「WTWオピニオン」
【第89巻の内容】
「都合優先の政権」
「国民でもなければ民主でもない」
「あがく中国」
「参院選後の政治情勢」
「芸崩壊と闇社会」
「核兵器禁止条約を批准せよ」
「NHKもN国も撃退」
「全体主義の足音」
「不自由展と日韓関係」
「不自由展問題の本質」
1491.都合優先の政権 19/7/21
ネタは少々古いが、7/11の朝日新聞のオピニオン欄に、日大教授の蟻川恒正(ありかわつねまさ=憲法学)が、最近の官邸のあり様(よう)を痛烈に批判しています。今回はその結論部分のみを、引用します。選挙前に紹介しておくべきでした。
「憲法季評 国民の信託への裏切り 都合優先の政権許すのか」
…15年10月安倍晋三首相が議長を務める経済財政総問会綴で麻生太郎財務相は、毎月勤労統計を名指しで挙げ、「サンプルの入れ替え時には変動があることも指摘されている」「具体的な改善方策を早急に検討してほしい」と発言した。
…18年1月から部分入れ替え方式が採用され、賃金伸び率が明らかに上振れした。
具体的疑惑の追及はできなくとも、以上の経緯のどこにも政治的介入はなかったと言い切れる人はいないであろう。統計調査に対する現政権の向き合い方は、ここにくっきりと浮かび上がっている。
…勤労統計は、それをもとにして政府が最低賃金保障や過労死防止なとの法整備をするための客観的・科'学的前提をなし、「健康で文化的な」(憲法25条参照)労働環境を構.築するための土台をかたちづくるものである。これを政権の都合で操作することは、勤労者の憲法上の権利を空洞化することにつながる
…われわれは、つい最近も、これと同じ光景を見ている。今年6月、夫婦が老後を30年間生きるとすると2千万円の貯蓄が必要であると試算した金融庁の報告書につき、麻生金融担当相は当初、肯定的受け止めを示していた。世論が反発し、来たる参議院選挙に不利と見るや、国民の不安と向き合って議論することもなく、「世間に著しい不安と誤解を与え」「政府の政策スタンスとも異なっている」との理由で受け取りを拒否した。
専門性が高い問題であるとして政府自身が専門家に委ねておきながら、意に沿わぬ内容と見るや、さっと手を退いて、あたかもなかったことにする。両例には、専門家の熟議に対する敬意の欠如が透けて見える。だが、それだけではない。
両例の根底には、国民の権利や実質的な生活利益よりも、政権・与党のその時々の都合を平気で優先させる、この政権の本質が横たわっている。政治とは、国民からの預かりものであり、それを一定の期間だけ託された政府が、国民のためにするもの(「国政は、国民の厳粛な信託による」憲法前文第1段落)である。
前記両例は、この政権が、政治を預かりものとする感覚を持ち合わせていなかったからこそ起こりえたといえる。
委託者たる国民が受託者たる政府'のこのような行動を許している限り、受託者は信託への裏切りを繰り返す。
関連記事。安倍首相に欠如している最高指導者としての矜持。
https://premium.toyokeizai.net/articles/-/21044?_ga=2.165672319.1910426635.1564147833-832459960.1536710150
1492.国民でもなければ民主でもない 19/7/27
・玉木、改憲に前向き。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019072600944&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
関連記事。一転火消し。
https://www.asahi.com/articles/ASM7V538SM7VUTFK00H.html?iref=comtop_8_02
コメント:キョエ(カラス)以下です。何の為に必死になって国民が2/3を阻止したと思っているのでしょうか。これまでも怪しい部分はあったにせよ、安倍首相にすり寄ることまでは想定していませんでした。卑劣な裏切り以外の何物でもありません。小沢もおかしな政党と組んでしまったものです。これでは議席を減らすのも当然です。今は改憲の必要なしが最大多数の、国民の意志に寄り添おうとしない政党(特に野党)など必要ないのです。党首を(できれば議員も)辞める前に、平野の失言を謝罪するのをお忘れなく。平野の無神経さは、今回の玉木の発言に共通するものがあります。国民民主が生き残る為には、党首を大塚(か森裕子)に交代するしか方法はないと思います。山本太郎の演説と、アムロのコスプレ、どっちが国民の心に響いたと思っているのでしょうか。人物の軽さが、思い切り裏目に出たようです。私が二階なら自民に取り込みを図るところです。これでは細野や長島や階(しな)を批判できません。
・国民民主、維新との統一会派を模索。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019072900963&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
コメント:大塚や原口もそう思っているのなら、大失望です。玉木はいつもいっぱいいっぱいで、平野の暴言も謝罪していない。党首の交代(後任は安倍に一切忖度しない森裕子ではどうか)がなければ、さらば国民民主です。
1493.あがく中国 19/7/27
・警告無視。中国、不当な海洋調査。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6331343
関連記事。青森の領海侵入。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6331332
コメント:確信犯でもあり、話して分かる相手でもない。威嚇射撃が必要な局面ですが、実弾の発射は最後の手段であって、一時的な感情でそれをやってしまえば、韓国以下です。それより放水と接近で活動を妨害し、中国の国歌を流しながら熊のプーさんのアドバルーンでも上げてみてはどうか。こういう場合は、分かりやすい行動で怒りを示さないと、メッセージが伝わりません。韓国向け半導体材料のように目的と手段がちぐはぐだと、不必要に混乱するばかりで、世界に迷惑を掛け、国の評判を下げ、しかも問題は解決しないのです。官邸(と外務省)は馬Xばかりの集団なのでしょうか(失礼…でもないか)。
ついでに、これは日本と中国の問題なので、米国の手出しは無用です。ちょっかいを出してきた相手の手を叩く話です。ついでに海保は、この醜い経済アニマル国に対して、船橋に一列に並んで、尻でも出してやっては(恥ずかしければアカンベーでも)いかがでしょうか。
因みに、これらの中国艦船の違法行為の目的は、日本を挑発するより、トランプがどう出るかを確かめるためではないかと思います。言い換えれば、ワンクッションおいた間接的な、トランプに対する挑発だとも考えられます。それでも日本にとって迷惑であることに変りはないので、不快の感情を、繰り返し中国に伝えるべきです。一方で、米国の代理戦争に巻き込まれことだけは避けなければなりません。日本独自の外交の立場がないからこういうことになるのです。官邸(と外務省)は、それらのトップを見れば分かるように、X鹿ばかり…、いやこれはもう言いました。
