「WTWオピニオン」
【第60巻の内容】
「都民は明日のジョー」
「考える豚と考えない猿」
「正しくない人」
「官僚の反則と経営者の無教養」
「王様の外遊」
「半島非核化の条件とお猿の電車」
「現憲法は国民が選び取ったもの」
「米朝競技で日本の危機」
「セクハラ肯定大臣」
「独裁者と政治家の官僚」
「外交力なき安倍政権」
「お友達以外は、ケーキもパンもなし」
「前川喜平の講演」
「炎と怒りから」
「参考にならない参考人」
「外交も私物化」
「来るべきもの」
「嘘を押し通す破廉恥内閣」
「金髪の類人猿の暴挙」
「クズのパレード」
1181.都民は明日のジョー 18/4/29
日本は米国に理属することで、かつては東アジアの番頭だった。でも南北朝鮮問題の進展で分かるように、蚊帳の外に置かれており、今は米国の弟分の立場からも滑り落ちようとしています。しかも北のミサイルが日本の上を飛び越えた時にも、マティスから日本は絶対に手を出すな、これは北と米国の問題だからと釘を刺される始末でした。
日本は今や米国の東アジアの番頭から、数ある支店長の一人に成り下がっているという指摘があります。それもこれも、安倍首相の外交の「明らかな」失敗であって、外相のレベルでも、オバマを広島に呼んだ岸田と、北への制裁ばかり叫ぶ河野とでは、その人間的な格差には目を覆いたくなるものがあります。
外交の失敗一つ取ってみても、安倍政権は内閣総辞職に十分値するのです。
・広がり欠く、国民新党。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180428-00000042-nnn-pol
コメント:これは少なくとも民進の責任ではありません。それでもなお、国民民主よりは、民進に再結集した方が良かったと思います。その方が国民には分かり易いからです。そもそも希望の党というのは、小池知事が勝手に命名だけしておいて、途中で無責任に投げ出し、または逃げ出した政党であって、結党当時から余り素性が良くないのです。だからこそ小池ゆり子だけには、再結集を批判する資格はないのです。
野党再結集という玉木の判断(小池は今なお反対している)は、民意を反映しているという点で正しいのです。その点で終始国民の民意を無視し、今は都民の民意を無視し続けている小池とは正反対です。玉木が希望という中途半端な、言い換えれば火中の栗を拾い、軌道を修正して頑張っていなければ、今頃はとうに自己崩壊していた政党なのです。再結集で今は勢いが衰えていても、腐敗しきった、我欲の塊のような自民党よりは遥かにましであり、国民寄りの政党なのです。
希望の命名者の小池ゆり子の特徴は、豊洲にしても、政治塾(支持者の音喜多も離反)にしても、何につけても途中で投げ出す「無責任」のくせに、「自我」だけは強いという点です。まさに口先だけの安倍首相の妹分(豆ダヌキ)に相応しい性格とお見受けしています。
安倍政権が死に体のここに至ってなお、安倍じゃなければ嫌だ、ポスト安倍は安部でという、米国でトランプを支持する原理主義者と同じような、精神的には幼児に等しい(含む経団連)人達にとっては、小池ゆり子こそが有力な選択肢になり得るのではないか。しかも多分小池知事自身もそれを意識しているのではないでしょうか。
一方で小池知事は、リベラルな振りをする超保守の政治家なので、最初から矛盾を内包しているのです。希望結党時にうっかりその超保守・独裁の本音を漏らしてしまったことで、国民に早い段階で正体がばれたことが、国民にとっては(いまでも都知事であり、しかも続投を狙っているので、都民は相変わらず独裁都政から救われない)不幸中の幸いだったのです。
日本では、いつまで経っても、極右と独裁の種が尽きないようです。しかも日本の権力者は、自分で戦争を煽り、そのくせ我が身可愛いさから、最初に戦場から逃げ出すような人種です。豊洲と五輪会場を例に挙げるまでもなく、小池知事は、都政という戦場から背を向けているとしか思えません。それがこじつけの言い訳と責任転嫁だけで、問題と正面から向き合わず、政治生命をかけるつもり等毛頭なくて、ただ逃げを打つという姿勢なら、それはそのまま安倍首相にも当てはまるのではないでしょうか。
無責任な国政と都政というダブルパンチを、都民は食らっているのです。しかしいまや満身創痍の明日のジョーよろしく、それでも都民はリングから立ち上がるべき時に来ているのです。
豊洲で業者が大損害を被り、大迷惑しているのに、メディアは何故小池知事の批判を控えているのか、私にはその理由が全く分かりません。小池知事が居ても居なくても、五輪の開催に支障はないのです。誰が知事でも、おぜん立ては事務方が進めているからです。
希望などを「結党しなければ」、このような再結集の混乱も必要なかったのです。立民が票を伸ばしている事が唯一の救いですが、それは希望が半面教師になったからなのです。これら一連の出来事は、雨降って地固まるで澄ましていられるような話ではなくて、国民にとっては、全く不必要な時間とエネルギーの無駄だったのです。しかもそういう意識は小池知事からはみじんも感じられないのです。
メディアが小池番を続けていれば、いくらでもホコリは見つかるはずです。メディアが山尾を叩くのであれば、同じように小池も叩くべきです。国民や都民に対する実害と影響力という点では、プライベートな素行が問題の山尾よりも、数千億という単位の税金を使っている小池の方が、遥かに大きいものがあるのです。
この稿の最後に言いたいことは、メディアが何を報道するかよりも、何を報道しないかの方に、我々国民は注意を払うべきだということです。なぜならメディアの意図的な「おかまいなし」の背景には、NHKの某局長のような、国民不在の、メディアと政治との醜い癒着の「可能性」が付いて回るからです。
関連記事。都議となれ合いの疑惑。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201804/CK2018042802000129.html
1182.考える豚と考えない猿 18/5/1
今朝の朝日の朝刊に、「平和賞より相応しい演技賞」という川柳がありました。
ところで、私達日本人が、中国と北朝鮮に向かい合う時のキーワードは、「基本的人権」であるべきなのです。これは両国における最大の汚点でもあります。
トランプには民主主義と歴史の知識がほぼ皆無で、本を読むのが嫌い(これは某首相にも共通)、その代わりに見るのはTV,それも提灯持ちの解説者のいる(その解説者のボルトンが今度、トランプ政権の閣僚になりました。以下に参考記事)FOXニュースだけ。歴代大統領の中でも、初のレッドネック(白人労働者階級)の大統領です。だから彼の親戚にKKKが居ても、少しも不思議ではないのです。そのトランプが、補佐官が書類を持ってくることを嫌がり、手短に口頭で説明できない補佐官は、話が長いからという理由でクビにしているほどです。歴代大統領の中でも明らかに最も教養の低い大統領です。一言で言えば、トランプは米国の恥であり、それを言えば、日本もそれほど大きな差はないのかもしれません。
関連記事。高官になりたければTV出演。
https://www.sankei.com/premium/news/180426/prm1804260006-n1.html
同じく。ボルトンの世界観。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-23/P61X1Z6JIJUP01
なので、トランプが北との交渉の中で、民主主義の基本原理、特に平等や自由のコンセプトを語ることは期待できません。トランプにとっては、米国と自分がファーストでさえあれば、後はどうでもいいからです。北朝鮮の国民が金正恩の圧政の下で、いかに塗炭の苦しみを味わっていようとも、核とミサイルさえ放棄すれば、トランプはいいやつだからという理由で(何たる貧弱な語彙)金正恩の王朝を承認するでしょう。米国には腐敗した南ベトナム政権を支援して、戦争の泥沼に落ちたばかりか、北ベトナムに敗けたという苦い経験があります。その教訓が、トランプ政権で生きているようには思えません。生きていないからこそ、金正恩はトランプ(=史上最低能の米国大統領)が政権の座にある内に核放棄のカードを切ってきたのでしょう。だから今回の米朝会談の最大の被害者は、北朝鮮と日本の国民でしょう。
朝鮮半島で最も大事なことは非核化ではなく、民主化なのです。それは金正恩が最も恐れている(斬首作戦の次に)事でもあります。日本は国連憲章を背景に、北朝鮮の国民の人権尊重を訴えるべきなのです。それが出来るのは、アジアでも、平和憲法を護持してきた日本だけなのです。武力による侵略は、国家主権の侵害であるだけでなく、人権への侵害でもあるのです。そして日本対北朝鮮の関係では、拉致問題こそが日本の国民の人権への、最大の侵害なのです。
結論の見えていない記事や、政権におもねる記事(読売の調査等)は、WTWでは意識して取り上げていません。読むのが時間の無駄だからというよりも、意図的な印象操作、世論誘導=ミスリードだからです。「有害」な「フェイク」記事を遠ざけることは、そのまんま国民から危険を遠ざける事にもなるのです。因みにこの2−3日で記事が少ないのは、むしろ連休中であることが主な原因です。
なお、朝日の川柳は、他に「中東へ膿を出すなど上の空」と「セクハラはあったと決めて終わらせる」という作品もありました。同じくかたえくぼでには、「連休の心得は、記憶を消さない事」があります。連休で全てがチャラにはならないのです。
一方評論では、立教の平川教授が、アベノミクスは美辞麗句のぼったくりだと批判しており、「まず富める者を富ませる」という政策が、労働者に対するぼったくりになっている。右肩下がりの時代なのに、競争を強いれば犠牲者が出る。それが労働者だという指摘です。
ところで,結論の見えていない記事や、政権におもねる記事(読売の調査等)は、WTWでは意識して取り上げていません。読むのが時間の無駄だからというよりも、意図的な印象操作、世論誘導=ミスリードだからです。「有害」な「フェイク」記事を遠ざけることは、そのまんま国民から危険を遠ざける事にもなるのです。因みにこの2−3日で記事が少ないのは、むしろ連休中であることが主な原因です。
1183.正しくない人 18/5/2
安倍政権、と言うより、安倍首相に足りないものが4つあります。正直、正義、正道、そして正々堂々。正の付くものばかりです。正しくない(=悪)人は、人の上に立つ資格はありません。責任感が必要な仕事も無理です。だから国の代表など論外です。
・上場企業の純利最高。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30034770R00C18A5MM8000/
コメント:社員100人が反対しても、社長一人が賛成すれば政権は続く。それが安部政権なのです。
1184.官僚の反則と経営者の無教養 18/5/3
佐川は、検察の取り調べで、自分が改ざんの指示をしたことをあっさり認めました。なのに、これが大きく報道されることはありませんでした。NHKを含むメディアの、ここに至ってなお政権への飽くなき「忖度」が感じられます。今や佐川は国家反逆の大悪人なのにです。米国でこれをやれば投獄もおかしくないのです。
しかも一度立件しても、理由を説明しない起訴猶予が多い昨今です。今後どのような、握り潰しが起きても、少しもおかしくないのです。いま全国民的規模で、司法の正義が問われているのです。
佐川の自白は、国会の答弁とは完全に食い違っています。という事は、佐川が自分の置かれた状況を使い分けたという事を意味しています。国民から見れば、それは国会と国民を欺いたという事なのです。
即ち、国会では首相の顔を立て、検察の取り調べでは「真実」を述べることで司法の顔を立てた。しかもいまや佐川には同情票さえ出ているというのですから、日本人の判官贔屓には節度も限度もありません。無論そこには、広義の下半身問題、究極の個人的理由による福田の、開き直りの後味の悪さとの対比もあるでしょう。
森友事件の背景にあるのは、官僚の「忖度」だけでなく、何とか消費増税を実現させたい財務省の、なりふり構わぬ捨て身の戦いがあったというのが週刊誌の見方です。
一方では、不名誉退職の福田でさえ、退職後は引く手あまただというのですから、日本の財界や経営者はどうかしています。彼らにとって社会正義とは、紙一枚ほどの重さもないようです。しかしその「意識の薄さ」が、日本を住み難い国にしているのです。
