「WTWオピニオン」
【第63巻の内容】
「先入観」
「カジノフリー」
「厚顔無恥の人」
「ハン・ソロ」
「官邸の恐喝」
「罪を憎め」
「インディペンデンス・デイ1028」
「その日」
「NTTにもの申す」
「共同処刑にどんな意味があるのか」
「自由と責任の概念」
「豪雨と政府の対応」
「野党の結束は期待薄」
「どうなるMRJ」
「現政権の知らんぷり対応」
「産めよ死ねよ」
「日本に航空宇宙産業を」
「衆愚賢民」
「司法とNHK」
「ネットユーザー協会を立ち上げよう」
1241.先入観 18/6/27
今の日本、特に安倍政権には憲法も常識も通用しません。変な気負いを除けば、後には何も残らない首相閣下。そこに時代逆行の議員定数増加、しかも6人。身を切る改革など影も形もない。御手盛りの好き放題。政官で超法規の仲良しクラブを結成し、国民と税金を食い物にしているという、おぞましい構図なのです。
安部政権の問題は、国民にとっての非常識が、安倍首相が横車を通し続けることで、常態化、即ち常識化してしまい、それが先入観(固定観念)になることです。その最たるものが安倍首相以外には「首相の選択肢が無い」という誤った固定観念です。安部政権が公約を守り、日本の為に献身的に努力しているように見える、というのも童謡に誤った固定観念なのです。
なぜそのような誤った理解が出来てしまうのかというと、それは首相がところきらわず垂れ流す、耳ざわりがいいだけの、空疎な言葉が、何度も繰り返されているうちに、国民に刷り込まれてしまうからです。だからそれを中継するNHKの罪も大きいのです。
安部首相の「嘘」は、「森友問題に関係があれば議員もやめる」という「大嘘」だけはなく、日々の記者会見の説明も嘘なのです。いわば嘘の垂れ流し状態なのです。嘘の言葉だけで、なんとか維持している政権なのです。だから自分が嘘をついたとだけは、絶対に、口が裂けても言えないのです。その途端に、自分を全否定することになるからです。
モリカケでは、お友達に便宜を図ったかもしれない、それは限りなく黒に近いかもしれないが、実際に手を下したのは忖度した役人だし、少なくとも直接指示はしていないと本人は言っている、だから大それたことではない、というのも誤った固定観念です。
違法行為は、主体が誰でも違法であることに変わりはありません。では首相の具体的な「罪」とは一体何なのでしょうか。それは公正な判断をするべき立場にありながら、身内にえこひいきするよう「官邸」経由で「圧力」を掛けたことです。
これは役人の場合は業務上の背任行為です。解任・解雇の正当な事由となり得る行為です。それが「合法的に」出来るのは、超法規の小さな国の王様か、中小企業のワンマン経営者くらいのものです。私は安倍首相こそ小国の王様こそ相応しいと思っています。しかしながら日本は小さい国でも、中小企業でもありません。選挙制度に基づく、議会政治の国なのに、首相の身内友人だけは(どういう命令経路を辿ったにしても)特別扱いというのは、一体どういう法的根拠に基づくのか。どうしてもそうしたいのなら、その前に法律を変える必要があるでしょう。
そもそも加計学園が、公正な手続きで選出されたという首相の説明事態がまやかしなのです。審議委員会では、競争校はのっけから排除する、審議中に加計学園への圧力は掛けるなど、もう散々だったと当時の委員が証言しています。そもそも獣医師会が、これ以上獣医はいらないと言っているのです。馬鹿としか思えない(だから首相と同類。失礼、あくまで個人的な印象です)理事長の、不要な学部に100億近い税金が「無駄に」使われているのです。しかもその費用たるや籠池の場合とは2桁も違うのです。夫人の友人と首相の友人では格が違うということでしょうか。まさに利権の「悪だくみ」なのです。
関連記事。トルコは最早民主主義ではない。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/06/post-10472.php
コメント:安倍三選で日本もそうなるでしょう。しかも日本の場合、直接選挙でさえない。どれだけ支持率が下がっても、自民党の議員を党の規則で縛り付けておけば、いつまでも居座れる仕組みです。本音では習近平のように憲法を捻じ曲げて任期を無制限にしたいところでしょう。二階は二階で、閣僚か官房長官狙いの意図が透けています。いずれは自分も首相にという野心も見え見えです。政治の漫画は風刺のヒトコマ漫画だけで十分。口を突き出して、仏頂面でその辺を歩き回る漫画オヤジなど、国民は必要としていないのです。
ところで、私は政治以外でも固定観念、あるいは押し付けの社会通念があると思います。例として正しいかどうかは別にして、映画監督の山田洋二が巨匠というのもそれです。でも本当でしょうか。寅さん、釣りバカ、家族の全作を見て思ったことは、結局皆同じ筋立てであって、庶民の涙と笑い、もっと言えば、古い価値観と家族観以上でも以下でもないということなのです。確かに見て心地よい。でもそれを除くと、後に残るものが余りも少ないのです。
一昨日の山田のTVドラマ、「あにいもうと」はその最たるものでした。名優を揃えた2時間ドラマなのに、最後の2分(しかも語り)だけで充分。2時間を掛けて見る必要はなかったのです。山田の映像技術、価値観自体はしっかりしたもので、安心して見ていられる作品が多く、だからこそ全作見ているのですが、ここで間違ってはいけないのは、山田と作品は別物だという事なのです。映画は作品として一人歩きするのです。
巨匠だから駄作はないということは「ない」のです。そのもっとひどい例が、ビート・タケシです。おそらく自分でもそう思ってはいないでしょうが、到底「巨匠」などという代物ではない。もっとハッキリ言えば、(山田もタケシも)看板倒れ、見掛け倒し。ヤクザ映画が多いというだけでも、タケシの方が、たちが悪い。政治と映画に限らず、固定観念という「精神的束縛」からの自由こそ、いまの日本人に最も必要なものなのです。
1242.カジノフリー 18/6/28
昨日(6/28)の党首討論。前回同意、首相は野党党首の質問に、まともに答えようとはせず、質問のアラ探しだけでした。しかもネットメディアは、殆ど取り上げていません。
維新の片山虎之助が、参院の議員定数を6人増やすという自民党案に対して、「そもそも合区にしたのは、定数を増やさないことが目的だったではないか」と食い下がった時も、増員が唯一絶対の方法ではないという答しかありませんでした。
枝野の、子供を産まないという判断は勝手過ぎるという二階の暴言に対する批判には、二階(自民党のナンバー2)も表情が固まりました。二階の暴言は、さすがに首相も肯定する事は出来ず、この時期に、貴重な敵失の一点となりました。
関連記事。二階発言に怒り広がる。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/27/nikai_a_23468847/?utm_hp_ref=jp-homepage
コメント:当たり前です。関西の漫才師のような顔をして、何様のつもりでしょう。
岡田は、モリカケ問題の1年にも及ぶ意味のない議論の前提が崩れた書類の改ざんに、行政の長として責任を感じると首相が口では言うが、当事者意識が無さ過ぎると批判しました。行政府の長として、書類改ざんの再発防止策を考える事が、責任を取ることだと説明しただけで、要は責任を取る気はないと言ったのと同じです。なぜなら一般的に組織の長が責任を取るということは、辞任を意味するからです。最後の時間切れ間際の、岡田の、「良心の呵責を感じないのか」という悲痛な叫びには、多くの国民が共感したと思います。
