-mai-bus_all
コメント:習近平に、首相本人を含む安倍政権の閣僚を糺して欲しいと思うのは私だけではないでしょう。小選挙区制という選挙制度の欠陥のせいで、今回の選挙がまたもや民意を反映していないものになる恐れがあります。巨悪が国民の審判の目を擦りぬけていこうとしています。
安倍首相の腐敗は、いわゆる贈収賄ではなく、政治権力を私的な目的(含む改憲)の為に濫用していることにあります。憲法を守らないのに、検察もマスコミも政権の味方なのだから、国民には打つ手がないのです。
しかも選挙が民意との関係の薄い結果が出る仕組みになっているという、恐るべき欠陥システムなのです。
安倍首相の『広義の腐敗』ぶりも尋常ではありません。自分ではどう思っているのか知りようもありませんが、賄賂さえ取らなければ(調べようとしないので本当のところは誰にも分からない)、後は何をしようと構わないと考えているとしか思えないのです。
国会で、誰も納得できない説明をひたすら繰り返すことが、当人にとっては、国民に丁寧な説明をしたということらしい。こうなると『丁寧』と言う言葉の意味さえ分からなくなります。もはや日本語さえまともに通じない相手。それが安倍晋三首相閣下なのです。こうなるともはや外国人どころか異星人です。ワレワレハ、ウチュウジンダ。はいはいそうですか。いや世間を見ようとしないから、井戸の底の地底人かもしれません。
・どうする原発。福島を直視しているか。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017101902000139.html
・アベノミクス、異次元緩和は太平洋戦争と同じ過ちを繰り返す。
http://diamond.jp/articles/-/146165
コメント:そして預金は切り捨てられた。目立つ副作用。
・安倍さんから生活のにおい感じられない。
http://www.asahi.com/articles/ASKBM56NCKBMUUPI002.html?iref=comtop_list_pol_n05
・小池にはまったドングリの末路。
http://toyokeizai.net/articles/-/193671
コメント:未だ負けと決まったわけではない。それに安倍よりはましでしょう。多分。
1015.自分勝手な人々 17/10/21
今の世の中に蔓延しているもの。それは『自分勝手』です。その中には自分勝手な解釈(憲法解釈も)が含まれます。
政治を私物化する首相、歩きスマホの若者。周囲を確かめないドライバー。
規模を拡大し、視野を広げれば、難民を作り出す政府と受け入れを拒否する国。ナショナリズムとポピュリズム。寛容でなく(まさに『排除』の論理)、狭量で、他者への思いやりも、余裕もない世界。
世界はグローバリズムとナショナリズム、自由主義と福祉社会、小さな政府と大きな政府、別の見方をすれば、政府の権限の強化(安倍政権の特徴)と、国民主権(リベラリズム)。そうした対立する二極の間を、振り子のように揺れるものだというのは田原総一朗も時折口にしており、だからと言って、何の役にも立ってはいません。それにしても、日本は、権力者だけが利益と権限を独占し、国民を劣悪な労働環境と貧困に追い詰めている。税金は使い放題で、財政赤字は次世代に先送り。行革はしないのに、福祉は切り詰めています。
日本の国内政治の振り子が右方向にだけ振れ続けて、留まるところがありません。リベラルどころか、中道にさえ戻る気配も見せていないのです。
そういう日本と世界の先に待ち受けているものが何かを、国民はそろそろ、見てみない振りを辞めにして、正面から見つめるべき時期に来ているのです。「見えているのに見えていない振り」、即ちそれはあってもない(加計学園の文書と同じ)ことにするという事です。でも将来起きるかもしれないことが、絶対に起きないと断定するのは、ムシの良い『自分勝手な』思い込みかもしれないのです。
問題は国民の見方が分かれることです。自民党の支持者や、ことなかれの(言い換えれば保守的な)国民は、安倍首相の言葉の説明を額面通りに受け取ろうとしています。言葉では、彼は日本と世界の平和を願っている。ではなぜ安保法制や共謀罪や、憲法9条の改正が必要なのでしょうか。
それは最早憶測の域を超えて、『日本と言うより自分が、実際に使える軍事力を身に着けて、中国や北朝鮮に馬鹿にされないようになりたい』からではないのか。もしそういう質問をされたら安倍晋三氏はどう答えるつもりなのでしょうか。その答えも既に分かっています。「どの国も、自国を守る為の軍事力を持つことは認められるべきだ」という説明です。ならば核兵器はともかく、なぜ北朝鮮がミサイルで武装してはいけないのか。本当はあってはならない、というより完全に憲法違反の事前攻撃を、自民党でさえ認めているではないか。
理由はどうであれ、核を搭載したミサイルが一発でも発射されたら、その瞬間に世界は終わりです。生き残った者にも、崩壊したインフラや経済を立て直す力はない。だから結果的に人種という種はそこで終焉を迎えるのです。その後が猿の惑星になるのかどうかまでは分かりませんが。
しかも『金正恩でさえ』そのことを知っています。だから『北から先に核ミサイルは発射されない』のです。いたずらに緊張を煽っているのは、実はトランプとアベかもしれないという考え方も出来るのです。北への制裁を叫ぶ安部首相が、いかに世界と日本の平和にとって、異常で異様かという事なのです。
ムキになって手を振り回す代わりに、金正恩ごときのたわごと、大言壮語を、なぜ無視していられないのか。言わせるだけ言わせておいて、その間に密かに斬首作戦の検討(ただし北の国内での反政府勢力との連携は不可欠、政権の受け皿が必要)と、核兵器の国外持ち出しと同時に、艦艇(或いは航空機)を叩く計画さえ練っておけばいいのです。しかもこれらは、暗黙の裡に進め、おくびにも漏らしてはならないのです。ペラペラとツイートを垂れ流すような大統領にそうした深謀遠慮は、期待するだけ無駄なのかもしれません。そもそも少しの我慢さえ出来ない(これもアベと同じ)、覚悟も決断量も判断力さえも期待できない人間なのです。従って、日本がするべきは核兵器廃止条約に同意することと、北に対して『死んだふり』を装うことなのです。
一方で、日本の国民は、軍備拡大の意図を隠し持った政府に、非常事態法を含めた全てを『お任せ』するのではなく、情報が公開され、『国民が』自分で国の方向性を確かめることができる国にしておく必要があります。とりわけ有事には、安倍首相ではなく『国民が』判断し、方針を決められるようにしておくことが、日本という国と、その国民を戦禍から救う事になるのです。愚かな首相がいたというだけの理由で、日本が戦争に巻き込まれることがあってはならないのです。
安倍政権5年間の主な議題が安全保障、即ち軍備と軍事関連の政策論争であったことを、思い出して頂きたいのです。平和主義の国なのに、なぜそこだけに議論が集中したのか。もっと他に議論すべきことがあったのではないか。何故なら、それこそ(防衛論争)が、安倍首相にとって最大の関心事だったからなのです。二言目には自国の安全を守るためと言うけれど、北朝鮮の核武装でさえ建前は自国の防衛なのです。安倍首相の言うところの自衛のための戦争が、『自衛の為の』先制攻撃まで拡大解釈されるのは時間の問題なのです。だから絶対に憲法9条に触らせてはならないのです。
しかも今回の総選挙で、権限を持たせたら最も危ない人物、これ以上はない自分勝手な首相が続投したいと言っているのです。
その野心を押しとどめる唯一の機会である今回の選挙も、選挙制度と政治制度の不備で、民主政治という観点からは、まともに機能していません。かたや戦争や原爆を体験し、基地だらけの国なのに、危機感さえ十分に国民が共有出来ていないことにも問題があるのです。