資本主義大国の米国でさえ、経営者にはそれなりの社会的責任の意識があります。既得権層と重なる日本の権力層には、このノブリス・オブリージュの理念が欠けているとしか思えません。それが度重なる企業の不祥事の温床にもなっており、同時に、それが日本の資本主義が結局人治で(三菱自、日産、ソニーを見よ)、前時代的な資本主義に甘んじていることの原因でもあると思われるのです。
ここでひとつ関連のエピソードを御紹介します。以前にも言及したことがあるかもしれませんが、私がお世話になったF社の鳴戸元副会長(故人)が、ダボス会議に随行した時の話です。
会議が終わると会食になります。そこには世界の名だたる経営者が席を連ねています。でも食事の場での話題は経済でも金融でもありません。世界地図の上で、人類がどのように移動し、進化していったかという議論が、学者の議論さながらに繰り広げられたというのです。無論日本の経営者からは一言の意見も出ません。それだけの見識を持っていなかったからです。
人の上に立ち、組織を動かす人間には、それなりの教養と人間力が備わっていなければなりません。うまく隠しているとはいえ、某首相、それも夫妻からは、この二つが、ものの見事に欠落しているのです。失礼を顧みずに比べれば、天皇皇后両陛下には、世界のいかなる元首にも引けを取らないほど、それらが見事に備わっているのです。
そういう観点に立てば、エクソンのCEOのティラーソンと、不動産業のトランプが決裂するのは時間の問題だったのです。私は2人が逆の立場だったら良かったのと、つくづく思わざるを得ないのです。かつてトランプの口から、教養のかけらでも感じさせるような言葉が、一度でも発せられたことがあったでしょうか。そこにトランプの限界があるのです。
1185.王様の外遊 18/5/3
・野党、連休明け審議復帰検討。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180502-00000071-mai-pol
コメント:但し参考人招致です。自民党にふざけるなと言いたい。しかも本人は「記憶が蘇った」などと、国民を馬鹿にした発言までしています。これは今年の流行語大賞になるでしょう。「記憶にございません」と「記憶が蘇った」のセットです。
柳瀬が証言台に立っても、全て自分の責任にして、安部首相を擁護するのは目に見えています。
ここまで来ると、もはや安倍首相は「国民の敵」です。絶対に自分の非も責任も認めない、ということは「どんな不正を働いても許される」ことにつながるからです。多分ヒトラーも、絶対に自分は正しいと最後まで言い張ったことでしょう。
安部教の信者は、最早狂信者と言っても差し支えないでしょう。なぜなら安倍首相(教組)を政治家として信頼する冷静な根拠がないのに、無条件で信用しているからです。
経営者がその最たるものですが、会社(=自分)の利益になるから安倍首相を支持しているというが、それは理性的な判断とは言えません。単に目先の利益、即ち欲に眼がくらんでいるとしか思えないからです。
なぜなら今のような借金まみれの財政不均衡が、そう長く続かないことは、子どもにでも分かるからです。
日本が極めて危険な社会的状況にあるのは、それは日本ファーストになってきており、併せて全体主義の兆候が見られる(根拠なき安倍信仰)からです。
首相の中東訪問をでかでかと取り上げ、夫妻が手を取り合ってタラップを降りる様子を延々と映す様子を見ていると、NHKの安倍首相に対する(卑屈ともいえる)姿勢が手に取るように分かります。まるで安倍首相が国王にでもなったかのような扱いです。
安倍首相の宣伝相(ゲッペルス)に成り下がったNHKに、いつ鉄槌は下るのでしょうか。政権交代の為には、既得権者への天罰を待つしかないのでしょうか。その前に神の声(=民の声)はないのでしょうか。
1186.半島非核化の条件とお猿の電車 18/5/3
・在韓米軍の撤退否定。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180502-00000030-jij_afp-int
コメント:私が習近平ならこう言うでしょう。統一朝鮮半島は、中国にお任せ下さいと。それから今回の件でノーベル平和賞はないと思いますが、あるとすれば、それはトランプではなく、金正恩に言うことを聞かせた習近平の方でしょう。在韓米軍が撤退し、朝鮮半島が(非核を含む)非武装中立地帯になるしか、現実的な解はないのです。在韓米軍がある限り、中国の人民解放軍が北朝鮮に駐留しても、理屈が成り立つのです。そういう軍事緊張状態を解除することが平和協定なのです。
それにしても、覚えているのは高齢者だけでしょうが、昔むかし、上野動物園には、お猿の電車という子供の乗り物がありました。但し、猿は運転席に乗って、鎖でつながれているだけでした。無茶苦茶な運転をしているトランプを見ていると、ハンドルを振り回すだけの猿の光景を、思い出します。
1187.現憲法は国民が選び取ったもの 18/5/4
昨日の憲法記念日の特集番組、NHKスペシャルは必見の番組でした。以下は私なりの改憲の動きの解釈です。
戦後10年もたたない内に改憲論が始まりました。始めたのは東条内閣で大臣を務め、公職追放が解除された後で参議院議員になった広瀬忠久です。驚くべきは、自主憲法を主張するこの一政治家の草案作りに、当時の法制局長はじめ、多くの高級官僚が参加していたことです。それはマッカーサー憲法に対する不満が背景にあったからだろと言われています。でもそれだけではなかったことが、その草案から見て取れるのです。なぜなら改憲案の目的が軍事力の保持と、国防に関する国民の責任の明記だったからです。後者は国民皆兵です。即ち軍国主義の事実上の復権だったのです。310万人の犠牲は、彼らにとって何の意味もなく、いかなる教訓にもなっていなかったのでしょうか。
それを後押ししたのは他ならぬ米国自身でした。朝鮮戦争を契機に、日本の軍事力を使おうとしたからです。当時10万人だった自衛隊を、30万人体制にするように、またそれを妨げているのが平和憲法なら、それを改正せよとまで言い出していたのです。その米国の意図に呼応したのが、軍需に期待した日本の財界です。しかし国民にとって幸いなことに、改憲を掲げた総選挙で、誕生したばかりの自民党は敗北を喫しました。
私が言いたいことは、「あれだけ真面目に、国民の為に働いてくれる自衛隊」を憲法で認めてあげないのは可哀そうだというのが安部首相の論理です。現在の国民の改憲肯定派が、この「心情」に同調しています。でも、憲法は同情の為にあるものではありません。国民の権利を守る為に存在しているのです。そんな気分だけで押し流されて済むようないい加減な代物ではなく、もっと骨太なものなのです。
私の父親は、満州で兵役に取られ、病気で退役して、戦後一家で引き揚げる事で、戦死を免れました。共産党の本をよく読んでいましたが、別に共産党を支持していたわけではなく、社会党にも失望していたようです。但し軍国主義だけはもう沢山だという気持ちだけは強く持っていたようです。
改憲派の、ほとんど唯一の言い分は、それがマッカーサーの押し付けだ、日本人には日本人が自分で定めた憲法が必要だというものでした。でも、ここで素朴な疑問があります。安倍首相を含む改憲派は、自主憲法を決めたとして、それが現平和憲法より、更にリベラルな藻になったらそれでも唯々としてそれに従うのかという点です。そんなことは絶対にしないでしょう。何故なら彼らの改憲の真の目的が「軍事国家の復活」にあるからです。
そう考えると「自衛隊同情論」がいかに薄っぺらい、内容のない議論で、しかも衣の下の鎧(平清盛)が透けているものかが良く理解できるのです。
なお、広瀬の自主憲法草案でさえ、防衛の為の戦争を肯定し、侵略の為の戦争を否定しています。しかし自民の改憲案でも言える事ですが、そこに大きな落とし穴があります。それは戦争が持つ特殊性です。シナ事変でさえ自衛のための戦争だったと言い訳がされています。そこから太平洋戦争に戦火が拡大する過程の何処に、自衛と侵略の線引きが出来るちいうのでしょうか。一旦始まってしまえば、あとはひっちゃかめっちゃかで、どちらが起こした戦争かさえ分からなくなる。それが戦争なのです。だから「いかなる」戦争も自分から始めないこと。その方が重要なのです。戦争をしないこと。その最後の一線を必死に支えてきたのが、他ならぬ現平和憲法なのです。
日本の改憲運動を研究してきた学者がこう言っています。平和憲法は日本人が作った物ではないかもしれない。でも安保闘争などを経て、現憲法は日本の国民が選び取ったものである。だからこそ70年も続いてきたのだと。
関連サイト。
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180503
関連記事。安部政権下の改憲反対。
https://www.asahi.com/articles/ASL4R4HT3L4RUZPS005.html?iref=comtop_fbox_d1_02
関連記事。緊急事態条項は帝国憲法の緊急勅令。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/03/kinkyu-jitai-joukou_a_23426043/?utm_hp_ref=jp-homepage
ところで、首相が中東に「遊び」に行った理由が分かりません。日本を脱出したい気持ちは分からないでもないが、それにして政府専用機(2機が並走)がタクシー代わり。一体これまで「外遊」でいくら国費を「無駄遣い」してきたのでしょう。しかも誰もそれを指摘しようとしません。これも一種の既得権です。そこで今後は民間の定期便を使ってほしい。その方が、経費が表に出るし、安がりだからです。その代わりファーストクラスを使って頂いても結構と存じます。
しかもヨルダンに行った理由が、北朝鮮に強硬な姿勢を取っている国だからというのだから、頭がどうかしています。それは外交でもないし、国益でもない。私的な目的です。しかも中東外遊の帰路では、危ないので日本から連れ出した柳瀬との間で、彼が国会でどう話せばよいかが、熱心に議論されたことでしょう。
安倍首相にとっては、私益が国益であり、政治の私物化は首相の権限であるらしい。しかも口を開けば「正論」めいた言葉の羅列が飛び出します。どうやら言葉尻を取られないようにする事だけがこの吾人の「お仕事」になっているようです。安倍首相は、もはや背広を着た膨大な税金の無駄遣いであり、存在そのものが国民にとって負担なのです。
何故ここまで書くのかと言えば、それは安倍晋三氏が、首相職として、国民の信用を失っているからです。だから彼が何をしても、それは民意ではないからなのです。即ち彼の行為は、国民が「付託」した「政治活動」には該当せず、正当性を著しく欠くが故に、事前だろうが事後だろうが、国民の理解が得られないからです。
関連記事。能力が低い人は、自分の能力が低い事に気付く能力も低い。
http://diamond.jp/articles/-/156038
関連記事。付託と負託。
http://credo.asia/2014/10/30/hutaku/
1188.米朝協議で日本の危機 18/5/5
米朝会談がまもなく行われます。これが東アジアの軍事的緊張関係を緩和することはまず間違いがないでしょう。でもそれが日本にとってどんな意味を持つのかを、分析・把握し、正しく洞察して、不測の事態に備える必要があるのです。
問題は米朝平和協議の、その先にあるのです。朝鮮半島がいかなる形にせよ、緩やかな統一の方向に進むとすれば、「統一朝鮮半島」に米軍が基地を持つのは違和感があります。しかも朝鮮半島の「完全」非核化という意味は「核搭載可能な」在韓米軍機の存在と、論理的に矛盾するのです。
となれば、在韓米軍が将来も存続したにしても、形ばかり(無論通常兵器のみ)の存在として、象徴的な意味しか持たないという事になります。朝鮮半島から米軍が撤退するということは、中国にとってもロシアにとっても悲願でしょう。一方、軍事力を強化し続ける中国は、米国にとって(世界にとっても)脅威であることに変わりはありません。
ならば米国、特にトランプはどう考え、どう動くのか。それが問題なのです。朝鮮半島から資本主義と共産主義の軍事境界線が消えた時に、新たにどこに軍事境界線を引いたら良いのでしょうか。無論それは日本海以外には考えられません。南シナ海では、事実上、中国が覇権を確立してしまっているからです。即ち、米国にとって日本が資本主義世界(自由主義とは言えない)の太平洋における生命線であり、防波堤であり、不沈空母なのです。