その後で、首相は「岡田さんは質問のルールを守るべきだ」という声だけが聞こえていました(映像の中継は終わっていました)。首相自身が、全体の時間の大半を、筋違いの説明や言い訳(長々と話すのでほぼ議事妨害です)に使っておいて、何という言い草でしょうか。こんな討論なら、最低でも、今の二倍の時間が必要になります。
今回の討論で一つだけ取り得があるとすれば、それは野党の足並みが完全に揃ってきたことです。
ここで外野から安倍首相に一つだけ質問したい。それは首相の提唱する美しい国というのは、どういう国なのかという点です。明治憲法が復活する、瑞穂の国小学校が掲げたような国のことなのかどうかということです。日本を醜い国にしている張本人が、美しい国などと、取って付けたように言うこと自体、国民の失笑を買うだけです。本当はこれというイメージなど持っておらず、(いつものように)看板倒れの言葉遊びだけという可能性も充分にあると思います。
あるべき国の姿は、ドラッグ(からの)フリーであり、賭博場フリーであり、拳銃フリー、徴兵制フリー、偏った選挙と、格差と重労働と重税、そして政治や行政のえこひいきからフリーな国でなければならないのです。美しい国とはそういう国なのです。安倍首相の美しい国とは、むしろその真逆の、犯罪国家のことではないでしょうか。
私はWTWのスローガンを、「フリー・カントリー」にしたいと思います。この場合のフリーとは、腐敗しきった独裁政治からの「解放=自由」です。そしてまずは、悪の温床となるカジノなどない(カジノフリー)国です。
犯罪や賭博場がない国であればこそ、多くの観光客が安心して家族連れで訪れる事が出来ます。そもそもカジノに子供は入れません。子供を預けなければ、大人はカジノでは遊べない。だから統合型リゾートは、カジノ抜きの方がむしろ便利なのです。カジノのない国は美しい。犯罪と自己破産の温床の博打場のある国などは、少しも美しくはないのです。
日本のあちこちに、けばけばしいネオンのシンシティが出来る。それは戦後の平和日本における最悪の悪夢であり、米国の侵略的資本主義の国に日本を売り渡す(植民地化)ことに、他ならないのです。
1243.厚顔無恥の人 18/6/29
首相の部下(財務省の理財局長)が違法行為を働いた。それは間接的には職員自身の保身と省益の為だったことが明白ではあるにせよ、直接的には、官僚人事権を持つ首相の、家族や友人の希望を満たすことだった。
しかしその違法行為は、官邸や首相秘書がいくら関与しようとも、首相自ら指示したものではないので、首相自身が責任を取る必要などない。本人たちに違法行為の認識がないので、首相の家族や友人が既に得た利益・便益も白紙に戻す必要もない。まして国会で証言する必要等全くない。不正行為を働いたのは「官僚」であって、特別の許可や優遇を依頼した、家族や友人ではないからだ。
しかも官僚は、その目的は未だ明らかではないにしても、自らの判断で不正を働いたと、自ら証言しているではないか。私(首相)が何故責められなければならないのだろうか。いくら行政府の長だと言っても、職員が勝手に行った不正行為の全てについてまで責任を負うことは不可能である。例え、その結果、自分の家族や友人が、便益を享受したにしてもである。
首相として、不適切(公文書改ざんに罰則はない。という事は不正ではあっても、違法ではないと勝手に解釈できる)な書類の扱いについて、その善後策に「真摯」に取り組めば、それ以上することはない。それ以上の責任を負う必要も、そのつもりもない。
これが安倍首相側から見たモリカケ問題(の身勝手な解釈)です。そこには「良心のかけら」もなければ、「恥」もない。底の浅い、薄っぺらな精神構造です。良心の呵責を感じないのかと問うた岡田議員をたしなめる資格など、全くないのです。破廉恥、厚顔無恥という言葉は、安倍首相のためにあるようなものです。
1244.スターウォーズ、ハン・ソロ 18/6/30
(スターウォーズの)「ハン・ソロ」を初日の初回で観ました。米国で不評という意味が、よーく分かりました。まず映像が暗くて荒い。終始、夕闇か砂嵐の中にいるようだし、殆どモノクロのような映像です。俳優の表情さえはっきり見えません。これは4Kの時代に大きなマイナスです。
次に肝心の主役のソロを映じた俳優に、ハリソン・フォードの(若い頃の)イメージが全くないことです。スター・ウォーズ・ファンにとっては、ソロイコールフォードであって、ニヒルな影のないソロはソロとは言えません。良い悪いは別にして、変に軽くて明るいというのは、ソロのイメージとはそぐわないのです。
ファルコンのオーナーのカルダシアンもイメージが異なります。こちらも全く落ち着きがなく、面影が違い過ぎるので、説明されないと誰だか分からいくらいです。
今回、初めて登場するヒロインは、主役を食う勢いはともかくとして、観客にとっては未知数というより違和感が強く、この人ダレと言いたくなります。しかもソロが将来レイア姫と結ばれることを、観客は皆承知しているのです。せめてレイアに、雰囲気だけでも共通していれば、話は変るのでしょうが。
ガスに覆われた鉱山の星から、貴重なエネルギー物質を奪うというストーリー仕立てですが、手に汗握る緊張感が少ないのも、従来の作品にはない点です。
目新しいメカは少ない(スピーダーのカーチェイスはある)が、目新しい宇宙人なら山ほど出てきます。但し全部アグリーなうえに、夕闇の映画だから、判別も難しい。宇宙人にしても衣装にしても、デザインに他の作品との共通性が余り感じられない。ということは安直に作られた可能性も高いと思います。
因みにソロというファミリー・ネームは、帝国軍の士官が採用時につけたもので、その意味は家族がいないから、ということらしい。ついでに言えば、恒例の、最初に流れる字幕も今回は異常に長いが、これを読んでおかないとストーリーが理解できない。
この映画で準主役のミレニアム・ファルコンの、内部が新しいのは当然としても、外観が違う部分は好ましくない。ファルコンのメカと性能を説明するだけでも、映画が一本できてもおかしくないのです。そこで私が思いついたのは、この映画の題名も、ハン・ソロでなく、ミレニアム・ファルコンにしておけば、これ程の違和感はなかっただろうと思います。
他の作品と共通しているのはチュウバッカだけです。言語でソロと会話する部分もあります。スター・ウォーズが何十年もかけて作ってきたイメージを、安易に変えてみてもロクなことにはならないという見本です。こちらは、いかにソックリと言いながらも、フォースの覚醒の最後のCGのレイア姫の映像だけでも、相当なショックを受けているのです。その時には、多少似ていなくても本物の俳優を使って欲しかった。それにしても恐るべきは、「ハン・ソロ」を酷評した(米国の)大衆の眼です。
同じ派生映画なら、「ローグ・ワン」の方が遥かに出来は良いし、シリーズとの融和性も高い。よって「ハン・ソロ」は、番外編であることを考慮しても、作品の肌合いが他のシリーズと大きく異なるので、推薦はできかねます。
1245.官邸の恐喝 18/7/1
企業の経営者(社長と役員)が、企業の経営計画や、業績改善の為に、最適の人材を配置するのは許される。その結果、業績に貢献した者に、昇進という形(給与の引き上げ)で、褒賞を与える。この企業の一連の動き、即ち企業内人事には、企業の利潤追求という正当な目的があり、人事考課もその為の仕組みである。一方で、労働者が職場で非人間的、非人道的な扱いを受けることのないよう、労働基準法で、不当な解雇、減給、生活を破壊するような配置転換、健康(肉体と精神を含む)に被害が及ぶような過重な労働、パワハラやセクハラを禁止している。
