「WTWオピニオン」
【第61巻の内容】
「猿と蛇」
「ナショナリズムとポピュリズム」
「最期の感謝」
「物の怪たち」
「独自外交でないと破滅」
「市民運動が政治の偏向を糺す」
「革命前夜」
「アメフト問題、安部政権に酷似」
「実写版のエバ」
「予算委員会の真実」
「バックレ政権」
「逃げ恥の党首討論」
「検察が忖度」
「国民に向きあえ」
「忖度はパワハラだ」
「逮捕というシナリオ」
「安倍大魔王」
「日本は米国とは違う立場で」
「リスクはトランプ」
「外交不在の国」
1201.猿と蛇 18/5/17
深夜、ホトトギスの初音を聞きました。
私はこれまで、トランプを猿(または類人猿)になぞらえてきました。これにはれっきとした理由があります。ニューズウィークかタイムか出典は忘れましたが、大統領就任当時、雑誌に印象に残る風刺画が掲載されていたからです。
誰でも知っている人類進化の図があります。これは最初、両手を地面につけていた類人猿が、やがて立ち上がり、背筋が伸びて二足歩行の人類に進化するという、どこにでもある図です。風刺画の作者は、その先を書き足したのです。即ちまた背が曲がり出す(トランプは猫背です)。そしてまた地面に手をつくようになるが、その髪型はトランプとそっくり、しかも片手にはスマホを握っているという画になっているのです。
おそらく満足な文章も書けない、或いは論理的な思考が出来ないので、全てをツイッターで済まそうとしているのではないか。たまに行う演説でも、語彙が少ない上に、内容には品位も教養もない。それだけを取り上げても、間違いなく歴代で最低です。
これでは退任後に回顧録などは土台無理です。自分がこてんぱんに書かれているのに、池上が皮肉ったように、「炎と怒り」は読んでいないでしょう。スタッフに書いたレポートは一切読まず、しかも口頭の説明が長いと言うだけの理由で、スタッフをクビにする。だからまともなスタッフは次々に辞め、或いは辞めさせられて、最後にゴマすりの極右で、信用できないポンペオやボルトンのような「ごろつき」だけが残ったのです。
これは世界の平和と自由と正義(と平等)にとって恐ろしいことです。ガザの騒動などは、ほんの始まりに過ぎないのかもしれないのです。嘘を吐く事に何の抵抗もない某首相が、猿にお似合いの子分猿を演じています。こうなるとトランプの気分次第で、自衛隊が米軍に組み込まれ、国民皆兵制度が敷かれ、日本の若者が米国の戦争に駆り出されて、人口が更に減少しても、少しも不思議ではない状況にあるのです。
猿の大統領のおかげで、地球全体が「猿の惑星」になろうとしています。人類全体が退化するのです。トランプは中間選挙に勝つためなら、なりふり構わない猿山のボスザルです。それは、三選を狙う某首相の姿と重なります。嘘のつき放題で、国会の権威など知った事か。悪い事は全部、野党やメディア、おまけに自分に反対する国民のせいにする。前回の衆院選で、某首相は「あんな人たちに負けるわけにはいかない」と、日の丸を振るロボット集団(=自分の頭で考える事を放棄した人々)を前にして叫びました。
では「あんな人達」とはどんな人たちでしょうか。しかも我々、国民が「あんな人達」なら、政治を私物化して、法(とりわけ憲法)も正義も曲げることも厭わない首相は、「どんな首相」なのでしょうか。
しかもこの発言について、某首相は一度も謝ったことがありません。選挙期間中だから様々な言い方をすると開き直ったのです。私は「表現」を問題にしているのではありません。首相が国民をそのように見ているという「事実」が問題なのです。これを言い換えると、一部(実は大部分なのですが)の国民は自分に歯向かう不埒な奴らであり、首相が国民に奉仕するわけではない、国民が自分に奉仕すべきだと思っているようなのです。
そんな歪んだ価値観の政治家が行なう憲法改正が、いかに危険なものか。国の私物化なら、長くても本人が死ねば終わりです。でも国の土台である憲法をいじられてしまったら、それが未来永劫続くのです。安倍首相が現在振りまいている「悪」の本質を、もっと国民(沈黙する羊)に気付いてほしいのです。
某首相は、メディアが天の声(=民の声)だとは思いません。悪意の中傷としか考えられないのです。なぜなら自分はいつでも正しいからです。大国(中露)の独裁者でさえ、国民の事を考える。というより、選挙に勝つために、ご機嫌を取るくらいはします。でも某首相にはそれさえないらしい。あくまで自分ファーストなのです。
現在の日本の選挙制度、三権分立の不備と欠陥を悪用して、あくまでも権力の座に居座ろうとしています。国会をどんなに軽視しても、どれだけ国民を馬鹿にしても、一切罰せられないという現状の仕組みが、どれだけ日本の政治が歪んでいるかという実態の、まぎれもない証拠なのです。
トランプと金正恩と某首相。共通するものは権力の為には手段を選ばないことです。だから私はこの三人が出会う機会があれば、肝胆相照らす仲になるだろうと思います。
英国でブレグジットの保守派が政権を取り、しかもその後は決してうまくいっていません。閉鎖主義、孤立主義、排除の論理では、国際社会は停滞するしかなくなるのです。国際経済が停滞すれば景気も悪くなるでしょう。それがトランプには分かっていないようなのです。米国ではトランプが、オバマが決めたからというだけの理由で、政策を全部引っ繰り返しています。トランプの不人気は、まさに自分のせいなのに、それを他人のせいにしています。これは極東の某首相(大統領気取り)にもそっくり当てはまるのです。
話変って、私は西部劇を見て育ちました。いま思えば内容のない雑なアクション映画だったとも思いますが、劇中で悪人を表現する時は、ガラガラヘビ(サイドワインダー)に例えます。なので、今後私はトランプを猿ではなく蛇(毒蛇)に例えたいと思います。就任当時から人類ではなかったが、今や哺乳類でさえなくなったのです。アルマゲドン(最終戦争)は、人類対爬虫類の戦いになるのかもしれません。
某首相も、その政治姿勢、価値観一つ取り上げても、到底一国の上に立つような人物ではないのです。それはまさにトランプがそうなのです。
関連記事。ガザ衝突、各国が独立調査要求。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180516-00000069-jij-m_est
関連記事。パレスチナ流血。中東安定は米の責務。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018051602000158.html
人間には誰にも引き際というものがあります。いまの安部首相がまさにそれです。これ以上、嘘を言い張って、自分の名誉と自民党の誇りを傷つける前に、しかも能力以上に頑張ったという評価が残っている内に、政権を禅譲すれば、モリカケ問題も終息するのです。そして国民も、これ以上、政治に無駄な時間を使わずに済むのです。
・麻生が暴言。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180516-00000083-jij-pol
コメント:教養もなければ品格もない。更に言えば財政能力もない。ふてぶてしいルックスを一旦脇においたとしても、どこに出しても「恥ずかしい」代物です。その口は最早「公害」です。「墜落して死ねば良い」と言っているのと同じだからです。この発言でいたずらに金正恩を刺激(間違いなく耳に入る)して、一体日本にどんな利益があるというのでしょうか。拉致家族が帰ってくるのが早まるのでしょうか。この時期の発言として、それが相応しいのでしょうか。心の中で思っていてもよいが、言ってはならないことがあります。まして麻生は副総理、即ち日本の副代表なのです。
これでは、いまミサイルが飛んできてもおかしくないのです。麻生が個人的な感情から、「全く余計な」挑発をしたからです。自分の荒削りな感情の方が、国益よりも国際関係よりも、大事だと思う不完全な人間は、副総理どころか、議員の資格さえありません。むしろトランプにお似合いの財務長官ではないか。英語も経済知識も御粗末だが、それはトランプでも同じことだからです。
・2018年の株価は「安倍退出」と「トランプ政策」次第。
http://diamond.jp/articles/-/170047
関連記事。東大卒の半分が失業する時代が来る。アベグジットへの不安。
http://diamond.jp/articles/-/170046
1202.ナショナリズムとポピュリズム。18/5/18
昨日(5/17)の朝日新聞の朝刊に、ニュルンベルグを訪問した編集委員が、同地がドイツの政治の負の歴史の遺産として、きちんと保存されている様子を伝えていました。
同じ紙面で、偶然か意図的は分からないが、あれだけ多くの問題を引き起こした大相撲なのに、一向に人気が衰えないのは何故かという議論もありました。
論者の中には、それは国技にされた為だという見当違いの意見(評論家としてはほぼ失格)もありましたが、もう一人の識者は、相撲には「まあ、いいじゃないか」という雰囲気が常ある、それがファンを心地よくさせていると述べていました。
私は一見無関係なこの二つのテーマに、共通点があることに気が付きました。力士がリモコンで殴られて何針も縫うようなけがをさせられようとも、親方のしごきで死亡しようとも、「まあいいじゃないか」で済ませられる(不問にされる)ことは、「まともな神経」でも「世間の常識」でもありません。「いいじゃないか」には違法行為でさえ、やむむやにさせるような、怪しい何か、または麻薬的な要素があるのではないか。それが日本の行く制を大きく謝らせることにもなるのではないか。そういう疑念が生まれたのです。
えこひいきも、八百長も、なんでもありという、暴力と金だけが全ての社会、それこそが揺ら社会、闇社会そのものではないのだろうか。そういう組織に一番近いものが、他ならぬ、暴力団組織ではないのか。だからそういう体質なら、相撲がオリンピックに参加することはあり得ないのです。
話をニュルンベルグに戻すと、ナチスが暴走した時代に、ドイツの国民を支配していた「雰囲気」があります。それが、ナショナリズムとポピュリズムでした。プーチンのロシア、習近平の中国、メイの英国、中でもトランプの米国を支配しているのが、まさにこの「雰囲気」なのです。
ナショナリズムは自国の利益優先だから、利益が相反する相手との間ではすぐに紛争が起きます。しかも指導者が国益で譲歩すれは、国民の支持を失うので、終始強面で行くしかないのです。譲歩できず、元よりその気もないので(安倍政権の対北朝鮮政策を見よ)武力を背景にした恫喝の応酬が始まります。そういう状況下で、うっかり小競り合いでも始まれば、(ガザを見よ)、それが全面戦争に発展する可能性が一気に高まります。
有識者が、日本でもこのナショナリズムとポピュリズムが始まっていると指摘しています。だからこそ、あれだけ嘘を並べて、自分の非を一切認めようとしない安倍政権でも、支持率の低下が穏やかなのです。まして自民党の支持率となると殆ど変わらないのです。国民が安倍政権の失態を、「まあいいじゃないか」で済ませているからこそ、民主主義の法治国家にあるまじき異常な、しかも違法な現象が多発しているのです。
そこで私は、政権と与党に、直接質問をしたい。それは「あなた方は、日本でナショナリズムとポピュリズムが拡大しているという実感を持っているか」という質問です。そこで「日本では民主主義が正常に機能し、三権分立が守られている」という答が、嘘でも返ってくれば、未だ見込みはるのです。ところが、「それは国民が決めることだ」などと言い出したら、それは危険な兆候なのです。
そうなると、単に安倍首相が三選するかどうかなどという表面的な問題では済まなくなります。憲法に自衛隊を明記するにとどまらず、米軍に自衛隊を差し出し、自国でも核兵器を持つようなことさえ起きかねないのです。しかもそこで何が問題かというと、それが政権に促されたからではなく、国民が自らそれを言い出す可能性があるからです。ナショナリズムとポピュリズムが、国民の心に浸透を始めれば、何が起きてもおかしくないのです。
ちなみに、朝日の同じ紙面の「かたえくぼ」では、官邸には針千本の在庫がなくなったと述べています。子供のはやし唄で、「嘘ついたら針千本呑ます」というものがあったからです。
【注目記事】
・ポスト安部。
http://diamond.jp/articles/-/170197
・安倍首相はロシアの有益な愚か者。
https://www.newsweekjapan.jp/kimura/2018/05/post-44.php
・トランプの弁護人が失言。パックン
https://www.newsweekjapan.jp/satire/2018/05/post-25.php
関連記事。特別検察官、トランプ起訴せず。
https://www.cnn.co.jp/usa/35119343.html?tag=top;topStories
コメント:後は弾劾訴追のみ。司法省が、途中で思わせぶりをしたことが許せない。トランプがクビにしなからおかしいと思っていたのです。大統領だから不起訴というのは、全くおかしい。
1203.最期の感謝 18/5/19
どんな人生でも、意味のない人生、価値のない人生はない。たとえその人生がとても短くて、たった一日しかなかったとしても、その24時間は、精一杯生きるに値するのです。天が(或いは神が)私たちに与えてくれたその24時間、そしてその一瞬一瞬を、手のひらで慈しむように、深く味わって、大切に生きる。限りある人生を、不満や、恐怖や、苦痛や、怒りで、「浪費」する事は許されないのです。なぜなら戦争や、天災や、不慮の事故や、病気で、生きる事さえ許されなかった、数えきれないほどの人達がいるからです。
生きることそれ自体、或いは生きている命そのものに、意味と価値があるのです。存在理由と言ってもいい。その人生に、崇高な使命感や、特別な才能は必要ないのです。そもそも、そが持てるのは、ごく限られた人達であって、私たちは基本的に平凡な存在(凡人)です。また長ければ良いというものでもないのです。
今を生きているという実感を持ち、充実した楽しい時を過ごすこと。ただそれだけで良いのです。そのうえで、更に何かを、それも「他人」の為に出来れば、それが例え、一枚の折り紙であり、他者を喜ばせ、或いは勇気づける一言に過ぎなかったとしても、私たちは自分の短い人生で、それ以上の何を望むことがあるでしょうか。しかも諸般の事情で、利他的な成果が伴わなかったとしても、それでもなお人生の価値はゼロではないのです。