従って日本の米軍基地には最新の武器を配置するでしょう。でもそれだけに留まらない。日本政府に対して、極東における安全保障の最前線の役割を「進んで」担うよう、強く要求してくるはずです。それと同時に、自衛隊の軍備強化のために、もっと米国製の武器を買うよう求めてくるでしょう。
しかもそこで終わるわけではありません。武装を強化した自衛隊を、(当然のように)米軍の支配下に置こうとするでしょう。そしてその為には(邪魔な)平和憲法の改正も、安部政権に要求するでしょう。そこで国民的な改憲反対運動でも起きれば、主導者を物理的に取り除く試みさえ起きないとも限らないのです。なぜなら米国の諜報活動、特に非合法活動には、暗い過去があるからです。
米国に反旗を翻した下山の暗殺、田中角栄の逮捕、そのいずれにも米諜報機関の陰がちらついているのです。しかも今の米国の外交はCIAが仕切っているのです。
だからこそ、何としても「今のうちに」安倍政権を倒して、安部晋三の私物と化した日本を、国民の手に取り度さないといけないのです。日本がいずれ自国の軍隊を持つかどうか分かりませんが、それが将来起きるにしても、少なくともそれは、アベトラが政権を去った後でなければならないのです。
安部政権がこれ以上続投するということは、米国への隷属が一層進むことから、結果的に国民が自分で自分の首を絞める事に他なりません。日本が米国の極東方面隊として、米国の戦争に駆り出されない為にも、安部政権を、米朝合意が調印される前、即ちいま倒さなければならないのです。
この齢になると、最大の関心事は健康です。一番困るのが睡眠の質の劣化です。熟睡できないうえに、時間が短くなります。熟睡出来ないのは花粉症による鼻詰まりも原因の一つです。
前回の「試してガッテン」で、鉄分が足りないと様々な悪影響があり、その中に睡眠不足もありました、しかし料理の鉄分を増やす、南部鉄のフライパンは、重くて調理人に負担が掛かります。南部鉄瓶も手入れが大変そうです。
そこで川の名前の通販で、南部鉄の平たい卵を取り寄せ、お湯を沸かすときに、やかん(正確には電気ポッド)の中に入れてみました。
結果は良好で、2-3日後から眠りの質が良くなり、途中で起きる事がなくなりました。寝つきも良くなり、運動中の息切れも減ったような気がします。
但し鉄の卵をそのままお湯の中に放置すると、お湯が茶色になり、錆の臭いも出るので、湯が湧いたらすぐに引き上げ、乾かします。
鉄分は基本的に無害なので、一度お試しください。
1189.セクハラ肯定大臣 18/5/5
・麻生、セクハラ罪などいうものはない。
https://www.asahi.com/articles/ASL547FDDL54ULFA00P.html?iref=comtop_8_03
コメント:最大級の問題発言です。セクハラなど何でもないと言うのなら、まずは麻生の過去の言動を全て洗い直す必要があります。どこで何をやっていたか、分かったものではないからです。この発言で、麻生は役所どころか、「日本」の品位を傷つけたのです。こういう言葉が臆面もなく出てくるような人物が、副総理や大臣の要職にあるというのは脅威です。なぜなら、憲法の基本的人権の意味さえ理解しているとは言い難いからです。安倍や麻生にとって、国民は予備役の兵隊にしか見えないのでしょう。麻生があって、福田があるようなものです。それは、既得権が正義(と個人の自由と人権も)を抑圧する異様な社会(=法治国家に非ず)なのです。
関連記事。ノーベル文学賞発表見送り。いずこも同じ、セクハラ構図。腐敗を生む秘密主義と特権階級。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20180504-00084827/
関連記事。安倍政権下の改憲反対58%。
https://www.asahi.com/articles/ASL4R4HT3L4RUZPS005.html?iref=comtop_fbox_d1_02
1190.独裁者と政治家の官僚 18/5/6
月刊文藝春秋の最新号(と言っても先月20日発売)の冒頭に、立花隆が、日頃私が申し上げていることを、端的に指摘しています。要点は以下の通りです。
文芸春秋5月号
「独裁者が横行する 今日の世界」から
立花 隆
ついこの間まで、安倍一強時代といわれ、九月の自民党総裁選での三選は疑いなしと思われていた安倍首相に突然冷風の嵐が吹きつけている。最近の「森友文書」書き換え問題をめぐる疑惑で、支持率が一挙に急降下したのだ。日本の政界では「世論調査で支持率が30%を割ったら政権の存続が危ぶまれる」のが定説になっているというのに、すでに調査によっては、30%すれすれまで落ちこんでいるのだ(NNN調査では30.3%)
… 安倍一強時代が長く続いたせいか、政治的修羅場を何度もかいくぐってきた連中も数少くなり、安倍の周辺にいるのは、いわゆるアベチルドレンのなれのはてみたいな運中ばかりなのも気にかかるところだ。次の修羅場に直面したとき、彼らの力で乗り切れるのか?
… 政治家だけではない。官僚の質の低下がひどい。「森友」問題での公文書の書き換え疑惑は官僚社会の根幹というか、国家の根幹にかかわるような大問題だ。
これが法治国家だろうか。為政者が公文書を好きなように書き換えて、国家の公的資産(優良な土地)を安値で政府お気に入りのゴマすり連中に売りさばいてしまうみたいなことが許されるなら、大昔の北海道開拓使官有物払下げ事件があった頃と日本はまるで変ってないということになる。
ひるがえって世界を見渡してみると、あっちでもこっちでも権力者による傍若無人な好き勝手なふるまいが横行している。
… ロシアではプーチン大統領が、得票率76%で楽々と四選を果したが、当選した直後から、政府系の人間による二重、三重投票の疑惑が、ネット上で実にあからさまな映像付きで出まわっている。
それを見ていると、いくらプーチンが偉そうなことをいっていても、今後とも世界の先進国からは、ロシアはあんなイカサマ選挙を平気でやる後進国としか評価してもらえないだろうと思う。
中国の評価はもっともっと低い。中国の習近平国家主席は、直近の全人代で、歴史的なアナクロ憲法改正をやりとげ、これまで最長二期十年とされてきた国家主席の任期の制限を取り払い、これまで毛沢東以外誰も思いついたことがない「終身主席」の座に自らつくことを可能とした。このようなウルトラ権力者の座への自らのまつりあげを賛成2,958票、反対2票、棄権3票の圧倒的多数でもって「民主的に」決定してしまったのだ。
こういう異常な決定(真の民主主義国家であれば、多少の反対意見が出るのは当然)が、人民大会堂を埋め尽くした代議員たちの万雷の拍手によって、一挙に決定されてしまったのだ。
… 中国では、この全人代決定に対して、反発するような動きが、ときどきネット上にあらわれてはパッと拡散し、気がついた当局がそれをたちまちひねりつぶして消去していくと、それがまた話題を呼んで、逆に広まっていくようなことが繰り返されている。
…かつて冷戦まっさかりの時代、それでも国家のすみずみまで行きわたっていたのが、風刺画とロシア風ジョークによるロシア民衆の反抗の精押だったというのは有名な話だが、いま中国のネット社会にあらわれては消える不思議な映像や、ジョークもまさにそのようなあらわれだろうと思う。このネット社会では、当局がどんなに頑張っても、完全監視社会など、実現させることはできないのだ…。
関連記事。ロシア、各地で抗議。1000人超が拘束。
https://this.kiji.is/365455840452641889?c=39546741839462401
コメント:日本でもこの政治風刺が少ないことが、事実上のメディアの検閲が横行し、忖度に名を変えた自主規制が進行していることを窺わせます。
同じ雑誌に対談の記事もありました。
「安倍政権と旧日本軍の相似形」から
半藤一利、保坂正康、辻田真佐憲
(辻田) 森友学園への国有地売却をめぐる財務省の決裁文書改ざん問題は、世間に衝撃を与えました。改ざんが誰の指示で、いつ、どのように行われたのか、多くの謎が残されたままです。3月27日には佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問が行われましたが、佐川氏が真相を語ることはありませんでした…。
(保阪) 佐川氏は…全責任を一人で背負い込めば、安倍政権からは恩人扱いされるでしょうが、撚史には不名誉な形で名を残すことになる。これは官僚にとって大きな屈辱です。結局、彼は「刑事訴追を受ける恐れあり」として証言を拒んだ。「私益」の中に逃げこんだわけです。
(辻田) そもそも官僚は公僕ですから、主権者たる国民への説明責任がある。同時に、公文書は適切に保管され、国民に適宜公開されるべきもの。今回の文書改ざんは、その原則が踏みにじられた異例の事態です。
(保阪) …ただ昭和史を紐解くと、官僚がその原則を踏みにじった例は、実はいくつもあるんです。… 戦局が不利に傾いていた昭和19年、東條英機内閣の後を受けて発足した小磯國昭内閣で、井上成美海軍次官が米内光政海相に「天皇陛下が日米の戦力比の数字を知りたいと言っている。部下に作らせろ」と命じられた。
そこで海軍省の軍需局長にその命令を伝えたところ、「いつものようにメイキングしますね」と言う…。「メイキング」とは資料の改ざんや粉飾のこと。このように、当時の主権者である昭和天皇に対しても、軍官僚は嘘をついていた。
(半藤) こんな例もあります。昭和3年に関東軍が起こした張作霖爆殺事件で、田中義一首相は昭和天皇に「関東軍は事件には無関係」と上奏し、誤魔化そうとする態度を見破られて叱責されました。そもそもは陸軍が爆殺の実行を隠していたことが原因です。また昭和17年6月のミッドウェー海戦で、日本は航空母艦四隻が沈没する大損害を受けたにもかかわらず、海軍は昭和天皇に対し、失ったのは二隻だと偽りの上奏をした…。
(保阪) 天皇きえ騙しでいたのだから、国民に事実を言うはずがありません。東條は首相だったころ、秘書官に「(国民は)白と言えば白になり、黒と言えば黒になる」と言っていたそうです。政治家や高級官僚など、この国の為政者は基本的に、国民は馬鹿だと思っている。その姿勢はいまも変わらないでしょうね…。
(半藤)それでも戦前の官僚たちには、「天皇の官僚」としての誇りも気骨もありましたよ…。しかし、戦後に主権が天皇から国民へ移っても、彼らが「国民の官僚」になったとは思えません。これは、日本の官僚制度が戦前と戦後で変わっていないためです。
日本が連合軍の予想よりも早く降服したので、占領統治の準備ができていなかったGHQは、日本の官僚機構を日本軍のように解体せずに温存し、占領統治を円滑に行うための手足として使った。その結果、彼らは「国民の官僚」として生まれ変わる機会を失ってしまいました。…その後はすっかり「省益の官僚」に成り下がった。2014年に内閣人事局が創設されてからは、自分たちの人事権を政治家に握られ、いまや「政治家の官僚」となってしまった。これが今回の文書改ざん問題の根源にあると思います…。
(半藤) その意味では、戦前の閣僚や官僚の方が気骨があったようにも思います。例えば、昭和六年の満州事変を契機に陸海軍が予算の大幅な増額を要求したのですが、当時蔵相だった井上準之助や高橋是清はこれをはねつけました。それが原因で、高橋は昭和11年の二・二六事件で暗殺されるのですが、それだけの気骨を持っていた。
昭和15年度予算をめぐっても、似たような事例があります。日中戦争が拡大し、軍部の独裁が猛威を振るっていたころで、睦軍省が大蔵省に対し54億円の予算を要求した…。しかし、威嚇にも大蔵官僚は引かず、最終的には48億9千万円で妥結した。大蔵省が軍に譲歩させたのです。このとき大蔵省の主計官として陸軍に盾ついたのが、後に首相となる福田赳夫でした。福田は命の危険を感じていたと伝えられます(以下略)…。
関連記事。小泉も首相見限りか。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180505-OYT1T50018.html?from=ytop_main2
コメント:その息子の福田康夫も、首相の時に出処進退で筋を通しました。在任当時は公文書管理の規則も作っており、最近の公文書やデータの改ざんには、誰よりも厳しい目を向けています。それに引き換え、出処進退の意識が皆無で、我が身と身内ファーストなのが安倍首相なのです。因みにこの記事が書かれた当時は、加計の柳瀬の虚偽答弁も、福田前次官のスキャンダルも表面化していないので、同誌の6月号が待たれます。