ならば政府(安倍首相と官邸)が、公務員に対して行う人事考課とはどういう基準なのだろう。どういう行政の指針を持ち、どういう価値基準で個々の役人の働きぶりを評価しているのか。少なくとも憲法の順守は、公務員の服務規定には必ず含まれていないとおかしい。しかも、政権にとって有利な、恣意的な人事が行われていないことを証明する為にも、政府は、国民からの要求があれば、人事考課の判断基準を国民に説明する義務があると思う。
なぜなら国民が、公務員人事を政府に預託しているからだ。公務員の人事が、公明正大な基準の下に、正しく履行されていることを、政府は説明する義務(説明責任)があると思う。そういう法律の条項があるかどうかは分からないが、政府の国民に対する基本姿勢の問題なのである。
公務員に、違法行為は兎も角、業務上の背信、或いは背任の行為があれば、それは解任或いは解雇の正当な理由となる。一方、昇進についても理由が必要だ。ところが、そこ(公務員の業績評価)で、なんらかの恣意的な依怙贔屓が行なわれた疑惑があるのが、以前の国税庁の長官人事である。
役人の人事考課の判断基準は、国や国民の為に職責を果たしているか否かのはずである。ところが森友問題で、理財局長が果たした役割はその真逆であり、国民の信頼を裏切り、服務規定に違反している。公務員でなくても超えてはならない一線(公文書改ざんと虚偽答弁)を、なぜ敢えて踏み越えた(確信犯)のか。その理由が、モリカケ問題の本質であり、全てなのである。
その理由(何故か)の追及だけを徹底的に行う事が、これ以上国会でこの問題を長引かせないための唯一の方法なのである。野党が首相相手に、甘い追求と、言い訳にもならない説明の堂々巡りを繰り返してみても、時間が掛かるだけで、そこからは真相も結論も出てこないのである。
例えば、大阪の特捜部長を喚問に呼んで、何故途中で森友問題の追求を止めたのかの説明を求めるという方法もある。そこで上司からの命令だということにでもなれば、今度はその上役を喚問し、最後は官邸に行き着くまで、緒言を重ねて行けば良いのである。逆にいま、最終受益者である、昭恵や加計理事長をいくら喚問しても、意図的な違法行為を立証するのは難しいから、事態の解明には余り役立たないと思われる。
加計問題では、審議会の偏向、すなわち加計学園あり機で終始圧力が掛かっていたことを、委員の口から証言させることが出来れば、公正な検討や判断が行なわれていなかった事が分かる。その時こそ、決定を白紙に戻して、補助金の全額返還を求めることも、法的には可能になるだろう。
従って、モリカケ問題では、なぜ官僚が、背信行為まで働いて、総理夫妻の友人に便宜を張ったのかを、徹底的に追及し、国会で白状させることが最優先事項なのである。それが内閣人事局の過大な、しかも与党に有利な権限を見直すことにもつながるであろう。
行政で心配なのは、財務省や文科省、外務省(セクハラ)だけでなく、防衛省(日報問題)の問題もある。
腐敗した政治(安倍政権)が、腐敗した行政(官僚)を作り出す。昇降格人事を盾にして、(明確な指示のあるなしに関わらず)政権の都合の良いように判断させ、規則も曲げさせ、書類も書き換えさせる。これが事実上の脅迫による犯罪行為でなくて、一体何が恐喝だろう。そのような不健全な政治と行政の関係を、一日でも早く断ち切り、終わらせないと、日本は近い内に、トップなら何をしても良い(恐喝も有)という、取り返しのつかない国になってしまうだろう。
1246.積を憎め 18/7/2
目的が無い、というより「気晴らし」で行う無差別殺人が、後を絶ちません。しかも加害者の人権尊重を理由に、殺害の動機や経緯さえ、被害者家族にも公開されない。一方、報道を見ているだけでも、加害者には共通点があります。それは社会不適応症状の若者による自暴自棄の暴力です。その証拠に、経済的、社会的に恵まれたものが、加害者になった例はありません。犯人が一見おとなしいというのも共通点です。怒りを発散する方法を知らず、その機会も見つけられない。内向的で、自ら人生の負け犬を自認して引き籠るだけ。自分より強い者に立ち向かい、社会を変えようという発想は全く出てこない。発想が前向き、外向きにならず、後ろ向きで内向的だからです。手っ取り早く不満を爆発させて、気を晴らすことだけが目的になっています。
無抵抗な者を傷つけることを、不満のはけ口に選ぶという段階で、既に精神に異常を来しています。まずそこに気が付く必要があります。その精神錯乱が、さらに進めば遺体の損壊さえ、何とも思わなくなる。そうした野蛮な行為から、正気を失っているという判断ができます。その段階で、加害者は一見、人の形はしていても、もはや人間ではない、他の何か(悪魔か野獣)に変質しているのです。それは、一時的かどうかは別にして、人間性を失ってしまったからです。
罪を憎んで人を憎まずというけれど、その「罪を憎む」気持ち自体が、司法にもメディアにも、政治家にも、欠けているように思われます。だからこそ、安倍首相があれだけ反則を繰り返しながら、暴走を続けられるのです。国民とは、あまりにも異なる価値観や判断基準を持つ人が、国の代表になれること自体、どこかが間違っています。
今回の事件でも、異常な犯罪事件が「起きなかったことにしたい」という政府の気持ちがひしひしと伝わってきます。相模原の施設の事件の時の政府の対応(菅長官)もそうでした。犯人が衆院議長に送った手紙の内容も公開はされませんでした。真相究明は後回しにされ、今でもその状態が続いています。でも事件が起きなかったことにすれば、それだけで再発防止になるのでしょうか。そもそも、それで被害者の家族が納得するでしょうか。
1247.インディペンデンス・デイ2018 18/7/3
米国はあてになりません。今までも、そしてこれからも。
日本には自分の脚で立てる政府が必要なのです
トランプのせいで(だけではないが、主にトランプのせいで)世界の民主主義が試されています。そしてトランプのせいで、資本主義も。ついでに日米安保も。
・日本株、漁夫の利は望み薄。
https://jp.reuters.com/article/column-forexforum-shusuke-yamada-idJPKBN1JS0QD
関連記事。トランプ保護主義の武器。ドル安。
https://jp.reuters.com/article/column-forexforum-yuji-kameoka-idJPKBN1JO0I4
関連記事。日銀とスイス中銀の株保有が、過剰なリスクに。
https://jp.reuters.com/article/column-central-banks-idJPKBN1JS062
コメント:次に来るのはドル安、即ち円高です。日本企業の業績は急降下し、株が暴落します。散々警告してきたのに、経団連のご機嫌取りしか考えなかった、安倍政権のせいで。
・吹き飛んだ1兆ドル。世界株式は2010年以来最悪。
https://jp.reuters.com/article/2018-h1-world-stocks-idJPKBN1JS0IM
関連記事。自社株買いに透けて見える先進国経済の変尿。
https://jp.reuters.com/article/column-forexforum-daisuke-uno-idJPKBN1JP110
・陸自、離党防衛に輸送機導入。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180702-00000001-san-pol
関連記事。安保改定、噛み合わぬ議論。
https://www.asahi.com/articles/ASL6V5WC7L6VUTFK01Q.html?iref=comtop_list_pol_n04
コメント:自主防衛の検討を真面目に始めなければならない時期に来ています。なぜならトランプ率いる米国は、もはや同盟国にとって、宛に出来る国ではないからです。