・ウイグル人、百万人を投獄。
https://toyokeizai.net/articles/-/293979
コメント:中国の狂気がそこにあります。彼らの(民族)解放運動を手助けしたいくらいです。
・香港デモ、空港のターミナル内でも。航空会社職員も参加。
https://www.asahi.com/articles/ASM7V4W3GM7VUHBI01Z.html?iref=comtop_list_int_n02
コメント:一度起きた民主化の波は止めようがありません。どうするつもりか習近平。民主化デモを、日本でも始めたい。政権や既得権に一切気を使う必要のない、れいわが旗振りには最適です。雇用や税金で、散々虐げられてきた国民から、うねりが起きるでしょう。
1494.参院選後の政治情勢 19/7/28-29
・萩生田、大島議長交代に言及。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190727-00000003-ykf-ent
コメント:中身も実績もない官房副長官が、トチ狂っています。大島議長は自民党でも、数少ない良心的な政治家の一人です。加計学園問題で一役買った不良議員に振り回されたら、「国民」は堪ったものではありません。そこには、改憲反対という民意を、議長を変えてでも、強引に捻じ曲げようとする,「政治の悪意」が感じられます。しかも安倍主張の歪んだ政治観と、自己中心的な人間性が明確に感じ取れるのです。
・安倍首相の空耳力。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019072700375&g=pol
コメント:新興宗教の教祖には向いているのかもしれない。「聞こえる。聞こえる。私には神の声が聞こえる」ですか。確かに岸信介の亡霊には、間違いなく取りつかれているようにお見受けする。その結果、政治家として、ゾンビになってしまったのかもしれない。
・安倍首相がおびえる山本太郎の発想。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190729-00029484-president-pol
コメント:山本には失うものがないから強い。立憲結党時の枝野に似ています。
・統計不正、身内が監視。官邸の意向。
https://www.asahi.com/articles/ASM7Y51JTM7YUTFK00Q.html?iref=comtop_latestnews_03
コメント:菅は都合の悪い事にまともに答えたことがない。無差別殺傷事件も安倍政権で起きているのです。
・巡査が走狗。1928年と変わらない。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019072901002427.html
コメント:首相の国民軽視の言動には長い歴史があるらしい。
・望月記者の原動力。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190728-00000004-kobenext-soci
関連記事。俳優の政治的発言が日本でも。
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/20190728-00136018/
関連記事。米紙、改憲の権限なし。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019072802000132.html
コメント:誰でもそう思うのです。常識さえあれば。ところが、集団的自衛権の拡大解釈以降、安倍政権には常識が通用しません。自民党議員の暴言、違反行為は数知れず。しかしどのように無能でも、安倍首相に取り入れば、大臣になれる。次は三原じゅん子が閣僚とは、もはや怒りを通り越して、開いた口がふさがりません。まさに安倍首相のおつむの程度に見合った閣僚(櫻井よしこの議員バージョン)とも言えます。しかも如何なる失態があっても席を追われることはない(片山を見よ)ので、(国と国民にとって)危険極まりないのです。こういう政治を、世間では政治腐敗と呼ぶのです。安倍首相とその政治には、良識もなければ正義もないと言ってしまえば、身も蓋もない言い方になりますが。
>・右派ビジネスに熱狂するのは普通の人々。モーリー・ロバートソン。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190729-01093940-playboyz-pol
・内幸町に高層ビル。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47891600Y9A720C1MM8000/?nf=1
コメント:必要性が感じられない。カネ余りのバブル現象(過剰な不動産投資)としか思えない。(特に財閥系の)財界は足が地についているのだろうか。東京への一極集中も気になります。高層ビルの影に貧民街(または老朽マンションの群れ)ですか。格差社会が超格差社会にまた一歩。他に金の使い道はいくらでもあるでしょう。まもなく大地震が来るというのに、再開発(=令和元禄)に酔う財界の神経が信じられない。
・五輪、拉致未解決でも、北参加。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6331508
コメント:日本海にミサイルを撃ち込んでもなおですか。安倍首相の、前提無き交渉というのは、両頬を差し出すという事なのでしょうか。安倍首相にも河野外相にも、外交の理念もなく、交渉力もないように感じるのは私だけとは思えません。
1495.芸能界と闇社会 19/7/28-29
・吉本、いきすぎた松本ファースト。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190727-00000003-ykf-ent
コメント:ダウンタウンがナンボものものですか。暴力団との関係や、納税の状況を徹底的に洗う必要があります。そこで真っ白になったら、初めて言い分を聞いてやろうやないか。レイプ事件も頻発しており、芸能界の人権問題については常に注意を払う必要があるが、いまは何よりも、芸能界が反社の収入源になっている可能性があるかどうかの方が大きな問題です。麻薬、AV、全てに反社の影が垣間見えています。だからこそ吉本は自社の潔白を証明しなければならないのです。吉本の「重鎮」連中こそが、国民の前に立って説明する義務があるのです。それが業界トップ企業の責任です。これは既に一芸人(宮迫)の問題ではないのです。
関連記事。サンマ、加藤の言動は正しい。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190727-00000150-dal-ent
コメント:社会人として採点すれば、タモリとさんまが常識人。所は慎重なだけ。タケシは泳ぎ回るのが上手でもが、人間としては疑問が残る。ボキャブラリーも少ないし、乗りもしない車を買うより、本を買った方が良くはないか。振り返って見ると、タケシのTV出演が、本当に必要な場面がかつてあっただろうか。911の時に、NYから中継した番組は惨憺たるものだった。知的な説明は全く向いていないことが良く分かった。そこでまずは年齢相応の分別を弁える(わきまえる、と読む)ところから再出発してはどうか。「おいら」ももう止めた方がいい。一般成人男子なら、自分の事は、私と言うのです。
