「WTWオピニオン」
【第87巻の内容】
「民主主義は形だけ。映画新聞記者」
「負け戦の予感」
「歴史に名前は残らない」
「未完の本」
「無能外交」
「財も成さず、名も成さず」
「NHKの悪質な忖度」
「リベラルな経済紙が必要」
「迷惑な隣人」
「オウムの処刑を急いだ理由」
「どうしても戦争をしたい人種差別主義者」
「仮想通貨で若者の破産が増える」
「首相を国民から守るための警察」
「久米宏」
「京アニ、吉本、トランプ」
1466.民主主義は形だけ。映画新聞記者 19/7/5-7
いま話題の映画「新聞記者」を劇場で見ました。平日なので、観客は高齢者です。原作は東京新聞の望月記者の同名の本(角川新書=購入済、感想文は後日)です。主役は韓国女性が演じる帰国子女の女性記者と、内閣調査室の若手官僚松坂桃李です。テーマになっているのは、改革調査室(内調)の不正と暴走ですが、官邸が過度に心配しないように付け加えると、あくまでフィクションです。但し公文書の改ざんや、特定の大学への便宜供与など、誰もがモリカケを連想しない訳にはいかないでしょう。しかも恣意的な政治の後始末を、人事権を背景に官僚に押し付け、人命さえ軽視されるというのも、現実に起きた事件を連想させるに十分です。メディアも、内閣には基本、忖度の姿勢です。
最も衝撃的なシーンは、架空の本筋より、劇中のTV画面に登場する前川喜平の指摘、即ち政治と行政の私物化です。映画の虚構を隠れ蓑にした、事実上の告発になっています。
映画としての洗練度はイマイチですが、もう少し丁寧に仕上がっていれば、今年のベスト・ピクチャーの筆頭候補です。
この映画の趣旨を象徴するのは、内閣調査室長が最後に言い放つ言葉です。
「日本では民主主義は形だけいいんだよ」。
望月記者の「新聞記者」という本を読み始めました。同氏の生い立ちと、最近の記者活動を一人称で語る本です。テーマは、(言うまでもなく)映画でも取り上げていた森友加計学園問題です。今回は、聞き飽きた感もあるモリカケではなく、記者の人となりを御理解頂くために、前書きから一部をご紹介します。
「新聞記者」望月衣塑子 角川新書
「はじめに」から
… 2つの記者会見から見えたこと
安倍晋三首相の記者会見にも出席した。通常国会閉会に伴い、6月19日の夕方から首相官邸で行われた。
「望月さん、挙手してみなよ」
フリーのジャーナリストの岩上安身さんはこう言いながら、直後にこうつけ加えた。
「でも、絶対に指名されないから。僕なんて5年くらい出席していて、いつも手を挙げているけど、一度も指名されたことがないからね」
安倍首相はマスコミへの好き嫌いが、極端にはっきりしているという。記者会見で司会から指名されるのは、NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、読売新聞、産経新聞といった限られた媒体の記者だけとも聞いた。(編集者注:そういえば映画では、TBSの首相番の記者が、婦女暴行で不起訴になった経緯にも触れていました)
なかには手を挙げていないのに指名されるNHKの記者もいるという。しかも、事前に質問が示されているケースが多く、それに合わせて事務方が作成した回答を安倍首相が自分の言葉のように読み上げる。
予定調和以外の何物でもないと思う。そんな記者会見に意味があるのだろうか。
ひるがえって、菅官房長官の定例会見は趣が違う。
「そのような指摘は当たりません」
「まったく問題ありません」
いつしか巷で「菅話法」と呼ばれるようになったが、木で鼻をくくったような態度で定型句を淡々と繰り返し、一方的にコミュニケーションを断ってくる手法にいら立つことは少なくない。
それでも質問しようと挙手した記者はきちんと指名してくれる。媒体の選別もないし、 事前に質問を渡すように言われたこともない。ただいつからか、広報官が「あと-問でお願いします」「あと1人でお願いします」と、明らかに質問を切ってくるようになった。答えは得られていないので、無視して手を上げ続けていると、おどろいたことに、内閣記者会の幹事社のある記者が、
「以上で終わります」
と勝手に会見を打ち切ってしまった。なぜ同じ記者が…? 後述するが、記者クラブという制度の限界を感じ、さすがにその日は落ち込んだ。
…当たり前のことをし続けるだけ
…今の段階では、森友、加計問題をはじめ、政権や官邸に対する疑問が払しょくされたとは思えない。だれも聞かないのなら、私が聞くしかないとも思っている。
社会派を気取っているわけでも、自分が置かれた状況に舞いあがっているわけでもない。
…正義のヒーローのように言われることも、反権力記者のレッテルを貼られることも、実際の自分とは距離があると感じている。
(以下略)
関連記事。質問制限は独裁政権のよう。米誌批判。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019070600307&g=int
関連記事。嘲笑する政治が生んだ差別、同調圧力。安倍政治の6年半。
https://www.asahi.com/articles/ASM747FRFM74UTFK036.html?iref=comtop_8_01
1467.負け戦の予感 19/7/6
・自公、改選過半数の勢い。
https://www.asahi.com/articles/ASM6X6DPRM6XUZPS023.html?iref=comtop_8_01
コメント:NHKで、立憲の比例代表の顔ぶれを見たら、とてもではないが、投票意欲をそそられるような人たちではありません。選挙対策をやっているのが福山なら、そこで既にミスキャストです。そもそも枝野自身が幹事長をしていた当時に、民主党は選挙で大敗し、しかも本人にはその自覚が全くありませんでした。改憲より生活防衛が大事という枝野の主張自体は間違ってはいないが、立憲民主の選挙軽視が今に始まった事ではないという点が大問題なのです。しかも名前も聞いたことがないような泡沫政党の乱立も、リベラルな国民にとっては決してプラスとは言えません。これでまた国政で自民党に負けるのかと思うとやり切れない気持ちになります。そしてそういう国民の悔しさが理解できないような政党なら、与党はもちろん、野党の資格もないのです。
関連記事。長期政権のおごり。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019070502000152.html
関連記事。公的年金、ESGに3.5兆円投資。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47015470V00C19A7EA4000/
関連記事。年金運用黒字。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019070500660&g=eco
コメント:危ない橋を渡るのは止めにせよ。他人の金で博打をやっているのと変わりません。赤字になっても責任を取れないし、取るつもりもない。そもそも選挙が始まったこの時期に、こういう政府の提灯記事を出す朝日と日経の「見識」が信じられない。同じ情報でも、以下の報道の方が(国民から見れば)正しい理解なのです。