1191.外交力なき安倍政権 18/5/7
昨夜のBS-TBSの「外国人記者は見た」で、司会のパックンが、ノーベル平和賞はトランプには絶対に行かないと断言していました。文と金正恩ならあり得ても、トランプに行かない理由は二つあるとしています。それはかつて中東和平で努力したクリントンが受賞しなかったことと、ノーベル文学賞がセクハラで延期になっている時に、セクハラの代表格のようなトランプでは無理だというものです。
・日朝対話は1億年後も無理。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180506-00000065-jij-kr
関連記事。対話に動く中韓。圧力の日本。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180506-00000008-asahi-pol
関連記事。米朝間の調整に問題発生か。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180506-00000015-yonh-kr
コメント:これは拉致問題が一筋縄ではいかないことを意味しています。
まず、安倍首相が、トランプからCIAの根回しを知らされていなかったことは確実です。そもそもCIAが米国の外交のトップでは、考えるだけでも寒気がします。
日本政府は、自国の立場も主張もなく、(変心したようにさえ見える)トランプに、ただ付き従って、世界に醜態をさらしているだけだという「現状」を認めるべきです。私はトランプの頭の程度から考えると、おそらくこれまで水面下で交渉を指揮してきたのは、他ならぬ解任されたティラーソンだろうと予測しています。いいとこ取りは、アベトラの常とう手段だからです。
ともあれ、安倍政権は、圧力だけを声高に叫ぶのではなく、「粘り強く説得を続けてゆく」という一言を何故付け加えられなかったのか。それだけで、日本の立場は180度違っていたでしょう。どう違っていたかというと、いまこの時点で「北の態度の軟化を歓迎する」と言っても、違和感がないという事なのです。
しかし一度手を振り上げてしまうと、それが嘘だと後で分かっても、どこまでも前言に拘るという頭の固い(或いは悪い)人なので、引っ込みがつかない状況に追い込まれているのです。逆にこれで安倍首相が退陣ということにでもなれば、日本の国民は、金正恩に感謝しなければならないというおかしな状況になりかねないのです。
安倍政権の外交姿勢が見当違いだった最大の原因は、人道を基本に置かなかったことです。北朝鮮にとっても、周辺国にとっても、何より重要なものは北朝鮮の民主化と、それに伴う核放棄であって、最初に北朝鮮の国民が人権のない生活から解放されることなのです。
だから国民の基本的人権が先にあって、金王朝の存続が最優先であってはならないのです。金正恩の独裁が続くということは、国民主権ではないということであり、国民の弾圧や不幸が続くということだからです。
トランプは教養も政治理念も限りなくゼロに近い上に、自分ファーストだから、中間選挙前に、金正恩政権を承認させてしまおうという、金正恩の手の内が見えるのです。
人道ファーストであれば、外交の力関係がどのように変化しようとも、日本はいつも堂々と拉致被害者の即刻開放を求める事が出来ます。なぜそのような当然の方向に進まなかったのかと言えば、それは安倍首相の頭(或いは辞書)には、国民(民意)という言葉も、人道と言う言葉もないからなのです。
中間選挙前のパフォーマンスだけを目的に、(政治理念なき)トランプが、金正恩と肩を並べて写真を撮りたくて仕方がない時に、日本が独自の主張と立場を世界に示すことができないということが、そのまま日本の外交が危機的状況にあることを示しています。蓮池さんはなんで今更、安倍首相が拉致問題の司令塔に手を上げるのか分からないという率直な意見を言っています。また国民の一人として、北のミサイルの脅威を、安部首相が前回の総選挙で争点に掲げていことを忘れる事も出来ないのです。
最早政治家としても、外交の長としても、安部晋三氏は、国民にとって無益どころか有害な存在になってきているのです。個人的な感情に従って、敵意をぶつければ済む(安倍首相のいつもの反応)というのなら、これほど簡単なことはありません。そこにはいかなる外交戦略もなく、行き着く先の選択肢には戦争しかないからです。だから本当は安倍首相こそ、戦争したくてたまらないのではないかと思わざるを得ないのです。政治アナリストの伊藤淳夫が、かつて後藤田正晴が、外交は個人的な関係(アベトラのような)ではなく、冷徹な国益で動くと指摘したと述べていました。
それから最後に、今回の件で馬鹿丸出しの安倍政権に申し上げたいことは、この北の報道は揺さぶりの一つだという事です。むしろこれは、相手が交渉に応じる用意があるという事を暗に示しているとさえ言えるのです。いわば先制のジャブを繰り出してきているのです。何故なら金正恩が文に対して、日本と対話する用意があると、既に発言しているからです。これさえ分からないようでは話にならないのです。もはや安倍ファミリーは、トランプに頼んで、グアムの近くの無人島でも貰って(島民がいたら迷惑なので)、移り住むことをお勧めします。私たち国民(除く経営者)は、心の底から、安部首相を厄介払いしたいのです。
1192.お友達以外は、ケーキもパンもなし 18/5/8
この世に、意味のない人生などありません。でもこと情報となると、意味のあるものとないものがあり、更には有益なものと、有害なものがあります。WTWは、意味のある有益な、即ち考える時に役に立つ情報だけを扱うよう、心掛けております。
【注目記事】
・森友、価格交渉を示唆する新たな文書。国は否定。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180507-00010009-asahibcv-l27
コメント:モリカケの問題の本質は、首相(夫妻)が官邸というリモコンを使って、個人的な友人知人に便宜を図ったという「事実」だけでなく、省益と保身の為に政権に貸しを作り、媚びを売り、その目的の為なら規則も法の無視も厭わないという、日本の役所の「見下げ果てた」体質と、議会で嘘をつくことが結果的に許されるという、日本の民主政治、議会政治に対する悪質な挑戦(=違憲行為)であることが問題なのです。何故国民が政府に対して、集団訴訟に踏み切らないのか(提唱する団体があれば直ちに参加したい)、私にはさっぱり分からないのです。
関連記事。柳瀬参考人招致。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050700829&g=pol
だから国会で、モリカケ問題の追及に「どれだけ」時間を使っても、使い過ぎる事はないのです。日本の政治が根本のところで危機的な状況にあるという認識が薄い国民が結構いることも気になっています。いますぐにでも、政治と行政の方向性を糺しておかないと、将来、官邸や省庁が暴走して、どんな悲劇が国民を襲うか分からないからです。
例えば、防衛相が独自の判断で米軍の配下に下り、米国の為に、日本のとっては無益な戦争を始めるかもしれません。しかもその可能性はゼロではないのです。米国は今の20万人で自衛隊の戦力が足りないと以前から言っているので、10万人を増員する為に、国民皆兵制度が検討されるでしょう。
ところで、自衛隊が災害復旧隊なら、自衛隊の権限を拡大する必要も、軍備を強化する必要もないのです。しかし自衛隊の主務は土木工事ではありません。それは武力による攻撃力なのです。だから自衛隊と戦力を、憲法に明記するという事は、自衛隊の救援活動に感謝することとは、全く別の問題なのです。そこを一緒くたにしている国民(と与党の政治家)が余りにも多過ぎます。しかも自衛行為はそもそも違憲ではないのです。
私が提案したいのは、この際、自衛隊を分割して独立させ、消防庁のほかに、救難救助災害復興庁を創設し、そこには費用を惜しまずに最新、最大の装備を与えるべきだということです。それは文字通りの平和部隊であり、胸を張って海外の何処にも派遣できるものです。消防庁には消火と防災に専念して貰えば良いと思います。
話を戻すと、今の政権と官僚の体質を放置すれば、国民の年金基金を政府が勝手に運用し、予算が不足すればそれを流用して武器を購入するかもしれません。厚労省は生活保護費を含む福祉予算を極限まで切り詰め、消費税と健康保険料、介護保険料を大幅に引き上げるので、、国民の可処分所得がどんどん減って、生活が苦しくなり、日本中にホームレスが溢れるでしょう。長時間残業を法的に認めてしまい、一方で若年労働者は減り続けいているので、勤労者がバタバタ倒れるでしょう。
日銀が異次元緩和を止めず、紙幣を刷り始めるので、スーパーインフレになって、国債を含む国民の資産は紙きれになるでしょう。文科省は、右翼思想にまみれた道徳教育を必須科目として、内申書で採点させるでしょう。結果、若者の右傾化が一層進み、戦前の小国民、あるいはヒットラー・ユーゲントが量産されることになります。国歌を斉唱せず、国旗を掲揚しない学校からは補助金を引き上げるとともに、文科省の命令に従わない教師は解雇するでしょう。
関連記事。政界も官界も劣化。小沢。
https://www.asahi.com/articles/ASL3B5RM7L3BOIPE00N.html?iref=recob
なので、今のうちに政治家と官僚が、民主主義を否定するという不埒な考えを持ち、国民と民意を軽視どころか、馬鹿にしたらどうなるかを思い知らせて(失礼、教育して)おく必要があるのです。
でははどこをどう変えればよいのか。まず内閣人事局の権限を必要最低限にします。600人もの人事権を彼らが直接握る必要等どこにもないのです。しかも次官、長官クラスには、最高裁の判事と同様に、国民審査を導入すれば良いのです。
また議会で虚偽答弁をした者には、例え期間は短くても、雑居房での収監を考えるべきです。無論首相夫妻も大臣も例外ではなく、公人私人も関係ありません。なぜなら国会に嘘を吐くという行為は、厳罰に値する反則行為であり、嘘もOKなら、そもそも証言に意味がなくなるからです。
個人には、せめて安倍首相夫妻に、籠池夫妻と同じ体験をしてもらいたいと思います。しかも籠池の方が年上なのです。首相夫妻も他人(と言うより国民)の痛みを知るべきであり、しかもその原因を作ったのは他ならぬ安倍夫妻自身なのです。それとも、首相夫妻としては、自分達に楯突く「不埒もの」は、無期懲役でも仕方がないとでも言いたいのでしょうか。
関連記事。国策拘留。
http://biz-journal.jp/2018/04/post_22883.html
なぜ安倍夫人(と首相自身)だけは特別扱いで、御姫様扱いされなければならないのか、私にはさっぱり分からないのです。安倍皇帝夫人がケーキを食べている間に、日本のこどもの10人に一人が満足に食事も摂れていないのです。平安時代の朝廷ならぬ安部朝廷(安倍道長)が、金正恩を嗤うことなど到底できないのです。
・JR東労組、3万人脱退で問われる労組の意義。
https://toyokeizai.net/articles/-/219323
1193.前川喜平の講演 18/5/9
前川喜平の講演会が大盛況との記事があり、興味ある内容なので要約してご紹介します。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180425-00541212-shincho-pol
…前売り券はなく先着順のため、“札止め”と言っているにもかかわらず、夜7時の開演に合わせて、会場に人が増え続ける。なかには「区職労」なんて幟まであって、メーデーの日比谷公園と見紛うよう。
…講演のテーマは「憲法とわたし」。
…あと1年経ちましたら、私の顔と名前を忘れていただきたい、と。私は芸能人でも政治家でもございませんので、あまり売れたくないんでございます。みなさん声を掛けてくださる方は、「頑張ってね」とか言われても、私は何を頑張ればいいのか、よくわからなくて、それがちょっと面はゆい気分でもあるんです
…そう考えると、やっぱり佐川(宣寿)さん柳瀬(唯夫)さんは可哀想だなと。あんなに売れちゃって。あの人たちは“悪い”んじゃないんです、“弱い”んです。……福田さんはちょっと別かもしれない。