8/1号の週刊文春では、このところ疑問に思っていた事件のほぼ全ての手がかりを提供しています。松本が支配する吉本(自分は蓄財しているのに、会社に作らせた映画は大赤字)。吉本と裏社会との、未だに綿々と続く関係(松本は当初会長の肩を持ったが、世論で形勢不利と見るや、手のひらを返すように芸人の味方を装い始めた)。京アニ放火犯人の父親の自殺と本人の壮絶な半生(だからと言って犯罪が許されていいことにはならないが、背景の分析は必要)。過半数を割っても(しかもメディアもそう言わない)、勝った勝ったと騒いで、そのくせ笑顔の全く無い自民党とポスト安倍の予測。NHK出演時の久米宏の(制作部は想定内)爆弾発言と女子アナも含めたNHK社内の謀反等々。今号は間違いなく「お買い得」です。一方で、吉本事件のきっかけにもなった半グレ集団を、7/27にNHKが特集しており、ビジネスライクで、背筋も凍る非情な実態をレポートしています。異質な価値観のこの集団の撲滅は芸能界だけでなく市民に対する脅威です。警察は全力で逮捕に専念して欲しい。
関連記事。オリラジ中田は、松本を皮肉り、とっくに吉本を辞めている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190728-00000008-nkgendai-ent
・大崎会長と政治が蜜月。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190727-00000021-sasahi-ent
コメント:とうことは、芸能界を介して政治と闇社会が結びついている可能性も否定できません。もはや(思い上がった)松本の独り芝居に付き合っている暇はないのです。沈黙している吉本の古参芸人の身体検査が最優先です。安倍首相の舞台は、吉本新喜劇なのでニアミスです。
・吉本の会見と不倫親父の共通点。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190729-00029475-president-life
1496.核兵器禁止条約を批准せよ 19/7/30
・核兵器禁止条約の批准、政府に要求。長崎平和宣言。
https://www.asahi.com/articles/ASM7Y3CSMM7YTOLB001.html?iref=comtop_list_nat_t
コメント:これができなければ、被爆国でも民主主義国でもありません。それから沖縄、広島、長崎での毎年の「安倍首相の演説」にはもううんざりです。自分は正しいことを言っているつもりかもしれないが、だったらなぜ野次が飛ぶのでしょうか。それは言葉面だけで、決して本心でないこと(なぜなら言動不一致)を国民が知っているからです。そんな「現実」さえ理解できないほど、権力に酔っているのでしょうか。
・制御しきれぬ福島第一。汚染水の水位下がらず、理由も不明。
https://www.asahi.com/articles/ASM7Q5TLGM7QULBJ00Q.html?iref=comtop_8_06
コメント:大問題です。なのに強引な再稼働が続いている。そして福島の現状をメディアも殆ど報道しない。あるのは風評被害の報道だけです。
・北の短距離ミサイル、米が容認。日本置き去り。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201907/CK2019072802000121.html
コメント:安倍さん、これが貴方のお兄さんの本性です。日本の安全(北は核弾頭を既に12発持っています。それを向けるとすれば、日本以外には考えらない)などに、トランプは関心はないのです。自己顕示欲と自分の再選以外はどうでもいいのです。それでもなお、拉致問題でトランプに期待するのでしょうか。もういい加減に頭を使わない「愚鈍な」政治は止めにしませんか。それにしても、日米中韓北、関係国全員が独裁政治というのも、戦後の民主主義を受けた身としては、驚くべき現代です。21世紀は、世界中で民主主義が崩壊を始めた時代(=人類の滅亡の第一歩)として記録されることになるのでしょうか。
・米軍、限定核使用へ新指針。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019072801001839.html
コメント:使う気ですか。それにしてもトランプ、ジョンソン、プーチンの組み合わせは最悪です。トランプには情けないおまけ(某首相)までついています。
1497.NHKもN国も撃退 19/7/31
・N国、改憲発議に賛成。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00000102-jij-pol
コメント:安倍首相が、あと2人とほくそ笑んだことでしょう。立花(N国)はどこまで思い上がれば(舞い上がれば)気が済むのでしょうか。ここまで来れば、もはや国会の生ゴミ状態です。ビリケン頭と同様に、頭の中身もずれているようです。NHK退社の事情には経理(金銭問題)が関係しており、NHKだけに非があるかどうかも、良く調べる必要がありそうです。
余りにもうさんくさいので、ウィキペディアで経歴を調べてみて、もっと仰天しました。市議に立候補しては落選の繰り返しなどはどうでもいいが、問題はその主張です。「生活保護者を施設に入れ、現物支給で生活させ、労務活動をさせる」というのです。自分が市民の寄生虫(かつ経歴から見れば明らかにペテン師)のくせに、生活保護者を囚人か動物扱いですか。福祉の理念も分からないこんなトンデモな親父に、大きな顔で議場を歩かせるわけにはいきません。それでなくとも、質の低い自民党議員のお陰で(良識の府であるべき)国会の品位が日々下がっているのです。これでは民主主義や社会正義と無縁の丸山や石崎と、肝胆相照らすのも頷けます。渡辺喜美にもがっかりです。
私はN国反対派ですが、それはスクランブル放送に反対だからでも、NHKを弁護したい為でもなく、別の次元、即ち立花個人の人間性に大きな問題があるからです。普通は議員になってからの失敗や暴言で、人間性に問題があることが分かって、国民が相手にしなくなり、次の選挙で落ちるというパターンですが、この議員に限り、議員活動を始める前から人間性に問題があって議員失格という珍しいパターンです。
敢えて表現すれば、マイクロ・トランプです(ミニは安倍とジョンソン)。如何に反安倍でも、この人物だけは当選させてはいけない候補者だったのです。何故なら政治的信念が皆無で、今すぐにでも安倍の元に駆け付けんばかりなのです。そんなことはないだろうと思っている方は、どうかウィキペディアで確認して頂きたい。私の直観(食わせもの)が間違いで無かったことが、むしろ残念です。スクランブル以外の約束は、国民にはしていないから、後は自分の好き勝手にするとさえ言い切っているのです。彼にとって、有権者は利用するだけ利用して、後は無視する相手のようです。