私と同年配や、私より若い有名人が物故するのを見ていると、自分がいつ「お迎え」が来てもおかしくない年齢になったことを実感します。でも私はいざその時は、「感謝」して、この世を去りたいと思っています。またそれしか出来る事はないだろうと思います。とはいえ、いざその時が来れば、聖人ならぬ我が身、気も動転するし、怯えて、ただうろたえるだけになるでしょう。いくら感謝したくても、それが出来ずに終わってしまう可能性が高いと思います。でも「運よく」感謝の念に包まれて「逝く」ことが出来れば、これほど幸福な、人生の終わり方はないと思います。平たく言えば、関白宣言のように、良い人生だったと言うかどうかなのです。ここで大事なことは言えるかどうかではなく、言うかどうかなのです。
去る時が来る、その直前まで悲惨な人生であったとしても、その瞬間に、自分の来し方を振り返り、自らの存在と、その長からぬ、また目立たぬ人生でもそれを肯定することで、豊かな人生になるのです。いかに裕福な生活を送れたとしても、悔いが残るようなら、その人生は、「去って行く本人」にとって、意味があった事にはならないのです。
私は宗教の事は詳しくないが、おそらく全ての宗教が、死や死後の世界を重要なテーマにしていると思います。死後の世界が存在するとは、科学的な意味では、誰も信じてはいないでしょうが、その「概念」を前提にしないと、人生を組み立てる事が出来ないことも、また事実です。宗教或いは信仰という形で、どのような人にも(ようするに遍く)、人生に意味を与えようとし、今を豊かに生きたいという人間の根源的な願いに答えを与えようと苦悩し、命さえ落とした人達(キリストや釈迦も人間です)が得た、知見と人生哲学によって、多くの人間が魂の救いを得ることが出来たのです。
自分の「取るに足りない」人生を肯定し、満足して死ぬことができたからこそ、宗教が何千年も続いてきたのではないか。これを言い換えると、人間に生きる意味を教えることが出来るのも、また人間だけであって、だからこそ預言者(予言者ではない)が必要であり、しかも彼らもまた人間だったのではないか。人生に意味を与えるという重大な課題を突き付けられてきたがゆえに、人間は信仰と共に生きてこない訳にはいかなかったのではないでしょうか。
なお若かりし頃にかぶれた実存主義でも、人生の意味を否定する虚無主義(ニヒリズム)を強く否定しています。不確定な未来に、常に我が身を投げ出してゆけ(アンガジュマン)。そうすることで、虚無感から精神を解放することが出来る(サルトル)。絶望こそが(魂の)死に至る病である(キルケゴール)。自分という存在を正しく理解することで強くなれる(ニーチェ)。実存主義は、寄る辺なき、頼りない存在である人間の人生に、意味あらしめるための、道標を示そうとしているのです。
おそらく全ての宗教が、感謝の念と共に世を去ることが、最後の安らぎになる事で、共通していると思います。それが誰に対する感謝であっても良いが、感謝の気持ちを持つことができるかどうかだけが、平和で豊かな人生を送れたかどうかの、判定の鍵なのです。
これは聞いた話ですが、働き盛りの人が、がんになりました。なんで自分がそんな目に会わなければならないのかと、怒りと悲しみに打ちひしがれ、全てを恨んだ。でもどうにもならない。そこで病気を受け入れることにしたら、気持ちが楽になった。人生が残り少ないと分かったので、それ迄自分中心で生きてきた考え方を変えたのです。そして感謝の気持ちが生まれました。自分が変ったのは、病気のおかげだと思えるようにさえなったのです。そうしたら、今度はがんが縮小したというのです。これは企業の講演会で聞いた実話です。
いかに劣悪な環境に置かれたとしても、一つや二つの取り得は必ずある。客観的に大した人生ではなくとも、自分にとっては、たった一回のかけがえのない人生です。生きてきてよかったと言えた者が本当の勝者なのです。そして自分に生きる機会、即ち人生を与えてくれたことに感謝する。その発想の転換さえできれば、どんなに悲惨な人生でも、その瞬間に黄金の輝きを放つのです。「誰か」が、自分の人生に輝きを与えてくれるわけではないのです。それが出来るのは自分しかいないし、その具体的な方法が感謝なのです。
ところで、私は宮崎駿と同じ時代を生きられたことに感謝しています。ナウシカなどの彼の作品から、私は大きな感動を受け取ることが出来ました。また平成天皇が、同じ時代に天皇でいて下さったことにも感謝しています。国と国民の平和のために、無私に、そして一心に祈りを捧げて下さる人がいる。それがどれほど素晴らしいことか。米国では到底望めない、日本人ならではの「徳」なのです。
もはやいつ終わってもおかしくない余生ですが、それでも73年間、生きてこられたのは間違いなく、先に逝った両親のおかげです。すでに世を去った、多くの人生の恩人達もいます。彼らに直接、感謝の念を伝える事が出来る日も、そう遠い先の事ではないでしょう。
1204.物の怪たち 18/5/20
「世の中は、嘘と迷惑目白押し、人情、正義いまいずこ」 トレンド仙人、嘆いて詠める
もはや川柳では字数が足りません。物欲、権力欲、獣性がはびこる(狂った)世の中には、狂歌の方が向いています。権力は腐敗する、どころか、今の世で、腐敗しない権力はない。一見首相に見えても、実は日本会議と経団連の操り人形となると、もはや笑えない冗談。
しかも人間性を喪失した、大小取り混ぜた「物の怪たち」は、政権の要職、官僚トップのみならず、日本中に遍く棲み着いています。物の怪はヒトではないので、(口を曲げて)あざ笑う事はあっても、涙などは絶対にこぼしません。それは魂がなく、感情が乾ききっているからです。だからヒトではなく、人でなしなのです。
しかも一見普通の人の姿をした、妖怪たちがどんちゃん騒ぎを繰り広げる、百鬼夜行の日本と世界。そのおぞましい様子を見ると、もはやこの世の風景とも思えません。この状態を見て呆れた「何か」が、天災や疫病、お互いの戦争などで、地球から「害虫」を一掃しようとしているのかもしれません。いま繰り返される、ソドムとゴモラ、そしてノアの洪水。しかもいまの「動物たち」に、箱舟の用意はなさそうです。
ところで日本は「思いやり予算」として毎年2000億円を米軍に支払っているのは御存じでしょうか(昨夜のNHK特番)。
関連記事。格差の超簡単な解決策は最低賃金引き上げ。
https://toyokeizai.net/articles/-/220689
関連記事。米の5100万世帯が日々の生活を苦慮。十分な収入なし。
https://www.cnn.co.jp/usa/35119435.html?tag=top;topStories
コメント:これが米国の(そして日本の)資本主義です。
関連記事。世の中にこんなにある二重課税。
https://toyokeizai.net/articles/-/220658
関連記事。安倍と麻生、死なばもろとも。
https://toyokeizai.net/articles/-/221015
コメント:どうぞどうぞ。ならば一日でも早く。
1205.独自外交でないと破滅 18/5/21
・中国、尖閣近くの基地増強。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180520-00000001-san-cn
コメント:中国は武力を背景にした、力によるアジアの覇権確立の意図を明確にしています。中朝会談は朝鮮半島支配の具体的な一歩であり、中国は「見事」に北朝鮮をコントロールしています。その代わり、中国は北朝鮮の体制を保証し、「段階的な核廃絶」を米国に認めさせる役割があります。
世界はこれが、下手をすれば新朝鮮戦争、即ち今度は韓国対北朝鮮ではなく、米国対中国の代理戦争。良くても冷戦の幕開けの様相を呈する可能性に、気が付いていないようです。
関連記事。第二の冷戦も。
http://diamond.jp/articles/-/170053
しかも中朝にとって、日本は米国の属国に過ぎない。そうでない事を、この際明確に主張しておかないと、米中の緊張関係が高まった時に、否応なく日本は米国の前線基地にされかねないのです。しかも日本の国民の絶対多数がそうなることを望んでいないのです。
日本が独立した主権国家だということを、ことある度に世界に主張することが、日本が米中戦争に巻き込まれない唯一の手段なのです。ところが日米安保条約と、集団的自衛権の悪法が、日本の実質的な独立を極めて困難なものにしています。
日本が米国の同盟国の一員であることは従来通りで、今後も両国が最良の友人関係を維持することが、世界平和にとっても、大きな意味を持つことは理解されています。一方で、価値観の多様化が進む現在の国際社会において、日本が国家のアイデンティティーを捨てることなく、米国を「側面=下からでなく」から支える方が、米国の一部に組み込まれてしまうより、遥かに効果的であることを認識すべきなのです。
それなのに、これでもかというほど、安倍首相のトランプ隷従姿勢を見せつけられていると、もし今でも売国奴という言葉が辞書に残っているとしたら、安倍首相ほど、それに相応しい政治家もいないのではないかと思います。
・北朝鮮へ圧力維持。
https://this.kiji.is/370951427184706657?c=39546741839462401
コメント:河野外相はもはや道化です。核とミサイルの放棄に反対ならいざしらず、本来ここで言うべきは「半島非核化、ミサイル放棄の決断を評価する。朝鮮半島の平和と統一は日本の望むところでもある。状況の推移を、最大の関心を持って見守って行きたい。一方で北朝鮮との関係では、拉致被害者の帰国が日本固有の問題である。なので拉致問題が存在しないという金代表の発言には大きな違和感を覚える。なお北朝鮮への援助は、これまで通り、国民の幸福を重視して、人道支援の拡大を中心に対応して行きたい」と、何故言えないのだろう。
私には、河野が「狼=北朝鮮が来た」と叫んで喜んでいる馬鹿丸出しの少年にしか見えないのです。「北の脅威」がなくなると、防衛予算の増額の必要がなくなり、選挙のアピールにも使えなくなるので困る。だからいつまでも振り上げた手を下ろさないのなら、この首相(と外相)は、本当に国益を考えて口をきいているのかと言いたくなります。
・前川が見る加計問題。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/20/maekawa-kihei-interview_a_23437504/?utm_hp_ref=jp-homepage
1206.市民運動が政治の偏向を糺す 18/5/23
今日は前書きの趣向を少し変えてみました。いま日本に最も必要なもの、それは市民運動です。なぜそれが必要かを、記事を引用しながら説明したいと思います。
・働き方採決、先送りも。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180522-00000148-jij-pol
関連記事。働き法案、正社員の暮らしが崩壊リスク。
http://diamond.jp/articles/-/170676
コメント:採決を強行すると明言していたのに、愛媛文書が出てきて、いささか分が悪くなったからではないのか。とはいえ独断、専横の自民党体質が変わったとも思えません。ところで最近の二階の「玉虫色」(総裁三選があるのかないのか、二転三転)ぶりには、怒りを通り越して笑ってしまいます。さすが見た目通りの喜劇人です。
・官房長がクソ野郎発言。映像。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180522-00000036-ann-pol
コメント:誰しも思ったでしょう。クソ野郎は発言者自身のことではないかと。財務省は総入れ替えしない限り、国民の信頼を取り戻せないでしょう。良い人材が大勢いるのに、まともな人達は登用されない。だから今のような体たらく、即ちクソ野郎(失礼)が幅を利かせているのです。ゴマすり野郎(再三失礼)が実権を握る役所になってしまったのは、一体どこの誰のせいなのでしょうか。
・加計問題。今度の新文書はヤバすぎる。
https://toyokeizai.net/articles/-/221907
コメント:嘘が嘘を呼ぶ泥沼です。
・マレーシア、前首相を汚職容疑で聴取。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180522-00000042-nnn-int
コメント:日本の場合、仮に某首相と閣僚が自主的に退陣したとしても、在任中の不正が不正であることに変わりはありません。モリカケについても、国民はとこと追求して、集団訴訟を考慮する必要もあります。そうしないと、日本では法が機能していないことになるからです。犯罪が野放しになるという事は恐ろしい事なのです。
そういう意味で言えば、石原慎太郎の在任中の不祥事なども徹底的に追及されるべきです。特に徳洲会との関係では、相手が病没して追及が終わってしまいましたが、疑念は残されたままです。
国民が政治の監視を緩めないことが、政治を糺す唯一で最善の方法です。しかも石原の責任(特に豊洲)の追及は、小池知事の暴走の抑止力にもなるでしょう。好き放題やっても、辞めさえすれば全てチャラ…で済むほど世の中は甘くないことを知らしめるべきなのです。首相も知事も、よくもここまで自分を甘やかすことができるものだと、逆に感心してしまいます。冗談でなく、親の顔が見てみたいものです。
首相は今の地位にしがみつきたければそうすればいい。でも政権に言いくるめられる「人の良い」国民の方が、絶対数で政権不支持の国民より少ないという「事実」も知っておいた方が良い。政権の支持率が持ち直したなどとメディアで報道していますが、それは事実を歪曲しており、「改善した後」でも、支持と不支持の比率は38対52で、安倍政権を否定する国民が過半数を占めているのです。
このサイレント・マジョリティーが声を上げ始めた時には、日本の超保守政治がひっくり返り、やっと政治があるべき姿(中道)に戻るでしょう。まともな市民は、政治家の不正は大目に見ないし、過去の不正を忘れることもないでしょう。とりわけ、「最高権力者」への追及は、本人が死ぬまで、または『「本人が自分の非を認める迄』続くことでしょう。
・福音派ファーストが招く中東危機。
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20180521-OYT8T50107.html?from=ytop_os1
コメント:バランス感覚を失ったら、政治家はお終いです。自分ファーストの極東の某首相もそうです。それにしてもトランプは、一歩間違れば、国際的なピエロです。しかもトランプの狂言には太郎冠者がいます。それは、新聞が偏向しているから記者会見しないと言い出して、その結果、故岸井記者を先頭に、ほぼ全員が退出したといういわくつきの、伯父さん(元首相で沖縄密約の立役者。このどこがノーベル平和賞か)に、最近見た目もそっくりになってきた、あの人です。