しかも経済面でも、既得権者だけが利益を享受し、貧富の格差が広がっています。刹那的な犯罪や自殺も後を絶たない。世相が悪化し、閉塞感に閉ざされている何よりの証拠です。とはいえWTWも警鐘を鳴らすのにはそろそろ疲れてきました。賢明なる読者諸兄(年齢を問わず)に、何をどうすれが一番良いのかを、逆にお尋ねしたいのです。
教えて頂きたいことは、安倍政権が支配する日本の未来の何処に、バラ色の経済と基本的人権の保証があるのかどうかです。そして今回の選挙で政治をお任せすることになるであろう自民党政府が、将来、何が起きてもその責任を取り、しかも対処できるという保証があるのかどうかです。
非寛容な世界の先には、小さく分割された国や地域同士が利権を相争い、お互いを尊重どころか非難しあって、やがては口論から小競り合い、紛争、戦争に発展する。無駄な犠牲者の数だけを競うような、不毛な世界が待っていることは、誰にでも容易に想像できます。
IQもEQも十分とは言えないが、権力にだけは貪欲な政治家が政治を仕切っています。こうなると欲の深い政治家だけでなく、それを選んで良しとする国民の側にも問題があるのではないかと疑わざるを得なくなるのです。
311の時は民主党政権(菅首相と枝野官房長官)でしたが、災害で政府は混乱しました。でも自民党政権ならもっとましな対応が出来たかと言えばそうでもなかっただろうと思います。何故なら自民党は古来権力層よりの政党であって、それゆえ即ち国民寄りの発想にも対応にも慣れていないからです。
そう思わせる根拠の一つが、前回の北のミサイルの発射の時のJアラートの発動です。政府も国民もどうして良いか分からずに、右往左往しただけでした。本件の正解は『何もしなくて良い』だったのですが、そういう発想は安部政権にはないらしい。いたずらに不安を煽るしか能がなかったのです。『落ち着いて下さい。実害はありませんから』と何故言えなかったのか。有事に、そういう自信も落ち着きもない政府のどこを信用せよというのでしょうか。安倍首相が続投すれば、同じことが繰り返されるのです。
自民党や安倍首相が、好き勝手に振る舞った挙句、最後のツケだけは国民に払わせる。そういう政党、政権を選ぶということは、自分で自分の首を絞めるのと変わりはないのです。
ところで、自民党は選挙で議席を減らす事はあっても増える事だけはないでしょう。与党で過半数を占めるかどうかではなく、自民党と公明党が議席を減らすことに注目しなければならないのです。そこにこそ偽らざる安倍政権への不信の民意が表れているのです。公明が減るのも、安倍ヨイショの山口演説を聞いていれば当然なのです。公明党が率先して民意を踏みにじっているからです。
関連記事。この国を守り抜くに、後藤さん、湯川さんの殺害事件を思う。
http://www.huffingtonpost.jp/karin-amamiya/kenji-goto-haruna-yukawa_a_23249619/?utm_hp_ref=jp-homepage
関連記事。選挙前に北はミサイルを撃たない。
http://www.huffingtonpost.jp/yoko-kuroiwa/election-north-korea-abe_a_23248059/?utm_hp_ref=jp-homepage
関連記事。リベラルはなりふり構わずやった方がいい。香山リカ。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/10/rika-election_a_23238048/?utm_hp_ref=jp-homepage
関連記事。財政悪化が進んでも警鐘の鳴らない国、日本。
http://toyokeizai.net/articles/-/194074
関連記事。安倍と小池は11月に電撃和解するだろう。
http://toyokeizai.net/articles/-/193981
コメント:それこそが小池の狙いだろうと思います。それは民意への究極の裏切りであるとともに、華々しい売国奴コンビの誕生です。既に公明がいるので風変わりな三角関係とになります。公明はその点を警戒しているから、一生懸命安倍を応援しているのかもしれません。いずれにしてもこの茶番劇を、見る気もないのに見せられている国民こそいい迷惑なのです。
1016.一票の価値 17/10/22
良い人がいない時は、少しでも悪くない人を選ぶ。選挙ではそれしかありません。白票は最後の手段であり、棄権は状況を悪くするだけです。今回の選挙は安倍政権への審判ではない、というより政権交代の機会にはなり得ないのです。小選挙区制を取る以上、既得権、政治で言えば与党が圧倒的に有利なのです。だからこそ、あれだけ評判が悪いのにも関わらず、安倍政権が続投(多分今回も続投)出来たのです。個性が強いだけのカリスマ政治家の力など借りずに、本当に国民が正しく審判できる仕組みを作ることが、真の民主主義のために最重要な事なのです。
関連記事。白票反映する仕組みを。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171019-00000011-wordleaf-soci
関連記事。自身の一票生かすために。
http://www.asahi.com/articles/ASKBN562SKBNUTIL03N.html?iref=comtop_list_pol_n03
関連記事。投票に行く前に抑えておきたい3原則。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/21/haruaki-deguchi-on-election_a_23250937/?utm_hp_ref=jp-homepage
月に2、3回しか本屋に行かないので、行けばまとめ買いになります。もう投票は済ませており、しかも投票日の前日ではありましたが、選挙特集の週刊誌を2冊買いました。
理念なき文春は手に取る事さえしていません。おそらくリベラルに吹く風に乗って、山尾が復讐を果たしてくれるでしょう。しかも本当に責められるべき顧問弁護士の方に矛先は向かず、そこにも文春の卑しい本質(男尊女卑)が見え隠れしています。
中ではアエラの記事が短いが読むに耐えるものでした。文中で取り上げている市民の声も、なるほどと思うものばかりでした。今回の選挙では、選択肢のない中での選択を強いられる国民が最大の被害者です。その苦悩が、インタビューにもありありと表れていました。
なお記事の中で、元シールズの奥田の証言が注目されます。彼が、鴻池議長と話した時に、2年前の安保法案が止められなかったのは、市民の動きより、民主党の中に賛成派がいたことが最大の要因だったと言っていた。止める方法があったのに、彼らがそうしなかったと真顔で言っていた、と述べています。この証言の意味するところは重要です。
私はかねてより、時には自民党以上に右よりの保守派を抱える民進は、早く彼らを自民党に出して党内を整理すべきだと唱えてきました。しかし相も変わらず、右とも左ともつかない民進(片山善博に言わせればシマウマ政党=白と黒が交じり合わない)は、保守からもリベラルからも、見放されていったのです。
しびれを切らした細野、長島などが離党し、若狭と組んで、本質右派の新党を作ったので、そのまま放っておけば、民進から離党者が何人か出ることで、話は終わっていたのです。
そこで余計なことをした、と言うより、やり手婆(おばさん)にしてやられたのが純真な前原です。事前に根回しが済んでいたと思い込んだのが彼の失敗です。蓋を開けたら話が違うというのは、小池百合子の常套手段です。変わり身が早いと言えば聞こえは良いが、嘘や騙しも処世術と言うのであれば、政治家として最も重要な『信用と信頼』は投げ捨てたと宣言しているようなものです。政治哲学と呼ぶには余りにお粗末です。しかもその実例を、私たちはいまイヤと言うほど安倍首相の醜い姿から見せつけられているのです。