なりふり構わず同志を集めるという立花の姿勢と、あまりに対照的なのが、すまし込んでいる立憲と国民です。少なくとも、折角国民が改憲派を3/2.にしないように頑張り、議席数でも自民が過半数を割り込んで、やっと少しでも議席数が民意に近づいたというのに、野党はなぜ一致団結して護憲派の議員を増やす努力をしないのか。それどころか、むしろ改憲議論が始まるのを待っている雰囲気さえ漂っています。枝野は最初から改憲議論はするべきだと言っており、だからこそ安倍首相が、改憲議論の開始が民意だと開き直ることも出来たのではないか。無論、玉木に至っては論外です。
国民を裏切っているのは、与党だけではなく、野党も同じなのです。そんな野党に、国民が民意を託せるはずがないではありませんか。いや、だからこそ、れいわやN国のような突拍子もない政党が誕生したのでしょう。国民が必要としているのは、無論狂った与党ではないが、保身の野党でもないのです。世界中で民主主義が制度疲労を起こしています。日本も決して例外ではないのです。
政策で筋を通しているのは、れいわと共産党だけです。しかし共産主義はもう終わっているのに、共産党はどこまでも党名にこだわり続けています。それを支持者が強く望んでいるとでも言うのでしょうか。そんなに大勢、共産主義者が日本にいるとは到底思えないのですが。私が言いたいことは、共産党も、必ずしも民意を尊重しているとは言い切れないということです。議論で負けている自民党が攻撃できるのは、いまや党名だけなのです。
一方で、れいわはあまりにも過激過ぎます。本当に国民が期待するような議員活動ができるのでしょうか。これは極めて素朴な疑問であって、れいわが障碍者を批判してはいけないという「タフ゛―」で国民を縛ることがあってはならないのです。何故なられいわを選んだ国民は、「障碍者議員が何もしなくても良いと思って、れいわを選んだ」訳ではなく、「山本太郎の政治理念が正しいと思って」投票したからです。いかに重度の障碍者でも、通訳を介してでも、意見を述べ、或いは賛否の意志表示が出来なければ、議員活動が成立しないのです。同じ障碍者でも八代英太とは違います。この素朴な疑問に答える義務が、山本太郎にはあるのです。
自分の名前を比例投票用紙に書いて欲しいと、山本は国民に頼みました。自分を比例のトップにしておくか、東京地区で立候補する(お陰で、これまた食わせ物の音喜多が当選)ことこそが「国民が望んだこと」なのです。まずはそうした民意を素直に認め、有権者に感謝することから、全てが始まります。私が安倍首相なら、早速障碍者対策を改憲案に取り入れて、改憲派に取り込もうとするでしょう。
今回の選挙で、山本の過激な突っ張りが通ったのは、それだけ自民党や、安倍政権への批判が増えており、一方で、立憲・国民には期待していない有権者が多かったという事を意味しています。れいわが生き延び、願わくば、もっと成長する為には、余程良い人材で周囲を固めない限り、「具体的な成果を出すのは難しい」と思います。ここでいう人材とは、参謀、即ち戦略を考えられる人、政治団体の組織化の経験のある人の事です。
むしろ、いま国民は自らの力で日本を何とかしなければならない時期に来ているのではないでしょうか。私は学生時代はノンポリでした。革マルとも民青とも無関係でした。一方、当時はべ平連(ベトナムに平和を連合)という団体があり、無党派で市民と学生が中心になって平和運動を展開していたことを思い出します。何も望まない。ただ一日でも早く、不毛で非人道的なベトナム戦争を終わらせたいという、無私で穏健な市民運動でした。
これを参考に、一般市民を母体にした、「日本に民主主義を取り戻す会」、または「草の根民主主義連合」を立ち上げて、議員を国会に送り込めないものかと思います。但しそのためには、リーダーになってもらえそうな、求心力のある有識者を探すところから始めなければならないでしょう。
私は、ここ数年は安倍独裁政治のために、国民が酷い目にあっていても、近い将来、政治力と人間性を兼ね備えた、良心的な政治家が現れて、日本を救ってくれるものと、根拠のない期待をしていました。でもそうして、国民が手を拱いてきた6年間の結果が、今の衆議院であり、参議院なのです。じっと待っていても、少しも政治は変わらないし、日本が良くはならない。むしろますます悪くなっています。あらゆる権威が既得権化し、それが岩盤化しつつあります。
草の根民主主義連合(草民連?)の政治理念は、まず護憲であり、人権尊重であり、助け合いであり、外国や資本の圧力からの解放です。カネで良心を売るようなことをしないで済む国になることです。またその過程で大事なことは、情報の収集と発信で、既存のメディアに依存しないことです。ネット民主主義(将来はネット投票)が基本です。N国の問題でも、メディアが囃し立てるがゆえに、立花がますます図に乗り、有頂天になってゆくという「悪循環」が見られます。日本の政治の腐敗には、政権に阿る(おもねる)、メディアが一役も二役も買っているのです。
関連記事。数奇な運命たどる、みんなの党。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00000002-jct-soci
関連記事。NHK受信料、国会議員払わないなら私も払わない。維新松井。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00000554-san-soci
コメント:丸山も渡辺も維新脱退組です。
関連記事。何がドラフト会議か。小倉。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00000000-tospoweb-ent
関連記事。石破、NHK見たいと思わぬ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019073001023&g=pol
コメント:特に7時のニュースは忖度どんたくです。
関連記事。山田太郎現象、与党も恐れる集客能力と集金力。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190730-00010004-friday-pol
関連記事。官邸がメディア慰労会。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00000095-dal-ent
コメント:企業や記者を税金で接待とは、どういうことなのでしょうか。
関連記事。参院選低投票率、民主主義の基盤を崩す。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019073002000161.html
コメント:総務省が、投票所に来いと居丈高になるのではなく、調査員が投票箱をもって一軒ずつ回るべきなのです。裁判員制度の裁判員と同じで、そこまでやらないと、民主主義が維持できなくなってきているのです。だからこそ負担の少ないネット投票を提案しているのです。
1498.全体主義の足音。19/8/2
定期的であれ、偶然であれ、WTWをご覧になっている全ての方に質問させて頂きたい。
私は安倍首相が、事実上、『全体主義』に向かって一歩ずつ、しかし確実に進んでいるのではないかという強い疑念、いや確信を持っています。それが私だけの思い過ごし、または過剰反応だと断定できるのかどうか。それが私が問いかけたい質問なのです。
