「WTWエッセイ」
【2004年の内容】
2004/1/6
皆様、明けましておめでとうございます。多くの方から年賀状を頂戴し、
誠にありがとうございました。私も昨日をもって59歳にあいなりまし
た。もはや中年ではなく、高年です。この年末年始は9日も休みがあっ
たのに、大掃除を初め、やらねばならぬ事も多く、しかも夫婦そろって
風邪を引いてしまい、外出は手控えたのですが、それでもあっという間
に連休は終わってしまいました。私は、初詣は毎年、モノレールで10
分で行ける高幡不動尊に参詣していますが、今年は大河ドラマで新撰組
が取り上げられることもあり、土方歳三の銅像がある高幡不動は、混雑
が予想されたのですが、むしろ去年より混雑は少なかったようです。後
はビデオでバラエティ番組を録画して、早回しで見るだけの毎日でした。
年末の紅白歌合戦は、つまらない歌が多い上に、実力派が少なく、そも
そも4時間を超えるのは長過ぎます。しかしネットで集計したとき、日
本中が白組になったのは驚くと共に、少し心配にもなりました。国民の
判断をなめてはいけないと思いつつも、多様性がなさ過ぎる事に若干の
危惧を感じた次第です。
今年の正月は、一つだけ、例年にない事がありました。それは、帰省(?)
中の子供たちと4人で楽器のアンサンブルをやって見たことです。去年
から楽器に取り組んでおり(と言ってもリコーダーですが)、今年こそ、
少しは楽譜が読めるようになりたいと思っています。
休み明けの最初の情報が元富士電気化学社長の立田さんの訃報でした。
富士通のアムダール営業部在籍当時、大型ディスクのビジネスを担当し
ていたこともあって、当時の立田本部長には大変お世話になりました。
またこのエッセイをお送りしている、滝沢さんや森さんにもお世話にな
りました。立田さんは一時海外ビジネス全般を担当されたこともあり、
富士電気化学に移られてからも、いろいろご指導やご支援を賜る機会が
ありました。昨年末までお元気だったと言う話もあり、急なことで驚い
ております。
「新聞記事から」
読者などと言うと恐れ多いのですが、昨日、今日と、新聞でこのエッセ
イをお送りしている元上司の記事を拝見しましたので、簡単にご報告し
ます。私は、日経は購読していないのですが、その代わりに、日経産業
新聞の朝刊を駅買いしています。日経産業の1月6日の2面に、「ネッ
ト社会では主導権を」と題する関口編集委員の記事があり、ネット時代
に日本はもっと主導権を取るべきであると述べています。「ネット問題
については、世界情報基盤委員会フォーラムや電子商取引に関する世界
ビジネス会議がある。前者は米国、後者は欧州の主導で始まったが、情
報技術バブルの崩壊で今は勢いがない。日本からは富士通の副会長だっ
た鳴戸道郎氏がそれぞれアジア議長を努め、議論をリードしてきた」と
述べています。また世界情報基盤フォーラムの次期アジア議長には、富
士通の秋草会長が内定しているとのことです。鳴戸顧問は本当にご苦労
様でした。
同じく1月5日の日系産業新聞では、英国系通信のBTのジャパンの北
里会長が、英国の通信業界も日本に学ぼうと強い意欲を持っていると述
べておられます。またネット家電のように通信会社と家電メーカーなど
の連携が進む日本はその答えを生み出す力があるはずと力説されてい
たとの事です。
富士通の関係者がIT業界をリードしていることに心強いものを感じ
ます。
「小泉さん」
年初の靖国参拝は思い余ってのことでしょうが、個人の資格で参拝すれ
ば問題ないはずです。国の代表として動こうとするから問題なのです。
一国の代表で有るなら(実際にそうですが)民意も代表していなければ
なりません。最近の小泉さんは個人プレーが多すぎます。首相というの
は国王や天皇がいて、その摂政というような意味のはずですが、小泉さ
んは、どうも自分を日本の大統領だと思っている節があります。
戦争の犠牲になったというか、国を守る為に亡くなった兵士を悼むこと
に、遠慮は必要ではないでしょう。戦争責任のある人まで一緒に祭るか
らいけないのであって、分祀は絶対に必要です。神主さんの考え方にも
やや胡散くさいものがあり、そもそも何で庭に戦争博物館を立てなけれ
ばならないのかも理解に苦しみます。平和を念じているようには思えな
いからです。米国で、無名戦士の墓に詣でることには誰も反対はしない
でしょう。靖国神社もそのような位置付けにすれば良いのです。また戦
争に責任のある人達も亡くなってしまえば一つの魂にすぎません。巣鴨
の拘置所で亡くなった人達の霊を慰める方法も別に考えるべきでしょ
う。
小泉さんは、言い出したらきかない性格で、それは時に美徳であるかも
しれないが、国民の支持を得て、首相の座についたことを忘れてはなり
ません。国民宰相であり続けなければ意味がないのです。国政というも
のは、充分な説明もなしで、ごり押しするようなものではありません。
イラクで戦火に倒れれば1億円出るとか。私も実弾射撃には若干の心得
があり、これが本当にテロとの戦いであるならば、大義名分も立ちます。
老骨として参加させて欲しいものです。とにかく、中途半端が一番いけ
ない。派兵を決めたら、最善の体制で臨まねばなりません。米国に約束
したから行くなどはもってのほかです。及び腰ではかえって犠牲が大き
くなる可能性があります。自国の判断とリスクにおいて、正しいと信じ
た事を実行すべきです。
しかし私が首相なら、ここはまずイランの地震の被災地に人を送り救援
を行ないます。費用ももっと使います。人道的な意味が第一義としても、
イランを味方に付けるほうが中東政策としても効果的だし得策です。イ
ラクに行けば、アラブ諸国から好意的な目では見られません。イラクで
はどれだけ費用が掛かるか知りませんが、イランの災害に1億にも満た
ない援助というのでは、外務省の神経を疑います。
このメールは、昨日準備したものを加筆訂正して、移動中のバスの中か
ら発信しております。
2004/1/29
寒さが厳しい毎日ですが、皆様は如何お過ごしでしょうか。
「富士通総研コンファレンス」
富士通総研が時々開催するシンポジウムに出席させて頂いておりま
す。昨日(1月28日)は、特別企画コンファレンス「医療産業政策
の将来ビジョン」と題して、米国医療共同購買会社の社長の講演を中
心に、我々があまりなじみのない分野の話を聞きました。前回は中
国の話で、これは我々物流業者にとっても大きな関心のある分野で
したが、今回はサプライ・チェーンの話もあるとの事でしたので参加し
ました。冒頭に富士通総研の会長の鳴戸特命顧問のご挨拶がありました。
京都大学の西村教授は、日本の病院経営の現状に関する分析を明快かつ
端的に説明していました。興味があったのは、米国では医療保険は
全部民間だと思われているが、実は税金で4割以上負担していること
、一方日本は税金で負担しているのは3割強だと言う話です。
でも、米国では保険がかけられない人達が4000万人もいるという話
もありました。私も米国では保険のお世話になりましたが(従業員の
保険は企業が負担する)、掛け金が高い上に、金額に上限があったと
記憶しています。
なお、共同購買でコストを下げるといっても、医薬品や医療機器だ
けでなく、建物やコンピューター、駐車場用のコンクリートまで、
何でも扱うのだそうです。日本で共同購買をやるとすれば、地域別
になるだろうという指摘もありました。ゆっくりしゃべってくれた
ので、特に通訳の必要は感じませんでした。しかし肝心の、物流関連
の共同購買の質問をするのは忘れてしまいました。
米国では医療費の高騰が起きていますが、原因の一つは医療過誤賠
償保険の料率だそうです。私も、過去2回、医者の手違いで家族を
亡くしており、その時は、医者を訴えても勝ち目がないと弁護士に言
われたことがあります。その弁護士は明らかに間違っていた訳です。
ともかく、コストを下げる努力をすることは病院だけでなく、患者
にとっても良いことだと思います。
「イラク」
政府は、イラクへの派遣ではあいかわらずの強気の姿勢ですが、一つ
思うのは、10年前だったら、議員を辞任するどころか、政権の基盤
さえ揺るがし兼ねないようなことを、平気で福田さんや安倍さんが、
放言している事です。しかも、最大野党の反撃は殆どありません。
元は自民党だから仕方がないのかもしれないが、体を張って阻止
するという決意も気迫も感じられません。その点では、昔の政治家
の方がずっと純粋だったような気がします。最近の民主党はへま
ばかりしています。バブルの原因を作った張本人の一人でありなが
ら、しれっとした顔でTVに出演し続けている榊原等を影の蔵相
に指名したりしている。今のような体たらくでは絶対に自民党には
勝てません。日銀総裁が福井さんで本当に良かったと思います。
小泉さんの本音を予想するとこうなります。
1.ブッシュとの約束は果たしている。
2.国民が自衛隊のイラク派遣に反対しているのは百も承知している
が、こうと決めたら絶対やるのが私の流儀だ。
3.戦闘地域に絶対の安全等あるわけがない。でも万一犠牲者が出たら、
それはそれで、無駄にはならない。米国はそれを評価してくれるだろう。
4.実戦経験のない自衛隊に、戦場での経験を積ませる良い機会だ。憲法が
改正できた暁には、ついに自前の軍隊を持てるようになるわけだが、
その時に張子の虎じゃ話にならない。
5.このさい、航空産業の他にも軍需産業をいくつか立ち上げれば日本
経済だって立ち直るのではないか。
6.テロある限り、観念的な平和論なんて無意味だ。ガンジーって誰だっけ。
そんな人もいたような気はするが、もう忘れた。それより北朝鮮が核を