関連記事。黒字巾大幅縮小。東京新聞。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019070501001887.html
1468.歴史に名前は残らない 19/7/8
・人権より独裁者。トランプの外交。
https://jp.reuters.com/article/apps-usa-column-idJPKCN1U0031
関連記事。英の駐米大使、トランプは無能。
https://www.asahi.com/articles/ASM776VH9M77UHBI026.html?iref=comtop_8_05
コメント:しかも理知的な判断に基づく決断ではなく、ほぼほぼ本能だけで衝動的に動くから(さすが猿人大統領)面倒なのです。ところで某大統領と某首相には共通点があります。それはクラシック音楽を聴かないことです。多分古典芸能(シェークスピアを含む)も苦手でしょう。しかも二人とも殆ど本を読みません。それは、興味がないというよりは、憶測ですが、読んでも理解できないからではないでしょうか。しかも同じことは(誤読の名人)XX太郎にも言えると思います。自分が利口だと思っている〇〇ほど始末に困るものは無いというのは、古今東西の歴史が示しています。後世になって独裁者が評価されることもありません。即ち、彼らの名前は歴史には残らないでしょう。それでもご本人たちが、「なんで」と思うのなら、自分達がしてきたことを振り返ってみれば良いのです。権力欲と私心(と自分の家族)を優先し、1年先の政治経済に責任を持てず、5年先の国の形も示せずに、どうやって悪名以外の名を残せるというのでしょうか。
関連記事。福島住民。首相への本音止められた。
https://www.asahi.com/articles/ASM754J6JM75ULZU00H.html?iref=comtop_8_01
関連記事。民主党の枝野さん。
https://www.asahi.com/articles/ASM775J0MM77UTFK009.html?iref=comtop_8_04
1469.未完の本 19/7/11
自分のライフワークを定めました。今から言うのも変ですが、多分完成はしないでしょう。それは一冊の本(オンライン書籍)です。書名(予定)は「メディアをどう選び、どう読むべきか―国民にとっての真実とは何か―」です。日本の巨大メディアに対して、これという肩書もない一人のジジイの力で、どこまで挑戦できるか、自信は全然ありません。それでもが、日本を良くするには政治を変える前に、或いは政治を変えるために、常に庶民の目線と感覚(=良識と常識)で政治・経済・社会・世界情勢を見守り(=ウォッチ)続ける、「良質なメディアを国民が育てる」ことが、どうしても必要だという信念が、日に日に強まっているからです。いかに不正の限りを尽くそうとも、政治家には任期というものがあります。しかしメディアは政権の時期をまたがって存続し続けるのです。現在のように、メディアが国民の味方ではなく、政権のご機嫌を伺う(=忖度)ような国で、どうやって国民は民主主義を維持できるというのでしょうか。しかも私(=WTW)の闘いは、山のようにいる著名なメディア関係者や有識者との競争でもあります。唯一の強み(特徴)は、むしろ私がプロのジャーナリストではない(=どこにでもいる平凡な国民の一人)という点にあると思います。即ち受け手からみたメディアへの注文だという点なのです。WTWの日々の作業こそ、良質なメディアと、良質な情報の取捨選択なのです。
・報道の自由で国際会議。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019071000751&g=int
・光格天皇の祈りは。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2019071002000165.html
1470.無能外交 19/7/13
・日韓事務会合。主張かみ合わず。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6329904
コメント:安倍首相の粉飾外交では、問題がこじれるばかりです。馬である輸出管理の問題よりも、将である徴用工問題で、正々堂々と論争を挑まない限り、世界には通用しないでしょう。身も蓋もない言い方ですが、イランでは、トランプのパシリをやって結局失敗した御粗末な経験もあるし、安倍首相には外交は無理なのです。仮に北に行ったとしても成果がないことは目に見えています。プーチンとの23回も会談して、結局何も得るものがなかった事でも、外交の能力不足は明かなのです。
しかもこの無策・無能な外交が、紛争や摩擦にでも発展したら目も当てられません。そこで首相が、(待ってましたとばかり)自衛隊でも出動させた日には、日韓に武器を売っている、武器商人の米国がほくそ笑むだけです。
小競り合いに発展した後で、おもむろにトランプが仲裁を買って出れば、株を上げて、大統領選で有利になるだけの事です。安倍首相と文大統領は、トランプの大統領選の捨て駒になるのです。そこまで読めないとなれば、両者(アベとブン)の知能程度を疑うしかありません。
今のまま緊張状態が続けば、自国の政治で行き詰まっていて後がない文が、思い切った行動(軍事的な行動や離島の占拠)に出ないという保証はありません。しかもそうなると、共通の敵を前にした北が(喜んで)参戦する口実を与える事にもなります。それは文としては願ってもない状況(半島統一の切っ掛け)になるのです。そこで中国が口利きをするのでしょう。日韓摩擦で良いことは何もないのです。そもそも緊張関係を緩和するのが外交の務めなのに、安倍首相のしていることは真逆であり、だから外交能力に欠けていると申し上げているのです。対米外交(というより追従)だけが外交ではないのです。
政権の状況が不利になると、戦争を始めて人気を取り戻そうというのは古来よくある話です。そこで安倍首相としては、刺激して文が先に手を出してくれないものかと心待ちにしている可能性も想定出来ます。そうすれば、改めて自衛隊の必要性もアピール出来るし、憲法改悪の弾みにもなる。そうして最終目標である軍事大国に近づけたいのではないでしょうか。
かたや専用機を欲しがっていた、あごに特徴のある某外相は、一体どこに消えたのでしょうか。所詮その程度の(存在感のない)人物だったのでしょうか。こと朝鮮半島に関する限り、(平和外交の)猪木の方が、遥かに存在感がありました。某外相はトランプにおけるポンペイオ以下です。
ともかく安倍「外交」が重大な結果(紛争解決の為に武力を行使)をもたらす前に、政権の交代が必要です。経済でも無能、外交でも無能、国会では嘘も方便ばかりでは、良いところがありません。経済政策では、口に特徴のある某財務大臣よりも、大塚(国民民主)や、藤巻(維新)の分析と主張の方が、遥かにましです。安倍政権はいまやレイムダック化しており、国民にとって、全く不要な政権になりつつあるようです。年末までに解散する気がないのなら、せめて五輪の開会式が終わった時点で、自ら辞任して頂きたいものです。