1248.その日 18/7/4
・エネルギー計画。原発活用。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180703-00000128-mai-bus_all
コメント:既得権、富裕層、経営者のご用達政府。別名何様内閣。またはどちら様内閣。
・プルトニウム、原爆6千発分。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070300360&g=eco
コメント:この永遠の疑問に、政府と自民党はどう答えるつもりか。
・ナジブ前首相逮捕。マレ−シア。
https://jp.reuters.com/article/malaysia-politics-najib-idJPKBN1JT14Q
コメント:日本でも早く「その日」が来ないものかと、首を長くして待っている国民は、一人や二人ではないと思います。
・改憲論議、立憲・共産いる限り無理。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070301278&g=pol
コメント:そうではなくて、そもそも自民党の改憲の意図と、改憲案自体が「間違っている」のです。自分は何をしても正しいとする安倍晋三は、究極の自我肥大であり、まさに日本版ヒットラーです。
・青森で官製談合。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070400048&g=soc
コメント:モリカケだって官製談合でしょう。
・加計学園問題の本質。
https://diamond.jp/articles/-/173942?page=2
・先進国に学ぶ格債解消策。
https://diamond.jp/articles/-/142481
コメント:子どもの貧困対策が有効とのこと。
1249.NTTにもの申す 18/7/6
・NTTデータ、北米でM&A積極化。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070600023&g=eco
コメント:絶対にやめた方がいい。大損するに決まっている。というより以下の記事にあるように既に失敗している。NTTは親方日の丸の巨大「ローカル」企業です。私は60年前に、当時10万という金額(今なら50万か)で強制的に出資させられた電話債権が、結局紙くずにされたという苦い経験を忘れられません。
電電公社を民営化し、分割してもなお、利用者につけを回す体質は変っていません。若者が毎月、スマホの料金に1万円以上も負担させられている現状が異常なのであって、消費者庁はとことん追及するべきです。海外で1兆円損しても潰れないのなら、儲け過ぎであって、その分、利用料金を下げるべきでしょう。
そもそもが高い通信料金については、通信産業には膨大な設備投資がついて回るからだという説明がされてきました。でも海外企業を買収する余力があるのなら、他にすることがあるでしょう。災害時に電波が途絶えないようにしたり、またすぐにつながり難くならないような対策も出来るはずです。
NTTには利用者ファーストの経営理念が希薄です。これはNHKにも言える事です。JR,JT,NTT、NHKなど、元官営企業は、どこも経営体質そのものに問題があると言わざるを得ません。そんなローカルな体質のままで、海外に出て行ってもうまくゆく訳がありません。しかも外国での損失を負担させられているのは日本の利用者なのです。政府も無責任なら、経営者も無責任(で無能と、ハッキリ言わせて貰います)。これでは日本が良くなる訳がないのです。
関連記事。ベトナムで失敗。損失1兆円。
http://biz-journal.jp/2016/05/post_15182.html
1250.共同処刑にどんな意味があるのか 18/7/7
新暦の七夕ですが、例年この時期は台風と重なるので、晴になることが滅多にありません。七夕(とお盆)だけは、旧暦で行うべきだと思います。
50年に一度の大水害です。でも内閣府の動きは鈍い。いつものように。
関連記事。大雨特別警報。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180706/k10011517191000.html
関連記事。特別警報とは。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180706-00004207-weather-soci
関連記事。建物内でも避難。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180706-00000056-asahi-soci
昭恵夫人は自由気ままに振る舞っているが、SPを6人もつけているという。無論その費用は国民の負担です。かつてこれほど自分に甘く、国民に対して無責任な首相夫人がいたでしょうか。
オウム真理教事件の死刑囚の刑が「まとめて」執行された。最後の上告が退けられた後、死刑囚の移送が行なわれた段階で、既に執行は時間の問題ではあった。麻原についてはむしろ遅すぎたという感もある。しかし自白が取れないので、何故犯行を指示したのかという肝心の目的(政府転覆か、世直しか)は未だに分かっていない。また共犯達の方は、麻原のマインドコントロールと恐怖政治の支配下にあったことと、その後深く後悔している事は、誰にも分かっていた。
従って共犯の処刑を急ぐ理由が見当たらない。被害者遺族も、同種のテロが起きないように、再発防止策を考えるためにも、共犯の心理分析や聞き取りが必要だと言っていた。だから、なぜこの時期(7月)の「共同処刑」なのかという疑問が残るのである。
そもそも死刑執行の命令書に署名するのが嫌で、在任中に一件も執行しない大臣もいる。それほど嫌な仕事(大臣の3K)なのだ。一方で、上川法相も、国会で野党の追及を受けている。内閣が改造されれば、麻生財務相ともども、続投の芽はない閣僚の一人である。しかも8月には総裁選があると安倍首相が公言している。
処刑後の官房長官と法務大臣の緊急記者会見も異例だ。しかし処刑も記者会見も、首相の意向と無関係に行われることは考えられない。しかも首相自らは一切発言せず、官房長官に代弁させた。嫌な仕事は部下にやらせるいつものパターンである。
第三次安倍政権の為なら、どんな材料でも使う。三選前の残された期間の中で、なりふり構わなくなってきているとすれば、民主主義政治としては極めて危険な兆候だ。自分が首相として居座る為なら、手段を選ばないことを意味しているからだ。
「まとめて」死刑執行というのは前例がなく、受刑者の人権軽視の恐れもある。法と人権に関して、十分な見識を持たない人間が、「政局優先」で決断した結果ではないというのなら、その点を首相は自らの口で国民に説明する必要がある。
遵法精神を持たない人間(斡旋や文書改ざん、忖度を見て見ぬふりをする)が法を執行するなど、笑えない冗談ではないだろうか。それもこれも、安倍首相が、これまで散々国民の信用と信頼を裏切ってきた結果であり、身から出た錆であるにしてもである。
関連記事。死刑執行。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070600346&g=soc
関連記事。法廷では沈黙。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070600386&g=soc
関連記事。死刑執行、歴史は教訓を失った。