持っているという現実を見るべきだ。
7.反対を押し切っても靖国には行くが、いくら賛成されてもヒロシマ、
ナガサキに行く気はしない。第一あれは民衆の犠牲者で軍人ではない。
8.靖国参拝は当然公人としての参拝だ。国の為に戦った人の霊に参拝する
のは全国民の義務だ。国の為に命を捧げることほど尊いことがあるだろう
か。彼らの死は、決して犬死にでも、無駄な死でもない。
というわけで、少なくも小泉さんはノーベル平和賞だけは取れそうも
ありません。
米国は、アカデミー賞の助演男優賞に渡辺謙を選ぶ可能性が高くなり
ました。なにしろ日本人は彼等の盟友なのですし、戦いに美学を見
いだし、命を捨てることを惜しまない友人ほど、心強い味方はない
からです。
「マスコミの影響力」
それにしても一つだけ私が小泉さんの事で、舌を巻いている事がありま
す。それは小泉政権のマスコミ操作術です。私はかつてどの首相もなし
えなかった程うまく(というより巧妙に)、小泉政権がマスコミを操作す
る様を見て、ただただ驚くばかりなのです。無論、ここで一役も二役も
買っているのが国営テレビです。マスコミを征するものは日本を征する。
それを小泉さんはしっかり理解している。NHKの報道で、反政府の報道
がいかに少ない事か。ただ一人、朝日テレビだけがなんとか正気を保っ
ています。普通なら田原総一郎は右翼の刺客に狙われていても少しもお
かしくはない。でもそういう事が起きたら、一気に世論は国粋主義の批
判に走るでしょう。だからしばらくは彼も安全というものです。言論の
自由があるかのように思わせながらのマスコミ操作。私はこれは小泉さ
ん一人の智恵で出来る事ではない。CIAだかなんだか知らないが、その
道のプロ、即ち米国政府の支援がなければ到底なしえなかったと思いま
す。
従って、自分の良心がいつの間にかマヒしないように、私はなるべく最
近のNHKのニュースは見ないようにしています。酷い時代になったもの
です。自分だけは正気でいるという事がいかに難しいことか。議論の場
をいくら設けても、100人の内99人が現状肯定派だったら、どうしよ
うもありません。
「経歴詐称事件」
一番まずいのは本人がつまらない事で嘘をついた事です。ハーバードで
もなければ、NYUやバークレー(UCLA)のような二流校ですらない。そん
な大学を例え卒業したってどうという事はないのです。大きく構えて、
学生時代に米国で少し遊んで来ただけだと何故言えなかったのか。見栄
なのでしょうか。情けないというのが第一印象です。でも議員辞職をし
て貰っては困ります。県民が山崎に嫌気がさして選んだ若手だったので
すから、また山崎を政界に復帰させるようになったらそれこそ有権者へ
の裏切りです。ここで引き下がったら罪は2倍になります。民主党の腰
抜けぶりも堂にいっています。党首たるもの「若さの勇み足で大風呂敷
を広げたのは悪かったが、一生懸命働いて名誉を挽回すると本人も言っ
ている。もう一度チャンスを与えて欲しい」と、九州に自ら飛んで行っ
て、有権者の前で何故言えない。それが出来ないところが菅さんの限界
なのでしょう。
しかし、自民党の手練委手管には驚き呆れるばかりです。よほど優秀な
参謀がついているとしか思えない。詐称の件だって、誰かがたれこまな
きゃ絶対に分からない話です。正直どうでも良いような話を大きくして、
その間は国民もイラクから目が離れる。しかも本筋とは全く関係がない
事です。どんな汚い手を使ってでも、相手を引きずり下ろすというその
根性はあっぱれと言う他はありません。内部告発が組織を浄化するとは
言っても、どうもこれはそういうものより、権謀術数、マキャベリズム
の世界のようです。とにかく隣組の復活だけは御免被ります。
2004/2/25
皆さん、おはようございます。
珍しく寝つけずに、深夜に書いて、早朝お送りしております。
我が愛する勤務先富士通ロジスティクスは、英国の運輸会社、エクセル
社(マイクロソフトはExcelで、こちらはExelと書きます)に身売りが決
まりました。未だ細部は詰まっていませんが、5月1日からついにガイ
シケイ企業という事になりそうです。コテコテの工場系の会社が、果た
してうまく適用できるのでしょうか。富士通の本業回帰も分からないでは
ありませんが、富士電機のようにグループ各社が力をつけて、強い企業
集団を目指すという例もあるのですがね。とはいえ、富士物流とでは
比較にはなりませんが。
さて小泉首相の吹く進軍ラッパの元で連日、海外での日本の兵隊さんの
活躍が鳴り物入りで報道され、その合間は北朝鮮憎しの拉致報道ばかり
で、何やら挙国一致体制の戦時中の報道を見る思いです。また、何をも
ってGNPが最高というのか知らないが、景気はあいかわらずの青息吐
息で、凶悪犯罪の増加は留まるところを知らず、そうした内患から目を
逸らすべく、自国とは無関係な他国の戦争に参加する、なにやら第二次
世界大戦前のドイツを彷彿とさせるシーンです。
憲法改正論が勢いをつけるかと思えば、防衛庁を省に昇格する運動が
始まる等、一体この国は子供の時代が来る前にどうなってちゃうんで
しょうかね。その先に待っているものは、ご想像の通り、徴兵制ですが、
その時になって日本中の母親が慌てても気、もう遅いのです。私には
小泉さんが何かにとりつかれているとしか思えません。今日本に必要
なのは首相への御はらい(というと例の神社がまた出てくるから、祈とう
の方がいいかな)です。
それにつけても、NHKの偏向した報道姿勢には驚くのを通り越し
て呆れるばかりです。小泉と海老沢という2大権力が結びつくと、狭い
日本では何でも出来ちゃうという見本みたいなものです。しかも政府は
あからさまな民放批判です。これこそが、言論の自由に対する介入以外の
何ものでもないのですが。少なくも、NHKの加入料は税金で払って貰う
べきだと思います。
今回は、お読みになった方もあるかもしれませんが、小泉さんにも理解
しやすいように、ブッシュさんの妄言録の抜粋をお届けします。これを
読むと未だユーモアのセンスがあるだけブッシュ大統領の方が、日本の
小泉大統領よりましだと思えて来るから不思議です。小泉さんも少し肩
の力を抜かないと、最近目が座ってきましたよ。そういう人がリーダー
やっていた組織がうまく行かない例は他にもあると思います。
「ブッシュ妄言録」
・「人間と魚は平和的に共存出来る」。(選挙遊説スピーチ。しかし多分無
理でしょう)
・イギリスで子供からホワイトハウスはどんなところか聞かれて、「白い
よ」(It is white)
・子供にドラッグの危険性を教えるべきだとして「私は過去に犯したか
もしれないし、犯さなかったかもしれない間違いから、いろいろと学ん
だ」(犯さない過ちからは学べない。でもドラッグはやっていたみたい)
・側近との会話で「プーチー・プーにつないでくれ」(プーチンを内輪で
呼ぶ時の呼び方らしい。Pootie-Poot。熊の国だからプーさんなのかな)
・「サダムが武装解除しないのなら、アメリカがする」(You disarm, or we
will.武装解除させるだろうね)
・炭素菌の検査を受けたかという記者の質問に答えて「炭素菌は持って
いない」、記者が重ねて、という事は検査を受けたのですねと聞くと「持
っていない」(一方通行)
・「長い時間をかけてアフリカについて話し合ってきた。アフリカは深刻
な病に苦しめられている国だ」(Africa is a nation that sufferes from
incredioble disease.アフリカは国ではないでょう。皆同じに見えるかも
しれないけれど)
・「グレシャ人と良い関係を保つべきだ」(Greciansって新語だ。Greeks
の間違い)
・「フランス語でも、英語でも、メキシコ語でもいいですよ」(スペイン語
だろうね)
・同時多発テロ後の発言「発表します。今週の木曜日には、ロナルド・
レーガン空港からチケットカウンターと飛行機が飛び立ちます」(チケッ
トカウンターも飛ぶようになったんだ。でも後の人はどこでチェックイ
ンするのでしょう)
・「我々の友人を平和を維持する人々にしよう。そして偉大な国アメリカ
はペースメーカになろう」(誰でも分かる間違い。ピースメーカーと言い
たかった)
・「私のことを大統領として知能が足りないと言っている人達は、その言
葉をまだまだ甘く見ている」(その通りだったみたい)
・「彼らは私をmisunderestimateしている」(過小評価と言いたいらしい
が、新語を作ってしまった。しかもそれが流行語大賞になった)
・初来日して流鏑馬を見て「イェイ=Yeah」(これだしか言わなかったとか)
・「多くの輸入品は海外から来ている」(間違いない)
・「家族とは国民が希望を見いだし、翼が夢をつかむ場所」(夢が叶うとい
うのならwhere dreams takes wingsと言うべきところを主語が逆にな
ったらしい。しかし私もdream comes trueしか知らなかったので、この
本は勉強になりました)
以上フガフガラボ(なんちゅう名前やねん)著 ペンギン書房発行「ブッシ
ュ妄言録」からでした。
2004/3/6
皆様、おはようございます。
ウィルス騒動ではご迷惑をお掛けしました。
米国のケリー対ブッシュ。せめてゴアなら応援もしたくなるのですが、
ケリーは極端な保護主義を打ち出しており、日本にとってはあまり良い
相手ではなさそうです。なんとなくブッシュが有利なような気がします
が、今回は不毛な選択なのでしょうか。
今一番気になるのは、2003年度、果たして富士通の業績はどうなるのか