「やっちまえ」(実際に武力行使をしないだけで、気持は同じ)と叫ぶしか能がない、二代目の某首相と、祖父、父親とは比べものにならない三代目の某外相を持った国民は、不幸と言わざるを得ません。西も東もコメディアン。地球規模の悲喜劇が進行中です。
1207.革命前夜 18/5/24
・森友の交渉記録廃棄。すべて官僚の責任は無理。与党、世論を注視。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000112-mai-pol
関連記事。交渉記録の詳しい内容。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180523/k10011449141000.html
関連記事。財務省信用地に落ち、船頭不在。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000110-mai-bus_all
関連記事。籠池夫妻の保釈決定。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000544-san-soci
コメント:それでもなお「官僚の忖度」と言い張る政府。倫理も憲法もプライドも、とうにかなぐり捨てました。気になるのは国民の暴動だけ。それでも「三選」というのなら、当選の暁には、記念の50円硬貨でも出したらどうだろう。首相の顔の真ん中に穴があるのは、我慢して頂くしかあるまい。どうせ外観より先に、人格そのものが崩壊しているからだ。
灰色が黒だということが「事実」になった以上、もう引っ込みがちかない。黒を白と言い続け、自分で自分を追い詰めてゆくしかないのです。自民党議員の大半が安倍政権を見放すまで、それが続くのです。これ以上みっともない退場シーンは、そうあるものではない。政治家の愚行に巻き込まれ、命まで落とした人達が余りに気の毒です。
正直と正義は必ず勝つはずなのに、無理が通れば道理が引っ込むような世の中になっている。安部政権とそれを支えた自民党員(特に細田派)は万死に値します。同調した某政党の某山口代表も同罪です。よくもこれだけ歪んだ、汚れた日本を、平気で次世代に残せるものです。その神経が理解できません。
自分(や自党)の都合や、保身のために、政治の不正に眼をつぶり、安倍政権を支持し続けている日本の福音主義者、即ち既得権者、富裕層、経営者、労組の幹部、高級官僚、ついでの作家の百田は、この際、潔く腹を召されたい。及ばずながら介錯つかまつります。
いや、むしろ私は安倍首相が現職にしがみついてくれる方が面白いと思い始めています。いかに他人任せの原則無責任な国民でも、いい加減、堪忍袋の緒が切れて、暴動が起き、暴動が革命に発展するでしょう。日本の歴史で初めての、「民衆による民衆の為の」革命を、目の当たりに出来るなど、そう滅多にある機会ではないからです。
民衆が安倍大統領の王宮(官邸)に押し掛ける段階になった時に、真っ先に駆け付けて、歴史的事件を動画に収めたい。その感動的な場面まで、どうか安倍首相は頑張って頂きたい。
個人的な理由で国会を解散するようなタマなんだから、警察でも検察でも抱き込んで、好きなように防衛出来るでしょう。最後には、これまでの罪滅ぼしに、国会で進退窮まって、火だるまになるシーンを、是非とも国民(あんな人達)に、NHKの中継で見せてやって頂きたい。
・金正恩、体制保証を要求。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000169-jij-n_ame
コメント:自分さえ良ければ国民が飢えようが、独裁だろうが知った事か。しかも日本はそれを糾弾できません。だって安倍体制がそっくりなんだもん。
・見苦しい日大の記者会見。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000178-dal-spo
関連記事。謹慎、辞任。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180523-00000589-sanspo-spo
関連記事。スポーツマンらしい勇気と戦力の謝罪。
https://toyokeizai.net/articles/-/221918
コメント:大学側の言い訳と取り繕いでは誰も納得しない。事件化は避けられない。
今日は前書きの趣向を少し変えてみました。いま日本に最も必要なもの、それは市民運動です。なぜそれが必要かを、記事を引用しながら説明したいと思います。
1208.アメフト問題、安部政権に酷似 18/5/25
日大の内田監督、安倍首相とまったく同じです。同じ穴のムジナと狸です。
口では謝って見せるが、危険プレーを超えた「犯罪行為」を示唆した責任は一切認めようとしない。自分が被害者の学生と加害者の学生の将来を、滅茶苦茶にしたという意識もなければ、スポーツ精神を汚したという罪悪感もなし。しかもこれが「大学ぐるみ」だから、安倍首相の不正を言い繕う「日本政府」と同じ構図なのです。
関連記事。責任転嫁繰り返す。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018052301363&g=spo
関連記事。東芝粉飾事件と酷似。
https://www.huffingtonpost.jp/foresight/nichidai-toshiba_a_23441411/?utm_hp_ref=jp-homepage
格闘技のボクシング、柔道、剣道、レスリングにも厳しいルールと「精神」があります。いや「危険な」格闘技だからこそ、一層ルールには厳しい。内田にはそれがない。勝ちさえすればいいんだろうというのでは、プロレスの「悪役」と同じで、しかも彼らでさえ、本気ではなく、「演技」です。ついでに言えば、文春最新号で、問題のコーチはAV映画に出演していたと言われるが、これも大学関係者のするべきことではないでしょう。
アメフト問題で何が問題かと言えば、「勝つ為にルール違反」を「強制」したことです。正々堂々と戦うというスポーツ精神を「自校=自公と発音が似ている」の利益の為に、真っ向から否定したことです。内田の「法律的には良くないかもしれないが…」という、NHKでも放映された録音が全てを物語っているのです。
「カシラの首を取ってこい=殺せ」という言葉はやくざの抗争でしか使われない。ところがそれに近いことを示唆するところまで、フットボールが「堕落」してしまった。しかもそれを言ったのが弱小校ではない。最強校の監督です。学生スポーツの監督として完全に失格です。もはやこの事件は日大に留まらず、日本の(学生)スポーツ界全体の問題なのです。
一方で、日本のプロスポーツも不正と無縁ではありません。大相撲の不正、腐敗で、けが人や、かつては死者まで出したことも記憶に新しい。しかしアメフトの場合は、稼ぐ為の商業スポーツではないので、一層始末が悪いのです。
関連記事。監督会、日大と対戦拒否で一致。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180524-00000161-spnannex-spo
関連記事。NYタイムズ、悪質タックル問題を大きく報道。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018052400337&g=spo
ルールと精神が重視されるスポーツ(しかも学生の)の世界が、ここまで腐敗したのも、政治の腐敗と無関係ではないと思わざるを得ないのです。誰の目にも黒だと見えるのに、それは白だ、自分は無関係だと言い張り続ける。結果的に、無理も無茶も強引に認めさせてしまう。
そういう安倍政権の理不尽な振る舞いを、全国民は目の当たりにしているのです。国会で与党が多数を占めているから、どんな法案でも押し通せる。自分で解散を言い出さなければ、来年まで国政選挙はない。だから死んだふりをしてでも政権にしがみつく。それを支えているのが、超保守の原理主義者、日本における福音主義者という構図なのです。
それでもなお、「中道」で、「神経のまともな」国民は、白々しい嘘を吐き続ける首相よりも、前川前次官を信じた。財務省の佐川前局長より、籠池を信じた。内田前監督より、加害者の学生の勇気ある謝罪と証言を信じたのです。宮川選手こそ、いかなるスポーツ選手より、国民栄誉賞に相応しいのです。
関連記事。日本選手にエールを。
https://this.kiji.is/371918356288423009?c=39546741839462401
関連記事。宮川選手、これ以上話すことはない。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018052401272&g=spo
関連記事。監督に違法行為を命じられた場合。選手は命令に従うべきか。
https://diamond.jp/articles/-/170889
これは、いかに「腐り切った」この日本でも、未だ正義と勇気が完全に死に絶えたわけではないことを示しています。国と対決するリスクをものともせず、本当に部下を信じている愛媛県知事は、国の理不尽に立ち向かっています。彼は嘘をついていません。何故なら真実を述べる事が、得にはならないからです。
日本はまだ100%、権力者が法を曲げて、好きなように振る舞える国にはなっていないらしい。気骨があり、信念を曲げない人達が、しかも少なからず残っている。短絡的な発想ではあるが、中村知事が首相で、前川が文部大臣だったら、どれだけ日本の政治が良くなっていただろうと思います。
BS11のニュース解説場組で、立憲の幹事長の福山が、これだけ証拠がそろえば、将棋なら既に詰んでいる状態だ。政権が嘘をついていないという反証と、証人喚問の責任は政権にある。国会の時間が1年間空転したのは、嘘をつき続けてきた自民党政権の責任だと言っていました。
あと残っているのは、砂に頭を埋めて状況を見ぬ振りをしている国民が、砂から頭を持ち上げて、周囲を見回す事だけなのです。
1209.実写版のエバ 18/5/26
小泉進次郎が加計問題の野党追及を批判しました。野党が加計学園を問題にしているのではなく、政治と民主主義の不正と矛盾を問題にしているということが分からないようなら、頭の程度が心配になります。進次郎は、安部首相の腰巾着で、カジノ法案提唱の萩生田の友達でもある。国民の気持ちが分からない二代目、三代目の一人に過ぎないというのなら、当面、首相候補は無理です。それでも進次郎に期待している人達に申し上げたいこと、それは小池の希望の党で、国民がどれだけ裏切られたかを忘れないでほしいということです。
トランプが倒れると、副大統領のペンスが大統領になります。これは非常におぞましい構図です。ペンスは北がリビアのようになると言ったようですが、いまそれを言うべき時期ではないうえに、そう言われたら、北が反発するのは当たり前なのです。米国は本当に酷い国になりました。しかも問題は、これまで内在していたのです。トランプの当選で一気に米国の膿(福音主義)が噴き出して、今のような惨状(民主主義の崩壊、議会の大統領抑止力の喪失)になっているのです。我々が目の当たりにしているのは、「使徒」が無差別、無目的な破壊を繰り返す、米国版エバンゲリオン(エバンジェリストとは伝道者の事)の世界なのです。
関連記事。ペンスが強硬発言。幻想を抱かせたのは中韓の責任。
https://diamond.jp/articles/-/170986
働き方を含め、秘密保護法、安保法案など、安部政権になってから、ろくな法案が成立していません。でもまさにそれが、与党と政権が、いかに「無能」であるかの証明になっているのです。
関連記事。働き方法案、強行採決許せない、過労死遺族。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180525-00000168-jij-soci
関連記事。籠池保釈、記者会見。国策拘留だ。映像。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180525-00392862-fnn-soci
関連記事。籠池、俳句を披露。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/25/kagoike-kaiken_a_23443356/?utm_hp_ref=jp-homepage
コメント:籠池は政治家に向いています。かたやひ弱で、我儘(自己チュー)で、自我肥大の首相夫妻。しもやけが出来るような留置場で、安倍首相夫妻なら3日ともたないでしょう。根性だけでも雲泥の差です。特異な歴史観は兎も角(しかもこれだけは安倍夫妻と同じ)、人間力では「籠池」の方が「安倍」より遥かに上のようです。
・トヨタ、関税調査は信じがたい。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180525-00000034-jij-n_ame
関連記事。問われる安倍経済外交。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018052602000170.html
コメント:ドースル、シンゾー。トヨタにつくのか、それともトランプにつくのか。いっそトランプに従って、ハワイかグアムの近くに、島の一つでも貰ってはどうか。金メッキの王冠ぐらいなら日本の国民は喜んでプレゼントするだろう。それに首相と酋長なら言葉の響きも似ているし。アベシューチョーなんちゃって。そう言えば首長にも似ている。
1210.予算委員会の真実 18/5/29
昨日(5/28)の衆参予算委員会。遠慮のない応酬は、国民の不満を代表するものでした。麻生大臣への罷免要求には、見解の違いと言って背を向ける。首相自身への辞任要求も相次いだが、答えはいつも同じ。行政の長として職責を果たすと繰り返すだけ。即ち度重なる行政の不祥事は認めても、その「責任」を取るつもりはないと言っているのです。NHKを含めた各種メディアより、WTWが国民視点で予算委員会の正しい雰囲気をご紹介します。
今回、今治市役所が出してきた文書が全部黒塗りなのは、毎度のことながら、(しかも公文書なのに)あきれるばかりです。情報公開法などあってなきがごときです。よくもこれで「公共の利益を優先する」憲法改正などを自民党は言い出せたものです。
関連記事。作られたストーリーに、野党猛反発。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180528-00000059-jnn-pol