https://www.asahi.com/articles/ASL764TPHL76ULZU004.html?iref=comtop_list_nat_n01
関連記事。執行シールに疑問の声。
https://www.asahi.com/articles/ASL7656K2L76UCVL01H.html?iref=comtop_8_05
関連記事。なぜこの時期に。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180706-00010019-fnnprimev-soci
関連記事。EU,日本に死刑執行停止求める。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180706-00000082-mai-int
・戦後最大規模の死刑執行。世界に衝撃。非人道的と批判も。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180707-00000009-asahi-soci
コメント:人道・人道にあまり関心のない内閣です。籠池の待遇を見れば分かります。
・オウム化している日本。自覚ないままの死刑。宮台真司。
https://www.asahi.com/articles/ASL76664BL76UCVL01S.html?iref=comtop_favorite_02
・オウム死刑執行。正当性と課題。
https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20180708-00088579/
1251.自由と責任の概念 18/7/9
私達のようにネットを情報発信のツールとして「使わせて頂いている」者にとっての問題は、実は身勝手な暴走を繰り消す政治家ではなくて、「草の根」の方がより大きいのです。
事実を確認する努力も慎重さもなく、幼稚な価値観による感情論を振りかざす。そしてSNSやツイッターで悪口雑言を言いたい放題。使う言葉も単調です。「馬鹿」や、「死ね」です。
こちらとしては、そういうヘイト・メッセージとは一緒にしないでくれと言いたいところです。他人と自分の間で、正常でバランスの取れた関係を築けない社会不適用者(失礼)でも、発信はできてしまう。でも言葉というものは、思想や価値観を運ぶ道具、または船のようなものなので、肉体を傷つけなくとも、精神にとっては、劇薬または猛毒として作用するのです。人を元気づける場合もあるが、言葉の中の悪意が、人を死や狂気に追い詰める事もあるのです。言葉は包丁と同じで、使い方が分からずに振り回せば、自分も他人も傷つけるのです。
W杯のGKの川島を中傷する人達が大勢います。それは他人の失敗には厳しく、自分には甘い人達です。私(WTW)は個人攻撃はしません。それは「公人」に対する批判です。私が相手にしているのは、私より遥かに大きな権力や経済力、或いは暴力を持つ人達だけです。自分より弱い者や権限のない人たちを、いくら攻撃しても世の中は良くはならないのです。しかもそういう場合は、書き込む者が不満を、しかも感情的にぶちまけているだけで、論理的な共感を得る事は出来ないのです。自分の不満をあたりかまわず、無差別にぶつける。それはテロリストのしていることと同じなのです。その心理状態は、ISや最近の日本の自暴自棄の犯罪者と通じるものがあります。だからテロ対策には、社会的不満の対策も必要なのです。
見方を変えると、ヘイト発言をネットで繰り返す人達と、スマホを見ながら赤信号を渡る人達は、とても良く似ているのです。それは自分に対しても他人に対しても無責任だという点です。
思想や人種によって、その発言が規制されてはなりません。でもその自由には責任の裏付けが必要であって、それがないと、残るのは自由に名を借りた暴走と暴力だけです。その点は今の安部政権と同じです。多数決という「自由」を散々振り回してきたのに、日本の将来に対しては全くの無責任。ヘイトの発言もこれと同じ事であって、言葉の自由だけが先にあって、発言に伴うべき責任がついてこないのです。
そう考えてくると、今の世界にとって何が必要かも見えてきます。それは「自由と責任」の観念です。しかもここで一番大事なことは、責任は他人から押し付けられたもの(例えば国防のために兵役を課するなど)であってはならないということです。「責任」は自らが判断して自分に課するものです。そうでないと全体主義になります。
恐ろしいことに、安倍政権は、国民の自由も権利も制限し、そのくせ責任だけを国民に強要するような憲法の改悪を目指しています。責任とはあくまで自分で判断するものなのです。言葉でも行動でも、その結果の責任を、自ら進んで取るのは自分自身しかいないのです。その意識が首相自身にも感じられません。自由は最大限に使う、でもその結果の責任からは逃げている。そうした姿勢なのです。
サンデルの白熱教室を見ていて大きな失望を味わっているところです。差別という重大な問題を取り上げているのに、学生達の議論は「ちょっと待てよ」と言いたくなるようなレベルだからです。これが世界の学生の最高レベルだとしたら、トランプの支持者が減らないのは当たり前です。世界規模で、知的レベルが下がっていると思わざるを得ないからです。
若い人たちが「人生」そして「生きる事」に意味と価値を見出すことが急務です。そしての為には「自由と責任」の意味を理解することが大前提となります。その手助けをすることこそが、私達(シニア?)が21世紀まで生き延びてきた理由なのです。
1252.豪雨と政府の対応 18/7/9
・豪雨で90人死亡、不明73人。映像。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180709-00000021-jnn-soci
関連記事。西日本の高速、47カ所で崩落などの被害。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180708-00000083-mai-soci
関連記事。7時間タオル振った。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070900100&g=soc
コメント:まず被災者の方々に、心からお見舞いを申し上げます。
ところで、なぜ政府は大規模広域災害の対策を発動しないのか。首相は外交問題を優先し、連日閣僚会議。なぜ現地にヘリで行き、陣頭指揮をしないのか。軸脚が国民にないことだけははっきりした。災害時の政府の対応としては、阪神の時は村山が、311の時は枝野が不眠で頑張った。でも安倍政権には全くやる気が感じられない。だれがリーダーかも分からない。
火中の栗を拾うとか、現場で泥をかぶるという発想は、自民党議員にはないようだ。国民がこれほどの打撃を受けていても、未だに危機感のない首相(や閣僚)など、日本にはいらない。パレードでは先頭に立ちたがるくせに、有事には最初に防空壕に逃げ込むような人達なのだろう。
おそらく今下手に動けば三選が危ないという政局判断しか念頭にはないのだろう。こうなると、首相はお飾りどころか、日本の国民にとってはただの自我肥大の「お荷物」に過ぎないということになる。
関連記事。豪雨対応で国会休戦を。枝野、小沢。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070800482&g=pol
・石破、防災省を政策に。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070800315&g=pol