そこで重要になるのは、小池百合子の本当の価値観がどこにあるのかです。さまざまな政治家と接点を持ち、しかも一番波長が合ったのは安倍首相であり、安倍が期待する二大女性議員の一人(もう一人は言わずと知れた稲田)だったのです。それだけでも十分以上に怪しいのです。
希望の党は『選挙対策で』『当面はやむなく』安倍批判を掲げていますが、それが本意でないことは彼女の過去の言動がはっきりと物語っています。その最近の実例が、他ならぬ改憲・安保法制賛成の踏み絵と排除の論理です。
踏み絵を踏まされ、公認候補として供託金を収めさせられたものの、希望の候補者の3/4が落選の憂き目を見るでしょう。その原因が党首の言動だというところにやりきれなさを感じます。敗退が決定的な候補者は、希望だと思ったのに、失望から絶望に変り、いまや死亡の党だと言っているのです。
一定の議席を獲得した後で、希望の党は党首の独裁の本性を現すでしょう。それも選挙前には連立しないと言い切っているので、『是々非々』という名目で、政策ごとに安部政権に協力するという形を取るでしょう。そのために、保守派だけを民進党から選別したのです。
無論その先にあるものは事実上の連立であり、次政権での閣僚入り、次の総裁候補という筋書きです。しかもそういう保守派の政治家の国民不在の権力闘争に、国民は関与できません。選挙以外の意思表示の方法を許されていないからです。
政治家たちが政治を私物化してゆく過程の中で、『偶然』、民進が生まれ変わったことだけが、国民の救いなのです。
自殺した中学生の親が、学校には反省も謝罪もないと批判していました。それがそっくり安倍と小池に当てはまります。国民に対する、反省も謝罪もないのです。
またアエラの記事では、希望の党の公認候補たちには悲惨な結末が待っていると述べていますが、その直接的な責任は、騙した小池と騙された前原にあります。この話があった時に、最初から、小池が前原に、保守派しか受け入れられないと告げていれば、小池の罪は軽い。でも豊洲や五輪施設の経緯を見ていると、小池が嘘をついた、良くても言質を避けたという事は十分以上に想像がつくのです。
都民に嘘をつくことを何とも思わない政治家が、国民には嘘をつかないという保証などある訳がないのです。なので小池を国政にタッチさせては『絶対に』いけないのです。民意を踏みにじる政治家は安倍政権(含む公明)だけで十分なのです。しかもこれほど国民を愚弄した話はないのです。どうせ国民は馬鹿だから、批判も反対も出来ないと思われているからです。それが小池と安倍のおぞましい共通点です。
ハッキリ言えば希望は負けてくれてもいいのです。今回の選挙の特徴は一言で言って、『騙しの構図』です。無論最大の騙しは、総選挙の目的をモリカケ隠しではなく、所得税の使い途だとぬけぬけと言い放った安倍首相です。
でも嘘を嘘で塗り固める政治が長続きすることは出来ないのです。嘘が問題視されない社会なら、贈収賄の証拠さえ出てこないモリカケ問題で、あれだけ国会が紛糾する訳がないでしょう。政治家の不正、官僚の腐敗を国民が嫌悪したから、あれだけ問題になり、野党が追及も出来たのです。不正や虚偽は、政治の世界のみならず、法治社会で許されることではないからです。
アエラの街の声でも、国民は状況を正確に把握しています。選挙で勝てば禊は済んだと思うのが安倍首相の御粗末なところで、追及は一層厳しくなるでしょう。今回の不明朗な選挙結果に怒りを感じた国民が、第三次(=大惨事)安倍政権を歓迎すると思う方がどうかしているのです。そこに安倍首相の誤算があります。
むしろ今回の解散理由のない無理な選挙で、国民が市民意識に目覚めたのです。国民の正義感に火をつけ、煽ったのは一重に安倍首相の身勝手な暴走に起因しているのです。
今回の選挙で、自民党政権、最悪安倍政権も続くでしょう。それは選挙前から分かっていたことです。希望が過半数の可能性などという無責任な見通しを誰が言い出したのか。だから小池が思い上がったのです。でも地方を初め、自民の地盤は軽視できないのです。
国民にとっての唯一の朗報である民進の分裂。それは自民党の勝利ではなく、国民の勝利なのです。本当のリベラルだけが残った。僅か数十名に過ぎなくても、旗色が鮮明になった。後は枝野の頭の中から改憲というクモの巣を追い払うことが必要です。そのうえで、リベラルと保守の対立の構造でしか、政治の健全さを保つ方法がないことを再認識させることです。枝野の良いところは自分から名乗り出たのではなく、やむなく(しかも負け戦を覚悟して) 立ったことです。政治家というものは、本来そうあるべきなのです。なりたい人(小池・安倍)より、ならせたい人を、なのです。
関連記事。くじ引き民主主義の導入を。
http://www.asahi.com/articles/ASKBM2RC1KBMUCLV002.html?iref=comtop_8_03
今回の不要で不純な選挙を契機にして、国民が一層政治の活動の関心を持つようになるのは、安倍首相にとっては予期もせず、いかに不都合な事であっても、それは避けて通れないことなのです。だからいかに安倍首相が不本意で、強権を発動しようとも、モリカケ問題の追及は終わらないでしょう。
サイレントマジョリティだった国民が意見を口にする。ネットに書く。必要とあれば行動に立ち上がる。そんな予感がします。
もしそうであるならば、今回の選挙は議席数とは関係なく(もともと議席数が民意を反映しない仕組み)、日本の民主政治の歴史において、大きな意義を持つことになると言えるでしょう。
そして民進を分裂させて『くれた』ことで、小池百合子という毒キノコも少しは役に立ったと言えるのかもしれません。因みに前原は見苦しく騒がずに、潔く党首の座を退くべきです。本当のリベラル政党が誕生するきっかけを作ってくれたと言えなくもないのです。但し立憲民主党が本当のリベラル政党に育つためには、国民の不断の関心と努力が必要です。
関連記事。前原。衆院選後に判断。
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2017/news2/20171021-OYT1T50133.html?from=ytop_ylist
1017.ジェダイの帰還 17/10/23
選挙で戦いが終わったわけではなく、これからダース・シディアス(暗黒卿)を倒すための、本当の闘いが始まるのです。
池上特番の録画を見ながら原稿を書いています。風雨が強まり、停電もありました。池上の特番では、自民の幹事長の二階の印象がことさらに悪く、不愉快でした。傲慢さ、無礼さは、まさに安倍政権の国民に対する態度そのものでした。
与党の選挙戦略、即ち小選挙区は自民党、比例は公明というのは矛盾していると思います。そもそも政党と候補者が別だと条件自体に矛盾があります。但し参院選は、同じ比例でも非拘束名簿式なのでやや異なります。衆院選の比例の議員は政党が順位を自由に決められるので、国民が『強く』望まない人が議員になる可能性があります。しかも党首の権限が強まるので、独裁体制の素地となります。但し比例でも、一定の得票数は必要です。
常識から考えて、個人が自民党なら、比例も自民党でしょう。無所属なら支持政党はなしでしょう。ゆえに日本の選挙制度を一度ガラガラポンしないと、日本は良くならない、というより、民意が政治に反映しないのです。今回の選挙の結果で、目的の為に手段を選ばない人達(敢えて誰とは言いません)が悪ノリして、また超保守、極右の暴走を再開するのかと思うと憂鬱になります。
秋葉原で安倍首相の演説に詰めかけ、日の丸の旗を振り回し(日の丸は自民党の旗ではありません)、反対派につかみかかる人達を見ていると、暗澹たる気持ちになります。
