「オンライン・オピニオン」
2780.新植民地主義 6.4
今回の前書きは朝日新聞(6.3)声から、一般人の投稿です。
「老老介護 一日でも長く二人で」無職 平井眞喜子 (大阪府 77)
要介談1の夫と2人暮らしです。
81歳の夫は身体障害者4級でもあり、老老介護を乗り切るため、私自身がケガや病気をしないようにと注意する毎日を送っています。
体を動かすために、そろって外出するよう心がけています。「こけないように気をつけてね」と声をかけると、「気をつけても、こける時はこける」と返事が返ってきます。
私たちもいつかは施設へ入居するかもしれませんが、それまで少しでも自立して暮らせるようにと思います。夫は家事が何一つできない人でしたが、最近になって朝ごはんの用意をしてくれるようになりました。
パンと野菜と果物、乳製品や卵料理などをおいしく並べてくれます 時間がかかってもリハビリになると思って手は出さず、「鬼嫁」に徹して見て見ぬふりをしています。
心を支え合いながら、2人だけの今の生活が一日でも長く続くことをただただ願っています。
コメント:私が知っている世帯と似ています。
もう一件は雑誌選択6月号の巻頭の特別リポートです。まさにトランプがしていることは植民地主義です。自分(と自国)さえ儲かればいいという野蛮な価値観です。キリストは絶対にそんなことは言っていない。他人のものは自分のものというのが、福音派の主張なら、それはもはやキリスト教でさえない。
「米国、シン植民地主義の猛威」世界地図、激変の時代再び。
…米国の領土拡張を目指すトランプ政権の政策が世界を揺るがしている。相手国・地域の意向や国際法の常識を無視した「シン(新)植民地主義」は何を目指しているのか。世界はどう変容しつつあるのか。
トランプ流の「シン植民地主義」は、大国が、資源収奪などを目的に自国以外の地域を侵略し、支配する近世(中略)以降の植民地主義の21世紀版だ。(中略)
関税などをめぐるトランプ政権の経済政策は、かつて植民地支配をする上で欧州の宗主国がとった重商主義と重なる。財政確立のため貿易収支の黒字にこだわり、対米黒字国からの輸入に対して、高関税を課す。(中略)
国際法や過去の経緯を無視したトランプ氏のシン植民地主義とイスラエルの軍事拡張主義の台頭は、「法の支配」や「国際秩序」のさらなる弱体化につながるだろう。
国連や欧州連合(EU)などが、規範力の維持を目指そうとしても、国際社会には、米国やイスラエルをそれに従わせる手段がない。国連安保理が、ウクライナ問題でロシアの拒否権に、イスラエル問題で米国の拒否権に直面し、機能不全に陥っている状況を見ても明らかだ。
トランプ氏は、規範力を維持しようとする動きに力で対抗しようとしている。イスラエルのネタニャフ首相に、ガザ地区での戦争犯罪の疑いで逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)に対して、今年2月、制裁対象とする大統領令に署名したのはその具体例になる。
米国のシン植民地主義は、ロシア、中国にとっても有利な状況を生み出すだろう。
両国に限らず、領土紛争を抱える地域で、軍事力や経済力に勝る大国が、自国に有利な形で一方的な現状変更を試みる誘惑にかられることになる。
自由と民主主義など共通の価値観を共有してきた欧州と米国との溝はさらに深まる。日本を含め、米国との関係が深い国は、米国の立楊への支持と、規範力支持との間で「踏み絵」を求められることになる。
米国がシン植民地主義を伴いながら、ロシア、中国という大国とのディール外交に踏み切ればどうなるか。それぞれが勢力圏を競い合い、分割して大国の利害だけで世界地図を一変させる。かつてオスマン帝国解体後の領土を英・仏・ロシアが分割した「サイクス・ピコ協定」の 21世紀版に対して国際社会にはなすすべがないー。いま私たちの目の前にはそんな世界が現れようとしている。
コメント:振り返ればプーチンもネタニヤフも、領土拡大の欲求が、侵攻と攻撃の原点だった。トランプのしていることは彼らと同じことかもしれない。しかし(世界を)この3人の好きなようにさせるということは、人類が幾多の戦争を経て、多くの戦争犠牲者を出しながら学び、築いてきた民主主義のコンセプトや、世界の秩序を根底から覆し、人類の歴史を一気に200年も過去に巻き戻すことを意味している。
ところが、合法的にそれを阻止できるのは、彼らを国の代表に選んだ3か国の国民だけである。それぞれの国民が口車に乗せられず、理性と常識を取り戻し、自分自身で判断をし、代表を選び直すことが、世界に平和をもたらす、最善の方法だ。
具体的な対策として、あるいは熱に浮かされている国民に、我々冷静な国の国民が、直接働きかける方法も考えられる。一人が一通の手紙を書いて送ってもいい。メディアやSNSの力を借りてもいい。
今こそ必要なのは世界に通用する、インターナショナルなコメンテーターであり、グローバルなオピニオン・リーダーだ。残念ながら日本には、特に若手の論客にこれと言う人物がいないが(声が大きいだけで、内容はその場の思い付きで、一貫した主張も価値観もない(橋X,ひろゆX)。但し女性ではかなり優秀な人材もいる(安田菜津紀、浜田敬子あたりは直ぐにでも議員にしたい。女子アナは、クロ現担当以外は全員失格)。自分でも頑張ればいいのだが、いかんせん名実ともに高齢者。体の無理が効かない。判断力迄鈍って、著名なジャーナリストのような醜態を晒すのも気が進ない。ここは一つ、前川喜平と三木谷にでも頑張ってもらうしかない。
【注目記事】
・斎藤知事の処分案、議会は反発。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250603/k10014824111000.html
コメント:自分は指示していないが、組織の不始末の責任は(給与カットで)取ると。自分が命令したことは誰の目にも明らかなのに、部下が勝手に(独断で?)やったことだと。誰がそれを信じるというのか。こんな者の下で働いていたら、いつ上司の代わりに罪をかぶせられて、左遷やクビにされるか分かったものではない。
面白いのは斎藤の言い分(と言うより屁理屈)。選挙で選ばれたばかりの人に辞めろと言うのはおかしいと。悪事がばれたからだよ。今まではグレーだったものが委員会でクロ(しかも真っ黒)と分かったからだ。
・農協は悪の組織なのか。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6541009
コメント:これまたストレートな表現。でも真面目に働く職員を問題にしているわけではない。問題は幹部、というより組織とその在り方にある。体質と運営方針、何より政治への介入(むしろ圧力)が問題なのだ。ちなみに幹部の収入と出身元もこの際明らかにしてほしい。私は外地にいたころ、直接御一行様にお会いしたことがある。だからどうということではないが。