関連記事。質問・批判をかわす安倍話法。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/07/4-80.php
関連記事。嘲笑する政治。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190712-00012746-bunshun-pol
コメント:それは国民とまともに向き合う気がないという事を意味しています。安倍に賛成しない人間を国民とは見なしていないのです。こうなると病的な自我肥大です。
・前川喜平が興石と共演。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190712-00000581-san-soci
コメント:前川を文科大臣にしたいと思っているのは私だけでしょうか。
・石破、安倍改憲案を一刀両断。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190712-00010000-kinyobi-pol
コメント:一読を。
・イラン沖の警備、専守枠内で知恵絞れ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019071202000182.html
・官邸に記者が屈服。日本の報道再生のカギは。
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20190712-00133900/
関連記事。
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/
・米国と英国、制度疲労を起こした民主主義国。卑劣で滑稽な人が指導者に選ばれる訳。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56912
コメント:日本でも同じ状況です。しかも3人とも、自分が滑稽に見えていることに気が付いていません。
・米下院がクシュナーら12人二召喚状ロシア疑惑。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/07/12-28.php
・中国はウイグル族の拘束やめよ。22カ国が共同書簡。
https://www.bbc.com/japanese/48946124
関連記事。周辺部の締め付けを強める中国。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56971
・ロシア、二島返還の協議入りも拒否。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6330062
関連記事。交渉ゆき詰まり。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019071401001711.html
コメント:この安倍外交の、どこがうまくいっているというのでしょうか。
1471.財も成さず、名も成さず 19/7/14
日本では墓碑銘を見ません。一つには、余程地位が高くない限り、お墓は家単位だからでしょう。私も親の墓に入る予定であり、個人的には無宗教なので、戒名はつけずに、墓誌に刻まれるのは俗名だけになる予定です。もう一つは日本特有の辞世の句ですが、有名なものに「ついに行く道とはかねて聞きしかど、昨日今日とは思わざりしを(在原業平)」があります。今でも通用する短歌ですが、残念ながら私はそうした才能には恵まれていません。墓碑銘では、俳優ハンフリー・ボガードの「用があったら口笛を吹いてくれ」が有名です。現代の日本なら、さしずめ、「私はここにはいません。千の風になって空を吹き渡っています」とでもなるのでしょう。私の場合(架空です)は至ってシンプルです。それは「財も成さず、名も成さず、それでも精一杯生きて、人生を楽しんだ者、ここに眠る」です。私は余程前世で善行を施したか、または苦労をしたと見えて、そうでなければ今のような人生は無かっただろうと思います。いま苦労している人は、次の人生で必ず報われます。だから決して自暴自棄になって、自分の不幸とは直接関係のない他人に、八つ当たり(殺傷を含む)してはならないのです。
関連記事。セリーナ、平等について戦い終える日は私が墓場にいる。
https://www.asahi.com/articles/ASM7F6J0CM7FUHBI03C.html?iref=comtop_8_06
関連記事。老衰で亡くなる人が増加。
https://www.asahi.com/articles/ASM7B77P7M7BULZU01M.html?iref=comtop_8_04
コメント:PPKならむしろ理想です。PPK(ピンピンコロリ)は長野県の格言です。
関連記事。少ない年金。74歳が求職活動。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6329931
コメント:私もそろそろ始めないと。何しろ年金の天引きと準天引き額が暴力的な金額で、これに安倍首相の主張するマクロ経済スライド(要は減額の計算方法で、増額は想定していないことを本人がうっかり漏らしたこともある)が加わったら生活が破綻します。
ところで通販生活という雑誌を御存じですか。カタログなのに180円の値段がついています。商品の説明が丁寧であることに加えて、「消費者=国民」向けの記事があり、これだけでも買う価値があります。最新号では半藤一利の戦争体験が載っています。また以前の号では前川喜平の対談もありました。体制順応どころか、政権迎合のメディアの中で、唯一、背筋の伸びた雑誌ですので、機会があれば手に取って見ることをお勧めします。カタログとしても、十分見応えがあります。
・首相が印象操作だという印象操作。
https://www.asahi.com/articles/ASM7B55X6M7BULZU00W.html?iref=comtop_8_01
・安倍外交の不都合な真実。
https://www.jiji.com/jc/v4?id=201907tnc240001
・吉本興業会長、僕ら体制の手先でない。
https://www.asahi.com/articles/ASM7F3PHPM7FUCLV002.html?iref=comtop_8_08
・学生ローン急増。貧困の背景。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6329957
・仏国連大使、9条支持の活動必要。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019071302000303.htm
1472.NHKの悪質な忖度 19/7/15