という事です。噂ではなんとか黒字にはしたという事ですが、第4四半
期の幹部社員の給与カットまでして、しかも1600億もの三重の半導体工
場への投資の新聞報道。この記事には鼻白む社員もいたのではないでし
ょうか。未だに300ミリウェハー工場のない事もおかしいと言えばおか
しいし、富士通のやる気を内外に示す事を狙ったのかもしれません。し
かし、今頃決めて、また後発にならないのでしょうか。そう言えば、私
は読んでいませんが、富士通の目標管理の挫折という記事が日経に大き
く出たとも言われます。そして、FOMAのF900iリコールの報道。FOMA
については、NTTは低価格の携帯をノキアから調達するとの事。世界で
使えるのは良いが、重い大きい高いという三重苦のFOMAは今後どうな
るのでしょう。
というようにマスコミでも叩かれ続ける富士通が、今一番必要なものは
カラ元気です。勢いの良い会社でさえあれば、融資も可能ですが、気分
が落ち込んでいてはじり貧になるばかりです。
しかしこう迄やる気と技術開発力を失ったのは一体何が原因だったので
しょう。私は諸般の情勢で、経営陣も苦渋の選択をしてきたのであろう
と同情はしますが、過去の経営方針に対する、反省らしきものが全然な
い事が気になります。それがなければ将来はないはずです。今富士通の
幹部に必要なのは、潔さです。
さて、来年初めに60(いよいよ還暦です)になる私が、今直面しているの
は実は雇用の確保です。先輩達は結構60を過ぎても、関係会社等で元気
に働いておられますが、我々団塊の世代にはその機会はなさそうです。
せめて60才から年金でも保証されれば、趣味やボランティアでやりたい
事はいくらもあるのですが。
私は毎日かなりの距離を歩くようにしており、靴の中敷きが良くへたり
ます。また、休日の運動として最近始めたのが卓球です。半年余り続け
て、やっと中学時代の勘が少し戻ってきました。この何十年の間にルー
ルもすっかり変わっておりました。近所の公民館が借りられるので、地
域で卓球サークルを作りました。
「マイクロソフトの卑劣な野望」
昨日の新聞で、私が最も怒り心頭に発した記事は、ダイムラー・クライ
スラーを、あるソフト会社が、LINUX (だったと思う)の一機能はその会
社が開発したものだから、使用料を払えと言い出したというものです。
ソフトを開発せずに、過去の製品でいちゃもんをつけては金を取ろうと
する素性の悪い会社のようですが、こういう話は是々非々で決めるべき
ではあるにせよ、問題はビル・ゲイツのマイクロソフトの対応です。マ
イクロソストはこの会社に、同じ使用料を払っており、その本音がソフ
トウェアは有料であるべきだというものだそうです。記者の説明では、
これはマイクロソフトが間接的に無料のOSを潰しにかかっているとう
いうものです。今、たまたまLINUXの本を読んでいますが、LINUXは
無料でソースコードが公開され、自由に使えるという所が最も大切なと
ころです。中核となるソフトを独占されるとユーザーが大迷惑する例と
しては、マイクロソフトのキラーソフト、オフィスが未だに数万円の値
札をつけているという事実があります。しかも毎年改版をして、一度入
手したソフトの陳腐化も図っているという事実に対して、公正取引委員
会は何故、摘発をしないのでしょうか。今世界中の(ウィンドウズ)パソコ
ン・ユーザーで、ワードやエクセルを使っていない者は一人もいないで
しょう。許せる値段は1万円かせいぜい2万円であるべきです。こうい
うグリーディー(貪欲またはあこぎ)な悪徳商法は米国の得意とするとこ
ろで、エイズの薬が月に何十万にもなり、それを買う為に患者が悲惨な
思いをするという事がありました。人命優先の製薬会社でさえ倫理より、
儲け優先(そして高給を役員に支払う)である事を示しています。こういう
米国の儲け至上主義企業に、もし日本の企業が全社挙げて殴り込みをか
ける等という事があれば、痛快なのですが。そのとっかかりはLINUX
にあるような気がします。しかし、未だアプリが少なく、使えるプリン
タ等のハードも少なく、未だ素人の手にはおえないのが残念です。もし
私がなんらかの形で、この手でマイクロソフトに一撃を加える事が出来
たら本望と思わざるを得ません。
「秘書給与問題の背景」
秘書の名目で給与を自分の懐に入れていたらしい佐藤議員は、もう本件
では多分アウトでしょう。しかしこの件で一番いやったらしい事は、参
院選を控えているというタイミングと、自民党議員こそ一番怪しいのに、
それが全然摘発されていないという事です。田中真紀子の例があるとい
っても、何故か皆、小泉政権の政敵だというのはどうも合点がいきませ
ん。もし検察に偏向がないのなら、全議員の実態を、等しく監査の対象
とすべきでしょう。なお民主党に一言苦情を言えば、私は菅さんが求心
力を失ってきており、エキセントリックな面が悪い形で出てきていると
思います。その原因は彼の気持ちが国民の気持ちから遊離してきている
からではないでしょうか。一言で言えば、小沢一郎に交代すべきです。
その方が国民の利益になります。今日本の政治を悪くしているのは、自
民党よりも、むしろ最大野党の民主党です。ヒステリックな青年将校の
集団なら、自民党の若手議員だけで食傷気味です。
「アカデミー賞」
アカデミー賞作品賞はロード・オブ・ザ・リングに決まりました。私も
既に見ており、これも可能性の高かったマスター・アンド・コマンダー
も事前に見ておきました。しかし、この2つとも、以前の作品賞受賞作
に共通する感動というものがあまり感じられません。残りの候補作も早
い機会に見てみたいものです。それより授賞式がワウワウでなければ見
られないのは、一映画ファンとして大変迷惑であり、NHKは、巨人の放
映権をナベツネから買うよりも、こういう権利を獲得して欲しいもので
す。なお最近のビデオ・リリースを含めて、ホームページに映画の毒舌
批評を掲載しておりますので、合わせてご覧下さい。
http://homepage2.nifty.com/Nishimaki/indexHPMNEW2.htm
2004/3/13
皆様、おはようございます。スペインのテロは、アル・カイダの関与が
疑われる状況です。しかしなにより、その抗議行動に200万人の市民
が参加したという事に大きな意義があると思います。政府主導でなく、
完全に市民の自発的行動ならもっと素晴らしいと思います。無差別テロ
に対して、いつも泣き寝入りの弱者である国民が強い反対の意志を現し、
戦う姿勢を示す事。それこそがテロと暴力に対する最大かつ最善の方法
です。私はお上や権力に従順な日本人が同じような事を出来るか、やや
心配です。日本を変えてきたのも、これから変えるのも、民の力である
事を忘れたくないものです。
「フロンテック」
フロンテックの製品展示会の招待状を頂きましたので、昨日行ってまい
りました。六本木ヒルズの40階を借り切ってのイベントで、見本市
の富士通ブース等よりも活気があり、お客さんも大勢来ていました。ユ
ビキタスという時期に沿ったテーマで、指紋の代わりに非接触方式で、
掌の静脈パターンで本人を認識する小型システムや、病院関係の請求シ
ステム、輸送等私の仕事に関係したシステム、そしておなじみPOS、
ATM、表示装置等、市民生活に密着した内容のテーマに、来訪者
もなみなみならぬ関心を寄せて、活発な質問が行われていまし。以前
からよく存じ挙げている、宮沢社長、海老原専務にもお目に掛かる事
が出来ました。会場の、窓に面したフロアを喫茶店にしており、あいに
くの曇り空ではありましたが、同時間に訪問されていた関澤前会長も眺
望を楽しんでおられました。フロンテックのこの活気を見れば、まだま
だ富士通は大丈夫だという確信を深めました。
「卓球」
ゴルフを中断してから、運動不足解消の為に、近所の人を集めて卓球同
好会を作りました。近所の公民館を借りて月2回練習しています。テニ
スと違って動きが大きくないので、アキレス腱の故障等の心配も少ない
のと、目と反射神経の訓練になります。結構スタミナバーサン、スタミ
ナジーサンが多くて、休みなしにプレーしています。まだ試合に出る程の
レベルには達していませんが、近い将来、他流試合も企画したいと思って
います。テニスやゴルフに比べて用具がウェアが安いのも、年金生活が
近い身の上としては助かります。お近くの方はご参加を検討下さい。
1回100円で、場所は多摩センター駅の近くです。
「リコーダー」
近くに音楽好きの法政大学の先生がおられるので、この人にリーダーを
お願いして、リコーダーのアンサンブルを結成しました。10名足らずの
音楽好きの主婦で構成されています。こちらは音符が読めないばかり
に音楽の点数が悪かった音楽劣等生ですので、急にバッハの楽譜等渡さ
れて絶句しています。リコーダーは我々団塊の世代の後くらいから、学
校教育で正式に取り上げられた縦笛の事です。従って主婦の人達は皆基
礎があるので上達も速いが、こちらはギダーくらいしかやった事がない
ので、四苦八苦です。リコーダーはひなびた地味な音の楽器ですが、そ
れ故に家庭で練習するのには丁度よく、これがトランペットやサックス
だと、到底同じ部屋にはおれません。またリードもなく、簡単に音が出
るのも助かります。樹脂製の物なら、低価格で楽器が入手出来るのもメ
リットです。しかし自分一人で吹くのならともかく、他人と合奏となる
と、結構大変です。でも練習を続けていると、今まで漫然と聞いていた
バロック音楽も、その背景に流れる和音や通奏低音の変化などが聞き取