関連記事。ゴミ撤去費、1.5億円上積み。
https://www.asahi.com/articles/ASL5X5CR9L5XUTIL02V.html?iref=comtop_8_02
関連記事。加計学園、架空面会の説明に愛媛県知事憤慨。
https://www.asahi.com/articles/ASL5Y007SL5XPTIL01Q.html?iref=comtop_8_03
関連記事。昭恵の関与、金品授受に限って否定。
https://www.asahi.com/articles/ASL5X5292L5XUTFK015.html?iref=comtop_rnavi_arank_nr04
敵の首を取るという意味では、共産党が今回も大活躍です。今回宮本が取り上げたのは、昨年の9月7日に、現太田財務局長が、大阪の航空局長と会議したメモです。出所は言いません(言う必要もない)でしたが、私は検察ではないかと推察しています。
この会議は、森友問題の国会対策を協議したものです。菅官房の秘書を巻き込めと言う話をしています。会談があった事は認めていたため、太田は質問の事前通告がなかったので答えれないと言い張るのが精一杯。かつてない程取り乱していました。何度も繰り返してきた、お詫び申し上げますという言葉が今日ほど空疎に響いたことはありませんでした。無論太田は、これまで首相の指示も、忖度も認めてはいません。
関連記事。政権へのデメリット考慮。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018052801078&g=pol
宮本は、安倍首相の直接の指示があったとは言っておらず、官邸が加わった、安倍首相を擁護する官僚の力が働いていたことを示しただけです。それでも議場は大騒ぎになりました。財務省が今回提出したとされる膨大な資料も、重要なものは全て省かれていると言われます。「出したからいいだろう」と言わんばかりで、これこそが麻生大臣に調査の責任を任せることが、いかに矛盾した、意味のないものであるかの動かぬ証明です。
福山も山本太郎も、善戦していましたが、中でも江田憲司は追及には慣れています。加計理事長とのゴルフや会食が、第一次安倍政権ではゼロだったのに、第二次政権では19回もあることをさらっと指摘し、その費用は誰が持っているのかと追及しました。加計学園が負担すれば収賄です。
但し私が思うに、首相が交際費で払えば良いというものでもありません。交際費にせよ、官房機密費にせよ、元はと言えば税金だからです。一緒に回るのが外国の元首ではないし、首相としては大した金額でもない(ゴルフが1パーティーで1ラウンド10万前後か)のだから、私(が富裕層なら)ポケット・マネーで払います・
江田憲司はもう一つ重大な指摘をしていました。安部首相は、二言目には加計学園の審議会は、民間の有識者によるもので、政府からの働きかけはなく、一点の曇りもないと言っているが、それは事実と異なるとしています。
八田座長は、一校に限定したのは私どもではない、開学時期も政治決断で、これを呑まないとしょうがないという事で受けたと述べているとのことです。しかもワーキング・グループでは、枕詞のように、総理の指示があるからという言葉が飛び交っている、養父の農地も、成田の医学部も、政治的な交渉結果であって、我々は与り知ることは出来ないと言ったと、指摘しています。
なお、自民党、公明党、維新にも質問時間はありましたが、筋の通らない安倍首相への追従に終始しており、これくらいなら、山本太郎にもっと時間をやった方が、遥かに日本の政治の為になると思ったのは、私独りではないと思います。また安倍首相が、バナナの皮で滑って転べば良いと思っているのも、私だけではないと思います。少しは国民の痛みを、身をもって味わうべきなのです。
これでもなお政権の支持率が下がらなければ(かなり以前から非支持の方が上回ってはいるが)、最早、野党や、与党を責めるより前に、国民自身に問題があります。批判精神を持たないということは、自分で考えることも、判断することも放棄して、どうぞ好きにしておくれやす、どんな理不尽な要求にも従いますと、自分で言っているのと同じなのです。但し、国民だけを責めるのもまた公正ではありません。「公平」を言い訳にして、政府批判を最小限度に抑えるメディアにも、相も変らぬ忖度が感じられるからです。
なお国民民主の今井議員が、働き方(働かせ方)法案を推進しているのに、首相は過労死を考える会の、過労死遺族からの面会要求に一度も応えようとしないのかと指摘していました。という事は、この法案が働く者のための法律ではないことをはっきりと示しています。
関連記事。
http://bunshun.jp/articles/-/6345
1211.バックレ政権 18/5/30
言葉遣いが丁寧(というより慇懃無礼)なだけ、しかも気持ちのこもらない外交辞令のみ。その言葉にはいかなる約束もない、どころか、自分に都合の良いこと以外は何も言っていない。最近最も呆れたのは、一昨日(5/28)の予算委員会での答弁です。福山議員が、これまで明らかになった文書や証言を時系列に並べて、首相と加計理事長の事前の意思疎通がなければ説明がつかないと指摘したところ、首相は、首相、秘書官、官邸の関与は、福山が「勝手に作った」ストーリーだと開き直ったのです。
関連記事。航空局。理財局の意見交換認める。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180529-00000024-jij-pol
関連記事。加計が偽情報。資格に疑義。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018052902000161.html
関連記事。政府はご飯論法。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018052902000133.html
全てが野党の作り話だというなら、あれだけの資料や証言を、でっちあげるだけの時間もパワーも野党にはないという事をまず申し上げたい。首相の説明とは完全に矛盾する、各種の資料は、それを作成した人たちが、誠意を込めて書いたものだという事でしか、その存在を説明できないのです。またそれ等の資料が明確に示している「背景」が、野党のでっち上げだというのなら、首相は反証を「文書」で示して、正々堂々と立ち向かうべきなのです。
自白以外の証拠が揃い、それもこれから増える事はあっても、減ることはない状況です。外堀は既に埋まっているのです。首相は必死に反証材料を探して、国民に提示すべき立場なのに記憶がない、やっていない、関係がないの一点張りです。官僚の勝手な忖度だという最後の逃げ道に縋りついて、関与の否定を繰り返すことで時間稼ぎをしています。
双方で証言が食い違う場合には、関係者が一堂に会して、意見を戦わせるべきなのです。そうすればどちらが嘘を言っているか、国民の眼にはっきり分かるからです。事実そのようにして、国民は(明らかに保身の)佐川や、太田や、柳瀬の言葉ではなく、(真実を言っても得にならない)籠池や、前川の言葉を信用したのです。
証人喚問にも応じず、文書も出さない。それでどうやって政府は、私たちに首相の言葉を信用せよというのでしょうか。公正で透明な手続きを踏んだ反証。それしか安部首相の信頼回復の方法はないのです。
「自分は行政の長だから、首相だから、言葉は無条件で信頼されるべきだ」と言っているだけなのです。なぜ私たちは安倍首相を「首相だから」信用しなければならないのでしょうか。しかも国民が選んだ首相ではないのです。
麻生大臣を含めた、子供だましの「バックレ」でどこまで押し通せるのか。総裁選まで持つかどうか。国民はモリカケ問題を繰り返し国会で取り上げる事にうんざりしているのではなく、安倍・麻生の「不誠実極まりない対応」で、問題の本質が明らかにならず、国民の納得とは程遠いところで足踏みしていることに、うんざりしているのです。
日大アメフト問題における、(加害者)宮川選手への同情、そして度重なる暴力行為さえもみ消してきた内田監督への反感。安倍首相は、この問題に内在する大衆の「正義感」を直視する必要があります。しかも政権不支持の国民の方が、支持する国民より10%も多いのです。国民の正義感と民意を、見て見ぬ振りが出来るのは、世界の要人と友人同士の自分は、国民とは別な特別の存在だと思っているからでしょう。
去り際をきれいにすることは人間、特に男にとっては大事なことです。それは再起の可能性を意味するからです。いま安倍首相に必要なことは、厚顔無恥を貫くことではなく、むしろ一歩引くことです。いまは誰に禅譲しても、うまくいく保証のない難しい政治局面です。だから一度交代しても、アベ・カムバックの声が出る可能性もないとはいえないのです。なので、いまは自民党にも自浄作用があることを示すためにも、まずは政党としての自民党への信頼を回復する事からやり直す方が、結果的に自民党にとっても、安部首相本人にとっても有利なのです。
分が悪くなれば、一歩引いて、捲土重来の策を考える。それは至極当然な事ではないか。アベ・アソウの、俺が俺がの自己主張だけでは、もう二進も三進もいかなくなっているのです。政治の鍋が煮詰まり、焦げ付き始めているのです。
自民党の議席を良いことにやりたい放題、ごり押しの成功体験から、安部首相が正常な判断力を失っているのではないか。でも「正常な判断力」を失った政治家に、国政を任せることほど、国にとっても、国民にとっても危険な事はないのです。
千歩譲って、首相が直接指示したことに目をつぶったとしても、部下が「首相」の為に、或いは自身の「保身」の為に(でなければ他にどんな理由があるというのか)、規則を曲げてまで、便宜を図ったという「事実」がある以上、「行政機関の長」として、国家の組織の不祥事の責任を取って、辞任する事は不自然ではありません。それでも不満が残るのなら、その矛先として、首相を糾弾した野党議員を恨むのではなく、不正な忖度が横行するような仕組みを作った、自民党の官房長官を責めるべきなのです。
関連記事。首相秘書の関与は、首相の関与。前川。
https://www.asahi.com/articles/ASL4B5Q3NL4BUTIL033.html?iref=recob
関連記事。宮川嘆願書、想像絶する数。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018052900478&g=spo
関連記事。宮川選手、復帰の可能性ある。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180529-00000137-dal-spo
関連記事。監督の主張、虚偽と判断。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018052901176&g=spo
・愛媛知事、加計は説明を。映像。
https://www.jiji.com/jc/movie?p=n000952
・柳瀬答弁の真偽の答えは困難。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018052900436&g=pol
・白でも駄目な時は駄目、麻生。
https://this.kiji.is/374166450828608609?c=39546741839462401
・森友問題、不起訴の可能性。
https://diamond.jp/articles/-/171203
コメント:不起訴の理由はいくらでもある。だって相手は首相だし、検察は公務員なんだもん。
・8月の日朝会談打診。
https://this.kiji.is/374241490337203297?c=39546741839462401
コメント:岸田だったらともかく、「タカ派」の河野には期待できません。ていうか猪木の方がましではないか。
・アントニオ猪木の訪朝が馬鹿に出来ない理由。
https://diamond.jp/articles/-/141325
・日大アメフト部の特異体質。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180530/k10011457701000.html
・日銀総資産、過去最高の528兆円。出口政策に懸念。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180530/k10011457621000.html
コメント:これがアベノミクスの正体です。
1212.逃げ恥の党首討論 18/5/31
昨日(5/30)の党首討論会は予想通りの茶番でした。しかも全体で50分しかなく、共産党の質問時間に至っては、僅か5分です。野党党首の質問、即ち、国民の疑念には全くと言って良いほど、答えてはいませんでした。しかも言うに事を欠いて、この1年、同じ質問が出るから、同じ答えをせざるを得なかったとは、どういう料簡なのか。
(与党と高級官僚が邪魔をするので)少しずつではあるが、やっとこれまでの説明や証言と矛盾する情報や資料が公になり、状況が日々変化して、これまでの政権の説明が虚偽答弁であったことが、誰の眼(特に国民の眼)にも明白になってきているのに、その事実を全否定しているのです。どんな資料が出てきても、それは一切認めない。なんという強権、なんという傲慢さ。そのくせ都合が悪くなると、国会がお決めになる事だと言い放つ。空虚な言葉や約束と裏腹に国会を「事実上」軽視する首相は、それだけで失格なのです。これほどの議会軽視は、暴君の代表格のトランプでさえ、未だやっていないのです。
関連記事。党首討論、議論深まらず。映像。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180530-00000068-nnn-pol
関連記事。逃げ恥作戦。
https://toyokeizai.net/articles/-/223061
関連記事。安倍首相、贈収賄なければ辞任しない。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/30/abe-defense-debate_a_23446576/?utm_hp_ref=jp-homepage
関連記事。加計学園の自治体騙し、政府ストーリー崩壊。郷原。
https://www.huffingtonpost.jp/nobuo-gohara/pm-abe-story_a_23446510/?utm_hp_ref=jp-homepage