7/14のNHKの夜7時のニュースを見ていて驚愕しました。東京地域の参院選候補者の紹介があったのですが、冒頭に登場したのが女子アナ出身の丸川珠代、しかも盆踊りのシーンまで織り交ぜてのタレント候補色の強い内容でした。これという理念も主張なく、ただひな壇に座るだけのこの議員を、更に6年も続投させる必要がどこにあるのか全く理解できません。この議員だけに特別に取材の手間を掛けた独自映像の上に、放送時間も長く、ここまで露骨に安倍政権の片棒を担ぐとなれば、もはやNHKは選挙法違反です。そもそも議員はタレントではないのだから、人格と見識で選ぶものです。ところが政策らしいものは何もなく、ただチャラチャラした見た目だけで勝負するとなれば、本人とNHKの常識を疑います。これではNHKから国民を守る党が出現するのも当然だと思いました。丸川珠代、高市早苗、三原じゅん子、片山さつきは一日でも早く辞めて欲しい議員です。
関連記事。政党の公約比較。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190711-00010000-senkyocom-pol
関連記事。改憲勢力2/3割れへ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019071400204&g=elc&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
コメント:ところが同じ状況を、日経は2/3に迫るという表現です。まさに報道の自由の無い、悪質な世論誘導です。
1473.リベラルな経済紙が必要 19/7/16
最近、NHKに加えて日経の政権への肩入れが、時事通信をも上回り、目に余ります。日経がお手本とするWSJの爪の垢を煎じて飲んで頂きたい。WSJは民主主義を標榜しています。ジャーナリズムの精神を失ったらもはや新聞ではないのです。選挙前に大手メディアが一斉に右傾化する。そういう恐ろしいことが、現実に起きており、こういうところに日本の民主主義の本当の「危機」があるのです。国民は日経とNHK(と時々朝日)は鵜呑みにしない方が無難です。
反面記事。一人区で伸び悩み。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47353480U9A710C1PE8000/
コメント:伸び悩んでいるというのは日経独自の判断です。根拠となる数字もありません。
反面記事。学生デモは暴徒。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47363250V10C19A7I00000/
コメント:暴徒と決めつけています。これも日経独自の「価値観」です。
反面記事。アベノミクスは失敗したのか。企業に責任。
https://business.nikkei.com/atcl/report/15/238117/080200082/
コメント:政府の経済政策に無理があり、しかも利害に敏感な産業界が、政府を「信用していない」から起きた現象です。それなのに悪いのは企業だとはどういう理屈なのか。アベノミクスを(無理やり)支持しているようでは、経済紙としては失格なのです。
因みに雑誌の方では東洋経済も、ダイヤモンドも基本はリベラルです。
個々の記事は一見常識的でも、複数の記事に共通する超保守の価値観の、いわば「押し売り」が、結果的に日本を蝕むのです。本当の日本再生には、「リベラルな」経済紙が必要なのです。私はWSJの日本語版の出版を強く希望します。
TVや新聞の報道を鵜呑みにせず、少しでも違和感を感じたら、立ち止まって考える。そして同じ情報を複数のメディアで比較する。自分で取材する手段も時間もない我々国民には、それしか自分の身を守る手段はないのです。
1474.迷惑な隣人 19/7/17
・韓国、対日で与野党結束強調。
https://www.47news.jp/news/3780285.html
関連記事。対日強硬、決戦宣言。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019071600277&g=int
関連記事。安倍首相は堂々と説明せよ。
https://diamond.jp/articles/-/208671
コメント:徴用工では協議を拒否するくせに、半導体では協議を要求する。そういう国を、日本の国と国民が両手を広げて歓迎すると思っているとしたら、知能程度を疑います。喧嘩を売る以上は、覚悟が必要です。それともあの国では、右の頬を打たれたら、左の頬を差し出すことが国民性になっているとでもいうのでしょうか。とてもそうは思えません。相手を叩いても、自分は叩かれたくないでは通りません。個人的に特に反感を持っている訳ではないが、国としては非常識、非論理の限りです。しかもこの非常識がエスカレートすれば、何が起きてもおかしくありません。この国とうまくやっていくのは極めて困難です。少なくとも政権が交代するまでは。この国にはまともな政治家は生まれないのでしょうか。前国連事務総長に至っては(国連の私物化で)、世界的の公害になっていたことを忘れることは出来ないのです。それから日本と似ているのは、メディアが政権の御用機関になっている点です。
1475.オウムの処刑を急いだ理由 19/7/18
憲法は国民の権利、とりわけ基本的人権を、国家権力から守る為に設けられた特殊な法律です。国民の権利を制限する事が目的ではなく、国家権力を抑制することが主眼です。それが理解できないと憲法論争が無意味になります。国民、いや人間は、生まれながらにして自由な存在です。そういう個人が集まって社会を構成し、文化的な生活を実現する為の仕組みや、他人の権利を侵害しないために、最低限度のルールを作る。それが民主主義の目的です。最大多数の国民の幸福を目指し、清潔で安全で人間的な生活な保証する為の仕組みなのです。従って、その仕組みには三権分立の制度が含まれています。そして民主主義の大前提となるものが、平等な権利を持つ(個々の)国民の自由意思の尊重です。そこでは選択の自由も保障されていなければなりません。
自由という言葉は、英語ではフリーダムとリバティがあり、前者は自然発生的な自由であり、後者は闘って得られた、他者による支配(や束縛)からの自由です。言うまでもなく、民主主義における自由の概念は、自由の女神が象徴するような後者の自由です。前者は消極的な自由、即ち受け身の自由、後者は積極的自由、即ち個人の判断と責任で行使される自由と言い換えても良いと思います。
敗戦で、日本人が戦前の超保守の独裁政治、とりわけ軍部による圧政から、米国の手で解放され、それから70年が経ち、国民の自由は空気のようにただで手に入ることが、至極当然のように感じられるようになっています。平和憲法が予め用意された社会に、我々は生を受けているのです。しかしこの憲法は、国民が市民革命で為政者から勝ち取ったものではないにしても、それが国民の手に入るまでには、300万人の日本人の命が犠牲になっているのです。
今の日本人の自由と権利は、決して空気や水のように、ただで手に入ったものではありません。ではその自由とは如何なる自由なのでしょうか。まず気が付くのは、国内外を含め、どこへでも行ける自由があります。改札口で、いちいち警官から身分証明書の提示を求められ、行き先を職質されるようなことはありません。また、何を買うのも、自分の時間をどう過ごすのも、どんな本を読むのも、能力の問題はあるにせよ、どんな職業に就くのも自由です。でもそうした自由は、個人の行動における自由であって、フリーダムに近いものです。では自由の国アメリカという時の自由、即ちリバティーの方はどうでしょうか。私は日本では、こちらの積極的な自由の方は、まだ不完全であり、だからこそ日本の民主主義は未成熟だと感じています。
