「WTWオピニオン」
【第98巻の内容】
「民主主義を知らない学生と、桜を見る会」
「法王が教えてくれた日本の真実」
「使うのは私、払うのは貴方」
「たかが花見、されど花見」
「議員と役人と芸人の質」
「失われゆく技術者魂」
「皇室の希望の星」
「中曽根訃報」
「トリエンナーレと文化庁」
「前川と望月」
1581.民主主義を知らない学生と、桜を見る会 19/11/22-23
・民主主義を知らない、桜を見る会の擁護者。有権者を買収してはいけない理由が分からない大学生も。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58330
関連記事。夕食会明細書。ホテルは必ず主宰者に渡す。首相に説明責任。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019112201002443.html
関連記事。菊を見る会に飛び火。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58287
コメント:度重なる不正や倫理違反を重ねても、安倍政権が長期政権になれた本当の理由がここにあります。それは批判すべき側(=有権者)に、何が正しいのかの判断力がない(=国民の総白痴化)ことです。
・桜を見る会、4千人の名簿提出。6割黒塗り。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019112201002198.html
関連記事。名簿、警察と共有せず。反社対策に疑問。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019112200969&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
コメント:これでは名簿提出とは言えません。反社とのつきあいを疑われても仕方がない。というより、吉本と同じように、結局裏でつながっているのではないのか。これこそ端的に安倍自民の本質を表しているように(私には)思われます。
・サクラを見る会に反社勢力参加。映像。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191121/k10012185901000.html
・前夜祭主催は安倍後援会。菅長官。
https://mainichi.jp/articles/20191120/k00/00m/010/062000c
1582.法王が教えてくれた日本の真実 19/11/26-30
・ローマ法王。経済力より貧困対策。格差拡大に警鐘。
https://www.47news.jp/news/4253067.html
関連記事。ミサに5万人。映像。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6343515
コメント:正論です。
・法王傍らに焼き場の少年の写真。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201911/CK2019112502000228.html
コメント:ローマ法王に比べて、仏教や神道(特に靖国神社)の平和への願いの薄きこと、紙のごとし。政教分離どころか、戦争に加担しても全く悔いることがない(日本会議や右傾化した女性を含む若手議員や論者の居丈高を見よ)。ISなど自称のイスラムも平和より戦いと死を志向。
一方、民衆は自らが富むことのみを神仏に願うだけ。宗教に対する民の姿勢にこそ、宗教の凋落と堕落の種が潜んでいるのではないでしょうか。
求める前に、与えよ。法王のように。国に求める前に、自分が国(正確には国民)のために何ができるかを考えよ。ケネディの指摘のように。
国民の甘えが安倍政権の暴走を許した事実を、(国民が)素直に認めなければ、絶対に日本は良くならないのです。
日本をこれほど酷い国にしたのは、権力者の身勝手と、それにもたれ合って、不正や不平等を見て見ぬ振りをする、大衆の(甘えの)構造に原因があるのではないか。ぬるま湯から出れば風邪をひくかもしれないが、一時の寒さを覚悟して、保守政権から距離を置いて、自分と国を眺めることが、日本を正常化するための、抱けて通れない唯一の処方箋であることを、覚悟するべきではないのでしょうか。
法王の演説に対し、日本の安保は不変と言った菅は、香港で起きたことが日本でも起きないという自信があるのでしょうか。カネカネの世の中で、民衆は怒りを忘れた衆愚に過ぎないと舐めて掛かっていると、予想もしないしっぺ返しを食らわないとも限らないのです。それよりも、自分が暴力団と共に撮影した写真の説明はどうなったのでしょうか。
関連記事。16歳でがんで死ぬことより最悪なこと。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2019112502000131.html
コメント:涙なしでは読めません。ここに本当の(崇高な無償の)愛があります。人は己以外を愛することによってのみ、一段高い存在になれるのです。最近の悲惨な事件に共通しているものが、犯人の偏狭な自己愛と自分自身への憐みです。自己愛が強い政治家に安倍晋三がいます。