無論、誰も自分が国家主義や全体主義(国家が、国民に優先)だと、公言する人はいません。しかしこういう議論で一番困るのは、「なんと、これまでの政権の説明は嘘だったのか。やっぱり実態は全体主義だったのか」と、国民が気が付いた時には、もう「遅い=手遅れになっている」という点なのです。民主主義と議会政治は極めて脆弱なシステムなのです。だから民主主義に「病気の兆候」が現れたら、直ぐに手を打って、早め早めに軌道を修正していく必要があるのです。中でも深刻なものはポピュリズム(大衆迎合主義)です。この疫病の厄介な点は、一旦勢いがつくと、後戻り(回復)が難しく、ついには国を滅ぼし、国民を死に至らしめることもあることです。しかもその規模が大きいのです。その実例を私たちは大戦時のドイツや日本に見る事が出来るのです。
私は、現代日本における全体主義の兆候が、第二次安倍政権発足と同時に現れて、しかも日ましに、それが顕著になってきていることを痛感しているのです。そしてその危惧を国民に伝えて、二度と同じ過ち(=不毛な戦争)を起こさないように、警鐘を鳴らすことが天命だと思っています。それが私の唯一の親孝行の形でもあるのです。
ところが、敵(国家主義者)もさる者、国民が政権の意図や性格を、「正しく」見抜けないように、ありとあらゆる手段を講じています。最初に官邸が手を付けたのは、主要なメディアを抱き込み、または威嚇する事でした。メディアは筆の力で、国民の世論に大きな影響を与える事が出来るからです。NHKが、安倍首相の演説には、優先的に、しかも十分すぎる時間を割き、かたや批判的な分析や意見については、半ば意図的に控えるとなれば、国民の大半が、安倍首相の演説(説明や政策)は正しいものだとアプリオリ(無条件)に信じるのです。これは印象操作という名前の、たちの悪い洗脳だと言っても差し支えないくらいです。
その原因の一つは、国民には批判的な分析や情報を、自分の力で手に入れる方法がないことです。主体的にネットを探せば、大本営(NHK)発表以外の情報も存在しているのです。でも国民には(WTWのように)情報収集に割く時間はないのです。必要最小限の情報さえあればいいのです。しかもNHKには「何らかの権威」がある。それは情報の「御墨付」なのです。そこにこそ、情報の(事実上の)独占の弊害が生じる恐れがあるのです。
官邸が人事権を駆使しなくても、自分から政権にすり寄るメディアもあります。大手メディアが監督官庁の鼻息を伺うのは、やむを得ないという考え方もあるでしょう。それが資本主義の宿命なのです。検閲と忖度が重なった結果、国民が手にする情報の大半は、政府が知らせたい情報だけに限定されます。だから政府の発表は「大本営発表」と言われるようになるのです。「国民の立場」で情報を把握し、情報の背景を読み解いて、国民に伝える。そうした「国民に役に立つ」情報の対価として、国民が新聞社に購読料を払う。それが最も健全なジャーナリズムの姿なのです。
そう考えると、政府の宣伝に力を入れるNHKの費用を、国民が強制的に負担させられているのは、如何に異常な仕組みであるかが理解して頂けると思います。情報に対して、いつも与えられることを前提に考えるのは、受け身のジャーナリズムです。メディアでさえ、政府の公式発表を待つだけ。しかも説明会では質問さえしない(或いは官邸が阻止するので、質問が出来ない)。そこには、積極的に(或いは命懸けで)情報を自分の責任で掴んでくるという姿勢は感じられません。だから報道の自由の無い国(ジャーナリズムの発展途上国))と言われてしまうのです。その背景には、日本では民主主義そのものが成熟していないという事情があります。未熟な民主主義は、いとも容易に独裁者を生み出し、その結果、国家が全体主義に変貌してしまうのです。昭和初期でもないのに、いままた日本はその過ちを繰り返そうとしているのです。
中国初の革命運動、太平天国の乱は、結果的に失敗しますが、それを率いた洪秀全は、「絶対的平等」を標榜しました(NHKBS、中国王朝、英雄たちの伝説から)。その洪秀全を尊敬し、人民革命を成功させたのが孫文です。孫文が掲げたのは民族間の平等、即ち五族同和でした。五族の中にはウイグル族も含まれています。しかるにいま習近平のしている事は、孫文の理想とは正反対のことなのです。
話を現代の日本に戻して、NHKを含む大手のメディアを通じて、政権が伝えてくる情報は、そんなものかもしれないと思わせる無難は(と言うと聞こえ緒はいいが、無私疎脚色、伊野瑛冴えた)情報であり、閣僚にも、見るからに犯罪者然とした人はいません。それらが相まって、温和で安全そうな政府や区のイメージ作りに成功しているのです。しかしその大前提となるデータや、政策には嘘偽りや、改ざんが山のように隠されており、だから「印象」と「実態」が大きくかけ離れているのです。
なんか中道っぽいから、一応任せておこう。少なくとも、実力と政策に保証がない、というより魅力のない、他政党よりはましだろうと思い込む。そういう印象と雰囲気で、相も変わらず自民党が政権の座にいるのです。しかもそういう印象は、官邸が「苦労して」作り上げてきたものであり、言い換えれば、中身や政党の本音とは無関係な包装紙であって、雑誌の表紙に過ぎないのです。アンケートで保守政党を選ぶ人の選択の根拠が、他によさそうな政党がないからというのが最大多数であるという事実から見ても、それは明確なのです。
今回の参院選で改めて分かったことは、特に若い有権者が、「印象」で政党や候補者を選んでいるという事実です。其れは出口調査のインタビューにもはっきりと表れています。もっと言えば、「その場の雰囲気だけで」投票している可能性が高いのです。だからこそ、一旦雨でも降れば、もう投票には行かなくなるのです。しかしそれもある意味で無理はないのです。宣伝カーが回ってきたり、立会演説会を聞く機会がある人はまだましな方です。多くの有権者にとって、候補者に関する情報は、選管がわら半紙に刷った無味乾燥は短い照会文だけなのです。経歴(犯罪歴は特に)も、思想信条も、価値観も、人物像も、信頼性も、人間性は愚か、政策さえ、何ひとう分からない。なぜならそこには候補者が書きたいことしか書いていないからです。
実際には、多くの有権者が家族や友人と話し合って投票先を選んでいることでしょう。それにしても、何度選挙をしても、政治体制が民意を反映したものにならないのは、選挙の仕組みそのものに大きな問題があるからなのです。
有権者が雰囲気で候補者を選ぶのは、情報がないからなのです。だから、思想信条の怪しいN国などが「うっかり」当選してしまったのです。棚ボタという意味ではトランプと同じ構図です。これは選挙における「事故」なのです。更に大きな「事故」が、米国と英国でも起きています。れいわでさえ、印象が大きく投票数に影響したことは否めないと思っています。安倍政権へのたび重なる不信感、真っ黒に近い灰色の不正疑惑の数々。そこに山本太郎が、正論を引っ提げて登場し、一歩も引かなかった。その正論こそ、国民が心から待ち望んでいたものだったのです。でも将来の政策とその現実性についての言及は少ない。ということは「正論の雰囲気」に国民は乗ったのです。
関連記事。山本太郎はポピュリスト。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190801-00010002-huffpost-soci