首相が唯一、まともに答えようとしたのは、玉木の外交に関する質問だけでした。しかもそれでさえ、最後は外交秘密で口を閉ざしたのです。
そこで私の拙い予想を立ててみました。まず安倍首相は、絶対に国会は解散しないでしょう。なぜなら外交を自分が仕切っている、自分がいないと日本の外交が成り立たないと過信しているからです。ところがその過剰な自負心とは裏腹に、いかなる外交の成果も得られていないことは見ての通りです。トランプやプーチンといくら仲良くなっても、それが外交の成果に結びつかない。安倍首相は彼らから見れば、安部首相は、これ以上はない程、与しやすい相手であり、もっとはっきり言えば、なめられているのです。だからまともな交渉能力のある代表に早く交代させないと、どこでどんな無理難題を背負い込んでくるか分からない。即ち見えないところで、日本全体が極めて危険な状態にあるのです。
しかも世界の首脳は、安部首相が国内の不祥事(麺類事件)で、崖っぷちに立っていることはとうにお見通しなのです。少し優しい言葉をかけてやれば、尻尾を振ってついてくる状態なのです。政権を安堵してくれれば核を放棄すると言い出した金正恩と、事実上同じなのです。モリカケのような低レベルの「便宜供与」の問題で、結果的に国民が世界で損な立場に追いやられる。こんなバカげた話はありません。
しかし、今の体制では、とても来年の参院選までは持ち堪えられない。いかに白だとしても、これだけ(政府が)国民の信頼を失えばもうあかんと、自分で言い出しているのです。国会でのふてぶてしい態度も、半分以上は安倍首相を擁護する為なのです。本当にあっては困るにしても、麻生と安倍が交代してくれた方が、麻生には職権を濫用した便宜供与という脛の傷がないだけ、未だましかもしれないのです。
いま麻生の首を切れば、麻生派はそっぽを向く。しかも仮に自発的に辞任してくれたとしても、政権がガタガタになることに変わりはない。となれば、歯を喰いしばってでも、9月総裁選までは持ち堪えたい。国民にはそっぽを向かれ、内閣支持率が下がっても、自民党内となると話は別です。総裁三選の目だってあり得るのです。総裁を選ぶのは国民ではない、自民党の議員だからです。安倍のバックには財界もついている。しかも、後継者筆頭候補の石破は、足場が十分固まっているとは思えない。その上で岸田が参戦すれば、確実に票は割れる。その時点で安倍は勝った同然であり、しかも、それが分かっていても、岸田がこの機会を指をくわえて見送るとは思えないのです。
その結果、安部が三選を果たせば、進次郎を起用して客寄せパンダにする方法もある。どうやら本人もその気になっているようだ(と言うより、その程度の根回しは、安倍・菅ならやりかねない。総裁選の競争相手を減らす一石二鳥の効果もある)。また散々尽くしてくれた萩生田もそろそろ大臣にしてやってもいい頃だ。思い切って国民民主との連立を持ちかけてもいい。総裁にさえなれば、後はどうでもできる。
結論を言えば、秋の総裁選が全てです。そこで、日本が将来、独裁政治の軍国主義の国を目指すのか、それとも自民党自体が保守本流の正気を取り戻すかという、別れ道になるのです。従って、総選挙が期待できない以上、事実上外野の国民にできることは、自民党内の総裁候補者にエールを送ることくらいしかないのです。残念ながら、それが国民が合法的にできる、精一杯の安倍下ろしなのです。そしてこの機会(小選挙区制による与党が、独裁者を生んだという実例)に、首相を国民が直接選べる、首相公選制導入の火ぶたを切るべきなのです。
関連記事。大阪地検、佐川を不起訴。映像。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6284444
コメント:それで国民が納得するとでも。公文書偽造を直接指示したのに、何故不起訴なのか。問題はどう書き換えたかではなく、書き換えたという行為自体と、その目的にあるのです。佐川は国会喚問で、検察の取り調べ中だという理由で、証言を拒否してきたのです。だからと調べが終わった今、もう一度喚問する必要があるのです。検察は、佐川の「脱法行為」を不問にした理由を、国会で国民が腑に落ちるように説明する義務があります。それが出来なければ、国民は検察審査会に提訴するべきです。違法行為を守る為に、検察がある訳ではないからです。これで籠池だけを罰したら、国民は扱いの不公平に対して、検察を二度と信用しなくなるでしょう。特に特捜は政治家と官僚の犯罪を扱う部署ではなかったのでしょうか。これでは暴力団と警察がお友達になるのと変わらないではないですか。神戸製鋼の強制捜査の様子を見ていると、なぜこうも違うのかと思わざるを得ません。役人なら優遇するという内規でもあるのでしょうか。
言葉遣いが丁寧(というより慇懃無礼)なだけ、しかも気持ちのこもらない外交辞令のみ。その言葉にはいかなる約束もない、どころか、自分に都合の良いこと以外は何も言っていない。最近最も呆れたのは、一昨日(5/28)の予算委員会での答弁です。福山議員が、これまで明らかになった文書や証言を時系列に並べて、首相と加計理事長の事前の意思疎通がなければ説明がつかないと指摘したところ、首相は、首相、秘書官、官邸の関与は、福山が「勝手に作った」ストーリーだと開き直ったのです。
1213.検察が忖度 18/6/
・森友不起訴で与党幕引き。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6284545
関連記事。佐川不起訴で、検察審査会に申し立て。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180531-00000114-mai-soci
関連記事。司法取引開始。虚偽答弁にも。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180601-00000000-jij-soci
コメント:公文書を改ざんしても、咎められることがない。それは事実上、改ざんしても良いという事を意味しています。この判断が何を意味するのか、大阪の検察には分かっているのでしょうか。「政権」ひいては省益と自身の保身の為なら、役人は何をしても許される。法や規則を曲げても収監されることはない。どころか、むしろ違反が奨励されるという事なのです。
それは、日本がもはや法治国家ではないことも意味しています。「法の番人」として、国から報酬を得て、国民から告発の権利を預託されている立場なのに、自分の子供に、日本は三権分立の国だ、法治国家であり、自分は社会の正義を守る為に日夜働いていると、胸を張って言えるのでしょうか。でも国民には、そんな「法の素人」を雇っておけるほどの余裕はないのです。
職業的良心に背くことを強要されたが故に、複数の職員が自殺しました。これは佐川が直接、手を下したのと同じです。それを最も痛感しているのが他ならぬ佐川自身でしょう。だから辞職もしたのです。なのに、いかなる法的責任も問われない。検察は亡くなった職員の墓前で、どう報告するつもりなのでしょうか。因みに私が遺族なら絶対に許しません。
いくら佐川が検察の捜査に協力的であっても、それで犯罪の違法性が希釈される訳ではないのです。そもそも。首相の国会答弁と資料の整合性を取る責任も権限も、更には必要性も、佐川(=財務省)にはないのです。
不起訴になれば、役人の脱法行為に対して、一罰百戒は愚か、いかなる「示し」もつきません。保身の為に公文書を改ざんした佐川と、「違法性」を立件しようとしない検察では、やっていることは全く同じ、即ち業務上背任という意味で同罪なのです。
そのくせ、民間人に「過ぎない」籠池は人間以下の扱いです。人間的に言えば、籠池の方が、佐川なんぞより、遥かに「高潔」なのです。佐川も、せめて半年くらいは拘置されて、取り調べに応じるべきではなかったのでしょうか。
政治家が官僚を支配し、官僚が国民を支配しているという、民主主義国にあるまじき権力構造が、これくらい極端に出たケース(籠池と佐川の扱いの差)もそう多くはないのではないか。籠池は、値段を負けてくれというお願いをして、市への報告で、数字をゴマ化したかもしれません。しかし省益の為に政治家の名前を公文書から削除した佐川にも、違法性の意識がなかったと言えば嘘になるでしょう。
違法性を知っていて、違法行為を実行すれば(しかも佐川が直接指示)それは確信犯ということです。しかもその結果は重大です。違法な命令に抗議して、複数の職員が自ら命を絶ったのです。そのうえ、佐川の虚偽答弁で、国会が1年も機能のマヒに陥ったのです。金銭的損害で言えば何百億円も国民の税金が無駄に使われたのです。そういう意識はおつむの弱い佐川にはないでしょう。虚偽答弁の社会的影響力から考えても、不起訴は絶対にあり得ないのです。
しかも「なぜ佐川が公文書を改ざんしたのか」という、最も肝心な疑問には、未だに誰も、全く答えていないのです。
太田のように改ざんは誠に申し訳ないという言い訳にもならないお詫びを、百万回繰り返すより、「なぜそのようなことをしたのか」が、国民は知りたいのです。その答えが出るまで、国民は佐川も太田も絶対に許さないでしょう。国会も空転し続けるでしょう。柳瀬の虚偽答弁にも同じことが言えます。一体、何の為に、国会で嘘を繰り返したのか。いい加減に白状した方が良いと思います。宮川選手のように、結局は正直が最善の策なのです。
1年近くも拘留された籠池は、少なくとも、佐川と違って「人(職員=良心を持った国民)を殺して」はいません。佐川は前任者の迫田の後始末をさせられたのかもしれないが、虚偽を強制して、職員を死に追いやったのは、佐川自身です。佐川が職業的良心を放棄した重大な結果なのです。
一般の国民は、政治家、官僚、経営者という、日本の権力構造のピラミッドの中で、勤労者(労働者)として、最下層の「カースト(=一度落ちたら這い上がれない)」に属しています。ということは、明治150年を経て、未だに日本には民主主義が定着していないという事になります。事実上の独裁英字が横行している現状が、日本の政治の後進性を如実に示しているのです。
即ち日本が西欧各国のような、当たり前の民主主義の国になる為には、三権分立を確立するとともに、いつでも政権交代が可能になるような(ある意味当たり前ですが)仕組に変える(選挙制度の見直しを含む)必要があるという事なのです。即ち日本の政治には積み重ねではなく、ドラスティックな変化が必要なのです。その手始めにしたいことは首相の公選制の導入です。第二次安部政権の5年間は、日本の政治にとっても、国民にとっても、失われた5年間なのです。
佐川の不起訴で、安部政権が息を吹き返す、というよりまたもや開き直って、生き延びようとしています。部下が違法行為で起訴を免れれば、その上司(麻生。安倍)の責任も軽くなるという身勝手な理屈です。むしろそれが今回の検察の不起訴の本当の理由ではないのでしょうか。即ち「検察による安倍政権への忖度』です。忖度を取り締まる側が、自ら忖度するのだから、何をかいわんや、なのです。だから大阪地検は職場放棄であり、地検失格なのです。自身の利益、延命のためなら法さえ曲げる事を厭わない、恥ずべき安倍政権、自民党なのです。
関連記事。検察の忖度。官僚の組織的犯罪。
https://www.asahi.com/articles/ASL505W4DL50PTIL02T.html?iref=comtop_8_01
関連記事。なお疑惑、幕引き許されない。
https://www.asahi.com/articles/ASL504V8HL50PTIL017.html?iref=comtop_8_02
法を法とも思わない人たちは、一日も早く、天罰が下るように。ヒアリかダニにかまれることを願っています。但しそれがサメやイモガイでもススメバチでも私は一向にかまいません。無免許の食中毒を含めて、議員諸君は、各種災害にはご注意下さい。
・麻生続投、くすぶる責任論。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018053101244&g=pol
コメント:やめたくてもやめられない。でも民意は不在。だから、やはりやめてほしい。それも安倍首相とセットで。
・首相、高齢者と言われると嫌。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180531-00000069-jij-pol
コメント:何をおっしゃる。頭の中身は明治時代(151歳)ではないですか。
1214.国民に向きあえ 18/6/2
何をどのような言い回しで取り繕うとも、私は安部首相の説明や主張を、言葉通りに、即ち額面通りに受け取り、それを「鵜呑み」にして、無条件で信じる気にはなれません。
私だけでなく、多くの国民が同じ気持ちを抱いていることも「事実」であって、TVの街頭インタビューがそれを示しています。安倍首相は真面目で正直な人だから、信用できると答える国民に出会ったことがない。それを「臆面もなく」言えるのは、二階幹事長と菅官房長官くらいのものなのです。
そこでどうしてこのような状況になってしまったのかを、野党議員にではなく、首相に直接お尋ねしたい。国会が混乱しているのは、「嘘を言っていない」首相を「信じようとしない」、国民の側に非があるのかかどうかをです。
失礼な言葉使いと、「作り話(ストーリー)」で、首相を攻撃する野党や、辛辣なメディアや、社会派の弁護士や、市民運動を展開するリベラルな国民と学生や、言い換えれば、安倍政課と自民党の横車や嘘や不祥事を、見て見ぬ振りをしない、教養が豊か(英語で言うと教育の行き届いた)で、安倍首相には批判的な「あんな人たち」が全て悪いのでしょうか。自分には「一点の曇りもない」、いわば非の打ちどころがない、何故なら自分は「自民党議員に選ばれた、だから国民に信頼されるべき」日本国の首相だからと言いたいのでしょうか。
批判的な人達が、「正直な」首相夫妻の、重箱の隅をつつくようにして、あることないことをでっち上げて、国会審議の邪魔をしている。だから国会が停滞しているのは、与党の責任ではなく、野党の責任だとおっしゃりたいのでしょうか。
安部首相率いる自民老は、過去の選挙で、消費税延期や憲法改正などという、取ってつけたような屁理屈を、スローガンにしていかかったでしょうか。その後の国会運営でも、「働かせ法案」や「カジノ法案」を含めて、誰の為かさえ分からないような法案を、それも数の力でごり押ししてこなかったでしょうか。
関連記事。カジノ法案6日に採決。
https://www.asahi.com/articles/ASL615403L61UTFK016.html?iref=comtop_list_pol_n02
関連記事。安倍首相、カジノで負けたことがある。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018060101006&g=pol