れるようになり、音楽の楽しみ方が広がります。チェロかコントラバス
の素養のある方がいたら、是非一度、アンサンブルを組ませて頂きたい
ものです。但し、人に聞かせられるようになるには1年は掛かりそうです。
2004/3/30
皆様、こんにちは。
「マイクロソフトと独占禁止法」
欧州で独占禁止法違反の裁定が出て、マイクロソフトに巨額の罰金が課
せられる事になりました。パソコン・メーカーがマイクロソフトに支払
うソフトの代金は平均して5000円とも言われています。それは最終的に
我々ユーザーが負担する事になります。なにしろ世界中のユーザーの数
が多く、事実上の独占状態ですから、丸儲けもいいところでしょう。一
方、貪欲なマイクロソフトは東南アジアのユーザー向けにも、低価格で
ウィンドウズを提供しようとしていると伝えられ、その価格はなんと10
ドルとの事です。所得水準にリンクしたのかもしれませんが、我々が2
万円近く支払っているのと比べると、その格差は酷すぎます。私はソフ
トは無償で良いとは少しも思っていません。多数の人達の労働の結晶で
ある以上、対価を求めるのは当然です。不法コピーが違法である事も論
を待ちません。問題はその価格にあるのです。もしこれが1,000円とは
言わないが、せめて3,000円くらいなら、誰も違反をしたいとは思わな
いでしょう。我が家には8台のパソコンがあり、その内5台がXPです
が、全部正当に対価を支払っており、総額は6万円を越えました(内4本
は追加ライセンスで購入)。私が言いたい事は、とにかくもっと安くせよ、
減価償却等とっくに終わっているだろう、原価の構造を外部に明らかに
せよという事なのです。次なるソフトの開発に投資しているからと言
うかもしれないが、その数年、これという革新的な機能の改善があった
ようには思えません。ただただ、じっとして儲けてていただけに過ぎま
せん。そして全世界の経済発展の為にも、超法規的に、版権の期限を繰
り上げるべきだと思います。米国の司法省は、欧州での裁定を見て、マ
イクロソフトの肩を持つと宣言しているようですが、ユーザーの権利の
保護を考えるのが本来の仕事じゃないでしょうか。司法省の内部監査も
必要ではないかと思いました。
「北里さん」
日本BTの北里会長の記事が日経産業に出ていました。同社では英国で、
日本企業向けの日本人サポート要員「ジャンパンデスク」を配置し始め
たとの事です。海外に派遣される日本人が外国語を得意とする訳ではな
いと、述べておられます。ただしご本人は外国語にきわめて堪能です。
2004/4/3
皆さん
おはようございます。
「プロ野球」
リーグ戦が始まりました。しかし監督の顔ぶれの、なんと冴えないこと
か。巨人の堀内、阪神の岡田、中日の落合。カリスマ性など、薬にした
くもなさそうなフツーのおっさんばかりです。堀内と岡田には生え抜き
という背景があるのかもしれないが、それだけです。切れも冴えも感じ
られません。でも、私は今年はプロ野球が例年になく面白くなるのでは
ないかという予感があります。平凡な監督しかいなければ、その分選手
が頑張るからです。チョーさん(長島監督)は天然ボケのようでいて、
やはり近づくと凄いオーラがあると言われます。私はジャック・ニクラ
ウスと米国のゴルフ場で目を合わせた時に背筋がぞっとしました。でも
おそらく、生まれながらにオーラを持っている人はいなくて、その後の
切磋琢磨とリーダーシップの人生でおのずと身につくものなのでしょ
う。
「イラク」
やはり起きたリンチ事件。アラブ人の皆とは言わないが、蛮族(あえて
言わせて貰う)の残虐さを見る思いです。米国は直ぐにアクションを起
こすべきです。軍隊を派遣し、首謀者を捕らえ、出来れば同じ刑に処す
る。目には目をがイラスムの教義なら文句は言えない筈です。放置した
ら犠牲者は浮かばれません。報復という名目では繰り返しの泥沼になる。
でも、いま大事な事は、世界の人達がそういう残虐、野蛮な行為を見過
ごさないという姿勢を示す事です。そうしなければ人道も守れません。
手を染めた人達の死刑はともかく、終身刑には充分値すると思います。
ようするに犯罪と処罰の問題として捕らえるべきなのです。
「回転ドア」
起きるべくして起きた事故、では済まされないものがあります。そもそも
回転ドアは何の為にあるのでしょうか。室内の冷暖房効果を高める為、
外部から風やほこりが入らない為。多分ただそれだけなのでしょう。よ
うは経済性の問題です。でもそれは怪我や人命には替えられません。一
度でも回転ドアを通った人になら、直ぐに分かる事があります。それは
どうやって入ったらいいのか、タイミングがつかめないという事です。
杖をついた人、お年寄り等は怖くて、絶対に使えません。まして妊娠し
ている人やベビーカー等に使わせるのは非常識です。走り込む子供が危
ないのは言うに及ばずです。
回転ドアは随所にあります。ソリッドスクェアの場合はいつも、人が入
り過ぎて急ブレーキが掛かっていました。後ろからドアが来る分にはブ
レーキでもいいが、先頭を歩いている人は頭をぶつけます。私も経験が
あります。現在の汐留のシティーセンター・ビルのドアは、全く森ビル
と同じ構造なので運転を休止しています。
一言で言って非常に不完全な機械をそのまま使い続けてきた。しかも事
故報告が32件もあって、救急車で運ばれた人が10人もいて、その対
策と言えば、ご注意下さいの立て看板のみ。この論外とも言うべき森ビ
ル以外にも、今まで事故の報告を受けていながら何もしなかったビル会
社の経営幹部達の責任は重大です。今回は刑事罰もあり得る状況です。
本当は一人でも怪我人が出たら真っ青になるのが当たり前なのであっ
て、訴訟になって多額の損害賠償を要求されても仕方がない。でも、何
故それが今までなかったのか。詫び状と菓子折りで済んでいたのか。も
っと早い内に騒ぎがあれば、今回犠牲になった児童も死ななくて済んだ
のではないか。
そもそも、泣き寝入りと見て見ぬ振りは日本人の昔から得意とするとこ
ろで、それが為政者の思うがままにさせるところとなり、その結果、勝
ち目のない第二次大戦で「無駄な」何百万もの犠牲者を出す事になりま
した。今またしょうこりもなく、狐目の首相がネオ・ナショナリズとも
言うべき路線を暴走し、留まるところがありません。それも結局は無関
心を装う国民の責任なのです。ニュールンベルグ裁判と同じ状況です。
そもそも、一番最初に回転ドアを公共建築物に装備しても良いと認可し
たお役所はどこなのでしょうか。国土建設省以外には考えられません。
原理からいって、安全確保が絶対無理なのに、いくら安全基準を作った
って、怪我する人が相対的に減るだけの事で、ゼロになる道理がありま
せん。テレビではドイツのメーカーの社長が、危険がない機械はないと
居直っていましたが、これは言い訳です。何故なら、私のような素人が
考えても、例え回転ドアを使い続けるとしても、殆ど事故の起きない構
造にする事が可能だからです。それは、細長い楕円形の部屋を作り、シ
ャッター式のドアを壁沿いに移動回転させれば良いのです。団扇を扇ぐ
ようにドアがバタバタと回転するから危険なのです。作る側にも、取り
付ける側にも危険の意識がないし、工夫するつもりもない。「なんとな
く危ない」と感じたら、完全に安全が立証される迄使ってはならないし、
それを指導するのがお役所の本来の仕事です。
危ないと言えば、最近ホームにドアのついた地下鉄が増えました。しょ
っちゅう人身事故でダイヤが混乱しているJRも少しは考えたらどう
でしょうか。柵さえあれば、転落でなくても、乗り越えている間に引き
止める事も可能でしょう。
エスカレーターでさえ、今でも年寄り等を乗せるのはとても心配です。
でも、少しも改善されているようには見えません。引き込み口に手が挟
まった止まるのか。転倒者が出たら自動的にストップするのか。転倒者
が大怪我しないように、弾力のある材質を踏み板に使っているのか。多
分そのどれもが行われてはいないでしょう。
こういう状況を改善するにはただ一つ、利用者=被害者が、事ある毎に
訴訟を起こす事です。メーカーは今後事故がある都度、賠償金の半額を
負担するよう義務づけたら少しは目が覚めるのではないでしょうか。危
険なものは作らない、売らない、使わないが原則です。
電車の自動改札機ですら、正しい定期券を使っていも急に扉が閉まって
痛い思いをする事があります。これだけロボットだなんだと自動化が進
んでいるのに、身近なところでは何の改良も行われていません。
実は私の亡くなった老父の死因は、コンビニの店頭で、自動ドアが突然
しまりそうになり、驚いて後ろに倒れ、大腿骨を骨折して、手術の為に
入院し、手術後、同病院で肺炎を起こした為です。その時、せめて弁護
士に相談くらいすべきでした。
2003/4/11
皆様、おはようございます。字数節約の目的と、もうそろそろ良い年
になってきましたので、ですます調からは脱皮致したく、よろしくご
了解願います。
「狂気と正気」
映画や小説でしかお目にかかった事のなかった状況が実際に起きてし
まった。そして予想通り、危機管理に対する政府の対応は、とても期
待通りとは言えなかった。しかしまずは、なぜそんな危険な場所にの
このこ出かけて行ったのかというのが、偽らざる政府の気持ちだった
ろう。そもそもビザ等発給する事が間違っているし、勧告等に留まら
ず、民間人の訪問は禁止すべきであったと思う。自分達だけは安全等
とどうして言えるのか。善意だから安全だったというのは楽観的な結
果論に過ぎない。国境を接して、血で血を洗った経験のない国だから
こその、信じがたい安全神話であろう。