関連記事。立憲人気に緊張感。安倍頑張れに滲み出た自公の焦燥。
http://toyokeizai.net/articles/-/194139
今回の選挙でも自民党の得票は30%で、反対派の票の方が多い。それなのに与党が7割の議席を取るという構図に変わりはなかったのです。こういう歪(いびつ)な日本の政治の軌道を糺すには、一日も早く小選挙区を中選挙区に戻す必要があります。いくら二位以下を切り捨てたとしても、二位にも民意があるという現実を否定することは出来ないのです。中国のような一党独裁体制ではないからです。いきなり中選挙区が無理なら、小選挙区の区画を二倍にして、二位まで当選させれば、選挙結果が民意に近いものとなり、日本が『やっと』民主主義の国に近づくのです。
いまの制度では、知名度だけで考えても、前職が断然有利です。という事は改革、即ち変化は起こし難いという事です。しかも現状維持で、大きな変化を好まないのは、国民というより、社会人の多くが基本的に持っている傾向なのです。だからこそ余程の事がない限り、というより余程の事(モリカケ不正疑惑)があっても、政権は交代しないのです。
もはや戦後ではないという言葉がかつてありましたが、実は私も、今は戦後ではないと思っています。戦後を遡り、戦前に戻ってゆくかのようです。
・投票率、戦後二番目の低さ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171022-00000200-mai-pol
コメント:それは違います。前回が最低で、今回はそれを1%程度上回り、しかも台風という悪条件もあるので、国民の政治への関心は高まっていると見るべきです。
・消極的な選択でもいい。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201710/CK2017102202000128.html
・自公が勝利しても株価はあがらない。
http://toyokeizai.net/articles/-/193999
コメント:その通りになりつつあります。
・自公で絶対安定多数。
http://jp.reuters.com/article/japan-election-ldp-idJPKBN1CR0GO
・立憲民主が野党第一党。
https://this.kiji.is/294795491299181665?c=39546741839462401
・沖縄、非自公が3選挙区制す。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171023-00159614-okinawat-oki
・こころ、党存続厳しく。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171023-00000018-jij-pol
・山尾が当確。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171022-00000162-asahi-pol
コメント:辻元も当確。
・自民、高揚感なき勝利。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102300187&g=pol
関連記事。西川、山本、豊田落選。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102300322&g=pol
・小池落胆、維新も伸び悩み。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102200911&g=soc
・野党大物苦戦。
https://this.kiji.is/294888353923581025?c=39546741839462401
・希望、東京は長島のみ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102300150&g=pol
・公明も落選者。
http://www.asahi.com/articles/ASKBR0HZ3KBQUTFK02K.html?iref=comtop_8_05
・前原、辞任は当然。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6258421
関連記事。小池、代表続投。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6258382
コメント:もともと責任感というものを潤沢に持ち合わせていないので、辞めるつもりは『さらさら』ないでしょう。前回の失言で凝りているので、今回は正直に本音は出さないことに決めたのでしょう。若狭も、ものの見事に落選しました。国政に手を染める目的が自民との連立で、それがしっかり責任を取るという言葉の本当の意味だとすれば、これほど国民を愚弄した話はありません。但し自公が多数を占めた結果、安倍が小池のご機嫌を伺う必要性はなくなりました。
希望で当選したのも、地盤のある元民進ばかりです。一体全体、小池は何をどう考えていたのか、と言うより、あわよくばの野心だけで、実はこれという政治戦略はなく、その場その場の思い付きと妥協だけで、泳いできたのかもしれません。政治家にとってなにより大事な政治哲学を持ち合わせていないのではないか、もっと言えば、あの自信さえ、実は見せかけ=上辺だけではないのか。そういう疑惑が頭を持ち上げてきました。
・立憲、躍進の裏にシールズの戦略。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171022-00010005-bfj-pol
1018.市民集会から始めよう 17/10/24
週刊朝日が早速選挙の総括を記事にしており、経済雑誌も分析と批判の記事を載せています。私なりの総括は以下の通りです。
1.与党は圧勝と言っているが正しくない。
以下の詳しい情報(詳細です)をご覧頂けば分かるように、前回と今回の衆院選の議席数を比較すると、自民291→284、公明35→29、与党326→313で与党の議席数は減っています。全体で10議席が削減されたことを勘案しても(比率から見ても)、与党の議席(支持率)が『減っている』事に変わりはないのです。
関連記事。議席確定数。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102301177&g=pol
関連記事。野党一本化なら63選挙区で勝敗逆転。
http://www.asahi.com/articles/ASKBR54WCKBRUTFK014.html?iref=comtop_8_07
関連記事。低い投票率
http://www.asahi.com/articles/ASKBN5F3GKBNUTFK00T.html
今回の選挙結果は、前回と同様、消極的な自民党の選択であっても、決して与党の積極的な支持ではなく、とりわけ安倍首相を信頼した結果ではないのです。その何よりの証拠が、衆院選の出口調査です。51%が安倍政権の続投を是としないと『はっきり』言っているのです。その意味するところは、これからも、国民は、国会でのモリケ問題の議論が続く事を望んでいるという事なのです。
関連記事。信認と考えるのは早計。石破、総裁選へ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171023-00000116-asahi-pol