…公務員になる時には宣誓をするわけです。(中略)これは憲法99条に、〈天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ〉ということになっていますから、それに基づいて「憲法を守ります」と誓わなければいけないわけです。(中略)私が見ますところ、天皇陛下は一所懸命に守っていると思われますが、国務大臣、国会議員となると怪しいですね。
…さらに公務員については、憲法15条がございます。〈公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である〉とあります。その2項では〈すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない〉ともあります。〈全体の奉仕者である〉とだけ書いておけばいいと思うんですが、わざわざ〈一部の奉仕者ではない〉と書いてある。これはやはり、「しっかり見張っていないと、すぐに一部の奉仕者になるぞ」と。その危険があるから、〈一部の奉仕者ではない〉とわざわざ書いた。わざわざ書いたにもかかわらず、そういうことがいま起こっているというわけです。
…運動会に行くと一糸乱れぬ入場行進なんかあるわけですが、あれは明らかに軍列行進ですね。(中略)「全隊止まれ!」と言って止まるわけですが、“隊”は“体”でなく隊列の“隊”です。明らかに軍事訓練を学校にそのまま持ってきているわけです。学校というのは、一人一人を違う存在として見ずに集団で見る。これが憲法13条でいうところの〈個人として尊重される〉ということと相矛盾するものが、学校風土の中にまだ残っていると言えると私は思います。
…戦前は教育勅語というものがあって、1890年、明治23年に、明治天皇の侍講だった元田永孚(もとだ・ながざね)という人が中心になって、天皇を中心とする日本人の精神の統合のための教えが必要だということで作ったものです。教育勅語が戦前の日本人の精神を支配していた。
…これは一人一人の自由な精神の開発というものを押さえ込む、ひとつの型にはめてしまう強力な武器になったわけであります。人間の自由を殺す武器です。人間の命は殺さないかもしれないけれど、命と同じくらい大事な自由、人間の主体性というものを殺してしまう武器としてフル活用されたのが、教育勅語だと思います。
…文部省が1937年に発行した『国体の本義』の中に、我が国は一大家族国家であるということが出て来ます。国民はすべて天皇の子供である、と。日本という国は大きな血の繋がった家族で、大きな家族のお父様が天皇陛下であり、小さい家族の中の天皇がお父さん。(中略)大きな家族のなかに小さな家族がある、家族というのは国家の単位であるとは、まさに自民党の改憲案の中に出てきます。教育勅語が示す国体思想が反映していると私は見ております。
…この「血が繋がった共同体こそがわが日本民族である」という考え方は、根強く残っています。中曽根(康弘)さんなんかはハッキリとそう言っています。「日本という国は契約国家ではない、自然国家である」と。
…これは立憲主義を否定するような言い方です。個人がいて社会ができて、憲法があって国家ができるという順番ではなく、日本という国ははじめから国家があるんだと。
…こういう国家観を持っている人は、実はいまもたくさんいます。私はこれは、戦争に負けた時に、過去の間違った考え方を100%、キチンと清算しなかったからだと思うんです。徹底的な害虫駆除をしなかった。残っちゃった害虫は、しばらくは見えないところに潜んでいたと思うんです。それがちょっとずつ出てくると、その度に叩いてたんでしょうけれど、叩ききれないほど出てきた。
…どうもそれが、あるところで増殖している。巣があってで、日本会議とか(会場内から拍手)、最近だと日本青年会議所です。青年会議所は昔はもっとマトモな団体でしたが、池田佳隆さん(衆議院議員)というのは、私が名古屋の中学校での授業を問題にして、文部科学省に圧力かけた政治家で、青年会議所の会頭だった人です。あの人あたりからおかしくなってきています。
…しかも害虫の数が多いだけでなく、図体が肥大化してきて、大きな害虫があっちこっちから出てきているというのがいまの状況じゃないかと思うんです。これは明日あたり、産経新聞に相当言われそうな気がする(笑い)。
…国家というものに忠誠を尽くす美しさを強調する倫理は、戦後否定されたわけです。何よりも大事なのは個人であって、個人の尊厳を上回るような国家の価値などはないと。国家とは一人一人の人間を守るためにあるのであって、国家のために身を捨てることを要求される理屈などはないんだ、という価値の逆転があったはずなんですけれど、そんな内なる精神の倫理の崩壊を経験しなかった人がいるわけです。
…その中に岸信介なんて人もいたんですね。戦後、教育勅語、修身、道徳を行う教科を復活させようという動きは何度もあった。実際に週1回の「道徳の時間」を始めたのは1958年、岸内閣の時です。それを「教科」にしたのが安倍内閣です。お祖父さんの始めたことを完成させたと言ってもいい。
…憲法改正に関しましては、まずは、いまの憲法を学ぶということをしないと憲法改正の議論をすべきではない。ではいまの若者たちが憲法を学んでいるかといったら、それが覚束ないわけです。学ばない人たちを相手にして、「いいんじゃない」って感じで改憲をしてしまうのは無責任だと思います。それこそナチスの手口に学んだような改憲は、許すべきではない。9条に関しましては、2014年の閣議決定そのものが無効と思っていますし、いまの憲法の下で集団的自衛権を認めるのは、やってはいけないことだと思っています。
…さらに自民党の改憲草案はもっと恐ろしい。これは人権規定を公益とか公の秩序という名目でいくらでも制限できるようになっています、自衛のための実力組織という自衛隊の性格を根本から変えて、アメリカと同じような軍隊を持とうということになっています。これは非常に危ない。いましっかりと改憲を阻む努力をしないと、22世紀、23世紀に向けてこの社会を我々の子孫に残して置くことができないのではないかと、そんな気がしている次第です。
関連記事。高山で講演。
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20180430/CK2018043002000015.html
関連記事。前川の内面の強さ。
https://this.kiji.is/272621510289899522?c=39546741839462401
関連記事。北九州の講演会で、司会した市議に脅迫文書。
https://this.kiji.is/366461945202852961?c=39546741839462401
コメント:口(=論理)でかなわないと、暴力や脅迫に走る、これもミギ(含むネトウヨ)の特徴です。
上記の講演で重要なことは、「公務員」を選定する権限が「国民にある」という点です。それが著しく阻害されているのが現実です。例えば小選挙区制により、自民党が選挙では圧倒的に有利になっており、その結果、政権の交代が事実上不可能になっています。その結果、野党はいつまで経っても野党です。一強なので、首相は事実上任期無期限です。しかも野党の少数意見(国民的には多数意見なのですが)が事実上抹殺される仕組みです。省庁の職員人事を内閣人事局が「恣意的」に決められる(国税庁長官等)仕組みと、与党が一方的に有利になる選挙の仕組みが、そもそも憲法違反なのです。
野党は、いかなる判断基準で役人の人事を決めているのかを、国会で内閣人事局に報告させるとともに、その弊害が日本の政治に与える悪影響が、無視するにはあまりにも大きいことから、人事局の権限の縮小を要求するべきなのです。官邸が、上記の文中に出てくる大きな害虫たちが最後に集い、謀略を巡らせる悪の巣窟になっているからです。
今の基準で言うと、私などはおそらく「アカ」に分類されるのだろうと思いますが、自分では中道左派のつもりなので、日本の社会はどこまで右に傾けば気が済むのかと言いたくなります。国民が乗っている(乗せられている)船の傾きを、早く「真ん中」に戻さないと、日本は遠からず、全体主義の海に沈没してしまうでしょう。
1194.炎と怒りから 18/5/10
トランプについて書かれた「炎と怒り」を斜め読みしました。しかし400頁はさすがに長く、トランプの人となり、と言うより、その狂気を知るには、最初の100頁を読めば充分でしょう。実に多くの、米国の権力者が登場しますが、その多くは日本人にはなじみのない人達です。トランプ政権のメンバーも(バノンを含めて)なじみがないが、それは、トランプが政治家の道を歩んできた結果、大統領になったわけではないからです。これという人脈もなく、しかもまともな人材を登用する方法も、つもりもないのだから、結果的に周囲を固めたのが。政治の素人と身内だけになりました。しかも衝動的に採用しては、すぐに気に入らなくなって解雇したり、そでなくても自分から辞めてゆくので、とっかえひっかえで、現在まで続いているのです。
この本の主な情報源、と言うより、事実上の著者はスティーブ・バノンです。それもあってか、彼が失脚するところまでは描かれていません。というよりこの本の情報源がバノンだったことが、バノンの失脚の原因にもなっています。在任中は飽くなきイヴァンカ・クシュナー夫妻との葛藤の連続でした。なので、この本の主な登場人物は、ほぼ人形化したトランプを別にして、バノンとその友人たちと、イヴァンカ夫妻です。
イヴァンカが、ポスト・トランプで、ヒラリーに対抗して大統領を目指していたことも言及されています。トランプを取り巻く人間たちの、ホワイトハウス内での挙動が、事細かく描かれており、事情を熟知した者だけが書ける本であることは間違いありません。
ところで日本のTVのニュースショーに登場する、似非コメンターターや似非MC(特に芸能人出身の)に、この本を読みましたかと訊いてみるのも面白いかもしれません。でも基本、読みにくい上に、それが外国の騒動という面もあって、日本でベストセラーになることは、まずないでしょう。但し米国では、午前零時の発売なのに、即完売とのことです。
立ち読みする(出来る)ような本ではないが、もしそうしたければ、最後の池上の感想文だけでも充分かもしれません。その中で、池上はこういう本を書いたら、普通はタダでは済まないところだが、トランプなら大丈夫だろうと述べています。何故ならトランプが本を読まないからだと言っています。しかも本が出ても、トランプの支持率は変わらないだろう。何故ならトランプの堅固な支持層である福音派(原理主義者)達もまた、本を読まないからだと辛辣に批評しています。
この本を読み終えて思うのは、ここまで世界をかき回し、先進国や大国を振り回す国に米国が「堕ちて」(レベルダウンして)しまったのは、米国人の教養の「貧困層」(経済的なレベルではなく)が無視できないほど多数、存在しているからではないのかという事です。かたや道徳教育を声高に叫ぶくせに、文教予算は先進国で最低レベルという日本の教育の現状を顧みるに及んで、トランプと価値観を共有する安倍一強の現在の日本と、米国の惨状が重なって見えるのです。
しかも日本の場合、不安要素は政治だけではありません。そこが米国と違うところです。アベノミクスという実体も根拠もなく、将来につけを回す景気対策(為替依存、外需依存)に対して、米国の経済は基本、無理をしている訳ではなく、しかも日銀に変わるFRBが、遥かにまともな神経を保持しているので、少なくともすぐに大コケする事はないと思います。それだけ資本主義が良く言えば熟成し、強靭なのです。米国では名だたる経済学者も輩出しています。竹中では話にもならないのです。現在しか見ておらず、数年先はもう分からないような某財務大臣では、経済の経験も知識も、天地の違いなのです。
経営者のマインドとしても、日本の場合はサラリーマン経営者に過ぎないし、その結果、責任感も希薄です。要は経営のプロがいないか、いても極端に少ないのです。名経営者(稲盛、本田等)は数えるほどしかいないことでも明らかです。言い換えれば、これは日本の経済がいつも危ない橋を渡っていることを意味しているのです。それは試しにドルが95円になった時に、どんなことが起きるかを想像してみれば分かります。だから米国の場合は、トランプが(米国内の)経済で躓いた時は、只では済まず、米国民がトランプに引導を渡すことになるのです。