関連記事。山本太郎、選挙後、初街頭。
https://www.asahi.com/articles/ASM8155D1M81UTFK00Y.html?iref=comtop_8_02
関連記事。舩後(ふなご)議員、期待に応える、分身ロボット導入提案。
https://www.asahi.com/articles/ASM8133KNM81UTIL00C.html?iref=comtop_list_pol_n07
関連記事。維新、松井は批判。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201908/CK2019080102000153.html
コメント:介助がないと働けないという見方をせずに、「介助があれば働ける」という見方をするべきです。
米国でも英国でも雰囲気で代表を選びました(但し英国は間接選挙)。大衆のムードは、ポピュリズム(大衆迎合主義)と必ずしもイコールではありません。大衆が自分の欲得だけで候補者を選んでいる訳ではないからです。むしろ目先の利益というよりは、(特に日本の場合)安心感を選択したのでしょう。これだけ生活がひっ迫しているというのに、それでもせめてそれ以下にはなって欲しくないという(安心、安全を求める)、大衆の切実な気持ちが哀れです。なぜなら大衆が頼ろうとしているのは、自分達を貧困に追い込んだ自民党政権だからです(デフレの責任も自民党にあるのです)。これは米国でラストベルトがトランプに投票した構図と全く同じものを感じます。しかも、投票しない有権者の方が数が多かったという事実は、政治や政治家に、関心も期待も持てなくなったという社会の荒廃した風潮=民主主義の自己崩壊の現状を、別の形で表現しているのです。そして民主主義の崩壊と同時に、国家主義、全体主義が拡大を始めるのです。
関連記事。参院選で求心力低下の枝野。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190801-00574978-shincho-pol
今回の参院選の結果は、日本で民主政治が終焉を告げ、全体主義に更なる一歩を踏み込む予兆と考えた方が良いと思います。安倍首相が全体主義(で国家主義)だということは、その改憲案を見るだけでも分かります。自衛隊を憲法に明記したいと言っていますが、自衛隊に国民が出動を要請することは出来ません、自衛隊を動かせるのは首相だけなのです。自衛隊を明記することで、自動的に首相の統帥権=戦争開始権限、がヒモのようについてくるのです。
もう一つ、緊急事態条項があります。政府が非常時と判断した途端、首相は国民の事本的な人権(含む財産権)を停止できるのです。国家を守る為に、銃を取って突撃せよと命令する事さえ出来るようになるのかもしれません。開戦の話までは行かなくても、官邸周辺のデモがうざくなったら、これを非常時と見なして、首謀者は逮捕し、参加者は暴徒と見なして、暴力で鎮圧することだって、(合法的に)出来てしまうのです。そうなると、国民は国家どころか、首相の個人的な価値感への奉仕まで強制されることになるのです。国家至上主義の政治思想の奴隷にされるのです。それほど改憲とは危ない行為なのです。改憲発議には、議会を超越し、自分(首相)が絶対的な権利を持ちたい(皇帝になりたい)という野心さえ透けて見えるのです。憲法は、国の代表の暴走を制限できるから憲法なのであって、代表の権限を拡大するようになったら、それはもはや憲法ではないのです。
関連記事。国民玉木。自衛隊明記には党としても反対。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190801-00010007-wordleaf-pol
・吉本、官邸とベッタリ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190801-00000001-pseven-soci
コメント:正に悪の構図です。
・日本郵政、強気の謝罪会見。続投の背景に政治の影。
https://diamond.jp/articles/-/210546
コメント:開き直るとはなんたる恥知らず。責任感の無い者に、タコ部屋組織を任せるとこうなるという見本です。
・三鷹事件、司法は闇に目をつぶる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019080102000155.html
1499.不自由展と日韓関係。19/8/4
「中道の、或いは正常な」国民は、安倍首相に代表される超保守の国家主義と戦うとともに、ポピュリズムとも戦わなければならないようです。
・津田、企画は劇薬。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6332187
コメント:そもそも少女像はアートではないと思います。その理由を以下説明します。この点を、津田は未だに理解できていないようです。そもそも美術を理解出来ているかどうかも怪しいところがあります。今回の騒動の本当の原因は、主宰者の考えが浅かったことでしょう。良識を基盤にした市民運動と、民意から遊離した、個人的な活動は分けて考える必要があります。味方を増やさなければならない時に、国民感情を無視するのは、自己満足に過ぎません。右翼であれ、左翼であれ、(不寛容な)原理主義は危険極まりない。米国のトランプの岩盤支持層、福音主義者もキリスト教原理主義です。
・お金をもらったら言われたとおりの表現しか許されないのか。平和資料館長。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190803-00010000-bfjc-soci
関連記事。日本ペンクラブ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080300423&g=soc
コメント:まず金をもらうべきではない。次に自制心も良識もない自由は、暴走に過ぎない。手段を選ばないのならISと変わらない。自由に作り、自由に見て、自由に感じるべきだというのは、一見正論に見えても見当違いが甚だしい。アートには作者の価値観や気持が凝縮しています。そこには作者の主張が込められている。ピカソのゲルニカを見れば一目霊瞭然でしょう。だから(主張の表現場所としての)展示会は規制できないのです。まして地方行政による、九条俳句の排除などは論外なのです。
そもそも自由のための真の(崇高な)戦いは、このような未消化の、無神経な形で展開されては迷惑なのです。日韓関係の歴史もろくに勉強していなかったがゆえに企画倒れになった不自由展と、核兵器反対運動を、同列に論じてはならないのです。少女像は、表現の自由とは直接、関係はないのです。
少女像に込められた思いとは、「特定の国による、特定の国に対する批判」であって、芸術に求められる普遍性に欠けています。それこそが韓国の反日運動が、世界的に広がらない理由でもあります。仮に主催者が、個人として韓国の主張に共感したので、少女像を展示したいというのなら、未だ分かる。その場合は、いうまでもなく展示を制限することは出来ません。なぜならそこには作者が表現したい理念が明確に存在し、主宰者がそれに「共感」しているからです。