なお前回の衆院選での民主党の議席は73でしたが、今回の得票は希望50、立憲55です。希望の殆ど全員が元民進ですから、旧民進という見方で合計すると、前回の民主が73なので、逆に増えていることになります。そこにも、自民党が隠しようもない民意が表れているのです。
関連記事。明暗分かれた民進出身者。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102301314&g=pol
関連記事。勝ち上がりは旧民進
https://this.kiji.is/295218402103116897?c=39546741839462401
数字を把握することから、国民は現状を正確に理解する必要があると思います。
今回(48回)の衆院選の結果
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC48%E5%9B%9E%E8%A1%86%E8%AD%B0%E9%99%A2%E8%AD%B0%E5%93%A1%E7%B7%8F%E9%81%B8%E6%8C%99
前回(47回)の衆院選の結果
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC47%E5%9B%9E%E8%A1%86%E8%AD%B0%E9%99%A2%E8%AD%B0%E5%93%A1%E7%B7%8F%E9%81%B8%E6%8C%99
関連記事。立民、広がった共感。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201710/CK2017102302000244.html
2.緑の狸の正体が早めに分かった。
これも大きな成果です。都政を見ていれば分かるように、小池知事の密室、独裁の政治姿勢は、都民ファーストから離党者が出るほどなのです。しかも同じ手法(独断と独裁)を希望でもやろうとして、国民の気持ちが離れました。奢りがあったかもしれないという言い訳は安倍首相の口から出るのは分かるが、野党の党首の言う事ではありません。思い上がりであるばかりでなく、国民不在です。排除の言葉を国民は忘れないでしょう。
他人を選別・排除するほど偉いのか、何様のつもりだろうと思われたことでしょう。しかも投開票日にパリ外遊というマイペースです。何にしても、二股をかけること自体に無理がある上に、都政と国政(しかも選挙)のどちらが重要だと思っていたのか。しかも国民は希望に『投票する為に』台風の中を濡れながら投票所に向かい、期日前投票では1時間も並んだのです。小池に限らず、国民の痛みが理解できないような政治家は、国政はもとより都政に触ることも遠慮して欲しい。希望の党の党首にもふさわしくないと思います。
関連記事。希望の党は絶望の党。
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2017/news/20171023-OYT1T50134.html?from=ytop_main4
いま世論調査をしたら、どんな結果が出ると思っているのでしょうか。折角身に着けた存在感、カリスマ性でも、それを個人の野心の為に使うのであれば、別の分野、例えば、演劇や映画などで使ってもらう方が、本人にとっても、国民に取っても、ハッピーだと思います。ルックスも迫力も活用のできるし、何より、演劇の世界でなら、嘘も嘘でなく、ハッタリもハッタリではなくなるからです。名演技、名優になるからです。
そう考えてくると、前原は、実はとても良い仕事してくれたのだと思います。しかもそれを自分では理解していないようです。まず自分を含めた保守派・超保守派の民進党議員を分離できた。そして脇が甘いというより、心の準備が出来ていなかった小池の本音を『見事』に引き出す結果になったからです。
国民が早く小池の保守・独裁の体質に気が付いたおかげで、小池新党が野党第一党にならずに済んだ。これはとても大きなことなのです。というのは、与野党協議が必要な場面で、与党が相手にするのは、立憲と(得体の知れない)希望とでは、政治情勢が大きく変わってくるからです。野党第一党の同意が得られたという事になれば、次期安倍政権は大手を振って、無茶苦茶な法案でも、採決に持ち込めるからです。
僅か5議席の差で、即ち首の皮一枚で、国民は助かったのです。それでも油断は出来ません。未だに事態は流動的だからです。立憲は無所属との連携を前向きに考える必要があります。ここで注意しなければならないことは立憲が排他的(唯我独尊)にならないように、国民が監視することです。踏み絵は希望だけで沢山です。なぜならそれを国民が望んでいるわけではないからです。
安倍政権は希望(小池新党)に鋭意、接近・懐柔を図るでしょう。小池の反安倍の施政方針も、過去の小池の政治姿勢を見る限り、どこまで信用出来るのか分かりません。そう考えてみると、小池という存在は、国民にとってマイナスではあっても、プラスにはならないような予感がします。
小池の超保守、しかも独裁の体質が早めに国民の目に明らかになったおかげで、国民は『取り敢えずは』危機を切り抜けました。しかも希望の党は、すでに小池への造反を内包した形での発足になっています。
希望と立憲の話を分かり易くするために、忌まわしい想像をしてみて頂きたい。自民党が一部の利権にはなっても、国民の為にはならない、無茶な法案を今後も出してくることでしょう。その時に安倍と小池が、国民には告げずに(こういう時の為に秘密保護法がある)裏で手を握ったらどうなるか。しかも小池首相などという代物は、国民は全くお呼びではないのです。安倍首相の女性版等、一体どこの誰が望むというのでしょうか。
3.民進が分かれて、結果的に(中道)リベラルの政党が誕生したこと。
これこそが国民の真の勝利です。しかもこれは数の問題ではないのです。リベラルな国民が自信を政党という形にした。それこそが現代日本政治史での画期的な出来事、日本の民主主義の夜明けなのです。但し枝野自身が未だ保守の側面を残しているし、立憲の党内体制も出来ていません。枝野も長妻も頭が固く、度量と包容力には不安が残ります。これからどのように全体的な規模でリベラル勢力を結集し、組織化してゆけるかが問われているのです。
関連記事。野党再編浮上。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171023-00050138-yom-pol
関連記事。立民の声明文。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171023-00000042-mai-pol
関連記事。希望は解党した方が良い。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171023-00000111-asahi-pol
但しここで『最も』大事なことは、これまでがそうであったように、国民が野党に対して、お任せであってはならないという事です。国民自らが草の根運動に参加して、ことある毎に、意見を表明するべきなのです。多分この点では枝野も同じ意見だと思います。WTWもそうした運動に少しでも寄与できればと願っています。
今回の選挙でリベラ?と保守という二極構造が鮮明になりました。言い換えれば、これまで捉えどころも拠り所もなかった、リベラルな国民に居場所が出来たのです。好意的な見方をすれば、保守と中道リベラルに、民進が分かれたという言い方も出来るでしょう。しかも希望は、もはや小池が絶対権力で支配する小池新党という看板ではやっていけなくなりつつあります。
安倍首相は自分勝手な解散総選挙を断行した結果、自民党の地位は安定させたかもしれないが、安倍首相への不信感は変わりませんでした。だから表情も冴えず、相も変わらず(言葉の上だけの)低姿勢を続けているのです。