・法王、原発やめるべき。安全の保証必要と明言。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019112701000805.html
関連記事。日本に感謝。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6343579
関連記事。悪の一つが無関心の文化。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201911/CK2019112602100021.html
コメント:もう一つあります。それは安倍首相お得意の、見せかけとこじつけの(=嘘と言い訳の)超保守政治文化です。現ローマ法王にはノーベル平和賞を束でさしあげても惜しくありません。
・ローマ法王が残した珠玉の言葉。
https://toyokeizai.net/articles/-/316733
1583.使うのは私、払うのは貴方 19/11/27
・75歳以上の医療費、2割負担を検討。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52628010W9A121C1MM8000/
コメント:自分達は無駄遣い(=大盤振る舞い)で神経がマヒしているのに、いざ足りなくなると平気で国民から徴収というパターンです。そもそも74歳のこちらは今まで3割で負担してきているのです。しかも通院も薬代も確実に増えている時期なのです。年金は毎年減らされ、税負担は増えている。このどこが国民に優しい国なのか、理解に苦しみます。
税や社会保険料負担は、年齢ではなく、実収入で比較するべきでしょう。芸能人やIT長者など、若手の億万長者が大勢いるのです。定年を過ぎて、年金以外に収入の道のない高齢者の方が遥かに多いのです。
政府に行政改革の意図があるようには思えない。安倍自民党の辞書に、御手盛りという言葉はあっても、節減の言葉はないらしい。経済対策は赤字国債の上乗せで太陽氏r気満々です。大嘗祭の神殿や行列のオープンカーを一般公開すれば、国民が費用負担を納得するとでも思ったのか。政府専用機(二機)を買い替えたのをお忘れか。
ご自分では節約を主唱したのに、政府に押し切られた天皇家こそいい迷惑でしょう。
ローマ方法の訪日は国民に取って、よどんで汚点が見え始めた安倍政治(藤原道長)の下で、一幅の涼風以上の意味がありました。
明日は最近の週刊誌のとんでもない情報から、いくつかをご紹介します。忖度という言葉が空々しく響く情報もあります。
園遊会に自民党幹部がヤクザ(何が反社ですか)を招待。内閣は必死に平静を装っているだけで、自民党内部はポスト安倍で大混乱しているでしょう。解散は時間の問題になっていると思います。ここで国民が出来ること、しかも最も有効な政権交代実現の手段は、内閣の支持率を(実態に則した数字に)引き下げる事なのです。
1584.たかが花見、されど花見 19/11/28-12/1
今日は予定を変更して、週刊文春(11/28号)から、桜を見る会関係のオピニオンをご紹介します。
「安倍晋三、桜を見る会の虚偽答弁を許すな」から
…だが、官邸の自信を揺るがす事態が起こる。十四日、NHKが「ニュースウオッチ9」で、この問題を大きく取り上げたのだ。
「NHKは安倍首相の地元・山口で街頭インタビューし、『首相は逃げの姿勢を見せている』という有権者の批判的な声を紹介。また、前夜祭の費用を収支報告書に記載していないことについて「専門家の『政治資金規正法違反の疑いもある』という意見が報じられました」
極めつけは、前夜祭の会場であるオータニの見解を、こう報じたことだった。
「パーティプランの最低価格は一人一万一千円からで値切り次渉などには応じられない」
NHKの報道は、永田町でも大きな波紋を広げた。
「NHKといえば、政権寄りとされてきたメディアです。たとえば森友問題では、安倍政権に近い小池英夫報道局長が、官邸の意向にそぐわない報道を妨害したとされ、彼のイニシャルから『Kアラート』と椰揄されたほど。そのNHKが政権批判のガチンコ報道をしたことで『Kアラート』の誤作動か(笑)』と話題になりました」(民放社員)
目下、官邸とNHKの間には、これまでにない緊張感が漂っているという。
「現会長の上田良一氏に対し、菅官房長官が『まったく言うことを聞かない』と激怒しているのです。前任の籾井勝人氏は政権の意向に逆らわない人だったので、ギャップが激しいのでしょう。上田氏の任期は来年一月までですが、菅氏は『絶対続投はない』と息巻いている。菅氏と近い板野専務理事が久々にプロパーとして会長になるのか、それとも外部の財界人をお飾りの会長にあてがうのか、水面下で動きが活発化しています」…。(官邸関係者)
コメント:石原経営委員長こそ交代の必要があるかも。
「男優も苦言、これが税金なんですか」から
…両陛下主催の園遊会とは雲泥の差。一流歌手や文化人はほとんど出席していません。招待に応じるのは、プロモーションのチャンスとみたり、政治との距離が近い事務所ばかり…」(芸能プロ関係者)
そうした中、約六千人の芸人を抱える吉本興業所属タレントの出席が目立っている。今年も、千原せいじやケンドーコバヤシらが登場。トレンディエンジェルの斎藤は、首相と共にジャケットを開き、持ちネタの「斎藤さんだぞ」とポーズをきめていた。
