「オンライン・オピニオン」



2751.忖度と憲法 4.20

今回の前書きは朝日新聞インタビュ−「憲法 生死の分かれ目」憲法学者駒村圭吾から
『忖度政治に現れた抑圧と奉仕の宿痾 蘇生に動く司法』
(前略)
「容易に克服しがたい宿痾は今なお残っています。政治学者の丸山眞男が1946年に 発表した論文『超国家主義の論理と心理』で指摘した問題です。権力を持つ上位者が、道理に合わないことを順次下位の人たちに押しつけていくことによって秩序を維持するというゆがんだ精神構造を、丸山は『抑圧の移譲』と呼びました。戦後 しっかりと残存している」

「丸山はまた、政事という言葉に注目します。それは『まつらふ』こと、つまり下から上への『奉仕』という意味があり、上から下への支配と同時に、下から上への『奉仕の献上』が日本の政治の底層にあるというのです。安倍政権下で、上からの『抑圧の移譲』と下からの『奉仕の献上』という、日本の精神的権力構造が抱えている『宿痾』が『忖度政治』として現れたのです」

?具体的には?

「『抑圧の移譲』の恐ろしいところは、下に行けば行くほど抑圧の度合いは大きくなる。一方で上は、『そんなつもりはなかった』という意識でいる。責任が雲散霧消するのではなく、弱い一点に集中的に注がれることになる。森友学園の国有地売却問題で公文書の改ざんを強いられた近畿財務局職員の赤木俊夫さんの死は、21世紀になって も続くこの『宿痾』を告発しているのではないでしょうか」

(中略)
「こう考えますと、戦後私たちは、『個人の尊重』憲法13 条)を基軸とした社会を目指したはずなのに、80年を経た現在地は、それとはかけ離れていると言わざるをえません」

『学問・報道の独立 横のチャンネル 市民の復権が重要』

コメント:憲法を無理やり捻じ曲げようとした安倍晋三には岸伸介の怨霊が取り付いていたとしか考えられません。こうまで右翼思想と権威主義を叩きこんだ親の顔を見てみたいものです。

関連記事:安倍昭恵が台湾で講演。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6536013
コメント:個人としての行動なら文句を言う筋合いではないが、元首相夫人の立場での講演なら少々問題だ。なにより、自分が関係した学園の土地取得の不正が原因で、官僚が一人自死しているという特殊な事情があるからだ。未だ自分は無関係と言い切るのは早過ぎるだろう。講演の内容が分からないので、これ以上は何も言えないが、節度ある行動を望みたい。ついでに、余計なお世話であることを重々承知の上で申し上げれば、子供でも居たら、もっと暖かい家庭になり、2人ももっと豊かで幸せな人生を送り、極右に走ることもなく、普通の日本人の暮らしや価値観も理解できたのではないか。


【注目記事】

・夢洲。続発するトラブルは、大きな事故の前兆か。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a4438d935ebbdd27d1ed099e6d4a72a657cbe75
コメント:別に大事故を期待している訳ではない。しかし橋下のドヤ顔だけは許すことができない。知らぬ顔で同時進行中のIRの工事をどう説明するつもりか。ベガスに行ったことがあるのかどうか知らないが、カジノでの遊び方も知らない人間に、ギャンブルを宣伝する資格はない。賭博をすれば自治体が儲かるくらいの気持ち(儲かるのはカジノの事業者だけだ)だろう。もし賭博が善であるのなら、なんでオンラインカジノがこれほどの大問題になっているのか。政府と橋下に説明を要求したい。




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