代表的なリバティの自由には、まず投票の自由があります。誰に投票するかを、他人に強制されることなく、自分の判断で決める権利です。そして、自由な発言の前提には、思想と信教の自由があり、自分の意見を発表する自由(表現の自由)があります。集まって議論し、集団行動が出来る、集会・結社の自由もあります。従ってここでは、政府に反対する自由がなければなりません。過酷な労働環境、不衛生な生活環境、低賃金を強制されない自由もあるでしょう。多額の税金や保険料を強制されない自由も必要です。それらは、皆、他者の都合や利益の為の権利の侵害からの自由であり、リバティだと見なすことが出来ると思います。
でもそのような自由(リバティ)が、未だに日本では十分に保証されているとは思えないのです。むしろ最近では、大戦の記憶の風化に伴い、政治家や経営者による権力層が、事ある毎に、国民の「自由」の制限を強化しようとして、動き始めているのです。我々はその顕著な例を憲法改正の自民党案に見ることができます。
本件に関連して、オウムの死刑執行について少し触れたいと思います。NHKのクローズアップ現代の7/16の放送では、オウム死刑執行の舞台裏を取り上げています。NHKの報道局は安倍首相の応援団で、撃退シールの対象となる組織ですが、教養番組については、野党も一目置く、質の高さを維持しています。この番組では、死刑囚の処刑の様子や、遺言など、殆ど全ての情報が黒塗りにされ、公開が拒否されていることを問題視しています。何が彼らをそうさせたのかという理由こそが、テロの再発防止のために最重要なのにも関わらず、情報が秘匿されているのです。またその言葉を読むことで、被害者の遺族も、初めて事件の終息と、心の平安を取り戻せると語っているのです。だから潔く死んでいった後に残っているものは、弁護士や友人に託された言葉しかないのです。しかも、死刑囚が自らの命で罪をあがなった以上、その後の故人の人格は尊重されるべきなのです。
しかも、この死刑執行には、誰が考えても不自然な点があります。それは再審申請中の死刑囚もいるのに、なぜ処刑を急いだのかという理由です。法務省内部では、一斉処刑すれば、大量虐殺の印象を与え、外国から非難される恐れがあるという意見も出ていたのです。一方で強行派は、テロリストは抹殺するのがグローバル・スタンダードだという考えでした。それにしても処刑を急ぐ必要はないのに、それを急いだ、いや急がせたのにはそれなりの理由があるはずです。当時の上川法相は、死刑制度に批判的な意見の持ち主だったこともあり、当日まで署名で悩んでいたと伝えられます。
ではなぜ、慌ただしく大量同時死刑を執行したのか。そこには政府(政権)の、平成の事件を新元号まで長引かせたくない、平成と共に忘れてしまいたいという隠された意図があったのではないかと、「暗黙」に問いかけています。臭いものに蓋をして、新元号を華々しく祝いたいという、「何者かの意図」が、法務省に圧力を掛け、お馴染みの忖度という名の強制力を、ここでも行使した結果ではないのか。言い換えれば司法の現場にさえ、政治的な忖度がまかり通るような、(人権を尊重すべき)民主主義とは真逆の動きがあったのではないか。国家が自分の都合の良い時に、個人の命を奪える仕組みが、それとなく出来上がりつつあるのではないか。
独裁政治の結果として、政治(政府や政権とは敢えて言わない)が死刑執行を急がせたとしか考えようがないのです。でもその判断のどこに、人命や人権の尊重の姿勢があるというのでしょうか。法務省に圧力を掛けたのが誰か(または何か)は、我々には知る由もありません。でも想像は自由だし、国民がそういう想像をして、その後、お互いに話し合う事を禁止する手段もなく、またあってはならないのです。それはまさに自由の侵害になるからです。
処刑を急がせたであろう人(たち)が、今度は憲法の改正を参院選の論点にしています。憲法が何の為にあるのかを知ってか知らずか、改憲案では、国民は国の為にもっと奉仕するべきであり、国が必要と判断すれば、国民の基本的な権利も制限されるべきだと書かれています。九条の改正案では、外国のための戦争も肯定しています。また非常事態の首相権限も明記しようとしています。(国家の)非常時には首相が全権を握り、国民の権利を制限できるというものです。ところが何が非常事態かは政権が勝手に決められるので、日本中でゼネストが起きれば、これを非常事態と判断しさえすれば、警察力や軍事力でストを弾圧することだって出来てしまうのです。自民党の改憲案では、民主主義とは名ばかりの、「悪夢のような日本の未来」が待っているのです。
このNHKの番組は、あくまで中立の立場で分析していますが、少しでも深読みできる国民には、重要な問題提起となっていることが理解できると思います。
関連記事。安倍首相、フェアな精神忘れトランプ流。自民党内からも批判の声。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190716-00000097-sasahi-pol
関連記事。田原総一朗。反民主的安倍内閣と国民軽視は看過できず。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190716-00000100-sasahi-pol
関連記事。首相への野次で警察が聴衆を排除。北海道。
https://jp.reuters.com/article/idJP2019071701001900
関連記事。政権党の度量のない首相遊説。朝日社説。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14099247.html?iref=comtop_shasetsu_01
関連記事。改憲では期待できない安倍一強。
https://diamond.jp/articles/-/208859
関連記事。九条改憲必要ないが49%。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019071702000140.html
関連記事。1942年に、日本兵が豪の看護師21人を銃殺。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-47986990
コメント:これが帝国陸軍の正体、これが戦争の本質です。それでもなお9条を変えて、歯止めを無くし、自衛隊を海外派兵したいですか。
1476.どうしても戦争をしたい人種差別主義者 19/7/19
・イランの無人機撃墜。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47518540Z10C19A7000000/?nf=1
関連記事。核合意違反d絵院r尚言い分が但し入り龍。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/07/post-12557.php