「会には"吉本枠"がある。吉本は安倍官邸と密月関係にあり、内閣府にも社員を出向させている」…
コメント:それにしても、ちょっと教養レベルが低すぎやしないか。首相夫妻にはクラシック音楽、古典芸能を含む芸術鑑賞には全く関心が無いようだ。でもそれでは一国の代表としてはいかがなものか。トランプもあのざまで、しかも両方とも本を読まない。これでは日本もアメリカも総白痴化するわけです。せめてジブリくらい見ても罰は当らないと思う。ナウシカのストーリーの意味を理解出来ればですがね。
「言葉尻とらえ隊」能町みね子、から
「桜を見る会」とは何なのか、そういえば深く考えたことがなかった。今回、田村智子議員が公職選挙法違反疑惑という観点で追及してくれたおかげでその真っ黒さに気づくことができました。
しかしツイッターでは、この件について批判している評論家などに「呼ばれてないから嫉妬してんだろうな(笑)」という方向性の揶揄攻撃が有象無象からけっこう投げられています。
…ふつうに考えて自民シンパだらけのあの会に共産党議員が出たいはずもないし、嫉妬という感情も起こりえない。しかし、彼らはその矛盾にすら気づかないわけです。常識や教養以前に、他人の立場を想像する能力が極端に欠けている。
そして、こんなふうに嫉妬だ嫉妬だと口を揃える有象無象を焚きつけているのが三浦瑠麗です。11月14日、彼女はこんなツイートを投下。
「桜を見る会が中止に。おそらく『国民感情』への配慮。時の権力者が催す宴には『なぜあいつが呼ばれた』になりがち。全ては国民感情次第」
つまり、彼女は「国民の嫉妬によって中止された」という意味の推測を書きこみ、公職選挙法違反疑惑というキモの部分については完全に無視したわけです。
…三浦瑠麗ほどに頭の切れる人がこの件を本気で「嫉妬」だと思っているはずがない。
彼女はこのように「批判は嫉妬によるもの」と故意に問題を卑小化・低俗化して、さほど問題を理解していない人も政権側に味方でき、批判派を攻撃することができるよう、門戸を広げる役割を担っているのでしょう。自らの手は汚さず、手下の有象無象を後ろから操るかのごとし。
コメント:ネトウヨの女王(桜井もいるが)という事でしょう。
関連記事。行った人に聞いた。やはり公私混同。
https://this.kiji.is/571915420404794465?c=39546741839462401
関連記事。各省庁、名簿は3-10年保存。内閣官房との違い。
https://www.47news.jp/news/4260212.html
関連記事。安倍首相が代表の選挙区支部、桜を見る会に旅費支出の疑い。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6343696
関連記事。野党が菅追及、反社出席。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019112701130&g=pol
関連記事。うっかり敬語。反社の皆様。西村。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019112701023&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
コメント:小指のない入れ墨の男が昭恵と自撮りする場面もあったとのこと。そのうち反社のどこが悪いと言い出しかねない。上がこれでは暴力団の取り締まりなど出来るはずもない。
・菅長官、出席者に反社いただろう。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6343605
関連記事。首相推薦枠は2000人。
https://mainichi.jp/articles/20191126/k00/00m/010/087000c
関連記事。推薦基準、首相支持者は功労問わず。
https://www.47news.jp/news/4256300.html
関連記事。預託商法のジャパンライフの会長も招待。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019112600818&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
コメント:首相と官房長官は引責辞任に値します。
・政府の御都合主義。
https://this.kiji.is/572274764330124385?c=39546741839462401
関連記事。官邸前で抗議集会。首相は嘘をつくな。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019112801002317.html
関連記事。菅、名簿復元できない。会見で終始曖昧な回答。
https://mainichi.jp/articles/20191128/k00/00m/010/160000c
関連記事。菅、反社の定義定まっていない。
https://www.asahi.com/articles/ASMCW647YMCWUTFK018.html?iref=comtop_list_pol_n07