YOUは何しに…というような手前味噌の番組を見ていて思うのは、日本の庶民の従順さ、優しさにつけこんで、それを最大限に利用しているのが、他ならぬ安倍首相であり、自民党政権ではないかという事です。豪雨被害の最中に、総理が料亭で酒の入った会合をしていたことを、竹下総務会長が認めました。
関連記事。赤坂自民邸に批判。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6289365
関連記事。官邸混乱。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070901155&g=pol
コメント:有事にあてにならない政府など、国民のお荷物です。
・両陛下、被災地にお見舞い。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6289327
・独首相、豪雨被害で遺族に哀悼の意。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070901226&g=pol
コメント:トランプはどうした。
・窃盗集団が被災地にデマ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180709-00010006-bfj-sci
・災害時無料WiFiに注意。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180709-35122178-zdnet-sci
・豪雨対策、有志が給水MAPを作成。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180709-00010004-bfj-sci
・浸水した車両は危険。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180709-00000101-jij-soci
・記者が見た豪雨。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180710-00010001-sanyo-l33
・カビの繁殖に注意。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180708-00010005-bfj-soci
・被災地の衛生管理。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180708-00010004-bfj-soci
・時間差増水、斜面崩落に注意。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180708-00000004-asahi-soci
・被災学生に奨学金支給。日本学生支援機構。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180710/k10011525451000.html
・大きな災害が起きたら。
https://otekomachi.yomiuri.co.jp/info/20180708-OKT8T91774/?from=ytop_os1
・注目の豆知識。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/07/09/nishinihon_a_23477417/?utm_hp_ref=jp-homepage
・安倍政権を揺さぶる豪雨災害対策の不手際。
https://toyokeizai.net/articles/-/229001
関連記事。豪雨でも宴会自慢をする想像力の欠如。
https://toyokeizai.net/articles/-/228868
関連記事。自民飲み会に野党批判。
https://jp.reuters.com/article/idJP2018071001002661
関連記事。慎んだ方が良かった。
https://www.asahi.com/articles/ASL7B5W6WL7BUTFK01C.html?iref=comtop_list_pol_n04
関連記事。腰の引けた災害報道。
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2018/07/post-1013.php
コメント:今回はNHKが頑張りました。政府はなあーんにも、しませんでしたが。山口県に被害がなければそれでいいんですか、安倍首相。
1253.野党の結束は期待薄 18/7/11
・立憲と国民は意志疎通を。共産小池。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018071001301&g=pol
関連記事。国家防衛省検討を。玉木。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018071001308&g=pol
コメント:諸悪の根源は、野党連合構想を排他的な価値観、しかも偏狭な、自民党以上に超保守な政治思想でぶちこわした小池ゆり子です。
その時排除された枝野が、剛直一本やりなのは理解できるが、当時のトラウマがあるので、野党共闘がうまくいきません。また枝野の反権力の明確な姿勢を評価する国民も大勢います。枝野が唯一納得するのは、その場限りの安易な連携ではなく、立憲への入党だけでしょう。
国民民主は、今のまま支持率が伸びないと、次回の選挙で消滅する恐れがあります。その浮遊票の一部は立憲支持に回るでしょうが、多くが自民党に流れる(それが棄権票であっても、小選挙区なので自民党に有利)と国民にはマイナスです。国民民主は最早希望の党ではないことを考慮し、枝野が歩み寄る必要があります。そもそも、きちんと政権を追及出来ているのは立憲ではなく、共産党なのです。むしろ共産党と立憲が一緒になった方が、国民には分かり易いくらいです。
かたや国民民主の最大の欠点は、安倍首相になめられて、与しやすいと思われていることです。ならば主張が明確な、虎之助や藤巻が頑張っている維新と組むことだって考えなければなりません。そうすれば虎之助だってもっと質問時間が取れるでしょう。政権に、蛇蝎のように嫌われてこそ、初めて野党たり得るのです。
1254.どうなるMRJ 18/7/11
・三菱、MRJの生産再開。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180710-00010001-newswitch-ind
関連記事。ボーイングの支援継続。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018071100007&g=eco
コメント:航空機の場合、3次元で移動するので、素性が悪いと後々まで尾を引きます。もっと言えば生まれ(基本設計)が悪いと、どんなに手直ししても名機にはなれないのです。そこが飛行機と自動車の決定的な違いです。MRJもそれが心配です。独自設計のホンダが好調なのは、その辺の違いだと思います。
1255.現政権の知らんぷり対応 18/7/13
朝日新聞 7/11 思考のプリズム(國分功一郎)から抜粋
「現政権の知らんぷり対応」
先日、ドイツの若い哲学者マルクス・ガブリエルと公開討論する機会があ
った。民主主義をテーマとした討論の中で私は、「いま日本では役人による
公文書改ぎんが問題になっているのだが、驚くべきことに人々はこれにほと
んど怒っていない」と述べた。
… 公文書の改ぎんは未曽有の疑獄事件と関わっている。ウソにウソを重ねた.