関連記事。ドル使うなら制裁順守。ムニューシン。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47513780Y9A710C1EA2000/
関連記事。有色人種への憎しみ正当化。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201907/CK2019071802000176.html
関連記事。不快な不法移民摘発。
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2019/07/post-1100.php
コメント:トランプ=米政権、の愚かさは底なしです。再選の為なら戦争を辞さないことが見て取れます。移民を弾圧しているのに、自分がドイツ移民の孫であることを、ひた隠ししています。白人至上主義であり、ナチス(=反ユダヤ)との関係が気になります。父親は人種差別主義者です。それでも最大の問題は、米国民が正気とプライドを失っている事です。だからこそ、トランプのような前世紀の遺物(日本にもいるようですが)が地獄の底から現れたのです。日本でも同じことを繰り返してはならないのです。
1477.仮想通貨で若者の破産が増える 19/7/19
・デジタル通貨リブラのリスク。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47510240Y9A710C1EA2000/
関連記事。G7,リブラに懸念。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2019/07/g7fb.php
コメント:デジタル通貨の利点は送金手数料が少ない点と、とにかく手軽(だから湯水の如く使う可能性がある)な点です。危険なのはデジタル取引には究極のセキュリティが存在しない以上、ハッキングされたらお終いだという事です。もう一つの危険は相場が出来ると投棄で失敗するものが出る事です。スマホを落とせば全財産を失うことになるのです。僅かな利便性と引き替えに、若年破産が増える可能性があります。だから私はデジタル通貨には反対の立場なのです。デジタル通貨に意味があるとすれば、それはドルやユーロや元のように関係国の都合に支配されない通貨の誕生と、決済に時間の掛からない社会が生まれる事であり、真の世界共通通貨が生まれることです。でもそれは紙幣を印刷する用意があり、しかも世界のどこかに金庫があって、通貨の裏付けの金塊(または有価証券)が保管されて、初めてハードカレンシーの仲間入りを果たせるのです。
1478.首相を国民から守るための警察 19/7/19
WTWの「選挙戦」も大詰めです。
関連記事。野次飛ばした男、警官に囲まれる。
https://www.asahi.com/articles/ASM7L661GM7LULFA03Z.html?iref=comtop_8_05
コメント:同じこと(行政サービス)を野党党首にもしていない以上、これは行政による「あからさま」で「悪質」な一政党への肩入れであり、野次を禁止するのは選挙違反どころか、憲法違反です。特定政党への贔屓ではNHKと同じなのです。そのくせ放火魔は野放し(以前から脅迫メールはあった)ですか。安倍首相の「私兵」の警察なら、国民には用も関心もないと思います。
関連記事。香港の若者は絶望してもデモに行く。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/07/post-12562.php
関連記事。選挙を盛り上げたくないメディア。無党派層を選挙に行かせたくない与党。室井佑月。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190717-00000008-sasahi-pol
関連記事。一人でも投票に行くんや。芸人の動画再生回数増。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201907/CK2019071802000341.html
関連記事。参院選終盤戦。大どんでん返しあり得る。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190718-00000011-ykf-soci
関連記事。官邸べったり記者の婦女暴行訴訟。証拠ビデオや、菅からの経済支援。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190718-00572194-shincho-soci
【気になる記事】
・死者33人。京都アニメーションで最悪の放火。
https://www.asahi.com/articles/ASM7L5GDYM7LPLZB01P.html?iref=comtop_8_03
関連記事。炎あっという間。
https://www.asahi.com/articles/ASM7L55ZBM7LPTIL029.html?iref=comtop_8_01
関連記事。世界から追悼メッセージ。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6330439
関連記事。過去に死ねメール。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190718/k10011997571000.html
コメント:だったらなんで社長は必要な手を打たなかったのか。カリタス学園をはじめ、社会への不満を背景にした個人のテロが続発しています。安倍首相閣下、この何処が美しい国、安全で豊かな国なのでしょうか。もういい加減に政府が、見捨てられた底辺層としっかりと向き合わないと、今後も同種の事件が、増える事はあっても、減る事はないと思います。その大前提が格差の是正と、それを実現する民主主義の復活です。
・ゆうちょとかんぽの信用を地に落とした郵政首脳陣の日和見経営。
https://diamond.jp/articles/-/209038
関連記事。アフラックに2700億出資。
https://diamond.jp/articles/-/190831
コメント:外資に乗っ取られても文句は言えません。なぜなら民営企業だからです。でもそれにしては経営が御粗末です。
【政治・外交】
・安倍首相の生い立ちや歴史観。望月記者。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190718-00000012-pseven-soci
・自民の石崎、しばらく休養。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6330471
コメント:維新の丸山にも言える事だが、若いのにこれという信念もなく、目がうつろな(目が死んでいる高齢の議員には野田どぜうがいます)議員を、居座るしか能のない自民党の右傾化した某女性議員と共に、議事堂から一層したいものです。
・国民民主の玉木が、河野や枝野より人気がある理由。
https://toyokeizai.net/articles/-/292254