選挙を強行したことで、逆に国民の政治への関心、政権批判の気持ちに火をつけてしまったのです。しかも選挙が終われば、後は白紙委任などと誰も考えてはいないのです。若しそれを期待しているのなら、安倍首相も余程のお馬鹿ですが、さすがにそこまでは考えていないと思います。国民には、選挙以外でも、その意志を示す方法は、いくらでもあるのです。今回の選挙をきっかけにして、もはやサイレントマジョリティ―は、サイレントから一歩踏み出すことになるのです。
安倍首相も早めに、禅譲を考えた方が良いと思います。総裁選の三選では、反安倍の民意を考えると、国家規模の大規模なデモも予想されます。党内での波乱も必定であり、無事では済まないと思います。
首相の秋葉原での、ヘイトスピーチのような(戦時中でもないのに、日の丸が埋め尽くす演説会とは、なんたる時代錯誤か)演説には呆れました。あざとい演出こそが、安倍政権の政治姿勢(日本会議寄り)、安倍首相個人の体質(超保守のタカ派)をはっきり示しているのです。
関連記事・映像。
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171022/mog/00m/010/001000c
今回の選挙では、私が懸念した言論への弾圧は余り感じられませんでした。放送やネットや新聞では、自由な言説が飛び交いました。これも大きな収穫でした。
関連記事。選びようもないものを選ぶ無茶。
http://diamond.jp/articles/-/146745
関連記事。前代未聞の奇妙な選挙。これこそが国難。
http://toyokeizai.net/articles/-/194265
関連記事。希望と民進が自爆。結局自民有利の情けなさ。
http://diamond.jp/articles/-/144678
関連記事。自民党に勝利を与えた希望の党、敗因は存在の軽さ。
http://diamond.jp/articles/-/146743
関連記事。都知事としての失策を見れば、小池氏はやっぱり信用できない。
http://diamond.jp/articles/-/144821
立憲民主は国民が党員として登録できる組織を立ち上げて、政党の方針を説明し、市民の意見を吸い上げる市民集会の機会を各地で作るべきです。
それが草の根民主主義の出発点になります。市民は安倍政権による改憲を許さない市民の会を立ち上げましょう。
1019.茶色の他と緑の狸、及び金髪のゴリラ 17/10/25
安倍首相は、改憲の議論から立憲だけを『排除』する方向で動き始めました。選挙直後のTV会見では、野党にも参加してもらい慎重に進めたい、急がないとも言っていた、その舌の根も乾かないうちにです。
安倍首相から見れば、改憲に理解を示さない政党は、野党でさえないということらしい。立憲民主を野党第一党とは認めないと言っているのと同じことなのです。客観的な事実さえ否定しはじめた。日本の政治は全て自分一人のさじ加減で決めると言明したようなものです。
これで仮に希望が野党第一党になっていたらと思うとぞっとします。希望の党首は、何であれ一切責任は取らない(選挙は謝罪した=無論演技として、からもういいだろう、豊洲ではどんなに業者が困っても、知ったことではない)、従って党首から降りるつもりも『さらさら』ない緑の狸です。緑の狸に茶色い狸(安倍)。これでは平成の狸御殿化、狸合戦ぽんぽこです。二人が手を組めば、あっという間に改憲に持ち込まれていたでしょう。その目論見が崩れたので、野党第一党を無視する態度に出たものと思われます。
関連記事。未来の日本が敗者として刻まれた選挙。大宅映子。
http://www.asahi.com/articles/ASKBR51F3KBRULZU00D.html?iref=comtop_8_02
関連記事。自民党大勝の最大の功労者は小池百合子と前原誠司。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51417
関連記事。排除発言でなく人間性こそが問題。
http://toyokeizai.net/articles/-/194506
しかも11月の国会では首班指名だけしか行わない意向と伝えられます。1月まで国会を開かない。なんと7カ月もの議会政治の空白です。しかも数少ない良識派の衆院の大島議長も替える方針です。ただ飯を食う議員を抱えさせられている国民は、一人当たり2億の歳費を負担しなければなりません。与党議員だけでも年間600億円超、しかも今回は、目的なき選挙に635億も浪費。民間企業なら絶対に許されない行為であって、即座に解雇です。そういう経済観念のない首相であればこそ、国の財政も破たんに瀕するのです。
関連記事。次期衆院議長。
https://this.kiji.is/295512338353734753?c=39546741839462401
安倍政権の口から絶対に出ない言葉があります。それは行政改革(行革)です。民主党が野田(当時)首相の愚かさのせいで倒れてから、国民には行政に掛かる天文学的な費用を削減する手段がなくなりました。しかも政府はばらまきを止めないから、当然の如く生じる不足分は、国民が税金で負担せよと言われているのです。こんなムシの良い話を、なんで国民が丸呑みしなければならないのか、私には全く理解できないのです。
また、アベノミクスを疑問視している、自民党税調宮沢会長の交代も計画されています。党の内外で、安倍政権と政府の批判が一切できないような体制を作ろうとしています。その手法をもっと大ぴらに、かつ荒っぽくやっているのが、他ならぬトランプです。あの兄にしてこの弟ありなのです。
だからトランプの訪日だけは大歓迎。しかも菅長官は天皇に無理矢理会わせようとしています。天皇陛下こそいい迷惑です。公務が大変だからと辞意を申し出せれているのです。なんで米国から来るゴリラをもてなさなければならないのか。しかも相手は日本を属国だと思っているのです。何より、国民の大多数が嫌っている相手なのです。一体誰が本当の非国民でしょうか。国会は開かないが、トランプは歓迎。その日を狙って台風でも来てくれないものでしょうか。
人間的に問題のある人物を、皇室に無理矢理にでももてなせというのは、拷問に等しい行為です。そんな権利も資格も、番頭の官房長官ごときにはないのです。ドゥテルテの時のように、しかし今度は(前会は身内のご不幸が理由)体調を理由に手紙で済ます事もお考え頂きたいのです。状況によっては、皇后陛下からヒラリー・クリントン(皇后陛下の信奉者)に親書を遣わして、こういう場合はどう対処したらよいのか(意に添わぬ面会)を、内密に問合せされては如何でしょうか。
そもそもトランプと安倍首相の会食は、宮中はおろか、迎賓館でもなく、上野動物園内のレストランこそがふさわしいと思います。これが実現すれば、動物を見ながら、動物たちが食事をするという、極めて珍しい光景を、日米両国民が目撃することになるでしょう。
安倍晋三は、これ以上はないくらい悪質な独裁者であり、戦後の日本でも、さすがにこれほどあからさまに民主主義を踏みにじった首相はいません。日本政治史の一大汚点なのです。しかもそれも、今回の選挙で自民党を選んだ国民が悪い、何が起きてもそれは国民が選んだ結果だと言いたいのでしょうか。今回の選挙で、国民が安倍首相になんでもかんでも白紙委任したと言いたいのでしょうか。ならばなぜ出口調査で半数以上が安倍政権を否定したのか。それを安倍首相はどう説明するのでしょうか。
関連記事。安倍圧勝が示す、日本人の憂慮すべき矛盾。安倍首相の奇妙な立場。
http://toyokeizai.net/articles/-/194425
コメント:自公を支持、首相を不支持という矛盾のことです。