さて、普通なら誘拐する方が狂気であるが、今回は少し様相が違う。
狂気は小泉、福田、川口のお三方のほうだ。犯人グループの方が、少
なくも日本政府よりは正気だった。犯人グループが人質を解放する決
心をさせるのに、多いに役立ったのは、小泉氏の自衛隊を撤退させる
考えはないという冷たい一言でもなければ、川口氏のぶっきらぼうな
誠意のない短いメッセージでもない。アルジャジーラによる、人質の
家族の取材報道であった。中でも母親が、息子はイラクの戦争に反対
でしたという一言ほど、相手に届く言葉はなかっであろう。政府は事
実上何も出来なかったのに、市民の切実な一言が、人質の命を救った
のだ。更に、アルジャジーラは日本の国民にもインタビューして、人
質が平和目的の訪イラクである事を、市民の口から語らせる等、好意
的な報道姿勢を取ってくれた事も大きかったと思われる。宗教指導者
からの要請があった事も大きいとされているが、宗教指導者を動かし
たのは誰なのか、それが誰であっても構わないが、是非とも知りたい
ところである。
そこで分からないのは日本政府の対応である。一番ありそうな事は、
すぐに米国にご注進して指示を仰いだであろうという事だ。そしてお
そらく、自衛隊は撤退しないようにと諭された事であろう。その代わ
りに米国は救出に努力するからとでも約束したのであろうか。
でも、仮に人質が捕らわれている場所が分かったとしても、米軍の特
殊部隊が突っ込んでいったら、どんな事が起きたか、想像もしたくな
い。
人質の家族の「自衛隊の撤退が選択肢にないという政府の発言は納得
出来ない」という言葉は、国民の気持ちを代弁しているものと言える。
我々がこういう危機に直面した時に、政府に期待する言葉は、「人命最
優先であらゆる手段を考えている。交渉の為に、犯人グループとの接
触を図っている」というものである。小泉氏自らが、TVを通じて犯
人グループに語りかけても良かったのではないか。ブッシュなら、例
えその中身が鷹派の発言でしかなかったとしても、必ずそうするだろ
う。それをしないところに、彼のずるさ、そしていつものに逃げを、
感じる。しかも、福田氏の答弁に至っては政府の本音がかいま見える
ようなものでしかなかった。「全力を尽くしている」ではなくて「全力
を尽くす」であり、しかもそれは事件の2日目の発言である。その時、
これではもう間に合わないのではないかという危機感を抱いた人は多
かったろう。こんな事では、例えば東海大地震のような災害があった
時も、政府の迅速な対応等は期待出来ないという事だ。国民は自分で
自分の身を守る事を考えた方が良い。
マスメディアはあまりセンセーショナルな取り上げ方をしなかった。
それが良いのか悪いのかは分からない。しかし、例え政府が報道管制
をしいたとしても、口数の少ない人質の家族の言葉はずしりとこたえ
た。レポーターがギャーギャー騒ぐより大きな効果があったと言える。
政府としては、大々的に報道されて、国民的デモでも起きたらたまっ
たものではない(そうなれば、日本人の国民性から言って、退陣は必
至)と思った事であろう。しかし、日本国民はもっと意思表示をすべ
きであったのではないか。
それにしても、日本国民は、こんな追いつめられた状況でも、礼儀正
しく対応しているという事に感動させられた。自分なら絶対に取り乱
して、叫び、ののしっているだろう。一つ残念なのは大規模なデモに
発展しなかった事だが、でもイラク国民よ、失望するには及ばない。
今回の出来事は市民の良識が、政府の非見識に勝った実例であり、日
本国民の多くが、今回の自衛隊派兵に、正義も妥当性もない事を良く
知っているという事の証左なのだ。世界の市民には、これからの日本
国民の世論を動きを良く注視していて欲しい。日本の政治家も、財界
人(特に金融界)も、恥ずかしくてとても世界に出せるような人達で
はないが、一般市民はそうではないからだ。小泉さんのごり押しには
あきあきした日本の国民が、ついにあるべき方向に歩み出して行くの
ではないか。なお蛇足ながら、菅さん率いる民主党は、その意識は自
民党の一派閥を出ておらず、野党として正しく機能しているとは到底
言えない。
私が一番恐れていた事態は、日本政府が官僚的な対応しか取らないで
にいる間に、事態が進展してしまう事だった。米国に全て任せておい
て、後で悲劇的なことになっても、全力を尽くしたのに残念だ、悪い
のはテロリストだくらいの説明で終わり兼ねなかったという事だ。ま
た小泉氏がただちにブッシュの指示を仰ぎ、もしブッシュが撤退する
なと言って(超鷹派のラムズフェルドは日本政府の判断を支持してい
た)、その意見に従ったという筋書きだとすれば言語道断である。自分
の判断も信念も持たないような人は、外国に自分の国を売り渡してい
るのとなんら変わりはない。自国民を守る為に、自衛隊に救出を命じ
る方が、まだしも主体性が感じられる。小泉内閣は自国の事は自国で
と言いながら、実際は他国に舵を取られているのではないのだろうか。
とはいえ、絶対引かないという判断が、小泉さんの「自主的」な判断
なら、今度は、政治家以前に人格に問題があると言わざるを得ない。
2004/5/30
急に真夏日が続いており、最近体重が増えて、二重顎が顕著になってきた私には、この夏はきつそうです。日本BTの北里会長が、パワードコムの会長に就任されることなり、電力系通信会社に新風を持ち込むことが期待されます。私の住んでいる地域では、事実上NTTの光通信しか選択の余地がなく、住民は皆、その高い通信料金に泣いており、傲慢不遜のNTTを打倒してくれることを、願っているのです。
「海外契約の現場」東京図書出版会 1800円
本の題名です。著者は元富士通の法務部の部長で、IBMの訴訟に関わった村上哲良(てつお)さんで、以前から存じ上げている方です。正確な題名は「まちがいだらけの海外契約の現場、契約書一語の違いで数十億円」と言うものです。ご本人によれば、中小企業の経営者には未だ海外契約には不慣れな人も多く、契約の現場で損をしていることが多い。適切なアドバイスがあれば不要な損も防げるので、事実、数社にコンサルテーションをして感謝されているとの事です。この本は、IBMとの巨額の契約交渉を通じて、日本と米国のビジネスマンの考え方の違いに言及し、失礼ながら題名から想像するよりずっと面白い本です。IBM事件を知っている富士通の幹部なら頁を置くあたわずでしょう。率直で物おじしない村上さんの性格がそのまま表れています。数十億円というのは。村上さんが米社との契約書を精査する段階で、費用の支払いが単利であるか複利であるかが決まっていないことに着目し、相手から単利である合意を取り付けた事で、富士通に利益をもたらしたというものです。しかし当時の富士通の幹部の中には、当然複利だと頭から思っていた方もいて、余計な事をしたとむしろ怒られと述べています。著者は、そのほかにも米国人は機会あるごとに仕事を楽しむのに、日本人にはその習慣の無いことや、米国人は鶏と同じように体温が高いのか、交渉の現場では室温を下げられて、日本人が風邪を引いた話なども紹介しています。また海外法人の役員会のメンバーになるという事が、何を意味しているのか分からない人が多すぎるという話や、海外法人を買収することで橋頭堡作りは充分と思っている日本企業が多く、リスクをとって自分の力で進出する企業がないことを批判しています。私もいつか内容のぎっちり詰まった、こんな本を書いてみたいものです。
「イラク」
日本人ジャーナリストの襲撃というより惨殺事件では、報道姿勢には疑問があります。トップニュースで扱いながら、誰が何の目的でやったのか、犯人の追求はどうなっているのかという肝心な点が全く見えません。以前の大使館の職員の殺害だって、未だに満足できる説明はありません。人質事件の時にあれだけ大騒ぎしていたのに、今回の報道は全く理解できません。非戦闘員で民間人なのです。予想された犠牲だから仕方がないとでも言わんばかりです。ふざけるなと言いたい。純ちゃんは遺憾の意を表明したのでしょうか。全く納得がいきません。
「年金問題」
日本のマスコミに対する大きな不満は、その偏向した報道姿勢です。またそれゆえ、日本のマスコミは決して世界レベルにはなれないのです。その顕著な例の一つが「議員の秘書給与問題」と「議員の年金不払い問題」です。これは与党に偏っている検察にも大きな問題はあるが、秘書給与問題をうるさく言うのなら、他の全議員に対して調査を要求するのが報道機関のあるべき姿でしょう。与党は追求しない、批判しないという不文律でもあるのでしょうか。要は、マスコミは単に魔女狩りをしているだけなのであって、部数が売れればそれで良いのです。日本の将来を憂慮する気持ちなど全くないと思わざるを得ません。年金不払い問題は針小棒大を絵に描いたような出来事で、それで大騒ぎすることで野党と政局を混乱させただけで終ってしまいました。他に議論すべきことが山積みなのにです。純ちゃんもあっさり口をぬぐってしまい、知らん顔です。日本の報道機関は、社会の木鐸という言葉を今一度勉強すべきです。おそらく言葉の意味もわかっていないと思います。魔女狩りはマスコミ特有の負の側面であって、マスコミが冷静さと良識を失ったときに表れる現象です(多分国民は未だそこ迄取り乱してはいないでしょう)。田原総一郎もこのところボケが来ているとしか考えられないし、骨のあるジャーナリストが出てこないと、日本はおかしなことになりそうです。
2004/7/5