いま世界にとって最も必要な事は、米国民の「再教育」なのです。そしてその為には「誰か」が、はっきりと「米国に」その必要性を告げなければならないのです。それは米国民の35%(の知性)には問題がある(Stupidだ)ということです。それが言いにくいのなら、「価値観に問題がある」と言い換えてもいいのです。しかしこの問題は下手に手を出すと、21世紀の宗教戦争に発展する(しかも核を使った)可能性がないとも言えません。ISを見れば分かるように、一つの教義に凝り固まって、頭が固くなるに従い、目的の為なら人道も蹂躙し、手段も選ばなくなるのが通例だからです。だからと言って福音主義者が戦争好きだと決めつけるつもりもありません。多様性の否定と、排他性、非科学性を問題にしているのです。それらが戦争に人を誘導する強力な要素になり得るからです。だからこそ私は小池ゆり子の排除発言を問題視しているのです。本人は都合の悪いことは、けろりと忘れているようですが。
福音主義者が信用できないのは、エルサレムへの大儀なき大使館移転を強行していることでも明らかです。キリスト教原理主義対その他の宗教の対立が先鋭化すれば、福音主義者達は21世紀の十字軍を名乗るようになるかもしれません。頭の中が中世の段階で止まっており、創世記を事実として信じている彼らに、どうやれば現代の思想や哲学を理解してもらえるのか。これはそれと気付かずに世界が直面している、気の遠くなるような課題なのです。
面と向かって馬鹿呼ばわりするような恐ろしいことを、「アメリカさん」にはとても出来ないと言っているようでは、世界を待ち構えている大災害(デザスター)を防ぐことは出来ないのです。なぜなら北の核よりもっと恐ろしいものは、他ならぬ米国の核兵器だからです。しかもそのスイッチを握っているのが事実上、米国の福音主義者(が操るトランプ)だという事が問題なのです。理性的かどうかはともかく、金正恩の方が少なくとも、より合理的な判断をするだろうと思うのは、大いなる皮肉です。しかも、同じ独裁者同士でも、プーチンや習近平の方が、情動的なトランプより余程信頼できます。
米国民に愚かだと言うことが出来ないのなら、せめて判断が間違っているということを、米国に直言できるのは日本以外にはないのです。私は心ある「日本の」政治家が政治的生命をかけて、米国に直言する日が来ることを期待しているのです。
そういうところまでたどり着かないと、日本人としてこの本を読んだことにはならないと思います。また日本人として恐ろしいことには、米国の福音主義者の団体と同じものが日本にもあることです。それが日本会議なのです。
二つの団体は、宗教団体であることに加えて、原理主義の陰がちらついていることでも、共通しています。だから双方の性格が似通っていることも、偶然の一致とは思えないのです。
政治も国際関係も、最後は人間の基本的な価値観、正義感、人間性に帰着するような気がします。そして人の幼少期に影響を与えるのが家庭と学校の教育です。但しここで言う教育とは、与えられたものを無批判で受け入れる(それを要求するのが日本の道徳教育)ことではなく、自分で考える力や、他人と議論する能力を養うことです。そこでは、日本人は並外れた天才もお馬鹿も少なくて、その代わりに、人間性と知性の平均値が高いのが強みです。
政策や外交交渉などは、表面に出てきた結果に過ぎないのです。だから現象面での評価だけでなく、日本と米国の政治を動かしている隠された力学に注目しない限り、真の問題解決にはならないのです。そういう表と裏が異なる状況が続けば、やがて米国や日本を発火点とした、大儀のない戦争がいつ起きてもおかしくないことに、国民レベルで気が付いてほしいのです。
最後にゴシップをひとつ付け加えれば、トランプの変わった髪型には理由があって、それは天辺の禿を隠すためだという、イヴァンカの指摘があるそうです。但し私はこの点でトランプを責めるつもりは全くありません。頭の外観(大きな猿とバノンが言った、全体的な印象を含めて)などは、どうでも良いのです。問題は頭の中身であり、しかもその中身が、35%の、思想的底辺にある米国民と共通しているという事が(世界にとって)大問題なのです。
1195.参考にならない参考人 18/5/11
昨日の柳瀬の国会参考人招致は「国民」と放送時間の無駄でした。
今回初めて加計学園と(しかも3回も)会っていたこと認めて、野党に何故今まで言わなかったのかと訊かれて、質問されなかったからだ、いつも誠実(?)に答えてきたと開き直りました。後で自民党の森山も率直に答えていた(だからもう幕引きにしたい)と言っていました。加計学園に3回会ったの、京都産業大とは一度も会っていません。しかもその理由の説明はありませんでした。
頼まれ馬誰にでもある(だから加計学園に会った)というのは苦しい説明です。それほど暇なら秘書官などいらないし、また秘書官は官僚が社会勉強をする為の機会でもないからです。忙しい中で、加計学園に3回も会ったのは、それが首相案件であり、「選別」が働いたからなのです。しかも、これを市が依頼するのなら分かるが、候補になっている私企業が、直接官邸に持ち込むのは、明らかに手続きでは異例です。だからその場に市の職員がいたことはむしろ当然であって、仮にいなければ、更に官邸(=首相)との癒着の疑いが強まるだけなのです。いくら記憶にないと言い張っても、市の職員が現場にいて、同席したのは紛れもない事実であって、だからこそメモが残っているのです。官民の付き合い方、行政指導とはそういうものなのです。もっと言えば、加計学園が官邸での面談で、前面にシャシャリ出ている様子からも、これが今治市の案件であるより先に、首相の案件であることが、容易に想像が出来るのです。、
こういう猿芝居を平然と国民に見せて、それで疑惑は晴れた、責任は果たしたというのなら、国民を馬鹿にするのもいい加減にして頂きたいものです。某政党の山口代表も、柳瀬が誠実に対応したと評価(!)しており、もはや民意から遥かに遊離したこの政党に、与党内野党の資格はありません。自民党に編入された方が、余程国民には分かり易いし、自民党から出馬すれば間違いなく選挙では議席を減らすでしょう。自民党は日本会議と路線が同じなので、理念もなければ正義もない実質宗教政党同士で、波長が合うのかもしれません。いま私たちが目にしているのは、小沢が言うように、腐った政治家(と官僚)の集団なのです。
柳瀬が、官邸で加計学園と面談したとき、全体が約10人おり、後列にも人がいたが、それが今治市の職員かどうか(だけ)は「記憶にない」。大勢と会うので、名前は憶えていないし、名刺も保存していない。メモも取らない。これではまるで秘書官としては痴ほう症です。記憶力を含めた、知能程度が低ければ経産省の審議官が務まる訳がありません。そんな人間なら、それこそ「内閣人事局」が配置転嫁するべきです。危なくて行政の中枢などに置いておけないし、まして一を聞いて十を知らなければならない首相の秘書官等、絶対に無理だからです。
また答弁の時は、柳瀬の表情がアップで映ります。大きな嘘を言う時は、激しく瞬きを繰り返すのでそれと分かります。いまではうそ発見器にわざわざ掛けなくとも(どうせ自民党が反対するでしょう)、画像解析で分かるようになっているので、誰かがこの画像を解析してくれないものでしょうか。
柳瀬は加計学園と会った事は一切首相には報告していないと(瞬きしながら)「断言」しました。断言できるのは、中東訪問の機内で、首相と口裏合わせが済んでいるためです。それ以外に、もはや秘書官でさえない柳瀬を外遊に同行させ、しかも国王との3ショットを撮る理由などないからです。
加計学園と3回も会っていたのに、一度も首相には報告していない理由を訊かれて、首相と加計理事長が親しい事を知っていたので、今更報告の必要はないと思ったと、「うっかり」言っていました。この肝心なツッコミどころを、野党は見逃しています。首相と加計が親しい間柄だということを柳瀬が「知っていた」ということが極めて重要であり、ならば首相への報告(例えそれが、今日加計学園が来ましたの一言であっても)がないのは、柳瀬の職責から考えて、これ以上はないというくらい不自然なのです。この失言(?)は重要な状況証拠なのです。
面談で首相案件と言ったかどうか覚えていないが、国家戦略特区で扱うべきだと言ったと言いました。面談では後で加計の学部長になる東大教授が、とうとうとしゃべっていたことだけは覚えているとも言いました。しかし3回の会談の大まかな日取り迄覚えているのに、何故か今治市と会ったことだけが記憶から脱落しているというのは、いかにも無理な説明です。無論それは、会っていないと言い切ってしまえば、後で市の職員から名刺でも出てきたら、引っ込みがつかなくなるからです。これは佐川と同じ手口です。
真実は一つでしかもシンプルだが、嘘は事実と矛盾しているので、ロジックを合わせようとすれば嘘を上塗りするしか方法はないのです。だから突き詰めれば、いつかは真実に辿り着くのです。「記憶にない」が、彼ら(嘘つきの政治家と官僚)の最後の逃げ場所なのです。
しかし本当の問題は、そうこうしている内に、時間がどんどん経ってしまう事です。捉えどころのない答弁と、嘘の上塗りで時間を稼ぎながら、彼らが待っているのは、人の噂も75日で、忘れやすい大衆が、早くこの話題に飽きてくれることなのです。
この滅多にないツッコミどころで、野党の追及には鋭さがありませんでした。これはメディアもそう言っています。なぜ野党には、攻撃すべき時に矛先が鈍るという傾向があるのか。それが私には全く理解できません。なぜいつも適材適所で突き進まないのか。国会は国政議員にとっては戦場のはずです。国会では常在戦場の緊張感が最も重要であり、議員同士の平等な質問機会などに、国民の関心はないのです。常に持てる戦力の内から最善の陣容で与党に立ち向かう。野党にとって、国会での真実の追求こそが至上命題なのです。今回の内閣欠席(なぜ渦中の首相が出席しないのか)の喚問で、まともな質問をしたのは江田憲司と蓮舫だけでした。こういう風景(負け戦)を繰り返し見せられるにつけ、これでは野党が国民の心を掴めないのも無理はないと思います。言い過ぎかもしれないが、自分で質問した方がましでした。
ついでに言えば国民民主党は先が思いやられます。その最大の理由は立憲民主ではなく、国民民主に有権者が敢えて投票すべき理由が思いつかないからです。
関連記事。詭弁だ。野党。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180510-00000132-mai-soci
連記事。官邸での面会は異例中の異例。江田憲司。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180510-00000087-asahi-pol
関連記事。どうして正直に言わないのか。愛媛知事。
https://www.asahi.com/articles/ASL5B6590L5BPTIL026.html?iref=comtop_8_05
関連記事。メモない発言あり得ない。猪瀬。
https://www.asahi.com/articles/ASL5B66JBL5BUPQJ003.html?iref=comtop_favorite_01
関連記事。尋問技術が必要。
https://www.asahi.com/articles/ASL5B66JNL5BUPQJ004.html?iref=comtop_favorite_02
関連記事。規制改革の乱用。岩盤にも意義がある。
http://diamond.jp/articles/-/169554
関連記事。安倍首相の友達人事と強権に、自民党からNO噴出。
http://diamond.jp/articles/-/169633
関連記事。麻生辞任でも支持率上昇は見込めず。
http://diamond.jp/articles/-/163289
関連記事。前川、東大で講演。
https://this.kiji.is/367274202010715233?c=39546741839462401
1196.外交も私物化 18/5/12
・日ロ首脳、26日にモスクワで会談。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180512-00000001-jij-pol
コメント:安倍首相は、最近猛烈な勢いで外交交渉や、首脳会談を展開しているのに、秘密保護法を縦にとって、その目的と効果について、国民が納得できるような説明は一切ありません。そこで「容易に想像できる」ことは、いまや風前の灯の、安部政権を存続させる為に、外国の首脳の力を借りようとしているのではないかという疑惑です。