関係者たちの矛盾点は既に暴かれている。会見して事情を説明すべき人物は
国民の前に現れない。政権はただほとぼりが冷めるのを待つばかりだ。
ところが、この事態を前にしても世論が怒りに震えることはない。どんな
にありそうもないウソでも受け入れ、それがデタラメだと分かってもけろり
としている。アレントはそのような態度を指して、軽信とシニシズムの同居
と呼んだ。何でもすぐに信じるが、確たる信念を何一つ持っていないから、
騙されたと分かっても平気なのだ。
…すべては、人が何らかの信ずる価値を持てずにいることに由来しているよ
うに思われる。何かを信じていないから、何でもすぐに信じてしまう。自分
の幸福への無関心もおそらくそこに由来する。
ガブリエルは討論の中で、ドイッ基本法の第1条が掲ける「人間の尊厳の
不可侵」という価値について堂々と語った。私はそのことをとてもうらやま
しく思った。日本の憲法もまた「基本的人権の尊重」をその原理の一つとし
て掲けている。しかし私はそれを彼のように堂々ど語ることはできない。そ
の価値は日本では少しも信じられていないからである。
現政権はこれまで、どんな批判に対しても知らんぷりをすることでやり過
ごしてきた。歴代の政権であれば「さすがにそれはマズい」と考えるような
ことも平気で実現している。その最大の例は2014年の閣議決定による憲
法解釈の変更だ。
政権の知ちんぷりが通用するのは、私たちが「これだけは譲れない」とい
う何らかの価値を信じることができずにいるからだろう。政権はそのことを
見抜いているから、このような事態に陥っても少しも焦っていないのであ
る。
1256.産めよ死ねよ 18/7/13
共同通信のニュースサイトで、閲覧のトップは以下の記事でした。
・「産めよ死ねよ」への回帰か。
https://this.kiji.is/389956134104368225?c=39546741839462401
コメント:暴言を吐いたのは二階だけではありません。真面目な国民は、まともな生活さえできない経済的な苦境に追い込み、政治家を含む特権階級だけが甘い汁を吸う構図が当たり前、国民は市場に労働力を供給すればよく、余計なことは言う必要はないと言わんばかりの、自民党の閣僚のふんぞりかえった姿勢が見てとれるような、暴言の数々です。
そういう政治家自身は、自分達こそが国民の世話(というよりお荷物)になっており、与党が支配する国会が、実年齢は若くても、知的ヨイヨイの老人ホームになっているという実態が分かっていないようです。そんな知的障碍者の議員を、更に6人も議員を増やそうというのだから、開いた口がふさがりません。
1257.日本に航空宇宙産業を 18/7/13
・ANA新たに330便欠航。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180712-00000089-impress-life
コメント:これはかなり経営の屋台骨に響くはずです。それもこれも無事故のエアバスを選ばずに、787を選んだことが原因です。しかも御巣鷹山の事故で分かるように、ボーイングは責任を取らないでしょう。
もはや米国に航空機を任せていては駄目なのです。ボーイングは、自社の技術に自信がないから、外国の航空機会社を買収することで、延命策を図っているのです。ついでに言えばトランプのような類人猿がトップにいるような国に、国際関係を依存するのもNGです。
資源のない日本が世界で生き残って行くためには、思い切って航空宇宙産業(とバイオ)に投資して、伸ばしてゆくしかないのです。
しかもその時に、芯が腐って空洞化した大木のような、財閥系の重厚長大企業でも駄目です。保守的な社風では、飛躍的な発想も出てこないし、発想の転換さえ難しいからです。
それが出来るのは、中島飛行機(ゼロ戦)の富士重工か、ホンダの方が可能性があります。保守が良いというのなら、石橋叩いて渡らないトヨタか、ロータリーのマツダにでも作らせた方が、良いエンジンが出来るでしょう。
モノづくりでは、リスクをものともしない技術者の良心がコアになります。21世紀の航空宇宙産業時代を、日本がリードすること、それがメーカーに奉職したこともある私の夢です。共同通信のニュースサイトで、閲覧のトップは以下の記事でした。
1258.衆愚賢民 18/7/13
・日本代表への手のひら返しに映る真の衆愚。
https://toyokeizai.net/articles/-/229004
コメント:私もやや遠回しではあれ、何度となく指摘して来たように、はっきり言って今の日本は衆愚(政治)です。それは米国と同じ構図です。まず日本が衆愚だという点を認識することから始めなければならず、それには大きな抵抗があるでしょうが、それを避けて通ることは出来ないのです。その後で、ならばどうすれば衆愚の方々が賢民になって頂けるのかを考える。そこに日本の未来が掛かっているのです。
しかも衆愚の人たちが、ネットという、気軽に発信できるツールを手にしてしまったのだから、一層アブナイ状況にあるのです。無責任な発言が可能なので、デマや見当違いの中傷の温床になりかねないし、実際に低レベルの炎上騒ぎもしょっちゅう起きています。
しかも、冷静で批判的であるべき大手のメディアが、権力に忖度を始めたら、どんな結果になるか、想像するのも恐ろしい事なのです。なぜなら、政府が特定の団体や個人を、反政府活動は無論の事、政府を批判しただけでも攻撃する。それに対抗するべきメディアが機能していないので、政権よいしょだけが独り歩きを始める。政府の発表(大本営発表)だけを「真実」だと思った大衆(衆愚)が、ネットで怒号を上げる。やがてはそれが焼き討ちやリンチに発展する。それこそナチス(や戦前の日本)と全く同じ状況ではないでしょうか。衆愚が日本を滅ぼすのです。
1259.司法とNHK 18/7/14
・おにぎり配付で市議逮捕。
https://www.asahi.com/articles/ASL7F5Q7DL7FUGTB00Z.html?iref=comtop_list_nat_n02
コメント:警察と司法の動きには、ただならぬアンバランスを感じる。晴れの日の詐欺事件と言い、おにぎりといい、司法に不正は一切許さないという堅い決意があるのなら、虚偽の申請で100憶も国から騙し取った加計が、なぜお構いなしなのか。首相の友達だから大目に見る(忖度する)ということなのだろうか。
最近の警察、検察、ついでに法務省(前代未聞の合同処刑=人道軽視)のしていることは、じつはそのまま安倍政権の判断でもある。なぜなら安倍首相が行政の長だからである。そして改めて見直してみると、最近の事件における、行政や司法の動きは、弱い者いじめの側面を意識せざるを得ない。筋が通らないから、法の正義がなく、法の秩序(判断基準)さえ失われているように思えるのである。
また、誰が見ても受け答えが明確な(麻原はそうではなかったが)、精神異常とは到底思えない新幹線殺人の犯人(もはや容疑者ではない)の精神鑑定に4ケ月も掛けると言っている。その結果、不起訴にでもなれば、被害者の怒りは頂点に達するだろう。
政権が関与する案件は立件せず(不起訴)、賽銭泥や万引きだけを捕まえろという指示(ここでも官邸か?)でも出ているのだろうか。
但し、本件が今までと少し違うのは、安倍首相の演説会の際の出来事であることと、総裁瀬の直前という点である。であるならば、警察も検察も、きちんと意地を見せてもらいたい。そうでないと、司法への国民の信頼など、とうてい得られないだろう。
一方、第四の権力である報道の姿勢はどうだろう。豪雨災害の政府の初動の遅れがあったのに、NHKは一切それを指摘しないばかりか、当然出ているはずの被災者の苦情も取り上げていない。インタビューで出てくる意見は、ひたすら被災者の現状を伝えるもので、異口同音に出ているはずの、行政への不満や希望を取り上げていない。そこにNHKによる故意の無作為と、その結果としての印象操作を感じないわけにはいかないのである。