梅雨でなければ台風という、ありがたくない天候が続いておりますが、皆様にはお変わりありませんか。いよいよ参議院選挙が近づいてきました。民主党の台頭を取りざたする報道もあるようですが、民主党に限らず、野党が多数を占めたとしても、参議院というもの性格から考えれば、それでも良いのではないかと思います。むしろ今回野党が善戦しなければ、その方がもっと問題だと思います。
「MOS」
聞きなれない名前ですが、Microsoft Office Specialistの略で、最近までMOUS(Microsoft Office User Specialist)と呼ばれていたものです。情報処理を含め、コンピューターに関する資格試験は星の数ほどあるわけですが、公的な資格は技術者、即ち専門家としての技量を問うものであると共に、特定のアプリケーションには依存できません。
しかるに実際にパソコンを業務で使う上では、詰まるところウィンドウズとマイクロソフトのオフィス、即ちワードやエクセルが使えるかどうかが問題となります。パソコンが使えるということは、これらのソフトが使えるかどうかということと事実上、(悔しいですが)同義語です。なぜなら業務用資料のほとんどが、この二つのソフトで作成されているからです。
パソコン教室でもこれらについて必ず初歩的な教育をします。でも本当に使いこなせるのかどうかの客観的な尺度がありませんでした。そこに目をつけたマイクロソフトは、オフィス製品の資格試験を有料で開始しました。試験に受かればそのソフトが使えるという判断基準に成るわけです。私も昔の情報処理技術者の資格はあるものの、所詮コボル、フォートランの時代の話なので、現代のパソコンには通用しません。
そこで老骨に鞭打って試験を受ける決心をしました。守秘義務契約があるので、問題の詳細をお話する訳にはいきませんが、いくら日常使っていて分かっているつもりでも、そのまま受験しても多分受かりません。参考書を買い、何回も模擬問題をこなさなければ無理です。
ワードとエクセルの試験だけは初級と上級に分かれており(マイクロソフトの狡猾なビジネスでしょうか)、試験の内容はソフトの機能によって分かれています。まずは初級を受験する事にして、参考書を買って、勉強を始めました。本によって想定問題も違うので、参考書も2種類用意し、念のために上級の問題集も2種類勉強し、合計4冊の本を終えてから試験に臨みました。結論から言って、なんとかワードとエクセルの初級の資格を取りましたが、試験時間45分で20問と言っても、それぞれの問題は3つくらいの課題で成り立っているので、1つの課題に使える時間は30秒程しかありません。手順を考えたり、やり直している暇はないと言うことです。結果はその場で分かり、後日ライセンスが送付されます。
上級は、普段あまり使わない機能が対象なので、受験の予定はありません。
私は、この試験を受けるために、参考書に取り組む前に、半年の準備期間我必要でした。というのは、オアシスキーボードを使っていたのに、それでは受験できないので、ローマ字変換野キーボードに慣れるのに時間が必要だったからです。その時感じたのは、マイクロソフトの仮名漢字変換ソフトのお粗末さです。いまや親指シフトなど使っている人は少数でしょうが、辞書だけでもマイクロソフトに採用させたいものです。
試験は毎日開催しており、有楽町にも新宿にも常設試験場があるのは便利ですが、受験料が1件約1万円と高いので、頻繁に受ける訳にもいきません。
私の受験の動機は、地域でボランティア活動で、パソコン教室を主催しており、資格があれば便利だと思ったからです。
でも受験して見て良かったのは、系統立てて勉強することが出来たので、使い方が身についた事です。
私は、パソコンをこれからペン代わりに使う決心をされた中高年の方に、この試験の受験、というより、受験の為の勉強をされることをお勧めします。
自分でもかなり勉強しましたの、受験の意志のある方のお手伝いが出来ると思いますので、必要があればご連絡下さい。
2004/7/8
皆様、暑い日が続きますが、ご自愛のほどをお願いします。なるべく外出しないことと、水分をよく取ることが大切です。小泉さんには拉致被害者しか切り札がなく、しかもそれを際限もなく使うので、毎日の報道が単調になってきました。一方で臆面もない軍事大国路線。いったいブッシュに何を約束したものやら。国会軽視の姿勢を貫いているようですが、いつまでも国民が諾々と小泉政権に従うと信じているのでしょうか。
明日から地方に出かけますが参院選には戻って投票します。今回は絶対棄権するわけにはいきません。
「鳴戸さん」
富士通の元副会長で、その後特命顧問として、富士通だけでなく、政府のお仕事でも活躍されていた鳴戸さんが、6月に富士通を退任されました。今後は、セレスティカ・ジャパン(水道橋)に席を移されて、同社とトヨタの関連会社他3つの組織の活動に専念されるとの事です。富士通を辞めたら、毎日ゴルフ三昧で過ごしたいというお話も聞きましたが、元来仕事の大好きな方ですから、とてもそれで納まっていられる筈もありません。そこで昨日早速書中見舞いを兼ねて、お席にお邪魔してお話を伺いました。
まず名刺を頂戴しましたが、鳴戸道郎、電話03-5212-2510、メールPDG00426@nifty.com とあるだけで、肩書きはありません。但し実質的にセレスティカ・ジャパンの会長職です。肩書きがなくなったときが本当の人間の勝負だという言葉を実践された訳ですが、我々のような無名の存在では出来ない芸当であることも、また事実です。尾崎玲於奈さんも肩書きのない名刺を使っているとの事です。セレスティカのことは、以前このエッセイでも日経産業新聞の記事をご紹介したので、ご存知とは思いますが、工場とスタッフを持ち、ファブレス企業や、大手メーカーからの製造委託を受けることをビジネスにしているようです。日本には元NECの工場が2つあり、全体では世界中に工場を持っています。最近、日本企業に限らず、製造を委託してくるメーカーは、中国を希望する事が多いが、中国の工場に対して、中国のコストと日本の高品質の両方を要求するので、ご苦労されている様子です。財界のトップクラスの人脈を豊富にお持ちなので、そうした面での活躍も、周囲からは期待されているようです。大企業から出て、自分の力で稼ぐというのは大変だとおっしゃっていました。また会社に余分な経済的負担を掛けたくないので、海外出張も殆どないとの事です。どうやら以前にも増して忙しい日々をお過ごしのようです。責任感が強い方なので、あまりご無理をなさらないで、ご活躍される事を祈っております。
2004/10/30
皆様
急に秋を通り越して初冬の気配で、風邪も流行っておりますが、お変わりはありませんか。新潟中越地震で被災された皆さんには、心よりお見舞いを申し上げます。
「富士通中間期決算」
ついに黒字になり、それは半導体の業績が予想を上回ったためと新聞では報じています。一方黒川社長は、地道な体質改善の手を緩めず、特にソフト・サービスのビジネスの計上基準を実態にあったものにしようとしており、これは今後の経営の体質改善に効いて来ると思います。マスコミは黒川社長に好意的で、それは富士通にとって良い事だと思います。私見ですが、秋草会長が全部責めを背負って、それでも一言も文句を言わないという構図ではないかと思います。本当に責めを負うべき方々は他におられると思いますので(但し推測)、本質を突いていないと言う点で、やはり城(じょう)氏の本には問題があると思います。仮に私に身に覚えがあれば、「あれは秋草さんの責任ではない。私が決めたことだ」と名乗り出ますけど、それをしないというのは、後ろめたいからなのでしょうか。信念に基づいてやったことなのでしょうから、せめて潔くして欲しいと思います。
「壁際日記」
私は就業時間の1時間前、即ち7時半に出社する関係で、新聞を読む時間があります。そこで特に気がついた(特に物流関連と経済の)記事についてはクリッピング(いわゆるスクラップ)して当社の役員に回覧しています。まず駅で日経と日経産業を買い、通勤電車の中で通読します。会社に着いたら記事を切り抜き、必要部数コピ−します。それから記事のポイントにマーカーで印を付けます(これが一番時間が掛かります)。そして就業時刻前に、社長をはじめ、幹部の机に置いておきます。新聞を読むのは窓際(私は窓がないので壁際)族のお決まりの仕事ですが、私はそれを半歩進めてみました。別に誰に頼まれた訳でもありません。最初は日経産業だけだったのですが、日経に大きな記事が載ることが多く、両方見て初めて全体が判るので二紙にしました。1時間くらいの間の作業ですから結構忙しいし、毎朝280円の出費ですが、世界の動きが分って、コーヒーを呑んだと思えば安いものです。日経産業はともかく、日経は殆ど全部の人が読んでいるので意味がないと思われるかもしれませんが、私は瞬間的に記事の価値とポイントを見抜きますので、皆さんが見落とした報道に注意を喚起する場合があればと思っています。所詮、海外物流から見た重要性という性格付けだし、ソースが普通の日刊紙なので、どれだけの実効があるかは分りません。でも、どうせやるなら前向きにという気持ちです。それに私は、そもそも就業時間中に新聞を読むということに以前から強い抵抗があるのです。暇な時間があったとしても、自席で新聞や週刊誌を読んでいたら職場の人たちに示しがつかないからです。しかし、いったん切り抜かれたら、それは業務上必要な情報ということになります。問題意識を持って記事を読むので、積極的に世界情勢に関わるようになるということが、この作業を続ける上での、自分にとって最大のメリットです。たまに日刊工業紙なども買いますが、高い(200円)上に、ローカルな記事しかないのが実態です。上記の二紙を読んでいれば、ほぼ判断に迷うことはありません。しかし、量こそ違いますが、なんとなくニューヨークの日々を思い出します。