1479.久米宏 19/7/20
7/19の朝日の朝刊に、トランプの有色人種議員への国に帰れ発言に対して、ネイティブ・アメリカンなら、その言葉をそのままお返しすると言うだろうという、風刺のコラムが掲載されていました。しかしトランプの差別発言が岩盤支持層には受けて、支持率が上がっています。これが今迄の、「押さえつけられていた」白人の本音だという有識者の意見もあります。即ちトランプがパンドラの箱を開けてしまったという訳です。でも、我慢も譲歩を相互理解もなく、排他的になり(共生を拒否し塀を立て)、多様性を否定していたら、後に残るのは欲を背景にしたエゴのぶつかり合いだけです。しかもそれは仁義なき戦いなので、武力行使も辞さないものになるでしょう。これまで世界が目指してきた世界とは似ても似つかない、弱肉強食の、血で血を洗う世界なのです。そこまで見通していないと、世界の方向性(ワールド・トレンド)を見誤ることになるでしょう。
逆説的な見方をすると、いまが日本が世界のリーダーシップを握る絶好のチャンスなのです。世界中がトランプの米国至上主義を快く思っている訳ではないからです。本音では、唯我独尊で正気を失っている大国に翻弄されることを快く思わない国の方が多いはずです。そこで理想的な民主主義を標榜し、多様で調和のとれた戦争の無い世界秩序を志向すれば、さすが日本と、高い評価を得る事も出来るでしょう。どうせなら、その方がトランプのXを舐めるよう、何倍もましではないでしょうか。安倍首相閣下。
次は京アニの惨事についてです。
関連記事。京アニ火災、確保の男は近隣トラブル。
https://toyokeizai.net/articles/-/292968
関連記事。小説盗んだから放火。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019071900172&g=soc
関連記事。京アニ放火。CO中毒の怖さ。
https://www.asahi.com/articles/ASM7M6GKFM7MPLBJ00F.html?iref=comtop_8_04
コメント:精神疾患があると伝えられています。しかし社長は事前に警察に相談したのか。警察は知っていたのか、知らなかったのか。屋上に出るドアが開かなったという話もあり、、吹き抜けのある密閉された建物で、設計に瑕疵は無かったのか。消火器はあったのか。消防法上の問題はなかったのか。窓の格子をバールで破った人(但し1階)だけが助かったのです。しかも建物の外側には階段(外階段)がないので、二階以上は窓から外に出ようもないのです。これらの条件と対応次第では、政治も巻き込んで、事件の性質が大きく変化します。もはや一狂人の発作的な凶行では済まされなくなるのです。
ところで、勤労者が見ている時間帯ではない。だからこそ、この時間帯に持ってきたのでしょうが、昨日(7/19)のNHKの朝イチに、久米宏(74歳=筆者と同年)が登場して、驚愕の、というより、「納得」の発言をしていました。
それは「NHKは民営化せよ」というものです。公営だから。政府に人事も予算も握られて、政府の都合の良い報道出来なくなっている。そんなことでは報道の使命は果たせない。実はこの話、WTWでは7/3のオピニオン「NHK撃退シール」で提案しています(http://wtw.xsrv.jp/indexsekai1464.html)。民放出身の久米ですが、強大なNHKが民放になった日には、業界は大変なことになり、半数は淘汰されるかもしないが、でもそれで放送業界は本当に良くなるし、日本も良くなると言っていました。WTWも同感です。
無論生放送だから「問題発言」もカットされません。但し何代か前の会長には問題があってと話し始めた途端に、周囲が寄ってたかって止めていました。NHKは偏向しているが、馬鹿ではない。だから久米を呼んだ時点で、どうなるかは分かっていたはずです。それでも久米に勝手にしゃべらせた。それは小池報道局の、もはや公共放送の枠さえ踏み越えた、過剰な「忖度」に嫌気がさしている局員がいる事を世間(特にNHK撃退シールを貼るような視聴者)に示したかったからではないのでしょうか。NHKの幹部の中に、未だジャーナズムの精神が残っていることを知って欲しかったからではないでしょうか。そういう(国民にとって好ましい)造反を、WTWは支援したいと思っています。がんばれNHKの国民解放戦線。私達はNHKの「見識と良心」の味方です。
ところでもう一つ、日韓問題についてです。河野が、韓国大使を呼びつけて怒っていました。よくもこれで大臣が勤まる(丸X珠代も、安倍政権の女性登用政策で大臣になりました。彼女が、棚ぼたのひな壇の飾り以上に、今まで何をし、どのような発言をしてきたかを確認するのは、今、それも今日以外にないと思います。主婦や母親であることしか売りがないのなら、他の候補者と変わらないからです)ものだと呆れます。
関連記事。無礼だに、無礼で応酬。
https://www.47news.jp/news/3792240.html
まず駐日大使は、慰安婦像設置にも反対した数少ない日本通です。外交で喧嘩をするのなら、テーブルの下で蹴り合うのが鉄則です。だからあえて録画し、公開したのは、首相への河野のパフォーマンスと見るべきでしょう。即ち大臣、特に外務大臣には全く不適当な人物だと私は思います。
しかも徴用工問題については日韓政府間の合意があり、その合意に違反しているというのが日本政府の言い分ですが、同時にその合意の時に、個人の請求権は別だという両国政府の合意もあるのです。加えて日本の企業も、今は拒否の姿勢ですが、金額によっては支払ってけりをつけたいという気持ちもないわけではないと伝えられているのです。
ということは、徴用工の問題は、安倍と文の意地の張り合い、私闘だという見方も出来ます。文も文ですが、これが安倍外交かと思うと一国民としては情けないものがあります。一方で、輸出規制違反は、違反であることに変りはなく、韓国を大目に見なければならない理由は見当たらないのです。
関連記事。安倍政権の6年こそ悪夢の政治。菅直人。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190719-00000125-dal-ent
関連記事。消費増税反対論者に薔薇マーク。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190719-00000015-jct-soci
関連記事。山本太郎の政権放送が異例の再生回数。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190719-00000068-sasahi-pol
関連記事。野次者の強制排除、職権乱用で刑事告発。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190719-00000053-sasahi-pol
関連記事。参院選、特定枠の想像以上にひどい現実。
https://toyokeizai.net/articles/-/292607