国民の目の届かないところで、「なりふり構わず」外国の首脳に「泣きついて」いるのではないか。政権維持のためなら、出来ない、或いは「してはならない」約束を乱発しているのでないか。それが、少しも言い過ぎでも、疑い過ぎでもないことは、安倍首相には、国会の承認も経ずに、米国の議会で約束したという前科があるからです。
関連記事。安保法制を約束(過去の記事)。
https://useful-info.com/nhk-lapdog-of-power
そもそも、日本とその国民には、いま外国とその首脳に、頭を下げたり、大幅な譲歩をしなければならないような理由は何もないのです。しかし先のない安倍首相には、その理由が山ほどあるのです。
今回の日ロ首脳会談も、国民が期待する領土問題には触れずに、共同開発という名の、実質経済支援だけを「合意」するつもりでしょう。すなわちその目的は外交ではなく、安部氏の国際舞台における存在感の誇示が本当の狙いでしょう。北は日本を相手にしないと(表向きは)言っており、北との「圧力」外交の失態で、安倍政権の面目は丸つぶれなのです。しかも相変わらずNHKを含むメディアは、安倍政権の外交の失敗という「現実」に、腫物のように、触れようとはしないのです。
しかしこうした場当たりの、或いは泥縄の首相外交で、何が一番不味いかといって、相手に最初から足元を見られていることです。国内政治で安倍首相と自民党が追い詰められており、政権支持率が危険水域に入りつつあることは、CIAやKGBを使うまでもなく、世界中が知っているのです。そういう不利な立場で交渉に臨んでも、日本が有利な条件を勝ち取れるとは到底思えません。本来なら、しなくても良い譲歩を迫られるだけのことでしょう。だから、こと国際関係については、ここで政権をさっさと取り換えて、新政権で外交をやり直すしか、日本の立場を改善する方法はないのです。
そういう日本の不利な立場(しかもその種は自分で撒いているのです)さえ分からような「愚か」な人だから、首相には向いていないし、直ちに交代してほしいと御願いしているのです。首相がバタバタするたびに、ほこりが立つばかりでなく、結果的に大きく国益を損なうことになるからです。
金正恩は自身の地位の保全のために、核兵器を差し出すと(口では)言っています。無論そう簡単にはいかないし、最低でも段階的縮小を条件にするでしょう。では安倍首相の場合は何を「差し出す」つもりなのか。自衛隊の米軍への組み込み(対米。上記の米議会演説参照)ですか。領土(対ロ)ですか。それともバブルに悪乗りした、天文学的な経済支援(対各国)ですか。何人もの国民が、満足な生活保護も社会保障も受けられずに、場合によっては自ら死を選んでいるというのに。
この状況を言い換えると、核の放棄と引き換えに自分の地位の承認を望む金正恩と同じことを、安部首相もしているということなのです。しかも秘密保護法を盾に、国民の目の届かないところで、どんな裏取引をしているか分かったものではないのです。下手をすれば、どっかでトランプに改憲の約束までしているかもしれないのです。いや間違いなくしているでしょう。でもそんな重要なことは、一介の首相が決める事ではなく、また提案(発議)するべきことでもないのです。首相とは、憲法を守り実行する存在であり、それを変えるのは首相の権限でも仕事ではなく、国民の責任だからです。
もはや国民が、首相が精神に異常をきたして(もう半分きたしていますが)、入院するよう、全国で祈りをささげるしか、日本を救う方法は残されていないのでしょうか。日本では、一国の首相が、自らの権益維持の為なら、「国益を損なう」ことも厭わないという、聞いたこともないような異常な事態になってきているのです。
関連記事。蚊帳の外の日本。
https://toyokeizai.net/articles/-/220461
関連記事。李克強、北海道で異例の厚遇。映像。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6282133
関連記事。厳しいのは父子世帯も。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/188770/
・愛媛県知事、柳瀬の名刺を公開。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180511-00000052-jij-pol
関連記事。名刺も記憶にない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180511-00000040-mai-soci
関連記事。首相は柳瀬は誠実。
https://this.kiji.is/367637846384723041?c=39546741839462401
関連記事。霞が関では冷めた声も。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051001277&g=pol
コメント:愛媛県の職員が柳瀬の名刺を持っている理由が説明できていない。これで今回の参考人招致の発言の全てを疑うべき正当な理由が出来たという事になります。それにしても往生際が悪過ぎます。
・金正恩、拉致は解決済みとは言わず。
https://www.asahi.com/articles/ASL5C4SFWL5CUHBI00Y.html?iref=comtop_8_01
・トランプがイランと北朝鮮を混同。危ない綱渡り。
https://jp.reuters.com/article/column-nk-iran-us-idJPKBN1IC0FQ
・日銀。黒田と白川のオセロ。
https://jp.reuters.com/article/column-boj-hiroki-shimazu-idJPKBN1IC0O0
昨日の柳瀬の国会参考人招致は「国民」と放送時間の無駄でした。
1197.来るべきもの 18/5/14
世界にとって「有害」な猿。それが某大統領です。その後をひょこひょこと黄色い子猿がついて歩いているようですが。
関連記事。米国に対する信頼を打ち砕くトランプ。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53044
ところで、鴨がネギを背負って…には続きがあるのを御存じでしょうか。それは、カセットコンロも背負ってきたというものです。これは安倍政権にとっての日本国民の姿でもあります。
・柳瀬説明納得できずが75%。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018051301001860.html
関連記事。記憶も記憶もあった。モリカケ重なる構図。
https://www.asahi.com/articles/ASL5C4RLJL5CUTIL021.html?iref=comtop_8_03
関連記事。加計学園審査で圧力。委員が証言。
https://www.47news.jp/849836.html
関連記事。現知事呼ばないのは加計隠し。
https://www.asahi.com/articles/ASL5F6GB2L5FUTFK005.html?iref=comtop_8_08
関連記事。働き方改革は必要か。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018051302000168.html
・麻生が大臣規範に抵触。
https://this.kiji.is/254416799149475320?c=39546741839462401
コメント:来るべきもの(天罰)が来たということです。大臣も次官も秘書官も、本来なら領地召し上げ、閉門蟄居が相当です。安倍首相はもうこれ以上、国民の忍耐力を試さない方が良いと思います。本当に国民が怒り出したら一体何が起きるか、安部首相の貧困な想像力では考えもつかないでしょう。
・日銀、出口前のガス抜き。
https://jp.reuters.com/article/column-forexforum-hideo-kumano-idJPKBN1IB0TX
・14日に集中審議。
https://this.kiji.is/367950909583459425
関連記事。過去にないウソつき政権。自民内に危機感。
https://www.asahi.com/articles/ASL5C5H4XL5CPTIL01F.html?iref=pc_rellink
関連記事。官僚も官邸も膿まみれ。浮遊する日本。民主主義ではなく官僚主義。
https://www.newsweekjapan.jp/kawato/2018/05/post-16.php
コメント:安倍河野外交の失敗で、北からは完全に無視されています。北を信用しないことと、相手に使用しないと告げることは、全く別の問題なのです。いかなる場合でも、裏の交渉ルートを確保しておいて、有事に備えて、グリップを効かせておくことこそが政治と外交の役割なのに、安部首相は個人的な反北朝鮮感情だけをむき出しにしています。トランプは裏取引をうまくやってのけた振りをしていますが、これはもとはと言えば、トランプが排除したティラーソンがしたこと(スイス経由で)なのです。トランプは上澄みを掬っただけなのです。
少なくとも現時点で、安部政権は北に対するいかなる影響力も持っていません。身内には飴を与え、批判する相手にはムチで対応するだけの単調な戦術しかないことは明かなのです。安倍内閣が、相手を出し抜くは愚か、まともな駆け引き一つ出来ない、オソマツ内閣であることが、結果的に国益を損なっており、国民にとっての大迷惑なのです。
・米朝会談直後にトランプ訪日。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30438010T10C18A5MM8000/
コメント:自らが調整能力を欠くがゆえのトランプ頼み。これではトランプからいかなる要求が出ても呑まざるを得なくなるでしょう。相手がオバマなら未だしも、トランプではどんな理不尽な要求を出してくるか分かりません。トランプに拉致の交渉で借りが出来た安倍首相に、それを断ることが出来るのかどうか、甚だ疑問です。
・カジノ、客を依存症にするビジネス。弁護士らが集会。
https://www.asahi.com/articles/ASL5D67C6L5DOIPE00P.html?iref=comtop_list_pol_n01
・相次ぐセクハラ発言。放言のち謝罪。女性議員もあきれ顔。
https://www.asahi.com/articles/ASL5C5SQCL5CUTIL03G.html?iref=comtop_list_gold_n04
関連記事。3人生め発言で女性蔑視。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018051202000166.html
1198.嘘を押し通す破廉恥内閣 18/5/15
東京新聞のコラムはなるほどと思いました。政治家が怪しい事をしても支持を失わない、それが日本の政治だと嘆いています。いつの間にか、当たり前も、常識も通用しない社会になっています。言うまでもなく、そうした社会では、自浄作用は全く期待できません。
関連記事。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018051502000115.html
昨日の予算委員会の7時間分の録画を、早回しで見ながら、コメントを書いています。安倍政権は一貫して加計学園との関りを否定しており、今回もその姿勢に変わりはありません。問題はあれだけ紛糾した委員会なのに、メディアが沈黙に近い状態にあることです。ということは、大手ではない、こういうミニコミ、プライベートな「報道」でも、国民が印象操作されずに、より広い視野で、客観的に事情を把握する為にはそれなりに有効であって、存在価値があるという事になるのではないかと(手前味噌ですが)思います。
関連記事。解明進まぬ加計問題。
https://www.asahi.com/articles/ASL5C677GL5CUEHF02M.html?iref=comtop_fbox_d1_01