関連記事。 中国、西日本豪雨災害と、赤坂自民亭を大きく報道。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/07/post-10592.php
NHKの報道局が、政府に不利な意見は取り上げないという、一種の世論操作をしている事実は、「何を報道しないか」を考えただけで一層明確になる。もしそんなことはしていないい、平等に行政批判もやっていると言うのであれば、試しに7日に首相が宴会をしていた事をどう思うかと、NHKがインタビューで被災者に尋ねるべきなのだ。でもNHKは絶対にそんな質問はしない。何故ならその答の被災者の生の言葉が、全国放送で流れれば、政権が根底から揺らぐ恐れがあるからだ、だから、宴会の事実(首相の写真付き)の報道さえしない、確信犯なのである。
NHKの報道局としては、熊本地震では民放の後塵を拝したので、今回は先行してうまくやりたいと思ったのだろう。先行したことは正しいが、ジャーナリズム(特に国民側の)としては、それだけでは不十分なのである。重い政府の腰を上げさせて、国の支援が進むようにすることが目的なのである。ところがその姿勢は報道局には微塵もなかった。だから大変だと騒いでいるだけの印象になったのである。
国民が正しく事実を認識する事を妨げているNHKの報道局は、人心一新の必要がある。そこで、政権にへつらう、ジャーナリズムにあるまじき歪んだ価値観の持ち主、小池報道局長の更迭を強く要求したい。後任は無論キャスターの大越である。しかも、私にはそれを要求する「権利」がある。何故ならイヌアッチケーに直接金を払っているのは国民であって、政府ではないからだ。
勉強会と、おにぎり逮捕は、多少なりとも、政権の評価を下げる役には立つだろう。どんなにNHKが懸命になって、首相の被災地訪問を放映しようとも、国民は「有事」に、政権が宛にならないどころか、党内の都合を優先し、国民の信頼を裏切っていたという「事実」に気が付いたのである。
ここで大事なことは総裁選前に、国民レベルで安倍政権続投の反対運動を展開する事だ。デモがあれば私も参加したい。そして安部三選反対を叫ぶとすれば、今のこの機会を逃せば次がないのである。
・川の水位上昇が避難基準では逃げ遅れる。
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20180713-OYT8T50010.html?page_no=1&from=ytop_os1
コメント:私もそう思います。
・オウム死刑で考えた。日本の無宗教の真実。パックン。
https://www.newsweekjapan.jp/pakkun/2018/07/post-38.php
1260.ネットユーザー協会を立ち上げよう 18/7/15
昨夜(7/14)のBS11の報道ライブインサイドOUTで、豪雨被害のネットのデマを取り上げていました。これは時宜に即した内容だと思います。この番組では、情報がデマかどうかを見分ける方法を紹介しています。最近では救助隊の服装をした窃盗団が出没しており、その車の番号までデマが流れたが、警察が否定した例があるとのことです。
情報の信ぴょう性については、情報源がそれなりの組織かどうか、またリンクが張ってあるかどうか、そして続報があるかどうかで判断できるとしています。特に続報がない情報は殆どデマだと言っています。更に私は匿名かどうかを付け加えたいと思います。
ちなみに、そういう見方をすれば、当サイト(WTW)は対極にあります。実名だし、略歴どころ過去ログも山のようにあり、リンク先や出展は必ず明記しており、更に同じ情報でも、微妙にニュアンスが異なる複数の情報源から、信ぴょう性の高いものを選ぶとともに、なるべく多くの関連情報を紹介しているからです。更に情報源も限定せずに、できる限り範囲を広げており、311の原発事故の時には、情報源として日本のメディがマヒしてしまったので、ドイツのメディアの情報を紹介して、読者から評価されたこともあります。
ネットは誰でも発信できるツールであり、(幸い未だ)資格も必要ではないが、「発言の自由」と「発言の責任」が表裏一体であることを自覚しない者には、ツールを使う「資質」と「教養」と「品格」に欠けると言えると思います。但し絶対にやってはならないことは、ネット利用にルールや資格などの「官製の制限」を、絶対に持ち込んではならないという事です。
資格制度は、為政者にとって都合の良い意見とその発信者だけを選ぶことになるので、思想統制と言論の自由の弾圧の温床に成りかねないからです。毎日のように政府批判を行う当サイトなどは、たちまち規制の対象になってしまうでしょう。ネット規制に名を借りた言論統制で、民主主義では最も大切な言論の自由が奪われてしまいます。
現在のネット上に見られる、情報混乱や無秩序、無政府状態を、どのように整理整頓(規制ではありません)すれば、ネットの利用が国民身の幸福や自由につながるのかを考える事こそが、ネット利用における前向きの姿勢なのです。それは自主的な交通整理以上のものであってはならないのです。
より単純な表現をすれば、ネットで情報を発信する者には、おのずとモラルと理性が求められるということなのです。これは情報を受け取り、利用する側にも必要な資質であって、情報を読むときにも、モラルと理性があれば、炎上など起きないのです。番組では専門家が「自分の玄関先に貼れないような発言」では意味がないという表現をしていました。
同番組では、いかに匿名でも、事件や告訴があれば発信源はすぐに特定できるので、匿名で隠しおおせる事は出来ない。だから発言にはリスクが(必ず)伴うと指摘していました。でもこれは飴と鞭の、鞭であって、ネガティブな対処です。
同時に、情報公開や誹謗中傷によって、実害があるかどうかの判断も必要で、無視した方が良い場合もあるとしています。悪口を書くような連中は、社会的大きな存在ではない人が多い、だから気にするなという見方です。またこの番組では、いかに正義の為の論争のように気負っていても、中身としては好き嫌いの議論でしかない場合も多いと指摘しています。好みの問題なら議論するのは時間の無駄です。但し、WTWの主要なテーマは政治と外交なので、好き嫌いで割り切ることは出来ません。なおこの番組では、ネットリテラシーをそれほど難しく考える必要はなく、両論併記だと言っていました。
私はネットの誹謗や炎上の問題は、規制を設けるよりは、関係者に意見を述べる機会を均等に与える事(読み手にとっての両論併記)が最善の方法だと考えます。誹謗中傷は、感情的なものなので、議論に耐えられないからです。誹謗中傷には反論で立ち向かう、これが原則であるべきなのです。しかもその論争が匿名では意味がありません。匿名だと議論も架空のものになってしまうからです。
どうしても今のネットの無政府状態が目に余るというのであれば、私が提案できる具体的な案は、自主的な団体の設立です。それは映倫のようなもので、弁護士も加えた、情報リテラシー協議会、或いはネットユーザー協会を作ることです。これはリテラシーを守りつつ情報発信する自主的、かつ任意参加の団体(自主規制とは言いたくない)です。情報を発信したい者は、最初にデータベースに登録し、略歴、著作、思想傾向なども登録しておけば、情報を読む者が、必要に応じて人物の照会ができる事になります。
そうやって、官による規制を排除しつつ、情報を受け取る側にとっての最低限の情報発信者の信頼性を担保するという考え方です。これは一種の消費者保護とも言えます。私は実はマジで(ガチで)この団体を自分で立ち上げたい(NPO)と思っています。ファンドは自己資金プラス、ネットファンディングで対応できればと思います。
ネットの問題は、つまるところ、前にもお話したように「自由」と「責任」の問題なのです。スマホの画面を見ながら赤信号を渡るようなことは、ネットの社会でも許される訳ではないということです。何故ならその責任を負うのもまた自分だからです。自分の命も、そして言葉も、自分が責任を取るしかないのです。