ところが今回の展示はその意図が曖昧です。だから底の浅い「思い付き」の企画と、核兵器反対運動や反戦運動を一緒にされたら、堪ったものではないのです。ちなみに不自由展に、ガソリンをまくと投稿した人間は訴追されるべきです。テロを示唆する無神経な言葉は、いま一番言ってはならない言葉です。
・トランプのヘイト発言に熱狂的な岩盤支持、パックン。
https://www.newsweekjapan.jp/satire_usa/2019/08/post-18.php
・輸出管理、相手国の分け方。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6332145
関連記事。文は意外にも日本好き。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6332179
関連記事。譲れば政権終わる。日本。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/532359/
関連記事。韓国半導体業界、対策手詰まり。
https://jp.reuters.com/article/southkorea-japan-chip-analysis-idJPKCN1US04K
コメント:日韓政府の双方で、政権を掛けて対峙しているのだから、纏まるはずがありません。輸出管理をいかに強化しても、戦争(紛争)を回避することは出来ません。それができるのは外交交渉と、国連の圧力(PKO)です。
輸出管理の本来の目的は大量破壊兵器が、イラン・イラク・リビア・北朝鮮(いわゆる懸念4か国)の手に渡らないようにためです。その後、紛争懸念国全体が対象になりましたが、一方で規制はどんどんエスカレートして、鉛筆一本、紙一枚でも駄目というようになったのは、明らかに(経産省と日本政府の)行き過ぎです。しかもその効果には疑問があります。なぜなら経産省が鉛筆1本を云々している時に、北は平然と瀬取りを続けているからです。だから「日本の官僚主義が馬鹿にされる」のです。
輸出管理で規制でできるのは、技術の流出と、武器の部材の輸出だけです。戦争や紛争を回避することは出来ないし、それは国連の活動を含めた、外交交渉の役割です。ところが安倍政権のしていることは、紛争を収めるどころか、火に油を注いでいるだけなのです。
安倍政権の本音と建前が違うのだから、どこまで行っても議論は平行線、どころか乖離する一方です。国会でさんざん嘘と隠蔽を繰り返してきた、安倍政権ならではの姿勢かもしれません。しかし私たち国民には、安倍と文による、レベルの低い、個人的な意地の張り合いなどに付き合っている暇はないのです。落としどころですか。それこそ(策士だけを集めた)官邸が考えることでしょう。
1500.不自由展問題の本質 19/8/5-6
今日のこの前書きは午前5時に一度掲載したものを、10時頃書き換えています。
というのは、表現の自由の問題はあまりにも重大であると同時に、微妙極まりないテーマだからです。私も昨日の前書きで怒りをぶちまけては見たものの、どうにもしっくりしないので表現を訂正し、いま今日の前書きを訂正しています。
問題の本質は「自由」の持つ意味と限界にあります。それは人権の基盤でもあり、米国では人間(国民)の最も重要な権利とされています。そのうえで、ならば「自由」には一切の歯止めはないのか。仮に(というより当然)他人の命や資産を奪う「自由」まではないとしたら、どこに線を引くのが「正しい」のかという、チョー面倒くさい問題がそこに横たわっているのです。
そしてここには今まで議論されていない、もう一つの重要な要素があります。それは「展示会の主宰者の権利と責任」です。それがこの前書きのポイントです。だれの所有でもない場所に作品を並べるのなら、主宰者の了解はいらないでしょう。でも場所を提供するのであれば、主宰者には「作品を選ぶ権利と義務」があるのです。
では不自由展を具体的に考えてみましょう。心血を注いだ作品の公開が(主として行政によって)意図的に、或いは政治的判断で制限された作品を、一堂に並べて、作者に「発表の機会」を与えるというのは、かつてない画期的な試みであり、きわめて「民主的」な取り組みでもあります。一方そこには、原っぱや砂浜に並べるのではない以上、場所の所有者、即ち「主宰者」による、「選択」が「不可避的」に存在しているのです。そこには主宰者による「展示の自由」があるのです。
この視点が不自由展の主宰者に欠落していたことが、今回のような問題に発展した原因だと私は考えています。作品には作者の意図や感情が込められている。それを理解したうえで、展示を決行するのが主宰者です。勝手にやってチョーダイでは、主催する意味も資格もないのです。自ら観客を案内して、作品の前で説明できるくらいの造詣が求められる。実際に画廊のオーナーは日々そうやっているのです。それが主催側の「責任」と「覚悟」なのです。
なので、前にも書いたように、少女像の作者の意図に共感し、展示を許可(というより、推進)するのであれば、誰にもその展示を規制する権利はないのです。一方で観客には展示を「見る」権利と、「見ない」権利、口コミする権利や、批判する権利があるのです。
主催者の権利とは、具体的には作者と作品を選ぶ権利(=自由)です。しかもここで注意が肝要です。というのは、保守系の展示会があってもいいし、リベラルな展示会があってもいいからです。どういう展示会にするかは、主宰者の自由なのです。いやなものを強制的に見せられる義務はないのです。いやなら見ない。それが観客の権利(自由)です。ましてガソリンをかけて、器物損壊するなどという権利はないのです。
そうした大前提の上で、私が「個人的」に少女像を評価しないのは、作者の意図が気にいらないからです。誰にも作品を好み、あるいは好まない「権利」があると思います。私は過去の罪で現代の日本人を攻撃する作品など見たくはありません。多くの日本人がそうでしょう。だからこそこんな大騒ぎになったのです。それが理解できない主宰者は、あまりにもKYです。
それでも韓国の人たちが、会場を借りることが出来て、反日をテーマにした展示会を開催することは物理的には可能です。日本人でも不自由展の主宰者は見に行くかも知れません。でも会場を探すのは至難の業だろうと思います。会場を誰に貸すかは会場のオーナーの権利(自由)だからです。
逆のケースがかつてありました。米国で原爆写真展を開こうという計画があったのです。無論米国人の意見は分かれましたが、反核運動の支持者達が見に来てくれました。でも全米告示に見ろと強制はできないのです。米国人には悲惨な光景を見ない権利があるからです。そしてここでも大事なことは、選択の自由と、批判を含めた意見を述べる権利があるということなのです。不自由展の主宰者に足りないのは、作品へ理解と共感、自分なりの判断基準、そして作品と心中するだけの覚悟だと思います。
こういう絵を描いてはいかん、こういう本を書いてはいけない、こういう歌を歌ってはならん。まして集会を開き、意見を述べ、政府を批判するなどもってのほか。そうなれば違憲もいいところで、基本的人権の否定です。残念ですが、現在の政権はそうした危ない地点まで、限りなく近いところに来ていると思います(首相の演説会を見よ)。そして短い現代史を振り返るだけでも、無数の、思想の弾圧、投獄、拷問が普通に行われました。「表現の自由」を守るのは命がけの行為なのです。