「災害と日本人」
新潟中越地震の被災者は辛い生活を強いられています。阪神大震災を上回る規模の地震ににしては、人的被害が少なかったのは不幸中の幸いですが、政府の初動体制をみると、阪神の時よりはましにしても、とても満足できるレベルではありません。危機管理と直ぐに言いますが、危機管理のシステムを作れば済むというものではありません。関係者がどれだけの熱意を持って対処するかに掛かっているのです。どれだけ人を助けようとするかという、気持ちの問題なのです。夜間だからヘリは飛ばせない。では軍隊に夜間戦闘はないのでしょうか。二次災害を恐れてという話にすぐなるが、自分を可愛がり過ぎていないでしょうか。少なくも危険が前提の消防、警察、自衛隊の方々は、是非とも24時間体制にしていただきたい。人の命が寸刻を争っているのです。そこで考えたのは、規模が大きく最新の装備と「やる気」のある、レスキュー部隊の創設です。災害の多い日本では特にそれが必要です。現場の救出、シェルターの設置、医療チームの派遣(軍医でいいでしょう)、食料や暖房の手当て、そういうところに税金を使うのなら、誰も文句は言わないと思います。イラクに派遣している兵士1名に1億円の費用が掛かる事を考えれば安いものです。体力と気力に優れた自衛隊員が中核になるべきでしょう。むしろ自衛隊の中で、レスキュー部隊こそ花形であるべきです。この出身者は特殊部隊にも転用できるかもしれません
それにつけても、水害で孤立したバスからの脱出劇の時もそうでしたが、今回の地震の被災者が、殆ど取り乱す事のない様子を見ても、日本人の胸襟の高さ、そして辛抱強さには感動します。小泉さんはそこのところが分らないからダメ宰相なのです。しかも、庶民のレベルでの、市民の一人一人がそうなのです。今ほど、日本人である事を誇りに思ったことはありません。最後に信頼できるのは一人一人の市民だというところに、日本の救いがあると思います。それに比べて、官(行政)と政治家は・・・。いや今回はこれくらいで。
以上
2004/10/31
皆様
周囲で風邪が流行っていて、3週間ほど前に一度ひいているので、今度は大丈夫かと思っていたら結局回ってきてしまいました。
「イラク情勢」
香田さんがアルカイダに殺害されました。最初の誤報がなければもう少しは延命できたのではないか、或いは交渉の可能性もあったのではないかと思われます。しかし相手はもはや手段を選ばぬ狂気の犯罪集団です。そのつもりで対処しなければなりません。今までは、人質解放などもあって、日本には穏健な姿勢も一部はあったかもしれませんが、彼らが一線を超えてしまったので、これからは卑劣な攻撃が一層激しくなると見なければなりません。
今やるべきことは何か。今回の惨殺について、まず国民レベルで怒りの声を挙げる事です。忠告を無視して危険地帯に遊びに行った事が悪いと、他人事のように開き直ってみても少しも解決にはなりません。次回の攻撃は、もっと身近で起きるかもしれないのです。機先を制して、日本人全体を敵に回したら、どれだけ怖いかをテロ集団に思い知らせておく必要があります。甘いと思われたら、却ってどんな惨劇が起きるか分ったものではありません。その為にはまず、国民の一人一人が自分が戦争に巻き込まれてしまったのだという実感を持つ必要があります。
これは日本国民が自分で望んだ戦争ではありません。香田さんがフラフラと見物になど行かなければ、香田さんの悲劇は起きなかったかもしれない。でも相手は既に日本人を殺そうという計画を立てて、てぐすね引いて犠牲者を待っていたのであって、そこにたまたま。香田さんが通りかかったということなのです。香田さんでなければ他の誰かが犠牲になっていたでしょう。また、これからも同じことが繰り返されると思うべきです。
香田さんのお宅には嫌がらせの電話が殺到したと言います。では誘拐した犯人は悪くなくて、被害にあった人が悪いと、電話をかけた人達は思ったのでしょうか。でもそれはいじけた日本人特有の被害妄想的発想に過ぎません。我々の相手は被害者である日本人旅行者ではなくて、非道を繰り返すテロ集団なのです。これを絶対に間違えてはいけません。
残念ながら、これでもう、自衛隊撤退の目はなくなりました。しかもそうさせたのはアルカイダです。いたしかたありません。自衛隊には最高の武装をさせ、治安回復の手伝いを積極的にさせるべきです。なぜなら日々、子供を含む一般市民が狂気のグループの犠牲になっているからです。掃討作戦こそが急務です。
ブッシュが米国石油資本のために始め、10万人の市民が犠牲になったイラク戦争。そしてこの大儀のない戦争に、無見識に肩入れした小泉首相。貴方のおかげで、我々国民は21世紀の戦争に巻き込まれることになりました。しかも自衛のためには戦うしか道はありません。相手は話せば分る相手ではありません。我々日本人は既に彼らの敵として認定されてしまっているからです。一番困るのは、ここまで国民を巻き込んで、迷惑をかけている張本人の小泉さんに、全くその自覚がないことです。
傲慢で無能な銀行と、ゼネコンの放漫経営のツケを払わされた国民は、今度は判断能力も交渉能力も欠如した政府のために、戦争に巻き込まようとしています。この戦争の一番嫌な面は、兵士と兵士の戦いではないと言う事です。相手は武装し、非武装で無抵抗の市民や弱者を狙ってきます。そして前回の大戦同様、政府は戦争の火蓋だけ切っておいて、後は知らないという立場ですから、国民は自分で何とかするしかないのではないのではないでしょうか。しかし、まさか自分が生きている間に、新たな戦争を経験するとは思いませんでした。
ついでに言えば、イスラエル問題が根底にある以上、国連がイスラエルに介入する必要があると思います。仮にシャロンが外れても、好戦的な国民の右傾化傾向を何とかしないとどうしようもありません。アラファトだけ責めても無駄でしょう。
2004/12/20
皆様
忘年会シーズンも山場を越え、年末年始の休暇が近づいてまいりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。私は恒例のインフルエンザのワクチンを受けた(保険がきかない)せいか、未だ流感にはかかっておりません。三日見ぬ間の桜ではありませんが、世の中の動きはますます変化の速度を増しているように思われます。
「北里さん」
先週発売の週刊朝日の84頁目、「縁あって父娘」というコーナーに、パワードコムの北里会長が、息子さんのお嫁さん(以前富士通勤務)と共に登場しています。既に今週号が発売されているので、図書室のバックナンバーなどで確認いただければと思います。
「拉致問題」
ラチ問題のラチが開かないでは、典型的な親父ギャグになってしまいますが、誠意ある対応などというものを、あのようなひねくれた犯罪国家に期待する方が、どだい無理です。どうしても彼らに真実を告げたくない事情がある以上は、押し問答が続くのは目に見えています。経済制裁をすれば戦争を仕掛けるというが、それは絶対無いことは双方とも承知の上でしょう。拉致問題が小泉さんの票集めに使われたのではないか、首相以下、問題解決にあまり熱意がないのではないかという疑惑が濃厚になってきたように思います。
「犯罪」
世田谷一家殺人事件は迷宮入り、奈良の女児殺害事件も犯人に馬鹿にされ、僅かにドンキホーテの放火のみ、犯人が特定できそうな段階です。以前はこれほど無差別な殺人事件はなかったように思います。犯罪者の低年齢化で、中高生が遊ぶ金ほしさに偽札を作り、おれおれ詐欺を繰り返す。暴力団予備軍の暴走族仲間という事情はあるにせよ、社会正義が薄くなってきていることが背景にあると思います。何が正しいのか、たとえ痩せても盗みだけはしない、そんなプライドもなければ、弱いものを傷つけることに何の躊躇もない。無作法、非常識をなじられれば、逆切れして暴力をふるう。そのくせ必要な我慢は全く出来ない。これは独身者だけに限ったことではありません。子連れの若い夫婦にしても、社会常識は爪の垢ほどもありません。そのうち安心して街を歩けなく時が来るでしょう。ところが、外国に対しても恥ずかしいような、この全国的なモラルの低下に関して、小泉氏は何も語ろうとはしません。
犯罪に対しては実に簡単かつ有効な手段があります。それは警察官の数を増やすことです。イラクの自衛隊員に一人1年、1億円を掛ける余裕があるのなら、それで10人の警察官を増やす事が出来ます。パトカーも増やし、1時間に一回は町内をパトロールするようにして欲しいものです。それだけでどれだけ犯罪が減るか。やって見ればビックリするでしょう。これは、ニューヨ−ク市で既に前例があります。
「景気」
毎日の新聞記事を通じて景気をウォッチしていますが、踊り場にさしかかった(無論下り階段の・・です)というのが日銀や政府などの見解です。ところがどっこい、電子部品業界はそれ程悲観的ではありません。アテネ五輪景気の当て外れの結果としての、在庫調整は既にほぼ終わってわり、来年はむしろ増産の方向にあります。これはバブルの経験を活かしているからです。政府は82兆の来年度予算の40パーセントを国債で賄うという、財政赤字に無為無策の状態ですし、金融機関は税金を投入されても未だ経営不振、そのくせ経営者が責任を取ったという話も聞きません。しかしメーカーだけは頑張っています。日本を支えているのは政府でも行政でも銀行でもない。メーカーなのです。