関連記事。疑惑は深まるばかり。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019112802000147.html
関連記事。首相側。スタッフ旅費支出、認める。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019112801002335.html
関連記事。桜見る会、高額のおもてなし。2千万円。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201911/CK2019112802000139.html
・サクラを見る会、審議拒否に国民怒り。長期政権の傲り。国会で説明を。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201911/CK2019112902000132.html
コメント:そうだ、そうだとしか言いようがない。安倍首相、敵に背中を見せるとは卑怯ではないか。尋常に立ち会え。しかもまさかの反社(さま!?)とのお付き合いとなれば、いくらきれいごとを並べてもこれで全部がアウトです。暴力団から金を貰っても(収賄)、金を払っても(原資は税金)ダメなことくらい分るでしょう。
・サクラを見る会、野党追及本部。安倍総理の地元調査。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191201/k10012198111000.html
関連記事。揺れ動いた首相。
https://www.asahi.com/articles/ASMCR0D8QMCQUTFK01S.html?iref=comtop_8_02
関連記事。桜を見る会問題が65%。内閣支持率6ポイント減って42%。
https://mainichi.jp/articles/20191201/k00/00m/010/080000c
1585.議員と役人と芸人の質 19/11/29
・厚労省。吉本芸人のポスターに4070万円。野党追及。
https://www.asahi.com/articles/ASMCX4R55MCXUTFK00N.html?iref=comtop_8_08
コメント:モデルの芸人は、内容は良く知らないが、ビジュアルでも、話し方でも、最も気持ちの悪い(個人の感想)芸人の一人です。それにしても、安倍政権はどこまで吉本を身びいきすれば気が済むのでしょうか。しかも吉本の裏社会との関係には、蓋がされてしまって実態は分からないままなのです。裏社会との関係でも、若手の一部の芸人が干さ太だけで(しかも早くも復帰が噂されている)、話は終わっています。証拠がもみ消され、政治家(桜を見る会)も、芸能人も暴力団のお友達だという印象だけが残ったのです。
ならば日本で倫理と正義を守るために、国民に出来ることは、吉本の(高収入)芸人の出ている番組(北野タケシの出演番組を含む)を、忌避する(お笑いが好きな私ですが、もう始めています)しか方法は無さそうです。
嵐を除き、彼らが寄付をしたという話も聞きません。彼らより遥かに貧しい(我々)国民が、なぜ高額所得の芸人(資本主義社会の落とし子)に追い銭(桜を見る会の費用負担)を払わなければならないのか納得できません。
日本の芸人はハリウッドのスターと同じではないかと言うかもしれない。共に高収入が人気で支えられています。ところがハリウッド・スターは身体を張って、闇の力や、トランプとも戦っているのです。アフリカでも平和運動(ジョージ・クルーニー)をしていますし、環境活動(ディカプリオ)もしています。日本では昨年、吉川晃司(理想の中年)が、素性が分からないように、マスクをして被災地で黙々と働いていたという情報もあります。吉本の芸人(含む老害タケシ)こそ、まさに某首相夫妻(と取り巻きの役人たち)の教養レベルに見合った人たちだと思われます。
日本では芸能人が少しでもまともな意見を言おうものなら、政治家が口を出す必要さえなく、プロダクションが忖度して締め出します(石田純一を見よ)。吉本の芸人は政治家にヨイショして、その代わりに公費のバラマキを受け取る仕組みでもあるかのようです。最近では京都市役所が漫才のミキ(これも吉本)に宣伝をつぶやかせるだけで、50万(を2回)払って、問題になりました。
吉本は国の為にも、国民の為にもなりません。日本の特殊な資本主義から生えた毒きのこなのです。健全で清潔で、国民の味方の芸能プロは日本では育たないのでしょうか。裏社会との縁を切っても切れない世界なら、所詮無理なのかもしれません。
政府も政府であって、いかにトランプに言われとはいえ、カジノ法案を通すような堕落した政治家が、政治を仕切っているのです。ダークな吉本と腐敗した関係があるのはむしろ当たり前なのかもしれません。
国民は余計なことを考えずに、TVでヨシモトを見て笑っていればいいんだという声が、官邸から聞こえてきそうです。
関連記事。北海道、IR誘致見送り。苫小牧。周辺環境へ影響圏。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201911/CK2019112802000287.html
コメント:新知事の面目躍如。高橋はるみならこうは行かなかったでしょう。右傾化した女性政治家ほど始末に悪いものはありません。過激な発言をするくせに、自分の手を汚すつもりは全くないからです。