原則に立ち戻ると、表現に不自由があってはならないのです。とは言いつつも、一方で、主宰者に選択の権利がなく、判断も責任もなしに、何でもかんでも公衆の目にさらせば、それが表現の自由を意味することにはならないのです。なぜなら子供に見せることが好ましくない作品もあり得るからです。そういう視点では、朝日新聞や、東京新聞は、やや左寄りではあっても、一応中庸を得た報道(但し超保守派から見ればプロパガンダ)になっていたと思います。一方で、テロの予告などは、断じて許されるものではなく、まして行政が脅しに屈するなど、もってのほかなのです。
今回、不穏な投稿をした者の素性は、公安が調査しておき、当人が実際にガソリンを購入したり、複数の刃物を買った時点で、任意同行を求めるべきでしょう。それが人権の侵害だというのは当たりません。監視されても仕方がない言動をしたからです。一方で、五輪のテロ対策では大騒ぎするくせに、一般市民の安全確保となると、途端に興味を失うのが日本の警察の特徴のようにも思われます。
それにつけても、事前に脅迫のメールが来ていたという京アニの事件で、会社や警察の当時の対応についての報道が、一切ないのはどういうわけでしょうか。本人から応募が来ていたことを認めたのも、ごく最近になってからのことです。「根拠はないが」、この事件では犯人の凶行以外にも、不自然さがつきまとっています。そういう意味でも犯人が意識を取り戻して、証言するのを待ちたい。それが類似の事件を防止する大きな手掛かりになるからです。しかし背景に社会の不満や不安があるという事は絶対に認めたくない官邸としては、早く忘れてしまいたいのかも知れません。やまゆり園のように。
個人的な印象だけで言えば、同社の事件への対応は意外にあっさりしたものに映るのです。なぜならメディアの第二報は、サーバーが焼けずに、データが助かったというものだったからです。私が社長なら、若い社員の代わりに、自分が死ねばよかったと言ったと思います。なぜなら犯人が狙ったのは会社そのもの(=社長)だったからです。
話は変わって、表現の不自由展が(中止を含めて)大騒動になったことと、N国の候補者が当選したことに、ある種の共通点を感じます。それを一言で言えば、方向性を間違えた(主として若年層の)熱狂です。しかもここで更に気になるのが、アジテーターの存在です。TBSの番組で、ネットの政権放送(?)を見た人の数が、N国では恐ろしいほどに多かったことを報道していました。そこに不自由展と同じ不穏な要素を感じるのです。
関連記事。来場者、残念。偏りも。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080402000194.html
長年の安倍独裁政治で、国民の不満が鬱積しているのは、いかに首相が認めなくても、否定しようのない事実でしょう。だから、分かりやすいモットーを掲げたアジテーター(NHKをぶっ壊せ、表現の自由を守れなど。但しれいわは自分の存在を誇示するアジテーターとは根本的に異なります)が現れ、世間を席巻しています。でもこれは危険な要素=感情的要素、を含んでいます。冷静で穏やかな議論で世論を取りまとめる姿勢とは対極にあるからです。むしろこの現象を、「こころある国民」にとって、民意の発露が、危険水域に達しつつある兆候であり、交通整理が必用な段階に来ているという理解が必用だと思います。一時的な感情や熱狂に、自分の身を投じる事では、問題は解決しないのです。
関連記事。官邸とのパイプはいいなりか、破綻の最年少知事。
https://www.asahi.com/articles/ASM704FPMM70UDCB00K.html?iref=comtop_favorite_03
コメント:しかも前任の高橋はるみはちゃっかりと参院議員になっています。これからは、考える習慣のない若者たちの暴走が、日本に混乱を巻き起こす(香港を見よ)可能性も否定出来ません。せめてシニア層だけでも、理性と分別を失ってはならないのです。そうでなければ、年齢を重ねてきた意味がありません(無駄に歳を取ることを犬馬の齢というのだそうです)。首相を含めた自民党の領袖などは、いまのシニアから見れば洟垂れ小僧に過ぎないのです。そして若年層も、かつての音喜多のブログのように中高年をターゲットにせず、本来、向かうべき相手である政権に批判の目を向けるべきなのです。今やるべきは、誰かれなく、無差別に怒りをぶつける(無差別大量殺傷)のではなく、政権を交代させる事なのです。それしか社会不安と不満を、根本から解消する方法はないのです。
・韓国軍、竹島で訓練。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6332248
関連記事。韓国の異常な反日は、丁寧に無視するしかない・
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190804-00029537-president-pol
関連記事。クールに矛を収めよ。東京社説。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019080402000218.html
関連記事。輸出規制の本当の理由。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56948
コメント:でも本当の理由は報復だと思っているのは韓国だけではないのです。一方で、いくら韓国政府がヒステリックに突っかかってきても、心当たりもなく、土下座などできるわけがないのです。ここは1000%無視するべきです。メディアも大騒ぎして、必要以上に反韓感情をあおらずに、事実だけを報道するべきです。ところで、津田がトリエンナーレに少女像を展示して騒動を引き起こしたことで、韓国政府の見解を聞きたいものです。
昨日も長々と述べましたが、トリエンナーレの騒動が見当違いの方向に漂流、拡散しています。これだから、視野の狭い観念的な論客は困るのです。私が唯一信用しているのは、一般市民の良識です。この問題の本質は「慰安婦問題」であって、「表現の自由の問題」ではないのです。なにが文化の独立ですか。既に政治とアートをごちゃごちゃにしているではないですか。「日韓問題がこじれている最中」に、少女像などを持ち込んだおかげで、本当に国民に見てほしい作品が見られなくなったのです。しかも、津田を含む主催者は、その責任を全くと言っていいほど理解していないように思われます。危ない作品を展示したとなったら、政治の情勢を含めて、それなりの勉強と覚悟と対策が必要なのに、それさえない。一番驚いているのは,国民から強い攻撃を受けた作者かもしれないのです。主催側の、民の反応を考慮しない、無知、無神経さが理解できないのです。
日韓の問題と言えば、トランプと安倍首相が始めた殴り合い(米中と日韓)は落としどころがあるようには見えません。ということは感情的な対立で、いわば私闘だということです。ならば底にかかわる費用や損失も、トランプと安倍首相(と文)で、個人的に負担していただくのが筋だと思います。