ダイエーは散々ですが、私にはなぜか中内氏が諸悪の根源という気がしません。同属経営にしようとしたことは大きな間違いでしたが、神戸大震災でも地元の為に尽力しています。西友には出来なかったことです。NYで、ご本人にもお会いしたことがありますが、とても控え目な人でした。新聞によるとダイエーは大栄製薬から来ているとの事です。
準備が大変な地域の忘年会がやっと終わり、時間が出来てきたので、年内にもう一度くらいメールをお出しする事になるかも知れません。なお私も来年1月で60歳になりますので、この機会に、年賀状は基本的に電子メールに切り替えてゆこうかと考えております。
2004/12/30
皆様、いよいよ2004年もあと1日を残すのみとなりました。皆様方にとって、2004年はどのような年だったでしょうか。清水寺が師走に、その年を表す一文字を選ぶのだそうですが、それが今年は「災い(わざわい)」というのも納得できる天災、天変地異の多い年でした。また中越地震で打ち止めかと思った災害の年も、とうとうアルガメドンとも思えるような大災害まで起きてしまいました。
「スリランカ沖地震」
過去に記録のない地球規模の地震と津波。そんなものが予兆もなく発生し、情報も備えもない人たちを襲い、10万人もの犠牲者を出しています。今回の地震で一番腑に落ちないのは、地震の余地がたとえ困難にしても、地震発生から津波が海岸に到着するまでの2時間、誰も何もしていなかったのかということです。気象観測衛星は何をしていたのか、地上を監視するスパイ衛星には何も映っていなかったのか。海上の船舶は津波を感知しなかったのか。船舶が港や沿岸警備隊に連絡するようなシステムにはなっていなかったのか。衛星が異変をキャッチしていたら、なぜ政府間ベースや国連を通じて警報が出せなかったのか。小惑星が衝突して津波が発生するというようなパニック映画が何本もつくられていながら、現実の生活はまったくそれとは無関係な無防備な状態で放置されていた訳です。せめて高台に監視員がいて津波が来るぞと拡声器で呼びかければ、多くの貴重な人命が救われたのではないでしょうか。地震発生の3分後にはNHKが地震発生を報道する日本との、あまりの違いに驚きます。話は違いますが、中越地震で高速道がずたずたになりました。ところが同じ高速道路でも盛り土でない高架や橋梁には殆ど被害がなかったそうです。これは阪神大震災の後、同じ大きさの地震に耐えられるよう、橋げたを補強してあったからなのだそうです。上越新幹線の脱線事故で、あれだけ被害が少なかったのも、補強工事がしてあったからでしょう。日本人の美徳はこういうところにあります。しかし、もっと情報が早く伝われば、自衛隊の高速艦艇やヘリなどを投入して波にさらわれ、海を漂っている人たちの何人かは救えたかもしれません。東南アジアのインフラはまだ改善の余地が多分にありそうです。あとは疫病が蔓延して犠牲者が倍増しないよう、医師、薬剤、医療機材、食料、衣料品、そして現場の後始末のための人員等を、世界規模で投入しなければなりません。イラクで一人1億もかけて戦争ごっこなどやっている時ではありません。
「小泉首相に進言」
再び支持率が下がって、不支持者の比率が支持者を上回っています。今一番気をつけなければならないことは、靖国の参拝です。強行すれば、それをいさめた中国の首相の面子は丸つぶれです。反日感情が高まり、収集がつかなくなります。企業のためにいろいろやってくれる欧米の首脳とはえらい違いです。内政干渉と言い切ってしまえばそれまでかもしれません。確かに台湾の元総統が昔学んだ日本に来るのまで文句を言うのは筋違いです。でも少しは反対派の言い分にも耳を貸したらどうですか。どうしても参拝するなら個人の資格で行って下さい。公人の資格でどうしても行きたいというのなら、これだけ国民が反対しているのだから、貴方が代表しているはずの国民の意見を聞いてからにしてください。それで多数の国民がそれを支持するようなら、それは国民の判断だから仕方がありません。でも靖国に限らず、今の小泉さんのやり方は、それが国を思う気持ちの現われかどうかは別にしても、公私混同に限りなく近づいていると言わざるを得ません。補佐官制度などという茶番も可笑しいだけです。日本は大統領制ではなく、立憲君主制の国なのです。首相も象徴たる天皇に仕える摂政に過ぎないのです。今のような政治をみていると、もう一度、尊皇攘夷運動を起こしたくなります。平成維新です。天皇のほうがよほどリベラルで、まともなことを言っています。ところで、拉致問題は行き詰まって政治的に使うにはもはや旨味はないのではありませんか。そこで一つヒントをさしあげましょう。なるべく早くスリランカ沖地震の被災地を見舞うことです。
誇大妄想と思われても仕方ありませんが、私は一度、小泉さんと対談してみたいものだと思っています。
「年末の番組から」
正月に旅行に出ることはありませんので、年末は片付けと掃除、後はTVを見て過ごすというグータラな休日です。私はお笑いやバラエティも大好きで、特に最近の若手芸人の躍進に期待しています。昔は同じ落語を、同じ落語家が、同じように演じるのを、ただ我慢して聞くしか娯楽はありませんでした。これは伝統芸能という言い方もできるが、やはり既得権に胡坐をかき、観客を楽しませる為の勉強がなかったと思います、この世界でも競争がないと良くはなりません。そういう意味で未完成でもキラリと光る若手の漫才は楽しみです。ただし、今人気絶頂のギター侍については、頭は悪くないと思うが、スター性がかなり欠如しているので、どこまで保つか心配です。ところで年末の番組はほとんどが総集編ですが、その中で3つだけ熱心に見ました。NHKの「英語でしゃべらナイト、スペシャル」、「笑っていいとも増刊号」、「伊藤家の食卓総集編」です。「しゃべらないと」では、イチローが英会話はできるが、人前では日本語で通しており、これは彼の完璧主義のためで、だから聞き取りでは通訳は使わないなどという話題もありました。また日本の歌や演劇などが、以前とは比べ物にならないほど米国等で上演されていることも分かりました。「食卓」では、鍋物のアクは、だしをとった後の昆布をすだれのように切って、一緒になべに入れると吸着するなど、実用的な情報がありました。「いいとも」は、4畳半でやるような、隙間風が吹くバラエティ・コーナーには関心はなく、ひたすら「テレフォン・ショッキング」だけです。1年分300名の有名人の瞬間インタビューです。今年誰が旬であったかが分かります。
「パソコン」
ワード、エクセルのスペシャリストの肩書きもあるし、画像、特に写真の処理は日常的に対応しており、お粗末ながらホームページも運営しています。iPODのダウンロードでもパソコンを使っています。そして残ったのが動画、というより映像の処理です。沢山溜まったビデオテープをDVDに置き換えるという話を、知人から最近よく聞くようになりました。先日物置から、NY駐在当時を中心にした8ミリビデオテープが15巻ほど出てきました。子供たちの映像をそのまま朽ちさせてしまうのも惜しいし、いつかその映像が役に立つ時が来るかもしれないと思い、TVの収録テープより、こちらの映像を残すために、あまり自信のない映像処理に着手しました。なおこれから始める方にご紹介すると以下のような機材と費用が必要です。
1) パソコンにアナログ・ビデオ映像を取り込むための追加ボード。TVチューナー付で3万くらい。ボードだけなら1万くらい。ノートパソコンの場合は、USB接続になるのでやや高くなる。
2) 当然というか、DVDドライブ。デスクトップ向けの内臓タイプだと1万円以下でもあるが、後のことを考えてUSB接続の外付けタイプがよい。1万5千円程度。
3) 映像を取り込んだり、書き出すソフトと、編集用のソフトが必要。なぜかこれが別々になっている。ただし上記のボードかDVDを買うとおまけについてくる。私もそれを使っている。
4) 媒体。これがCDとは比べ物に成らないほど高い。一回限りのDVD−Rが1枚200円以上。書き換え可能なDVD−RWだと700円以上。
なおさまざまな規格が乱立して非常にユーザー迷惑なこの業界では、量販店の店員に聞いてもまともな答は得られません。どの方式が本命かはわかりませんが、意見を総合すると、TVに接続して見るのであれば、DVD−Rが一番互換性が高いようです。
古い8ミリビデオカメラが、別途購入した中古の電源と偶然マッチングしたので、1週間ほどかけて全部DVDに変換しました。ただしDVDにしたからといって、半永久的にもつものではなく、記録に染料を使っているので紫外線に弱く、寿命は10年程度とのことです。RWは、Rと違い相変化式なので半永久とのことですが、RWではどのプレイヤーでも再生可能というわけにはいきません。実際この世界、まったく使う側のことは考えていないようです。またDVD1枚2時間というのも大嘘で、高画質(といっても普通)で1枚70分が限度です。最近、普及し始めた2層式でやっと2時間ですが、当然のごとく媒体は高価です。
長くなるのでこれくらいにしますが、単純にテープの置き換えなら、ドライブに高速のものを使えば、そこそこの時間で出来ます。でも編集となると曲者で、CPUに高速のものを使いメモリーをたくさん装備しても、おそらく実際の映写時間の4倍くらいかかり、たいていの人ならうんざりするはずです。私も1回で懲りました。
12月24日に歯医者の帰り、スクーターの後輪はバーストするという珍しい体験をしました。低速でもあり、後輪だったので怪我はありませんでしたが、ロードサービスが来るまで寒い路上で待つ羽目になりました。それでは、皆様もお風邪など召されませぬよう、元気で新年をお迎えください。来るべき2005年が、災害の年2004年の埋め合わせになるような、良い年になることを願っております。