モリカケ問題の本質は、官僚の文書管理の問題ではなく、誰にでも分かる、筋の通った説明もできないのに、国民の民意や気持ちは押しつぶす、安部首相の強権独裁の「政治姿勢への批判」だから、長引いているのだという「まともな」解釈が何故できないのでしょうか。
筋の通らない説明でも、それを頭から信じるという事は、理性的な討論どころか、最早政治でも行政でもなく、宗教と信仰の世界の問題です。安倍晋三が教組になった安部教の信者だけが、得をする、あるいは身分を保証される世界。それはやくざの世界であり、もっと言えば、暴力による支配が明らかになってきた体育会系の世界です。
ハイルヒットラーならぬ「安倍首相万歳」という看板をふりかざして、街頭演説の会場を埋め尽くす安部親衛隊(いったい彼らは何者なのか)。そんなおぞましい光景を、まさか戦後70年を経て、自分の目で見ることになると、一体誰が予想したでしょうか。
いま安倍首相と麻生大臣が、のっぴきならない崖っぷちに追い詰められているのは、国民の中の「あんな人達」(その方が親衛隊より多いという事実には絶対に触れようとしない)が仕組んだ罠であって、首相に濡れ衣を着せようとして画策し、暗躍しているからなのでしょうか。モリカケ問題は、そういう「反社会的勢力」が首相夫妻を陥れようとして仕組んだ汚い罠であり、首相夫妻は、無実で哀れなその犠牲者だとおっしゃりたいのでしょうか。
行き過ぎた忖度は、官僚が自ら行った行為であって、「忖度された」自分にも、「特別」の認可を受け、巨額の土地の無償提供も受け、事実上「利益を得ている」長年の親友にも、一点の非もない。そう言いたいのでしょうか。「忖度」は、する側の問題であって、「忖度」される側には何の責任もない。それで通るほど(即ち安倍首相が思っているほど)世間は甘くないのです。なぜなら「忖度」をやめさせること(要は辞退)が出来るのは、「忖度」される側だけだという事を、皆が知っているからです。ところが政府がしているのは、公文書の管理規定を見直して、「文書の改ざんの再発」を防止することだけなのです。
関連記事。佐川と部下で改ざん部分決定。映像。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180601-00000028-ann-bus_all
関連記事。背任罪に壁。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180601-00000515-san-soci
関連記事。枝野、検察官役やりたい。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018060101248&g=pol
関連記事。野党、佐川の再喚問要求。
https://www.asahi.com/articles/ASL614FPTL61UTFK00Q.html?iref=comtop_list_pol_n03
関連記事。佐川不起訴で終わりではない。東京社説。
しかし、それでは問題の再発防止にはならないのです。「忖度」という行為そのものを厳しく取り締まらない限り、「忖度」は他の不正の形を取ってまた現れるからです。将来またもや不毛な議論が行われ、国会の審議が止まることになるのです。
ところが、安部政権は「忖度」の存在さえ認めようとしていない。ましてや忖度の温床になった、官邸の強権の見直し(党首討論で片山虎之助も指摘していた)をする気など毛頭ないのです。
経済がうまくいっているのは安倍首相のお陰だと、政府は言うでしょう。でも勤労者、と言うより、国民全体で可処分所得は減っている。支出も減って、しかもエンゲル係数は増えている。このどこが豊かな社会なのですか。出口戦略が見つからなくて、右往左往している日技の姿こそが、アベノミクスが、国民生活の犠牲の上に成り立った、不平等な政策であり、しかもそれが行き詰まっているという「現実の日本経済の姿」を象徴しているのです。
関連記事。ボーナスは増えても給料は上がらない。
https://diamond.jp/articles/-/171383
【注目記事】
・体制を保証するトランプの譲歩はヤバすぎる。
https://toyokeizai.net/articles/-/223429
1215.忖度はパワハラだ 18/6/3
第二次安倍惟謙以前にはなかった、政治家と官僚の「忖度」。それは詰まるところ「パワハラ」です。だから「許されない」のです
日本は相変わらず強硬姿勢です。でもそれが安部首相の意志なのか、米国が北に良い顔をしたいので、日本には悪役を務めて欲しいというトランプの意向なのか、分かりません。しかも経済援助は「韓国と日本にやらせる」と明言しているのです。
関連記事。米、比較は絵長期化容認。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018060200400&g=use
関連記事。一度で解決しない。
http://www.bbc.com/japanese/video-44340218
ところで少子化は(世界中で)否定しがたい事実です。日本が、日本人だけの純粋性をどこまでも追及するという考え方(安倍首相や日本会議)は、もはや時代錯誤であって、「アーリア人の純血」や「一億総火の玉。大和魂」がいかなる結末になったのかを見れば、それは明らかです。民族主義を考えると、その気持ちも一概に否定は出来ないが、「純血主義」「民族や信教の至上主義」が、世界の在り方とは真逆の方向であることを、今更のように、私たちは真正面から受け止めなければならないのです。
一方で、民族の自治を頭ごなしに否定する中国共産党の独裁にも大きな問題があります。そこで考えられるのは、緩い共和制の国家形態です。但し日本のような狭い国でそれを実施するのは無理がある。そこで日本にできること、いやなすべきことは、国家を構成する個々の国民の多様性(=個性)の保証です。思想、信教の自由、他の個人(=国家ではない)の権利を侵害しない範囲での価値観と行動の自由。その中には肌の色も(性別)も含まれるのです。
移民を原則認めていない日本で、事実上の移民が急増しているという報道もありました。「多様な国民性」を認めなければ、もう日本はもたないのです。時代の変化に応じて、各々の国がその形態を変えてゆく。そうでないと、は地球が小さく分割されて、お互いが(小さな)権利を主張しあって、蜂の巣をつついたような状態になり。結果的に軍事強国が地球を支配するという悪夢の構図を意味しています。地球規模で人類が存続する為に、紛争や戦争は必要ないのです。
そこで日本が出来ること、為すべきことは、「国内」の外国人とうまくやってゆく事、即ち懐の広い融和政策です。言い換えれば、日本が「国内」での多様性を上手に吸収して、その結果、足し算として国力を増やすことになれば、それが「多用性」の「先進国」として世界の手本になるのです。一方で、トランプが米国内でしていることは、民族間と階級間の憎悪を煽ることでしかありません。それは世界が進むべき方向とは真逆の方向なのです。
私は海外で二度、駐在を経験し、しかも生まれは満州(中国)です。オリジンは長野ですが親子四代の外国との付き合いがあります。しかも海外経験のある日本人は決して少なくないはずです。旅行を含めて、海外を見たことがある人たちは、国内での多様性の認識に貢献出来る立場にあるはずです。しかも、これだけ多くの外国人が、しかも何度も日本を訪れている。それは日本が、それこそおもてなし以上に、「多様性を吸収できる、或いは多様性を前向きに活用できる国」になれるという事であり、しかも多様性を推進する、最も有利な立場にあることを意味しているのです。
一方で、功をあせるトランプは、北との交渉で、やっては「いけない」妥協をする可能性があります。しかもそれこそが金正恩の思う壺なのです。金正恩による独裁、圧政、人権無視、民主政治の否定、それらが続けば、最大の被害を被るのは、他ならぬ北朝鮮の国民なのです。
更に言えば、人権と民主主義の否定こそ、(安倍首相だけでなく)トランプ自身がやりたくて仕方がない事ではないのか。なぜなら同じように大国のトップの、習近平やトランプが権力をほしいままにしているからです。そこに加えて、世界の民主主義の最後の砦たるべき米国の、トランプの知性と品格の欠如こそが、世界中の人達(ピープル)に、人権と民主主義の危機という大きな不安の影を落としているのです。
一昨日の「朝まで生テレビ」の録画を見ながらこの原稿を書いていて、僭越ながら感じたことが一つあります。それは三浦瑠偉(政治家の口利きを容認、国民の疑惑追及は否定)程度の論客なら、論破できる自信が自分についてきたということです。同じ女性の政治評論家でも、中林美恵子の方が、論拠が明確であり、三浦のような「私心」がない分、分かり易いのです。
朝(あした)に道を聞かば、夕べに死すとも可なり、とは孔子の言葉です。でも誰も道は教えてくれない。自分で探すしかないのです。そこでほぼ毎日、誰が読むとも分からない駄文を書き連ねてきて、読んで下さっている方は「またかよ」という印象をお持ちでしょう。それでも政府の説明には「道=道理」がないことに気がついてくれる国民が、一人でも増えてくれることが、余命の見当もつかない(いつが夕べかもわからない)WTWの切なる願いなのです。
・愛媛知事、加計支援の補助金4億の返還請求も。
https://this.kiji.is/375565206836757601?c=39546741839462401
コメント:国民位希望の星です。行政にも良心が残っているという期待のです。
・役所不祥事、安部首相に最終責任。竹下。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018060200470&g=pol
・損になる嘘はつかない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2018053002000172.html
・日本人のハチ公体質。
https://toyokeizai.net/articles/-/223020
・構造改革論が消えた理由。
https://www.newsweekjapan.jp/noguchi/2018/06/post-16.php
・安倍政権に睨まれるキャッチコピー。
https://diamond.jp/articles/-/171138
コメント:笑えます。
1216.逮捕というシナリオ 18/6/4
国民の8割弱が、安部首相はモリカケ問題に責任があると思っているのは「事実」なのです。自民党がそれまで「なかったことにする」とすれば、国民は自民党にとって、忖度すべき相手や有権者どころか、何者でもないという事になります。
関連記事。米国の子どもの3人に一人は貧困。国連人権調査官の怒り。
https://toyokeizai.net/articles/-/223542
コメント:トランプと安倍の共通点がまたひとつ。
・自民幹部、加計の記者会見促す。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180603-00000029-jij-pol
コメント:しかし加計の事務局長の「…というつもりで、ふと自分は言ってしまったのだと思う」という発言には驚きました。日曜のTBSの時事放談で、片山元知事もこれには呆れていました。自分の発言を取り消したければ、そんなことを言った覚えはないと言えば済む話です。こんな訳の分からない言い訳で、万が一愛媛県が譲歩したとしても、野党と国民が納得すると思ったら、とんだ阿呆です。自分の発言を「そのまま」書いたのが、補助金を貰っている相手(愛媛県)だから、なんとかその場の思い付きという「思い付き」で言い繕おうとしたのでしょう。これではまさに嘘と恥の上塗りです。
本人だけは分かっていないようだが、この発言は、加計孝太郎だけでなく、安倍首相も直接関係していたことの、第三者による「証言」になっています。二人をかばう以外に、こんなに苦しい、しかも筋の通らない言い訳をする「理由」が、どこにも見当たらないからです。言を左右にするような、信用できない業者(企業)からは、補助金を引き上げるとした愛媛県知事の英断には、国民の多くが賛成するでしょう。
今年の国民英雄賞とでもいうべき賞があれば(国民栄誉賞は政府が独占しているので)愛媛県の中村知事と、日大の宮川選手が選ばれるでしょう。身を挺して巨悪と戦っているからです。国乱れて英雄現る、です。
関連記事。最高責任者が説明を。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018060200591&g=pol
麻生もこれからどんな資料が出るか分からないと開き直っています。という事は「核心に触れる」資料の存在を、既に彼自身が見て、知っているからでしょう。それは首相夫妻の関与の記述のある資料だけが、提出された膨大な資料から抜けている(即ち未だに財務省、特に太田局長が嘘をつき続けている)ことでも明らかです。麻生は、自分が望みもしない負け戦に巻き込まれしまった以上、今のうちに、少しでも身の安全を図ったと見る方が自然なのです。
ところで大阪地検の特捜部の女性部長が、本来任期が終わっているのに、何故続投している(或いはさせられている)のかに興味があります。また今回のとってつけたような不起訴は、誰が見ても筋が通らないし、それだけに市民団体が検察審査会に審査請求を起こすことも百も承知のはずです。しかも最初に朝日に文書かいざんの情報をリークしたのも、大阪地検だと言われています。
ということは、大阪地検は佐川や籠池のような「小物」には興味がなくて、もっと上の大物(本来の獲物)にしか関心がないのではないか。地検が今回の不起訴について質問された時も、政治家の関与については調査中なので話せないと言っています。これで現職の首相が逮捕されるとなれば、田中角栄以来の大事件になるでしょう。でももうここまでくれば、それ以外に落としどころはなさそうです。
だからこそ首相はゴールポストを動かして、贈収賄でない限り責任はないと言い出しているのです。三浦瑠璃に言わせれば政治家の口利きは当たり前だというが、そうなれば身内、友人、同調者だけが得をすることになり、それは今の「誰が見てもおかしい」政治の構図が、これからも続くという事になるのです。でもそれでは社会正義も政道も守ることは出来ない。そんなことは中学生にでも分かる。だから口先だけの三浦瑠璃の頭の中身は、子ども以下という結論になってしまうのです。