1586.失われゆく技術者魂 19/11/29
11/27の歴史秘話ヒストリア(NHK)では、70年前の電気自動車タマの開発を取り上げていました。中島飛行機の元技術者が開発したもので、時速27キロ、航続距離96キロでした。好評だったが、コストが厳しく、しかも朝鮮戦争で(バッテリーの)鉛が入手できなくなり、5年で製造を断念することになります。
その後同じ技術者がガソリン車に転向、プリンスを作ります。プリンス自動車は名車スカイラインを生み出しました。プリンスはその後日産(技術のプリンス、販売の日産)と合併して日産プリンスとなります。
これらの日本の自動車の先端技術を支えていたのは、技術者の不屈の精神です。車に素人のゴーンが日産をおかしくしたのは、むしろ当たり前なのです。メーカーの理想もなければ精神もなく、我欲のみ(どこかの女性知事と同じかも=失礼)だからです。
日本の製造業が衰退するということは、日本人の精神から、まじめさ、追及の姿勢、進取の気性が失われることを意味しており、日本が世界の落ちこぼれになるということなのです。一方でボーイングの体たらくを見るにつけ、日本こそ、次世代の航空宇宙産業を支えるべき国だと思います。観光や流通、金融、投資に頼る、実体のない経済が、いかにはかないものかを知るべきなのです。
関連記事。稼ぎ手が製造業から非製造業へ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52699260X21C19A1DTA000/
コメント:これは決して歓迎すべき傾向ではないのです。しかも消費増税のインパクトはこれからです。
1587.皇室の希望の星 19/11/30
・秋篠宮54歳。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191129-OYT1T50290/
関連記事。小室家と連絡とっていない。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191129-OYT1T50291/
関連記事。大嘗祭発言の気持ち変わらず。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019112901002478.html
コメント:国民の新たな星です。
1588.中曽根訃報 19/11/30-12/4
一方、中曽根の訃報の扱いで、NHKの報道は常軌を逸していました。ゴールデンタイムに、延々と同じ回想シーンを流し、外国要人からコメントを取り付け、これでもかというほどほめちぎったのです。小池(報道局長)アラートは未だ健在のようです。
しかしどんな有名人、まして政治家にも、完全な人間はいません。
中曽根は、歴代自民党首相の中でもカリスマ性が強く(実際に面会した記者が、その黒い存在感に圧倒されたと語っていました)、一方で、問題行動もまた少なくなかった政治家です。
私が記憶しているだけでも、まず不沈空母発言があります。日本の基地を活用すれば、日本列島は米軍にとって沈む恐れのない空母のようなものだ、だからどうぞご自由にお使い下さい(その代わりに日本を守ってくれ)と差し出したのです。
もう一つ記憶しているのは、日航機の御巣鷹山墜落事故です。当時の首相だった中曽根は、周囲の出馬要請にも関わらず、現地入りしたのは相当後になってからのことでした。確かに誰だって、凄惨な事故現場には行きたくはない、ならば藤岡市役所でも、どこでも、現地の近くで良かったのではないか。一朝ことあれば、「なるべき早く」駆け付ける。阪神大震災の時の村山がそうでした。ところが安倍(自民党)内閣には、そうした危機管理意識が希薄であることが、台風の時に会食していたことで明らかになっているのです。
JAL機の事故で、メディアが中曽根を気の小さい首相と揶揄していたように記憶しています。
首相の靖国公式参拝を始めたのも中曽根です。
長すぎる在職に、小泉が強く迫って、辞任に追い込まれたこともありました。
(仮に)同じ首相経験者の村山が亡くなった時に、NHKがどの様な報道をするかに興味があります。同じように大きく取り上げるとは、どうしても思えないのです。現NHKでは、忖度という名の(自民党への)贔屓を否定できないからです。
メディアが事実(や人物像を)脚色することは、有ってはならないことなのです。冷静な報道姿勢が基本であり、戦時中でもないのに、NHKが歴史修正主義の片棒を担ぐなど、絶対に許されることではないのです。ゆえに私はNHKの料金を払いたくないのです。いまなお戦前のNHKと変わりがないからです。
関連記事。矛盾内包の戦後保守。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6343952
関連記事。中曽根元首相の101年。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37115280Q8A031C1000000/
関連記事。権力の魔性を自戒。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019113002000153.html
・中曽根政権の5年間で、日本経済は失われた。冷泉。