『国民の一部にご批判の声があることは理解している。モリカケ問題では、行政機関相互の意志疎通が十分でなかったことが原因だと承知している。私は直接指示していないので、自分に責任があるとは考えていないが、今後は気持ちを一層引き締めて、国と国民の為に努力したい(筆者の作文)』と言い抜けるつもりなのかもしれない。でもその説明こそが、国民を愚弄していることに他ならないのです。何故なら言葉と行動が正反対の方向を向いているからです。個人的な体面だけを何よりも優先し、いつもその場の口先の説明で胡麻化し、その実、誠意のかけらもないと感じている国民が少数だとお考えなのでしょうか。
安倍首相はこれまで、司法と警察の手の及ばないところで自由に(というより身勝手に)振る舞い、選挙制度の欠陥を悪用して、民意を反映しない御用議会を作り上げ、民主主義も議会政治も否定し、言うなれば政治を私してきました。無論その大前提にあったのは憲法の無視です。
そして今度は、こともあろうに自分がこれまでしてきた憲法の蹂躙行為を、後付けで正当化するために、憲法の改正を目論んでいます。心ある国民にとって、もうこれ以上黙って見ていられない段階(危険水位)に来ているのです。
自民党支持者にその支持を取り下げよというつもりは毛頭ありません。ただ、安倍政権を支持しない国民の方が多い(保守系新聞社の調査はあてにはなりません)ことも事実なのです。なので同じ自民党内で、『正常な』代表に交代するように、まともな意識を未だ持っている議員に働きかけて頂きたいのです。それはとりもなおさず、『自民党が』保守政党としてあるべき姿に戻ることを意味しているのです。いま安倍首相の暴走を止められるのは、党内の力しかないのです。
『国難は安倍だ』のプラカードは、こう書き換えるべきなのです。『安倍が自民党を駄目にしている。安倍は党難だ』。これからは、これまで以上に市民の抗議活動が活発化するでしょう。一方、警察がそれを取り締まり、右翼やネトウヨが市民に襲い掛かることでしょう(秋葉原の首相演説を見よ)。抗議行動では、右派の卑劣で暴力的な妨害活動に対する心構えも必要になるでしょう。
いまは簡単にスマホで録画ができます。デモには必ずスマホやビデオカメラを持参して、政府機関と政権シンパの卑劣で暴力的な行為があれば、直ちに動画で海外に配信することも可能です。最近では低価格のドローンさえあります。批判派は、合法的、かつ非暴力的な手段を総動員して、しかし絶対にくじけずに、粘り強く安倍政権の非道や不正と戦い続けていく覚悟が求められるでしょう。
・野党候補が一本化していたら、選挙結果はどう変った。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/23/ipponka_a_23253438/?utm_hp_ref=jp-homepage
・異様な選挙。逆転を諦めない小池。
http://diamond.jp/articles/-/146767
・野党連携どうなる。希望分裂も。映像。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20171024-00000077-jnn-pol
・民進前議員の当選者の割合。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/23/hikaku_a_23252296/?utm_hp_ref=jp-homepage
関連記事。何を物語るのか。
http://www.huffingtonpost.jp/nobuto-hosaka/election-kibou-rikken_a_23252369/?utm_hp_ref=jp-homepage
コメント:立憲100%。
・日本人に蔓延する対話なき排除。
http://diamond.jp/articles/-/146892
・山尾が炎上。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171024-00000074-mai-pol
コメント:早速始まった山尾おろし。再集計の必要はありません。ネトウヨがいかに不満だとしても、有権者の意志を否定することは許されないのです。どうしてもと言うのなら、愛知を含めて衆院選そのものをやり直すべきなのです。荒天で投票したくても、投票できなかった人が大勢いるのですから。しかし感情的で差別主義、不寛容の、総ネトウヨ化現象こそ、リベラルな国民が取り組むべき大きな課題のような気もします。断定はできないまでも、あおり運転をしがちなのも、彼らではないのか。だからこそ、フェイス・トゥー・フェイスの集会を通じて、多様な意見があることを偏狭な彼らにも理解させる必要があるのです。
1020.希望、立憲、及び民進 17/10/26
・政党の支持率。自民39%。立憲17%。朝日の世論調査。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/24/approval-rate_a_23254691/?utm_hp_ref=jp-homepage
関連記事。与党が多過ぎると答えた人が過半数。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/24/jimin-two-third_a_23254677/?utm_hp_ref=jp-homepage
関連記事。安倍政権の下での9条改正には反対。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/24/abe-ninth-article_a_23254665/?utm_hp_ref=jp-homepage
・森友への6億円値引きは過大。会計検査院。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017102501001917.html
・地方の民進、右往左往。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171025-00000123-mai-soci
関連記事。安倍とも子が新党。10/1現在。
http://www.asahi.com/articles/ASKB15GF1KB1ULOB00C.html?iref=recob
記事コメント:主義主張に照らして自分で判断するべきです。但し希望に入るには踏み絵(=憲法改正、違憲の安保法支持、何よりも、国民を裏切り、支持を失った党首の独裁に従う覚悟)が必要です。参院の大塚耕平がTBSで、国民の支持をじり貧で失ってきた民進が、今回分裂して、分かりやすくなったことだけはプラスだと言っていました。
即ち、参院の民進の議員は、既に死に体の(死亡の党の)希望か、急速に国民の支持を集めた立憲か、はたまた自分を信じて無所属かを、自身の理念とリスクで判断すべきであって、民進の存続は意味を成さないのです。存続があるとすれば、それこそ奇々怪々で、前原の解党宣言と、全党挙げての同意は何だったのかという事になります。参院からは既に福山が立憲に加わり、小川が丸ごと希望への異動を拒否しています。
小池知事はいとも簡単に馬脚(というより狸の前脚)を現してしまいました。彼女が国民に差し出す小判は、木の葉(=空手形、豊洲と五輪施設を見よ)に変ることが明らかになったのです。それは国民の信用を失ったからです。しかも大事な時に、国民から(都民からも)逃げ出すことを、自ら証明してしまったのです。即ち、国難が生じたら、安部首相と手を携えて、真っ先に核シェルターに逃げ込むだろうという事なのです。