多分本当に不味いことになったと思っているのは、首相自身でしょう。自分で逃げ道をふさいでしまっているからです。かといって副総理の麻生にリリーフを任せようにも、麻生自身が不人気です。麻生は巻き添えを食って、辞任さえ、思うに任せない立場に追い込まれているのです。
日本の政治がここまで落ち、混乱を極めているのは、安部首相の思い上がり、政治の私物化そしてなにより「つまらない見栄」を張ろうとしたことが最大の原因なのです。しかも首相は未だに、自分の小さい体裁にこだわり続けています。彼に今少し、正直さと、謙虚さがあれば、こうも事態は悪くなっていなかっただろうと思ったところで、それは後の祭りなのです。
東大は官僚、慶応は経営者、早稲田は文筆。以前の、この大雑把な傾向は、今でもどこかで脈々と続いているような気がします。一方で、地方の国立校(京大や東北大を挙げるまでもなく)や、特色と伝統のある私学からも、逸材が輩出しています。結局大事なことは、国が教育の面で、どこまで多様性を担保できるかに掛かっていると思います。それが結局、国を救う事になるのです。
関連記事。日本の大学の研究力が地盤沈下。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31313380T00C18A6MM8000/
1217.安倍大魔王 18/6/5
・中国、邦人21人解放。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180604-00000122-jij-cn
関連記事。
https://hbol.jp/166859
コメント:どの記事にも一切名前がないことが、メディアの警戒感(宗教と名がつけばタブー)を物語っています。この記事でも肝心な団体名は不明だが、韓国人が関与という事から、悪名高い韓国のカルト教団の可能性は否定できないと思います。それをキリスト教で括られたら、本物のキリスト教信者は堪ったものではないでしょう。
ついでにいえば、宗教だから何をしても許されることにはなりません。安部首相が自分を神格化(不可侵の存在)して、超法規的に振る舞う国の国民としては、甚だ言いにくいが、いかなる宗教(および政党)でも、憲法で定められた基本的人権(生命、財産を含む)を侵害すれば、それは直ちに犯罪集団になるのです。
カルトとは言えないが、トランプが暴れる素地を提供している米国の福音派が、これ以上行き過ぎた動きをしないよう、世界で監視する必要もあります。エルサレムで死んだ(イスラエルに殺された)50人は、トランプが悪乗りしなければ、死なずに済んだ人たちなのです。しかしIQの怪しいトランプには、自分が引き金を引いたという意識さえないようだ。無論安倍首相がトランプに対して、この話題に触れる事は絶対にないでしょう。
トランプには人並みの想像力がなく、無論大国の代表としての責任感もプライドもありません。ただただ、その日の気分と利害関係だけで行動している。その問題人物が強大な武力と経済力を握っている。だからトランプが福音派の操り人形を務めるということは、世界にとって大災害を意味しているのです。
私は最近、安倍首相は、政治家である前に、宗教家ではないかと思うようになりました。安倍首相が言えば、黒も白だと思う人がこれだけ(国民の30%)いるのだから、一種の宗教現象、即ち安部教の信者でなければ、説明がつかないのです(麻生でさえ、安倍に比べれば人間に近い)。
誰でもいいが、安部首相の宗教観と精神的な背景を探ってくれる記者が現れないものか。その悪運の強さから見ると、カリスマ的な力(あるいは悪魔の後押し)を持っている可能性さえあります。そうなるとこれまでの1年以上に及ぶ国会審議で、議論が論理的に展開してこなかったことも分かるのです。相手は宗教的な存在であって、国民とは基本的に価値観が全く違う、だから議論が噛み合わないのではないか。となれば議論するだけ時間の無駄です、誰がなんと言おうとも、絶対に自分の非を認めず、永遠に納得しないのですから。
日本と米国で起きている現象は、ポピュリズムとナショナリズムで括るより、もっと根が深い、宗教的な色彩の強いものかもしれないのです。
民主主義の法治国家と、カルト宗教との戦いは、理性(法理論)と感情(の暴走)との戦いでもあるのです。言うまでもなく、これら全ては個人的な見解であって、信じるか信じないかは読者次第です。
・首相三選目指す。
https://jp.reuters.com/article/analysis-abe-idJPKCN1J00Y9
関連記事。8月前倒しも。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/06/38-1.php
コメント:悪い冗談はやめて頂きたい。国民の7割の意志を無視する。政治の不正の関与への反省もない。それでも民主主義の国ですか。仮に首相が急病で倒れて、他の誰かが今すぐ首相の代行を務めたとしても、安倍晋三よりは遥かにましなのです。なぜなら、日本は政治でも経済でも外交でも「どん底」にあるからです。それも政府もメディアも言わないだけなのです。三選などというふざけたことを言い出し、それも8月に前倒しするのは、早く動けば、モリカケをもみ消して、石破に勝てると思っているからでしょう。どこまで「汚い」首相であることか。国民は藁人形をこしらえて、一斉に子の刻参りでもするしかないのでしょうか。というより、安部首相にとりついた「憑き物」を取る算段をした方が良いのかもしれません。若し自民党議員に一抹の政治的良心が残っているとしたら、総裁選で思い切って、安倍首相を「安楽死」させられれば、むしろ本人が嘘と裏切り(国民への)の重圧から解放されて、長生き出来るのかもしれないのです。
・加計理事長は記者会見で説明を。中村知事。
https://this.kiji.is/376321329248830561?c=39546741839462401
関連記事。財政支援は見直さず。
https://www.asahi.com/articles/ASL645H20L64PFIB00G.html?iref=comtop_8_05
コメント:90億もの公費が「不当に」投入されるのです。手続きの不正や、経営体に不信があれば、直ちに計画を見直し、出来上がった校舎は、ソックリそのまま京都産業大に買い取って貰うことが「公正」を通すことになるのです。正義感も倫理感も欠如した経営者の下で、正常な意識の医師や研修者が育つとは思えません。むしろこれが贈収賄事件なら個人レベルの影響で終わるので、未だましなのです。
・財務省解体論、浮上。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180604-00000569-san-bus_all
コメント:なにをたわけたことを。「安部が首相になるまで」は、財務署は最もまともな役所の一つだったのです。責任転嫁も甚だしい。ヒットラーを退治する方が先なのです。
関連記事。国交省文書も差し替え。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180604-00000109-jij-pol
関連記事。幕引き図る安倍首相。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180604-00000074-asahi-pol
関連記事。森友の検察任せは責任放棄。佐藤優。
https://www.asahi.com/articles/ASL643QQWL64UPQJ009.html?iref=comtop_8_03
関連記事。政治責任手つかず。朝日。
https://www.asahi.com/articles/ASL645RM1L64ULZU00W.html?iref=comtop_list_pol_n01
関連記事。晴れぬ疑惑。
https://www.asahi.com/articles/ASL647KPBL64UTIL035.html?iref=comtop_list_gold_t
・インフレ経済が既に始まっている。
https://www.newsweekjapan.jp/kaya/2018/05/post-50.php
関連記事。世界最大債権国、日本。
https://toyokeizai.net/articles/-/223198
コメント:私もそう思います。日銀は一日も早く出口戦略を。
・首相発言の後、記録廃棄。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180604/k10011464571000.html
関連記事。財務省職員処分、首相へ忖度が読み取れる内容。
https://this.kiji.is/376242795201152097?c=39546741839462401
関連記事。忖度を否定。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018060401058&g=pol
関連記事。財務省の過去の不祥事。
https://www.asahi.com/articles/ASL635HRRL63ULFA007.html?iref=comtop_8_01
・新潟知事選は総力戦。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180604-00000049-san-pol
コメント:こと選挙になると、立憲は下手の極みです。戦略もなにもあったものではない。アピールさえ満足にできない。真面目だけが取り柄の枝野は、民主の幹事長時代の経験で、自分が選挙(幹事長)には向いていないことを学んでいるはずです。頭でっかち(失礼)の枝野、長妻、蓮舫ではどんな選挙でも勝つことは難しい。何故なら議員たるもの、人間的な魅力も必要だからです。だから旧民主党も、小池ゆり子に頼ろうとしたのです。小池ゆり子は、中身は酷い(はっきり言って悪女)が、人を引き付ける何かを持っていたからです。先の三人にはそれが決定的に欠けている。それが分かっていたから、前原が奇襲作戦を狙ったのです。小池の正体がこうも早くばれたことが、(自民党をよしとしない)国民にとって、果たして良かったのか、それとも議席を増やす大きな機会を失ったことで悪かったのか、最早良くは分からないのです。ともあれ、ここは枝野が頭を下げてでも、小沢の手を借りるべきなのです。
1218.日本は米国とは違う立場で 18/6/6
完全非核化を他国に求めるのなら、米中ロ、イスラエルにも要求するべきです。そもそも、核兵器の原料であるプルトニウムを作り出す原発が国内に50基もあり、しかもその再稼働を目指すこと自体、矛盾しています。完全非核化は、まず日本列島から。
・米朝会談、セントーサ島で。映像。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180606/k10011466171000.html
関連記事。エアフォースワンに不安。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018060400763&g=prk
コメント:飛行機事故はあってはならない(乗務員がいるので)が、仮に起きた場合でも、全く無意味ではない場合もあるのではないかと思う人が、少なからずいるのではないか。しかもそれは北に限ったことではないのです。
我々がそんな妄想を抱くのは自由であり、そこまで規制したら、もはや思想統制、ファシズムです。事実上、我々国民には、いつ使えるかも分からない、清き一票しか、武器はないのです。
金正恩、トランプ、そして安倍首相に共通するもの、それが国(と外交)の私物化です。近い将来、我らが総統閣下、安部将軍を批判することさえタブーにされる(例えばWTWが事情聴取を受ける)日が来るのでしょうか。
北の体制安堵が、北が要求する休戦協定の条件です。しかも期を一にして、日米の代表者も自分達の権力の安堵に躍起になっているのです。米国では中間選挙、日本では総裁選挙があります。その結果、交渉の意図が不純なものとなり、いかがわしい合意が、権力者(金、トランプ、安部)の権力の強化の為に使われる可能性が極めて高い。その結果、米朝日で、全体主義が推し進められるという好ましからざる事態が起きても、不思議ではないのです。
関連記事。外交官は死亡。金正恩は贅沢三昧。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/06/post-10306.php
そう思うと、金正恩の今回の提案は、平和賞どころか、人権と民主主義という観点からは、国際的な人道犯罪にもなりかねないのです。
しかも米朝会談で、世界の問題の多くが一気に解決するわけでもありません。これまで演出し、誇張されてきた緊張関係が多少緩和されるように「見える」だけなのです。だから歴史的という言葉を聞く度に、こちらは白けてしまうのです。何故なら米朝(及び日本)の国民が、金正恩の愛想笑いと、トランプのはしゃぎすぎで、幸せになれるとは到底思えないからです。
一方で、日本ほど、事態を最も冷静に受け止めて、自国としての立場と価値観を明確にして、(日朝両国民の幸福という)一本の筋を通すことが、世界中から求められている国もないのです。なぜなら米国と違って、日本には朝鮮半島との間で、人事交流どころか、民族交流を含めた千年を超える歴史があるからです。そもそも先祖が、土着でない、渡来人の日本の国民も少なくないのです。
一方で、日本の国民は政府から、ええじゃないかの五輪を押し付けられ、余計なことは考えるな、まして言うな、無条件で安倍首相を信用せよと、政官メディアから思考停止の指導と誘導を受けているのです。
国民不在の猿芝居、壮大な茶番が、世界に平和と安心をもたらすとは到底思えない。しかもその脇では、どこぞの太郎冠者が、自分の見栄の為に、目立とうと頑張っているのは、日本の国民にとっては、恥ずかしい光景なのです。
こうした独裁者たちが手を組んで、国民(+日本の国民)を騙しにかかっているという実態を、何故メディアは率直に報道しないのか。日朝会談の批判はタブーであり、そうした発言が非国民だと言い立てるのならば、その風潮のどこが、思想統制の戦前と違うというのでしょうか。
今回の茶葉劇の欺瞞を、うすうす感じているのはWTWだけではないと思います。日本の国民も、全員がお馬鹿になった訳でも、騙された振りをしている訳でもありません。時事の田崎以外はです。政治を批判することを放棄し、政権のお先棒を担ぎ出したら、最早ジャーナリストはジャーナリストではなくなるのです。
関連記事。在韓米軍撤退で、日本が最前線国家に。
https://jp.reuters.com/article/japan-skorea-us-troops-idJPKCN1J10KY