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2019/12/5-2.php
コメント:数少ない中曽根批判です。
1589.トリエンナーレと文化庁 19/12/1-12/19
今日は12/1の朝日の朝刊から、前文化庁長官のインタビューの一部を紹介します。不自由展がらみでは、初めてまともな論評を見ました。
「あいちトリエンナーレ補助金不交付」
文化庁前長官は補助金や文化政策専門家に任せて、政治への防御壁に
今年開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」に対する補助金約7800万円を文化庁が全額不交付にした問題は、愛知県が同庁に不服を申し出るなど、今も続いている。文化庁や同庁の宮田亮平長官の判断は妥当だったのか。2016年まで長官を務めた、美術史家の青柳正規・東京大名誓教授(75)の評価は、極めて厳しいものだった。
―文化庁が、あいちトリエンナーレへの補助金を全額不交付にした判断を、どう思いますか。
「補助金を出すことは審査委員会で決めたのに、彼らの意見を聞かずに不交付にしたのは、非常にまずい。適法手続きになっていない」
―内容ではなく、運営を危うくする事態が予想できたのに串告しなかった「手続きの不備」を理由に挙げています。
「その通りだとしても、公的な補助金については、必ず公の審査委員会の判断で、公平性、公正性、透明性を確保することが近代国家の大前提。それを破っている」
「ある芸術の評価は、専門家に任せるべきです。文化政策において、常に念頭に置いておかなければならないのが、ナチスの文化政策です。政治への防御壁を作っておく必要がある」
「本来は、英国のようにアーツカウンシル(芸術評議会)を作って本省から資金を出し、そこから専門家の判断で補助金を交付することが望ましい。政治との問にワンクッションが必要なんです。規律と礼節だけだったら、息苦しい。そこに文化という潤滑油が入らないと、本来の人間の生活ではない。芸術の風は、日常に慣れきっていると、痛いとか冷たいとか感じる湯合もあるけれど、それを受け入れることで、社会は生き生きとしてゆく。公金だからこそ、持続性のある社会、清新で健全な社会のために、使うべきです。芸術に補助金を出すことも、その一つです」
ー不交付は、文化庁の審議官が決裁したとされています。
「それもとんでもないことです。細かい案件は、トップまで上がらないことはしばしばあります。しかしこれほど世間で騒がれていて、上がってこないというのはおかしい。『その辺の役職で決めておかないと、あとが面倒だ』という判断があったのではないか」
―文化庁の長官には止められないのですか。
「審査委員会に意見を言えるが、その通りになるかどうかは分からない。官僚から見て、大臣と文化庁長官をはかりにかければ、長官は、一般公務員のトップでしかない」
―宮田長官は「表現の自由は重要だが、不交付決定を見直す必要はない」と答弁していますが、長官としてどうすればよかったのでしょう。
「何も話さないで辞職するのが一番いい。政治家も緊張し、一般の人も『一定の責任を取った』と受け止めたでしょう」
―仮に、青柳さんが長官なら?
「もちろん辞めます。だってトップは、何か起きたときに辞めるためにいるんだから」
コメント:芸大の学長(宮田)があの有様です。
・トリエンナーレ、展示許可は支持ではない。
https://www.asahi.com/articles/ASMDL4GY6MDLOIPE01F.html?iref=comtop_latestnews_05
関連記事。不自由展中止は不当でない。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201912/CK2019121802000259.html
コメント:会場の使用許可であれば、その通りだと思います。但し、主宰者はそうはいきません。展示内容に責任を持つべきです。
1590.前川と望月 19/12/1
昨日(12/1)の田原のクロスファイアー(BSテレ朝)に、前川喜平と望月衣塑子(もちづきいそこ=東京新聞記者)が出演したことを喜びたいと思います。番組中で前川は、官邸が官僚の人事を握っているので、文科省では安倍首相の言いなりになる人物が次官になった、しかも1-2年で官僚は交代するので、交代のたびに、全員が官邸のいいなりになる官僚に代えられ、省庁全体に官邸の影響力が及んでいると指摘していました。
望月も、横浜市のカジノ誘致の動き(住民の強い反対運動があるのは御承知の通り)にからんで、官邸が市役所の人事(当然市長を含むものと思われます。市長は慎重な立場で当選したにも関わらず、最近急に推進派に転向。ここにも官邸の関与=恫喝が疑われる)にまで口を出し、反対派の役人を排除しているという情報を提供していました。望月記者は映画新聞記者では韓国人女優が演じていました、実物の方が歯切れが良く、パワフルな印象です。
この二人は、リベラルな国民に取って、信念を持った希望の星になりうる人たちです。将来の議員候補を前提に、もっとメディアの露出が増えてほしいと思います。後援会があれば参加したいくらいです。
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