今回の予算委員会で最も重要な点は、安部首相が岩盤規制のせいで、かつて何度も加計学園の申請が通らなかったことを「知っていた」と「うっかり」認めてしまったことです。これで、首相の加計学園問題を、知らぬ存ぜずの言い訳は、根底から崩れてしまいました。申請があるまで加計学園の獣医学部の件は知らなかったという説明が嘘だと自分で言ってしまったのです。しかも最も肝心なこの点を、どこのメディアも報道していないのです。
共産の田村の質問に対して、梶山創生大臣が、八田のワーキンググループの記録は一切廃棄したという説明を繰り返したのには、さすがに野党も呆れていました。安倍首相はそれがルールだと強調しましたが、それで国民がそれで納得するとでも思っているのでしょうか。
関連記事。首相、連休中に知った。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/13/abe-kake-yanase_a_23433824/?utm_hp_ref=jp-homepage
関連記事。内閣府職員が加計の車で視察。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180514-00000049-jij-pol
京都産業大学には、一校に限るという政府の方針が「出る前」に、「獣医学部は一校しか認められない。難しいところなので理解して欲しい」と伝えたというのだから、更に呆れます。加計学園ありきどころか、加計の為ならルールは曲げるは、記録は残さないはで、安部政権のすることはもはや常軌を逸しています。
しかも、昨日、WTWが「報道」したように、八田のワーキンググループには圧力が掛かっていたと証言する委員もいるのです。しかもこの情報は、原データが削除されています。
関連記事。
https://www.47news.jp/849836.html
なお予算委員会の質問では玉木と江田(国民民主)が正攻法でした。立憲の3人は一体何が言いたいのか見ている国民にはよく分からず、事前に想定問答で練習してこなかったのか。これではまるで素人の質疑であって、こういう「垢ぬけない」ところが、私が今一つ立憲を信頼できない部分なのです。何故こうした絶好の機会に、最強の陣容で勝ちを取りにいかないのか。自ら機会を投げ捨ててどうするというのでしょうか。それで枝野は本当に国民の立場に立っていると胸を張れるのでしょうか。
関連記事。麻生のやじで審議中断。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051400529&g=pol
関連記事。品位も知性もない。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051401085&g=pol
それに比べると大塚は、質問が紳士的なので、安部首相にとっては大きな救いであり、いわば北風ではなく太陽なのです。安倍首相がほっとしている様子が手に取るように分かります。分かり易い首相なのです。
立憲は枝野の個人政党の色彩が強く、これは希望から離脱せざるを得ず、頼る者は自分だけだったという政党の出自から考えれば、仕方がない部分もあるのですが、それにしても「国民の目」には玉木、大塚の国民民主の方が好ましく映ったと思います。印象改善の努力と、生活者としての国民の目線に回帰しない限り、立憲は遠からず行き詰まる可能性があります。
但し私は、立憲は理念的、或いは観念的な政党に向かって行っても、それはそれでありかもしれないと思います。言い換えればリベラルなイデオロギーの「象徴的な存在」があってもいいし、そうなると、複数野党で棲み分けて、両野党を中心に選挙協力すれば、リベラルな国民の、広い受け皿を形成する事にもなると思います。その為にも、希望という(小池ゆり子に)「呪われた」党名を捨て、保守派を一掃して再スタートできたのは、むしろ成果だと思います。
それから昨日の玉木の質問で、極めて重要な指摘がありました。それは米朝会談です。トランプはビジネスに拘る。だから米国に届くICBM(と核弾頭)さえ禁止できれば、日本に届くノドンを看過するのではないか。なぜなら、北が中短距離ミサイルを持つことで、日本は米国から天文学的な価格の陸上イージスを嫌でも「買わなければならなくなる」からです。核弾頭さえ禁止できれば、トランプは金正恩に、自国の自衛の権利を理由に、中短距離ミサイルの保有を認める可能性もあると思います。しかも中短距離ミサイルの技術を温存できれば、いつでもICBMは作れます。実際に、ノドンの上にスカッドを乗せた二段ロケットを北は持っています。
しかも、トランプや米国にとって日本にイージスを買わせることが一石二鳥なのは、ロシアが指摘するように、迎撃システムが攻撃にも使えるからです。日本が自国の費用でイージスを買えば、それは米国から遠く離れた極東で、北だけでなく、中国とロシアに対する「盾」にもなるのです。中国とロシアに極めて接近した場所に、米国が防波堤や橋頭保を持つことになります。しかも日本の費用と責任でです。
米軍の基地が日本にあるのは日本を「守って」くれる為だなどというのは幻想に過ぎず、「平和ボケ」した「超保守派」の、身勝手な妄想なのです。
関連記事。日本、核の傘優先に説明なし。
https://www.asahi.com/articles/ASL574HN3L57UTFK00F.html?iref=comtop_8_02
関連記事。安倍外交が限界露呈。
http://diamond.jp/articles/-/169898
1199.金髪の類人猿の暴挙 18/5/15
・パレスチナ反発。4万人がデモ。52人死亡。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30511200V10C18A5000000/?nf=1
関連記事。中東諸国一斉に反発。ガザ衝突は虐殺。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051500225&g=int
関連記事。日本のTVをイスラム教徒が批判。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/13/muslim-portrayal-in-japan_a_23433425/?utm_hp_ref=jp-homepage
コメント:トランプが大統領にならなければ、或いは無理無体な移転を強行しなければ、死ななくても済んだ50人の命です。銃撃したのはイスラエルですが、トランプとクシュナーが自分で引き金を引いたも同然なのです。イスラエルの言いなりになる国の、人殺し一家です。オープニングで演説したイバンカのドヤ顔にもうんざりなのです。
私は今や、イスラエルという国が嫌いになりました。何十年も、自衛のための戦いに明け暮れてきたことは分かりますが、それにしても血に飢えたとさえ思える彼らには、反戦思想というものがないとしか思えないからです。ユダヤ教がそうだとは言わないが、暴力で問題を解決する宗教なら、もはや宗教の名には値しません。同じことはイスラム原理主義にも言えることです。原理主義という狭量(=どこかで聞いた排除の論理も同じものです)で、うさんくさい似非思想が、世界中に不幸をまきちらしているのです。
しかもイスラエルはイランに核を持つなと言いながら、自国では80発以上の核爆弾を保有しており、核拡散防止条約にも参加していないのです。
関連記事。イスラエルと核。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%A4%A7%E9%87%8F%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E5%85%B5%E5%99%A8
関連記事。イランに核開発の兆候なし。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050200007&g=use
関連記事。ミサイル応酬するイスラエルの思惑。最悪のシナリオ、ボルトン国防長官。
https://www.newsweekjapan.jp/mutsuji/2018/05/post-26.php
今回はトランプの無能と非道に、つい我を忘れました。しかし、いまトランプがしている非道は、いつその矛先を日本の国民に向けないとも限らないのです。なぜならいつもはっきりとアメリカファーストと言っており、今回の事件で分かるように、それは福音主義ファーストのことだからです。共和党ファーストでさえないことは、末期の病床にあるマケインが、トランプの葬儀参列を断った事でも明らかです。トランプは、世界中を巻きこんだ大規模な、血で血を洗う宗教戦争の引き金を引きかねないのです。早く本来の居場所である森に戻って大人しくしていてほしい。その場限りのご都合主義で、世界中をかきまわされては堪ったものではないからです。東京新聞のコラムはなるほどと思いました。政治家が怪しい事をしても支持を失わない、それが日本の政治だと嘆いています。いつの間にか、当たり前も、常識も通用しない社会になっています。言うまでもなく、そうした社会では、自浄作用は全く期待できません。
関連記事。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018051502000115.html
1200.クズのパレード 18/5/16
・籠池被告、二度目の保釈請求。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180515-00000071-nnn-soci
コメント:安倍首相夫妻も、勉強の為に一度収監されてみてはいかがでしょうか。それとも自分達はどこまでも別格で、何をしても許される、まして逮捕等とんでもない、国民は首相のやる事にいちいち文句などつけずに、黙って従っておればいいのだと、おっしゃりたいのでしょうか。
でも「首相への忖度」のせいで、財務省の職員を含めて既に複数の人間が、命を絶っているのです。ご本人は「部下が勝手にしたことだから、知った事か」とばかりに、全く責任を感じていないようです。よくもそれで、二言目には自分は日本の首相だ、行政の長だなどと言えたものです。部下も友人も切り捨てて、身内(と親友)だけを守る。そのどこが、マフィアのボスや、暴力団の組長と違うというのでしょうか。
国民を「殺す」(その中には自分の見栄の為に見殺しにした人質の後藤さんもいます)ような人に、首相は愚か、議員になる資格もありません。その罪は、政治資金法違反などより、道義的な意味を含めて、遥かに重いものなのです。どうやら首相ご本人には、一抹の反省もないままに死ねば、間違いなく地獄行きだということも分からないようです。もっとハッキリ言えば、人の風上になど、到底置いてはおく訳にはいかない、「クズ」でいらっしゃるのです。
・ギャンブル依存症案。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180515-00000101-mai-pol
コメント:日本に観光客が来る目的は、ギャンブルをしたいがためではなく、むしろその真逆の「日本本来の良さ」を味わう為なのです。だからカジノが出来てしまうと、その異質さ、洋風感覚の違和感から、日本の清潔なイメージが大きく損なわれることになるのです。その結果、観光業が被る損害はカジノによる収益を上回るでしょう。マイナスの経済効果の方か、大きいことになるのです。しかも世界で数あるカジノの全てがうまくいっている訳でもないのです。その上、日本企業はこの分野には全く不慣れときています。うまくゆく要素が全く無いのです。そんな簡単な事も分からない人達が、(知性に少なからず疑念があるのに、欲ボケだけはある)石原慎太郎、安部晋三、萩生田(土建業)といった面々なのです。加えて、カジノに賛成するようなKM党の、どこが国民政党なのでしょうか。自浄作用が全く無い分、自民党より始末が悪い。自民党内でさえ、安倍首相へのNOの声は、無視できないほど強いのです。そういう時に、山口ナニガシの安部ヨイショとドヤ顔は、国民の感覚とのズレ以前に、最早漫画です。
・抗議続く、パレスチナの惨状。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180515-00000030-jij_afp-int&p=1
関連記事。トルコ、イスラエル大使追放。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051501481&g=int