コメント:だから中国と仲良くしておく必要があるのです。かといって人権と民主主義については、一歩も譲ってはなりません。そもそも日本は米国の最前線ではありません。日本は日本の最前線なのです。だから米軍の基地を減らして、日本の空を日本人に返して頂きたいのです。
関連記事。財政健全派と財政拡張派がつばぜりあい。
https://jp.reuters.com/article/analysis-honebuto-idJPKCN1J110H
コメント:福祉の見直し以前にするべきことがたくさんあるでしょう。まず議員の歳費と数を減らし、自民党の為の選挙と、政府専用機の飛行回数を減らして欲しい。武器については、米国からの高額調達を止めて、自国で開発して欲しい。但し核兵器はご法度です。
関連記事。検察の論理は検察審査会で通用するか。
https://diamond.jp/articles/-/171757
関連記事。スタバ会長にトランプ・キラーの期待。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31379920V00C18A6TJ1000/
・財務省調査、自民から批判噴出。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180605-00000538-san-pol
関連記事。佐川は適材適所。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180605-00000030-asahi-pol
関連記事。佐川独断は不可解。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018060502000148.html
関連記事。理財局とは。
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180605005290.html
1219.リスクはトランプ 18/6/7
・金正恩になおリスク。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180606-00000021-jij-n_ame
コメント:北朝鮮がどうなる、というより、どうすれば平和的に半島を統一できるのかという長期の計画の青写真もなしに、中間選挙だけを目的に、トランプが外交の成果を焦っている。過去のICBMの発射(しかもただの威嚇)の時よりも、朝鮮半島問題としては、今が最も危険な時期に差し掛かっていると言っても良いと思います。
元々知性の足りない大統領が、功を焦ってダンプトラックのように暴走中。トランプの頭にあるのは自国優先主義のナショナリズムだけ、他国の平和も、人権思想も、民主主義も念頭にない、そういう人間が、短期間で決着をつけたがっている。この状況こそ、アジアに限らず、世界にとって脅威だという認識が、余りにも不足しているのです。
最初から金正恩に魂胆を見透かされ(思えばこれほど分かり易い大統領はかつていませんでした)、常に足もとを見られているトランプが、米朝会談で下手に動くと何が起きるか、猿面大統領(ついでに日本の太郎冠者にも)には分かっているのでしょうか。
それは北の国内が不安定になる可能性があるという事なのです。これまで散々宣伝され教育されてきた国民に、一夜でその価値観を180度変えろと言っても無理なのです。ましてこれまで甘い汁を吸ってきた権力層にとって、権益を失うことへの不安がどれほど大きいものかということなのです。
日本の権力層、保守層が、安倍政権が政治不正の悪の温床になっていることが、誰の眼にも明らかなのに、それでもなお、安部政権にしがみつこうとしている日本の政治と、全く同じ構図なのです。先の見えない、抑えようもない不安から混乱が生じ、暴動を鎮圧するための銃声が轟いた途端に、内乱が誘発されるのです。世界が不安定なこの時に、理念のない外交がどれだけ危険なものか、トランプにはまるで分かっていないとしか思えないのです。
しかもポンペイオが指揮してきたCIAは、FBIとは違って、その能力には疑問符がついているのです。
長くなるので結論を言えば、トランプは米朝会談を先延ばしにするべきです。しかも金正恩をじらすことで有利な立場になれるのです、そして最も大事なことは、事前に習近平と話し合っておくことです。北の行く末を決めているのは韓国ではない、中国だからです。だから米朝間で決める内容は、6か国協議を再開するという点だけでいいのです。そのためにも米国は中国との間で、貿易戦争などをやっている暇はないのです。
ところが政治理念なるものを全く持ち合わせていない空っぽなトランプには、習近平と会っても、何を話したら良いのかさえ分からない可能性があるので困るのです。絶対服従のイエスマン(パーソン)か、極右反動の思想家しか側近に置かず、正常な神経の、しかも米朝会談の真の功労者であるティラーソンはクビにした。そのツケとしての、中国と対等な議論さえ出来ない大統領。その存在が、世界にとって、とっても残念な状況なのです。
そこでトランプの側近に成り代わって、僭越ながらWTWが声明の原稿を作文してみました。その前にもう一度申し上げたいことは、米商会談は急ぐ必要はない、というよりむしろ絶対に急いではならないということです。今回ばかりは、トランプ得意の拙速行動は、絶対に許されないのです。シンガポールの第一回目の米朝会談の声明は以下のようなものが、望ましいのです。
「朝鮮半島の統一、非核化のみならず、出来れば非武装化(これは米中の最後の落としどころ)と、民主化(これは自由主義側としては絶対に譲れない線)を目標として、人道、経済、文化、技術、投資の各面で北朝鮮を支援し、北朝鮮の国民が文化的な生活を楽しめるよう、米朝両国は協力し、努力することに合意する。そのためには、警察能力を除く、北朝鮮の武装解除と、米国の在韓基地の削減と同時に、朝鮮半島全体の非武装地域指定と、国際的な経済特区の指定を行うよう県警各国に要請する。また1年以内に休戦協定、または不可侵条約に調印するための、ワーキンググループを設置し、直ちに作業を開始する。同時に経済支援、核廃棄作業の司令塔として、6か国協議を再開する」。
関連記事。G7で結束目指す。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180606-00000069-jij-int
コメント:こうなると、某首相はインターナショナルおそ松くんとしか言いようがない。ISの人質問題では解放に失敗しただけでなく、そもそもその気もなかった。しかも違憲の集団的自衛権はごり押し。トランプに従うだけでは外交とさえ言えない。なので誰に交代しても彼よりはましなのです。
トランプの猿芝居がスタンド・プレーの様相を呈してきており、これは甚だ危険な兆候です。会談でトランプがノーと言う内容より、イエスと言う内容が最も危ないのです。
・検査院が報告書事前提示。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201806/CK2018060602000113.html
コメント:いつまでもこんなことをしていたら、お役所は全く信用されなくなります。
1220.外交不在の国 18/6/8
・首相、日朝会談に前向き姿勢。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180607-00000088-nnn-pol
コメント:安部首相のしていることは支離滅裂です。一方で、米国の属国としてではなく、日本独自の立場で交渉に臨まない限り、今後の北との交渉には、いかなる意味も成果もありません。しかも、タイミングが悪すぎる。いまごろ「のこのこ」出ていっても、相手のペースに乗せられるだけです。ここまで来たら、開き直って日和見に徹した方が、外交姿勢としては好ましくはないにしても、分かり易いし、それだけに国益を大きく損なう可能性も少なくなります。今回の方針転換がもたらす最悪のシナリオは、日本がトランプの対北への大盤振る舞いで、財布の役だけを勤めるという筋書きです。
安部首相は内政だけではなく、外交面でも少なからず困った存在になってきています。しかもそれを理解していない(自分は外交の重要人物だという誤解がある)のは、どうやら本人だけのようです。安倍・河野のセットでは、いかなる外交の場面でも、国民が恥ずかしい思いをするだけなら未だしも、外交がうまくいかないので困るのです。
私達(まともな意識の国民)が、あれほど「米朝の仲立ちをせよ」と叫んできたのに、なぜトランプの尻馬に載って強硬姿勢ばかり打ち出してきたのか。そして、やってはいけない時期に、方針を転換する。それこそが安部政権が外交で「無能」である事の何よりの証明ではないでしょうか。
基本的に「強硬」と「強行」が政府の特徴とは、なんという情けない国に、日本はなり果ててしまったことか。しかもそれが内政でも外交でも、さんざん問題を作り出して来たのです。言い換えると安部首相個人の頑迷固陋な(しかも時代遅れの)性格が、日を追うごとに日本を内政でも外交でも、不利な立場に追い込んでいるのです。
またもう一つ大事なことは、ミサイルが頭上を飛んで、日本が北に抗議した時、米国(マティス)から待ったが掛かったことを忘れてはならないのです。「余計なことは言うな、するな。北の事は米国に任せておけ」とくぎを刺されたのです。
この状況を言い換えると、トランプは、最初から安部首相を「信用も評価もしていなかった」ことになります。そもそもトランプは、自分と家族以外の誰も信用していません。しかもこれはマフィアの特徴でもあります。
その後の日米関係では、トランプは友好「ムード」を演出して見せただけであり、トランプの頭の中には、自分が権力を維持することが米国の国益にかなうという単純な理屈しか存在していないのです。彼が米国ファーストどころか、自分ファーストであることは、世界中が知っています。それなのに、安部首相は、絶対にそれを認める訳にはいかないのです。なぜなら安倍首相は自称「トランプの親友」だからです。
盲従の前提を自ら作り上げてしまうと、次に何が起きるか。それは「是々非々」が通用しなくなる、使えなくなるということです。米国の言うことには100%従う事が前提になるからです。TPPでは、米国に「逆らった」ように見えても、TPPも元は米国が言い出したことです。安部首相は各国との交渉役を買って出てしまったので、途中で引っ込みがつかなくなったのです。それは皮肉にも、安倍首相が「自分ファースト」という点では、トランプと見事に共通していることを示しているとも言えるのです。
一方で、トランプの場合は、一旦不利となれば平気で前言を翻します。そういう破廉恥な変わり身ができない分だけ、安部首相の方が、国民にとってはマイナスかもしれないのです。信用や体裁より、実利(但し短期の)を取る。そういう面で、トランプは徹底しているし、分かり易いとも言えます。かた三世のお坊ちゃん首相は自分の見栄にこだわる。その結果、国益を損なう事も現に起きている。それがモリカケ問題です。
トランプ盲従の当然の帰結として、日本は北に対する交渉力を失いました。いかに西郷が連れているとはいえ、いくら吠えても犬は所詮犬でしかありません。必要があれば、飼い主に直接話せばよく、犬に話をする必要はないからです。安倍首相は躍起になって、それを否定するでしょうが、少なくとも金正恩と北の国民はそう思っているのです。
今回の米朝会談で、金正恩とトランプの間にはホットラインが出来ます。そして一層日本の立場は不利になります。これまでだってゼロに等しかった国際発言力が、文字通りゼロになるのです。日本が米国の属国どころか、安部首相がトランプの子分としか思われていない。それがどれほど日本にとって不利な事か、一度でも安倍首相は、自分で考えてみたことがあるのでしょうか。
関連記事。中国、米朝韓の終戦宣言は無効。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/06/3-106.php
G7でメルケルと安部首相の会談が予定されているが、メルケルには、今のまま(独自性を失ったまま)では日本が国益を損ない、国民が不幸になることを指摘して欲しいと思います。
関連記事。安倍政権は今こそトランプと距離を置け。
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2018/06/post-1005.php
トランプ盲従外交のツケを、安部首相だけでなく、安倍首相を支持していない、8割近くの国民までが、それを背負わなければならない。それが今の日本の惨状なのです。なのにどうして総裁三選などという非道が許されなければならないのか。三選を言い張る風見鶏の二階は、もはやどす黒いピエロにしか見えません。自身が叩けば埃の出る身なのに、メディアはここでも不当な忖度をしているのではないでしょうか。
安倍政権で失われたのは5年の歳月だけではありません。日本の安全保障と独立も危機に瀕しているのです。それも、岸田外相の後には、外交というものが事実上存在しなかったからなのです。
ところで6/7の朝日の社説で、自民党が参院の議員定数を増やそうとしていると指摘しています。自党の都合最優先の自民党なら、そこに票を与えた、或いは与える人達が、後世、非国民と呼ばれる可能性がないとは言えないのではないでしょうか。
関連記事。東京新聞社説でも。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018060702000140.html
同じコラムでは、鈴木貫太郎を取り上げており、敗戦後の日本再建の鍵を「日本国民が嘘をつかぬ国民になることである」という言葉を引用しています。鈴木は、軍や政治家のウソが、侵略の果ての某国の引き金になったと考えた。いま、日本はその願いを忘れ、逆コースを歩んでいる。政治家、官僚、自衛隊には嘘がはびこり、当事者は恥という言葉と無縁にいる。老宰相に健全な国家づくりを託された私たちの世代は、彼の願いとあまりにかけ離れた地平に立っている、とこのコラムは締めくくっています。
私達(良識派の国民と敢えて言わせて頂く)がモリカケ問題にあくまで拘るのは、このためなのです。同じ頁の川柳に「時代劇、勧善懲悪懐かしき」というものと、「スバルでも引責だとさ偉いなあ」というものがあったことを、付け加えさせて頂きます。
・成長戦略の報じられぬ中身。
https://diamond.jp/articles/-/171915
・財政再建先送り。
https://jp.reuters.com/article/column-fiscal-reconstruction-ryutaro-kon-idJPKCN1J20WX