コメント:鳥取・島根、徳島・高知です。候補者自身が矛盾を感じているとして。
関連記事。民主だと無効票。
https://www.asahi.com/articles/ASM7D4WV7M7DUTFK012.html?iref=comtop_list_pol_n03
コメント:民主党、または国民民主党と書かなければなりません。
関連記事。参院選後は円高か。
https://jp.reuters.com/article/cpi-boj-idJPKCN1UE0A3
コメント:そんな事より、トランプ・安倍の秘密協定の方が問題です。
1480.京アニ、吉本、トランプ 19/7/21
・京アニ、容疑者を逮捕。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019072001002047.html
関連記事。放火ガソリン、何故購入できた。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6330655
関連記事。怪我するか、死ぬかの選択。放火避難男性。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190720/k10012000361000.html
関連記事。容疑者、各地でトラブル。
https://www.asahi.com/articles/ASM7N65CCM7NPTIL03B.html?iref=comtop_8_03
コメント:問題はこうした切れやすい人間が一人や二人ではない事です。病根は日本の社会そのものにあるのです。経済的な差別化が進み、閉塞感が世間を覆っている。カリタス学園の事件から間もなく、また同種の自暴自棄のテロ事件が起きたのです。しかも安部政権は、こういう事件には異常なまでに無関心・冷淡であることは、相模原の事件以降、見事なまでに一貫しているのです。官邸は、蓋が出来ないものは無かったことにする(早く忘れる。メディアは黙らせる)という方針を取っているとしか思えないのです。
・秋葉原、首相の反対者、支持者の双方を警察が取り囲む。
https://www.asahi.com/articles/ASM7N6TDGM7NUTIL01S.html?iref=comtop_8_05
コメント:要人警護はSPで。警察は国民を守ることが本来の役目であり、政治を含む集会には手を出してはならないのです。出来ることは遠巻きに見守る事だけです。しかも天皇でもない、首相だけをなぜ特別扱いするのか(費用を掛けて)。こんな異常な光景は、世界が見たら仰天するでしょう。とても先進国の風景とは思えないからです。しかも腹の座った政治家なら(某首相はそうではないらしい)、国民との間に垣根を作るような、過剰な警備は止めて欲しいと自分から言い出すはずです。自分さえ安全ならそれで良い。それが某首相の本音だと思うと、何とも情けない気持ちになるのは私だけではないと思います。
・吉本が圧力。全員クビ。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6330627
関連記事。謝ろうとしているのは止めるのは親ではない。
https://www.asahi.com/articles/ASM7N64ZQM7NUCLV004.html?iref=comtop_8_06
関連記事。抜けたら干される。悪しき慣習。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2019072002000192.html
コメント:涙ながらの告発です。宮迫も反撃。しかも吉本の重鎮、中田カウXは以前から裏社会との関係が噂されています。ジャニーズ事務所を含め、この際徹底的に芸能界の膿を出す必要があります。事務所による収奪の構図や、ダウンタウン(無精ひげが見苦しい)などの超高額所得者の納税状況も明確にするべきです。大手の芸能事務所(やプロスポーツ)が、裏社会と何らかの関係がないというのなら、それを証明する絶好の機会ではないでしょうか。
・国に帰れと言われた体験談1万超。
https://www.asahi.com/articles/ASM7N2R4CM7NUHBI00M.html?iref=comtop_list_int_n05
コメント:ならばドイツ人も、ユダヤ人も、アイルランド人もです。移民の国とは思えない姿勢です。民族や純潔に拘るところから、戦争がスタートするのです。これは一政治家(まがい者ですが)の暴走に留まらず、それが象徴するのは、米国という国家全体がネオナチ化する兆候かもしれないのです。トランプの祖父はドイツ移民、父親はKKKです。米国がネオナチになれば、世界は破滅します。最大の軍事力を持つ国が、狂人の国になるからです。民族主義がそんな(流血の)結末を迎えるかを、ナチやユーゴの現代史から学ばなければ、人間も猿以下ということになります。
後ろ向きの金髪の猿が、スマホを操作していると風刺画を思い出します。金髪の猿は本も読まず、人の意見も聞かず、スマホを握りしめているのでしょう。ところが最近のチンパンジーは人間以上に器用にスマホを使っています。という事は既に人間(特にトランプ)は猿以下なのです。スマホは、人類が自滅するように、悪魔が用意したツールかもしれません。
「白人」が暴走すれば、ネイティブ・アメリカン(インディアン)の出番です。嘘をつくのは昔から白人の十八番でした(準白人の某首相も)。今の米国で最大の問題は、トランプが二選の人気取りの為に、なりふりかまわず使っている、きわどいポピュリズムの手法が、ヒトラーのそれと全く同じであるということです。久米宏は、今の日本には大戦前と同じ空気を感じると(NHKの生番組で)言っていました。しかも米国内の雰囲気は大戦直前の日本と同じです。ユダヤ人を排斥し、優秀なアーリア人が世界を支配すべきだと喧伝したヒットラー。その旧ドイツと全く同じ手法を、トランプは使っているのです。例え同じ国の国民であっても
反対する者は敵なのです(これも某首相と同じ。だから警察に警備を頼むのでしょう)
。しかもそうした唯我独尊の価値観は、安倍首相と、兄弟(但し義兄弟)のように一致するのです。
でもそれで、ユダヤ系米国人(クシュナー等)はいいのでしょうか。それとも彼らは、今回はネオナチ(やペンス=福音主義者)と手を組むことに決めたのでしょうか。
・VWビートルの歴史。
https://toyokeizai.net/articles/-/292615
コメント:世界一の国民車(大衆車)を作るという夢と努力が、最終的にゴルフに結実しました。でも今は大きくしかも高額になり、中途半端な存在で、当初の理想とは大きく掛け離れてきています。一方で、サニーやカローラのブームから始まった日本の大衆車路線は、何処へ行ってしまったのでしょうか。まさか車としての洗練度(特にデザインと価格)に欠けるプリウスがそれだと言うつもりではないでしょう。レクサスやクラウンが狙っているのも一般大衆ではないはずです。ニーズの多様化を言い訳に、理想を見失ったメーカーの株を買う気にはなれないのです。
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