彼女はもはや国民の『希望』の星ではありません。ジャンヌ・ダルクのメッキが剥がれて、早めに正体が分かったことが、国民にとって、せめてもの救いです。但し、小池にしてみれば、それは自分でも望んでもいなかった過剰な期待だと言いたいのかもしれません。いずれにせよ、小池知事、或いは希望の党に、これ以上国民が人生の時間を割くことは、時間の無駄なので、お勧めできないのです。
一度裏切った人は、それが性癖になっているので、また同じことを繰り返す可能性が高いのです。豊洲の対応、都民ファーストの扱い方で、既に自己中の本性がはっきり表れていたのに、その人柄を見抜けなかった前原には、人を見る目があったとは思えません。因みにWTWは知事当選以来、警鐘を鳴らしてきています。自信過剰なのに、政治家にとって何より大事な、先の見通しが出来ない、そして頭の良さも中途半端という人が、最も始末に困るし、国民にも迷惑を掛けるのです。某首相の場合は、そのIQにも疑問符が付くのです。
背信、変わり身、そして、嘘を嘘と思わない神経。度胸(これは某首相にはない)さえあれば、何をしても許されるというのなら、国会はとっくにヤクザで一杯になっていることでしょう。小池知事のリスクを取るという言葉の意味が、国民そっちのけで、自己実現(安倍首相は改憲で自己実現を目論む)の為に、政治の博打を楽しむという事なら、政治を玩具にする人達に対して、国民は激しい怒りを示すべきなのです。それでもなお民進の議員が希望に行くというのであれば、後はどうぞと言うしかないのです。
今この機会に小池百合子を国政から追い出しておかないと、将来、日本は大きな国難に直面する事になります。言い方がきついと思われる方がいれば、直接小池知事に国政の展望(併せて都政も)尋ねて頂ければ良いのではと思います。国民に説明し、約束するような離縁も政策も、実は何も持っていないのではないかと言う疑惑が拭えないからです。無論、安倍首相にもそれがないことは、言うまでもありません。こんなはずではなかったと後で国民が思っても、後の祭りです。安倍首相の嘘に5年間も騙され続けてきた国民は、政治家の嘘について、そろそろ学習してもいい頃ではないでしょうか。
内容の伴わないカリスマに振り回される。それがポピュリズムなのです。小泉進次郎の人気もしかりです。選挙はタレントの『総選挙』とは違うのです。即ち見た目で選ぶ訳にはいかないのです。
・小池、希望の党から距離。
http://toyokeizai.net/articles/-/194761
・希望、強まる遠心力。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102501215&g=pol
コメント:場当たりの小手先の方法では駄目です。それも騙しの手口の一つです。きちんとけじめをつけるべきで、前原にだけ責任を取らせるのはそもそもおかしいのです。前原こそ被害者なのです。こちらは小池百合子という人物が信用できないと申し上げているのです。しかもそれは個人的な好き嫌いで言っている訳でさえないのです。タカ派のかぎ爪を『隠し持った』政治家で、いつその爪を出す(自民党に寝返る)か分からないから、安倍政権を抑制する政党の党首としてはふさわしくない、だから国政には手を出さないでと『お願い』しているのです。
今回、一旦身を引いた振りをするのも、今後の一発逆転を狙っているからです。それは国民の為なのか。それとも自己実現の為なのか。本当に今回の敗戦の責任を感じているのであれば自ら辞任しているはずです。本当はそう思ってはいないから続投などと言い出しているのです。
リセットして自分で決める(党首になる)と言ったときのあの違和感、唐突感を、今でも忘れることは出来ません。小池人気を使って、新党の求心力を上げたいという意図だったとは思いますが、むしろ我を押し通したいだけという印象を持ったからです。党より自分(我)を優先したのです。その履き違えが、獲得議席の減少という結果として現れたのです。新党は自分が支配(差配でもいいが)すると宣言したのなら、その責任も甘んじて受けるべきなのです。
・NHK受信料は合憲か。最高裁。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22685530V21C17A0000000/?dg=1
関連記事。NHK受信料6700億円。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102500831&g=soc
関連記事。受信契約がなければ払う必要はない。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43706
コメント:会長を直接国民が選べるようにせよ。政府が任命するのなら、それは政府の放送局なので、受信料は政府が負担せよ。
・トランプ来日、警備最大規模。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171025-00000087-mai-soci
関連記事。米大統領のエゴの代償は戦争か。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51414
コメント:日本は友好国なのに、なんでそんな無駄な費用を掛けなければならないのか。それとも外国のスパイが日本で暗殺を企むとでも思っているのでしょうか。一方で、こういう時には、自由な言論人は注意が必要です。犬のお巡りさんが、悪乗りして、ネットのリベラルな情報に目を光らせて、怪しい人物(筆者は怪しくない。但しうざったい)の監視を強化するからです。
・イバンカ、来月訪日。
https://www.cnn.co.jp/usa/35109338.html?tag=top;topStories
コメント:河野外相は広島訪問を要請すべきです。それが実現できれば、トランプ自身のイメージ改善にもなるでしょう。
・山尾、立憲入党で調整。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171025-00001428-tokaiv-pol
コメント:安倍が恐れる数少ない貴重な戦力です。但しこれ以上の失敗は許されない。問題の弁護士は解雇が相当で、自分が何をしでかしたのかさえ、良くは分かっていないのではないか。一方で、小池の代わりに希望に入って、党是を一新して立て直しを図ってもらえれば、それが最も民意に近いと思いますし、安倍首相も恐怖で青ざめると思います。
・文春が立憲の新人をセクハラで告発。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171025-00004677-bunshun-pol
コメント:新人はこれくらいのことで、議員を辞めてはなりません。こういう所だけは、自民党の古狸たちを見習った方が良いのです。有権者の政権批判の意志まで踏みにじる権利が、文春のゴシップ記者風情などにあってはならないのです。しかしなんという記者(と出版社)の品性の卑しさでしょうか。山ほどいる自民党議員には、非の打ちどころがないとでもいうのでしょうか。加計理事長の居場所さえ、掴めていないのに。しかも山尾おろしの舌の根も乾かないうちに、また野党の攻撃。どう見ても、安倍政権の犬になりさがったとしか思えない週刊文春です。
かつて文春砲、華やかなりし頃、TVの報道番組に週刊文春のトップ記者が登場したことがあります。面が割れるからという理由で、漫画を描いた紙で顔を隠しての登場。モザイクで済むはずなのだから、それだけでも異様なのに、受け答えから知性も教養も感じられませんでした。こんな記者がジャーナリストを名乗っているようでは、世界で、日本のメディアは三流だと言われても仕方がないと思った記憶があります。
政権の御用週刊誌となった週刊文春は、国民の為にも日本の為にもなりません。メディアの偏向に対抗する為に、心ある国民は週刊文春の不買運動を始めましょう。